2025-337M 「トロン:アレス」☆☆☆★★

Storonalez原題:Tron: Ares
邦題:トロン:アレス
時間:119分
公開:2025-10-10
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:トレント・レズナー アティカス・ロス ラッセル・アレン ジョセフ・コシンスキー
製作:ショーン・ベイリー ジャレッド・レト エマ・ラドブルック
監督:ヨアヒム・ローニング
脚本:ジェシー・ウィガトウ
原作:デビッド・ディジリオ ジェシー・ウィガトウ
撮影:ジェフ・クローネンウェス
音楽:ナイン・インチ・ネイルズ
出演:ジャレッド・レトー、グレタ・リー、エヴァン・ピーターズ、ジョディ・ターナー=スミス、ジェフ・ブリッジス

長編映画として世界で初めて本格的にCGを導入したことでも知られるSF映画「トロン」のシリーズ第3作。

1982年に公開された第1作「トロン」では、天才プログラマーのケヴィン・フリンがデジタル世界に送り込まれ、命を懸けたゲームに挑む姿を描き、その画期的な設定と映像技術で話題を呼んだ。28年後の2010年には続編の「トロン:レガシー」が公開され、当時最先端の映像とダフト・パンクが手がけた音楽でも注目を集めた。そして本作「トロン:アレス」では、これまでの「現実世界の人間がデジタル世界へ足を踏み入れる」構図が逆転。デジタル世界から現実世界へと現れた超高度AIプログラムのアレスが、現実世界と人類を脅かす存在として描かれる。

未来を変えるミッションを遂行するため現実社会に送られてきた、戦うためだけに開発された人型AIのアレスを、「スーサイド・スクワッド」「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャレッド・レトが演じる。監督は「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」「マレフィセント2」を手がけたヨアヒム・ローニング。音楽を「ソーシャル・ネットワーク」「ソウルフル・ワールド」でアカデミー賞受賞歴を持つトレント・レズナーとアティカス・ロスが率いるバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」が担当。バンド名義での映画音楽の担当は本作が初となる。

ゴーストバスターズのように、オリジナルの『トロン』へのリスペクトがたっぷり。80年代のCG再現も、テクノロジーの進化を再認識させられるよいアイデア。キワモノかなと腰が引けていたが、強引な科学理論も映画の世界観的にアリと納得させられ、充分に楽しんでしまった佳作であった。

 

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2025-333M 「旅の終わりのたからもの」☆☆☆★

Stabinoowarinotakaramono原題:Treasure
邦題:旅の終わりのたからもの
時間:112分
公開:2026-01-16
製作年度:2024
製作国:ドイツ・フランス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:マイケル・P・コーエン グレン・バスナー ベン・ブラウニング アンドリュー・カーペン ケント・サンダーソン
製作:ユリア・フォン・ハインツ レナ・ダナム
監督:ユリア・フォン・ハインツ
脚本:ユリア・フォン・ハインツ ジョン・クエスター
原作:リリー・ブレット
撮影:ダニエラ・クナップ
音楽:アントニー・コマサ=ラザルキービッツ
出演:レナ・ダナム、スティーブン・フライ、ズビグニエフ・ザマホフスキ

1990年代初頭のポーランドを舞台に、ホロコーストを生き抜いた父とニューヨークで生まれ育った娘が家族の歴史をたどる旅路を、ユーモラスかつ温かいまなざしでつづったロードムービー。「そして明日は全世界に」で知られるドイツのユリア・フォン・ハインツ監督が、オーストラリアの作家リリー・ブレットが実体験をもとに執筆した小説「Too Many Men」を映画化した。

1991年、ニューヨーク生まれのルーシーは父エデクとともに、両親の故郷であるポーランドのワルシャワにやって来る。ルーシーがこの地を訪れるのは初めてだが、ホロコーストを生き抜いた父にとっては約50年ぶりの帰郷となる。この旅でルーシーは自身のルーツを探りたいと考えていたが、奔放な父に次々と計画を潰され、不満を募らせていく。アウシュビッツ=ビルナケウ強制収容所を訪れ、初めて父の口から恐ろしい記憶を聞かされるも、2人の心の溝は埋まらない。ついに父と別れニューヨークへ帰ると決めたルーシーを、父は思いがけない場所へと連れていく。

ドラマ「GIRLS ガールズ」で製作・脚本・監督・主演を兼任したレナ・ダナムが娘ルーシー、「ホビット」シリーズのスティーブン・フライが父エデクを演じた。

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2025-315M 「テレビの中に入りたい」☆☆★★★

Sisawthetvglow原題:I Saw the TV Glow
邦題:テレビの中に入りたい
時間:102分
公開:20265-09-26
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:
製作:エマ・ストーン デイブ・マッカリー アリ・ハーティング サム・インティリ サラ・ウィンシャル
監督:ジェーン・シェーンブルン
脚本:ジェーン・シェーンブルン
原作:
撮影:エリック・ K・ユエ
音楽:アレックス・G
出演:ジャスティス・スミス、ジャック・ヘヴン、イアン・フォアマン、ヘレナ・ハワード、フレッド・ダースト、リンジー・ジョーダン

1990年代のアメリカ郊外を舞台に、自分のアイデンティティにもがく若者たちが深夜番組の登場人物に自らを重ねる姿を、不穏かつ幻想的に描いたスリラー映画。

冴えない毎日を過ごすティーンエイジャーのオーウェンにとって、毎週土曜日の22時30分から放送される謎めいたテレビ番組「ピンク・オペーク」は、生きづらい現実を忘れさせてくれる唯一の居場所だった。オーウェンは同じくこの番組に夢中なマディとともに、番組の登場人物と自分たちを重ね合わせるようになっていく。しかしある日、マディはオーウェンの前から姿を消してしまう。ひとり残されたオーウェンは、自分はいったい何者なのか、知りたい気持ちとそれを知ることの怖さとの間で身動きが取れないまま、時間だけが過ぎていく。

「名探偵ピカチュウ」のジャスティス・スミスがオーウェン、「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」のジャック・ヘブンがマディを演じ、「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」のヘレナ・ハワード、ミュージシャンのスネイル・メイルことリーンジー・ジョーダン、「ティル」のダニエル・デッドワイラー、ロックバンド「リンプ・ビズキット」のボーカルで映画監督としても活動するフレッド・ダーストが共演。

独りよがりの、結末まで考えずに作り始めたシロウト映画のテイスト。

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2025-305M 「ドミニク 孤高の反逆者」☆☆☆

Sdominique原題:Dominique
邦題:ドミニク 孤高の反逆者
時間:100分
公開:2025-11-21
製作年度:2024
製作国:アメリカ・コロンビア
配給:彩プロ
製作総指揮:アルバロ・グティエレス ジョエル・グッドマン ジェフ・ミラー
製作:アルバロ・グティエレス ジェイソン・ガービッツ マイケル・S・オヘダ オクサナ・オルラン
監督:マイケル・S・オヘダ
脚本:マイケル・S・オヘダ
原作:マイケル・S・オヘダ オクサナ・オルラン
撮影:ジム・オア
音楽:ナレク・ミルザエイ
出演:オクサナ・オルラン、ホーリス・コンプト、ホセ・コネホ・マルティン、マリア・デル・ロサリオ、アラナ・デ・ラ・ロサ、セバスティアン・カルバハル

南米コロンビアの無法地帯を舞台に、正体不明のグリンガ(よそ者の白人女性)が腐敗した警察と麻薬カルテルを相手に繰り広げる戦いを活写したバイオレンスアクション。

コロンビアの小さな街に流れ着いたウクライナ人女性ドミニクは、そこで知り合った警察官フリオやその家族とともに平穏な日常を過ごしていた。しかし街を牛耳る腐敗した警察と麻薬カルテルによってフリオが惨殺され、彼の家族にも危険が迫る。大切な人たちを守り抜き復讐を果たすべく立ち上がったドニミクは、封印していた戦闘スキルを発動させ、悪党たちに情け容赦なく銃弾を浴びせていく。

マーシャルアーツの訓練も受けているウクライナ系アメリカ人の俳優オクサナ・オルランが主人公ドミニクを演じ、「ザ・アウトロー」のモーリス・コンプトが共演。「サベージ・キラー」「コカイン・ブライド」などリベンジアクションを得意とするマイケル・S・オヘダが監督・脚本・編集を手がけた。

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2025-304M 「テイク・ミー・サムウェア・ナイス」☆☆★★★

Stakemesomewherenice原題:Take Me Somewhere Nice
邦題:テイク・ミー・サムウェア・ナイス
時間:91分
公開:2025-09-13
製作年度:2019
製作国:オランダ・ボスニア
配給:クレプスキュールフィルム
製作総指揮:
製作:イリス・オッテン サンダー・バン・ミュルス ピーテル・カイパース
監督:エナ・センディヤレビッチ
脚本:エナ・センディヤレビッチ
原作:
撮影:エモ・ウィームホフ
音楽:エラ・ファン・デル・ワウデ
出演:サラ・ルナ・ゾリッチ(アルマ)、エルナド・プルニャヴォラツ(エミル)、ラーザル・ドラゴイェヴィッチ(デニス)

幼い頃に別れた父を訪ねてボスニアへ向かう少女と、彼女の旅の道連れとなる2人の青年の姿を、詩的かつユーモラスに描いたロードムービー。

オランダで暮らすボスニア人の少女アルマ。両親は戦火に揺れる祖国を離れてオランダで暮らし、アルマを育てたが、やがて父はアルマと母を置いてボスニアへ戻り、疎遠となっていた。ある日、父が入院したという知らせが届き、アルマは母に言われるまま、単身ボスニアへ向かう。ボスニアの空港でアルマを出迎えた従兄エミルは無愛想で何の手助けもしてくれず、エミルの“インターン”を名乗るデニスだけが彼女の話に耳を傾けてくれる。父のいる町を目指しバスに乗り込むアルマだったが、休憩の間にバスは彼女を置き去りにし、荷物だけを乗せたまま走り去ってしてしまう。

ボスニア・ヘルツェゴビナ出身でオランダ育ちのエナ・センディヤレビッチが長編初監督を務め、ジム・ジャームッシュ監督作「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に多大な影響を受けながら、主人公に監督自身のルーツを投影して描き出す。タイトルは、スコットランド出身のロックバンド「モグワイ」の楽曲名に由来する。2019年・第48回ロッテルダム国際映画祭にてタイガーアワード特別賞を受賞。

リスクの高いジャケ買い鑑賞。特にここイメージフォーラムは危ない。とはいえ『ジャッリカットゥ 牛の怒り』や『グレース』『ヴェルクマイスター・ハーモニー』といった傑作もかかるので油断ならない。
オランダからボスニアへ自分を棄てた父の見舞いに来る少女のロードムービー。ジャームッシュのテイストに影響を受けた、醒めた道程だが、決定的に『脚本が悪い』。ただ流れて行くだけの、ゴールを見失った作品。まあ、タイトルが監督が自問しているのかもしれない。この映画、どこいっちゃうの?ってね。

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2025-299M 「ドランクモンキー 酔拳」☆☆☆★

Ssuiken原題:酔拳
邦題:ドランクモンキー 酔拳
時間:111分
公開:1979-07-21
製作年度:1978
製作国:香港
配給:東映
製作総指揮:
製作:ン・シー・ユエン
監督:ユエン・ウーピン
脚本:
原作:
撮影:チャン・ハイ
音楽:
出演:ジャッキー・チェン、ユエン・シャオティエン、ウォン・チェン・リー、ディーン・セキ、ワン・チェン

酔えば酔うほど強くなるという妙闘技“酔八拳”を使って宿敵を倒す若者を描くアクション映画。製作はウン・シー・ユアン、監督はユアン・ウー・ピン、撮影はチャン・ハイ、アクション監督はユアン・ウー・ピンが各々担当。出演はジャッキー・チェン、ユアン・シァオ・ティエン、ホアン・チョン・リー、ワン・チェン、リン・イン、シン・ティエン、リン・チャオなど。

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2025-294M 「大統領暗殺裁判 16日間の真実」☆☆☆★

Sdaitoryoansatsusaiban原題:Land of Happiness
邦題:大統領暗殺裁判 16日間の真実
時間:124分
公開:2025-08-22
製作年度:2024
製作国:韓国
配給:ショウゲート
製作総指揮:
製作:イ・ジュンタク チャン・ジンスン
監督:チュ・チャンミン
脚本:ホ・ジュンソク
原作:
撮影:ホン・ジェシク
音楽:キム・テソン
出演:チョ・ジョンソク、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョン、ウ・ヒョン、イ・ウォンジョン、チョン・ベス、ソン・ヨンギュ

1979年に韓国のパク・チョンヒ(朴正煕)大統領が中央情報部部長キム・ジェギュに暗殺された事件の裁判を中心に、1979年10月26日の大統領暗殺から同年12月12日の軍事クーデターに至る一連の事件に巻き込まれた3人の男たちの姿を、史実に基づいて描いたサスペンス。

勝つためには手段を選ばない弁護士会のエースであるチョン・インフは、上官の命令によって大統領暗殺事件に関与した中央情報部(KCIA)部長の随行秘書官パク・テジュの弁護を引き受ける。軍人であるパク・テジュは、ひとりで軍法裁判にかけられ、最初の公判からわずか16日後に最終判決が下されることになっていた。しかし、この裁判は後に軍事クーデターを起こす巨大権力の中心人物、合同捜査団長チョン・サンドゥによって不正に操られていたことが明らかとなる。

ドラマ「賢い医師生活」のチョ・ジョンソクが主人公チョン・インフ役を担当。「パラサイト 半地下の家族」などに出演し、2023年12月に亡くなったイ・ソンギュンがパク・テジュ役を務め、本作が最後の作品になった。チョン・サンドゥ役は、ドラマ「梨泰院クラス」や「劇映画 孤独のグルメ」で知られるユ・ジェミョン。監督・脚本は「王になった男」のチュ・チャンミン。

1979年に韓国の朴正煕大統領が、金中央情報部部長らに暗殺された事件の裁判の物語。 映画『ソウルの春』で描かれた全斗煥の軍事クーデターも同時期に発生する。激動の全斗煥政権時代の1984年に僕は友人とソウルを観光した。

 

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2025-290M 「DREAMS」☆☆☆★

Sdream原題:DREAMS
邦題:DREAMS
時間:110分
公開:2025-09-05
製作年度:2024
製作国:ノルウェー
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:イングベ・サーテル
監督:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
脚本:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
原作:
撮影:セシリエ・セメク
音楽:
出演:エラ・オーヴァービー(ヨハンネ)、ロメ・エムネトゥ(ヨハンナ)、アーネ・ダール・トルプ(クリスティン)、アンネ・マリット・ヤコブセン(ヨハンネの祖母)

ベストセラー作家や図書館司書という経歴を持つノルウェーのダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督が、女性教師に恋をした少女の赤裸々な手記をめぐり、異なる価値観を持つ3世代の女性たちの物語を描いたドラマ。ノルウェーの首都オスロを舞台に「恋」「愛」「性」にまつわる3つの風景をつづる、ハウゲルード監督によるトリロジーの第3作で、2025年・第75回ベルリン国際映画祭にて、ノルウェー映画として初めて最高賞の金熊賞を受賞した。

女性教師のヨハンナに初めての恋をした17歳のヨハンネは、恋焦がれる思いや高揚感を手記にしたためる。自らの気持ちを誰かに共有しようと詩人の祖母に手記を見せるヨハンナだったが、事態はそこから思わぬ方向へと展開してしまう。祖母は孫の手記に自らの女性としての戦いの歴史を思い起こし、母は“同性愛の目覚めを記したフェミニズム小説”として現代的な価値観にあてはめようとする。

2025年9月、特集上映「オスロ、3つの愛の風景」にて、トリロジーの前2作「SEX」「LOVE」とともに劇場公開。

北欧ドラマ。女子高生が恋に恋して、憧れの女性教師に深く恋愛感情を持つ。が、しかし当然の如くフラれてしまうが、それを手記にする。その手記を祖母に読んでもらい、から展開するドラマ。ほぼ手記を朗読していたり、主人公の独白だったりで進行する。映画というより〈文章そのもの〉のような作品。

 

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2025-285M 「遠い山なみの光」☆☆☆★★

Stohiyamanaminohikari邦題:遠い山なみの光
時間:123分
公開:2025-09-05
製作年度:2025
製作国:日本・イギリス・ポーランド
配給:ギャガ
製作総指揮:堤天心
製作:石黒裕之 福間美由紀 スティーブン・ウーリー エリザベス・カールセン マリウシュ・ブロダルスキ マルタ・グモシンスカ
監督:石川慶
脚本:石川慶
原作:カズオ・イシグロ
撮影:ピオトル・ニエミイスキ
音楽:パベウ・ミキェティン
出演:広瀬すず(悦子)、二階堂ふみ(佐知子)、吉田羊(1980年代の悦子)、カミラ・アイコ(ニキ)、柴田理恵(藤原)、渡辺大知(松田重夫)、鈴木碧桜(万里子)、松下洸平(二郎)、三浦友和(緒方)

ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を映画化したヒューマンミステリー。日本・イギリス・ポーランドの3カ国合作による国際共同製作で、「ある男」の石川慶監督がメガホンをとり、広瀬すずが主演を務めた。

1980年代、イギリス。日本人の母とイギリス人の父の間に生まれロンドンで暮らすニキは、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため、異父姉が亡くなって以来疎遠になっていた実家を訪れる。そこでは夫と長女を亡くした母・悦子が、思い出の詰まった家にひとり暮らしていた。かつて長崎で原爆を経験した悦子は戦後イギリスに渡ったが、ニキは母の過去について聞いたことがない。悦子はニキと数日間を一緒に過ごすなかで、近頃よく見るという夢の内容を語りはじめる。それは悦子が1950年代の長崎で知り合った佐知子という女性と、その幼い娘の夢だった。

1950年代の長崎に暮らす主人公・悦子を広瀬すず、悦子が出会った謎多き女性・佐知子を二階堂ふみ、1980年代のイギリスで暮らす悦子を吉田羊、悦子の夫で傷痍軍人の二郎を松下洸平、二郎の父でかつて悦子が働いていた学校の校長である緒方を三浦友和が演じた。2025年・第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品。

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2025-285M 「遠い山なみの光」☆☆☆★★

Stohiyamanaminohikari邦題:遠い山なみの光
時間:123分
公開:2025-09-05
製作年度:2025
製作国:日本・イギリス・ポーランド
配給:ギャガ
製作総指揮:堤天心
製作:石黒裕之 福間美由紀 スティーブン・ウーリー エリザベス・カールセン マリウシュ・ブロダルスキ マルタ・グモシンスカ
監督:石川慶
脚本:石川慶
原作:カズオ・イシグロ
撮影:ピオトル・ニエミイスキ
音楽:パベウ・ミキェティン
出演:広瀬すず(悦子)、二階堂ふみ(佐知子)、吉田羊(1980年代の悦子)、カミラ・アイコ(ニキ)、柴田理恵(藤原)、渡辺大知(松田重夫)、鈴木碧桜(万里子)、松下洸平(二郎)、三浦友和(緒方)

ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を映画化したヒューマンミステリー。日本・イギリス・ポーランドの3カ国合作による国際共同製作で、「ある男」の石川慶監督がメガホンをとり、広瀬すずが主演を務めた。

1980年代、イギリス。日本人の母とイギリス人の父の間に生まれロンドンで暮らすニキは、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため、異父姉が亡くなって以来疎遠になっていた実家を訪れる。そこでは夫と長女を亡くした母・悦子が、思い出の詰まった家にひとり暮らしていた。かつて長崎で原爆を経験した悦子は戦後イギリスに渡ったが、ニキは母の過去について聞いたことがない。悦子はニキと数日間を一緒に過ごすなかで、近頃よく見るという夢の内容を語りはじめる。それは悦子が1950年代の長崎で知り合った佐知子という女性と、その幼い娘の夢だった。

1950年代の長崎に暮らす主人公・悦子を広瀬すず、悦子が出会った謎多き女性・佐知子を二階堂ふみ、1980年代のイギリスで暮らす悦子を吉田羊、悦子の夫で傷痍軍人の二郎を松下洸平、二郎の父でかつて悦子が働いていた学校の校長である緒方を三浦友和が演じた。2025年・第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品。

 

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