2025-153M 「ノスフェラトゥ」☆☆☆★★
原題:Nosferatu
邦題:ノスフェラトゥ
時間:133分
公開:2025-05-16
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:パルコ
製作総指揮:バーナード・ベリュー
製作:ジェフ・ロビノフ ジョン・グラハム クリス・コロンバス エレノア・コロンバス ロバート・エガース
監督:ロバート・エガース
脚本:ロバート・エガース
原作:
撮影:ジェアリン・ブラシュケ
音楽:ロビン・キャロラン
出演:ビル・スカルスガルド、ニコラス・ホルト、リリー=ローズ・デップ、アーロン・テイラー=ジョンソン、エマ・コリン、ラルフ・アイネソン、サイモン・マクバーニー、ウィレム・デフォー
「ライトハウス」「ノースマン 導かれし復讐者」の鬼才ロバート・エガース監督が、吸血鬼映画の原点とも言われ、自身も多大な影響を受けたという1922年のサイレント映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」に、独自の視点を取り入れて描いたゴシック・ロマンスホラー。
不動産業者のトーマス・ハッターは、仕事のため自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵のもとへ出かける。トーマスの不在中、彼の新妻であるエレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から、夜になると夢の中に現れる得体の知れない男の幻覚と恐怖感に悩まされるようになる。そして時を同じくして、夫のトーマスやエレンが滞在する街にも、さまざまな災いが起こり始める。
夜な夜な夢の中で正体不明の男に怯える主人公エレン役を、ジョニー・デップの娘でもあるリリー=ローズ・デップが務め、オルロック伯爵を「IT イット」シリーズのペニーワイズ役で知られるビル・スカルスガルドが演じた。そのほか、ロバート・エガース監督とは3度目のタッグとなるウィレム・デフォーや、ニコラス・ホルト、アーロン・テイラー=ジョンソンといった豪華キャストが共演。第97回アカデミー賞で撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門でノミネートされた。
19世紀ヨーロッパを舞台にしたコスチュームもの。相当に凝った撮影、美術、衣装、メイクで、クソ真面目に仕立て上げたゴシックホラーの秀作。流石に褒めたポイントはオスカーノミネートされていた。吸血鬼伝説の原点的なストーリーで、伸びた犬歯やニンニクなどの後世にドラキュラ映画で発明されたツールは出てこない。どちらかというと、少女の夢想で眠りを覚まされた悪魔が戻ってくるというお話。ヒロインはジョニー・デップの娘さんらしいが、残念ながら適役だとは思えない。