2026-118M 「ひなぎく」☆☆★★

Shinagiku原題:Sedmikrásky
邦題:ひなぎく
時間:75分
公開:2026-03-14
初公開:1991年3月3日
製作年度:1966
製作国:チェコスロバキア
配給:チェスキー・ケー
製作総指揮:
製作:
監督:ベラ・ヒティロバー
脚本:ベラ・ヒティロバー エステル・クルンバホバー
原作:ベラ・ヒティロバー パベル・ユラーチェク
撮影:ヤロスラフ・クチェラ
音楽:イジー・シュスト イジー・シュルトル
出演:イトカ・チェルホバー、イバナ・カルバノバー

1960年代チェコ・ヌーベルバーグを代表する一作で、「マリエ1」と「マリエ2」という奔放な2人の少女が繰り広げる大騒ぎを、色ズレやカラーリング、実験的な光学処理、斬新な効果音、唐突な場面転換など冒険心に満ちた多彩な手法を用いて描き出した。

金髪のボブにひなぎくの花輪をのせた姉と、こげ茶の髪を2つに結んだ妹。2人はともに「マリエ」と名乗って姉妹と偽り、男たちを騙して食事をおごらせた挙句に嘘泣きして逃げ出したりと自由気ままに生きている。部屋の中でも、牛乳風呂に入ったり紙を燃やしたりとやりたい放題。グラビアを切り抜き、ベッドのシーツを切り、ついにはお互いの身体をちょん切り始め、やがて画面そのものがコマ切れになる。

監督・脚本は、チェコ映画の先駆者であり、チェコ・ヌーベルバーグで最も著名な女性監督ベラ・ヒティロバー。主人公の2人を演じたのは、オーディションで選ばれた素人のイトカ・ツェルホバーとイバナ・カルバノバー。そのほかの登場人物も作曲家やデザイナーなど、プロの俳優ではない面々が務めている。日本では1991年に吉祥寺バウスシアターで初めて正式に劇場公開され、口コミでロングラン上映となった。以降もカルト的人気を集め、2026年3月には製作60年、日本公開35年を記念して4Kレストア版でリバイバル公開される。

破戒的な描写のカオス。ど前衛の極み。

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2026-117M 「パリから来た殺し屋」☆☆★★★

Soutsideman原題:The Outside Man
邦題:パリから来た殺し屋
時間:112分
公開:2026-04-03
製作年度:1972
製作国:フランス・イタリア・アメリカ
配給:コピアポア・フィルム
製作総指揮:
製作:ジャック・バール
監督:ジャック・ドレー
脚本:ジャン=クロード・カリエール ジャック・ドレー イアン・マクレラン・ハンター
原作:ジャン=クロード・カリエール ジャック・ドレー
撮影:シルバーノ・イッポリティ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、アン=マーグレット、ロイ・シャイダー、アンジー・ディキンソン、ミシェル・コンスタンタン、ウンベルト・オルシーニ、フェリス・オーランディ、テッド・デ・コルシア、タリア・シャイア、ジャッキー・アール・ヘイリー

「男と女」「暗殺の森」などで知られるフランスの名優ジャン=ルイ・トランティニャンが主演を務めた、フランス、イタリア、アメリカ合作によるクライムサスペンス。

ロサンゼルス国際空港に降り立ったフランス人の殺し屋ルシアン。ビバリーヒルズのホテルにチェックインし、拳銃を懐にしのばせたルシアンは、車でターゲットである組織の大ボスが住む高級住宅街へと向かう。ターゲットを手際良く始末したルシアンがホテルに戻ると、ホテルは何者かによってチェックアウトされ、パスポートと航空券が消えていた。疑心暗鬼に陥るルシアンに、突如、正体不明の殺し屋が放つ銃弾の雨が降り注ぐ。

ルシアン役のトランティニャンのほか、「愛の狩人」のアン=マーグレット、「フレンチ・コネクション」のロイ・シャイダーをはじめとする仏・伊・米の個性派俳優たちが共演。監督は「ボルサリーノ」2部作や「フリックストーリー」などで知られるジャック・ドレー。脚本を「存在の耐えられない軽さ」「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」など数々の名作を手がけたジャン=クロード・カリエールが担当。1972年の製作から半世紀以上を経て、2026年に4Kリマスター版で日本初公開。

1972年のジャック・ドレー監督作品。なんと劇場では日本初公開らしい。この頃はこの手の欧州作品は日本ヘラルドかフランス映画社の牙城。ジャック・ドレーならヘラルドかな。米、仏、伊の三国共作。それでも日本公開がされなかった、というのはやはり作品クオリティが合格点ではなかったのか。そのあたりが、心配だったが、案の定フランス俳優がロサンジェルスを舞台にして英語を駆使。これってもう、ジャン=ルイがかわいそうなだけ。

 

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2026-113M 「ザ・ブライド!」☆☆☆★★

Sbride原題:The Bride!
邦題:ザ・ブライド!
時間:127分
公開:2026-04-03
製作年度:2026
製作国:アメリカ
配給:東和ピクチャーズ、東宝
製作総指揮:カーラ・ライジ デビッド・ウェッブ コートニー・キボウィッツ
製作:マギー・ギレンホール エマ・ティリンジャー・コスコフ オスナット・ハンデルスマン・カレン
監督:マギー・ギレンホール
脚本:マギー・ギレンホール
原作:
撮影:ローレンス・シャー
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
出演:ジェシー・バックリー(ブライド)、クリスチャン・ベール(フランク)、ピーター・サースガード(ジェイク・ワイルズ刑事)、アネット・ベニング(コーネリア・ユーフォロニウス博士)、ジェイク・ギレンホール(ロニー・エドウィン・リード)、ペネロペ・クルス(ミルナ・マロイ)

2021年の長編初監督作「ロスト・ドーター」で高く評価された俳優マギー・ギレンホールが監督・脚本を手がけ、孤独な不死身の怪物・フランケンシュタインと、墓場からよみがえった花嫁・ブライドが繰り広げる愛と破壊の逃避行を描いた作品。

1930年代のシカゴ。自らを創造した博士の名前であるフランケンシュタインを名乗って生きる怪物は、人間たちから忌み嫌われ、誰とも心を通わせることなく過ごしてきた。孤独に耐えきれなくなった彼は、高名な研究者・ユーフォロニウス博士に伴侶を創って欲しいと依頼する。ユーフォロニウス博士は事故死した女性の遺体を墓から掘り起こし、フランケンシュタインの花嫁・ブライドとしてよみがえらせる。フランケンシュタインとブライドはある事件をきっかけに追われる身となるが、2人の逃避行は人々や警察を巻き込み、やがて社会全体を揺るがす革命へと突き進んでいく。

「ハムネット」のジェシー・バックリーがブライド、「ダークナイト」のクリスチャン・ベールがフランケンシュタインを鮮烈に演じ、共演にもピーター・サースガード、アネット・ベニング、ジェイク・ギレンホール、ペネロペ・クルスら豪華キャストが顔をそろえた。

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2026-090M 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」☆☆☆★★

Sprojectmary原題:Project Hail Mary
邦題:プロジェクト・ヘイル・メアリー
時間:156分
公開:2026-03-20
製作年度:2026
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:パトリシア・ウィッチャー ドリュー・ゴダード ルーシー・キタダ ニッキ・バイダ サラ・エスバーグ ケン・カオ
製作:エイミー・パスカル ライアン・ゴズリング フィル・ロード クリストファー・ミラー アディッティア・スード レイチェル・オコナー アンディ・ウィアー
監督:フィル・ロード クリストファー・ミラー
脚本:ドリュー・ゴダード
原作:アンディ・ウィアー
撮影:グレイグ・フレイザー
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:ライアン・ゴズリング(ライランド・グレース)、ザンドラ・ヒュラー(ストラット)

アカデミー賞7部門にノミネートされた「オデッセイ」の原作「火星の人」などで知られる作家アンディ・ウィアーのベストセラーSF小説を映画化。滅亡の危機に瀕した地球の運命を託された中学の科学教師が、宇宙の果てで同じ目的を持つ未知の生命体と出会い、ともに命を懸けて故郷を救うミッションに挑む姿を描く。

太陽のエネルギーが奪われるという原因不明の異常現象が発生。このままでは地球は冷却し、人類は滅亡してしまう。同じ現象が太陽だけでなく宇宙に散らばる無数の恒星で起こっていることが判明し、11.9光年先に唯一無事な星が発見される。人類に残された策は、宇宙船でその星に向かい、太陽と人類を救うための謎を解くことだった。この“ヘイル・メアリー(イチかバチか)”プロジェクトのため宇宙に送り込まれたのは、優秀な科学者でありながら学会を去り、いまはしがない中学教師をしていたグレースだった。彼は地球から遠く離れた宇宙でたったひとり、自らの科学知識を頼りにミッションに臨み、そこで同じく母星を救おうと奮闘していた異星人ロッキーと出会う。姿かたちも言葉も違う2人は、科学を共通の言語にして難題に立ち向かい、その過程で友情を育んでいくが……。

主人公の中学教師グレースを「ラ・ラ・ランド」「バービー」のライアン・ゴズリングが演じ、「落下の解剖学」「関心領域」のザンドラ・ヒュラーが共演。「オデッセイ」も手がけたドリュー・ゴダードが脚本を担当し、「スパイダーマン スパイダーバース」シリーズの製作・脚本などで知られるフィル・ロード&クリストファー・ミラーが監督を務めた。

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2026-078M 「ブルームーン」☆☆☆★

Sbluemoon原題:Blue Moon
邦題:ブルームーン
時間:100分
公開:2026-03-06
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ロングライド
製作総指揮:デビッド・キングランド トッド・ログネス リサ・クルニック アーロン・ウィーダースパーン マクダラ・ケレハー ドナ・エペロン ジョン・ケビル ジム・セルビー ビクター・ザラヤ スティーブン・ファーネス
製作:マイク・ブリザード ジョン・スロス リチャード・リンクレイター
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:ロバート・カプロウ
原作:ロレンツ・ハート エリザベス・ウェイランド
撮影:シェーン・F・ケリー
音楽:グレアム・レイノルズ
出演:イーサン・ホーク、マーガレット・クアリー、ボビー・カナヴェイル、アンドリュー・スコット

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」に始まる「ビフォア」3部作や、アカデミー賞6部門にノミネートされた「6才のボクが、大人になるまで」で知られるリチャード・リンクレイター監督が、長年にわたりタッグを組んできたイーサン・ホークを主演に迎え、ブロードウェイの伝説的作詞家ロレンツ・ハートが訪れたパーティで過ごす一夜を描いた会話劇。

「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などの大ヒット曲を生み出してきた作詞家ロレンツ・ハートは、長年タッグを組んできた作曲家リチャード・ロジャースが、ハートに代わる新たな相棒と組んで手がけたミュージカル「オクラホマ!」が初演された1943年3月31日の夜、ブロードウェイのレストラン「サーディーズ」で行われたパーティに招待されていた。そこで過ごす一夜でハートは、愛や嫉妬、焦りや憧れなど、交錯する自身のさまざまな感情と向き合っていく。

イーサン・ホークがロレンツ・ハートを演じるほか、ハートが思いを寄せる女性エリザベス役でマーガレット・クアリー、かつての相棒であるリチャード・ロジャース役でアンドリュー・スコット、ハートが信頼する相談相手でもあるバーテンダーのエディ役でボビー・カナベイルが共演。2025年・第75回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、アンドリュー・スコットが最優秀助演俳優賞(銀熊賞)を受賞。第98回アカデミー賞では、オリジナル脚本賞と主演男優賞(イーサン・ホーク)にノミネートされた。

イーサン・ホークがロレンツ・ハートを演じてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。1943年春、ミュージカル『オクラホマ!』が初演された夜。ブロードウェイのレストラン『サンディーズ』での打ち上げパーティー。ほぼサンディーズの店内で100分間の会話劇。まるで舞台劇のような空間で、イーサン・ホークが軸となって縦横無尽に物語が語られる。いや、イーサン・ホークはアカデミー賞というより、トニー賞が相応しいのでは、とさえ思ってしまう。やはりリチャード・リンクレイター監督はただ者ではない。

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2026-062M 「ハムネット」☆☆☆★★★

Shamnet原題:Hamnet
邦題:ハムネット
時間:126分
公開:2026-04-10
製作年度:2025
製作国:イギリス
配給:パルコ
製作総指揮:クリスティ・マコスコ・クリーガー クロエ・ジャオ ローリー・ボーグ
製作:リザ・マーシャル ピッパ・ハリス ニコラス・ゴンダ スティーブン・スピルバーグ サム・メンデス
監督:クロエ・ジャオ
脚本:クロエ・ジャオ マギー・オファーレル
原作:マギー・オファーレル
撮影:ウカシュ・ジャル
音楽:マックス・リヒター
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、ジョー・アルウィン、エミリー・ワトソン、デビッド・ウィルモット、ボディ・レイ・ブレスナック、オリビア・ライン、ジャコビ・ジュプ、ノア・ジュプ

「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督が、シェイクスピアの名作戯曲「ハムレット」の誕生の背景にあった悲劇と愛の物語を、フィクションを交えながら描いたドラマ。北アイルランドの作家マギー・オファーレルが2020年に発表し、英女性小説賞と全米批評家協会賞を受賞した同名小説を映画化した。

16世紀イングランドの小さな村。薬草の知識を持ち不思議な力を宿したアグネス・シェイクスピアは、作家としてロンドンで活動する夫ウィリアムが不在のため、3人の子どもたちと暮らしている。ペスト禍のなかで子どもたちを守り奮闘するアグネスだったが、不運にも11歳の息子ハムネットが命を落とし、家族は深い悲しみに包まれる。

「ウーマン・トーキング 私たちの選択」のジェシー・バックリーがアグネス、「aftersun アフターサン」のポール・メスカルがウィリアムを演じ、「奇跡の海」のエミリー・ワトソン、「ブルータリスト」のジョー・アルウィンが共演。スティーブン・スピルバーグとサム・メンデスが製作に名を連ねた。第98回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞ほか計8部門にノミネートされた。

クロエ・ジャオ監督の注目作とされる新作。ハリウッドレフトなアングルから、高評価される監督とあう印象が強い。アカデミー賞ノミネートされているが、受賞話題のタイミングでの戦略的な公開予定なのだろう。
興行的には歴史コスチュームドラマは、なかなかパブリシティが難しい。しかし、アカデミー賞に絡むもなると、権威好きな層へ訴求できよう。
映画としては、2026年を代表する、素晴らしい傑作であることは、間違いない。とはいえ、シェークスピアの家族の物語と、悲劇『ハムレット』の誕生物語という偏差値の高さ、とっつきにくさ、が日本のマーケットでは負の要因となってしまうだろう。

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2026-049M 「FEVERビーバー!」☆☆☆★★

Sfever原題:Hundreds of Beavers
邦題:FEVERビーバー!
時間:108分
公開:2026-04-17
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム、ローソン・ユナイテッドシネマ
製作総指揮:
製作:マイク・チェスリック ライランド・ブリストン・コール・テューズ
監督:マイク・チェスリック
脚本:マイク・チェスリック ライランド・ブリストン・コール・テューズ
原作:
撮影:
音楽:
出演:ライランド・ブリストン・コール・テューズ

まさかの大傑作である。着ぐるみスクリューボールコメディ。モノクロでセリフもほぼ無し。が、しかし目が離せない「大きなお友だち」が大喜びのウルトラマニアック作品だ。

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2026-047M 「万博追跡」☆☆☆

Sbanpakutsuiseki原題:萬博追踪 Tracing to Expo '70
邦題:万博追跡
時間:97分
公開:2026-04-10
製作年度:1070
製作国:中華民国
配給:ハーク
製作総指揮:
製作:
監督:リャオ・シャンション
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:ジュディ・オング、フォナ・ハイ、ブー・ビーホイ、スー・ウェイ、チェン・クオチュン、原田玄、川名美彌、杉森麟

1970年の大阪万博の中華民国館のホステスに採用された女子大生が、戦後の母子家庭を支えてくれた足長おじさんを探して歩く物語。大阪万博の会場分行、奈良、京都、北海道などの観光エリアを巡ってジュディ・オングが、家族の恩人を追跡しつつ、戦中の因縁の秘密が明かされていく。


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2026-037M 「HELP 復讐島」☆☆☆★

Shelp_20260130201501原題:Send Help
邦題:HELP 復讐島
時間:1122分
公開:2026-01-30
製作年度:2026
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:
製作:サム・ライミ ザイナブ・アジジ
監督:サム・ライミ
脚本:ダミアン・シャノン マーク・スウィフト
原作:
撮影:
音楽:ダニー・エルフマン
出演:レイチェル・マクアダムス、ディラン・オブライエン、エディル・イスマイル、デニス・ヘイスバート、ゼイビア・サミュエル、クリス・パン、タネート・ワラークンヌクロ、エマ・ライミ

「死霊のはらわた」「スパイダーマン」「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」のサム・ライミ監督が、逃げ場のない無人島という極限状態の中で、人間の狂気と復讐心をあぶり出すスリラー。

会社員のリンダは、日々パワハラを繰り返す上司ブラッドリーのもとで、息の詰まるような毎日を送っていた。ある日、出張に行くリンダたちを乗せた飛行機が墜落し、目を覚ますと見渡す限りの孤島にいた。生き残ったのは、ブラッドリーとリンダの2人だけ。怪我で身動きの取れないブラッドリーに対し、リンダは持ち前のサバイバルスキルを発揮して状況の立て直しを図り、次第に2人の力関係は逆転していく。それでもなお、傲慢な態度をとり続けるブラッドリーに対し、リンダの中に抑え込まれていた怒りと復讐心が、次第に膨れ上がっていく。

リンダを演じるのは「アバウト・タイム 愛おしい時間について」「スポットライト 世紀のスクープ」のレイチェル・マクアダムス。リンダを追い詰めるパワハラ上司ブラッドリー役を、「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエンが務める。音楽は、「スパイダーマン」シリーズなどサム・ライミ作品の常連ダニー・エルフマン。

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2026-036M 「両親が決めたこと」☆☆★★★

Sfutarigakimeta原題:Polvo serán
邦題:両親が決めたこと
時間:106分
公開:2026-02-06
製作年度:2024
製作国:スペイン・イタリア・スイス
配給:百道浜ピクチャーズ
製作総指揮:
製作:トノ・フォルゲラ ジョバンニ・ポンピリ
監督:カルロス・マルケス=マルセット
脚本:カルロス・マルケス=マルセット クララ・ロケ コーラル・クルス
原作:
撮影:ガブリエル・サンドル
音楽:マリア・アルナル
出演:アンヘラ・モリーナ、アルフレド・カストロ、モニカ・アルミラル・バテット、パトリシア・バルガロ、アルバン・プラド

高齢夫婦のどちらかが終末期に安楽死するとき、そのパートナーが健康であってもともに安楽死する「デュオ安楽死」を題材にした家族ドラマ。ヨーロッパで急増するデュオ安楽死を決めた両親と、その子どもたちの心の機微を、ユーモアを交えながら温かく描き出す。

スペイン・バルセロナで暮らす80歳の舞台女優クラウディアは、末期がんにおかされている。がんは脳にまで転移し、錯乱や半身麻痺、さらに自我の喪失も近づくなか、彼女は安楽死を選択する。子育てよりも舞台優先で生きてきたクラウディアを支え続け、今なお愛してやまない夫フラビオも彼女とともにスイスで安楽死することを決意し、3人の子どもたちに打ち明ける。子どもたちは戸惑い反発するが父の意志は固く、両親はデュオ安楽死に必要な手順を進め、ついに最後の旅へと出発するときがやって来る。

「欲望のあいまいな対象」「家へ帰ろう」のアンヘラ・モリーナが妻クラウディア、「トニー・マネロ」「伯爵」のアルフレド・カストロが夫フラビオを演じた。2024年・第49回トロント国際映画祭で、新たな挑戦作を評価する「プラットフォーム部門」の作品賞を受賞。

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