2025-157M 「無名の人生」☆☆☆★★

Smumeinojinsei邦題:無名の人生
時間:93分
公開:2025-05-16
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ロックンロール・マウンテン
製作総指揮:
製作:岩井澤健治
監督:鈴木竜也
脚本:鈴木竜也
原作:鈴木竜也
撮影:鈴木竜也
音楽:鈴木竜也
出演:ACE COOL、田中偉登、宇野祥平、猫背椿、鄭玲美、鎌滝恵利、西野諒太郎、中島歩、毎熊克哉、大橋未歩、津田寛治

独学で制作した短編アニメ「MAHOROBA」が国内の自主映画祭で数々の賞を獲得した鈴木竜也監督が、個人制作で1年半かけて完成させた長編アニメーション監督デビュー作。

仙台の団地で暮らす、いじめられっ子の孤独な少年。ある転校生との出会いをきっかけに、父親の背中を追ってアイドルを夢見るようになり、思いがけず成りあがっていく。生まれてから死ぬまでに源氏名や蔑称などさまざまな呼称で呼ばれながらも「誰からも本当の名前を呼ばれることのなかった男」の波乱万丈な100年の生涯を、高齢ドライバーや芸能界の闇、若年層の不詳の死、戦争といった社会問題を背景に、それぞれ主人公の「別名」を冠した10章で描く。

ラッパーのACE COOLが主人公役で声優に初挑戦。鈴木監督が原案・作画監督・美術監督・撮影監督・色彩設計・キャラクターデザイン・音楽・編集を兼任し、脚本をあえて用意せず、章ごとにタッチや色彩を変化させながら変幻自在に描きだす。「音楽」で注目を集めたアニメーション監督・岩井澤健治がプロデュースを担当。

鈴木竜也監督がほぼ一人で作り上げたアニメ。ジャンルとしては、世界で絶賛されたコマ撮りアニメ『JUNK HEAD』(堀貴秀監督)のカルトっぷりに匹敵する、狂気に満ちた逸品である。少年期から世捨て人のような、無口なセイちゃんが、様々な流転の人生を歩む大河ドラマ?だが、ストーリーと舞台は想像を絶するスケールに拡散してゆく。『2001年宇宙の旅』をも連想させる驚異の展開。主人公の人生の行き着く鈴木監督の世界観は、観客を釘付けにする。

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2025-112M 「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」☆☆☆

Stabekko邦題:たべっ子どうぶつ THE MOVIE
時間:90分
公開:2025-05-01
製作年度:2025
製作国:日本
配給:クロックワークス、TBSテレビ
製作総指揮:
製作:
監督:竹清仁
脚本:池田テツヒロ
原作:ギンビス
撮影:
音楽:羽柴吟
出演:松田元太(らいおんくん)、水上恒司(ぞうくん)、高石あかり(ぺがさすちゃん)、藤森慎吾(さるくん)、蒼井翔太(かばちゃん)、小澤亜李(うさぎちゃん)、水瀬いのり(ねこちゃん)、東山奈央(きりんちゃん)、立木文彦(わにくん)、間宮くるみ(ひよこちゃん)、大野りりあな(ペロ)、関智一(ゴッチャン)、大塚明夫(マッカロン教授)、大塚芳忠(キングゴットン)

1978年の発売開始から世代を超えて愛され続けるギンビス社の動物型ビスケット「たべっ子どうぶつ」を3DCGアニメーション映画化。

おかしと人間が仲良く暮らすスイーツランドでは、歌って踊るスーパーアイドル「たべっ子どうぶつ」が大人気。しかし、この世の全てのおかしを排除して世界征服をもくろむ凶悪な「わたあめ軍団」に、ぺがさすちゃんが囚われてしまう。かわいいだけが取り柄で戦闘力ゼロのたべっ子どうぶつたちは、大切な仲間を助けてスイーツランドを救うべく立ちあがるが……。

アイドルグループ「Travis Japan」の松田元太がたべっ子どうぶつたちのリーダー・らいおんくんの声で主演を務め、ぞうくんの声を水上恒司、映画オリジナルキャラクター・ぺがさすちゃんの声を髙石あかり、たべっ子どうぶつたちと行動をともにする人間の女の子・ペロの声を大野りりあなが演じる。アニメ映画「放課後ミッドナイターズ」の竹清仁が監督を務め、俳優・脚本家の池田テツヒロが脚本、「ソニック・ザ・ムービー」のCGを手がけたマーザ・アニメーションプラネットがアニメーション制作を担当。

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2025-076M 「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」☆☆☆★

Smononokehinezumi邦題:劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
時間:74分
公開:2025-03-14
製作年度:2025
製作国:日本
配給:ツインエンジン、ギグリーボックス
製作総指揮:
製作:佐藤公章 須藤雄樹
監督:中村健治、鈴木清崇
脚本:
原作:
撮影:
音楽:岩崎琢
出演:神谷浩史(薬売り)、戸松遥(大友ボタン)、日笠陽子(時田フキ)、梶裕貴(時田三郎丸)、細見大輔(坂下)、黒沢ともよ(アサ)、チョー(時田良路)、堀内賢雄(老中大友)

フジテレビ「ノイタミナ」枠で2006年に放送されたオムニバスアニメ「怪 ayakashi」の1編「化猫」から派生して製作されたテレビアニメ「モノノ怪」の劇場版3部作の第2作。天子の世継ぎを巡り謀略が渦巻く大奥を舞台に、葛藤する女たちの情念から生まれたモノノ怪・火鼠に立ち向かう主人公・薬売りの闘いを描く。

モノノ怪・唐傘との闘いからほどなくして、大奥に再び薬売りが姿を現す。大奥では総取締役だった歌山の後任である名家出身の大友ボタンが厳格な差配を行っており、天子の寵愛を一身に受ける町人出身の御中臈・フキとの溝が深まっていた。天子の正室である御台所・幸子が産んだ赤子の後見人選定が進められるなか、状況を一変させる事態がフキに訪れる。やがて、突如として人が燃えあがり消し炭と化す人体発火事件が相次いで発生。モノノ怪の仕業と考えた薬売りは、その三様「形」「真」「理」を突き止めるべく、大奥にうごめく闇へと足を踏み入れていく。

シリーズの生みの親でテレビ版および劇場版第1作の監督を務めた中村健治が総監督を担当。

前作の『唐傘』からシリーズ二作目。モノノ怪の世界観は、特徴的な作画表現がLSDっぽく、ウルトラポップで酩酊感たっぷり。相変わらずの『情報量が飽和状態の画面』が連続し、目眩さえ誘発。しっかりと次回作のタイトルも表示しての、大団円。シュンシュンの名前を観たような。

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2024-290M 「陽なたのアオシグレ」☆☆☆★

Saoshigure邦題:陽なたのアオシグレ
時間:13分
公開:2013-11-09
製作年度:2013
製作国:日本
配給:スタジオコロリド
製作総指揮:
製作:宇野英男 若山泰親 神田裕司 宇野航 川上洋一 坂田奉文
監督:石田祐康
脚本:石田祐康
原作:新井陽次郎
撮影:西永里美
音楽:市川淳
出演:伊波杏樹、早見沙織

学生時代に手がけた自主制作の短編アニメ「フミコの告白」が文化庁メディア芸術祭やオタワ国際アニメーションフェスティバル、YouTube Video Awards Japanなど国内外で受賞を果たし、YouTubeで260万回再生を突破した新鋭・石井祐康監督の劇場公開デビュー作となる短編。内気な小学4年生の少年ヒナタは、クラスの人気者の女の子シグレに恋していたが、話しかけることもできず、彼女と過ごす時間を妄想するばかり。ところが、ふとしたきっかけで2人は急接近。ヒナタは至福の日々を過ごすが、ある日突然、シグレが転校してしまうことに。まだ告白もできていなかったヒナタは意を決し、去っていくシグレを追いかけて学校を飛び出す。人気バンド「スピッツ」の楽曲「不思議」が挿入歌として使用され、クライマックスを盛りたてる。なかむらたかし監督の短編「寫眞館」と2本立て上映。

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2024-289M 「寫眞館」☆☆☆★★★

Sshashinkan邦題:寫眞館
時間:18分
公開:2013-11-09
製作年度:2013
製作国:日本
配給:スタジオコロリド
製作総指揮:
製作:
監督:なかむらたかし
脚本:なかむらたかし
原作:
撮影:佐藤光洋
音楽:市川淳
出演:

「パルムの樹」「ファンタスティックチルドレン」監督、「AKIRA」作画監督などで知られる実力派アニメーター、なかむらたかしが、明治、大正、昭和を通して、1人の女性と写真館の主人の交流を描いた短編アニメーション。丘の上で写真館を営む主人のもとに、ある時、一組の新婚夫婦が訪れる。気恥ずかしそうにうつむく婦人を、主人は機転を利かせて笑顔にし、写真に収める。時は流れ、夫婦の間に生まれた愛娘が両親に連れられて写真館にやってくるが、写真を撮ろうとしても娘は仏頂面のまま。主人は必死に娘の笑顔を引き出そうとするがうまくいかない。その後も入学や就職、結婚など、娘は人生の節目ごとに写真館にやってくるが……。なかむら監督が自ら原画も担当。ショパンの楽曲にのせたセリフのないサイレントアニメで、明治から昭和へと移ろう時代をノスタルジックに描いた。スタジオコロリド制作の短編「陽なたのアオシグレ」と2本立て上映。

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2024-275M 「ふれる。」☆☆☆★★

Sfureru邦題:ふれる。
時間:104分
公開:2024-10-04
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東宝、アニプレックス
製作総指揮:
製作:岩上敦宏 古澤佳寛 市川南 松崎容子 渡辺章仁
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
原作:
撮影:佐久間悠也
音楽:横山克 TeddyLoid
出演:永瀬廉(小野田秋)、坂東龍汰(祖父江諒)、前田拳太郎(井ノ原優太)、白石晴香(鴨沢樹里)、石見舞菜香(浅川奈南)、皆川猿時(脇田)、津田健次郎(島田公平)

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」の青春3部作を手がけた監督・長井龍雪、脚本家・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀が再結集し、不思議な生き物「ふれる」の力で心がつながっている3人の青年の友情を描いたオリジナル長編アニメーション。

同じ島で育った幼なじみの小野田秋と祖父江諒と井ノ原優太。20歳になっても親友同士の彼らは、東京の高田馬場で共同生活を始める。口下手な秋はバーでアルバイト、体育会系の諒は不動産会社の営業職、コンプレックスの多い優太は服飾デザインの専門学校生と個性はバラバラだったが、島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーのような謎の力で彼らを結びつけていた。お互いの身体に触れるだけで心の声が聴こえてくるため3人の心はいつもつながっており、そんな関係がずっと続くはずだった。しかし「ふれる」に隠されたもうひとつの力が徐々に明らかになり、3人の友情は大きく揺れ動く。

永瀬廉が秋、坂東龍汰が諒、前田拳太郎が優太の声をそれぞれ演じ、坂東龍汰、前田拳太郎、白石晴香、石見舞菜香、皆川猿時、津田健次郎が共演。また、青春3部作キャストの茅野愛衣、櫻井孝宏、田村睦心、瀬戸麻沙美、豊崎愛生、小形満、水瀬いのり、内山昂輝、若山詩音が出演する。主題歌は数々のヒット曲を生み出してきた人気音楽ユニット「YOASOBI」が担当。

コミュ障の男の子が「共感支援妖怪」と出会い、親友を作って成長していく物語。なのだが、当然のごとく一筋縄ではいかない。ポスタービジュアルとかだとBL系?と思っていたが、そこはヘテロだった。

 

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2024-262M 「算法少女」☆☆☆★

Ssanposyojo邦題:算法少女
時間:97分
公開:2016-
製作年度:2016
製作国:日本
配給:
製作総指揮:
製作:三村渉
監督:外村史郎
脚本:三村渉、高野楓子
原作:遠藤寛子
撮影:
音楽:真柴史朗
出演:須藤沙也佳、木村淳、杉原夕紀、古谷敏

安永4年(西暦1775年)、浅草寺に友達と参詣に出かけたあきは、算額を掲げる一団に出遭う。掲額しようとしていたのは、旗本の子弟水野三之助であった。三之助は日頃から、関流宗統の藤田貞資の直弟子であることを鼻にかけていた。あきはついその算額の誤りを指摘してしまい、三之助の怒りを買う。一度は折れて事を収めようとするあきだったが、三之助の執拗な追及に、父千葉桃三譲りの算法の腕で逆に三之助を論破してしまう。そのことが評判となり、算法家としても知られる久留米藩主有馬頼?から、あきを姫君の算法の指南役にしたいという話が、父の友人の谷素外を通して舞い込んできた。屋敷勤めに興味はないものの、逼迫する家計を助けるため、貧しい子供たちに算法を教える塾を開く資金を得るため、あきはしぶしぶ承諾する。異例の出世と周囲は舞い上がるが、有馬家には三之助の師匠の藤田貞資も家臣として…

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2024-247M 「きみの色」☆☆☆★★★

Skiminoiro邦題:きみの色
時間:100分
公開:2024-08-30
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
原作:
撮影:
音楽:牛尾憲輔
出演:鈴川紗由(日暮トツ子)、高石あかり(作永きみ)、木戸大聖(影平ルイ)、やす子(百道さく)、悠木碧(七窪しほ)、寿美菜子(八鹿スミカ)、戸田恵子(作永紫乃)、新垣結衣(シスター日吉子)

「映画 聲の形」「平家物語」などの山田尚子監督が、思春期の少女たちが向き合う自立と葛藤、恋模様を、絵画のような美しい映像でつづったオリジナルアニメーション映画。

長崎市内のミッションスクールに通うトツ子は、人の感情が「色」として見える。彼女は友人や家族の色を暗くしないために気を遣い、その場を取り繕うような嘘をついてしまう。そんなある日、トツ子は街の古書店で出会った美しい色を放つ少女きみと、音楽好きの少年ルイと3人でバンドを組むことに。それぞれ悩みを抱える3人は音楽によって心を通わせていき、いつしか友情とほのかな恋のような感情が芽生え始める。

トツ子、きみ、ルイの声は、それぞれ鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖と注目の若手俳優たちが担当。3人を導くシスター日吉子役を新垣結衣が務めた。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子が脚本、「チェンソーマン」の牛尾憲輔が音楽、「平家物語」「犬王」のサイエンスSARUがアニメーション制作を手がけた。

荒天だが映画は大丈夫。本日は4本予定で、1本目はアニメ話題作。この天候の初日は可哀想。週末は真っ当に動員できないだろう。山田監督の丁寧なコンテが、ゆったりとした心にしみる作品に結実している。日暮トツ子VC鈴川紗由が良い。

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2024-217M 「ひるね姫 知らないワタシの物語」☆☆☆★★

Shirunehime邦題:ひるね姫 知らないワタシの物語
時間:110分
公開:2017-03-18
製作年度:2017
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:
製作:中山良夫 石川光久 高橋雅美 桜井徹哉 堀義貴 長澤一史 垰義孝 井上伸一郎 沢桂一 薮下維也 高橋誠 坂本健
監督:神山健治
脚本:神山健治
原作:神山健治
撮影:田中宏侍
音楽:下村陽子
出演:高畑充希(森川ココネ)、満島真之介(モリオ)、古田新太(渡辺)、釘宮理恵(ジョイ)、高木渉(佐渡)、前野朋哉(雉田)、清水理沙(イクミ)、高橋英樹(志島一心)、江口洋介(森川モモタロー)

「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」の神山健治監督によるオリジナルの長編劇場アニメーション。東京でオリンピックが開催される2020年、岡山県を舞台に、居眠りばかりしている女子高生・森川ココネが、いつも見る不思議な夢を通して家族の秘密に迫っていく姿を描く。東京オリンピックの開幕が目前に迫った夏。岡山県倉敷市・児島で、車の改造ばかりしている父親と2人で暮らす女子高生のココネ。最近は常に眠気に襲われ、家や学校でも居眠りばかり。さらに、寝ると決まって同じ夢をばかり見ていた。そんなある日、父親が突然、警察に逮捕され、東京へ連行されてしまう。ココネは父がなぜ逮捕されたのか、その謎を解くため、幼なじみの大学生モリオを連れて東京へ向かう。そして、その過程でいつも見る自分の夢の中に、まだ知らない両親の秘密があることを知る。劇場アニメの声優は初めてとなる高畑充希がココネ役を務め、ココネ名義で主題歌も担当。そのほか江口洋介、満島真之介、高橋英樹らが声優出演。

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2024-214M 「化け猫あんずちゃん」☆☆☆★

Sbakenekoanzu邦題:化け猫あんずちゃん
時間:94分
公開:2024-07-19
製作年度:2024
製作国:日本・フランス
配給:TOHO NEXT
製作総指揮:
製作:近藤慶一 エマニュエル=アラン・レナル ピエール・ボッサロン 根岸洋之
監督:久野遥子 山下敦弘
脚本:いまおかしんじ
原作:いましろたかし
撮影:牧野真人
音楽:鈴木慶一
出演:森山未來(あんずちゃん)、五藤希愛(かりんちゃん)、青木崇高(哲也)、市川実和子(柚季)、鈴木慶一(おしょーさん)、水澤紳吾(貧乏神)、吉岡睦雄、澤部渡、宇野祥平(閻魔大王)

「カラオケ行こ!」「1秒先の彼」の山下敦弘監督とアニメーション作家の久野遥子監督がタッグを組み、いましろたかしの同名コミックを日仏合作で映画化し、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品された長編アニメーション。

ある豪雨の日、寺の住職が段ボール箱の中で鳴いている子猫を見つける。その猫は「あんず」と名付けられて大切に育てられるが、奇妙なことに20年が過ぎても死ぬことはなく、30年経った頃には人間の言葉を話して人間のように暮らす化け猫となっていた。現在37歳のあんずちゃんは、原付バイクに乗って移動し、マッサージ師のアルバイトをしている。ある日、親子ゲンカしたまま行方がわからなくなっていた住職の息子が、11歳の娘かりんを連れて寺に帰ってくる。かりんの世話を頼まれたあんずちゃんは、仕方なく面倒を見ることになるが……。

森山未來が主人公あんずちゃんの声と動きを演じ、山下監督を中心とする実写班が撮影した映像と音声をもとに、久野監督を中心とするスタッフ陣が動きや表情を抽出してアニメーション化する「ロトスコープ」の手法で描いた。老舗スタジオ・シンエイ動画とフランスの気鋭スタジオ・Miyu Productionsがアニメーション制作を担当。

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