2025-188M 「ザ・コンサルタント2」☆☆☆★

Sconsal2原題:The Accountant 2
邦題:ザ・コンサルタント2
時間:124分
公開:2025-06-05
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:Amazon Prime Video
製作総指揮:ギャビン・オコナー スコット・ラステティ ジェイミー・パトリコフ マット・デイモン マイケル・ジョー ケビン・ハローラン ダニ・バーンフェルド アリソン・ウィンター
製作:ベン・アフレック リネット・ハウエル・テイラー マーク・ウィリアムズ
監督:ギャビン・オコナー
脚本:ビル・ドゥビューク
原作:
撮影:シーマス・マッガーベイ
音楽:ブライス・デスナー
出演:ベン・アフレック、ジョン・バーンサル、シンシア・アダイ=ロビンソン 、 J・K・シモンズ

ベン・アフレックが主演を務め、天才的頭脳を持つ凄腕スナイパーで会計士のクリスチャン・ウルフが活躍するアクションサスペンス「ザ・コンサルタント」のシリーズ第2作。

世界中の危険人物の裏帳簿を仕切る会計士であり、命中率100%のスナイパーという顔も持つクリスチャン・ウルフ。ある時、旧知の男が殺され、その腕に「会計士を探せ」という謎めいたメッセージが残されていたことから、ウルフは事件に巻き込まれていく。事件解決のために、より極端な手段が必要だと判断したウルフは、疎遠になっていた危険な弟ブラクストンに協力を要請する。米国財務省のメリーベス・メディナ副長官と協力し、彼らは巨大な悪の陰謀を暴こうとするが、その秘密を封印するために手段を選ばない冷酷な殺し屋たちの標的となってしまう。

ベン・アフレックは前作に続き、主演と製作を兼任。盟友マット・デイモンが製作総指揮を務めた。そのほか、監督・製作総指揮のギャビン・オコナー、脚本のビル・ドゥビューク、製作のマーク・ウィリアムズら主要スタッフも前作から続投。キャストも、ウルフの弟ブラクストン役のジョン・バーンサルはじめ、シンシア・アダイ=ロビンソン、J・K・シモンズらが引き続き出演。Amazon Prime Videoで2025年6月5日から配信。

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2025-181M 「黒い瞳」☆☆☆★

Skuroihitomi原題:Oci ciornie
邦題:黒い瞳 4K修復ロングバージョン
時間:143分
公開:2025-05-30
製作年度:1987
製作国:イタリア
配給:ザジフィルムズ
製作総指揮:
製作:シルビア・ダミーコ・ベンディコ カルロ・クッキ
監督:ニキータ・ミハルコフ
脚本:アレクサンドル・アダバシャン ニキータ・ミハルコフ スーゾ・チェッキ・ダミーコ
原作:アントン・チェーホフ
撮影:フランコ・ディ・ジャコモ
音楽:フランシス・レイ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、シルバーナ・マンガーノ、マルト・ケラー、エレナ・サフォノバ、イザベラ・ロッセリーニ、ピナ・チェイ

ロシアのニキータ・ミハルコフ監督がイタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニを主演に迎え、文豪チェーホフの「犬を連れた奥さん」など4つの短編に着想を得て撮りあげた恋愛ドラマ。

アテネを経てイタリアに向かう客船の食堂。窓際の席に座る初老の男ロマーノは、そこへ現れたロシア人の紳士に自らの人生について語りはじめる。イタリアの田舎町で生まれたロマーノは、大銀行家の娘エリザと結婚し富を得たが、夫婦仲は冷え切っていた。銀行が倒産の危機に陥るなか、ロマーノはひとり家を出て湯治場に身を寄せ、そこで出会ったロシア人女性アンナと恋に落ちる。やがてアンナは1通の手紙を残して姿を消し、ロマーノは彼女を追ってロシアへ向かうが……。

円熟期を迎えた男の悲哀をマストロヤンニが見事に演じ、1987年・第40回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞。「山猫」などの名脚本家スーゾ・チェッキ・ダミーコが脚本に名を連ね、フランシス・レイが音楽を手がけた。2016年、4K修復を施し約25分のシーンを追加した「4K修復ロングバージョン」が制作され、日本では2025年5月に同バージョンを劇場公開。

 

 

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2025-176M 「紅楼夢 運命に引き裂かれた愛」☆☆☆

Skoromu原題:紅楼夢之金玉良縁 A Dream of Red Mansions
邦題:紅楼夢 運命に引き裂かれた愛
時間:116分
公開:2025-05-30
製作年度:2023
製作国:中国
配給:ムーランプロモーション、亜太メディアジャパン、上海金徳影業有限公司
製作総指揮:
製作:
監督:フー・メイ
脚本:ホー・イェンジャン
原作:
撮影:
音楽:
出演:ベン・チェン、チャン・ミャオイー、リン・ポン、ルー・イェン、ヤン・トンシュー

清朝の貴族社会で繰り広げられるな荘厳な人間ドラマをつづった中国の名作古典文学「紅楼夢」を、「孔子の教え」などの女性監督フー・メイが映画化。運命に翻弄される3人の若き男女の美しくもはかない愛と悲劇を、壮大なスケールと映像美で描き出す。

祖先の勲功により代々高官を輩出する賈家一族に生まれた青年・賈宝玉(か・ほうぎょく)は、家長である賈母・史太君の寵愛を受け、何不自由なく遊び暮らしていた。しかし賈家は華やかな暮らしを続ける一方で、宮廷からこれまでの債務を取り立てられ返済方法に困っていた。ある日、江南の塩政大臣・林如海が、莫大な財産とひとり娘の林黛玉(りん・たいぎょく)を残して他界する。黛玉は母方の祖母である賈母を頼り、栄国府での暮らしを始める。宝玉と黛玉は強くひかれ合いながらも素直になれず、すれ違いを繰り返す。一方、宝玉の叔母である薛夫人一家も、訳あって賈家を頼り栄国府を訪れる。その娘・薛宝釵(せつ・ほうさ)が身につける金鎖には、宝玉の持つ「通霊宝玉」と対になる句が刻まれていた。

中国文学の「四大名著」として知られる傑作は『西遊記』、『水滸伝』、『三国志演義』 と『紅楼夢』。これらはすべて明朝と清朝の作品だ。そんな名著?の映画化だが、公開規模も含め、キワモノ扱いのイメージが強いのは何故だろう。

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2025-152M 「季節はこのまま」☆☆☆★

Skisetsuhakonomama原題:Hors du temps
邦題:季節はこのまま
時間:105分
公開:2025-05-09
製作年度:2024
製作国:フランス
配給:Bunkamura
製作総指揮:シルビー・バルテ
製作:オリビエ・デルボス オリビエ・アサイヤス
監督:オリビエ・アサイヤス
脚本:オリビエ・アサイヤス
原作:
撮影:エリック・ゴーティエ
音楽:
出演:ヴァンサン・マケーニュ(ポール)、ミシャ・レスコー(エティエンヌ)、ニーネ・ドゥルソ(モルガン)、ノラ・アムザウィ(キャロル)、モード・ウィラー、ドミニク・レイモン、マグダレナ・ラフォン、

フランスの名匠オリビエ・アサイヤスが、パンデミックのためロックダウンされた2020年の春の出来事を描いたロマンスコメディ。

2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中で外出が制限されていた。映画監督のポールと弟で音楽ジャーナリストのエティエンヌは、それぞれ本格的な交際を始めたばかりのモルガンとキャロルとともに、幼い頃に暮らしていた郊外の家に閉じこもって生活することに。何もかもが変わり、全てが止まってしまった時間のなかで、ポールたちは不安を抱えながらも確かにそこにある光や愛を発見し、人生を見つめ直していく。

アサイヤス監督が実際に弟とともに幼少期とロックダウン期間を過ごした両親の家で撮影を行い、劇中にもロックダウン中の実体験や自伝的要素を盛り込んだ。「冬時間のパリ」などでもアサイヤス監督と組んだバンサン・マケーニュが主人公ポール、「グッバイ・ゴダール!」のミーシャ・レスコが弟エティエンヌ、「オークション 盗まれたエゴン・シーレ」のノラ・ハムザウィがエティエンヌの恋人キャロル、モデルとして活躍するナイン・ドゥルソがポールの恋人モルガンを演じた。2024年・第74回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

本作もコロナ禍が舞台。まあ、製作から海外のマーケットを経て、諸作業の末に日本で封切となると、昨年くらいから立て続けに出てきてるのは、そういうタイミングだな。

 

 

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2025-149M 「クィア QUEER」☆☆☆★

Squeer原題:QUEER
邦題:クィア QUEER
時間:13分
公開:2025-05-09
製作年度:2024
製作国:イタリア・アメリカ
配給:ギャガ
製作総指揮:エレナ・レッキア ピーター・スピアーズ
製作:ロレンツォ・ミエーリ ルカ・グァダニーノ
監督:ルカ・グァダニーノ
脚本:ジャスティン・クリツケス
原作:ウィリアム・S・バロウズ
撮影:サヨムプー・ムックディプローム
音楽:トレント・レズナー アティカス・ロス
出演:ダニエル・クレイグ(ウィリアム・リー)、ドリュー・スターキー(ユージーン・アラートン)、レスリー・マンヴィル(コッター博士)、ジェイソン・シュワルツマン(ジョー)

「君の名前で僕を呼んで」「ボーンズ アンド オール」のルカ・グァダニーノ監督が「007」シリーズのダニエル・クレイグを主演に迎え、1950年代アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズの自伝的小説を映画化。

1950年代、メキシコシティ。退屈な日々を酒や薬でやり過ごしていたアメリカ人駐在員ウィリアム・リーは、美しくミステリアスな青年ユージーン・アラートンと出会い、ひと目で恋に落ちる。渇ききっていたリーの心はユージーンを渇望し、ユージーンもそれに気まぐれに応えるが、求めれば求めるほどリーの孤独は募っていく。やがてリーはユージーンと一緒に人生を変える体験をしようと、彼を幻想的な南米の旅に誘い出すが……。

自分を保てないほど一途に相手を求める主人公リーをクレイグが新たな魅力で演じきり、2024年・第96回ナショナル・ボード・オブ・レビューにて主演男優賞を受賞。テレビドラマ「アウターバンクス」のドリュー・スターキーがユージーンを繊細に演じ、「アステロイド・シティ」のジェイソン・シュワルツマン、「ファントム・スレッド」のレスリー・マンビルが共演。2024年・第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

ウォン・カーウァイといい、フランソワ・オゾンといい、ペドロ・アルモドバルといい、ルカ・グァダニーノといい…。というベクトル上に本作がある。そしてそれぞれの母国では彼らは名匠とされている。クライマックスはキューブリック的になっている。ともあれ、日本的にいえば、カルトな範疇になる薔薇族映画、ってことか。

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2025-137M 「来し方 行く末」☆☆☆

Skoshikatayukusue原題:不虚此行 All Ears
邦題:来し方 行く末
時間:119分
公開:2025-04-25
製作年度:2023
製作国:中国
配給:ミモザフィルムズ
製作総指揮:ツァオ・バオピン
製作:
監督:リュウ・ジャイン
脚本:リュウ・ジャイン
原作:
撮影:ジョウ・ウェンツァオ
音楽:リー・ホン
出演:フー・ゴー(ウェン・シャン)、ウー・レイ(シャオイン)、バイ・コー(パン・ツォンツォン)、スン・チュン(先生)、ヤン・チンション(飼育員)、フー・ヤオジー(ワン(万暁軍))、ジャオ・チエン(シャオメイ)、ホアン・レイ(ワン(王先生))、ゴン・ベイビー(ワンの妻)、シャオリー・ジェンジェン(フェイフェイ)、ナーレンホア(ファン)、ガン・ユンチェン(ルー)、チー・シー(シャオ・ジンスイ)

脚本家として成功するという夢にやぶれた男性が弔辞の代筆業を通じて成長する姿を描いた中国発のヒューマンドラマ。

大学院まで進学したものの脚本家デビューがかなわなかったウェン・シャンは、不思議な同居人シャオインと暮らしながら、葬儀場での弔辞の代筆業で生計を立てている。丁寧な取材に基づいた弔辞は好評だが、本人は中年に差しかかる年齢で、このままで良いのか自問自答していた。同居していた父親との交流が少なかった男性や、ともに起業した友人の突然死に戸惑う会社員など、さまざまな境遇の依頼人との交流を通して、ウェンの中で止まっていた時間がゆっくりと進みはじめる。

「鵞鳥湖の夜」のフー・ゴーが主演を務め、「西湖畔に生きる」のウー・レイが同居人シャオイン役で共演。中国インディペンデント映画界の俊英リュウ・ジャインが監督・脚本を手がけ、人々の人生模様や死生観を織り込みながら描きだす。2023年・第25回上海国際映画祭にて最優秀監督賞と最優秀男優賞(フー・ゴー)を受賞。第36回東京国際映画祭では「耳をかたむけて」のタイトルで上映。

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2025-135M 「けものがいる」☆☆☆

Skemonogairu原題:La bete
邦題:けものがいる
時間:146分
公開:2025-04-25
製作年度:2023
製作国:フランス・カナダ
配給:セテラ・インターナショナル
製作総指揮:
製作:ジュスタン・トーラン ベルトラン・ボネロ、ナンシー・グラン グザビエ・ドラン
監督:ベルトラン・ボネロ
脚本:ベルトラン・ボネロ バンジャマン・シャルビ ギョーム・ブレオー
原作:ヘンリー・ジェームズ
撮影:ジョゼ・デエー
音楽:ベルトラン・ボネロ アンナ・ボネロ
出演:レア・セドゥ(ガブリエル)、ジョージ・マッケイ(ルイ)、グスラジ・マランダ(ケリー)、ダーシャ・ネクラソワ(ダコタ)、マルタン・スカリ(ジョルジュ)、エリナ・レーヴェンソン(予知能力者)、マルタ・ホスキンス(占い師ジーナ)、ジュリア・フォール(ソフィー)、ケスター・ラヴレイス(トム)、フェリシアン・ピノ(オーギュスタン)、ローラン・ラコット(建築家)、グザヴィエ・ドラン(面接官)

人々が感情の消去を余儀なくされた近未来の社会を背景に、100年以上の時を超えて転生を繰り返す女と男の数奇な運命をスリリングに描いたSFドラマ。

2044年、AI中心の社会において人間の感情は不要とされ、重要な仕事を得るためには感情を消去しなければならなかった。孤独な女性ガブリエルは感情の消去に疑問を抱きながらも、仕事に就くため消去を決意する。彼女は、前世のトラウマを形成した1910年と2014年へさかのぼり、それぞれの時代でルイという青年に出会うが……。

「SAINT LAURENT サンローラン」のベルトラン・ボネロ監督が、イギリスの小説家ヘンリー・ジェームズの中編「密林の獣」を大胆に翻案。近未来をクールに映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影した1910年、実際の事件に着想を得た2014年と、異なるコンセプトの3つの世界観で描きだす。レア・セドゥがガブリエル、ジョージ・マッケイがルイを演じ、グザビエ・ドランが共同プロデュースおよび声の出演。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。「横浜フランス映画祭 2024」では「けもの」のタイトルで上映された。

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2025-089M 「We Live in Time この時を生きて」☆☆☆★

Sweliveintime原題:We Live in Time
邦題:We Live in Time この時を生きて
時間:108分
公開:2025-06-06
製作年度:2024
製作国:フランス・イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ベネディクト・カンバーバッチ オリー・マッデン ダニエル・バトセック デビッド・キンバンギ アナ・マーシュ ロン・ハルパーン ジョー・ナフタリン
製作:アダム・アクランド リア・クラーク ガイ・ヒーリー
監督:ジョン・クローリー
脚本:ニック・ペイン
原作:
撮影:スチュアート・ベントリー
音楽:ブライス・デスナー
出演:フローレンス・ピュー、アンドリュー・ガーフィールド

「ブルックリン」のジョン・クローリー監督が、限りある時間を大切に生きる男女のかけがえのない日々を、時間軸を交錯させながら描いたラブストーリー。

新進気鋭のシェフであるアルムートと、離婚して失意の底にいたトビアスは、運命的な出会いを果たし恋に落ちる。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは幾度もの危機を乗り越えながら、やがて一緒に暮らしはじめ、娘が生まれ、家族としての絆を深めていく。そんなある日、自分の余命がわずかであることを知ったアルムートは、トビアスに驚きの決意を告げる。

「ミッドサマー」のフローレンス・ピューがアルムート、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールドがトビアスを演じた。「ベロニカとの記憶」のニック・ペインが脚本を手がけ、俳優ベネディクト・カンバーバッチが製作総指揮に名を連ねる。

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2025-089M 「We Live in Time この時を生きて」☆☆☆★

Sweliveintime原題:We Live in Time
邦題:We Live in Time この時を生きて
時間:108分
公開:2025-06-06
製作年度:2024
製作国:フランス・イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ベネディクト・カンバーバッチ オリー・マッデン ダニエル・バトセック デビッド・キンバンギ アナ・マーシュ ロン・ハルパーン ジョー・ナフタリン
製作:アダム・アクランド リア・クラーク ガイ・ヒーリー
監督:ジョン・クローリー
脚本:ニック・ペイン
原作:
撮影:スチュアート・ベントリー
音楽:ブライス・デスナー
出演:フローレンス・ピュー、アンドリュー・ガーフィールド

「ブルックリン」のジョン・クローリー監督が、限りある時間を大切に生きる男女のかけがえのない日々を、時間軸を交錯させながら描いたラブストーリー。

新進気鋭のシェフであるアルムートと、離婚して失意の底にいたトビアスは、運命的な出会いを果たし恋に落ちる。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは幾度もの危機を乗り越えながら、やがて一緒に暮らしはじめ、娘が生まれ、家族としての絆を深めていく。そんなある日、自分の余命がわずかであることを知ったアルムートは、トビアスに驚きの決意を告げる。

「ミッドサマー」のフローレンス・ピューがアルムート、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールドがトビアスを演じた。「ベロニカとの記憶」のニック・ペインが脚本を手がけ、俳優ベネディクト・カンバーバッチが製作総指揮に名を連ねる。

主人公が『不治の病で残された人生の使い方』に向き合う。というモチーフのバリエーション作品。お約束の結末までの過程に、どこまでオリジナリティがあるかが勝負だ。

 

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2024-084M 「ギムリ・ホスピタル」☆☆★★

Sguy0011090x1536原題:Tales from the Gimli Hospital
邦題:ギムリ・ホスピタル
時間:72分
公開:2025-03-15
製作年度:1988
製作国:カナダ
配給:リスキット
製作総指揮:
製作:
監督:ガイ・マディン
脚本:ガイ・マディン
原作:
撮影:ガイ・マディン
音楽:
出演:カイル・マクローチ、マイケル・ゴッリ、アンジェラ・ヘック、マーガレット・アン・マクラウド、ヘザー・ニール

カナダの異才ガイ・マディン監督が1988年に発表した長編デビュー作。奇妙な病院を舞台に繰り広げられる2人の患者の不思議な因縁を、モノクロ・サイレントの表現主義的技法と80年代的グロテスクを織り交ぜて描く。

19世紀末、カナダの寒村にある不気味な病院。天然痘を患い入院した孤独な漁師エイナーは、同じく入院している陽気な患者グンナーとは仲の良い友人だったが、天性の魅力で看護師たちの人気を集める彼に嫉妬を感じるように。ある日、ひとりの女性を巡るそれぞれの秘密が発覚し、エイナーとグンナーは敵同士となってしまう。

マディン監督が脚本・撮影・編集も手がけ、医者役で出演。撮影直前に「恐怖・嫉妬・憎しみ・後悔・悲しみ・忘却・あこがれ・恥辱・復讐・愛」という10種類の感情を出演者に指示するのみという演出手法で撮りあげた。日本では1992年に劇場公開後、東京フィルメックスで特別上映されたのみだったが、2025年3月に4K版を劇場公開。

こんなカルト作品がスクリーンで観られる時代は、幸福なのか醜悪なのか混沌なのか、まあ地獄でないことは確かだ。これは長編第一作目。

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