2023-213M 「ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇」☆☆☆★

Sjpgfashon原題:Jean Paul Gaultier: Freak and Chic
邦題:ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇
時間:96分
公開:2023-09-29
製作年度:2018
製作国:フランス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:
製作:オーレリ・コンドウ
監督:ヤン・レノレ
脚本:
原作:
撮影:ヤン・レノレ
音楽:ステファン・ロペス
出演:ジャン=ポール・ゴルチエ、マドンナ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ロッシ・デ・パルマ、ナイル・ロジャース、マリオン・コティヤール

フランスの世界的ファッションデザイナー、ジャン=ポール・ゴルチエの自伝的ミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」の舞台裏に迫ったドキュメンタリー。

ゴルチエが自ら演出と衣装を手がけ、彼の幼少期からデザイナーとして成功するまでの半生をミュージカル化した「ファッション・フリーク・ショー」。制作に2年の歳月をかけて完成した同舞台は、ゴルチエ特有の豪華な衣装やオリジナルの音楽、ハイスタイルな振り付けで観客たちを魅了し、2018年のパリ公演で25万人、22年のロンドン公演では30万人を動員する大ヒットを記録した。

フランスのドキュメンタリー作家ヤン・レノレが監督を務め、マドンナ、カトリーヌ・ドヌーブ、マリオン・コティヤールといったセレブたちも虜にした世界的ショーが出来あがるまでを映し出す。

JPGのリアル。私小説的ステージの製作過程でビンビンに感じられる。珍しく教誨的でないファッション系ドキュメンタリーだと思う。

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2023-218M 「ジェーンとシャルロット」☆☆☆★

Sjaneetchar原題:Jane par Charlotte
邦題:ジェーンとシャルロット
時間:92分
公開:2023-08-04
製作年度:2021
製作国:フランス
配給:リアリーライクフィルムズ
製作総指揮:
製作:マチュー・アジェロン マキシム・ドゥロネ ロマン・ルソー シャルロット・ゲンズブール
監督:シャルロット・ゲンズブール
脚本:
原作:
撮影:アドリアン・ベルトール
音楽:
出演:ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンズブール、ジョー・アタル

フランスの女優シャルロット・ゲンズブールが初監督を務め、母ジェーン・バーキンの真実に迫ったドキュメンタリー。

歌手セルジュ・ゲンズブールのパートナーと娘であり、それぞれの時代をセンセーショナルに彩るフレンチアイコンでもあったジェーンとシャルロット。特異な環境下で家族の形を築いてきた母娘の間には、他者を前にした時につきまとう遠慮のような感情があり、2人は自分たちの意志とは関係のないところで距離を感じてきた。両親が別れた後、父セルジュのもとで成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあった。異父姉妹のこと、次女である自分よりも亡き長女ケイトを愛していたのではないかという疑念、公人で母で女である彼女の半生とは一体どんなものだったのか。

これまで決して語られることのなかった母娘の真実と心の奥に隠された深い感情が、2人の間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出される。

 先月の7月16日に76歳でジェーン・バーキンが死去。おそらくこの作品のパブリシティをしていた配給会社には寝耳に水だったと思われる。  本作は2021年製作で、その前後にリアリーライクフィルムズ社が取得したのだろう。ここは僕にビー・ガン監督を「発見」させてくれた会社だ。「郊外の鳥たち」や「アプローズ」といった秀作も配給しているので、相当な目利きが揃っているのだろう。  日活からシネマパリジャン(ワイズポリシー=2009年倒産)を経てALCINE TERRAN(エプコット=2015年破産)のCEOと、インディペンデントの苦しい時期を疾走してきた沖田敦氏がCEOを務めている会社だ。  かつて彼が手掛けた名作群のなかに『なまいきシャルロット』があり、この作品でシャルロット・ゲンズブールが1986年・第11回セザール賞で新人女優賞を受賞し、世界に注目された。そんな因縁もあってかの「ジェーンとシャルロット」を手掛けることになったのだろう。  自分の感性を信じて、世に問いたい隠れた秀作を日本に紹介したい、という夢見る映画人、沖田敦氏の姿勢に脱帽する。 

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2023-203M 「シック・オブ・マイセルフ」☆☆☆

Sshicofmaiself原題:Sick of Myself
邦題:シック・オブ・マイセルフ
時間:97分
公開:2023-10-23
製作年度:2022
製作国:ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・フランス
配給:クロックワークス
製作総指揮:トム・エリク・シェセト ミケール・フライシャー
製作:アンドレア・ベレントセン・オットマール ディベケ・ビョルクリー・グラーベル
監督:クリストファー・ボルグリ
脚本:クリストファー・ボルグリ
原作:
撮影:ベンジャミン・ローブ
音楽:
出演:クリスティン・クラトゥ・ソープ、エイリック・セザー、ファニー・ベイガー、ヘンリク・メスタド、アンドレア・ブライン・フービグ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー

違法薬物の過剰摂取で肉体を破壊してまで世の中に注目されたい「狂い切った承認欲求」に人生がぶち壊れる女性の物語。

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2023-201M 「シアター・キャンプ」☆☆☆★

Stheatrecamp原題:Theater Camp
邦題:シアター・キャンプ
時間:95分
公開:2023-10-06
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:アレックス・ブラウン シェイン・フィスク・ゴールドナー ジミー・タトロ マイケル・ブルーム ジェニファー・セムラー
製作:エリック・フェイグ サミー・キム・ファルベイ ジュリア・ハマー ライアン・ヘラー マリア・ザッカーマン ジェシカ・エルバウム ウィル・フェレル ノア・ガルビン モリー・ゴードン ニック・リーバーマン ベン・プラット
監督:モリー・ゴードン ニック・リーバーマン
脚本:ノア・ガルビン モリー・ゴードン ニック・リーバーマン ベン・プラット
原作:ノア・ガルビン モリー・ゴードン ニック・リーバーマン ベン・プラット
撮影:ネイト・ハートセラーズ
音楽:ジェームズ・マカリスター マーク・ソーネンブリック
出演:ノア・ガルビン、モリー・ゴードン、ベン・プラット、ジミー・タトロ、パティ・ハリソン、ネイサン・リー・グレアム、アヨ・エデビリ、オーウェン・シール、キャロライン・アーロン、エイミー・セダリス

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2023-189M 「サントメール ある被告」☆☆★★★

Ssaintomer原題:Saint Omer
邦題:サントメール ある被告
時間:123分
公開:2023-07-14
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:
製作:トゥフィク・アヤディ クリストフ・バラル
監督:アリス・ディオップ
脚本:アリス・ディオップ アムリタ・ダビッド マリー・ンディアイ
原作:
撮影:クレール・マトン
音楽:
出演:カイジ・カガメ、グスラジ・マランダ、ヴァレリー・ドレヴィル、オレリア・プティ、グザヴィエ・マリー、ロベール・カンタレラ、サリマタ・カマテ、トマ・ドゥ・プルケリ、アダマ・ディアロ・タンバ、マリアム・ディオップ、ダド・ディオップ

我が子を殺した罪に問われた女性の裁判の行方を実話を基に描き、2022年・第79回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と新人監督賞を受賞した法廷劇。

フランス北部の町サントメール。女性作家ラマは、生後15カ月の娘を海辺に置き去りにして死亡させた容疑で逮捕された若い女性ロランスの裁判を傍聴する。セネガルからフランスに留学し、完璧なフランス語を話すロランス。被告本人や娘の父親である男性が証言台に立つが、真実は一体どこにあるのかわからない。やがてラマは、偶然にも被告ロランスの母親と知り合う。

「私たち」などのドキュメンタリー作品で国際的に高く評価されてきたセネガル系フランス人監督アリス・ディオップがメガホンをとり、作家マリー・ンディアイが脚本に参加。「燃ゆる女の肖像」のクレール・マトンが撮影を手がけた。

Bunkamuraが解体されるので、ル・シネマは渋谷TOEIのスクリーンをレンタルしての再開。まあ、TOEIだけあって小屋としては大きくなったが、インディペンデント系の作品では『閑散』風味が強くなるか。

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2023-187M 「ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家」☆☆☆★

Sgodalt原題:Godard seul le cinema
邦題:ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)
時間:105分
公開:2023-09-22
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:ミモザフィルムズ
製作総指揮:
製作:
監督:シリル・ルティ
脚本:シリル・ルティ
原作:
撮影:
音楽:
出演:ジャン=リュック・ゴダール、ギョーム・グイ、セレステ・ブランケル、ジョセフィーヌ・マンシーニ

ゴダールがこの世を去る直前となる第79回(2022年)ベネチア国際映画祭の「ベネチア・クラシック・ドキュメンタリー部門」で上映された本作の監督・脚本・編集を務めたのは、ドキュメンタリーの編集を数多く手掛けてきたシリル・ルティ。時代を熱狂させた“流行監督”としての1960年代、その華々しさに自ら背を向けるように突進していった68年の五月革命をターニングポイントとする政治の季節を経て、70年代の内省と再生。そしてキャリアの劇的な復活を遂げた80年代と、ゴダールの革新的な功績を整理し網羅的に紹介する。容易に捉え難い映画作家の全貌を整理できるのと同時に、初めてゴダール作品に触れる映画ファンにもゴダール入門として最適の1本だ。

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2023-162M 「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」☆☆☆★★

Sspiderman2023原題:Spider-Man: Across the Spider-Verse
邦題:スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
時間:140分
公開:2023-06-16
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:ボブ・ペルシケッティ ピーター・ラムジー ロドニー・ロスマン アディッティア・スード ブライアン・マイケル・ベンディス
製作:アビ・アラド エイミー・パスカル フィル・ロード クリストファー・ミラー クリスティーナ・スタインバーグ
監督:ホアキン・ドス・サントス ケンプ・パワーズ ジャスティン・K・トンプソン
脚本:フィル・ロード クリストファー・ミラー デビッド・キャラハム
原作:
撮影:
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ジェイク・ジョンソン、イッサ・レイ、ジェイソン・シュワルツマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ルナ・ローレン・ベレス、ヨーマ・タコンヌ、オスカー・アイザック

ピーター・パーカーの遺志を継いだ少年マイルス・モラレスを主人公に新たなスパイダーマンの誕生を描き、アカデミー長編アニメーション賞を受賞した2018年製作のアニメーション映画「スパイダーマン スパイダーバース」の続編。

マルチバースを自由に移動できるようになった世界。マイルスは久々に姿を現したグウェンに導かれ、あるユニバースを訪れる。そこにはスパイダーマン2099ことミゲル・オハラやピーター・B・パーカーら、さまざまなユニバースから選ばれたスパイダーマンたちが集結していた。愛する人と世界を同時に救うことができないというスパイダーマンの哀しき運命を突きつけられるマイルスだったが、それでも両方を守り抜くことを誓う。しかし運命を変えようとする彼の前に無数のスパイダーマンが立ちはだかり、スパイダーマン同士の戦いが幕を開ける。

オリジナル英語版ではシャメイク・ムーアが主人公マイルス、ヘイリー・スタインフェルドがグウェン、オスカー・アイザックがミゲルの声を担当。

コイツはやはりIMAXでなければ、だろう。
でも前編かよ!途中で気づいたが、一本で終われるストーリーじゃないよね。IMAXだが2D、でも背景は3D用なので船酔いしそうだった。後編はぜひ3DMAXを選ぼう。とはいえ、前作もそうだが、ジャパンアニメには制作不能だと思うな。このテイストは。

 

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2023-159M 「ザ・フラッシュ」☆☆☆★

Sflash2023原題:The Flash
邦題:ザ・フラッシュ
時間:134分
公開:2023-06-16
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:トビー・エメリッヒ ウォルター・ハマダ ゲイレン・ベイスマン マリアンヌ・ジェンキンス
製作:バーバラ・ムスキエティ マイケル・ディスコ
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:クリスティーナ・ホドソン
原作:ジョン・フランシス・デイリー ジョナサン・ゴールドスタイン ジョビー・ハロルド
撮影:ヘンリー・ブラハム
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演:エズラ・ミラー(フラッシュ/バリー・アレン)、サッシャ・カジェ(スーパーガール/カーラ・ゾー=エル)、マイケル・シャノン(ゾッド将軍)、ロン・リヴィングストン(ヘンリー・アレン)、マリベル・ベルドゥ(ノラ・アレン)、カーシー・クレモンズ(アイリス・ウェスト)、アンチュ・トラウェ(ファオラ=ウル)、マイケル・キートン(バットマン/ブルース・ウェイン)、ベン・アフレック(バットマン/ブルース・ウェイン)

DCコミックス原作のヒーローが集結した「ジャスティス・リーグ」で本格的にスクリーンに登場した地上最速のヒーロー、フラッシュを主人公に描くアクションエンタテインメント。

地上最速のヒーロー、フラッシュことバリー・アレンは、そのスピードで時間をも超越し、幼いころに亡くした母と無実の罪を着せられた父を救おうと、過去にさかのぼって歴史を改変してしまう。そして、バリーと母と父が家族3人で幸せに暮らす世界にたどり着くが、その世界にはスーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは存在せず、バットマンは全くの別人になっていた。さらに、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍を率いて襲来し、地球植民地化を始めたことから、フラッシュは別人のバットマンや女性ヒーローのスーパーガールとともに世界を元に戻し、人々を救おうとするが……。

フラッシュ/バリー・アレン役は「ジャスティス・リーグ」から引き続きエズラ・ミラーが担当。1989年の「バットマン」と1992年の「バットマン リターンズ」でバットマンを演じたマイケル・キートンが約30年ぶりに同役に復帰して出演を果たした。「マン・オブ・スティール」でスーパーマンの宿敵ゾッド将軍を演じたマイケル・シャノンも同役で再び出演。スーパーガール役には長編映画初出演となる新鋭サッシャ・ガジェを抜てきした。メガホンをとったのは「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」のアンディ・ムスキエティ。

マルチバースにすれば何でもありのトレンド。過去を変えてのバタフライエフェクトの連鎖。母の死を救うという身勝手な思いが世界の時間軸を混乱させて、宇宙を破滅させる。という想像を絶しない平凡譚。ヒット映画の主役が違う世界、という小ネタをしつこく繰り返すのは、大団円のフリネタ。
まあティーンズの休暇用シネコンデートには丁度良い映画だな。

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2023-146M 「65 シックスティ・ファイブ」☆☆☆

S6500原題:65
邦題:65 シックスティ・ファイブ
時間:93分
公開:2023-05-26
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:メリアン・ブランドン ダグ・メリフィールド ジェイソン・クロス アーロン・L・ギルバート
製作:サム・ライミ デボラ・リーブリング ザイナブ・アジジ スコット・ベック ブライアン・ウッズ
監督:スコット・ベック ブライアン・ウッズ
脚本:スコット・ベック ブライアン・ウッズ
原作:
撮影:サルバトーレ・トチノ
音楽:
出演:アダム・ドライヴァー(ミルズ)、アリアナ・グリーンブラット(コア)、クロエ・コールマン(ネヴィン)

アダム・ドライバーが主演を務め、巨大隕石が衝突する直前の6500万年前の地球に不時着した男の運命を描いたSFサバイバルスリラー。

長期探査ミッション中の宇宙船が、小惑星帯と衝突して墜落した。乗組員のほとんどが命を落とし、船体は破壊され航行不能となってしまう。生き残った男ミルズは、どこかに切り離されたはずの脱出船を見つけ出すべく未知の惑星を探索する中で、コアという少女を発見する。実は2人がいるのは6500年前の地球で、恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突まであとわずかだった。

共演に「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」のアリアナ・グリーンブラット、「ガンパウダー・ミルクシェイク」のクロエ・コールマン。「クワイエット・プレイス」の脚本家スコット・ベック&ブライアン・ウッズが監督・脚本、「スパイダーマン」シリーズの監督サム・ライミが製作を手がけた。

ハシゴ2本目は、役柄の振れ幅が極端なカメレオン俳優。アダム・ドライバーのSF冒険活劇。
『猿の惑星』から55年。

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2023-134M 「世界のはしっこ、ちいさな教室」☆☆☆

Schisanakyoshitsu原題:Etre Prof
邦題:世界のはしっこ、ちいさな教室
時間:82分
公開:2023-07-21
製作年度:2021
製作国:フランス
配給:アルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:バーセルミー・フォージェア
監督:エミリー・テロン
脚本:
原作:
撮影:サイモン・ウォーテル
音楽:レミ・ブーバル
出演:カリン・ビアール、サンドリーヌ・ゾンゴ、スベトラーナ・バシレバ、タスリマ・アクテル

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