2025-011M 「The Girl with the Needle」☆☆☆★★

Sharimotuonnna原題:Pigen med nalen
邦題:The Girl with the Needle
時間:115分
公開:2025-05
製作年度:2024
製作国:デンマーク・ポーランド・スウェーデン
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:
製作:
監督:マグヌス・フォン・ホーン
脚本:マグヌス・フォン・ホーン
原作:
撮影:ミハウ・ディメク
音楽:
出演:ビクトリア・カルメン・ゾンネ、トリーヌ・ディルホム、テッサ・ホーダー

2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

| | コメント (0)

2024-353M 「占領都市」☆☆☆★

Socupiedcity原題:Occupied City
邦題:占領都市
時間:251分
公開:2024-12-27
製作年度:2023
製作国:イギリス・オランダ・アメリカ
配給:トランスフォーマー、TBSテレビ
製作総指揮:アーノン・ミルチャン ヤリフ・ミルチャン マイケル・シェイファー ベン・コトナー アドリアナ・バンタ エミリー・オズボーン オリー・マッデン ダニエル・バトセック ベン・コーレン クレア・デ・コーニング
製作:フロア・オンラスト スティーブ・マックイーン アンナ・スミス・テンサー ビアンカ・スティグター
監督:スティーブ・マックイーン
脚本:ビアンカ・スティグター
原作:ビアンカ・スティグター
撮影:レナート・ヒレヘ
音楽:ローラ・ベル
出演:メラニー・ハイアムズ

「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックイーン監督が、ナチスドイツ占領下で10万人以上が虐殺された大都市アムステルダムの恐怖の記憶を描いたドキュメンタリー。

第2次世界大戦中の1940年5月から5年間にわたってナチスドイツの占領下におかれたオランダの首都アムステルダム。人々は人権や言論の自由を奪われ、ユダヤ人を中心に10万人以上もの犠牲者が出た。アムステルダムを第2の故郷として暮らすマックイーン監督が、歴史家で妻のビアンカ・スティグターによる著書「Atlas of an Occupied City (Amsterdam 1940-1945)」を原作に、忌まわしい虐殺の記憶をもつさまざまな場所を通して恐怖の日々を復元。アーカイブ映像やインタビューによる回想はあえて使用せず、35ミリフィルムで130カ所にもおよぶ“現場”を正確にとらえることで、当時の記憶を鮮烈によみがえらせていく。

「ポール・ヴァーホーヴェン トリック」などのレナート・ヒレヘが撮影を手がけ、「aftersun アフターサン」のオリバー・コーツが音楽を担当。

| | コメント (0)

2024-352M 「聖なるイチジクの種」☆☆☆★

Sichijikunotane原題:The Seed of the Sacred Fig
邦題:聖なるイチジクの種
時間:167分
公開:2025-02-14
製作年度:2024
製作国:ドイツ・フランス・イラン
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:モハマド・ラスロフ ジャン=クリストフ・サイモン
監督:モハマド・ラスロフ
脚本:モハマド・ラスロフ
原作:
撮影:プーヤン・アガババイ
音楽:
出演:ミシャク・ザラ、ソヘイラ・ゴレスターニ、マフサ・ロスタミ、セターレ・マレキ

家の中で消えた銃をめぐって家庭内に疑心暗鬼が広がっていく様子をスリリングに描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したサスペンススリラー。

「悪は存在せず」などで国際的に高く評価されながらも母国イランでは自作映画で政府を批判したとして複数の有罪判決を受けたモハマド・ラスロフ監督が、2022年に1人の女性の不審死をきっかけに起きた抗議運動を背景に、実際の映像も盛り込みながら描きだす。

テヘランで妻や2人の娘と暮らすイマンは20年にわたる勤勉さと愛国心を評価され、念願だった予審判事に昇進する。しかし仕事の内容は、反政府デモ逮捕者に不当な刑罰を下すための国家の下働きだった。報復の危険があるため家族を守る護身用の銃が国から支給されるが、ある日、家庭内でその銃が消えてしまう。当初はイマンの不始末による紛失と思われたが、次第に妻ナジメ、長女レズワン、次女サナの3人に疑惑の目が向けられるように。捜索が進むにつれて家族でさえ知らなかったそれぞれの顔が浮かびあがり、事態は思わぬ方向へと狂いはじめる。

長尺だが、動機がいまひとつわからない。

| | コメント (0)

2024-342M 「The Substance」☆☆☆

Ssubstance原題:The Substance
邦題:ザ・サブスタンス(原題)
時間:142分
公開:2025-05-16
製作年度:2024
製作国:イギリス・フランス
配給:ギャガ
製作総指揮:アレクサンドラ・ロウイ
製作:コラリー・ファルジャ ティム・ビーバン エリック・フェルナー
監督:コラリー・ファルジャ
脚本:コラリー・ファルジャ
原作:
撮影:ベンジャミン・クラカン
音楽:
出演:デミ・ムーア、マーガレット・ケアリー、デニス・クエイド

2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。コラリー・ファルジャが脚本賞を受賞。
30年くらい昔なら、プレでミリオンの叩き合いで、ビデオMGも5億くらい。な、レンタルがグルグル回るタイプの逸品。

| | コメント (0)

2024-334M 「JAWAN ジャワーン」☆☆☆★

Sjawan原題:JAWAN
邦題:JAWAN ジャワーン
時間:171分
公開:2024-11-29
製作年度:2023
製作国:インド
配給:ツイン
製作総指揮:
製作:ガウリ・カーン
監督:アトリ
脚本:アトリ ラマナギリバサン
原作:
撮影:G・K・ビシュヌ
音楽:アニルド
出演:シャー・ルク・カーン、ナヤンターラー、ヴィジャイ・セードゥパティ、ディーピカー・パードゥコーン、プリヤーマニー、サニャー・マルホートラ

ボリウッドを代表する人気俳優シャー・ルク・カーンがタミル語映画界の若手監督アトリとタッグを組んだアクション映画。

インド北部の国境近くの村に、川の上流から瀕死の男が流れ着く。男は老薬師のもとで眠り続けていたが、ある夜、村が軍服姿の男たちに襲撃されると突然目を覚まし、侵入者たちを次々と血祭りに上げていく。30年後、全身に包帯を巻いた謎の男と若い女たちがムンバイの地下鉄を乗っ取り、政府に対して4000億ルピーを要求する。人質となった乗客たちの中には、悪徳武器商人カリの娘アーリヤの姿もあった。カリは多額の身代金を支払い、その金は犯人によって全国70万人の農民の銀行口座に振り込まれる。解放された乗客たちに紛れて姿を消した犯人たちが向かったのは、郊外にある女性刑務所だった。

共演は「ダルバール 復讐人」のナヤンターラー、「PATHAAN パターン」のディーピカー・パードゥコーン、「マスター 先生が来る!」のビジャイ・セードゥパティ。

| | コメント (0)

2024-329M 「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」☆☆☆

Sstera原題:Stella. Ein Leben.
邦題:ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女
時間:121分
公開:2025-02-07
製作年度:2023
製作国:ドイツ・オーストリア・スイス・イギリス
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:マイケル・レーマン カトリン・ゲッター
監督:キリアン・リートホーフ
脚本:キリアン・リートホーフ
原作:
撮影:ベネディクト・ノイエンフェルス
音楽:ペーター・ヒンデルトゥール
出演:パウラ・ペーア、ヤニス・ニーブナー、カーチャ・リーマン、ルーカス・ミコ、ジョエル・バズマン、ダミアン・ハルドン、ベキム・ラティフィ、ゲルディ・ツィント


| | コメント (0)

2024-300M 「シン・デレラ」☆☆★★

Scinderera_20241104183401原題:Cinderella's Curse
邦題:シン・デレラ
時間:82分
公開:2024-10-25
製作年度:2024
製作国:イギリス・アメリカ
配給:ハーク、S・D・P
製作総指揮:スチュアート・オルソン ニコール・ホランド
製作:ルイーザ・ウォーレン ジェローム・コーマン
監督:ルイーザ・ウォーレン
脚本:ハリー・ボックスリー
原作:
撮影:ジェームズ・タッチ
音楽:ジェームズ・コックス
出演:ケリー・ライアン・サンソン(エラ/シンデレラ)、クリッシー・ウンナ(フェアリーゴッドマザー)、ダニエル・スコット(ダイアー夫人)、ローレン・バッド(イングリッド)、ナターシャ・トシーニ(ハンナ)、サム・バレット(レヴィン王子)

誰もが知る童話「シンデレラ」をベースに、冷酷非道な処刑人へと変貌したシンデレラの復讐劇を描くバイオレンスファンタジー。

継母と義理の姉たちからの虐待に苦しむ日々を送るシンデレラ。ある日、庭で見つけた不思議な本を読むと、彼女の前に魔法使いのフェアリーゴッドマザーが現れる。「舞踏会で王子様と踊りたい」と願ったシンデレラは、魔法の力によって舞踏会に参加することができ、憧れの王子と対面する。しかし王子や継母たちは、舞踏会に参加している人々の前でシンデレラのドレスを剥ぎ取り、全裸にして嘲笑する。辱めを受けたシンデレラは復讐を誓い、ガラスの靴を凶器に変え、邪悪な人間たちを残虐な手段で次々と血祭りにあげていく。

「くまのプーさん」を題材にしたホラー「プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち」に俳優として出演もしている、「ハングリー 湖畔の謝肉祭」のルイーザ・ウォーレン監督がメガホンをとった。

昨年の掘り出し物作品『マッド・ハイジ』のカルト臭がプンプンするのでチェック。わざわざ今年の300本目に選んだわけでなく、偶然。
ただ残念ながらレンタルビデオストレートなレベルのC級ダークスプラッタファンタジー。仕掛けも驚くようなものも無く、一山幾らでMG切るクラスだった。ハイジのような突破力ある世界観には遠く及ばない。

| | コメント (0)

2024-296M 「ジョイランド わたしの願い」☆☆☆★

Sjoyland原題:Joyland
邦題:ジョイランド わたしの願い
時間:127分
公開:2024-10-18
製作年度:2022
製作国:パキスタン
配給:セテラ・インターナショナル
製作総指揮:マララ・ユスフザイ リズ・アーメッド ラミン・バーラニ ジェマイマ・カーン ウィリアム・オルソン ジェン・ゴイン・ブレイク ティファニー・ボイル エルザ・ラモ オレグ・ダブソン カトリン・ローマン ハリ・チャラナ・プラサド スカンニャ・プブラ オワイス・アーメッド
製作:アポールバ・チャラン サルマド・クーサット キャスリン・M・モーズリー オリバー・リッジ エイプリル・シー カタリーナ・オットー=バーンスタイン
監督:サーイム・サーディク
脚本:サーイム・サーディク マギー・ブリッグス
原作:
撮影:ジョー・サーデ
音楽:アブドゥッラー・シディキ
出演:アリ・ジュネージョー(ハイダル)、ラスティ・ファルーク(ムムターズ)、アリーナ・ハーン(ビバ)、サルワット・ギラーニ(ヌチ)、サルマーン・ピアザダ(ファザー・アマン)、ソイハル・サミール(サリーム)、サニア・サイード(ファイアーズ)

パキスタンで伝統的な価値観に縛られながら暮らす若い夫婦が、自分らしく自由に生きたいと願い揺れ動く姿を描いたドラマ。

パキスタンで2番目の大都市である古都ラホール。保守的な中流家庭ラナ家の次男ハイダルは失業中で、メイクアップアーティストの妻ムムターズが家計を支えている。ハイダルは家父長制の伝統を重んじる厳格な父から、早く仕事を見つけて男児をもうけるようプレッシャーをかけられていた。そんなある日、ハイダルは就職先として紹介されたダンスシアターでトランスジェンダー女性ビバと出会い、そのパワフルな生き方にひかれていく。

監督は、本作が長編デビューとなる新鋭サーイム・サーディク。本国パキスタンではLGBTQを描いたことで保守系団体の反発を受けて政府から上映禁止命令が出されたが、監督・出演者たちの抗議活動やノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイらの声明によって撤回された。2022年・第75回カンヌ国際映画祭にパキスタン映画として初めて出品され、「ある視点」部門審査員賞とクィア・パルム賞を受賞。

結末は、悲しすぎる。ほかに道は無かったのか。

| | コメント (0)

2024-284M 「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」☆☆☆

Sjoker2024原題:Joker: Folie a Deux
邦題:ジョーカー フォリ・ア・ドゥ
時間:138分
公開:2024-10-11
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:マイケル・ウスラン ジョージア・カカンデス スコット・シルバー マーク・フリードバーグ ジェイソン・ルーダー
製作:トッド・フィリップス エマ・ティリンジャー・コスコフ ジョセフ・ガーナー
監督:トッド・フィリップス
脚本:スコット・シルバー トッド・フィリップス
原作:
撮影:ローレンス・シャー
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
出演:ホアキン・フェニックス(ジョーカー)、レディー・ガガ(リー)、ブレンダン・グリーソン、キャサリン・キーナー、ザジー・ビーツ

「バットマン」に悪役として登場するジョーカーの誕生秘話を描き、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど高い評価を得たサスペンスエンターテインメント「ジョーカー」の続編。トッド・フィリップス監督と主演のホアキン・フェニックスが再タッグを組み、ジョーカーが出会う謎の女リー役でレディー・ガガが新たに参加した。

理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリーという謎めいた女性が現れる。ジョーカーの狂気はリーへ、そして群衆へと伝播し、拡散していく。孤独で心優しかった男が悪のカリスマとなって暴走し、世界を巻き込む新たな事件が起こる。

トッド・フィリップス監督のほか、脚本のスコット・シルバー、撮影のローレンス・シャー、前作でアカデミー作曲賞を受賞した音楽のヒドゥル・グドナドッティルらメインスタッフも続投。第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。タイトルの「フォリ・ア・ドゥ(Folie a deux)」は、フランス語で「2人狂い」という意味で、ひとりの妄想がもうひとりに感染し、2人ないし複数人で妄想を共有することがある感応精神病のこと。

いやはや一言でいえば『身も蓋も無い』だ。前作の犯罪に対する裁判が縦軸なのだが、妄想ミュージカルシーンも唐突に、場内呆気にとられた138分だった。バットマンだって拳を挙げる余裕もないだろう。

| | コメント (0)

2024-274M 「シビル・ウォー アメリカ最後の日」☆☆☆★

Scivilwar原題:Civil War
邦題:シビル・ウォー アメリカ最後の日
時間:109分
公開:2024-10-04
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:ティモ・アルジランダー エリーサ・アルバレス
製作:アンドリュー・マクドナルド アロン・ライヒ グレゴリー・グッドマン
監督:アレックス・ガーランド
脚本:アレックス・ガーランド
原作:
撮影:ロブ・ハーディ
音楽:ベン・サリスベリー ジェフ・バーロウ
出演:キルステン・ダンスト、ワグネル・モウラ、ケイリー・スピーニー、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ソノヤ・ミズノ、ニック・オファーマン

「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。

連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。

出演は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のキルステン・ダンスト、テレビドラマ「ナルコス」のワグネル・モウラ、「DUNE デューン 砂の惑星」のスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、「プリシラ」のケイリー・スピーニー。

アメリカの内乱を描いたポリティカルアクションらしいが、情報を入れずに、とりあえず観る。
なるほど、ロードムービーだったんだ。ニューヨークからワシントンDCまで千数百キロ。西部連合軍が、ホワイトハウスに突入するまでの内戦を追う戦場記者たちの物語。世代交代や、オールドメディアの死や、何と戦っているかわからない内戦の実相や、ナチ的なるものを連想させるシーンもあり、さまざまな視点を持つ作品。
おそらく前回の大統領選挙のあとに、事件となった議事堂乱入などからインスパイアされているのかもしれない。
語られるのは、『分断』が細分化して、正義が空中霧散してしまっている中で、当事者は誰もその在処を見失っている。そして、目の前の敵らしき相手を抹殺して、生き延びることだけが目的となってしまっている悲劇。

 

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧