2023-232M 「ウェルカム トゥ ダリ」☆☆☆

Sdali原題:Daliland
邦題:ウェルカム トゥ ダリ
時間:97分
公開:2023-09-01
製作年度:2022
製作国:アメリカ・フランス・イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ハンナ・リーダー ベン・キングズレー マックス・バーガー モニーク・バーガー フィリップ・コルバート シャーロット・コルバート マイケル・R・ニューマン ジョン・カッツ
製作:エドワード・R・プレスマン デビッド・O・サックス ダニエル・ブラント クリス・カーリング サム・プレスマン
監督:メアリー・ハロン
脚本:ジョン・C・ウォルシュ
原作:
撮影:マルセル・ザイスキンド
音楽:エドマンド・ブット
出演:ベン・キングズレー、バルバラ・スコヴァ、クリストファー・ブライニー、ルパート・グレイヴス、アレクサンダー・バイヤー、アンドレア・ベジック、スーキー・ウォーターハウス、エズラ・ミラー

名優ベン・キングズレーが20世紀を代表する天才芸術家サルバドール・ダリを演じ、その奇想天外な人生を描いた伝記映画。

1985年、サルバドール・ダリが火事で重傷を負ったというニュースが世界に衝撃を与える。それをテレビで知ったジェームス・リントンは、ダリと過ごした奇想天外な日々を思い出す。1974年、ニューヨーク。画廊で働きはじめたジェームスは、憧れの芸術家ダリと出会う。圧倒的なカリスマ性を持つダリと、彼に負けないオーラを放つ妻ガラに気に入られたジェームスは、ダリのアシスタントを務めることになり、ダリが生み出す不思議で危うい世界へと足を踏み入れていく。

「ハンナ・アーレント」のバルバラ・スコバがダリの妻ガラ、「ザ・フラッシュ」のエズラ・ミラーが若き日のダリを演じた。監督は「アメリカン・サイコ」のメアリー・ハロン。

ベン・キングズレーがダリ役という一点でチェック。有名な剛腕妻との関係をどう表現しているかは興味があった。とはいえ、映画のストーリーとしてはグダグダで、隙あれば乱痴気パーティを開催し、妻は若いミュージカル俳優にぞっこんという状況がダラダラを描かれる。肝腎の「ダリ作品」がほぼスクリーンに登場しないのは、なにか権利的処理の問題か?

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2023-224M 「オペレーション・フォーチュン」☆☆☆★★

Soperationfotune原題:Operation Fortune: Ruse de guerre
邦題:オペレーション・フォーチュン
時間:114分
公開:2023-10-13
製作年度:2023
製作国:イギリス・アメリカ
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ピーター・ヘスロップ アンドリュー・ゴロブ トム・ザドラ ロバート・シモンズ アダム・フォーゲルソン ジョン・フリードバーグ サミュエル・J・ブラウン
製作:ガイ・リッチー アイバン・アトキンソン ビル・ブロック
監督:ガイ・リッチー
脚本:ガイ・リッチー アイバン・アトキンソン マーン・デイビス
原作:
撮影:アラン・スチュワート
音楽:クリストファー・ベンステッド
出演:ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、バグジー・マローン、エディ・マーサン、ヒュー・グラント

「キャッシュトラック」「リボルバー」などで組んできたガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムの5度目のタッグ作となるスパイアクション。

英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンは、100億ドルで闇取引されている「ハンドル」と呼ばれる危険な兵器をを追跡・回収するミッションを遂行することに。MI6のコーディネーターであるネイサン、毒舌の天才ハッカーのサラ、新米スナイパーのJJとチームを組んで行動をスタートさせたフォーチュンは、能天気なハリウッドスターのダニーを無理矢理任務に巻き込み、億万長者の武器商人グレッグに接近する。しかし、次第に闇取引の裏に隠された巨大な陰謀が明らかになっていく。

主人公フォーチュン役をステイサムが演じ、サラ役をオーブリー・プラザ、JJ役を「ジェントルメン」にも出演したバグジー・マローン、フランチェスコ役をジョシュ・ハートネットがそれぞれ担当。武器商人グレッグ役は「ジェントルマン」「コードネーム U.N.C.L.E.」などのガイ・リッチー作品に出演してきたヒュー・グラント。

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2023-217M 「イノセンツ」☆☆☆★★

Sinocents原題:De uskyldige
邦題:イノセンツ
時間:117分
公開:2023-07-28
製作年度:2021
製作国:ノルウェー・デンマーク・フィンランド・スウェーデン
配給:ロングライド
製作総指揮:アクセル・ヘルゲランド セリーヌ・ドルニエ デイブ・ビショップ
製作:マリア・エケルホフド
監督:エスキル・フォクト
脚本:エスキル・フォクト
原作:
撮影:シュトゥルラ・ブラント・グロブレン
音楽:ペッシ・レバント
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバラ

退屈な夏休みに不思議な力に目覚めた子どもたちの遊びが、次第に狂気へと変わっていく姿を、美しくも不気味に描いたノルウェー製のサイキックスリラー。

ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友人同士になった4人の子どもたちが、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。子どもたちは近所の庭や遊び場で新しい力を試すが、やがてその無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめる。

監督は、「わたしは最悪。」でアカデミー脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト。ヨアキム・トリアー監督の右腕として、同監督の「母の残像」「テルマ」「わたしは最悪。」で共同脚本を務めてきたフォクトにとって、自身の監督作はこれが2作目となる。撮影を「アナザーラウンド」「ハートストーン」など北欧映画の話題作を多数手がけるシュトゥルラ・ブラント・グロブレンが担当。

この手のメンタルに来る北欧ホラーは、ハリウッドでリメイクされがちだ。もう売れてるかもしれない。
それにしても上手いポスタービジュアルだと思う。

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2023-204M 「宇宙探索編集部」☆☆☆

Suchutansakuclub原題:宇宙探索編輯部 Journey to the West
邦題:宇宙探索編集部
時間:119分
公開:2023-10-13
製作年度:2021
製作国:中国
配給:ムヴィオラ
製作総指揮:グオ・ファン
製作:
監督:コン・ダーシャン
脚本:コン・ダーシャン
原作:
撮影:
音楽:
出演:ヤオ・ハオユー、アイ・リーヤー、ロイ・ワン、チミー・ジャン、ジョン・チェンチェン

コン・ダーシャンが監督などを務め、実在の雑誌をモデルに描いたロードムービー。落ち目となった科学雑誌の編集長と仲間たちが、ある現象を調べるために中国西部へ向かう。『無言歌』などのヤン・ハオユーのほか、『麻花(マーホア)売りの女』などのアイ・リーヤー、ロイ・ワン、チミー・ジャンらが出演している。
タンが編集長を務める科学雑誌「宇宙探索」は廃刊寸前だった。ある日、中国西部の村で宇宙人の仕業と思われる不思議な現象が起きたという情報が入ってくる。雑誌の再興を懸けるタンは、個性的な編集部員や外部の仲間たちと共に、その村で起きた出来事を調査しようと旅に出る。

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2023-196M 「6月0日 アイヒマンが処刑された日」☆☆☆★

Saihimanga601原題:June Zero
邦題:6月0日 アイヒマンが処刑された日
時間:105分
公開:2023-09-08
製作年度:2022
製作国:イスラエル・アメリカ
配給:東京テアトル
製作総指揮:モシェ・エデリー レオン・エデリー ロン・ゴールドマン ジェイソン・ベック エバ・プシュチンスカ アマンダ・マーシャル
製作:デビッド・シルバー ミランダ・ベイリー オーレン・ムーバーマン
監督:ジェイク・パルトロウ
脚本:トム・ショバル ジェイク・パルトロウ
原作:
撮影:ヤロン・シャーフ
音楽:アリエル・マークス
出演:ツァヒ・グラッド、ヨアブ・レビ、ロテム・ケイナン

ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの処刑の舞台裏を描いたヒューマンドラマ。

ナチス親衛隊中佐としてユダヤ人大量虐殺に関与したアドルフ・アイヒマンは、終戦後ブエノスアイレスに潜伏していたところをイスラエル諜報特務庁に捕らえられ、1961年12月に有罪判決を受ける。処刑はイスラエルの「死刑を行使する唯一の時間」の定めに基づき、62年5月31日から6月1日の真夜中に執行されることとなった。宗教的・文化的に火葬の風習がないイスラエルでは、アイヒマンの遺体を焼却するため秘密裏に焼却炉の建設が進められた。その焼却炉を作る工場の人々や、そこで働く13歳の少年、アイヒマンを担当した刑務官、ホロコーストの生存者である警察官らの姿を通し、アイヒマン最期の舞台裏を描き出す。

グウィネス・パルトロウの弟で「マッド・ガンズ」「デ・パルマ」などを手がけてきたジェイク・パルトロウが監督・脚本を手がけた。

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2023-191M 「ヴァチカンのエクソシスト」☆☆☆★

Svaticanexosisut原題:The Pope's Exorcist
邦題:ヴァチカンのエクソシスト
時間:103分
公開:2023-07-14
製作年度:2023
製作国:アメリカ・イギリス・スペイン
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:ジョー・ホームウッド ソフィー・キャシディ エドワード・J・シーバー
製作:ダグ・ベルグラッド マイケル・パトリック・カチュマレク ジェフ・カッツ
監督:ジュリアス・エイバリー
脚本:マイケル・ペトローニ エバン・スピリオトポウロス
原作:ガブリエーレ・アモルト、マイケル・ペトローニ R・ディーン・マクレアリー チェスター・ヘイスティングス
撮影:カリッド・モタセブ
音楽:ジェド・カーゼル
出演:ラッセル・クロウ(ガブリエーレ・アモルト神父)、ダニエル・ゾヴァット(トマース・エスキベル神父)、アレックス・エッソー(ジュリア)、フランコ・ネロ(教皇)、ローレル・マースデン、ピーター・デソウザ=フェオニー

オスカー俳優ラッセル・クロウがホラー映画初主演を務め、カトリック教会の総本山バチカンのローマ教皇に仕えた実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録「エクソシストは語る」を映画化。

1987年7月、サン・セバスチャン修道院。アモルト神父はローマ教皇から、ある少年の悪魔祓いを依頼される。少年の様子を見て悪魔の仕業だと確信したアモルトは、若き相棒トマース神父とともに本格的な調査を開始。やがて彼らは、中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判の記録と、修道院の地下に眠る邪悪な魂の存在にたどり着く。

共演は「ドント・ブリーズ」のダニエル・ゾバット、「セーラ 少女のめざめ」のアレックス・エッソー、「続・荒野の用心棒」のフランコ・ネロ。

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2023-186M 「アステロイド・シティ」☆☆☆★★

Sasteroidcity原題:Asteroid City
邦題:アステロイド・シティ
時間:104分
公開:2023-09-01
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:パルコ
製作総指揮:ロマン・コッポラ ヘニング・モルフェンター クリストフ・フィッサー チャーリー・ウォーケン
製作:ウェス・アンダーソン スティーブン・レイルズ ジェレミー・ドーソン
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン
原作:ウェス・アンダーソン
撮影:ロバート・イェーマン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、ジェフリー・ライト、ブライアン・クランストン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ビル・マーレイ、ルパート・フレンド、ジェイソン・シュワルツマン、ホープ・デイヴィス、スティーヴン・パーク、マヤ・サーマン=ホーク、エドワード・ノートン、リーヴ・シュレイバー、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、トニー・レボロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム

2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
時は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー──それぞれが様々な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来!?この予想もしなかった大事件により人々は大混乱!街は封鎖され、軍は宇宙人の事実を隠蔽しようとし、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たしてアステロイド・シティと、閉じ込められた人々の運命の行方は──!?

映画というより、ゴージャスなアート作品。誰も思いつかないことを、思いついて、映画作品にしてしまう「毎作が代表作」というのは本当。
もう、ウェス・アンダーソンである、ということだけで「天恵の才能」なのだろう。

今年のカンヌでコンペ登場も音沙汰は無かったので少々不安でした。
まあ、いまさらウェス・アンダーソンが栄誉を求めるか?という基本的な疑問はありますが。
宇宙人のフィギュアがあれば、欲しい。ジャコメッティの彫刻の用で、ジャパンアニメのテイストも入っていて、良いですね。

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2023-176M 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」☆☆☆★★★

Sindy2023原題:Indiana Jones and the Dial of Destiny
邦題:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
時間:154分
公開:2023-06-30
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ ジョージ・ルーカス
製作:キャスリーン・ケネディ フランク・マーシャル サイモン・エマニュエル
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェズ・バターワース ジョン=ヘンリー・バターワース デビッド・コープ ジェームズ・マンゴールド
原作:
撮影:フェドン・パパマイケル
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ハリソン・フォード(インディ・ジョーンズ)、フィービー・ウォーラー=ブリッジ(ヘレナ)、アントニオ・バンデラス(レオナルド)、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン

ハリソン・フォード演じる考古学者インディ・ジョーンズの冒険を描くアドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズの第5作。前作から15年ぶりの新作となり、過去4作でメガホンをとったスティーブン・スピルバーグはジョージ・ルーカスとともに製作総指揮を務め、「LOGAN ローガン」「フォードvsフェラーリ」のジェームズ・マンゴールド監督にメガホンが託された。

考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズの前にヘレナという女性が現れ、インディが若き日に発見した伝説の秘宝「運命のダイヤル」の話を持ち掛ける。それは人類の歴史を変える力を持つとされる究極の秘宝であり、その「運命のダイヤル」を巡ってインディは、因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラーを相手に、全世界を股にかけた争奪戦を繰り広げることとなる。

宿敵フォラー役を「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」「アナザーラウンド」など国際的に活躍するデンマークの名優マッツ・ミケルセン、インディとともに冒険を繰り広げるヘレナ役をドラマ「Fleabag フリーバッグ」「キリング・イヴ Killing Eve」のクリエイターとしても知られるフィービー・ウォーラー=ブリッジが務める。そのほか、「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」にも登場したサラー役のジョン・リス=デイビスがカムバック。スペインの名優アントニオ・バンデラスも出演する。シリーズおなじみのテーマ曲を手がけた巨匠ジョン・ウィリアムズが引き続き音楽を担当。

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2023-168M 「遺灰は語る」☆☆★★★

Sihaihakataru原題:Leonora addio
邦題:遺灰は語る
時間:90分
公開:2023-06-23
製作年度:2022
製作国:イタリア
配給:ムヴィオラ
製作総指揮:
製作:ドナテッラ・パレルモ
監督:パオロ・タビアーニ
脚本:パオロ・タビアーニ
原作:
撮影:パオロ・カルネラ シモーネ・ザンパーニ
音楽:ニコラ・ピオバーニ
出演:ファブリツィオ・フェラカーネ(アグリジェント市の特使)、マッテオ・ピッティルーティ(バスティアネッド)、ダニア・マリーノ(ベティ)、ドーラ・ベケール(ベティの喧嘩相手)、クラウディオ・ビガリ(司教)、ロバート・スタイナー(刑事)、ルカ・ギッリーノ(ムッソリーニ)、シモーネ・チャンピ(ローマの役人)、ビアージョ・バローネ(ドン・ビアージョ)、ジュゼッペ・ロ・ピッコロ(棺屋)、フェデリコ・トッチ(バスティアネッドの父)、ジェシカ・ピッコロ・ヴァレラーニ(アルザスの女性)、ジュゼッペ・スパータ(その夫)、ルドヴィコ・カルダレーラ(トランプをする男)

イタリアの名匠タビアーニ兄弟の弟パオロ・タビアーニが兄ビットリオの死後初めて単独でメガホンをとり、ノーベル賞作家の遺灰を運ぶ波乱万丈な旅の行方を、美しいモノクロ映像と鮮烈なカラー映像を織り交ぜながら描いたドラマ。

1934年にノーベル文学賞を受賞した文豪ルイジ・ピランデッロは自分の遺灰を故郷シチリアへ移すよう遺言を残すが、独裁者ムッソリーニは彼の名声を利用するため遺灰をローマに留め置いてしまう。戦後、ピランデッロの遺灰はようやくシチリアへ帰還することになり、シチリア島特使がその重要な役目を命じられる。しかし、アメリカ軍の飛行機に搭乗拒否されたり、遺灰の入った壺がどこかへ消えてしまったりと、次々とトラブルが起こり……。

エピローグには、ピランデッロの遺作「釘」を映像化した短編を収録。2022年・第72回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

予告のイメージと違い、淡々とし過ぎ。『釘』という短編の実写化も意味不明。

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2023-164M 「青いカフタンの仕立て屋」☆☆☆

Saoikaftanno原題:Le bleu du caftan
邦題:青いカフタンの仕立て屋
時間:122分
公開:2023-06-16
製作年度:2022
製作国:フランス・モロッコ・ベルギー・デンマーク
配給:ロングライド
製作総指揮:
製作:ナビール・アユーシュ
監督:マリヤム・トゥザニ
脚本:マリヤム・トゥザニ ナビール・アユーシュ
原作:
撮影:ビルジニー・スルデー
音楽:
出演:ルブナ・アザバル(ミナ)、サレ・バクリ(ハリム)、アイユーブ・ミシウィ(ユーセフ)

「モロッコ、彼女たちの朝」のマリヤム・トゥザニ監督が、モロッコの伝統衣装カフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦の愛と決断を描いたヒューマンドラマ。

海沿いの街サレの路地裏で、母から娘へと受け継がれるカフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦ハリムとミナ。ハリムは伝統を守る仕事を愛しながらも、自分自身は伝統からはじかれた存在であることに苦悩していた。ミナはそんな夫を理解し支え続けてきたが、病に侵され余命わずかとなってしまう。そんな彼らの前にユーセフという若い職人が現れ、3人は青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。ミナの死期が迫る中、夫婦はある決断をする。

「灼熱の魂」のルブナ・アザバルが妻ミナ、「迷子の警察音楽隊」のサーレフ・バクリが夫ハリムを演じた。2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞。

つまるところ、昨今のカンヌとかだと、ヘテロ速球はセレクションにも入れないということか。

 

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