2026-190M 「エレノアってグレイト。」☆☆☆★

Serenoa原題:Eleanor the Great
邦題:エレノアってグレイト。
時間:98分
公開:2026-06-12
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:東映ビデオ
製作総指揮:ルーシー・キース ジェニー・ハルパー ピーター・ソビロフ ミシェル・ソビロフ アンドリュー・カロフ アンジェラ・カードン ジェイミー・ヒース スティーブ・サロウィッツ ジャスティン・バルドーニ ラージ・キショー・カワー エズラ・ガベー ジャン・マカドゥ シャルロット・ドーファン ロバート・ケッセル スーザン・リーバー トリー・ケイメン エリン・クレシダ・ウィルソン
製作:スカーレット・ヨハンソン ジョナサン・リア キーナン・フリン トルーディ・スタイラー セリーヌ・ラトレイ ジェサミン・バーガム カラ・ダーレット
監督:スカーレット・ヨハンソン
脚本:トリー・ケイメン
原作:
撮影:エレーヌ・ルバール
音楽:ダスティン・オハローラン
出演:ジューン・スキッブ(エレノア)、エリン・ケリーマン(ニナ)、ジェシカ・ヘクト(リサ)、リタ・ゾーハー(ベッシー)、キウェテル・イジョフォー(ロジャー)

俳優スカーレット・ヨハンソンが長編初監督を務め、自身と家族のルーツであるユダヤカルチャーを背景に、嘘をきっかけに出会ったパワフルな老婦人と母を亡くした学生の友情を軽やかにつづったドラマ。本作で初めて長編映画の脚本を手がけるトリー・ケイメンが自身の祖母や家族の歴史を下敷きに書き上げた脚本をもとに、ヨハンソン監督がユーモアとウィットに富んだ演出で描き出す。

ニューヨークに暮らす老婦人エレノアは長年の親友ベッシーを亡くし、心にぽっかりと穴が空いたように感じていた。そんなある日、お茶会に参加するつもりがホロコースト生存者の自助グループの会に迷い込んでしまった彼女は、ホロコーストの記憶を語っていた親友ベッシーの半生を、その場しのぎで話しはじめる。激動の半生に感銘を受けてエレノアに近づいたジャーナリスト志望の学生ニナとの新たな友情に心躍らせるエレノアだったが、彼女の嘘はひとり歩きをはじめ大騒動に発展してしまう。

「テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ」のジューン・スキッブが型破りな老婦人エレノア、「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」のエリン・ケリーマンがエレノアと友情を深める学生ニナを演じ、自身もホロコースト生存者である俳優リタ・ゾーハーがエレノアの亡き親友ベッシー役で出演。

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2026-188M 「アダムの原罪」☆☆☆★★

Sadamunogenzai原題:L'Intérêt d'Adam
邦題:アダムの原罪
時間:79分
公開:2026-06-05
製作年度:2025
製作国:ベルギー・フランス
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ
監督:ローラ・ワンデル
脚本:ローラ・ワンデル
原作:
撮影:フレデリック・ノワロム
音楽:
出演:レア・ドリュッケール、アナマリア・ヴァルトロメイ、ジュール・デルサール、アレックス・デスカス

2021年の長編デビュー作「Playground 校庭」で注目されたベルギーのローラ・ワンデル監督の長編第2作で、小児科病棟に入院した4歳児とその母親の処遇をめぐって繰り広げられる一夜のドラマを、彼らに寄り添おうとする看護師の視点から描いたヒューマンサスペンス。

とある病院の小児科センターに、左腕を骨折した4歳の男の子アダムが入院する。栄養失調で痩せこけた彼は発育が遅れており、骨がもろくなっている。裁判所は移民でシングルマザーのレベッカがアダムに適切な食事を与えていないと判断し、彼女の面会を制限する命令を下す。自身もシングルマザーである看護師長ルシーは、息子と引き離され親権を失うことを恐れるレベッカに寄り添おうとするが、レベッカの軽率な行動と、上司や同僚からのプレッシャーにより追い詰められていく。

母子を救いたい気持ちと病院が従うべき司法制度との間で板挟みになり葛藤する看護師ルシーを「CLOSE クロース」のレア・ドリュッケール、孤立したシングルマザーのレベッカを「あのこと」のアナマリア・バルトロメイが演じる。製作にはベルギーの名匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が名を連ねた。2025年・第78回カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニング作品として上映された。

監督の前作「校庭」は虐められていた男子生徒が虐める側にシフトしていく様を妹が見続ける、という冷酷な視線の作品だった。動き回る子供たちをカメラがひたすら追い続けて、出来事を記録していく、ドキュメンタリー手法な仕立てだった。本作は、公立病院の小児病棟での<問題ある母親と4歳の男児>を軸に物語が展開する。主人公の看護師の仕事っぷりを、「校庭」のようにカメラは追い続ける。さまざまな事件が、問題母子に巻き起こるが、あくまで等身大な現実的な、事象への感情と合理性の葛藤のすれ違いが続く。この監督、この映像演出手法が2本続いた。その点では、次回作がどう進化するか楽しみだ。製作にタルデンヌ兄弟。彼らが好きそうなシネマなのは確かだ。

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2026-125M 「EPiC エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート」☆☆☆★★

Sepic原題:EPiC: Elvis Presley in Concert
邦題:EPiC エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート
時間:97分
公開:2026-05-15
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:パルコ
製作総指揮:ジョナサン・レドモンド トム・マッケイ リチャード・ストーリー クリスタ・ウェゲナー キャサリン・マーティン
製作:バズ・ラーマン コリン・スミートン スカイラー・ワイス ジェレミー・カストロ マシュー・グロス
監督:バズ・ラーマン
脚本:
原作:
撮影:
音楽:キム・グリーン ブライアン・パトリック
出演:エルヴィス・プレスリー

2022年の伝記映画「エルヴィス」を手がけたバズ・ラーマン監督が、最新技術を駆使してエルビス・プレスリーを現代によみがえらせた映像作品。

革新的な音楽とカリスマティックなステージパフォーマンスで「キング・オブ・ロックンロール」と称され、時代の寵児として42年の生涯を駆け抜けたエルビス・プレスリー。伝記映画「エルヴィス」の制作中、バズ・ラーマン監督と彼のチームはワーナー・ブラザースの貴重品保管室で、1970年8月のラスベガス公演を追った「エルヴィス・オン・ステージ」と72年の全米ツアーを記録した「エルヴィス・オン・ツアー」のために撮影された映像や、未発表の8ミリフィルム、エルビスが自身のキャリアについて語る未発表音声などの宝の山を発見した。

本作では伝説となったラスベガス公演と全米ツアーの象徴的なパフォーマンスを中心に、貴重な映像の数々を最先端のレストア/リマスター技術により2年以上の歳月をかけて復元。「好きにならずにいられない」「サスピシャス・マインド」といったヒット曲や「オー・ハッピー・デイ」などのレアな歌唱を含む70曲以上の楽曲を使用し、エルビスの圧倒的な歌声に彼自身の発言をシンクロさせるなど、繊細かつ大胆に再構成して没入感たっぷりにスクリーンに映し出す。

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2026-121M 「ヴィットリア 抱きしめて」☆☆☆★★

Svitoriadakishimete原題:Vittoria
邦題:ヴィットリア 抱きしめて
時間:84分
公開:2026-04-10
製作年度:2024
製作国:イタリア
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:ロレンツォ・チオッフィ ジョルジオ・ジャンパ ナンニ・モレッティ
監督:アレッサンドロ・カッシゴリ ケイシー・カウフマン
脚本:アレッサンドロ・カッシゴリ ケイシー・カウフマン
原作:
撮影:メリッサ・ノチェッティ
音楽:ジョルジオ・ジャンパ
出演:マリレーナ・アマート、ジェンナーロ・スカーリカ、ヴィンチェンツィオ・スカーリカ、アンナ・アマート、ニーナ・ロレンツァ・チャーノ

養子縁組を通して家族同士の複雑な関係性や倫理観を描いたイタリア発のヒューマンドラマ。

ナポリでヘアサロンを営みながら、夫や3人の息子たちと暮らすジャスミン。家族仲は円満で仕事も充実しているが、自分の人生に足りない何かを感じていた。父を亡くした後、ジャスミンは見知らぬ少女の夢をたびたび見るようになる。夢の中で自分の腕に飛び込んでくる少女に会いたいと強く望む彼女は養子縁組を行うことを決意するが、家族から理解を得られず家庭内がぎくしゃくしてしまう。しかも、通常の養子縁組では性別を選ぶことは許されないことだった。

「カリフォルニエ」のアレッサンドロ・カッシゴリとケイシー・カウフマンが監督・脚本を手がけ、同作にも出演したマリレーナ・アマートが主演を務めた。製作にはイタリアの名匠ナンニ・モレッティが名を連ねた。2024年・第81回ベネチア国際映画祭アルカ・シネマ・ジョヴァーニ部門にて最優秀イタリア映画賞を受賞。

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2026-111M 「俺たちのアナコンダ」☆☆☆★

Sanakonda2026原題:Anaconda
邦題:俺たちのアナコンダ
時間:99分
公開:2026-04-03
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:サムソン・ムク
製作:ブラッド・フラー アンドリュー・フォーム ケビン・エッテン トム・ゴーミカン
監督:トム・ゴーミカン
脚本:トム・ゴーミカン ケビン・エッテン
原作:ハンス・バウアー ジム・キャッシュ ジャック・エップス・Jr.
撮影:ナイジェル・ブラック
音楽:デビッド・フレミング
出演:ジャック・ブラック、ポール・ラッド、スティーヴ・ザーン、タンディウェイ・ニュートン、ダニエラ・メルキオール、セルトン・メロ

ジャック・ブラックとポール・ラッドが主演を務め、映画「アナコンダ」のリメイク版制作のためジャングルを訪れた主人公たちが本物の巨大ヘビに襲われる姿を描いたアドベンチャーコメディ。

少年時代から映画を愛してきた幼なじみのダグとグリフは、1997年公開のパニックスリラー映画「アナコンダ」をバイブルとして崇めていた。40代を迎えた現在、ダグは映画監督の夢を諦めて結婚式カメラマンの仕事に従事し、グリフは売れない俳優として暮らしている。ある日、地元のパーティで再会した2人は、長年の夢だった「アナコンダ」のリメイク版を自主制作するべく立ち上がる。友人たちを引き連れて南米アマゾンへ向かった彼らは、低予算ながらも順調に撮影を進めていくが、グリフが誤って主役のヘビを殺してしまうトラブルが発生。代役のヘビを探そうとジャングル奥地へ足を踏み入れたものの、そこには巨大なアナコンダが潜んでいた。

主人公2人の友人役で「猿の惑星:聖戦記」のスティーブ・ザーンと「M:I-2」のタンディウェ・ニュートン、謎めいたガイド役で「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のダニエラ・メルキオール、ヘビ使い役で「アイム・スティル・ヒア」のセルトン・メロが共演。「マッシブ・タレント」のトム・ゴーミカン監督がメガホンをとった。

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2026-105M 「ヴィヴァルディと私」☆☆☆★

Strimavera原題:Primavera
邦題:ヴィヴァルディと私
時間:110分
公開:2026-05-22
製作年度:2025
製作国:イタリア・フランス
配給:彩プロ
製作総指揮:
製作:
監督:ダミアーノ・ミキエレット
脚本:ダミアーノ・ミキエレット
原作:ティツィアーノ・スカルパ
撮影:
音楽:
出演:テクラ・インソリア、ミケーレ・リオンディーノ、アンドレア・ペンナッキ

18世紀初頭のベネチアに実在した音楽施設ピエタ院を舞台に、作曲家アントニオ・ヴィヴァルディと孤児の少女の絆と成長を描く人間ドラマ。孤独に生きる少女チェチリアが、ヴィヴァルディの指導のもとバイオリンの才能を開花させていく姿と、己の才能が評価されることを渇望するヴィヴァルディの音楽家としての内なる野望を描く、師弟の物語を紡ぐ。

赤ん坊の頃に捨てられ、ピエタ院で育った少女チェチリアは、親の愛を知らぬまま孤独な日々を送っていた。やがて同院にバイオリン教師として赴任してきたアントニオ・ヴィヴァルディは、彼女の非凡な才能を見いだし、第一バイオリンのリーダーに抜てきする。厳しい指導のもとで腕を磨き、次第に心を通わせていくふたり。しかし、院の決定による結婚という運命がチェチリアに迫る中、ある事件が起こる。

オペラ演出家として世界的に知られ、ミラノ・コルティナ冬季五輪の開・閉会式でクリエイティブディレクターを務めたダミアーノ・ミキエレットが監督を務め、長編映画監督デビューを飾った。主演はイタリアで注目を集めている若手俳優テクラ・インソリア。ヴィヴァルディ役に実力派俳優のミケーレ・リオンディーノ。

原題は『春』という意味。まあこれでは理解されないだろう。ヴィヴァルディの物語という本筋あっての「春」だろうし、劇中も『四季』を構想しているエピソードもある。ともあれ、音楽孤児院の存在と、その経済的成り立ちと、預け入れられている少女たち、という歴史的真実に、まずは驚くとともに、ヴィヴァルディが40年以上そんな孤児院での音楽監督司祭をしていたという事に驚く。まことに映画ってのは勉強になるものだ。

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2026-101M 「アメリと雨の物語」☆☆☆★

Sameritoamenomonogatari原題:Little Amélie or the Character of Rain
邦題:アメリと雨の物語
時間:77分
公開:2026-03-20
製作年度:2025
製作国:フランス
配給:ファインフィルムズ
製作総指揮:
製作:
監督:マイリス・バラード リアン=チョー・ハン
脚本:マイリス・バラード リアン=チョー・ハン エディン・ノエル
原作:アメリー・ノートン
撮影:
音楽:福原まり
出演:ロイーズ・シャルパンティエ、ヴィクトリア・グロボワ、ユミ・フジモリ

1960年代の神戸を舞台に、日本で生まれたベルギー人の女の子アメリの成長を描いたアニメーション映画。ベルギーの小説家アメリー・ノートンによる自伝的小説「チューブな形而上学」を原作に、2歳の主人公アメリから見た生命と色彩、そしてウィットに富んだ彼女の言葉が織りなす情感豊かな世界を描き出す。

1960年代、神戸。外交官の家に生まれたベルギー人の女の子アメリは、2歳半までは無反応状態だったが、あるきっかけから無敵の子ども時代に突入し、自らを「神」だと信じて魔法のような世界を生きるようになる。大好きな家政婦のニシオさんや家族と過ごす日々は、彼女にとって冒険であり、新たな発見に満ちていた。ある日彼女は、自分にぴったりな「雨」という漢字を知る。そして3歳の誕生日、彼女のすべてを変えてしまう出来事が起こる。

「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」などに参加したマイリス・バラードとリアン=チョー・ハンが監督を務め、日本人作曲家・福原まりが音楽を手がけた。2025年アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞を受賞。第98回アカデミー賞でも長編アニメーション部門にノミネートされた。

 

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2026-098M 「OXANA/裸の革命家・オクサナ」☆☆☆★

Soxana原題:Oxana
邦題:OXANA/裸の革命家・オクサナ
時間:103分
公開:2026-05-22
製作年度:2024
製作国:フランス・ウクライナ・ハンガリー
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:
監督:シャルレーヌ・ファビエ
脚本:シャルレーヌ・ファビエ ダイアン・ブラッスール アントワーヌ・ラコンブルズ
原作:
撮影:
音楽:
出演:アルビーナ・コルジ、マリア・コシュキナ、ラダ・コロバイ、オクサナ・ジュダノワ、ヨアン・ジメル、ノエ・アビタ

ウクライナのフェミニスト活動団体「FEMEN」の共同創設者として知られる活動家で芸術家のオクサナ・シャチコの人生を描いたドラマ。

2002年、ウクライナ西部の街フメリニツキー。アルコール依存症の父とそれを献身的に支える母と暮らすオクサナはイコン画を描いて家計を支えていたが、教会からの不当な扱いや根深い男尊女卑がはびこる社会の理不尽に耐えきれなくなり家を飛び出す。2008年、街頭討論で出会った仲間たちとともにフェミニスト活動団体「FEMEN」を結成した彼女は、翌年、首都キーウでセックスツーリズム撲滅を訴えるなかで注目を集めるために上半身を脱ぎ、自らの身体を“戦闘服”として使う表現にたどり着く。やがて活動は国境を越え、2011年にはベラルーシでルカシェンコ政権に抗議して拘束と拷問を受け、モスクワではプーチンへの抗議で重傷を負う。FEMENに対する監視と弾圧が激化するなか、オクサナは政治難民としてパリへ逃れる決断を迫られる。

監督は、2020年の長編デビュー作「スラローム 少女の凍てつく心」でスポーツ界における性暴力の実態を描き国際的に注目を集めたフランスの新鋭シャルレーヌ・ファビエ。戦禍のウクライナでオンラインオーディションにより見いだされたアルビーナ・コルジがオクサナ役で映画初主演を務めた。

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2025-095M 「オラン・イカン」☆☆☆

原題:Soranikan
邦題:オラン・イカン
時間:83分
公開:2026-05-22
製作年度:2024
製作国:シンガポール・インドネシア・日本・イギリス
配給:ハーク
製作総指揮:YOSHI
製作:エリック・クー フレディ・ヨー タン・フォンチェン 鈴木ランカスター文江
監督:マイク・ウィルアン
脚本:マイク・ウィルアン
原作:
撮影:
音楽:松本晃彦
出演:ディーン・フジオカ、カラム・ウッドハウス、アラン・マクソン

配信試写。

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2026-087M 「アン・リー/はじまりの物語」☆☆☆

Sanlee原題:The Testament of Ann Lee
邦題:アン・リー/はじまりの物語
時間:136分
公開:2026-06-05
製作年度:2025
製作国:イギリス
配給:ディズニー
製作総指揮:
製作:アンドリュー・モリソン ジョシュア・ホースフィールド ビクトリア・ペトラニー
監督:モナ・ファストボールド
脚本:モナ・モナ・ファストボールド ブラディ・コーベット
原作:
撮影:ウィリアム・レクサー
音楽:ダニエル・ブルンバーグ
出演:アマンダ・セイフライド、ルイス・プルマン、トーマシン・マッケンジー、ステイシー・マーチン、ティム・ブレイク・ネルソン、クリストファー・アボット、マシュー・ビアード、スコット・ハンディ

18世紀に「シェーカー教団」と呼ばれるユートピアを築いた実在の宗教指導者アン・リーの波乱万丈な人生を、「マンマ・ミーア!」「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライド主演で映画化した伝記ミュージカル。

18世紀のイギリスで、貧しい鍛治職人の家に生まれたアン。信仰心の厚い女性として育った彼女は、4人の子どもを授かるも全員を亡くすという悲痛な体験を経て、自らが「キリストの女性の姿の生まれ変わり」だという啓示を得る。性別や人種の平等を説く彼女の生き方は多くの人々をひきつけるが、その一方で反感や警戒を感じる勢力から迫害を受けるようになる。やがて彼女はわずか8人の信徒とともにアメリカへ渡り、性別・人種の平等信仰をもとにした理想の生活を実現するユートピアを求めるが、その先にも困難が待ち受けていた。

共演は「トップガン マーヴェリック」のルイス・プルマン、「ラストナイト・イン・ソーホー」のトーマシン・マッケンジー。「ブルータリスト」でパートナーのブラディ・コーベット監督とともに脚本を手がけたモナ・ファストボールドが監督を務め、ファストボールド監督とコーベットが共同で脚本を担当。2025年・第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

絶望の果ての「聖性」を問う ―― 『教祖誕生の軌跡』
既存のキリスト教から派生し、時にカルトとも目された新興宗教。その「教祖誕生」のプロセスを真正面から描き切った本作の筆致には、凄まじい執念が宿っています。主演のアマンダ・セイフライドが、これまでのイメージを覆す体当たりの演技で、一人の女性が信仰の深淵へと堕ちていく(あるいは昇っていく)様を演じている点も見逃せません。
エンドロールによれば、この教団の信者は2025年現在、わずか2名。伝道としてのメリットが皆無に等しいこの題材を、製作者があえて選んだのは、そこに映画的な「何か」を見出したからに他ならないでしょう。
アン・リーの波乱万丈な半生を辿る中で、戸惑いを禁じ得ません。彼女が掲げる「シェイカー」の教義はあまりに峻厳で、現代の価値観では共感の範疇を超えているからです。
しかし、もし彼女が4人の子供を失っていなければ――。そんな仮定を抱かずにはいられません。彼女は平凡な鍛冶屋の妻として生涯を終え、この宗教がアメリカへ渡ることも、それに関わった多くの人々の運命が塗り替えられることもなかったはずです。
一人の女性の個人的な悲劇が、奇妙な信仰へと昇華され、やがて一つの歴史を形作っていく。その「バタフライ・エフェクト」の数々を目の当たりにするとき、私たちは信仰の本質的な危うさと、人間の生の不可思議さを突きつけられるのです。

 

 

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