2025-147M 「未完成の映画」☆☆☆★★

Smikanseinoeiga原題:一部未完成的電影 An Unfinished Film
邦題:未完成の映画
時間:107分
公開:2025-05-02
製作年度:2024
製作国:シンガポール・ドイツ
配給:アップリンク
製作総指揮:
製作:マー・インリー フィリップ・ボベール
監督:ロウ・イエ
脚本:ロウ・イエ マー・インリー
原作:
撮影:ツォン・ジエン
音楽:
出演:チン・ハオ(ジャン・チョン)、マオ・シャオルイ(マオ・シャオルイ)、チー・シー(サン・チー)、ホアン・シュエン(イエ・シャオ)、リャン・ミン(アジェン)、チャン・ソンウェン(タン)、ヨウヨウ(パオパオ)

「天安門、恋人たち」などの名匠ロウ・イエ監督が、中国・武漢に近い都市を舞台に、映画制作に携わる人々の姿を通してコロナ禍の「集団的トラウマの記録」をリアルに描いた作品。

映画監督シャオルイは10年前に中断された未完成のクィア映画を完成させるため、キャストとスタッフを集めて説得する。2020年1月、撮影が終わりに近づくなか、新種のウイルスに関する噂が広まりはじめる。やがてホテルがロックダウンされ、スタッフたちは部屋に閉じ込められたまま、すべてのコミュニケーションがスマホ画面のみに制限されてしまう。

フェイクドキュメンタリーのスタイルを採りながら、コロナ禍で実際に撮影されたスマホの映像を盛り込んで多層的に描きだす。出演は「スプリング・フィーバー」のチン・ハオ、「二重生活」のチー・シー。2024年・第77回カンヌ国際映画祭では特別招待作品としてドキュメンタリー部門にて上映され、第61回台北金馬奨では劇映画部門の最優秀作品賞・監督賞を受賞した。第25回東京フィルメックスで観客賞を受賞。

10年前の未完成の映画を、追加撮影して完成させようというプロジェクトが、2020年のコロナ禍でとん挫していく様を、記録映像とモキュメンタリーをミックスしながら、2023年以降に完成させた「未完成の映画」。という多重に倒錯したタイトルを主題をもつ珍品。

 

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2025-142M 「メガロポリス」☆☆★★★

Smegaropolice原題:Megalopolis
邦題:メガロポリス
時間:138分
公開:2025-06-20
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ハーク、松竹
製作総指揮:アナヒド・ナザリアン
製作:フランシス・フォード・コッポラ バリー・ハーシュ フレッド・ルース マイケル・ベダーマン
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ
原作:
撮影:ミハイ・マライメア・Jr.
音楽:オスバルト・ゴリジョフ
出演:アダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ボイト、ジャイソン・シュワルツマン、タリア・シャイア、クレース・バンダーウォール、ローレンス・フィッシュバーン、キャサリン・ハンター、ダスティン・ホフマン

巨匠フランシス・フォード・コッポラが構想に40年を費やし、アメリカをローマ帝国に見立てた大都市ニューローマを舞台に、理想の新都市メガロポリスを通して未来への希望を描いたSF叙事詩。

21世紀、アメリカの大都市ニューローマでは、富裕層と貧困層の格差が社会問題化していた。新都市メガロポリスの開発を進めようとする天才建築家カエサル・カティリナは、財政難のなかで利権に固執する新市長フランクリン・キケロと対立する。さらに一族の後継を狙うクローディオ・プルケルの策謀にも巻き込まれ、カエサルは絶体絶命の危機に陥る。

コッポラ監督がH・G・ウェルズ原作の映画「来るべき世界」に着想を得て1980年代より脚本を構想し、2001年には撮影準備を進めていたが9・11同時多発テロの影響で中断。そのまま頓挫の危機に陥ったが、2021年にコッポラ監督が私財1億2000万ドルを投じて製作を再始動させ、2024年についに完成させた。「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバーが天才建築家カエサル役で主演を務め、彼と対立する市長キケロ役でテレビドラマ「ブレイキング・バッド」シリーズのジャンカルロ・エスポジート、キケロの娘ジュリア役でテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのナタリー・エマニュエルが共演。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

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2025-139M 「メイデン」☆☆☆★

Smaiden原題:The Maiden
邦題:メイデン
時間:117分
公開:2025-04-19
製作年度:2022
製作国:カナダ
配給:クレプスキュールフィルム
製作総指揮:ハーランド・ワイス エミリー・ハリス ドノバン・M・ボーデン イシル・ギルダーデイル
製作:ダイバ・ザルニエリウナ ダン・モントゴメール
監督:グラハム・フォイ
脚本:グラハム・フォイ
原作:
撮影:ケリー・ジェフリー
音楽:
出演:ジャクソン・スルイター、マルセル・T・ヒメネス、ヘイリー・ネス、カレブ・ブラウ、シエナ・イー

孤独と喪失感にさいなまれる思春期の少年少女のひと夏の出来事を、16ミリフィルムによるみずみずしい映像美でつづったカナダ発の青春映画。

カルガリー郊外に住む高校生のカイルと親友コルトンは、スケートボードで住宅地を駆け抜けたり渓谷で水遊びをしたりと、気ままな日々を送っていた。夏休みが終わりに近づいたある日、立入禁止の鉄道線路に侵入したカイルを悲劇が襲う。新学期が始まってもその事実を受け止めることができないコルトンは、深い喪失感にかられながら、以前カイルと一緒に戯れた渓谷へ足を運ぶように。その頃、同じ高校に通うホイットニーが行方不明になる。偶然にもコルトンが渓谷で拾った彼女の日記帳には、学校での人間関係に悩む彼女の切実な思いがつづられていた。

カナダの新鋭グラハム・フォイが長編初監督・脚本を手がけた。2022年・第79回ベネチア国際映画祭のベニス・デイズ部門にて「未来の映画賞」を受賞。

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2025-131M 「マインクラフト ザ・ムービー」☆☆★★★

Sminecraft原題:A Minecraft Movie
邦題:マインクラフト ザ・ムービー
時間:101分
公開:2025-04-25
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:トッド・ハロウェル ジェイ・アシェンフェルター ケイリーン・ウォルターズ ブライアン・メンドーザ ジョン・スパイツ
製作:ロイ・リー ジョン・バーグ メアリー・ペアレント ケイル・ボイター ジェイソン・モモア ジル・メシック トルフィ・フランス・オラフソン ブー・ブイ
監督:ジャレッド・ヘス
脚本:クリス・ボウマン ハベル・パーマー ニール・ワイドナー ギャビン・ジェームズ クリス・ギャレッタ
原作:アリソン・シュローダー クリス・ボウマン ハベル・パーマー
撮影:エンリケ・シャディアック
音楽:マーク・マザースボウ
出演:ジェイソン・モモア(ギャレット)、ジャック・ブラック(スティーブ)、エマ・マイヤーズ(ナタリー)、ダニエル・ブルックス(ドーン)、ジェニファー・クーリッジ(副校長マーリーン)、セバスチャン・ユージン・ハンセン(ヘンリー)

2014年に「世界で最も売れたインディーズゲーム」としてギネス世界記録に認定され、2023年には世界売上本数が3億本を突破した、北欧発の世界的人気ゲーム「マインクラフト」を、ハリウッドで実写映画化。3Dブロックで構成されたバーチャル空間の中で、3Dブロックを集めながら自分の好きなように動き、自分の好きなようにものづくりや冒険が楽しめるゲームの世界観を再現し、そこで繰り広げられる冒険を描く。

子どものころから憧れていた採掘場での採掘(マイン)に夢中のスティーブは、ある時、青く光る謎のキューブを見つけ、それに触れたことで、全てが四角形でできた異世界へ転送されてしまう。そこは、自分が考えたモノをなんでも創造(クリエイティブ)することができる、驚きに満ちた世界「マイクラワールド」だった。そんな彼のもとに、過去の栄光にすがりついている元人気ゲーマーのギャレット、改造が得意な少年ヘンリーとその姉のナタリー、そしてドーンという女性の4人が現れる。彼らもまた、謎のキューブによってマイクラワールドに転送されてきたのだった。いずれも非リア充という点は共通していたが、それ以外は年齢も境遇もバラバラな4人は、スティーブにいろいろと教わりながら、全てが四角い異世界で、創造力を駆使してサバイバルを繰り広げる。

主人公のスティーブを「ジュマンジ」シリーズのジャック・ブラック、ギャレットを「アクアマン」「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」のジェイソン・モモア、ドーンを「カラーパープル」のダニエル・ブルックスが演じる。監督は「ナポレオン・ダイナマイト」「ナチョ・リブレ 覆面の神様」のジャレッド・ヘス。

久しぶりのジャック・ブラック。ゲームの存在は知っているがプレーした事は無いので、世界観についていけるか心配。吹替版で鑑賞。山ちゃんが主役VC。
なんとも部外者な疎外感を持ちつつ、客観的にスクリーン内のバカ騒ぎを眺めるだけに終始した。エンドロール後のオマケにもポカンとしたが、ウィキでマインクラフトを調べたら意味が判明した。ファンは喜ぶカットなのだろうね。僕にとっては、残念ながら『時間の無駄』な映画であった。

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2025-110M 「マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド」☆☆☆

Smontesori原題:La nouvelle femme
邦題:マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド
時間:99分
公開:2025-03-28
製作年度:2023
製作国:フランス・イタリア
配給:オンリー・ハーツ
製作総指揮:
製作:グレゴワール・ドゥバイ
監督:レア・トドロフ
脚本:レア・トドロフ カトリーヌ・バイエ
原作:
撮影:セバスティアン・ゲプフェール
音楽:レミ・ブーバル
出演:ジャスミン・トリンカ(マリア・モンテッソーリ)、レイラ・ベクティ(リリ・ダレンジ)、ラファエル・ソンヌヴィル=キャビー、ラッファエッレ・エスポジト、ピエトロ・ラグーサ、アガト・ボニゼール、セバスティアン・プドゥル、ラウラ・ボレッリ、ナンシー・ヒューストン

世界的に広がる教育法「モンテッソーリ教育」の生みの親マリア・モンテッソーリの劇的な人生を映画化。彼女がメソッドを獲得し、1907年に「子どもの家」を開設するまでの苦悩に満ちた7年間を描く。

20世紀初頭のイタリア、ローマ。マリア・モンテッソーリはフランスの有名な高級娼婦リリ・ダレンジと出会う。リリは娘に学習障がいがあることを世間に知られそうになり、自分の名声を守るためパリから逃げてきたのだった。この時マリアはすでに画期的な教育法の基礎を築いており、リリはマリアを通して、障がいを抱える子どもではなく強い意志と才能を持つ1人の人間として、ありのままの娘を知っていく。マリアに共鳴したリリは、男性中心社会の中で悪戦苦闘する彼女の野望の実現に手を貸すが……。

「息子の部屋」のジャスミン・トリンカが主人公マリア、「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」のレイラ・ベクティがリリを演じた。リリの娘ティナ役のラファエル・ソンヌビル=キャビーをはじめ、劇中に登場する障がいを持つ子どもたちの役には、同じ立場の子どもたちを起用。ドキュメンタリー映画を中心に手がけてきたレア・トドロフが長編劇映画初監督を務めた。

 

 

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2025-103M 「ミゼリコルディア」☆☆☆★

Smisericordia原題:Misericordia
邦題:ミゼリコルディア
時間:103分
公開:2025-03-22
製作年度:2024
製作国:フランス
配給:サニーフィルム
製作総指揮:
製作:シャルル・ジリベール
監督:アラン・ギロディ
脚本:アラン・ギロディ
原作:
撮影:クレール・マトン
音楽:マルク・ベルダゲール
出演:フェリックス・キシル、カトリーヌ・フロ、ジーン・バプティスト・ドゥランド、ジャック・ドゥヴレイ

「湖の見知らぬ男」などで知られるフランスの映画作家アラン・ギロディが、奇妙な住民ばかりの村で起きた奇想天外な事件の顛末を描き、フランスでスマッシュヒットを記録したサスペンスドラマ。

石造りの家が立ち並ぶ村。かつて師事していたパン職人の葬儀に参列するため帰郷したジェレミーは、故人の妻マルティーヌの勧めで家に泊めてもらうことに。思いのほか滞在が長引くなか、村で謎の失踪事件が発生。マルティーヌの息子ヴァンサン、音信不通となっていた親友ワルター、奇妙な神父フィリップ、村の秘密を知る警察官ら、それぞれの思惑と欲望が交錯していく。

「グッバイ・ゴダール!」のフェリックス・キシルが主人公ジェレミー、「大統領の料理人」のカトリーヌ・フロがマルティーヌを演じた。2024年・第77回カンヌ国際映画祭プレミア部門に出品。同年のルイ・デリュック賞を受賞し、カイエ・デュ・シネマ誌のベストテン第1位に選ばれた。

イメージフォーラムで企画されているアラン・ギロディ作品を2本ハシゴ。
「テオレマ」や「聖なる鹿殺し」に通じる。コミュニティに訳ありの過去を持つ訪問者。彼が、そのコミュニティのバランスを徐々に崩壊させて行く物語。

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2024-094M 「ミッキー17」☆☆☆★★

Smicky17原題:Mickey 17
邦題:ミッキー17
時間:137分
公開:2025-03-28
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:ブラッド・ピット ジェシー・アーマン ピーター・ドッド マリアンヌ・ジェンキンス
製作:デデ・ガードナー ジェレミー・クライナー ポン・ジュノ チェ・ドゥホ
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ
原作:エドワード・アシュトン
撮影:ダリウス・コンジ
音楽:チョン・ジェイル
出演:ロバート・パティンソン(ミッキー・バーンズ)、ナオミ・アッキー(ナーシャ)、スティーヴン・ユァン(ティモ)、アナマリア・ヴァルトロメイ(カイ・キャッツ)、トニ・コレット(イルファ)、マーク・ラファロ(ケネス・マーシャル)

「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督がロバート・パティンソンを主演に迎え、エドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」を原作にブラックユーモアたっぷりに描いたSFエンタテインメント。

失敗だらけの人生を送ってきた男ミッキーは、何度でも生まれ変われる“夢の仕事”で一発逆転を狙おうと、契約書をよく読まずにサインしてしまう。しかしその内容は、身勝手な権力者たちの命令に従って危険な任務を遂行し、ひたすら死んでは生き返ることを繰り返す過酷なものだった。文字通りの使い捨てワーカーとして搾取され続ける日々を送るミッキーだったが、ある日手違いによりミッキーの前に彼自身のコピーが同時に現れたことから、彼は反撃に出る。

共演は「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」のナオミ・アッキー、「NOPE ノープ」のスティーブン・ユァン、「ヘレディタリー 継承」のトニ・コレット、「アベンジャーズ」シリーズのマーク・ラファロ。

まずは『パラサイトの監督が…』という、監督バリューに頼るキャッチフレーズが宣伝の迷いを示してるような、ちょいと不安感がある品。どうやらトレーラーを観る限り、ディストピア系のアクションコメディらしい。
ディストピア設定の新惑星。移民船と惑星探査で『人体実験の道具』として生きるミッキーの物語。だがしかし、なぜに王蟲の群れが!ボンジュノ監督はナウシカのファンだったのか?

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2025-093M 「マリリン・モンロー 私の愛しかた」☆☆☆★★

Smonroeaisikata原題:Dream Girl: The Making of Marilyn Monroe
邦題:マリリン・モンロー 私の愛しかた
時間:120分
公開:2025-05-30
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:彩プロ
製作総指揮:
製作:エリック・エレナ
監督:イアン・エアーズ
脚本:イアン・エアーズ
原作:
撮影:
音楽:
出演:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジョージ・チャキリス、ジョー・ディマジオ、ジェリー・ルイス、ジェーン・ラッセル

クライマックスの死の真相の部分は凄い。知らなかった。

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2025-023M 「マッド・マウス ミッキーとミニー」☆☆★★

Smadmause原題:The Mouse Trap
邦題:マッド・マウス ミッキーとミニー
時間:94分
公開:2025-03-07
製作年度:2024
製作国:カナダ
配給:ハーク
製作総指揮:
製作:ジェイミー・ベイリー サイモン・フィリップス
監督:ジェイミー・ベイリー
脚本:サイモン・フィリップス
原作:
撮影:ジェイミー・ベイリー
音楽:ダーレン・モルゼ
出演:ソフィ・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、サイモン・フィリップス、カラム・シウィック

1928年に公開されたウォルト・ディズニー社の短編アニメ「蒸気船ウィリー」が、2024年1月1日に公開から95年経ったため、著作権が切れてパブリックドメイン化したことを受け、「蒸気船ウィリー」に登場したミッキーマウスを凶悪な殺人鬼として描いたサバイバルスリラー。

21歳の誕生日を迎えるアレックスは、アルバイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれ、夜遅くまで働くことに。ひとりきりの店内で不気味な人影を目撃し恐怖心を募らせるアレックスだったが、旧友たちが彼女のために企画してくれた誕生日祝いのサプライズパーティだと知り安堵する。しかし楽しい時間もつかの間、怪しげな人物が彼女たちを襲い、まるでアトラクションを楽しむかのように次々と血祭りにあげていく。

主人公アレックス役に「エア・ロック 海底緊急避難所」のソフィー・マッキントッシュ。「デスNS インフルエンサー監禁事件」などでもタッグを組んだジェイミー・ベイリーが監督、サイモン・フィリップスが脚本を手がけ、フィリップスが殺人鬼役で出演。

まあ、際物の最たるものだし、ストーリーもエピソードも相関ないものが並行しているし、何がなんやら。ミッキーを殺人鬼にするという発想のみで、同様に著作権切れたプーさんが殺人鬼となるのと同じ発想。プーさんは続編まで作られるというジョークに冷笑。こいつも、ミニーが登場してボニーとクライドみたいな続編ができるのかな?

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2025-015M 「満ち足りた家族」☆☆☆★★★

Smichitaritakazoku原題:A Normal Family
邦題:満ち足りた家族
時間:109分
公開:2025-01-17
製作年度:2024
製作国:韓国
配給:日活、KDDI
製作総指揮:
製作:キム・ウォングク
監督:ホ・ジノ
脚本:パク・ウンギョ パク・ジュンソク
原作:
撮影:コ・ラクソン
音楽:チョ・ソンウ
出演:ソル・ギョング(ジェワン)、チャン・ドンゴン(ジェギュ)、キム・ヒエ(ヨンギョン)、クローディア・キム(ジス)

「八月のクリスマス」「危険な関係」などで知られる韓国の名匠ホ・ジノ監督が、1つの事件をきっかけに、ある兄弟とその家族が崩壊していく様を描いたサスペンス。

弁護士の兄ジェワンと小児科医の弟ジェギュ。ジュワンは道徳よりも物質的な利益を優先し、年下の2人目の妻ジス、10代の娘らと豪華なマンションに暮らしている。一方、常に道徳的で良心的が信条の弟のジェギュは年長の妻ユンギョンと10代の息子と暮らし、痴呆気味になった母の介護にも献身的だ。兄弟でありながら正反対な信念を持つ2人は、それぞれの妻とともに4人で月に一回高級レストランの個室でディナーをともにしている。あるディナーの夜、事件が発生した。この事件により、4人は家族に関するある秘密に直面することとなる。

兄ジェワンを「オアシス」のソル・ギョング、弟ジェギュを約5年ぶりの映画出演となるチャン・ドンゴンがそれぞれ演じ、ドラマ「夫婦の世界」のキム・ヒエ、「アベンジャーズ エイジオブウルトロン」のクローディア・キムらが顔をそろえる。

オリジナルストーリーでここまで仕上げる韓国映画界は、相変わらず凄い。こいつなら、ハリウッドからリメイクのオファーが殺到するのではないかな。普遍的な倫理の問題『命の価値』『子ゆえの闇』『繕われる本音』が錯綜し、入り乱れ、逆転し、観る者を挑発する。

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