2025-230M 「ランド・オブ・バッド」☆☆☆★

Slandofbd原題:Land of Bad
邦題:ランド・オブ・バッド
時間:113分
公開:2025-08-15
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:AMGエンタテインメント
製作総指揮:トレイシー・ロバートソン ネイサン・メイフィールド トレイシー・ビエイラ ルーク・ヘムズワース デルフィーヌ・ペリエ バネッサ・ヤオ・ガオ ジャック・ベアー・ルー ジャレッド・パーリントン ソフィー・ジョーダン リッカルド・マグノーニ マーティン・J・バラブ ヘンリー・ウィンタースターン シンディ・ブル フォード・コーベット ジョシュア・ハリス J・J・カルース ウェス・ハル デイブ・ルゴ ベネット・リトウィン ルースアン・フリジェリオ カイル・スミッソン ジョン・スタールバーグ・Jr.
製作:ネイサン・クリンガー ライアン・ウィンタースターン アリアンヌ・フレイザー ペトル・ヤークル マーク・ファサーノ
監督:ウィリアム・ユーバンク
脚本:デビッド・フリジェリオ ウィリアム・ユーバンク
原作:
撮影:
音楽:ブランドン・ロバーツ
出演:リアム・ヘムズワース、ラッセル・クロウ、ルーク・ヘムズワース、リッキー・ウィトル、マイロ・ビンティミリア

ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワースが共演し、戦場で孤立した若手軍曹と、彼を後方から支援する無人戦闘機のベテラン操縦官の闘いを活写したサバイバルアクション。

イスラム過激派の温床となっているスールー海の緑豊かな島で、米軍特殊部隊デルタフォースが、拉致されたCIAエージェントを救出するという極秘任務に乗り出した。精鋭ぞろいの部隊の中で、JTAC(統合末端攻撃統制官)のキニー軍曹は航空支援の連絡役として、実戦経験がほとんどないまま任務に参加することになる。しかし目的地に着いた直後、部隊は反政府ゲリラに遭遇し、激しい銃撃戦の末に壊滅寸前に陥る。戦場で孤立したキニーは、はるか上空から支援する無人戦闘機MQ-9リーパーのベテラン操縦官だけを頼りに、決死の脱出に挑むが……。

無人戦闘機の操縦官をクロウ、若手軍曹キニーをリアム・ヘムズワースが演じ、リアムの実兄ルーク・ヘムズワースもデルタフォース隊員役で出演。「アンダーウォーター」のウィリアム・ユーバンクが監督を務め、アメリカ海軍全面協力のもと、入念な取材に基づいて現代の軍事作戦をリアルに描写した。

10年前にヘレン・ミレンがドローンオペレーターを演じた『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(2015年 ギャビン・フッド監督)を観た時に<新しい戦争の形>の驚きがあったが、本作はその10年の進化によって、ドローンの活用のリアルが描かれる。もちろん地上戦のリアルな肉弾戦もあるが、ドローンによる索敵監視とバックアップ攻撃との両面作戦が必須となっている。その現代戦への驚異は、いわゆる徴兵して消耗品としての兵士1000人分の成果が、ドローン1機で成立してしまう現実に背筋が凍る。

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2025-205M 「ラスト・ブレス」☆☆☆★

Slastbless原題:Last Breath
邦題:ラスト・ブレス
時間:93分
公開:2025-09-26
製作年度:2025
製作国:アメリカ・イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ダリル・カッツ クロエ・カッツ ポール・マルカッチョ アレックス・パーキンソン ジョニー・パーシー ダン・クリフトン リチャード・ダ・コスタ ジャレッド・D・アンダーウッド アンドリュー・C・ロビンソン ダニー・マンデル アラステア・バーリンガム ゲイリー・ラスキン ミッチェル・ラフォーチュン
製作:デビッド・ブルックス ポール・ブルックス ハル・サドフ ノーマン・ゴライトリー ジェレミー・プラーガー スチュワート・ル・マレシャル アル・モロウ アナ・モア=ピーチュ
監督:アレックス・パーキンソン
脚本:ミッチェル・ラフォーチュン アレックス・パーキンソン デビッド・ブルックス
原作:
撮影:ニック・レミー・マシューズ
音楽:ポール・レナード=モーガン
出演:ウッディ・ハレルソン、シム・リウ、フィン・コール、クリフ・カーティス

北海の潜水事故から生還した実話の映画化。

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2025-194M 「レッド・ツェッペリン:ビカミング」☆☆☆★

Sledzep原題:Becoming Led Zeppelin
邦題:レッド・ツェッペリン:ビカミング
時間:121分
公開:2025-09-26
製作年度:2025
製作国:イギリス・アメリカ
配給:ポニーキャニオン
製作総指揮:アレックス・タートルトーブ マイケル・B・クラーク シンシア・ヒューシング デビッド・キステンブローカー デューク・エリクソン サイモン・モラン ジェド・ドハーティ
製作:アリソン・マクガーティ バーナード・マクマホン
監督:バーナード・マクマホン
脚本:バーナード・マクマホン アリソン・マクガーティ
原作:
撮影:
音楽:アリソン・マクガーティ
出演:レッド・ツェッペリン

イギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」のメンバーが初めて公認したドキュメンタリー。

ギターのジミー・ペイジ、ベース/キーボードのジョン・ポール・ジョーンズ、ドラムスのジョン・ボーナム、ボーカルのロバート・プラントによって1960年代末にイギリスで結成されたレッド・ツェッペリン。1969年リリースのデビューアルバム「レッド・ツェッペリン I」で世界を熱狂させ、約12年間の活動でロックシーンに革命を起こした。その知られざる起源をたどる本作では、1980年に32歳で急逝したジョン・ボーナムの未公開音声をはじめ、メンバーの家族写真やプライベート映像、初期のライブ映像など貴重なアーカイブ素材とともに、オリジナルメンバー自らがバンドの歴史を語る。演奏シーンを部分的ではなく1曲まるごと映し出すことで、当時のライブをリアルタイムで目撃したかのように体感できる。

音楽ドキュメンタリー「アメリカン・エピック」4部作のバーナード・マクマホンが監督を務めた。

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2025-191M 「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」☆☆☆★

Sloveinthebigcity_20250614055501原題:Love in the Big City
邦題:ラブ・イン・ザ・ビッグシティ
時間:118分
公開:2025-06-13
製作年度:2024
製作国:韓国
配給:日活、KDDI
製作総指揮:
製作:
監督:イ・オニ
脚本:
原作:パク・サンヨン
撮影:
音楽:
出演:キム・ゴウン、ノ・サンヒョン、チャン・ヘジン、クァク・ドンヨン、イ・サンイ

映画「破墓 パミョ」やドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」で人気のキム・ゴウンと、ドラマ「Pachinko パチンコ」で注目された新鋭俳優ノ・サンヒョンが共演し、“普通”であることになじめない男女が支えあい、生きていく姿を描いたドラマ。

周囲から非難されることも多いが、気高く自由奔放でエネルギッシュなジェヒと、ゲイであることを隠して生きる、繊細で寡黙なフンス。ある時、クラスメイトによってフンスの秘密が暴かれそうになったとき、手を差し伸べたのがジェヒだった。全く正反対の2人は、互いの違いを認め合い、ルームシェアをしながらかけがえのない学生生活を送っていく。世間のルールに縛られず、恋愛や夜遊びなども全力で楽しみながら生きるジェヒに刺激され、閉じこもっていたフンスも徐々に外の世界へと踏み出していく。そんな2人の関係は、大学を卒業してそれぞれの道に進んでも、変わらないはずだった。しかし、社会に出た2人に大きな転機が訪れ、思いがけないかたちで友情が試されることになる。

国際ブッカー賞やダブリン文学賞といった国際的な文学賞にもノミネートされた、韓国の作家パク・サンヨンの連作小説「大都会の愛し方」に収録されている「ジェヒ」を原作に、「アメノナカノ青空」「女は冷たい嘘をつく」のイ・オニ監督がメガホンをとった。

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2025-164M 「ロストブレット3」☆☆☆★

Slb3原題:Balle Perdue 3
邦題:ロストブレット3
時間:93分
公開:2025-05-07
製作年度:2020
製作国:フランス
配給:Netflix
製作総指揮:ジャック=アンリ・ブロンカール
製作:レミ・レオティエ
監督:ギョーム・ピエレ
脚本:ギョーム・ピエレ アルバン・ルノワール
原作:
撮影:
音楽:
出演:アルバン・ルノワール、ニコラ・デュヴォシェル、ラムジー・ベディア、ステフィ・セルマ、ロッド・パラド、セバスティアン・ララン、パスカル・アルビロ

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2025-163M 「ロストブレット2」☆☆☆★

Slb2原題:Balle Perdue 2
邦題:ロストブレット2
時間:93分
公開:2022-11-10
製作年度:2020
製作国:フランス
配給:Netflix
製作総指揮:
製作:
監督:ギョーム・ピエレ
脚本:ギョーム・ピエレ アルバン・ルノワール
原作:
撮影:
音楽:ロマン・トルイエ
出演:アルバン・ルノワール、ニコラ・デュヴォシェル、ラムジー・ベディア、ステフィ・セルマ、ロッド・パラド、セバスティアン・ララン、パスカル・アルビロ

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2025-162M 「ロストブレット 窮地のカーチェイス」☆☆☆★

Slb1原題:Balle Perdue
邦題:ロストブレット 窮地のカーチェイス
時間:93分
公開:2020-06-19
製作年度:2020
製作国:フランス
配給:Netflix
製作総指揮:
製作:
監督:ギョーム・ピエレ
脚本:ギョーム・ピエレ アルバン・ルノワール
原作:
撮影:
音楽:
出演:アルバン・ルノワール、ニコラ・デュヴォシェル、ラムジー・ベディア、ステフィ・セルマ、ロッド・パラド、セバスティアン・ララン、パスカル・アルビロ

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2025-156M 「6時間後に君は死ぬ」☆☆☆★

Srokujikangonikimihashinu原題:You Will Die in 6 Hours
邦題:6時間後に君は死ぬ
時間:90分
公開:2025-05-16
製作年度:2024
製作国:韓国・日本
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:
監督:イ・ユンソク
脚本:
原作:高野和明
撮影:
音楽:
出演:チョン・ジェヒョン、パク・ジュヒョン、クァク・シヤン

日本ではドラマ化もされた高野和明の小説を、韓国で映画化。ある男に死を予言された女性が、6時間のタイムリミットの中で殺人犯を見つけ出し、運命を変えようとする姿を描く。

30歳の誕生日を翌日に控えるジョンユンは、アルバイトを掛け持ちしながら生きることに精いっぱいの日々を送り、未来に希望を見いだせずにいた。そんなある日、道ですれ違った男に声をかけられ、「君は6時間後に殺される」と告げられる。男は「自分には予知能力がある、君が殺される未来を見た」と言う。ジョンユンにはかつてストーカー被害にあったこともあり、半信半疑ながらも、「君を助けたい」という男と行動をともにし、犯人を探し出そうとする。一方、ジョンユンの知り合いの刑事はその話を聞き、最近起こっている連続殺人との結びつきを調べ始め、死を予言したその男こそが犯人だと確信するが……。

人気K-POPグループ「NCT」のジェヒョンが、死を予知するというミステリアスな男ジュヌを演じ、スクリーンデビューを果たした。死を予告されるジョンユン役に「炎上ドライブ」のパク・ジュヒョン、殺人犯を追う刑事ギフン役に「夜間飛行」のクァク・シヤン。

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2025-155M 「レオ ブラッディ・スウィート」☆☆☆★

Sleo原題:Leo
邦題:レオ ブラッディ・スウィート
時間:161分
公開:2025-06-20
製作年度:2023
製作国:インド
配給:SPACEBOX
製作総指揮:
製作:
監督:ローケーシュ・カナガラージ
脚本:ローケーシュ・カナガラージ ラトナ・クマール ディーラジ・バイディ
原作:
撮影:マノージ・パラマハムサー
音楽:アニルド
出演:ビジャイ、サンジャイ・ダット

「囚人ディリ」「ヴィクラム」のローケーシュ・カナガラージ監督が、「マスター 先生が来る!」に続いて人気俳優ビジャイとタッグを組んだクライムアクション。

インド北部の静かな町テオグ。カフェを経営する動物保護活動家のタミル人パールティバンは、妻や2人の子どもたちとともに平穏に暮らしていた。そんなある日、シャンムガム率いる強盗団が町を荒らしまわり、パールティバンのカフェに侵入する。レジの現金を渡してその場を収めようとするパールティバンだったが、娘や女性スタッフにまで危害が及びそうになると、驚異的な身体能力で瞬く間に5人の敵を返り討ちにする。この事件は大きく報道され話題となるが、事件を知った複数の闇の勢力がパールティバンを標的に動きはじめる。その中には、彼を「レオ」と呼んで付け狙う謎の男たちの姿もあった。

「PS1 黄金の河」「PS2 大いなる船出」のトリシャー・クリシュナンがパールティバンの妻役、「K.G.F: CHAPTER 2」「PK」のサンジャイ・ダットがレオを追うギャング役で共演。

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2025-148M 「リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界」☆☆☆★★

Sleemirrer原題:Lee
邦題:リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界
時間:116分
公開:2025-05-09
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
製作総指揮:クレア・ハードウィック フィノラ・ドワイヤー トーステン・シューマッハー クレア・テイラー ジュリア・スチュアート ローラ・グランジ レム・ドブス リズ・ハンナ ジョン・コリー ジェイソン・デュアン クリスティーン・ジャン ジョン・ハンツ ビリー・マリガン
製作:ケイト・ソロモン ケイト・ウィンスレット トロイ・ラム アンドリュー・メイソン マリー・サバレ ローレン・ハンツ
監督:エレン・クラス
脚本:リズ・ハンナ マリオン・ヒューム ジョン・コリー
原作:アントニー・ペンローズ
原案:レム・ドブス マリオン・ヒューム ジョン・コリー
撮影:パベウ・エデルマン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ケイト・ウィンスレット(リー・ミラー)、アンディ・サムバーグ(デイヴィッド・シャーマン)、アレキサンダー・スカルスガルド(ローランド・ペンローズ)、マリオン・コティヤール(ソランジュ・ダヤン)、ジョシュ・オコナー(若いジャーナリスト)、アンドレア・ライズボロー(オードリー・ウィザーズ)、ノエミ・メルラン(ヌーシュ・エリュアール)

ケイト・ウィンスレットが主演・製作を務め、トップモデルから20世紀を代表する報道写真家へと転身した実在の女性リー・ミラーの数奇な人生を映画化した作品。

1938年、南フランスでアーティスト仲間たちと休暇を過ごしていたリー・ミラーは、芸術家ローランド・ペンローズと出会い恋に落ちる。ほどなくして第2次世界大戦の脅威が迫り、日常のすべてが一変。写真家の仕事を得たリーは、アメリカ「LIFE」誌のフォトジャーナリスト兼編集者デイヴィッド・シャーマンとチームを組む。1945年、リーは従軍記者兼写真家として次々とスクープをつかみ、ヒトラーが自死した当日、ミュンヘンにあるヒトラーのアパートの浴室で自らのポートレイトを撮影して戦争の終わりを伝える。それらの光景はリー自身の心に深く焼きつき、戦後も長きにわたり彼女を苦しめることになる。

リー・ミラーを演じたケイト・ウィンスレットはゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。リーの友人ソランジュ・ダヤン役でマリオン・コティヤール、恋人ローランド・ペンローズ役でアレクサンダー・スカルスガルド、編集者デイヴィッド・シャーマン役でアンディ・サムバーグが共演。「エターナル・サンシャイン」などの撮影監督エレン・クラスが長編映画初監督を務めた。

ある種ポリコレ的に「女性の社会での役割の限界」を如実に<戦争>という現場で描いている。そういう意味でのアングル(角度)のある映画である。しかし、それを超えてリー・ミラーという戦場報道カメラマンの圧倒的な、目撃者であることの立場を追求する迫力に脱帽する。

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