2026-081M 「ナースコール」☆☆☆★★

Snasucall原題:Late Shift
邦題:ナースコール
時間:92分
公開:2026-03-06
製作年度:2025
製作国:スイス・ドイツ
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:レト・シャールリ ルーカス・ホビ
監督:ペトラ・フォルペ
脚本:ペトラ・フォルペ
原作:
撮影:ユーディット・カウフマン
音楽:エミリー・レビネイズ=ファルーシュ
出演:レオニー・ベネシュ(フロリア)、ソニア・リーゼン(ベア)、アリレザ・バイラム(ジャン)、セルマ・ジャマールアルディーン(アメリー)、ウルス・ビーラー(ロイ)、マルゲリータ・ショッホ(クーン)、アルバーナ・アガイ(オスマニ夫人)、リドヴァン・ムラッティ(オスマニ氏)、ユルバン・ギゲムデ(ナナ)、エリザベス・ロッリ(ラウバー)、ドリス・シェーファー(シュナイダー氏の娘)、ユルク・プリュス(セヴェリン)、エレミヤ・チュン(ソン)、エヴァ・フレドホルム(ビルギン)、アンドレアス・ボイトラー(フンガービューラー)、ラーレ・ヤバシュ(モリーナ)、ドミニク・レンディ(フライ)、アンナ・カタリーナ・ミュラー(病棟医レオニー)

人手不足の満床病棟で看護師に絶え間なく降りかかる激務と不測のトラブルを描き、スイスで大ヒットを記録した社会派ヒューマンドラマ。スイス出身の脚本家・映画監督ペトラ・フォルペがメガホンをとり、世界共通の差し迫った問題である病院の実態をリアルかつスリリングに映し出す。

州立病院で働く、献身的でプロ意識の高い看護師フロリア。この日は同僚が病欠しており、遅番シフトはいつも以上に忙しい。満床病棟で、看護学生の教育もしなければならない。そんな状況のなかでも、不安や孤独を抱える患者たちに誠実に接するフロリアだったが、とても手に負えない事態に陥っていき、やがて重大な試練に直面する。

「ありふれた教室」「セプテンバー5」のレオニー・ベネシュが主演を務めた。

スイスでは看護師不足が危機的状況にあるそうだ。そんな州立病院の一夜の夜勤看護師をドキュメンタリータッチで描く。3Kの極みのようなハードな職場がリアルに描かれていく。主人公の看護師としての矜持、献身、使命感を見せつけられる。しかし、この映画を観て『こんなにキツいなら看護師にはならない』という尻込みする反作用もありそうだ。

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2026-022M 「28年後... 白骨の神殿」☆☆☆★

S28nengohakkotsu原題:28 Years Later: The Bone Temple
邦題:28年後... 白骨の神殿
時間:109分
公開:2026-01-16
製作年度:2026
製作国:イギリス・アメリカ
配給::ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:キリアン・マーフィ
製作:ダニー・ボイル
監督:ニア・ダコスタ
脚本:アレックス・ガーランド
原作:
撮影:ショーン・ボビット
音楽:ヒルドゥル・グドナドッティル
出演:アルフィー・ウィリアムズ(スパイク)、ジャック・オコンネル(ジミー・クリスタル)、レイフ・ファインズ(ドクター・ケルソン)、エリン・ケリーマン(ジミー・インク)、チー・ルイス=パリー(サムソン)

人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界を舞台に描くサバイバルホラー「28年後...」の続編。ダニー・ボイル監督と脚本家アレックス・ガーランドのタッグによって2002年に製作された第1作「28日後...」、その続編「28週後…」に続き、第1作から28年後の世界を描く物語の第2弾にして、シリーズ4作目。

28年前、人間を凶暴化させるウイルスがロンドンで流出してパンデミックを引き起こし、多くの死者を出した。海を隔てた孤島という環境のためウイルスの蔓延を免れたホーリーアイランドで生まれ育った少年スパイクは、本土で生き延びたドクター・ケルソンと出会い、そして病気の母親を看取った。その後、ウイルスに覆われたイギリス本土で生きる道を選んだスパイクは、感染者に襲われかけたところを、ジミー・クリスタル率いる全員金髪の暴力的なカルト集団「ジミーズ」に救われる。しかし、彼を待っていたのは救済ではなく、救いのない世界で味わうさらなる絶望だった。

スパイク役のアルフィー・ウィリアムズ、ケルソン役のレイフ・ファインズ、ジミー・クリスタル役のジャック・オコンネルが前作から続投。シリーズ第1作「28日後…」の主人公ジムを演じたキリアン・マーフィも出演し、約24年ぶりに同役でシリーズに復帰した。脚本は引き続きアレックス・ガーランドが執筆し、監督は「キャンディマン」「マーベルズ」のニア・ダコスタが務めた。

べつにアレックス・ガーランド祭りではないが、「ウォーフェア 戦地最前線」の監督のアレックスが、シリーズ最初から本作の脚本を書いている。前作の「28年後」で重要な役割だったケルソン博士がメインとなる物語。意味不明な白骨オブジェに囲まれた博士の王国に、前作のラストに登場した悪魔教団や、博士と交流した少年らがストーリーにからんでいく。見どころは、ケルソン博士の造形だろう。レイフ・ファインズの下半身丸出しのマッドサイエンティストぶり。アルファと呼ばれる最強感染者の覚醒。悪魔教団の成立エピソード。そして、クライマックスに「28日後…」へメビウスの輪のように回帰していき、NEXTを予感させる物語を楽しめば良いのだろう。「バイオハザード」シリーズのように、物語が拡散していってしまうのではなく、「28」シリーズは、エントロピーの制御ができているようだ。 まだまだ続きそうだなあ。

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2025-398M 「ナイブズ・アウト ウェイク・アップ・デッドマン」☆☆☆★

Sgz1w89gxwaaczit原題:Wake Up Dead Man: A Knives Out Mystery
邦題:ナイブズ・アウト ウェイク・アップ・デッドマン
時間:146分
公開:2025-12-12
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:Netflix
製作総指揮:
製作:ラム・バーグマン ライアン・ジョンソン
監督:ライアン・ジョンソン
脚本:ライアン・ジョンソン
原作:
撮影:スティーブ・イエドリン
音楽:ネイサン・ジョンソン
出演:ダニエル・クレイグ、ジョシュ・オコナー、グレン・クローズ、ジョシュ・ブローリン、ミラ・クニス、ジェレミー・レナー、ケリー・ワシントン、アンドリュー・スコット、ケイリー・スピーニー、ダリル・マコーマック

ダニエル・クレイグが主演を務め、ライアン・ジョンソン監督がオリジナル脚本で描く人気ミステリー「ナイブズ・アウト」シリーズ第3弾。ダニエル・クレイグ扮する名探偵ブノワ・ブランが、これまでで最も危険な事件へと挑む。

ある田舎町の教会で、絶対に実行不可能と思われる犯罪が発生し、名探偵ブノワ・ブランは若く実直な神父と手を組み、真相究明に挑む。しかし、その教会には長年封じられてきた忌まわしい過去が潜んでいた。

ブノワ・ブランと手を組む若き神父を「ゴッズ・オウン・カントリー」「墓泥棒と失われた女神」のジョシュ・オコナーが演じるほか、グレン・クローズ、ジョシュ・ブローリン、ミラ・クニス、ジェレミー・レナー、ケリー・ワシントン、アンドリュー・スコット、ケイリー・スピーニー、ダリル・マコーマック、トーマス・ヘイデン・チャーチら豪華キャストが共演。Netflixで2025年12月12日から配信。

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2025-366M 「ナイトコール」☆☆☆★★

Snightcall原題:La nuit se traine
邦題:ナイトコール
時間:90分
公開:2025-10-17
製作年度:2024
製作国:ベルギー・フランス
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:マイケル・ゴールドバーグ ボリス・バン・ギルス マルゴー・マルシアーノ ニコラ・デュバル・アダソフスキ
監督:ミヒール・ブランシャール
脚本:ミヒール・ブランシャール
原作:
撮影:シルベストル・バンヌーレンベルヘ
音楽:タンギー・“テプル”・デスターブル
出演:ジョナタン・フェルトル(マディ)、ナターシャ・クリエフ(クレール)、ジョナ・ブロケ(テオ)、ロマン・デュリス(ヤニック)、トマ・ミュスタン(レミー)、サム・ルーウィック(グレッグ)、ナビル・マラット(ウィル)、クレール・ボドソン(ジーナ)、グレアム・ギット(アベル)、マルコ・マース(サム)

都市の闇を舞台に繰り広げられる一夜の逃走劇を、フィルムノワール、アクション、サバイバルとジャンルを融合させて描いたベルギー発のクライムスリラー。

ブリュッセルで昼は学生、夜は鍵屋として働く青年マディは、ある晩、謎めいた女性クレールから、アパートの部屋の鍵を開けて欲しいという依頼を受ける。マディが難なく開錠するとクレールは部屋から1個のバッグを持ち去るが、実はそこは彼女の部屋ではなく、バッグは冷酷なマフィア・ヤニックのものだった。逃走をはかるもヤニックに捕まったマディは、自身の無実を証明しなければならなくなってしまう。朝までの数時間のうちにクレールとバッグを見つけるべく奔走するマディだったが、折しもブリュッセルの街はブラック・ライヴズ・マターのデモが激化し大混乱に陥っていた。

短編映画「Soldat noir」で注目された若手俳優ジョナサン・フェルトレが主演を務め、フランス出身の俳優ナターシャ・クリエフが依頼人クレール役、「死霊館」シリーズのジョナ・ブロケが事件の裏に関わる重要人物役で共演。マフィアのヤニック役でロマン・デュリスが特別出演。ベルギーの新鋭ミヒール・ブランシャールが長編初監督を務め、同国のアカデミー賞といわれるマグリット賞にて最優秀作品賞を含む10部門に輝いた。


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2025-323M 「ネタニヤフ調書 汚職と戦争」☆☆☆★★

Snetaniyaf原題:The Bibi Files
邦題:ネタニヤフ調書 汚職と戦争
時間:115分
公開:2025-11-08
製作年度:2024
製作国:イスラエル・アメリカ
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:エリン・エデイケン リチャード・ペレロ リン・デイビス・リア マリア・ローガン ジム・スウォーツ ジェマイマ・カーン・ゴールドスミス ニック・シュメイカー
製作:アレックス・ギブニー アレクシス・ブルーム カーラ・エルバーソン
監督:アレクシス・ブルーム
音楽:ウィル・ベイツ
出演:

強硬的な政治姿勢で物議を醸すベンヤミン・ネタニヤフ。彼は在任中に刑事起訴された史上初のイスラエル首相であり、2017年、彼の汚職捜査の過程で秘密裏に制作チームにリークされた未公開の警察尋問映像には、メディアや財界との贈答や利益供与の実態が記録されていた──。
イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフ自らが公開中止を求めて訴訟を起こそうとした衝撃のドキュメンタリー映画『The Bibi Files』が、邦題を『ネタニヤフ調書 汚職と戦争』として11月8日(土)より緊急公開される.

11月封切予定。これは凄い。アメリカとイスラエルの製作映画なのだが、イスラエルで公開禁止となったのはさもありなん。これほどの映像が流出してしまう状況は、そうとうイスラエル国内がイカれてきてると思われる。

 

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2025-256M 「入国審査」☆☆☆★★

Snyukokushinsa原題:Upon Entry
邦題:入国審査
時間:77分
公開:2025-08-01
製作年度:2023
製作国:スペイン
配給:松竹
製作総指揮:ラケル・ペレア イリス・マルティン=ペラルタ
製作:カルレス・トラス カルロス・フアレス ホセ・サパタ セルジオ・アドリア アルバ・ソトラ
監督:アレハンドロ・ロハス フアン・セバスティアン・バスケス
脚本:アレハンドロ・ロハス フアン・セバスティアン・バスケス
原作:
撮影:フアン・セバスティアン・バスケス
音楽:
出演:アルベルト・アンマン(ディエゴ)、ブルーナ・クシ(エレナ)、ベン・テンプル(バレット審査官)、ローラ・ゴメス(バスケス審査官)

移住のためアメリカへやって来たカップルを待ち受ける入国審査での尋問の行方を緊迫感たっぷりに描いた、スペイン発の心理サスペンス。本作が監督デビューとなるアレハンドロ・ロハス&フアン・セバスティアン・バスケスが監督・脚本を手がけ、故郷ベネズエラからスペインに移住した際の実体験に着想を得て制作。わずか17日間で撮影した低予算の作品ながら、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭2023に正式出品されるなど、世界各地の映画祭で注目を集めた。

スペインのバルセロナからニューヨークに降り立ったディエゴとエレナ。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選し、事実婚のパートナーであるディエゴとともに、新天地での幸せな生活を夢見てやって来た。しかし入国審査でパスポートを確認した職員は2人を別室へ連れて行き、密室で拒否権なしの尋問が始まる。予想外の質問を次々と浴びせられて戸惑う彼らだったが、エレナはある質問をきっかけにディエゴに疑念を抱きはじめる。

「記憶探偵と鍵のかかった少女」のアルベルト・アンマンがディエゴ、「悲しみに、こんにちは」のブルーナ・クッシがエレナを演じた。

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2025-198M 「28年後...」☆☆☆★★

S28nengo原題:28 Years Later
邦題:28年後...
時間:115分
公開:2025-06-20
製作年度:2025
製作国:イギリス・アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:キリアン・マーフィ
製作:アンドリュー・マクドナルド ピーター・ライス バーナード・ベリュー ダニー・ボイル アレックス・ガーランド
監督:ダニー・ボイル
脚本:アレックス・ガーランド
原作:
撮影:
音楽:
出演:ジョディ・カマー、アーロン・テイラー=ジョンソン、ジャック・オコンネル、アルフィー・ウィリアムズ、レイフ・ファインズ

人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界を舞台に繰り広げられる死闘を描いたサバイバルホラー。「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」のアレックス・ガーランドによる脚本でスマッシュヒットを記録した第1作「28日後…」、その続編である第2作「28週後…」に続くシリーズ第3作となり、第1作以来ダニー・ボイル監督×脚本アレックス・ガーランドのタッグが復活した。

人間を凶暴化させるウイルスが大都会ロンドンで流出し、多くの死者を出した恐怖のパンデミックから28年後。生き延びるために海を隔てた小さな孤島に逃れた人々は、見張り台を建て、武器を備え、身を潜めて暮らしていた。ある日、島で暮らすジェイミーと、島を一度も出たことのない12歳の息子スパイクは、ある目的のために島の外へと向かい、本土に渡る。彼らはそこで、人間が人間でなくなった感染者だらけの恐怖の世界を目の当たりにする。

「TENET テネット」「クレイヴン・ザ・ハンター」のアーロン・テイラー=ジョンソンがジェイミー役を務め、「教皇選挙」のレイフ・ファインズ、「最後の決闘裁判」のジョディ・カマーらが共演。シリーズ第1作「28日後…」で主人公を演じ、「オッペンハイマー」でアカデミー主演男優賞を受賞した俳優のキリアン・マーフィも製作総指揮として参加した。

なんとなく、忘れた頃に出てくる『28』シリーズ最新作。28日が2002年、28週が2007年。そして本作というわけだ。第一作のダニー・ボイル監督が復活している。
ボイル監督のエグい描写を堪能。それにしても、ほぼ確実に3部作くらいの企画じゃないだろうか。続編を待望しておこう。

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2025-153M 「ノスフェラトゥ」☆☆☆★★

Snosferatow原題:Nosferatu
邦題:ノスフェラトゥ
時間:133分
公開:2025-05-16
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:パルコ
製作総指揮:バーナード・ベリュー
製作:ジェフ・ロビノフ ジョン・グラハム クリス・コロンバス エレノア・コロンバス ロバート・エガース
監督:ロバート・エガース
脚本:ロバート・エガース
原作:
撮影:ジェアリン・ブラシュケ
音楽:ロビン・キャロラン
出演:ビル・スカルスガルド、ニコラス・ホルト、リリー=ローズ・デップ、アーロン・テイラー=ジョンソン、エマ・コリン、ラルフ・アイネソン、サイモン・マクバーニー、ウィレム・デフォー

「ライトハウス」「ノースマン 導かれし復讐者」の鬼才ロバート・エガース監督が、吸血鬼映画の原点とも言われ、自身も多大な影響を受けたという1922年のサイレント映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」に、独自の視点を取り入れて描いたゴシック・ロマンスホラー。

不動産業者のトーマス・ハッターは、仕事のため自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵のもとへ出かける。トーマスの不在中、彼の新妻であるエレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から、夜になると夢の中に現れる得体の知れない男の幻覚と恐怖感に悩まされるようになる。そして時を同じくして、夫のトーマスやエレンが滞在する街にも、さまざまな災いが起こり始める。

夜な夜な夢の中で正体不明の男に怯える主人公エレン役を、ジョニー・デップの娘でもあるリリー=ローズ・デップが務め、オルロック伯爵を「IT イット」シリーズのペニーワイズ役で知られるビル・スカルスガルドが演じた。そのほか、ロバート・エガース監督とは3度目のタッグとなるウィレム・デフォーや、ニコラス・ホルト、アーロン・テイラー=ジョンソンといった豪華キャストが共演。第97回アカデミー賞で撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門でノミネートされた。

19世紀ヨーロッパを舞台にしたコスチュームもの。相当に凝った撮影、美術、衣装、メイクで、クソ真面目に仕立て上げたゴシックホラーの秀作。流石に褒めたポイントはオスカーノミネートされていた。吸血鬼伝説の原点的なストーリーで、伸びた犬歯やニンニクなどの後世にドラキュラ映画で発明されたツールは出てこない。どちらかというと、少女の夢想で眠りを覚まされた悪魔が戻ってくるというお話。ヒロインはジョニー・デップの娘さんらしいが、残念ながら適役だとは思えない。

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2025-104M 「ノーバディーズ・ヒーロー」☆☆☆★

Snobodyheros原題:Viens je t'emmene
邦題:ノーバディーズ・ヒーロー
時間:100分
公開:2025-03-22
製作年度:2022
製作国:フランス・ベルギー
配給:サニーフィルム
製作総指揮:
製作:シャルル・ジリベール
監督:アラン・ギロディ
脚本:アラン・ギロディ ローラン・ルネッタ
原作:
撮影:エレーヌ・ルバール
音楽:グザビエ・ボシュロン
出演:ジャン=シャルル・クリシェ、ノエミ・ルヴォウスキー、イリエス・カドリ、ミシェル・マジエロ、ルノー・リュットン

「湖の見知らぬ男」などで知られるフランスの映画作家アラン・ギロディが監督・脚本を手がけ、娼婦への愛に悶絶する男と街で起きたテロ事件を描いた社会派コメディ。

クリスマス前の街。独身男性メデリックはランニング中に見かけた売春婦イザドラにひと目ぼれし口説こうとするが、彼女の嫉妬深い夫に邪魔されてしまう。時を同じくして、街の中心部で大規模なテロ事件が発生。メデリックのアパートに現れたアラブ系青年セリム、仕事とプライベートの区別がないフロランス、混乱する近隣住人たちとホテルフロントの老人と少女。メデリックの周囲で思わぬトラブルが次から次へと発生し、人々は疑心暗鬼に陥っていく。

「カミーユ、恋はふたたび」など監督としても活躍する俳優ノエミ・ルボフスキーがイザドラを演じ、「ボレロ 永遠の旋律」のドリア・ティリエが共演。2022年・第72回ベルリン国際映画祭パノラマ部門のオープニング作品。

たぶん、スクリューボール・コメディを志向したのだろうな。途方に暮れる、巻き込まれ系の主人公が、様々な登場人物のタイミングで翻弄されていく艶話。ジョギング中に出会った中年の娼婦と「イタす」目的が、ひたすら邪魔されて果たせないドタバタ。なかなか60年代のフランスコメディのリズム感で、緩い笑いに浸れる。

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2025-006M 「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」☆☆☆★★

Snamonakimono原題:A Complete Unknown
邦題:名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
時間:142分
公開:2025-02-28
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:マイケル・ベダーマン ブライアン・カバナー=ジョーンズ アンドリュー・ローナ
製作:フレッド・バーガー ジェームズ・マンゴールド アレックス・ハインマン ボブ・ブックマン ピーター・ジェイセン アラン・ガスマー ジェフ・ローゼン ティモシー・シャラメ
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド ジェイ・コックス
原作:
撮影:フェドン・パパマイケル
音楽:ニック・バクスター
出演:ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリー

2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの若い日を描いた伝記ドラマ。「デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じ、「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「フォードvsフェラーリ」などを手がけてきた名匠ジェームズ・マンゴールドがメガホンをとった。

1961年の冬、わずか10ドルだけをポケットにニューヨークへと降り立った青年ボブ・ディラン。恋人のシルヴィや音楽上のパートナーである女性フォーク歌手のジョーン・バエズ、そして彼の才能を認めるウディ・ガスリーやピート・シーガーら先輩ミュージシャンたちと出会ったディランは、時代の変化に呼応するフォークミュージックシーンの中で、次第にその魅了と歌声で世間の注目を集めていく。やがて「フォーク界のプリンス」「若者の代弁者」などと祭り上げられるようになるが、そのことに次第に違和感を抱くようになるディラン。高まる名声に反して自分の進む道に悩む彼は、1965年7月25日、ある決断をする。

ミネソタ出身の無名のミュージシャンだった19歳のボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描いていく。ボブ・ディラン役のティモシー・シャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルックらが共演。

原作がイライジャ・ウォルドの著書『Dylan Goes Electric』である。故に、ニューポートフェスでエレキバンドをバックにトリをとって物議をかもしたシーンをクライマックスとしている。というわけで本作は、アコースティック時代のボブ・ディランを描いた作品だ。ディラン役のティモシー・シャラメが製作にも入っての渾身の演技。そして歌唱シーンは多くのシンガー映画と違い、シャラメ自身が歌っている。しかも声も良く、上手い。それだけで、このギター演奏も含めて、ハイレベルに至る鍛錬を想像すると、大きな賞を与えたくなる気分は理解できる。2時間半ちかい長尺だが、この手の音楽伝記では『楽曲をきちんと聞かせる』必要がある結果で、大筋だけなら100分もあればいいだろう。だが、クオリティの高いボブ・ディランやジョーン・バエズらの歌唱シーンも十分に満足できるので、長尺も気にならない。フォークシンガー(アコースティック)時代のディランの1962年から1965年頃までの物語なので、おそらく団塊の世代の諸氏には刺さる作品だろう。応援上映的なイベント性を持たせても面白い興行になるかもしれない。

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