2006.10.27

フラガール 2006-10-27

Hulagairl邦題:フラガール
時間:120分
公開:2006
製作年度:2006-09-23
製作国:日本
配給:シネカノン
製作総指揮:
製作:李鳳宇、河合洋、細野義朗 
監督:李相日
脚本:李相日 、羽原大介
企画:石原仁美
撮影:山本英夫
音楽:ジェイク・シマブクロ
出演:松雪泰子 、豊川悦司 、蒼井優 、山崎静代 、池津祥子 、徳永えり 、三宅弘城 、寺島進 、志賀勝 、高橋克実 、岸部一徳 、富司純子

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2006.10.14

大停電の夜に 2006-10-14

Daiteidennoyoruni邦題:大停電の夜に
時間:132分
公開:2005-11-19
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:椎名保
製作:荒木美也子
監督:源孝志
脚本:相沢友子 、源孝志
原作:
撮影:永田鉄男
音楽:菊地成孔
出演:豊川悦司 、田口トモロヲ 、原田知世 、吉川晃司 、寺島しのぶ 、井川遥 、阿部力 、本郷奏多 、香椎由宇 、田畑智子 、淡島千景 、宇津井健
こういうグランドホテル形式っていうの?の映画をつくって見たかったんだろうなぁっていう脚本家や監督の「思い」が見事に空回りしてしまう。大停電という事件によってさまざまな人間関係が交錯して、それぞれの人生のドラマの中でちょっぴりづつ、それと気づかずにすれ違ったり影響を与えたり、っていう物語。でもなんとなく映画の企画書に描かれた「相関図」がまんま見えてしまうの。骨格図がみえてしまう。計算式がね。それじゃあ「・・・のためにココにいる」「・・・のために通りすがる」「・・・のために」っていう映画のために作られたちょっと無理な偶然や、不自然な必然が積み重なってしまうの。スタイリッシュな演出や都会っぽいセリフにコーティングしながらも、まだまだドラマとしての肉付けがしきれてないの。高い目標を掲げたんだろうけど、残念でした。それから病気の美少女モデルと少年のエピソードはいらないかもしれない。意味不明だし。

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2006.10.12

涙そうそう 2006-10-12

Nadasousou邦題:涙そうそう
時間:118分
公開:2006-09-30
製作年度:2006
製作国:日本
配給:TBS、東宝
製作総指揮:八木康夫
製作:濱名一哉、那須田淳、進藤淳一 
監督:土井裕泰
脚本:吉田紀子
原作:
撮影:浜田毅
音楽:千住明
出演:妻夫木聡 、長澤まさみ 、麻生久美子 、塚本高史 、中村達也 、平良とみ 、森下愛子 、大森南朋 、船越英一郎 、橋爪功 、小泉今日子

歌謡映画っていうジャンルが昔あったんだよ、って一緒に観た「男」に言われた。ヒットした歌謡曲を映画のタイトルにして、歌詞のテイストを生かした世界観でどーでもいいアダルトな物語が「お約束」のように展開していく、歌のヒットにあやかった、歌の知名度だけを期待した映画。もちろん、多くの場合は歌手がきっちり歌うシーンがバーやクラブとかで作られるんだよ。なんて豆知識を披露してくれた。で、「リンダリンダリンダ」は?って聞いたら、あれは違うって。その時にヒットしてる歌謡曲をサクサクっと作って、歌がヒットしてる時に間に合わせて公開する、らしい。歌じゃないけど「電車男」が速成映画としちゃ存在は似ているね、だって。検索してみたら歌謡曲だけじゃなくてフォークソングの「妹」や「赤ちょうちん」「神田川」あたりも映画になってるみたいだしね。で、「涙そうそう」だ。TBSが社運?をかけて「涙そうそうプロジェクト」を展開してて、特番やドラマを作ってるのは知ってたし、映画もその延長線上にあるっていうのは理解できるわ。で、ふつうの歌謡映画だったわ。兄妹の愛情を描いた感動作に仕立ててあるんだけど、こんな男いないわよ!って憤慨するくらいなキャラクターを妻夫木聡が熱演してた。「お金だして泣きにきてちょーだい」っていう映画だから、どんなにクサくても観客の涙1滴のためには魂も売ります!な気合が十分。韓国映画がクライマックスをしつこいくらいに重奏的に感動を盛り上げようとベタベタに作り上げるのを超えるクライマックス。主人公は死ななきゃ「泣いてもらえないし」、主人公に冷たくしてたばあさんは死んだ主人公のために島歌を歌わなければ「泣いてもらえないし」、アルバムの写真は抜かれてなければ「泣いてもらえないし」、成人式の晴れ着は突然届かなければ「泣いてもらえないし」、おばあちゃんが解脱したような人生論を滔滔と説教しないと「泣いてもらえないし」・・・。もちろんクレジット後にも用意してます!という「泣いていただくためのツールはクライマックスにたっぷりお好みで用意させて頂いています」っていうサービス満点の映画に仕立て上げられてる。わたしはどれも気に入ったのは無かったから、シラけてたけど、どうやら一緒に観た「男」は晴れ着でツボにはまったらしい。脇が甘い人ね。ああ、油断大敵。

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2006.10.10

たそがれ清兵衛  2006-10-10

Tasogareseibei邦題:たそがれ清兵衛
時間:129分
公開:2002
製作年度:2002-11-02
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:中川滋弘、深澤宏、山本一郎
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 、朝間義隆
原作:藤沢周平
撮影:長沼六男
音楽:冨田勲
出演:真田広之 、宮沢りえ 、小林稔侍 、大杉漣 、吹越満 、伊藤未希 、橋口恵莉奈 、深浦加奈子 、神戸浩 、草村礼子 、嵐圭史 、中村梅雀[2代目] 、赤塚真人 、佐藤正宏 、桜井センリ 、北山雅康 、尾美としのり 、中村信二郎 、田中泯 、岸恵子 、丹波哲郎

山田洋次監督が図に乗って「時代劇でも僕は巨匠」っていうスタンスを「発見」して、あと10年は生きていけるっていう監督余命を確信したマイルストーンな作品。よく年は「鬼の爪」、今年は「キムタクのズラは似合うかしら?の一分」。で、おさらいのためにチェック。前にも見た時感じた違和感は今回も同じだったわ。真田広之の彫の深いソース顔の武士。これってちょっと「合わない」って思いだすと、物語なんかそっちのけで「違和感」を克服する努力をし続けなきゃいけないの。今回はショックアブソーバがかかってたから大丈夫だったけどね。それに「宮沢りえをもう一回見ておこう」っていう目的だったから。で、再見した宮沢りえは演技者としては、やっぱりこの作品は優れていたって結論ね。抑えて我慢する「愛」を描くのにぴったりだったかも。「鬼の爪」でも同じようなテーマがあって、東宝でも「蝉しぐれ」でも流行にのって、あ、やっぱりマイルストーンよね。この映画。「愛に対する武士のやせ我慢」っていうほんの12文字で語れちゃうレベルのテーマだけど。

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2006.09.15

眠狂四郎 殺法帖 2006-09-15

115830496218232邦題:眠狂四郎 殺法帖
時間:82分
公開:1963-11-02
製作年度:1963
製作国:日本
配給:大映
製作総指揮:
製作:
監督:田中徳三
脚本:星川清司
原作:柴田錬三郎
撮影:牧浦地志
音楽:小杉太一郎
出演:市川雷蔵[8代目] 、中村玉緒 、城健三朗 、小林勝彦 、真城千都世

Gyaoでずいぶん前に雷蔵の眠狂四郎を見たけど、今作はそのシリーズ「第一作」らしい。ととりあえず映画検定も控えてるし観ておこうかなっていう鑑賞。主人公はもっとニヒルで無口かというイメージがあったけど、けっこう語るし恋するし世俗的だし。事件もローカルなお家騒動系汚職ネタだし、スケールが小さいってば。ただ映画全盛の大量生産時代には、こういうタイプの「お気楽な娯楽」作品がふさわしかったのかもね。

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2006.08.10

座頭市物語 2006-08-10

Zatoichimonogarai邦題:座頭市物語
時間:96分
公開:1962-04-18
製作年度:1962
製作国:日本
配給:大映
製作総指揮:
製作:
監督:三隅研次
脚本:犬塚稔
原作:子母沢寛
撮影:牧浦地志
音楽:伊福部昭
出演:勝新太郎 、万里昌代 、島田竜三 、三田村元 、天知茂

たけしの「座頭市」が妙に「バラエティ番組」してたからオリジナルを観たいって思ってた。勝新太郎って凄い。やっぱり「座頭市」というキャラクターは、この俳優じゃなきゃっていう位にはまってる。このオリジナルを知ってるオヤジたちが「たけしのはヘン」と当時言ってたのに納得したわ。さすがに当たり役らしく映画のシリーズも何本もあったうえにテレビシリーズまで勝新太郎で作られてたっていうから本物ね。でも、この最初作はシリーズとか考えてなさそうで、座頭市は仕込み杖を捨てて、いずこともなく去って行くというエンディング。ヒットしたのを見て杖を拾いに行ったのかしら。

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劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ 2006-08-09

Pokemon2006邦題:劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ
時間:108分
公開:2006-07-15
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:湯山邦彦
脚本:園田英樹
原作:田尻智
撮影:
音楽:宮崎慎二
出演:松本梨香 、大谷育江 、うえだゆうじ 、KAORI 、山田ふしぎ

去年はヒーロー系で、一昨年が妖精ジラーチ。カッコいい体育会系主人公の年と可愛い妖精系主人公の年と交互に作られてるのが劇場版のポケモン。で、今年は「可愛い系」。海の妖精マナフィが可愛い。ぬいぐるみ売れただろうなぁ。劇場販売で。今年が9作目だって。ポケモンの初期世代っていま何歳くらいなんだろう。ディズニーみたいに親から子へっていうことになるまで続けばいいのにね。無理だと思うけど。

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2006.08.03

ゲド戦記 2006-08-03

115459102217928邦題:ゲド戦記
時間:115分
公開:2006-07-29
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:鈴木敏夫
監督:宮崎吾朗
脚本:宮崎吾朗 、丹羽圭子
原作:アーシュラ・K・ル=グウィン
撮影:
音楽:寺嶋民哉
出演:岡田准一 、手嶌葵 、田中裕子 、小林薫 、夏川結衣
ル・グゥインの原作が欲しくて交渉したけどダメで「ナウシカ」からの一連の作品が生まれたって聞いた。そう見るとナウシカとウパ様の関係性や地上世界の崩壊というテーマは、原点としてジブリでは創造済みなのよね。で、この時期になって「ゲド戦記」のオリジナル作品を映像化することができても、全く後の祭りっていうわけで。いまさら恥ずかしくって宮崎パパは自分じゃゲドを映像化できないでしょう。ジュニアが「ジブリ絵」の力と、これまでの「実績」による「観客の確認行為」で50億円以上の興収をあげてもリスペクトできないわよね。だれもが「やらなくてもいい」って思ってることを「やってしまう」ことによる後悔。女優になりたいからAVに出ちゃうっていうピントはずれな状況を正当化しちゃう女の子と同じ。

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2006.07.24

ブレイブ ストーリー 2006-07-21

Blavestory邦題:ブレイブ ストーリー
時間:111分
公開:2006-07-08
製作年度:2006
製作国:日本
配給:
製作総指揮:亀山千広
アニメーション制作:GONZO
製作:村濱章司、秋山創一、渡辺純一、小池英彦
監督:千明孝一
脚本:大河内一楼
原作:宮部みゆき
撮影:
音楽:JUNO REACTOR
出演:松たか子 、大泉洋 、常盤貴子 、ウエンツ瑛士 、今井美樹
フジテレビがGONZOというアニメ制作会社を買ってまで作りたかった「本格アニメでヒットした歴史」。まあヒットしてるのだろうけど、ジブリやポケモンにははるか及ばないっていう点では不満かもしれないわね。あとはどこまで海外で稼げるかってことかしら。どうでもいいけど。対象年齢がどうも中途半端な感じの作品だったし、映像的にも「見たい」というレベルの「オタク的興味を引く話題」もなかったし、で失敗作って言っておこうかしら。単純に「面白くなかった」って書けばいいのかもね。

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2006.07.14

地下鉄(メトロ)に乗って 2006-07-13

Metronninotte邦題:地下鉄(メトロ)に乗って
時間:121分
公開:2006-10-
製作年度:2006
製作国:日本
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=松竹
製作総指揮:
製作:河井信哉、遠谷信幸、林紀夫、亀山慶二
監督:篠原哲雄
脚本:石黒尚美、長谷川康夫
原作:浅田次郎
撮影:上野彰吾
音楽:小林武史
出演:堤真一 、岡本綾 、常盤貴子 、大沢たかお
主題歌がとっても素敵。好きよこの歌。でも映画はひどい。偶然地下鉄から迷い込んだ昭和の時代、好きだった兄の死を阻止しようとする主人公。タイムスリップねた。主人公がタイムスリップするたびに若き日の父親とであったり、自分や兄の出生の秘密を知ったりというSFなんだけど、イヤなのは「家族の再生」とかで感動できればな(浅田次郎だし)って思ってたら、主人公がつきあってた愛人が実の妹で近親相姦だったって判明して、って最低!そんなの見せてどうするのよ!しかもそれが判明する直前に濃厚なベッドシーンがあるし。映画の流れで「どんでん返し」とか「スクイズ」とかしたいのかどうか判らないけど、原作がそうなのかも判らないけど、イヤ。絶対イヤ。そういう映画って想像もしないで観てたから、余計イヤ。堤真一と岡本綾の許されない恋はどうなるの?って心配してたら、実はもう関係を持ってしまったけど「兄妹」でした!なんて、酷い。という怒りだけが残る映画。最低。

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2006.07.10

バルトの楽園 2006-07-07

Barutonorakuen邦題:バルトの楽園
時間:134分
公開:2006-06-17
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:岡田裕介 、宮川也
製作:野口正敏、妹尾啓太、冨永理生子、ミヒャエル・シュヴァルツ
監督:出目昌伸
脚本:古田求
原作:
撮影:原一民
音楽:池辺晋一郎
出演:松平健 、ブルーノ・ガンツ 、高島礼子 、阿部寛 、國村隼

昭和を感じる映画。老練な「映画屋」がよってたかって「いっちょ上がり!」って仕上げた古典的感動風ドラマ。「あっしら職人はさ、ゴタゴタ言わないで、ココの柱とココの土台とココの建てつけだけしっかりさせときゃ、そりゃあ真っ当な映画を作れるんだぜぃ」っていうお手本みたいな作品。(好き嫌いば別として)脚本(ホン)があって、(好き嫌いは別として)あてがわれた役者がいて、見せ場のポイントを長年の経験と勘でツーカーの職人仲間と阿吽の呼吸で設置して、あとは「お客は喜んでんだろう!」って安酒を呷ってるような映画のたたずまい。って判る?こういう「大量生産品=規格品」みたいな映画をどう言えばいいんだろう。つまり、そういう映画なの。企画から制作、配給、宣伝も含めて全部が「いつものやつね!」っていう手筋で出来てる感じ。観客も「ああ、いつものやつなんだ」ってそれなりに割り引いて観てる。ちょっと有名な女優ととでてると「奢ったねぇ」って得した気分になれるの。そういうところが「昭和」を感じるのかな。って、わたしは小学生時代なんだけどね。昭和って時代は。

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2006.07.07

DEATH NOTE デスノート 前編 2006-07-07

Deathnote邦題:DEATH NOTE デスノート 前編
時間:126分
公開:2006-06-17
製作年度:2006
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:高田真治
製作:佐藤貴博、福田豊治、小橋孝裕
監督:金子修介
脚本:大石哲也
原作:大場つぐみ 、小畑健
撮影:高瀬比呂志
音楽:川井憲次
出演:藤原竜也 、松山ケンイチ 、瀬戸朝香 、香椎由宇 、細川茂樹

金子修介監督ってダメなのかイイのか混沌としてるっていうイメージで、いっつも注意してるの。「あずみ2」とか泣きそうになったもの。で、この映画も同じ系統のコミック原作ものってことで、ショックアブソーバをいつも以上にしっかりかけて観た。そしたら、拍子抜けするくらいに破綻も少なくまとまっててイイ感じ。後編も観て見たいって思わせるから「アタリ」の部類に入るかも。「荒唐無稽なSF」なのか「ホラー」なのか「クライムストーリーなのか」って立ち位置を決めずに映画を存在させたことが最大の成功(ってわけじゃないけど)の秘密かもね。松山ケンイチがいい役よね。香椎由宇は「道具」にしかすぎなかったわ。どんどんダメになっていくわね女優として。「リンダ!リンダ!リンダ!」あたりがピークなのかしら。そろそろ見捨てよう。

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2006.06.28

儀式 2006-06-28

Gishiki邦題:儀式
時間:122分
公開:1971-06-05
製作年度:1971
製作国:日本
配給:ATG
製作総指揮:
製作:葛井欣士郎、山口卓治
監督:大島渚
脚本:田村孟 、佐々木守 、大島渚
原作:
撮影:成島東一郎
音楽:武満徹
出演:河原崎健三 、賀来敦子 、佐藤慶 、乙羽信子 、小山明子

たしかカンヌ映画祭の代表になるならないで揉めたって解説を読んだ事があって、それじゃあどんなレベルの映画なのかしら、っていうことでGyaoをクリック。で、こんな映画がカンヌ映画祭じゃダメよねっていうのが率直な感想。まあ35年も昔のことだから、わたしには生まれるはるか前なんで知ったこっちゃ無いんだけど、日本代表でこんな映画が出た過去があれば、顔をあげてカンヌの街を歩けないわよね。って歩く予定はしばらくないけど。家父長制度が政治制度に置き換えられて語られる「保守と革命」の物語を描いたって思うけど、2006年に観ると「いみなーい!」っていう感想しか持てない。象徴的だったり比喩的だったり抒情的だったり、ラストに「家に殉じる」意味のシーンが表現する「喪失と破壊と再生」っていう短絡的結論出しを「レベルが低すぎ」って感じるわたしはバカ?この程度でも超高偏差値の国立大学を優秀な成績で卒業した脚本家や監督や出演者たちが、よってたかって作り上げてるのよね。

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2006.06.20

トリック 劇場版2 2006-06-19

Trickthemovie2題:トリック 劇場版2
時間:111分
公開:2006-06-10
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東宝・テレビ朝日
製作総指揮:早河洋、島谷能成
製作:桑田潔、蒔田光治、佐藤毅、山内章弘
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
原作:
撮影:斑目重友
音楽:辻陽
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、片平なぎさ、堀北真希、平岡祐太、綿引勝彦、上田耕一、北村有起哉、大島蓉子、アベディン・モハメッド、池田鉄洋、瀬戸陽一朗

こんなものを劇場で観る自分が悲しい。やっぱりテレビドラマのスペシャル版を劇場で観るのってやめよう、今後は。逆に映画のためにスペシャルドラマやってたけど、そっちの方が面白かったもの。ってドラマも見てるわたしは「トリック」ファンかしら。ともあれ、物語はだらだらとりとめないし、予算もないのに大作風な脚本にしちゃったのか、映像も陳腐で安っぽくて雑。こんなバカ映画でも20億円くらいの興収になりそうっていうのだから、日本映画のテレビ局依存体質の「酷さ」が悲しい。このままだと日本映画には川島雄三や山田洋二っていう映画的な娯楽を作れる人や、黒沢明や小林正樹っていう映画的超大作を作れる人は出てこないってことになる。テレビドラマあがりの「30インチのフレーム」でしか勝負してなかったディレクターが大劇場の大スクリーンに投射されるものを作れるわけないじゃないってことに早く気づいて欲しい。映画業界に。

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CURE キュア 2006-06-19

Cure邦題:CURE キュア
時間:111分
公開:1997-12-27
製作年度:1997
製作国:日本
配給:大映
製作総指揮:
製作:加藤博之
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
原作:
撮影:喜久村徳章
音楽:ゲイリー芦屋
出演:役所広司 、萩原聖人 、うじきつよし 、中川安奈 、螢雪次朗

日本映画界で、わけのわからない映画を作る一人って私が勝手に認定していた黒沢清監督。けっこうまっとうなホラーに仕上げてる。記憶喪失?の催眠誘導で犯罪を犯させる謎の青年の萩原聖人やそれを追う心に傷を持った刑事の役所広司といった俳優の力のこもった演技も良かった。物語は哲学的で幻想的で観念的で「動機やテーマ」が不明なままクライマックスで崩壊していくんだけど、2時間弱を見せきる「ストーリーの進め方」が上手なのか、脚本が成功したのか、で退屈しないで見終われた。単純に猟奇ホラー犯罪映画っていうジャンルの珍品ってことで納得できる映画ね。日本にはなかなか競合相手がいないタイプの。洋画だと「セル」とか「セブン」とかが近いかも。佇まいとしてね。

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2006.06.12

弟切草 2006-06-12

Otogirisou邦題:弟切草
時間:85分
公開:2001-01-27
製作年度:2000
製作国:日本
配給:アスミックエース
製作総指揮:原正人
製作:小川真司、仙頭武則
監督:下山天
脚本:中島吾郎 、仙頭武則
原作:長坂秀佳
撮影:小倉和彦
音楽:土井宏紀
出演:奥菜恵 、斉藤陽一郎 、大倉孝二 、松尾れい子 、minoru

夢オチの類型なのかしら。ラストがもうひとつ判らない。ホラーゲームを作っていて、そのゲーム内容が劇中劇のように描かれているのか、本当に館が存在してゲームメーカーのふたりが訪ねて行ってるのか。ちょっと説明不足な感じ。というか、マニアのためにだけ「さあオマケですよ」っていう感じで作られた映画っぽいから、原案のゲームをしらない私は置いてけぼりね。とりあえず、事件そのものは双子オチだし、その事件さえゲーム制作者の作ってるゲームのお話でした、っていう単純なバカ映画ね、多分。

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2006.06.09

昭和歌謡大全集 2006-06-09

Showakayodaizenshu邦題:昭和歌謡大全集
時間:112分
公開:2003-11-08
製作年度:2002
製作国:日本
配給:シネカノン
製作総指揮:鈴木光
製作:藤田義則、原田文宏、渡辺正子
監督:篠原哲雄
脚本:大森寿美男
原作:村上龍
撮影:高瀬比呂志
音楽:池頼広
出演:松田龍平 、池内博之 、斉藤陽一郎 、村田充 、近藤公園

「半島を出よ!」っていう長大な小説のプロローグみたいな小説っていう立ち位置になってしまった原作の映画化。原作は読んでて、映画も興味あったけど、見逃してた。で、今回GYAOのお世話になったわけだけど、映画はダメね。原作の持ってる超不道徳なアナーキー感のカドが磨耗してるっていうか、ゴツゴツとした石がポケットに入ってて歩くたびに当たって痛い、っていうような連続する異物感、イライラ感、冷静に壊れている倫理と善悪感、っていう「小説が存在する意味」だったものが失われていて、そのテーマを表現するために描かれている「事件、現象」だけが映像に紡がれてる。っていうことは、村上龍が提示したかったものを読み取れていない脚本家と監督が「頭悪い」っていうことの証左よね。

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台風クラブ  2006-06-09

Taifuclub邦題:台風クラブ
時間:96分
公開:1985-08-31
製作年度:1985
製作国:日本
配給:ATG
製作総指揮:宮坂進
製作:山本勉
監督:相米慎二
脚本:加藤裕司
原作:
撮影:伊藤昭裕
音楽:三枝成章
出演:三上祐一 、紅林茂 、松永敏行 、工藤夕貴 、大西結花

なんのことはない田舎の中学生の日常がこれほど瑞々しく描かれてる映画だとは思わなかった。というより、教室の状況なんか十数年前に心がワープした気分。共学じゃなかったけどね。でもなんか日々退屈で「なんか壊れたい!」っていう身の置き所のなさや、このまま年とってババアになるのかっていう身もだえしそうな不安感や、異性への興味や、分化してない性のあっけらかんさや、生きてるだけで面倒で死んだほうが楽そうって思ったり、分別くさくて計算高いオトナの理屈や説得がウザイってだけで、教師は敵でオモチャで汚くて、友達も本当の友達かどうか判らないけど、とりあえず流れとノリでつきあって、カラオケとかたしなんで、っていうグチャグチャな時代。そんな糸がほぐれて真っ当?なオトナになっちゃった自分が振り返ると、とても鼻の奥がツンってなっちゃう「青春」だったのね、って分別臭く考えちゃうことを強要する映画。そんな空気感をオトナのオヤジである相米監督が演出できるって凄い。

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2006.06.08

花よりもなほ  2006-06-08

Hanayorimonaho邦題:花よりもなほ
時間:127分
公開:2006-06-03
製作年度:2006
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:佐藤志保、榎望
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
原作:
撮影:山崎裕
音楽:タブラトゥーラ
出演:岡田准一 、宮沢りえ 、古田新太 、浅野忠信 、香川照之

ライブハウスでは、そのバンドを理解してあげる熱狂ファンがフルキャパになって盛り上がるのに、同じバンドが勘違いして武道館とかに出ると「格が違って負けちゃって」ボロボロになってしまうっていうことあるわよね。ってあったっけ。それはともかく、是枝監督ってライブハウスでフルキャパにするレベルなの。カンヌで盛り上がった「誰も知らない」にしても、その前の作品にしても、商業性から見ると「失格」な監督なのよね。カンヌ監督だから全国拡大ロードショー映画を監督してもらおう、っていうのは彼に武道館を満員にしろ、っていう要求と一緒なの。そりゃライブハウスじゃ手弁当でスタッフがチープだけど照明や音響をやってくれるからいいけど、武道館じゃそうは行かないでしょ。やっぱりお金を書けたステージとセット、照明とかも必要だし。そんな感じで俳優たちも「名のある」キャスティングをしちゃったりして。でも、やっぱり映画のレベルはライブハウス。ということなの。是枝監督がきっと作りたかったのかな。こういう忠臣蔵外伝みたいなの。でもテレビドラマでもいいし、岡田君なんかじゃなくて単館系レベルの作品にしておいても良かったのにね。全国ロードショーの大作にしちゃったことで、映画だけでなく是枝監督そのものの「力量」の限界をあらわにしちゃってるんだもの。

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2006.06.07

逆噴射家族  2006-06-07

Gyakufunsya邦題:逆噴射家族
時間:106分
公開:1984-06-23
製作年度:1984
製作国:日本
配給:ATG
製作総指揮:長谷川和彦、山根豊次、佐々木史朗
製作:長谷川和彦
監督:石井聰亙
脚本:小林よしのり 、神波史男 、石井聰亙
原作:小林よしのり
撮影:田村正毅
音楽:1984
出演:小林克也 、倍賞美津子 、植木等 、工藤夕貴 、有薗芳記

何を発想して、っていうか、何をしたくてこの映画を作ったのか理由を知りたい。設定として新居に引越しした家族が狂乱して殺しあったり、床に穴掘ったりっていう「狂気」の様子を描きたかったのか、それともその狂気を暗喩にして「何かを訴え」たかったのか。どっちだろう。多分、狂乱して家族中が殺し合いを始めて、新居を完全破壊していくっていう「変に狂った映画をつくって観たい」という衝動のなせる業なのかもしれないわね。小林よしのりが原案だっていうから「切れ系の狂乱」を「実写映像化」したかったのかなっていう不道徳者が集まると、こういう映画になるっていう見本なのかもね。

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2006.06.01

日本沈没(2006) 2006-06-01

Nipponchinbotsu2006邦題:日本沈没(2006)
時間:135分
公開:2006-07-15
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:濱名一哉
製作:中沢敏明
監督:樋口真嗣
脚本:加藤正人
原作:小松左京
撮影:
音楽:岩代太郎
出演:草彅剛 、柴咲コウ 、豊川悦司 、大地真央 、及川光博

結局のところ草彅剛がアリかどうか、っていう好みの問題だと思うけど、柴咲コウとの恋愛を一方の軸に置いてしまったことが、映画としての最大の敗因ね。ってまだ公開もしてないから失礼か。豊川悦司のやたら格好いい超天才地質学博士が眉間にしわを寄せて「日本を救うのは俺様ひとり」な芝居のハザマに草彅剛が柴咲コウの関西大震災トラウマ独白に同情&恋する物語が、誰がなんと言おうとも語られ、ついでに地震やら列島沈没やら火山噴火やらのCGスペクタクルが唐突に説明無く提示される、っていう統合不全症のような映画。いったい何を言いたいのかまったく不明。肝心の石坂浩二内閣総理大臣も冒頭十数分であっけなくご臨終。あとは残された若手女性閣僚の大地真央が右往左往するけど「なにかをやってる」気配はまったく無いの。って、演出的な語り不足なのかしら。ともあれ、政府中央の確執もちょこっと描いてそれっきり。豊川と大地が元夫婦っていうのも「だからなにか起きるの?」っていう仕掛けにもなにもなってないし、いったいどこまでシナリオを推敲したのかっていうと、多分そんな暇なかったんだ、ってことかしら。

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2006.05.10

アカルイミライ  2006-05-10

Akaruimirai邦題:アカルイミライ
時間:115分
公開:2003-01-18
製作年度:2002
製作国:日本
配給:アップリンク
製作総指揮:
製作:浅井隆、野下はるみ、岩瀬貞
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
原作:
撮影:柴主高秀
音楽:
出演:オダギリジョー 、浅野忠信 、藤竜也 、笹野高史 、白石マル美

アート系というの?作家性が前面に出た哲学的芸術作品っていうの?いずれにしろ、ワケの判らない映画を貶さないように「わけがわからん!」っていう同意語を駆使して、宣伝屋さんに依頼されたサブカル系オピニオンリーダーが「語りやすい」タイプの映画ね。でもぜんぜんわけのわけらない「タワゴト」にしか思えないのは私がバカだから?なにかクラゲにまつわる悪い電波でも受信してるかのような、黒沢清監督の自慰行為ににも似た映画からは、なにひとつキャッチできるものが無かったわ。ああ、どうしよう。判った風なひとたちが、この映画について語っていても仲間に入れない。絶対に。でも私のポジションこそがサイレントマジョリティと確信するけどね。

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2006.04.19

眠狂四郎 勝負  2006-04-19

Nemurisyobu邦題:眠狂四郎 勝負
時間:83分
公開:1964-01-09
製作年度:1964
製作国:日本
配給:大映
製作総指揮:
製作:
監督:三隅研次
脚本:星川清司
原作:柴田錬三郎
撮影:牧浦地志
音楽:斎藤一郎
出演:市川雷蔵[8代目] 、加藤嘉 、藤村志保 、高田美和 、久保菜穂子

市川雷蔵ってカリスマ的に語られることが多いわよね。若くして死んでしまうと伝説になっていくからなんだろうけど。リアルタイムな人じゃないし、時代劇だしってことで、その現代の映画よりゆるいリズム感もあってピンとこないで終わった。それより、横顔でアゴのラインに緊張感がないっていうか、ゆるい感じなんでちょっとタイプじゃないな。って別に合コンの感想じゃないからどうでもいいんだけど。物語は緊縮財政を進める勘定奉行とそれを助ける眠狂四郎。贅沢をやめられないお姫様と取り巻きが勘定奉行を亡き者にしようっていうすったもんだ。これまたなんとも緩いストーリーね。この時代の大映映画の2本立てプログラムピクチャーとしてはこのクオリティでも許容範囲だったんだろうなって思う。製作費と興収との見合いでね。

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2006.04.11

子ぎつねヘレン 2006-04-11

Kogitsuneheren邦題:子ぎつねヘレン
時間:108分
公開:2006-03-18
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:迫本淳一
製作:石塚慶生、吉田繁暁、榎望、井口喜一
監督:河野圭太
脚本:今井雅子
原作:竹田津実
撮影:浜田毅
音楽:西村由紀江
出演:大沢たかお 、松雪泰子 、深澤嵐 、小林涼子 、田波涼子

テレビドラマの監督の限界なのかしら。映画としてのスケール感のなさ。人物の描き方のあまりに救い用の無い薄っぺらさ。こんな作品でも「春休みの動物もの」っていう、ここ数年の松竹映画の路線にのると20億円(松竹の予想)の興収になってしまうらしい。子ギツネが可愛いんだけど、それだけの映画。公開からずいぶん時間が経ってるから劇場商品も枯渇してるし。本当は1500円のぬいぐるみが欲しかった。映画みなくてもよかったけど。残念。

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2006.03.31

大怪獣東京に現わる 2006-03-31

Daikaijutokyo邦題:大怪獣東京に現わる
時間:101分
公開:1998-09-26
製作年度:1998
製作国:日本
配給:
製作総指揮:
製作:木村政雄、古里靖彦、渡邊惇
監督:宮坂武志
脚本:NAKA雅MURA
原作:NAKA雅MURA
撮影:坂江正明
音楽:鈴木大介
出演:桃井かおり 、本田博太郎 、角替和枝 、吉行由実 、高松英郎

公開当時、怪獣が出てこない怪獣映画っていう話題だった映画ね。知らないうちに終わってしまっていて、かといってレンタルするにもプライオリティ低くて、放置してたけどやっと観るチャンスなわけ。脚本も監督も練れてない世代だからどうこう言ってもしょうがないけど、所詮ワンアイデアで仕立て上げた映画でしかなかったわ。これがフランス映画とかだったら、もっと怪獣という存在に象徴性を持たせたり、ものすごいキャメラワークやさりげない仕草で「誤認」を誘ったりってテクニックを駆使していくんだろうけど、やっぱりテレビコントの域を超えれらなかったみたい。グランドホテル形式を表層だけ真似てみたところで、作者たちの自己満足でしかないっていうスカスカな製品になっちゃって、反省会とかしてるのかしら。

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2006.03.28

双生児-GEMINI- 2006-03-28

Souseiji 邦題:双生児-GEMINI-
時間:84分
公開:1999
製作年度:1999-09-15
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:塚本晋也
脚本:塚本晋也
原作:江戸川乱歩
撮影:塚本晋也
音楽:
出演:本木雅弘 、りょう 、藤村志保 、筒井康隆 、もたいまさこ

塚本監督ってなんでこんなに映画を作り続けられて、しかもリスペクトされるのかしら。日本の監督(アート系が中心)ってエンタテイメントを置き去りにして、いかにも作家性らしきタワゴトを映像にしてるけど、そういう人ほど「憧れ」られている。わたしは絶対そいういうの認めない。作品本位。わたしが面白がれないとその作品のプロデューサーと監督を全否定することにしている。そういう意味では、この作品は「クズ」でしかないって断言するわ。なにしたいのか全然わかんないんだもの。ほんと、何を血迷ってるのかしら、塚本監督。

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2006.03.16

真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章 2006-03-16

hokutonoken2006邦題:真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
時間:103分
公開:2006-03-16
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:井本満、堀江信彦
製作:山本秀基、宮直樹
監督:今村隆寛
脚本:堀江信彦、鴨義信、真辺克彦
原作:武論尊、原哲夫
撮影:佐藤正人
音楽:梶浦由記
声優:宇梶剛士 、阿部寛 、柴咲コウ

致命的に声優がダメ。どうしてこういう大作ぶりたい(ってもテレビアニメ上がりのお里が知れてるタイトルだけどね)アニメって勘違いして「俳優」をつかっちゃうのかしら。柴咲コウや宇梶がぜんぜんキャラクターに合ってない。「スチーム・ボーイ」の悪夢が再びってとこかしら。アニメ業界のなかで全然教訓が生かされてないってことよね。俳優が声優しちゃうと、声あてるとき思いっきりアクションしながらあてて、実のところ「声の演技」が放置されちゃってるという想像するけど、どうかしら。プロデューサーの作品クオリティに対しての大ミスね。キャスティングレベルではコマーシャルな声優陣で宣伝はきいたかもしれなけど、やっぱり作品の完成度を犠牲にしちゃいけないわ。

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2006.03.10

嫌われ松子の一生 2006-03-09

KirawareMatsukonoIssho 邦題:嫌われ松子の一生
時間:130分
公開:2006-05-22
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:石田雄治、佐谷秀美
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
原作:山田宗樹
撮影:阿藤正一
音楽:金橋豊彦
出演:中谷美紀 、瑛太 、伊勢谷友介 、香川照之 、市川実日子 、柄本明、木村カエラ、蒼井そら、柴崎コウ、片平なぎさ、本田博太郎、奥ノ矢佳奈(子役)、ゴリ、榊英雄、マギー、竹山隆範、宮藤官九郎、角野卓造、阿井莉沙、劇団ひとり、濱田マリ、武田真治、木野花、荒川良々、土屋アンナ、あき竹城、山田花子

「下妻物語」から完全に進化してる。凄い。これまでに見た事のない日本映画に仕上がってる。鈴木清順監督が模索していたひとつの映画の到達点がここにあるっていえると思う。鈴木監督は「狸御殿」だものね。人生ゲームで言えば貧乏農場かしら。でも中島監督は2作目にして富豪御殿へ到達して、さらに進化していく予感さえ、っていうかどこまで登り詰めていくのかっていう「付いて行きたい」カリスマが溢れてる。松子という女性の一代記にすぎない原作が、ここまで緻密に計画された映像作品に化学変化させられてるんだもの。2006年が対象になる日本アカデミー賞の作品、監督、主演女優の有力候補になるのは確実よね。できれば、カンヌ映画祭とかでもオリエンタルなジュネっていう触れ込みできちんと紹介してあげて欲しい。アメリカのアカデミー賞でも外国映画賞にノミネートしてあげて欲しい。わけのわからない民族性や社会性や左翼性が完全に排除された、チャンバラ映画以外では初めてきちんとビジネス的にも評価される日本映画の誕生って言っても過言じゃないわ。ちょっと長いから、あと10分切れればね。

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2006.03.07

サイレン FORBIDDEN SIREN 2006-03-07

silen 邦題:サイレン FORBIDDEN SIREN
時間:87分
公開:2006-02-11
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:阿部謙三、長澤佳
監督:堤幸彦
脚本:高山直也
企画:山内章弘、川村元気
撮影:唐沢悟
音楽:配島邦明
出演:市川由衣 、森本レオ 、田中直樹 、阿部寛 、西田尚美

オチはね、よくある。「ハイドアンドシーク」とかで使う夢オチの類型。「輪廻」にも通じるかもしれない。で、それだけ。だからあとはどうサスペンスを盛り上げてくれるのかっていうのが大事なんだけど、ちょっと足りなかったかもしれない。やっぱり所詮「テレビの人」なんだろうな、この監督。テレビ的な映画がヒットしてしまうっていう文化的な耗弱期にある日本の映像文化の象徴的な作品かもしれない。まあ、フジテレビの作る一連の作品が日本の映画をダメにしていってるコバンザメの様な存在ね。この映画は。

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2006.02.03

女優と名探偵 2006-02-03

shochikumono 邦題:女優と名探偵
時間:31分
公開:1950
製作年度:1950
製作国:日本
配給:松竹大船
製作総指揮:
製作:須佐寛
監督:川島雄三
脚本:中山隆三
原作:瑞穂春海
撮影:長岡博之
音楽:万城目正
出演:日守新一、西條鮎子、河村黎吉、坂本武、田中絹代、佐野周二、淡島千景、月丘夢路、森雅之、高峰秀子

31分っていうから、なにかメイン作品の添え物なのね。だから何の責任もないから川島監督のやりたい放題。で、この映画では完全にチャップリンへのオマージュっていうか実験ね。セリフもほとんどないし、基本的には「お姫様追跡」と「取り違え」と「警官(この場合は警備員だけど)との追っかけ」が無声映画風にテンポ良く?演出しようと努力されているの。それに、予算が多分ほとんど無かったのか、オールロケ。松竹大船撮影所の所内を右往左往走り回る。松竹の大物俳優が「ごちそう」で実名登場続々。ドカンドカンと大爆笑させるとメイン映画の邪魔になるから、クスクスケラケラ笑えるレベルのギャグが間断なく提供される。添え物作品の見本のような職人芸だわ。

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2006.02.02

深夜の市長 2006-02-02

shochikumono 邦題:深夜の市長
時間:73分
公開:1947
製作年度:1947
製作国:日本
配給:松竹大船
製作総指揮:
製作:小出孝
監督:川島雄三
脚本:陶山鉄
原作:
撮影:長岡博之
音楽:
出演:安部徹、月形竜之介、三津田健、三井秀男、大阪志郎、山内明、坂本武、空あけみ、榊田隆、日守新一、磯野秋雄、新田地作、村田知英子、

川島雄三監督が自分の作品について語ってるなかでも「失敗作」って反省してるだけに、ものすごくつまらない。どこがどうつまらないかってポイントさえも指摘できないくらいに映画の存在そのものが「意味なし」でしかない。唯一存在意義があるとしたら、川島監督の秀作との比較のためにある、としかいいようがないのよね。

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2006.01.23

輪廻 2006-01-23

rinne 邦題:輪廻
時間:96分
公開:2006-01-07
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:濱名一哉、小谷靖
製作:一瀬隆重
監督:清水崇
脚本:清水崇 、安達正軌
原作:
撮影:柴主高秀
音楽:川井憲次
出演:優香 、香里奈 、椎名桔平 、杉本哲太 、小栗旬

どういう舞台にたっても「器」って変わらないっていう証拠みたいな映画。「呪怨」のビデオムービーな安っぽさが、これだけの東宝チェーン映画でも払拭できてない。というか、清水崇監督って、そもそも「呪怨」の器量なのよね。回りがそこに付加価値を見出して、値段があがっているに過ぎないのかもしれない。山下清の貼り絵みたいな感じかしら。役者とカメラを渡しておくと、きっちりと怖い映画を仕立ててくれる道具みたいなね。その製品が良く売れて、特に輸出してみたら大儲けできたから、これまでより良い素材(俳優)とカメラを渡したら、出来たものはいつもと同じものだったということなのね。オチへ向かうのに無理があったりウソがあったりが満載なんだけど、清水節に怖さを堪能できるから、予定調和な分だけ安心して観られるの。そうそう、致命的なウソがあるからオチは想像できなかったな、ギリギリまで。

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太陽を盗んだ男 2006-01-23

taiyonusundaotoko邦題:太陽を盗んだ男
時間:149分
公開:1979-10-06
製作年度:1979
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:山本又一朗
製作:伊地智啓
監督:長谷川和彦
脚本:レナード・シュレイダー、長谷川和彦
原作:レナード・シュレイダー
撮影:鈴木達夫
音楽:井上堯之
出演:沢田研二 、菅原文太 、池上季実子 、北村和夫 、神山繁

面白かった日本映画っていう投票で3位になってるってパッケージにあった。で、さすがに面白かった。古くないし。でも私が歩き出してもいない頃の大昔の映画。年バレ…自爆。沢田研二が素敵。今再映画化するなら誰だろう。キムタクかもね、投票してみたら。でも個人的には浅野忠信がいいかも。いずれにしろ、核テロを真正面から扱っていて、それが深刻にならないできちんとエンタテイメントになってるのが凄いと思うわ。この長谷川監督が、この映画以降作品を作ってないらしい。ちょっと判るかも。こんな映画を作ってしまったら、超えるの大変だもの。自分でゴールをきっちゃったのね、多分。いま余生?奥さんが稼ぐからいいのかな。

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2006.01.18

立喰師列伝 2006-01-18

tachigui邦題:立喰師列伝
時間:104分
公開:2006-04-08
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東北新社
企画:石川光久
製作:渡辺繁、安永義郎、二宮清隆、奥田誠司
監督:押井 守
脚本:押井 守
原作:押井 守
撮影:坂崎恵一
音楽:川井憲次
出演:吉祥寺怪人、兵頭まこ、石川光久、河森正治、樋口真嗣、寺田克也、鈴木敏夫、山寺宏一

虚構っていうものは「他人を許容」するのか「他人を拒絶」するのか二者択一だと思うけど、この映画は後者かもしれない。なんか自分の観た夢を他人が理解しないのに延々と語ってるだけで、饒舌なアジテーションにも似た山寺宏一ナレーションに意識が朦朧とさせられていくの。「立喰師」という存在が前提となっている戦後日本の社会で、彼らを通して昭和史を検証していくみたいな「理想」があったらしい。ただ、それがパラレルワールドな「もうひとつの」日本であるはず(パロディ化した)が架空と実在の混在という中途半端な背景描写によって揺れてしまってる。1951年生まれという微妙にポスト団塊な押井監督だけに、吉本隆明の言葉や行き止まった学生運動に「社会の必然」として「立喰師」の進化を描いて行くのは、宿便を処理する腸内洗浄にも似た行為なのかもしれないわね。そんな精神的な風俗プレイにつき合わされ、汚臭ただよう自慰的なスクリーンに投射される写真人形劇に対して「傑作」と言わざるえない押井教祖の側近たちや信者たちって哀れよね。

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2006.01.17

燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY / 2006,1,17

Moyurutoki 邦題:燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY
時間:114分
公開:2006-02-11
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:石畑俊三
製作:鍋島壽夫、安倍夏彦
監督:細野辰興
脚本:鈴木智
原作:高杉良
撮影:鈴木達夫
音楽:川崎真弘
出演:中井貴一 、大塚寧々 、津川雅彦 、伊武雅刀 、鹿賀丈史

アメリカ市場でいまひとつ売れないカップラーメンを売り込むために頑張るサラリーマンたちの物語。テーマそのものがヒトゴトでしかないし、物語も予定調和な一本調子。プロジェクトXな作品にしたかったんだろうけど、やっぱり架空の物語にしてしまうと「本物感」がないわ。まだVHS開発の映画のほうが判りやすかった。多分、ある程度の年齢のサラリーマンの人たちじゃなければ「入れない」映画かもしれない。わたしたちを観客に想定してないだろうから置いてけぼりにされちゃう。別にいいけど。

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2006.01.13

リング・リング・リング 涙のチャンピオンベルト

ringringring 邦題:リング・リング・リング 涙のチャンピオンベルト
時間:94分
公開:1993
製作年度:1993-05-08
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:山科誠、久保忠佳
監督:工藤栄一 
脚本:つかこうへい
原作:つかこうへい
撮影:仙元誠三、藤沢順一
音楽:大谷和夫
出演:長与千種 、島田陽子 、渡瀬恒彦 、阿部寛 、アジャ・コング

つかこうへいが舞台でかけた作品の映画化だって。舞台でも長与千種が長与千種役をやったそうね。女子プロレスって毫も興味がないから全然わからないけど、スポ根映画としてとらえてみた。で、そうすると最低。多分つかこうへいの脚本と工藤栄一監督の演出が全く水と油なんだろうなって思う。演劇的なシチュエーションと画面構築とセリフ回しとリズムが全然ない。工藤栄一監督はつかこうへいの舞台を観た事も無いし、そのあり方や芸風や面白さの秘密みたいなのが理解できないのかもしれないって想像しちゃうわ。それなのに「お仕事」で映画としてまとめてみたら、想像を絶する駄作にしちゃったていうわけね。阿部寛が若くて笑ってしまったけど、それ以外は時間の無駄でしかなかったの。

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2006.01.12

柳生一族の陰謀 2006-01-12

yagyuichizoku 邦題:柳生一族の陰謀
時間:130分
公開:1978-01-21
製作年度:1978
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:深作欣二
脚本:深作欣二 、野上龍雄 、松田寛夫
原作:
撮影:中島徹
音楽:津島利章
出演:千葉真一 、萬屋錦之介 、丹波哲郎 、芦田伸介 、成田三樹夫

お正月に狂ったように一日中時代劇を放送するテレビ局があるけど、今年は柳生一族のお話だった。獅童が気になったので、数分間だけ眺めたけど、しっかりコマーシャルなお仕事をしていた。そんなこととは何にも関係ないけど、伝説の「夢じゃ」って叫ぶクライマックスが有名な深作欣二作品。柳生但馬守の萬谷錦之助だけがセリフ回しを「歌舞伎調」で粘って凄んで節回して語る。で、それ以外の登場人物は普通のセリフ。このコントラストが中盤から麻痺して、とっても良く思えて来るから不思議。とはいえ、突然復活させた東映時代劇が奇跡の大ヒット作品という「映画史で記述される事件」は観て置かなきゃねっていうだけでした。

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2006.01.10

銀色の髪のアギト 2006-01-10

ginagito 邦題:銀色の髪のアギト
時間:95分
公開:2006-01-07
製作年度:2005
製作国:日本
配給:GONZO、松竹
製作総指揮:
製作:稲田浩之、石川真一郎、関一郎、喜多埜裕明、亀山慶二、島本雄二
監督:杉山慶一
脚本:椎名奈菜 、柿本直子
原作:飯田馬之介
撮影:
音楽:岩崎琢
出演:勝地涼 、宮崎あおい 、古手川祐子 、濱口優 、布川敏和

多分、マニアからは指摘されまくってボロボロになってると思うけど、いちおう言っておきたい。ナウシカの世界観、ラピュタの関係性と一部世界観のゴンゾ版。どうして、この手の「マニア垂涎系アニメ劇場映画」ってエコに走っていくのかしら。まあ、そのほうが見栄えはいいし、テーマでどうこう言われないだろうし、っていう「逃げ」なのか、それとも悪い宗教というかスピリチュアルな電波を浴びまくってるのか。大見得きった「自然共生・文明否定」なのには辟易。マニアあがりの作家がマニアックに模倣を繰り返していく前途喪失なスパイラルに入ってきてるみたい。コピーを繰り返すとそのうち癌細胞になってしまうみたいにね。けっこう悪性に進行してるかもしれないけど。日本のアニメ映画界って。

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2005.12.26

男たちの大和/YAMATO 2005-12-26

yamato2005 邦題:男たちの大和/YAMATO
時間:145分
公開:2005-12-17
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:高岩淡 、広瀬道貞
製作:角川春樹
監督:佐藤純彌
脚本:佐藤純彌 
原作:辺見じゅん
撮影:阪本善尚
音楽:久石譲
出演:反町隆史 、中村獅童 、鈴木京香 、松山ケンイチ 、渡辺大

東映のホームページとか観て見ると30年くらい昔までは毎年夏になると「戦争映画」を架けていたみたい。もちろん終戦記念日とかを意識した興行の手口なんだろうけど、そういう意味では、夏に戦争映画大作っていうのは、私の年齢では現実的な記憶にはない。
で、去年は戦後60年っていう「節目」な年だったわけで、堂々と臆面もなく、戦争映画大作を作りましたっていうのが、この「ヤマト」なんだろうな。しかも大作っていえば、ゾンビのように復活した角川春樹という豪腕&誇大妄想な映画製作者だもの。かなり前から広島に実物大のセットを組んだというようなニュースも出てたし。その結果がこの映画なのね。3箇所くらいしっかり泣かせてくれるシーンもあるし、薄っぺらな「戦争の悲劇から描く反戦性」とか「戦争をひきづる老人」とかが網羅されているオーソドックスな、ひと時代昔なタイプの戦争超大作に仕上がってるわ。きっと映画館で観る映画なんだろうけど、どうしても「誰に見せたかった」というより「作りたかった」という要素が強い映画でしかないのね。ところで昨日スキーのやりすぎで腰が痛くなって近所の病院の整形に行ったら、お正月明けの病院詣での老人団体に遭遇してしまった。で、待合室で会話を聞いてたら「南方へ送られたけど200人以上いた仲間で30人しか帰ってこれなかった」とか「怠け者は贅沢を言って餓死したけど、俺はトカゲやネズミを食って生き残った」とか、ナマな戦争体験談の披露合戦になっていた。まあ、ヤマトの100倍おもしろかった。

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2005.12.16

極道の妻たち 2005-12-16

gokudonotsuma1 邦題:極道の妻たち 
時間:120分
公開:1986/11/15
製作年度:1996
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:五社英雄
脚本:高田宏治 
原作:家田荘子
撮影:
音楽:佐藤勝
出演:岩下志麻、佐藤慶、世良公則、かたせ梨乃、佳那晃子、成田三樹夫、岩尾正隆

原作も知ってるし、何作目かは映画も観たことあるし。でも第一作は初めて。岩下志麻がかっこいい。世良公則がこんなに頑張る役者だとは思わなかった。第一作だけあって、ここそこに原作にある「きめセリフ」が引用されている。贅沢においしいセリフを使ってるから二作目から苦労したかもしれないわね。ルポが原作なのにきちんと物語が仕立てられた「映画」になってるから東映は豪腕よね。「女たちの忠臣蔵」や「大奥」といった女性側からみた事件の真相っていうスタイルの暴力団版ね。

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2005.12.15

日本侠客伝 2005-12-16

nihonkyokyakuden 邦題:日本侠客伝
時間:98分
公開:1964-08-13
製作年度:1964
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:マキノ雅弘
脚本:笠原和夫、村尾昭、野上竜雄
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
撮影:三木滋人
音楽:斎藤一郎
出演:中村錦之助、高倉健、松方弘樹、津川雅彦、田村高広、大木実、長門裕之、三田佳子、藤純子、藤間紫、南田洋子、品川隆二、ミヤコ蝶々、南都雄二、安部徹

東映の任侠映画の代表作っていわれている。笠原和夫脚本とはいえ、やっぱり今みるとストーリーもゆったりしすぎてる。出演者があたりまえだけど、みんな若くて、そればかり気になってしまった。でも今の映画じゃこれだけの「面構え」の役者って少ないわよね。そういう意味では今の日本映画の「かるさ」が悲しいかも。

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2005.12.03

春の雪 2005,12,2

harunoyuki 邦題:春の雪
時間:150分
公開:2005-10-29
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:富山省吾
監督:行定勲
脚本:伊藤ちひろ 、佐藤信介  
原作:三島由紀夫
撮影:
音楽:岩代太郎
出演:妻夫木聡 、竹内結子 、高岡蒼佑 、スウィニット・パンジャマワット 、アヌチット・サパンポン
三島由紀夫の原作を大事に大事に大事に、丁寧に丁寧に丁寧に、世界観を考証をしっかりして映画化したら「面白くするのを忘れた」っていう作品ね。なんか肩に力が入ってしまったのかしら。こういう時代背景で三島作品だと貴種、耽美、華麗、退廃、爛熟、っていう、いまどきの日本人じゃ完全に文化として喪失したポイントを描ける必要があると思うの。でも行定監督じゃムリだし、ましてや体現する妻夫木聡 、竹内結子じゃ「お里が知れてる」わけだからね。演技だけでフォローできないし、監督も素養がないから、あとは教科書的になぞっていくしかないのよね。で、冒頭に書いたとおりの事態になっちゃったっていうわけね。戦後まもなくな時代の日本映画界だったら、多分きっちり作る事ができたタイプの作品だけど、もうムリね。平成なんだもの。

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THE 有頂天ホテル 2005,11,29

ucyoten 邦題:THE 有頂天ホテル
時間:136分
公開:2006-01-14
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝、フジテレビ
製作総指揮:
製作:重岡由美子、小川泰、市川南
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜  
原作:
撮影:山本英夫
音楽:本間勇輔
出演:役所広司 、松たか子 、佐藤浩市 、香取慎吾 、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、YOU、オダギリジョー、西田敏行、伊東四朗、津川雅彦、
三谷さんの脚本演出の映画。ものすごくキャスティングが豪華。オダギリジョーとか大喜びで「変人」を演じてるし、YOUも最高の役どころ。かっこいいのよ!。役所広司も「俺の居場所はココ」みたいに泳いでいるし、伊東四朗も「ただじゃころばない」ってスキあらば存在感を尖らせるの。そんな「三谷映画に出てこそ一流」みたいな気分で癖アリな俳優が競演していくのってすごいけど、なんとなく違和感があるのはなぜかしら。って面白がりながら考えたの。で、結論。握りの弱いオニギリみたいなのね。ものすごく美味しいお米で具も厳選して作ったオニギリ。握力をかけずにふんわりと「計算」して握ってみたら、ちょっと柔らかくて、崩れそうになってるっていうか、齧ると、ボロボロと壊れていくみたいな不安定さ。そんな雰囲気の映画。もうちょっとしっかり握って(演出をかまして)くれれば、しっくりと感じただろうに。エピソード毎は面白いのに、そのエピソードの稽古はできてるけど、つなげたら、なんとなくピースがはまってない気持ちの悪さっていうか、テンションの差があったりするの。舞台なら初日はこうでも、ダメを出しながら中日にはガチッとしたステージが仕上がるのに。残念ね。映画って永遠に初日なんだもの。

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博士の愛した数式 2005,11,18

hakasesusiki 邦題:博士の愛した数式
時間:117分
公開:2006-02
製作年度:2005
製作国:日本
配給:アスミックエース
製作総指揮:椎名保
製作:荒木美也子、桜井勉
監督:小泉堯史
脚本:小泉堯史  
原作:小川洋子
撮影:上田正治
音楽:加古隆
出演:寺尾聰 、深津絵里 、齋藤隆成 、吉岡秀隆 、浅丘ルリ子

小泉監督が自ら脚本を書いてる。で、その弊害が映画に出てしまってる。監督は自分で「分かってる」ことを説明してくれない。っていうか、前提である博士の記憶障害や義姉との秘めやかな恋愛感情に対する義姉の「思い」という重大要素を、観客に伝え切れてないの。つまり、過剰にその要素を説明する「ベタさ」を排除してる。オーケストラでバイオリンが主題を奏でている時に、密やかにチェロが通奏低音で曲の深みを演出しているような描き方。でも、この映画じゃ小さすぎて聞こえない、効果が無い。もう少し主張してもよかったんじゃない?って感じ。深津絵里の右往左往する演技についても博士との関係性が時間を経ても「変わらない」対応というのも不自然。一番この映画がダメなのは、原作のハイライトである阪神タイガースの試合を観にいって、少年が江夏が出場しない理由を博士にいう場面がないの。博士の時代を超えた記憶障害の「悲劇」がフォルテッシモで描かれるハイライトなのに、無いの。だから一本調子なダラダラしたバロック音楽みたいになってしまってる。数学の先生になった少年の回想という形式だけど、途中の授業部分が興ざめ。ストーリーからわれに返らされちゃう。ということで、結論は「失敗作」ね。

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TAKESHIS’ 2005,11,18

takeshis 邦題:TAKESHIS’
時間:107分
公開:2005-11-05
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:森昌行、吉田多喜男
監督:北野武
脚本:北野武 
原作:
撮影:柳島克己
音楽:NAGI
出演:ビートたけし 、京野ことみ 、岸本加世子 、大杉漣 、寺島進

なんか「契約」で映画を作んなきゃいけないらしいから、一本でっちあげてみようって作られた感じの映画。ひどい出来だから外国の映画祭でハクでもつけようってヨーロッパへ持ってったけど、これじゃ無視されて当然ね。脚本ってあったのかしら、この映画。あったなら読みたい。何年かしたら北野武のフィルモグラフィーから抹消されるかもしれないわね。時間とお金の無駄って宣言するわ。

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新宿泥棒日記 2005,11,9

doro 邦題:新宿泥棒日記
時間:97分
公開:1969-02-15
製作年度:1969
製作国:日本
配給:ATG
製作総指揮:
製作:
監督:中島正幸
脚本:田村孟、佐々木守、足立正生、大島渚 
原作:
撮影:吉岡康弘、仙元誠三
音楽:
出演:横尾忠則/横山リエ/田辺茂一/高橋鐡/佐藤慶/渡辺文雄/戸浦六宏/唐十郎/麿赤児/大久保鷹/四谷シモン/不破万作/九頭登/藤原マキ/李礼仙

ゴダールになりたかったの!っていうか、そもそも熱狂的な(想像だけど)時代に、その時代の「顔」っぽい人々を即興で撮影していくという、一種のコマーシャリズムな下心が恥ずかしい映画よね。ゴダールの「中国女」でジャン・ピエール・レオとかが延々と中国革命というか「アイラブ毛沢東」を議論するフランスの在り方と背景を、新宿の居酒屋で佐藤慶とかがセックス談義をするパロディの不毛。先鋭だった「原になりきれなかった未来」を持つ新宿でテント公演をしていた唐十郎一家の「集客に長けたメジャーアングラ」をダラダラとリスペクトしていくのも嫌。末路はワイドショーで怒鳴り声をあげる芸風でウリでしかなくなった大島渚が「監督」として製造していたのは多分、未来から俯瞰すると「時代に迎合した模倣」でしかなかったっていう皮肉な結果が哀しい。まだ生きてるのかしら。

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東京戦争戦後秘話 2005,11,7

sensohiwa 邦題:東京戦争戦後秘話
時間:97分
公開:1970-06-27
製作年度:1970
製作国:日本
配給:ATG
製作総指揮:
製作:山口卓治
監督:大島渚
脚本:原正孝、佐々木守
原作:
撮影:成島東一郎
音楽:武満徹
出演:後藤和夫、岩崎恵美子

どこが東京戦争なのか全然わからないけどゴダールの「中国女」みたいに、政治的アジテーションがそのままセリフになって若い映画マニアたちが棒読みのような会話をしていくヘンな映画。画面で右往左往してるブルジョア出身の学生が人民革命を真剣に討論する様子が、バブル時代に小学生だった私にとっては「言葉の無駄遣い」にしか見えない。死んだ同志学生が残した「フィルムによる遺書」っていう発想だけで、日本最高学府出身の有名映画監督が「革命家」気取りで難解にゴダールを模倣したゴミなのね。なんか、楽しくなさすぎなんだもの。でも、バカな学生や映画フリークたちは、当時この映画で徹夜で討論とかしたんだろうなぁ。真剣に。でも張本人の監督は銀座で豪遊してたのかもしれない。

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グラマ島の誘惑 2005,10,11

tohosc 邦題:グラマ島の誘惑
時間:106分
公開:1959-01-15
製作年度:1959
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:滝村和男、佐藤一郎
監督:川島雄三
脚本:川島雄三
原作:飯島匡
撮影:岡崎宏三
音楽:黛敏郎
出演:森繁久彌 、フランキー堺 、桂小金治 、浪花千栄子 、轟夕起子

森繁とフランキーが兄弟のお公家さん軍人という絶妙な配役で、無人島に打ち上げられた珍道中を描く幕と戦後の動乱期に華族を辞めた二人が飄々と行きぬいていく幕の二幕劇。しかもラストにはシニカルに水爆実験が思わぬ悲劇を生んでいくというカリカチュアされた世相悲喜劇に仕立ててある作品。こんな映画が存在しえたっていうのにビックリ。日本映画が「メッセージ」を二重三重に深い場所に織り込んで、娯楽作品として成立させていくことが可能であったし、許容されてたし、作る能力があった時代の珍品なのかもしれないわね。

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わが町 2005,10,5

nikkatsu_mono_150 邦題:わが町 
時間:98分
公開:1956-08-28
製作年度:1956
製作国:日本
配給:日活
製作総指揮:
製作:高木雅行
監督:川島雄三
助監:松尾昭典、今村昌平
脚本:八住利雄
原作:織田作之助
撮影:高村倉太郎
音楽:真鍋理一郎
出演:辰巳柳太郎、南田洋子、三橋達也、高友子、大坂志郎、小沢昭一、北林谷栄、殿山泰司、大倉万智子

明治から太平洋戦争後までの大河ドラマな映画。織田作之助の原作なんだけど、どうも主人公のキャラが無法松にかぶってしまうので、見ながら「違うのよ」って意識しなきゃいけない前半。40年以上を演じる辰巳柳太郎も大変ね。老人になっても二の腕とか筋肉パンパンで若々しいだもの。いくら顔をメークで老けさせてもね。ってあたりを突っ込んでもしょうがないけど、どうも物語がもったりもったりしてて乗り切れなかった。平版っていうのかしら、事件らしい事件は全部「身内の死」なんだもの。川島監督の最高傑作のひとつって聞いてたけど、ちょっとがっかり。

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イチかバチか 2005,9,29

tohomonos 邦題:イチかバチか
時間:101分
公開:1963-06-16
製作年度:1963
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:森田信、角田健一郎
監督:川島雄三
脚本:菊島隆三
原作:城山三郎
撮影:逢沢譲
音楽:池野成
出演:伴淳三郎 、ハナ肇 、高島忠夫 、団令子 、福田公子

城山三郎の経済小説原作らしいので軽妙なコメディっていうわけにはいかない映画。でもハナ肇が演じる市長が凄くいい。多分、高島忠夫が主演で光ることを想定した映画なのかもしれないけど、実はハナ肇が思いっきり主役を食ってる。多分この時代はクレージーキャッツというコミックバンドでテレビタレントな「安っぽいテレビあがりのコメディアン」っていう、映画だと最低レベルの立ち位置にされちゃう現場だったろうに、彼が一人でこの映画を「映画にした」といっても過言じゃないかもしれない。そういう意味ではハナ肇の演技を見るだけで、この映画を見る価値があるわね。

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帝都大戦 2005,9,28

teitotaisen 原題:Be Cool
邦題:ビー・クール
時間:120分
公開:2005-09-03
製作年度:2005
製作国:アメリカ
配給:20thFOX
製作総指揮:F・ゲイリー・グレイ 、エルモア・レナード 、マイケル・シーゲル
製作:
監督:F・ゲイリー・グレイ
脚本:ピーター・スタインフェルド
原作:エルモア・レナード
撮影:ジェフリー・L・キンボール
音楽:ジョン・パウエル
出演:ジョン・トラヴォルタ 、ユマ・サーマン 、ヴィンス・ヴォーン 、ダニー・デヴィート 、ハーヴェイ・カイテル

軽いタッチのコメディ。前作を見てないからなんとも比較しようがないけど、時間つぶしにはトラボルタが生理的に駄目でなければアリな映画ね。けっこうお客さんはいってたし。あ、でも1000円水曜だったし、それでなきゃ行かないタイプの映画だものね。音楽産業で成功しようっていうことで有望な新人シンガーをゲットしてギャングやライバルを汗もかかずに蹴落として消滅させて、ラストは栄光のグラミー賞っていう友情も努力もしないけど調子いいだけで「勝利」っていうジャンプなら3回で打ち切りなタイプのお気楽無啓蒙映画。ユマ・サーマンも素敵にB級映画でB級女優に成り下がってるから最高ね。けっこう有名俳優がカメオっていうか遊びながら続々登場してるから眺めてて楽しいかもしれない。観たあと、なんにも残らないけどね。時間消費しただけで。

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喜劇 とんかつ一代 2005,9,26

tohosc 邦題:喜劇 とんかつ一代
時間:94分
公開:1963-04-10
製作年度:1963
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:川島雄三
脚本:柳沢類寿
原作:八住利雄
撮影:
音楽:松井八郎
出演:森繁久弥 、淡島千景 、フランキー堺 、加東大介 、三木のり平

森繁久弥のトンカツ屋さんが主役。上野の精養軒をモデルにしたレストランとその料理長、息子にフランキー堺。ちょっと大人なエロティックシーンも加えて、多分この時代精一杯のコマーシャルな映画として作られたのかもしれない。喜劇ってタイトルに入れてるけど、きっと入れないと喜劇とは思えないからかな。多分、企画書とかプロットの段階だとこれだけの喜劇役者が総登場で笑いの技を競うっていうイメージなんだけど、作品はストーリーも散漫だし「笑えてほしい」演技部分も有機的な連続性が欠けていて入っていけない。なんかから回りしてるっていうか、あせってる感じがしちゃうわね。

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特急にっぽん 2005,9,23

tohomonos 邦題:特急にっぽん
時間:85分
公開:1961
製作年度:1961
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:藤本真澄、菅 英久
監督:川島雄三
脚本:笠原良三
原作:獅子文六
撮影:遠藤精一
音楽:真鍋理一郎
出演:フランキー堺、団 令子、白川由美、小沢栄太郎、中島そのみ、沢村貞子、滝田裕介、太刀川寛、森川 信、中山 豊

これまた忘れられた傑作喜劇。とはいっても、フランキー堺の絶妙な演技が映画そのもののキレのよさを体現してるって言える。新幹線が無くて「特急こだま号」が東京と大阪を7時間半で結んでいた時代。庶民派の食堂車のウェイトレスやハイソなエリート職のスチュワーデス(って凄い役割があったのね)や彼女たちをお嫁さん候補に「観察」に来ている母子や、刑事やスリや、さまざまな乗客と乗員が右往左往するグランドホテル形式のコンパクトな喜劇。なんか日本映画の「娯楽の幅の広さ」があった時代ってうらやましい。こんな映画が毎週新作で封切られるんだもの。考証が雑なテレビドラマが映画を凌駕してしまう今はつまらない。クライマックスの「だんまり」に似た無言劇で完全無欠なハッピーエンドを一気に見せきる演出の冒険と、その要求に応えたフランキー堺をはじめとるす演技陣に「失われた栄光」を垣間見てしまう。

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箱根山 2005,9,23

tohomonos 邦題:箱根山
時間:105分
公開:1962
製作年度:1962
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:藤本真澄、角田健一郎
監督:川島雄三
脚本:井手俊郎、川島雄三
原作:獅子文六
撮影:西垣六郎
音楽:池野 成
出演:東山千栄子、加山雄三、藤原釜足、北あけみ、佐野周二、三宅邦子、星由里子、東野英次郎、有島一郎、森繁久彌

加山雄三が19歳の学生っていう役柄。箱根の、多分富士急や小田急や西武の開発競争のさなかに「タイムリー」なテーマだっていう話題性で製作されたんだろうなって想像。温泉テーマパークみたいな箱根小桶園をモデルにした巨大資本と老舗のいがみあってる2軒の温泉宿を舞台にロミオとジュリエットをなぞったような関係性の男女を軸に構成されてる。ただちょっと突き抜けたような軽さ、笑いが少ないから残念ね。時代背景もあるのかちょっと「旧い人間と新時代の若者の主張」っていう雰囲気の構図も計算にいれてあるだけにひいてしまうわ。でも喜劇だけあって、登場人物に悪人が一人も出てこないのだから凄い。

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帝都物語 2005,9,23

teitomonogatari 邦題:帝都物語
時間:136分
公開:1988-01-30
製作年度:1988
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:一瀬隆重
製作:堤康二、飯泉征吉
監督:実相寺昭雄
脚本:林海象
原作:荒俣宏
撮影:中堀正夫
音楽:石井眞木
出演:勝新太郎、嶋田久作、原田美枝子、石田純一、姿晴香、寺泉憲、桂三枝、坂東玉三郎、佐野史郎、平幹二朗、高橋幸治、いとうせいこう

初めて観た。「妖怪大戦争」をプロデュースっていうかめちゃくちゃにした張本人グループの首領である荒俣宏の傑作ヒット小説の映画化っていうことで覗いてみたかったの。それに「妖怪」でも怨霊の権化として登場した加藤のデビュー作?っていうから余計に興味津々。で、こっちのオリジナル?加藤の方が凄かった。嶋田久作あなどれない。その異様な貌。それにしても歴史上の人物をそのまま自由に配役して、それなりに辻褄を合わせていく「物語る」力はすっごく感じた。テクニックとかは一昔のものなんだ割り引かなきゃいけないけど、原作がすごいのかな?これは。実相寺監督の芸風って変わらないのね。今年観た新作「姑獲鳥の夏」、演出力はゼロ成長だったもの。

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ALWAYS 三丁目の夕日 2005,9,22

always 邦題:ALWAYS 三丁目の夕日
時間:133分
公開:2005-11-05
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:阿部秀司、奥田誠治
製作:
監督:山崎貴
脚本:山崎貴 、古沢良太
原作:西岸良平
撮影:
音楽:
出演:吉岡秀隆 、堤真一 、小雪 、堀北真希 、三浦友和

私にとっては父親が少年時代の話ね。郷愁とか想い出とか懐かしいとかっていう実際体験的な感動はわたしたちの世代には皆無。親の昔のカラーと白黒が半々の写真アルバム(紙焼き銀塩ね)を見ると、背景には多分この映画の風景と同じモノが写ってるのかもしれない。ただ、わたしは親のアルバムを見た事が無いので完全に想像。ということで、有名な原作ものだし話題性もあるし、ということなんだけど一体観客をどのあたりに想定してるのかなって考えた。で、「釣りバカシリーズ」と同じって結論。私たちの映画の見方っていうのは「見るぞ」って気合の入るイベント映画か「見ておこう」っていう曖昧な興味に対しての消極的行動(彼に誘われた、友達にさそわれたとか、時間が余ったけど・・)の結果でチョイスされることがほとんど。って言い切っていいのか?自分は別だから「私たち」の中に「私」は入ってないよね。多分。で、そういう点で見ると「見ておこう」映画になるにはもうひとつヒキが欲しいし、となると東宝方式の松竹映画っていうたたずまい(3回くらいホロリとさせられるし、それなりにクサイ演出&演技の見本市っていう意味でね)のこの作品は「釣りバカ」を支持する人たちにアピールできるのかなって想像するの。だから、東宝も思い切って1000円均一にしちゃえば?この映画。なんてね。

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極道プロレス 2005,9,21

gokpro 邦題:極道プロレス
時間:87分
公開:未公開
製作年度:1994
製作国:日本
配給:GAGA
製作総指揮:永森裕二、千葉善紀、伊藤直克、中村哲也
製作:山地浩
監督:宮坂武志
脚本:真壁俊幸、中村雅
原作:
撮影:
音楽:
出演:白竜、松田勝、橋本真也、岩間さおり

なんでもネタにしちゃうOVの世界。ヤクザが組抗争をプロレスで決着つける、っていうラストはスポコンテイストなもの。でも安っぽいな、やっぱりOVは。野球で抗争の決着をつける「ダイナマイトどんどん」は面白かったもの。岡本喜八監督に作ってもらえばよかったのにね。

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39 刑法第三十九条 2005,9,15

39 邦題:39 刑法第三十九条
時間:133分
公開:1999-05-01
製作年度:1999
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:鈴木光、幸甫
製作:鈴木光、幸甫、大森寿美男、三沢和子
監督:森田芳光
脚本:大森寿美男
原作:永井泰宇
撮影:高瀬比呂志
音楽:
出演:鈴木京香、堤真一、岸部一徳、江守徹、杉浦直樹、吉田日出子、山本未來、勝村政信、國村隼、樹木希林

多重人格で狂気の殺人犯が心神喪失で無罪になる。そんな仕掛けで殺人をする犯人を精神鑑定人がウソを見破り追い詰めていくという物語。原作は知らないけど、狂気の殺人犯人だけが「正常」で、あとの出演者全てが「本当は異常」っていう不思議な構造。犯人以外は日常生活のなかで、精神的ストレスで壊れかかってるか、人生を捨ててるか、先天的に狂気を秘めてるか、そんな「正常者」たちが、正常で計算しつくした狂気の演技をしている犯人と対峙していく。鈴木京香がメガネをかけた精神鑑定人として印象的な演技。ただ、ラストに「大見得」をきって事件の真相をあばくシーンはちょっと「娯楽作テイスト」なステレオタイプな演出になっちゃってるのが、もったいない。

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夜逃げ屋本舗 2005,9,12

yonige 邦題:夜逃げ屋本舗
時間:106分
公開:1992-01-18
製作年度:1992
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:鈴木光、青木勝彦、三沢知子
監督:原隆仁
脚本:真崎慎、長崎行男、原隆仁
原作:
撮影:前田米造
音楽:大谷幸
出演:中村雅俊、大竹しのぶ、谷啓、高木美保 、益岡徹

バブル崩壊の時期にピッタリしたタイミングで公開されて話題になってた記憶がある。中学生ころだったかな。逆算すると企画とか立ち上がったのは、バブルが崩壊するなんて露ほど想像もしてない時期だと思う。で、バブルに踊り逃したビンボーさんたちをシニカルに笑い飛ばす「貧乏虐待」っぽいテーマだったのかしらね。表向きは、家族がイチバンとかお金より大事なモノとか「正義の大義名分」をうたっているっぽいけど、結局は、石原良純が演じる九州のド田舎から上京して借金まみれになりながら、見栄だけ張ったバブリーなエリートサラリーマンが禁治産者にされちゃうっていうエピソードで観客の「優越感あふれる同情の笑い」を獲ろうっていう思想。そんな視点が実はこの映画の「本意」なのよねって、あらためて90年代を失った後に俯瞰の立場で読み取れる。そういう意味では解釈=解題をしてあげるべき「時代が残した証言」な映画かもしれない。

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愛のお荷物 2005,9,4

ai 邦題:愛のお荷物
時間:111分
公開:1955-03-18
製作年度:1955
製作国:日本
配給:日活
製作総指揮:
製作:山本武
監督:川島雄三
助監督:今村昌平、浦山桐郎
脚本:柳沢類寿 、川島雄三
原作:
撮影:峰重義
音楽:黛敏郎
出演:三橋達也 、北原三枝 、轟夕紀子 、山村聡 、山田五十鈴

これだけクオリティが高い「喜劇」が存在して、しかも2~3週で番組が変わるプログラムピクチャーっていう扱いで作られていく、なんて日本映画って素敵だったの!遅く生まれすぎた。今の日本では死に絶えたタイプの「純粋な喜劇映画」って、やっぱり必要よね。三橋達也が「第一回主演」っていう、若手のホープ扱い。で、多分若い若い俳優だのに、ものすごく上手。セリフやしぐさも上手。ちょっと人生を舐めた、お金持ちのボンをしっかりと演じてる。回りの俳優もきちんとポジションを守ってる。物語も練られているし、冒頭の加藤武の世界観説明のナレーションも熟考されてる。どこをとっても、完全な黄金比で仕立て上げられてる、日本映画黄金期の到達点の一つかもしれないわね。東宝でもなく、松竹でもなく、プログラムピクチャー監督=職人監督が日活で作ったっていう、庶民の娯楽映画っていう観点から存在するベストな映画って言えると思う。

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ZIPANG ジパング 2005,9,4

zipang 邦題:ZIPANG ジパング
時間:118分
公開:1990-01-27
製作年度:1990
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:堤康二
製作:久里耕介
監督:林海象
脚本:林海象、栗田教行
原作:林海象、栗田教行
撮影:
音楽:浦山秀彦、熊谷陽子
出演:高嶋政宏、安田成美、修健、ユキオ・ヤマト、鰐淵晴子、平幹二朗、佐野史郎、ベンガル

製紙企業がスポンサードしてるっぽい。っていうより、バブルの真っ只中に生まれた、勘違い映画ってことね。15年も昔の映画なんだけど、日本映画の進歩の無さを確認するには最適かもしれない。いまだに21世紀になっても「阿修羅城~」や「狸御殿」が生まれてしまうんだもの。阿修羅城の荒唐無稽ぶりとこの映画の狂乱作家のわがままぶりは相似形だし、平幹二朗にいたっては、狸御殿と同一のキャラ。しかも退化してる。永遠にハリウッドに迫れない日本映画の島国性=肝っ玉の小ささ、スケールの基準の小ささが、悲しいまでに見て取れる。しかも、この時代は世界一の富裕国だった日本が、多分、莫大な余剰金をはたいて作った映画だろうに。負の遺産、不良債権の映画版って断言していいかもしれないわね。

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釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪ 2005,9,2

turi16 邦題:釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪
時間:115分
公開:2005-08-27
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:瀬島光雄、深澤 宏
監督:朝原雄三
脚本:山田洋次 、石川勝己 、平松恵美子
原作:やまざき十三 、北見けんいち
撮影:近森眞史
音楽:信田かずお
出演:西田敏行 、三國連太郎 、浅田美代子 、伊東美咲 、加藤武

壮絶な定番映画だから、楽しく時間をすごせたわ。尾崎紀世彦が素敵なパパ役。1000円均一っていうお気楽映画よっていう主張が「居直った」感じでいいな。ちゃんとその程度の料金分は楽しめるもの。1800円だったら暴れるかもしれないけど、そういう意味では料金に見合った娯楽なのよね。常連のみなさん快調。運転手さんも出番が多くて芝居のしがいがあったみたいだしね。

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2005.12.02

蝉しぐれ 2005,8,30

semisig 邦題:蝉しぐれ
時間:131分
公開:2005-10-01
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:黒土三男
脚本:黒土三男
原作:藤沢周平
撮影:釘宮慎治
音楽:岩代太郎
出演:市川染五郎[7代目] 、木村佳乃 、ふかわりょう 、今田耕司 、原田美枝子

松竹の山田時代劇が高評価で、それなりのアダルトな観客を集めたっていうマーケットがありね、っていうことから東宝も頑張ってしまった映画。っていうか、なぜ東宝なのに歌舞伎=松竹の高麗屋さんが出てるのかっていう「不思議」はさておいて、原作の強さだけがウリな、クストリッツァみたいなヨーロッパのアート映画な雰囲気のダラダラ感。定番作家の原作時代劇をまじめに作りました、っていうたたずまいの「商品」がどういう風に受け入れられるか興味があるわ。これで、どんなチェーンでかけるのかしら。
荒唐無稽を廃した「リアルな時代劇描写=山田流?」を踏襲してるだけに、スローライフな江戸時代の田舎武士に何を感情移入すればいいのかまったく判らない。わたしがガキすぎるのかしら。20年も想い続けられますか、っていうキャッチコピーも空疎なものにしか感じられない。

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新・唐獅子株式会社 2005,8,24

kara 邦題:新・唐獅子株式会社
時間:91分
公開:1999-02-20
製作年度:1999
製作国:日本
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:山地浩
監督:前田陽一
脚本:前田陽一 、北里宇一郎
原作:小林信彦
撮影:満井坦彦
音楽:尾形真一郎
出演:赤井英和 、つみきみほ 、麿赤兒 、ボブ鈴木 、戸田昌宏



小林信彦の原作の「設定アイデア」だけを使って仕立てた映画ね。麿赤兒の組長が面白かった。赤井英和がヅラを直すくすぐりが組長の「人のよさ」を演出するのに効果的な感じがした。映画そのものは、どうという作品じゃないけど、ヅラ直しのシーンだけは気に入ったわ。

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妖怪大戦争 2005,8,10

yokai 邦題:妖怪大戦争
時間:124分
公開:2005-08-06
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹・角川
製作総指揮:角川歴彦
製作:黒井和男、井上文雄、清水俊
監督:三池崇史
脚本:三池崇史、沢村光彦、板倉剛彦
原作:水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆき
撮影:山本英夫
音楽:
出演: 神木隆之介、宮迫博之、南果歩、成海璃子、宮部みゆき、菅原文太、近藤正臣、高橋真唯、阿部サダヲ、岡村隆史、石橋蓮司、忌野清志郎、根岸季衣、蛍原徹、竹中直人、吉井怜、荒俣宏、京極夏彦、水木しげる、栗山千明、豊川悦司

神木君って「インストール」とか見て、天才!って思ってたけど、限界が見えちゃった。驚き方が超ワンパターン。妖怪に初めて出会う「驚き」が別の段階になったときには「成長」してなきゃいけないって思うのに、おんなじなんだもの。って、三池監督がそんな瑣末なことにはかかってられないくらいに混乱してたのかもしれない。神木君への演技指導どこじゃなくて一杯一杯だったのかも。余裕がないんだもの、映画にね。で、何十年も前の「ターミネーター」風にギクシャクとロボットを動かしてみたり、絵の具を塗りたくった妖怪コスプレの「サプライズな配役」のアート系俳優たちの「顔見世」に全精力を使ってるんで、物語を追うっていう大事な部分は完全に忘れ去られているの。ファミリー映画を角川映画も三池監督も完全に舐めてるっていう態度があからさまだから嫌。っていうより「プロデューサー怪」のやりたい放題にのせられただけのクズフィルムね。フィルムが化けて出るわよ。それに、一般の人からのファンドで作ってるの?だとすれば、怨念の塊のような映画になるかもしれないわね。ああ怖い・・。

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容疑者 室井慎次 2005,8,9

muroi 邦題:容疑者 室井慎次
時間:117分
公開:2005-08-27
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:亀山千広
製作:金井卓也、臼井裕詞、堀部徹、安藤親広
監督:君塚良一
脚本:君塚良一
原作:
撮影:林淳一郎
音楽:松本晃彦
出演:柳葉敏郎 、田中麗奈 、哀川翔 、八嶋智人 、吹越満

「踊る~」のスピンアウトで「交渉人」に続く作品だけど、これまた全然タイプの違う映画になってる。主人公が警視庁と警察庁の政治力学の間で「道具」にされてしまう。事件を解決することより、そちらの人間関係や力学にウェイトをおいて作られてるけど、要素が多すぎてまとまりきれてない。田中のエピソードや室井の学生時代の悲恋などを盛り込んでるけど、どうやっても「うわっつら」でしかないし、事件解決そのものに対しての「影響」が皆無。なんていうか、いろいろやりすぎて空回りして動力がつたわらないモーターみたい。だいたい、事件の真相が明かされてから、なんでこの程度のことで警視庁や警察庁や検事総長が右往左往してたのか全く不明。そこにはリアリティのかけらもないから、水をかけられて強引に目を覚まされた「後味の悪さ」が残るの。

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博奕打ち 総長賭博 2005,8,6

socho 邦題:博奕打ち 総長賭博
時間:95分
公開:1968-01-14
製作年度:1968
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:山下耕作
脚本:笠原和夫
原作:
撮影:山岸長樹
音楽:津島利章
出演:鶴田浩二、藤純子、桜町弘子、名和宏、曽根晴美、佐々木孝丸、三上真一郎、沼田曜一、香川良介、中村錦司

笠原和夫さんの本「仁義なき戦いをつくった男たち―深作欣二と笠原和夫」を読んで、絶対観たかった映画。やっと見つけた。東映の任侠映画最後の時代の最高傑作であり、その後の実録路線への境界にあるって書いてあった。笠原和夫が綿密な取材を通して、リアルに任侠の人たちの「言語」を集めて脚本に仕立てていった「台詞の完成度」の高さがどんなものか知りたかった。この本を読まなければ、絶対観るタイプの映画じゃないし、もし観てても、台詞の細部の「任侠系単語=符牒」に気づきもしなかっただろうなって思う。そういう意味では、この本で予習していただけに、映画における台詞の凄さっていうものを実感したわ。たかがヤクザ映画って流して観てはいけないっていうことが良く理解できた。ものすごく緻密に構築された「芸術作品」であることに脱帽だわ。

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劇場版 NARUTO-ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ 2005,7,29

naruto05 邦題:劇場版 NARUTO-ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ
時間:94分
公開:2005-08-06
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:川崎博嗣
脚本:川崎博嗣 、宮田由佳
原作:岸本斉史
撮影:
音楽:六三四プロジェクト 、増田俊郎
出演:竹内順子 、中村千絵 、森久保祥太郎 、石田彰 、黒川智花

去年のNARUTOはとっても良くて、クライマックスからエンディングロールでは不覚?にも涙が止まらなかったけど、今回はちょっとダメ。冒頭からタイトルまで主人公のナルトは出てこないし、説明無用のアクションシーンから始まるから意味不明。去年は、それが映画館で見てる映画だったっていうバラシですんなりストーリーにはいっていけたけどね。今年の作品は「ハガレン」みたいに世界観や人物相関の既知前提になってるから、ストーリーに追いつくのが大変。しかも、物語る過程が乱暴で、想像力を要求されちゃうの。そういう意味では「凝りすぎ」な監督の「作品」ね。だれでも楽しめる「娯楽製品」にはなってないもの。

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劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 2005,7,28

hagane 邦題:劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
時間:105分
公開:2005-07
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:
監督:水島精二
脚本:曾川昇
原作:荒川弘
撮影:
音楽:大島ミチル
出演:朴路美 、釘宮理恵 、豊口めぐみ 、大川透 、内海賢二

レギュラー放送しているアニメ映画の場合、前提になる世界観を既知のものとするか未知のものとするかで観客を選択していると思う。ポケモンは、対象が子供っていうこともあって、毎回、ポケモンとは何?っていう説明がされてから、その回の状況や背景をきちんと冒頭で説明してくれる。ところが、この作品はそういった世界観解説が皆無なところから始まるので困った。だって、アニメを観てないんだモノ。ということは、私はこの映画の想定観客にされてなかったっていうことなのよね。それはそれでいいけど、仲間はずれにされた気分で、ちょっとムカついた。

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フライ,ダディ,フライ 2005,7,28

flydaddy 邦題:フライ,ダディ,フライ
時間:121分
公開:2005-07
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:成島出
脚本:金城一紀
原作:金城一紀
撮影:
音楽:安川午朗
出演:岡田准一 、堤真一 、須藤元気 、星井七瀬 、松尾敏伸 、渋谷飛鳥

物語に高揚感が欠けてる。鍛錬の末に目的を達成するっていう構図はロッキーでもジャンプのコミックでも、どこにでもころがってるから珍しくない。ということは、あとは映画的にどこまで元気にさせてくれるのかなっていう一点が評価の分かれ目になるの。で、この映画は、その高揚感を与えてくれなかった。元気になれなかった。そういうものなのね。っていう物語の結末を淡々と見せられて、さあ終わりですってつきなはされちゃう。で、多分、中盤に挫折がなかったからかなって勝手に想像するけど、どうかしら。

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Jam Films 2005,7,27

jamfilm 邦題:Jam Films
公開:2002
製作年度:2002
製作国:日本
時間:109分
配給:GAGA
製作:SEGA
「the messenger」
監督:北村龍平
脚本:北村龍平
出演:北村一輝、魚谷佳苗
「HIJIKI」
監督:堤幸彦
脚本:
出演:佐々木蔵之介、秋山菜津子
「けん玉」
監督:篠原哲雄
脚本:
出演:山崎まさよし、篠原涼子
「JUSTICE」
監督:行定勲
脚本:行定勲
出演:妻夫木聡、綾瀬はるか
「Cold Sleep」
監督:飯田譲治
脚本:
出演:大沢たかお、角田ともみ
「ARITA」
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
出演:広末涼子
「Pandora-Hong Kong Leg」
監督:望月六郎
脚本:
出演:吉本多香美、麿赤兒

玉石混淆ってことよね。学生映画の延長みたいなものから、与えられた時間でドラマを完結させている作品もある。行定監督の「正」と岩井監督の「ARITA」がお気に入り。吉本多香美がエロティックだったけど、映画は意味不明。あとはクズ。

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たどんとちくわ 2005,7,26

tadon 邦題:たどんとちくわ
時間:102分
公開:
製作年度:1998
製作国:日本
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:板谷健一、川崎隆
監督:市川準
脚本:市川準、佐藤信介、NAKA雅MURA
原作:椎名誠
撮影:小林達比古
音楽:板倉文
出演:役所広司 、真田広之 、根津甚八 、田口トモロヲ 、桃井かおり

まさに「たどん」と「ちくわ」で、2本の映画がとりあえず1本にしてあるの。しかも原作まであるっていうから狂気の連鎖は怖い。どこで誰が、こんな映画を作ってしまおうって思ったのかは謎だけど、出来てからの映画説明や紹介や褒め言葉やっていう「コメント」がすっごい作りにくい映画だっただろうなって思う。で、多分、監督のフィルモグラフィやオピニオンコメントでごまかしちゃうっていうパターンかしら。どっちにしても、映画そのものの存在無意味、皆無は実験性と後ろ向きな先鋭性、ああ、言葉を選んでるだけでイヤになっちゃう。

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忍 2005,7,25

shinobi 邦題:忍
時間:101分
公開:2005-09
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:榎望
監督:下山 天
脚本:平田研也
原作:山田風太郎「甲賀忍法帖」
撮影:近森眞史
音楽:岩代太郎
出演:仲間由紀恵、オダギリジョー、黒谷友香、沢尻エリカ、椎名桔平、升毅、虎牙光輝、坂口 拓、木下ほうか、りりぃ、寺田 稔

ロミオとジュリエットな関係性ってくくっちゃうのは単純なんだけど、そういうことなんだもの、しょうがない。愛しながら戦う宿命という構造はいろいろなパターンで語られるけど、忍者だものね。5vs5というテレビゲームっぽい単純な敵対関係を作り上げて観客に「わかりやすさ」をサービスしていくのは「娯楽していきますからヨロシク」っていう「産業生産品」である証拠よね。だってファンドで「投資物件」として成立してる映画なんだもの。投資家が悩んじゃうような芸術性は「背任」になるかもしれないわよね。だからバカでもわかる構造にして、イマドキのスターを配して、「優良な商品」のパッケージとして成立させてるの。あとはステレオタイプなテレビゲームストーリーをCGやワイヤーで見せていけば一丁あがりっていう、多分、和製「グリーン・ディステニー」や「ヒーロー」っといったあたりを狙って終わり。そこには作り手の思いやメッセージは一切無くて、職人が、脚本の要求する映像を仕上げましたっていう、無機質な、欠如した想像力の証拠品が横たわるだけなの。

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ドンを撃った男 2005,7,21

don 邦題:ドンを撃った男
時間:91分
公開:
製作年度:1999
製作国:日本
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:板谷健一、米山紳
監督:和泉聖治
脚本:友松直之
原作:山田勝啓
撮影:
音楽:
出演:的場浩司、千堂あきほ、中野英雄

USENのオンデマンドの映画ってCMが入るからイヤだけど、無料だもの。我慢しなきゃ。で、つい観てしまったけど、こういう映画が需要があるっていうことにビックリ。なんかオーダーメイドのような狭い需要なんだろうなぁって思う。どういう観客たちがあつまるのかしら。内容は妻子あるヤクザが親分の仇を討つのに、大阪の巨大組織の大ボスに銃撃するまでの物語。映画として、ストーリーがもたついていて、観ていて飽きるけど、そういうものなのかな。

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記憶の音楽Gb 2005,7,14

gb 邦題:記憶の音楽Gb
時間:120分
公開:2001
製作年度:2001
製作国:日本
配給:GAGA
製作総指揮:竹本克明 公野勉 倉持健一
製作:
監督:川村ケンスケ
脚本:木田紀生
原作:川村ケンスケ
撮影:宝輪弘行
音楽:森岡賢
出演:松岡充/黒澤優/寺泉憲/矢島健一/笠原紳司 /中村元則/伊倉慎之介/宮田和弥/MariMari/森岡賢/大江千里/余貴美子/本郷功次郎



映画っていうのが翻訳機なら、この映画は壊れてる。川村ケンスケ脚本・監督が自ら作り上げた「世界=原語」を観る側に対して理解させようとする翻訳をしてない。っていうより、できる力が無かったっていったほうがいいのかしら。思いだけが塊のように転がっていて、それをどれだけ解釈できるだけの因数分解を繰り返すかっていうことがされてないの。人間の原初にあるオリジナルな本能に根ざす「音楽」を求めていくっていう実験の被験者が主人公なんだけど、その世界観の設定が陳腐。ブラック団レベル。プロモ系の監督だからスタイリッシュな映像と「音」の使い方に妥協がない。この妥協って「監督=俺様」に対しての妥協。お客のことなんかこれっぽっちも考えてない。セリフなんかいちいち聞こえなくてもいいんだもの。自分だけ台本に書いてあって「解ってる」から。っていうサブカルジャンキーがフィルムを浪費した地球に優しくない「何の役にも立たない製品」がコレ。

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メゾン・ド・ヒミコ 2005,7,8

mizon 邦題:メゾン・ド・ヒミコ
時間:131分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:アスミック
製作総指揮:
製作:
監督:犬童一心
脚本:渡辺あや
原作:
音楽:細野晴臣
出演:オダギリジョー 、柴咲コウ 、田中泯 、歌澤寅右衛門 、青山吉良



ストーリーはわたし的にはパスなんだけど、多分好きな人は多いんだろうなって思う。ただ、ゲイの老人ホームっていう発想で、ある意味、リアルな老いたゲイを描いていくから、より汚くて哀れ。それはさておき、注目すべきは柴咲コウの演技。これは凄い。彼女の演技力のなせるワザなのか、犬童監督の演出力なのか。でも、彼女の大きな「リアルな目玉」が効いてるから、彼女に軍配。って相撲じゃないけど。オダギリと柴咲と田中泯の関係性が、同極の磁石みたいな近寄りそうでするっとすれ違う「距離感」の妙にあって、叙情的な緊張感が背筋をつたう。周りを取り巻く老ゲイたちの、そのお先真っ暗な享楽に「刹那」だけで生きていくっていう「哀しみ=拒否される孤立感」と「楽天」がないまぜになった、捨て去った真っ当な人生への背の向け方がいい(なんて長いセンテンスかしら)。ともあれ、この映画は柴咲コウの映画であるし、オダギリの映画になりきれなかったし(T_T)、という点で、今年度の日本アカデミー賞主演女優賞有力候補の誕生っていうことになるわね。

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NANA 2005,7,5

nana 邦題:NANA -ナナ-
時間:114分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:大谷健太郎
脚本:浅野妙子 、大谷健太郎
原作:矢沢あい
音楽:
出演:中島美嘉 、宮崎あおい 、成宮寛貴 、平岡祐太 、松山ケンイチ

可愛い映画。なんか、いろんなエピソードや細かなリアクションで自分に投影しやすい映画かもしれない。かっこよくて可愛い。でもそれだけ。メッセージとかは安っぽい方向へ向きすぎ。もっと堂々としてればいいのに。20歳の女の子がいろんな「ワケアリ」を背負っていくんだけど、やっぱり映画と実際の生活と「距離感」がありすぎ。お伽話になっちゃってる。「下妻物語」はそのあたりをファンタジックは映像加工で「嘘だから」っていう居直り的な手法をとってたけど、この作品はマジなまま終わる。それはそれでいいんだけど、映画のもつ「ありえない」っていう現実逃避道具として有効か?っていうと不満は残ってしまうわね。

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電車男 2005,7,2

densha 邦題:電車男
時間:101分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:村上正典
脚本:金子ありさ
原作:中野独人
音楽:服部隆之
出演:山田孝之 、中谷美紀 、国仲涼子 、瑛太 、佐々木蔵之介

期待ゼロで見たら、意外ときちんと作ってた。昨日死んだ芸能界の有名人の追悼番組が放送されてるみたいな促成栽培な映画かなって思ってた。だから雑な内容や練りきれてない矛盾だらけの脚本かなってナメてたら、プロの仕事してた。テレビの2時間くらいのスペシャルドラマレベルのクオリティがあるんだもの。ただ、こういう異端なベストセラーだから「発端」の説得力のなさや、心情の希薄さは残ってたわね。

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2005.12.01

劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者ルカリオ 2005,6,23

poke05 邦題:劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者ルカリオ
時間:102分
公開:2005/07/16
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
監督:湯山邦彦
脚本:園田英樹
原作:
音楽:
製作:
出演:松本梨香(サトシ)、大谷育江(ピカチュウ)、うえだゆうじ(タケシ)、KAORI(ハルカ)、山田ふしぎ(マサト)/ 特別出演(声の出演)◆山寺宏一、岡江久美子、菊池桃子、西野亮廣(キングコング)、梶原雄太(キングコング)、ベッキー



ロードムービーな雰囲気で、意外とお子様ムービーを超えてる。でも、世間の捉え方はお子様ムービーだから、子供たちにはブタに真珠かもしれない。あ、ニャースがいるからネコに小判か。

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交渉人 真下正義 2005,6,2

koshonin 邦題:交渉人 真下正義
時間:127分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:本広克行
脚本:十川誠志
原作:
音楽:松本晃彦
出演:ユースケ・サンタマリア 、寺島進 、小泉孝太郎 、高杉亘 、松重豊

どうせテレビのスペシャルドラマ並かなって舐めてたら、けっこう面白かった。映画になってた。ただ、真下正義って主役じゃないの。集団劇な感じ。寺島進や金田龍之介がすっごくいい味を出してる。ストーリーも矛盾だらけだけど強引に突き進ませるハリウッドっぽい。「娯楽」っていうポイントでは合格よね。

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オペレッタ狸御殿 2005,6,1

tanuki 邦題:オペレッタ狸御殿
時間:111分
公開:2005
製作年度:2004
製作国:日本
配給:ヘラルド
製作総指揮:
製作:
監督:鈴木清順
脚本:浦沢義雄
原作:
音楽:大島ミチル 、白井良明
出演:チャン・ツィイー 、オダギリジョー 、薬師丸ひろ子 、由紀さおり 、山本太郎

ごめんなさい。どうしようもない。もう一度観たいとも思わない。観たことさえ忘れたい。悪夢だわ。ここまで巨額なお金がドブに捨てられるのって日本映画では初めてに近い。まあ、捨てるのに流儀があって、捨て方に尊敬が集まる「Seijun Suzuki」だから、ああ、でも我慢できない。

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天使 2005,5,24

tenshi 邦題:天使
時間:115分
公開:
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:
監督:宮坂まゆみ
脚本:
原作:桜沢エリカ
音楽:
出演:深田恭子、永瀬正敏、安藤希

深田恭子ちゃんが世の中を見つめる、ちょっと不思議ちゃんなB級っぽい天使。ちいさな幸せを小さな町の人たちのあれこれに分け与えてい映画。原作が短編集なんで、エピソードが連なるタイプの映画になっているけど、もうしこしシナリオを練ったほうがよかったのかもしれない。起伏がほとんどなくて、本線の物語も事件らしい事件もなく、のほほんとささやかな恋愛が成就する。それはそれで最近はやっているオフビート系の脱力ムービーなんだろうけど、それにしては計算がされていない感じもするわ。原作が桜沢さんの描写力で「世界観や雰囲気」をかもし出しているのに、やっぱり実写だとリアルすぎちゃうから。深田恭子ちゃんの台詞が一言もないのも不思議。どっかで一言くらい「決める」っていう場面があるかなって思っているうちに終わった。

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姑獲鳥の夏 2005,5,18 CANNES 2005

ubume 原題:UBUME
邦題:姑獲鳥の夏
時間:123分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:ヘラルド
製作総指揮:
製作:
監督:実相寺昭雄
脚本:
原作:京極夏彦
音楽:
出演:堤 真一、長瀬正敏、阿部 寛、宮迫博之、田中麗奈、石田あゆみ、

やっぱり、無理だった。あの立方体に近い厚さの本は「読む」ことを前提にしているから異常なペダンティックな会話が延々とされる。で、その会話を読んでいるうちにトランス状態になって物語世界に獲り憑かれていく「快感」があったの。で、その部分が映画では無理なのね。原作どおりに会話させたら終わらないもの。ということは、要素を取捨選択してシナリオにするわけで、その作業が、大失敗っていうことになっちゃってる。となると、金田一シリーズみたいにキャラクターをきちんと描いて、ストーリーは簡潔にまとめてエンタテイメントにしていくっていう作業が大事になるの。ところが、それも中途半端。どうかなって思った堤=京極、阿部=榎木津、関口=長瀬が全然似合ってない。唯一期待してた榎木津も原作の野生の本能系狂乱探偵に比べて分別くさく、理屈を語ってしまう。実相寺監督も意味不明な象徴カット、特撮風カットを「流れをとめるかのように」入れて観客を、我に帰らせてしまう。どちらにしろ、原作世界のスタート作だからって「姑獲鳥の夏」を映画にするのは難しかったかも。二重三重に犯行理由が絡み合うなかで、最もダメなのが「観客に推理させない」という証拠不提出というミステリの基本を忘れているっていう点。これは、映画以前に、サスペンス作品として失格なのよね。だから、あらゆる結末の論理が「あとだしジャンケン」になっちゃうの。原作は全部読んでるくらいに好きなシリーズなのに、この映画はシリーズにはなれないと思うわ。

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亡国のイージス 2005,5,17 CANNES 2005

aegis 原題:AEGIS
邦題:亡国のイージス
時間:127分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:ヘラルド・松竹
製作総指揮:
製作:
監督:阪本順治
脚本:
原作:福井晴敏
音楽:
出演:真田博之、寺尾 聡、佐藤浩一、中井貴一

福井作品が今年は映画化が連続してる。で、やっぱり想像通り。イージス艦の中でスッタモンダ。これが潜水艦ならローレライだし。スケールが小さいのはどうしようもないけど、それ以前に「誰に見せたいの」っていうのが判らない。作りたかっただけの映画で完結しちゃっている気がする。メッセージ性を追求するなら「博士の異常な愛情」をもっと分析すればよかったのにね、って思う。中井貴一が演じる北朝鮮工作員の「動機」が最後まで判らなかったの。動機って結果を目的とするものだろうし、そうなると何を「結果」したかったのか全然わからないの。まあ、そういう国家なんだから工作員もそうなの、っていうことかな。それにしては野球場のシーンとか意味不明。オープニングの数分間が意味不明。如月の存在が意味不明。で、真田博之に娘がいて、っていうエピソードが存在理由ないのに延々と語られる。ってなぜ?もっともっと削ることができそうなのに2時間以上の映画になっちゃってる。お客さんを呼ぶなら荒唐無稽な戦争シミュレーションスペクタクルにしたててアクション映画に仕切ってしまえばいいのに、日本映画ってウェットな要素をどうしても「意味ないのに」入れたがる。入ってないと不安なのかしら。そういう点では日本映画には「ダイ・ハード」は永遠に生まれないかもしれない。

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2005.11.30

阿修羅城の瞳 2005,4,21

ashura 邦題:阿修羅城の瞳
時間:119分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:
監督:滝田洋二郎
脚本:戸田山雅司 、川口晴
原作:中島かずき
音楽:菅野よう子
出演:市川染五郎[7代目] 、宮沢りえ 、大倉孝二 、皆川猿時 、二反田雅澄

オリジナルの舞台は全然知らないし、観たいとも思ったことがないので「ついにあれが映画になったのね」という感慨は全然無い。多分猿之助のケレン歌舞伎と今様(ってなんだ?)なハイスピード感覚の演劇が融合したお芝居だったんだろうなって、映画を観た雰囲気から想像する。でもそれがどこまでメジャーな演劇だったかっていうのに疑問。世の中には宗教のように「大人計画」をリスペクトする一団がいるのと同じで、この映画の原典の「新感線」を盲目的に愛する人たちがいるんだろうなって、これは想像。で、何が言いたいかっていうと、映画が全然つまらなかったっていう以前に、ラスト近くの高麗屋と宮沢りえのやりとりが「大げさな舞台演技」で鼻持ちならなかったっていうこと。二人の緊張感あふれるはずの立ち回りの最中に目が据わって、韻を踏んだ長台詞を朗々とやりあう、コメカミの血管が切れそうに複式呼吸なセリフ回し。映画みてるよね、私。って居場所を再確認しなきゃいられない不安感にかられちゃった。映画としての成立よりも、たぶん舞台劇として完成されてる世界をフィルムにする過程で滝田洋二郎の才能の限界があらわになっちゃったんだろうなって、監督の無能さに同情しちゃう。それと同時にやっぱり高麗屋でなきゃ(だからこそ)こうなり様がないのよね、っていう出発点に戻るの。それにしても宮沢りえは痩せすぎ。

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いぬのえいが 2005,4,9

inueiga 邦題:いぬのえいが
時間:96分
公開:2005
製作年度:2004
製作国:日本
配給:
製作総指揮:
製作:
監督:犬童一心 、黒田昌郎 、祢津哲久 、黒田秀樹 、佐藤信介 、永井聡 、真田敦
脚本:佐藤信介 、山田慶太 、永井聡
原作:
音楽:
出演:中村獅童 、伊東美咲 、天海祐希 、小西真奈美 、宮崎あおい

真田敦監督の「まりも」のエピソード。ラスト10分くらいだけど、そのためだけに1800円払う価値あった。ボロボロに泣いた。映画館でお客が泣いてるCMは嘘じゃなかった。私も同じ状態になった。犬にまつわるショートコント風もあり、少年と犬の不思議な友情あり、とっても心地よい98分。で、ラストが涙が止まらないって、ちょっと映画にしてやられちゃった。

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戦国自衛隊1549 2005,4,6

sengoku 邦題:戦国自衛隊1549
時間:119分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:角川映画
製作総指揮:
製作:
監督:手塚昌明
脚本:竹内清人 、松浦靖
原作:福井晴敏
音楽:
出演:江口洋介 、鈴木京香 、鹿賀丈史 、北村一輝 、綾瀬はるか


「タイムライン」という超大作風B級駄作がついこの間あったばかりだというのに。日本映画でまさか同じような失敗をするなんてってね。「フィラデルフィア・エクスペリメント」みたいに電磁波実験で戦国時代にタイムスリップして、っていうんだけど、あとは安っぽく富士の裾野でチマチマと戦いがあるだけ。時代を変革するっていう物語的スケール感もなくタイムスリップした自衛隊同士が製作予算に見合ったバトルをするだけ。なにこれ?って叫びたくなる。アクションシーンの安っぽさは我慢できても、その物語の安易さと狭さには辟易。ローレライもそうだけど、福井さんって絶対無能だと思う。シチュエーションだけ「ほほぅ」って思わせて、でもその中で繰り広げられる物語は狭くて浅くて「記号」だけが踊る安っぽい書割のようなものしかないの。こんな戦国自衛隊なら宇治谷順さんの単行本を原作にしたほうが絶対面白いと思うわ。宇治谷版だとアメリカ軍までタイムスリップしちゃうんだもの。角川映画ってタイトルで完結して中身はスカスカな映画の代名詞になるかもしれないわね。夏の妖怪映画もちょっと不安だわ。って見たくもないけど。

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東京ゾンビ 2005,3,25

TokyoZombiev2 邦題:東京ゾンビ
時間:103分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東芝
製作総指揮:
製作:
監督:佐藤佐吉
脚本:
原作:花くま ゆうさく
音楽:
出演:浅野忠信、哀川翔

あああ、新人監督がやっちゃいましたぁっていう映画。今まで観たことが無いような世界を見せてくれるのが映画なら、この作品は確かに映画なんだろうけど、やっぱり文法がたどたどしいので奇跡は起きなかった。自然文で作る俳句のような方向しかできないっていうか、技術がなかったんだろうけど、時の運があれば、素人でも素晴らしい句を詠めるはず。でも、やっぱり奇跡をおこすまでの底力はなかってみたいね。残念。

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仁義なき戦い 2005,3,20

jingi 邦題:仁義なき戦い
時間:99分
公開:1973
製作年度:1973
製作国:日本
配給:東映
監督:深作欣二
脚本:笠原和夫
原作:飯干晃一
音楽:津島利章
製作:
出演:菅原文太 、松方弘樹 、田中邦衛 、中村英子 、渡瀬恒彦

この間、笠原和夫さんについての本を読んだので、久しぶりにレンタルショップから借りてみた。街の中の乱闘シーンがぶっつけ本番で、カメラのレンズを殺陣師が振っていたっていうのを読んだだけに。映像が何を写したかったのかも良く判った。名セリフのオンパレードっていう映画なんだけど、これだけのセリフを笠原さんが紡ぎ、深作監督が忠実に映像に焼き付けていったという職人芸の奇跡を改めて感じる。その他大勢役の大部屋さんが、とにかくカメラの画角に入りこめっていう監督の指示を守って、前へ前へと出てくる迫力も、あの本を読んでいたからこそあらためて発見できるのかもしれない。なんか、教材の証拠品を精査しているもたいな気分になっちゃった。

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渋谷物語 2005,3,15

shibuyastory 邦題:渋谷物語
時間:122分
公開:2005
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東映
監督:梶間俊一
脚本:石松愛弘 、田部俊行 、梶間俊一
原作:安藤昇
音楽:
製作:
出演:上弘明 、南野陽子 、遠野凪子 、山路和弘 、升毅

「仁義なき戦い」の本を読んだので、最近のヤクザ映画ってどうなってるのかなっていう興味もあって、ちょっと恐いけど劇場へ行った。その筋の人たちが体温上げて見てるのかなって思ったら、けっこう爺さんばっかり7~8人しか観客がいないんだもの。閑散としていて恐かった。安藤昇というヤクザが戦後渋谷で勢力をつけるクロニクル。全体的に演出がかったるかったし、主人公がバタ臭い(すっごい死語)っていうか、格好良すぎて引いた。もっと泥臭いほうがリアルで面白かったかもしれない。みんな、とって付けたようなヤクザ演技で眉間にチカラはいりすぎ。いまどきは、ヤクザ映画も「勢い」が無くなってるって証拠のような映画かもしれないわね。

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劇場版ロックマンエグゼ / 劇場版デュエル・マスターズ 2005,3,6

rockman 邦題:劇場版ロックマンエグゼ
時間:分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
監督:加戸誉夫
脚本:荒木憲一
原作:
音楽:
製作:
出演:比嘉久美子 、木村亜希子


邦題: 劇場版デュエル・マスターズ
時間:分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東宝
監督:鈴木輪流郎
脚本:西園悟
原作:松本しげのぶ
音楽:
製作:
出演:小林由美子 、虻川美穂子 、伊藤さおり

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真夜中の弥次さん喜多さん 2005,2,24

yajikita 邦題:真夜中の弥次さん喜多さん
時間:201分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:アスミックエース
監督:宮藤官九郎
脚本:宮藤官九郎
原作:しりあがり寿
音楽:ZAZEN BOYS
製作:
出演:長瀬智也、中村七之助、

宮藤官九郎さんへいろいろヒット作を作ったご褒美?どうしていいかわからないで、幼稚園児が書きなぐったお絵かきのような映画。友達を集めて「僕、こういうのやりたいから協力してよ」と悪ふざけの片棒をかつがせてる。それはそれで、同世代のお仲間が調子のってるっていうのは目をつぶるから、一般の観客にお金を払わせるようなまねだけはしないで欲しい。でも、このわけのわからなさが、サブカル好きっぽい能書きだけのエッジきいてる風な人たちが持ち上げちゃうんだろうなぁ。ああ、やだなぁ。でも私は正直者でいこう。この映画、全然つまらない!ってね。

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リンダ リンダ リンダ 2005,2,10

linda 邦題:リンダ リンダ リンダ
時間:114分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:ビターズエンド
監督:山下敦弘
脚本:向井康介、宮下和雅子、山下敦弘
原作:
音楽:James Iha
製作:
出演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代、湯川潮音、甲本雅裕

若い監督っぽく、やたらと長回し。狙いなのか、やってみたいだけなのか判らない。長回しって意味を浮き彫りにするだけの説得力が必要だと思うけど。残念ながら私は何を説得されているか判らなかったもの。とはいえ、ストーリーは単純でけっこう頑張ってる。主人公と友達がケンカしてるらしいけど、なぜっていう理由が良く判らないのと、このケンカが最後までカタがつかないで、設定としてやや理由不明。元カレとの関係性も描ききれてないしね。ストーリーをグイっと引っ張る力がちょっと不足。修行が足りないって感じね。設定をもう少し練って4人の女の子のキャラクターやストーリーにからまないサイドエピソードを丁寧に書きこんで、描いていけば、もっと良くなる映画だと思う。発想は平凡だけど「感動」をつくりやすい点では王道な映画だもの。クライマックスはもっと追っかけをベタに描いて高揚感を出して欲しかった。モタモタとしてたし映像的にも工夫がなかったみたい。キャストはみんな魅力的だっただけに演出力不足が惜しいわね。

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パッチギ! 2005,1,27

batigi 邦題:パッチギ!
時間:119分
公開:2005
製作年度:2004
製作国:日本
配給:
監督:井筒和幸
脚本:羽原大介 、井筒和幸
原作:
音楽:加藤和彦
製作:
出演:塩谷瞬 、高岡蒼佑 、沢尻エリカ 、楊原京子 、尾上寛之

今のさまざまなポップスは時代をおいてけぼりにして、アーティストの作品としてしか存在しないものが大半。でも、ここに描かれている「歌」は時代とそこに生きている人たちと歩調を合わせて「生きて」いる。なんか幸せな時代ね。目的や目標や問題意識やさまざまな「怒りを向ける対象」や「具体的に見える閉塞感の原因」とかがあって。日本人、朝鮮人という民族の関係性はドラマとしては「ウェストサイド物語」。「ロミオ~」というよりね。素敵な高揚感を与えてくれる映画だったな。好き。

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北の零年 2005,1,27

kita0nen 邦題:北の零年
時間:168分
公開:2005
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東映
監督:行定勲
脚本:那須真知子
原作:
音楽:大島ミチル
製作:岡田裕介 、坂本眞一
出演:吉永小百合 、渡辺謙 、豊川悦司 、柳葉敏郎 、石田ゆり子

長かった。衣裳が綺麗すぎた。重労働してるのに。それよりも吉永小百合が役柄にはぜんぜん合ってない。もう無理よね。この年齢の役柄は。そんな違和感ばっかり3時間ちかく感じてストレスが溜まったわ。

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あずみ2 Death or Love 2005,1,21

azumi2 邦題:あずみ2 Death or Love
時間:115分
公開:2005
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:金子修介
脚本:水島力也 、川尻善昭
原作:小山ゆう
音楽:
製作:
出演:上戸彩 、石垣佑磨 、栗山千明 、小栗旬 、永澤俊矢

パート2っていうことで、金子監督の肩に力が入ったのかしら。人物がばらばらで噛み合ってない。物語も一直線で緩急もなく、ツイストもなく、なるほどっていう伏線もなく、ベタに一本調子。って、今のIQが低めの観客にはいいかもね。複雑じゃないほうが。こういうエンタテイメント映画ってね。そういえば「ローレライ」もIQ低そうだったし。ということは、映画はブルーカラーや低所得マイノリティの週末の刹那的娯楽のためにだけあるハリウッドのテイストに近づいてきてることって理解していいのかな。21世紀の日本映画ってば。悲しいけどね。

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劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game 2005,1,20

tenipri 邦題:劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game
時間:65分
公開:2005-01-29
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
監督:浜名孝行
脚本:前川淳
原作:許斐剛
音楽:渡部チェル
製作:
出演:皆川純子 、置鮎龍太郎 、近藤孝行 、津田健次郎 、甲斐田ゆき

コアなファン向けの映画っていうことで、犬夜叉なみに排他的な映画だった。それでも努力してそれぞれのキャラクターを紹介をしてはいるけど、消化しきれないで終わった。それぞれの「話っぷり」が、アニメ視聴者にとってはご存知なものなのかもしれないけど、笑う場所がわからないだけに辛いな、やっぱり。ストーリーむおざなり。同じマニアが喜んだ去年のNARUTOはストーリーがしっかりしてたから、初体験ユーザーでも楽しめたけど、テニプリは無理だった。短編も多分マニアには垂涎のキャラ総登場なんだろうけど、よくわからないで終わった。

邦題:跡部からの贈り物~君に捧げるテニプリ祭り~
時間:30分
公開:2005-01-29
製作年度:2005
製作国:日本
配給:松竹
監督:浜名孝行
脚本:前川淳
原作:許斐剛
音楽:渡部チェル
製作:
出演:皆川純子 、置鮎龍太郎 、近藤孝行 、津田健次郎 、甲斐田ゆき

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2005.11.29

劇場版とっとこハム太郎ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔 2004,12,23

hamu2004 邦題:劇場版とっとこハム太郎 はむはむぱらだいちゅ!
ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔
時間:40分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:出崎 統
脚本:金春智子
原作:河井リツ子
音楽:
製作:
出演:間宮くるみ 、池澤春菜 、松浦亜弥

今年は40分くらい。これまでの「ゴジラ」と併映じゃなくて「犬夜叉」とのペア。相変わらず、ものすごいスピード感で物語がすすむ。子供たちはついていけるのかしらって心配になっちゃう。松浦亜弥がゲストで声優しているけど、カツゼツがちょっと悪い。キャラクターは可愛いけどね。でもエコハムはうざい。いらない。(2回目)

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犬夜叉 紅蓮の蓬莱島 2004,12,23

inuyasha2004 邦題:犬夜叉 紅蓮の蓬莱島
時間:86分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:篠原俊哉
脚本:隅沢克之
原作:高橋留美子
音楽:和田薫
製作:
出演:山口勝平 、雪野五月 、辻谷耕史 、桑島法子 、渡辺久美子

ハムちゃんと犬夜叉のカップリングもヘン。ゴジラとハムも違和感あったけどね。犬夜叉ってある程度の世界観の知識がなければ、すっと入っていけない映画だものね。初見だと唐突にキャラクターが登場して、お約束らしいギャグを展開したり、強さをみせつけたりしながら、ストーリーとは無関係っぽく唐突に去っていくんだもの。で、そのキャラってテレビシリーズとか、これまでの犬夜叉映画では、知る人ぞ知る有名キャラなんだろうなって想像するだけ。私はテレビも映画も犬夜叉なんて知らないから、あっけにとられるだけ。ディープなユーザーの皆さんにはこたえられないくらいに真っ当な登場でキャラ展開なんだろうなって想像するけど、ハム太郎を観に来たお子ちゃまたちは、何にも伝わっていなかったみたい。もちろん私にも。そういうとこではゴジラの100倍不親切な映画ね。かってにマニアの皆さん向けに単独公開していくべき映画ね、やっぱり。

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劇場版とっとこハム太郎 ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔 2004,12,10

hamu2004 邦題:劇場版とっとこハム太郎 はむはむぱらだいちゅ!
ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔
時間:40分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:出崎 統
脚本:金春智子
原作:河井リツ子
音楽:
製作:
出演:間宮くるみ 、池澤春菜 、松浦亜弥

今年は40分くらい。これまでの「ゴジラ」と併映じゃなくて「犬夜叉」とのペア。相変わらず、ものすごいスピード感で物語がすすむ。子供たちはついていけるのかしらって心配になっちゃう。松浦亜弥がゲストで声優しているけど、カツゼツがちょっと悪い。キャラクターは可愛いけどね。でもエコハムはうざい。いらない。

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血と骨 2004,12,2

titohone 邦題:血と骨
時間:144分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:松竹
監督:崔洋一
脚本:崔洋一 、鄭義信
原作:梁石日
音楽:岩代太郎
製作:
出演:ビートたけし 、鈴木京香 、新井浩文 、田畑智子 、オダギリジョー

崔洋一監督の振れ幅がすごい一年だった。この映画は、メジャー公開の日本映画としては今年の極北。本当なら、アートシアター系の「意欲作」っていう趣なんだけど、これだけ豪華な配役でやっちゃうんだもの。凄すぎる。女性にとっては、堪らなく嫌な映画なんだけど、冷静に映画として評価すると今年の収穫の1本になる。オダギリジョーも素敵。いつもそれぞれの役柄が「彼のため」に存在しているかのような、役者冥利スパイラルに入ってるのかもしれないわ。あずみの狂乱剣士以来、そんな感じ。ビートたけしが本気で役者をやってるのもいい。自分の映画だと「作為」が監督でもあるために感じられちゃうし、「ご法度」はテレがあった気もする。でも、この映画は本気オーラがぷんぷん出てた。演技しているっていう「練り」の弱さがあるけど、存在感が細かな傷を消している感じ。逆に鈴木京香が抑えすぎてたかもしれない。でも、いまの日本でこんな映画が生まれてくることを純粋に驚くわ。見事にイヤーな気分になるし、決して幸せな気分にならなし、それでも「映画」として高い評価をしちゃう。「クイール」の監督がね。

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ゴジラ FINAL WARS 2004,11,22

godzilla2004 邦題:ゴジラ FINAL WARS
時間:125分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:北村龍平
脚本:三村渉 、桐山勲
原作:
音楽:キース・エマーソン
製作:
出演:松岡昌宏 、菊川怜 、宝田明 、ケイン・コスギ 、水野真紀

操演系特撮映画はこれをもって終了、っていうことでいいのね。なんかほっとする。これ以上醜態をさらすのは東宝映画としても忸怩たるものがあると思うし、観客の要求するレベルが「ゴジラ映画のありかた」を超えた遥か彼方へ到達してしまってるものね。というわけで、東宝も、在庫大放出っていう感じ。っていうかやけくそ。有名だったり、カルト的に最後のご奉公だったりする「キャラ」のオンパレード。特に、3本首が出ないで終わるのねって思ってたら意外な展開でちょっとビックリ。ミニラが登場して「ゴジラ」の方向性が変わって凋落していったって言われてるけど、今回は最後だから凋落もなにも関係なしってことでミニラ大活躍。荒唐無稽なエンタテイメントを期待しちゃだめ。基本的に観客のことをあんまり考えないで、ゴジラとその仲間たちのOB会を、後輩の北村君が、よくクラブの歴史わかんないけど仕切っちゃいました、っていう映画。「○○先輩が××先輩と対談ショーしたがってるから、時間作って」って言われたような唐突な無意味シーンも満載。ゴジラ映画を観るっていうよりも、どこに何が出てきてもニコニコ顔で楽しみながら「耐える」精神的エクササイズなの。あ、ガメラは出てこなかった。一応。

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隠し剣 鬼の爪 2004,11,19

kakusiken 邦題:隠し剣 鬼の爪
時間:131分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:松竹
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
原作:藤沢周平
音楽:冨田勲
製作:
出演: 永瀬正敏 、松たか子 、吉岡秀隆 、小澤征悦 、田畑智子

去年の山田時代劇と、どこが違うのか全然わからなかったけど、お客さんは満足してるみたいだった。ある意味では寅さんよね。清貧な侍と支える妻だとか妹だとか使用人の少女だとか。で、主君のために不本意ながら(実はものすごい達人なのを隠していたのに)刀を抜く。こういう泣かせどころの判りやすい「基本パターン」にもう乗せたのね、っていう職人芸に感心しちゃうわ。でも、今年の作品は、題名にある「鬼の爪」がすっごく格好よかったから許しちゃう。鬼の爪の正体がわかって、その技をふるうラストの数分は大好き。これは見ものだわ。

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ピンポン 2004,11,17

pinpon 邦題:ピンポン
時間:114分
公開:2002
製作年度:2002
製作国:日本
配給:アスミック
監督:曽利文彦
脚本:宮藤官九郎
原作:松本大洋
音楽:
製作:
出演:窪塚洋介 、ARATA 、サム・リー 、中村獅童 、大倉孝二

久しぶりだなって思いながらテレビ放映で観てしまった。どうせテレビだから20分ちかくハサミをいれてるわけで、映画の見方としては最低。でも窪塚洋介の出世作だし、獅童の出世作だし、ということで、スクリーンで見逃したっぽい「演技」をメインに観た。窪塚の放り投げるようなセリフの言い回しが、この時点でほぼ完成形になってるし、「GO」の乾燥系青春像ときちんと線が繋がるって再発見。獅童もいいけど演技過剰かもね。あ、観てないけど「隣人13号」ってこれ系かもしれない。少なくとも「いま会い」じゃないだろうし、役柄の幅っていうとこからみると窪塚よりは振幅が大きいかな。って、たかがテレビ放映の映画だものね。明るい部屋で見てたし、CMでテンションをブチブチ切られるしね、

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スクラップ・ヘブン 2004,10,22

mo3628_f1 邦題:スクラップ・ヘブン
時間:116分
公開:
製作年度:2004
製作国:日本
配給:
監督:李相日
脚本:
原作:
音楽:
製作:
出演:オダギリ・ジョー、加瀬 亮、栗山千明、柄本 明

「69」では突き抜けた明るさを表現してたけど、この作品は壊れそうで壊しきれなかった、抜け切れなさのモヤモヤが残ってしまった。後半なんかテンポ悪いしね。主人公たちの閉塞感がもうひとつ描ききれてない感じがする。柄本明がものすごい演技。この人が映画を締めてるキーマンになってると思う。

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ハウルの動く城 2004,10,15

haul 邦題:ハウルの動く城
時間:119分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
音楽:久石譲
製作:鈴木達男
出演:木村拓哉 、倍賞千恵子 、美輪明宏

顔が違う。そればっかり気になってしまう。老婆にされたソフィー顔。アップの描きこみと、全身ショットの時と顔が違いすぎる。全身ショットの雑さ加減は致命的。90歳っていうしわくちゃな老婆が、全身ショットだとせいぜい40歳くらいの中年女性な姿にしか描けてない。アニメーターがすっごくレベル低い人なのか。それとも、ストーリー上の狙いなのか。でも、ストーリー上に狙って、実年齢のソフィーに戻るシーンは「意味をもって」存在しているから、それとは別で、アップから引きになっていきなり年齢が若返るっていうのは、やっぱりアニメーターの質の悪さなんだろうなって思う。これって映画の根本を壊してしまってる。ストーリーも、何を描きたいかのテーマが希薄で、ハウルの心を取り戻すっていう本筋が曖昧なままで時間が経っていく。ソフィーの何事にも動じないキャラクターはいいんだけど、テーマのどこに寄与していくのか曖昧。戦争も反対っていうか「いかがなものか」な扱いなんだけど、戦争発生の意味が不明。反対するための「戦争」っていう道具みたいな表現にしかなっていない。映画の全てが曖昧で、何を観客に伝えたいかが全然わからない。わたしがバカだからなのかもしれないけど。でも盲目的に「宮崎アニメ」っていうジャンルを信奉する「世の中」は、きっと誉めるんだろうなぁ。ありゃりゃ「やっちゃいましたぁ」って決して言えないだろうし、これが「面白がって感動できないのはヘン」ていう風潮ができてくるっていうか、ファッショ的に強要されるんだろうなぁ、この冬は。でもわたしは、この映画については「王様は裸だ!」って叫ぶ勇気を持ちたいな。「ハウルの動く城」って「わけわかんなくて、全然おもしろくない。ベネチア映画祭で無視されたの、良くわかるわ!」ってね。

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レディ・ジョーカー 2004,10,6

ladyjoker 邦題:レディ・ジョーカー
時間:121分
公開:2004/11
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東映・日活
監督:平山秀幸
脚本:鄭義信
原作:高村薫
音楽:
製作:中村雅哉
出演:渡哲也 、徳重聡 、吉川晃司 、國村隼 、大杉漣

多分、自分が製作に加わってたら、映画にする前に原作者に謝って、映画化断念すると思う。それだけ、原作が凄いんだモノ。小説世界だけで、その重厚さやテーマの重さが完結していて、生半可な映像じゃたちうちできないと思うから。で、勇気ある制作者?それとも欲深い制作者は映画を作ってしまった。しかも、小説が持っている表層的な衣装だけを模倣してるだけ。奥底にあるテーマ性や犯罪へ結びつく動機の、小説ならば深く壮絶に語られている部分は力量不足で描ききれていない、安手のバラエティ番組の「C級のそっくりショー」にしか成りえてない。登場人物の誰のどこに感情移入してこの映画を読み解くべきなんだろうっていう疑問以前に、パーツとしての俳優たちが、どこまで映画を理解して登場人物になっているんだろうって根本的疑問しか残らない。かってにキレてる辰巳琢朗はもう悪い冗談にしか思えない。世の中には、どんなに映画制作意欲は沸く相手であっても、それを実現してはいけない「完成された小説」っていうのは存在するし、「レディ・ジョーカー」は極北にある作品のひとつだと思うわ。

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茶の味 2004,9,23

chanoaji 邦題:茶の味
時間:143分
公開:2004
製作年度:2003
製作国:日本
配給:クロックワークス
監督:石井克人
脚本:石井克人
原作:石井克人
音楽:リトルテンポ
製作:
出演:佐藤貴広 、坂野真弥 、浅野忠信 、手塚理美 、我修院達也

登場人物の関係性や背景が全然わからなくて、事前にある程度、知識を入れて見なければいけない映画。っていうか、石井監督信者ならそうするんだろうな。だから、そういう前知識を前提に「観客の予習に甘えて」作った傲慢な映画ていえる。どれほどの巨匠なのか知らないけど(「パーティ7」なんか最低だと思う)。じゃ、なんで観にいったのって、言われても「公開中の映画全部観ちゃった」から「パスし続けてたこの映画しかなかった」ていうのが本音。ああ、家でDVDでも借りて観てればよかった。時間の無駄。2時間半もね。でも「やっぱりダメなのね」っていう事を再確認するだけでもよかったかな。渋谷ライズの初回に行ったけど、終わって出るときはけっこう並んでるの。どこを騙されて観にくるんだろう。映像の不思議さなのか、石井作品を「意味不明だけど観ることがおしゃれ」だし、サブカルっぽいでしょって、頭よく見えるでしょ?って思ってるのかな。頭蓋骨に梅干がつまってるようなシブカル系な濁った瞳が配給炊き出しを待つみたいに階段に並んでいるの。ああ、不気味だった。わたしは誰かに見られたら恥ずかしいから初回にささっと逃げ隠れるように劇場に入ったのに。堂々と並ぶ羞恥心のなさ。こんな、たかが、石井作品にね。

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新暗行御使 2004,9,21

angyo 原題:新暗行御使
邦題:新暗行御使
時間:94分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本・韓国
配給:クロックワーク
監督:志村錠児
脚本:志村錠児
原作:尹仁完
音楽:大谷幸
製作:
出演:

日韓合作アニメって触れ込み。多分そうなんだろうけど、だからこそ、ちぐはぐさが出すぎている。背景が雑だったり、CGが溶け込んでいなかったり、っていうあたりは我慢しても、キャラクターの顔がパート分けしてるらしく、いちいち違ってしまっている。作画のクオリティコントロールができなかったのね。日韓だもの。無理することはなかったのね。リトルリーグの少年をメジャーに参加させてしまって、バントひとつできないで失笑を買うって構図。申し訳ないけど、アニメの世界では韓国をリスペクトしすぎる必要はないって断言する。もうやめて欲しい。OLMってきちんとした作品が作れる会社なのに、こんなにストレスのかかる無駄な仕事をするのはもったいない。どうせ、全面的に開放してくれない韓国なんだから、へんな伏線になるって策略はやめて、堂々と頭を下げて買いに来る、教えを乞いに来るのに対応してればいいのにって思う。対等に扱ってあげる必要はないし、それだけの力が無い相手に「できる」って錯覚させるのも、ある意味では相手の不幸に繋がるもの。自力成長を暖かく「見るだけ」にしておけばいいのに。でも、そういう事を実証して確認するために存在する作品って考えれば、日本のアニメ界にとっては無駄じゃなかったかもね。それにしても、シナリオの拙さ、原作アレンジの拙さ、そして無理やりBOAを歌わせて、インターミッションみたいに無意味映像を流すだけのシーンの拙さ。原作の世界観はいいのに、生かせなかったのがもったいないわ。

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誰も知らない 2004,9,6

daresira 邦題:誰も知らない
時間:141分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:シネカノン
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
原作:
音楽:ゴンチチ
製作:
出演:柳楽優弥 、北浦愛 、木村飛影 、清水萌々子 、韓英恵

いい映画かどうかって言えば、いい映画の部類にはいるんだけど、ヒットする映画かどうかって言えば、人知れず公開されて終わるタイプの映画ね。柳楽君がカンヌであんなことにならなければ、順当な興行で終わってしまっただろうに。不器用をナチュラルな演技に見せかける是枝監督の上級な手口で存在感を印象付けられた結果なのね。劇場はシルバー世代の女性だらけ。孫のような柳楽君の顔を観にきたんでしょうね。地味に淡々と描かれる壊れていく日常を、静かに見つめ続けるカメラが映画のすべて。そして役者たちはカメラが存在しないかのように生きている。フィルムの中で。そういう意味では熱くないっていうより、体温が低い映画。でも、このヒットは奇跡ね。

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草の乱 2004,9,6

kusanoran 邦題:草の乱
時間:118分
公開:2004/09/04
製作年度:2004
製作国:日本
配給:
監督:神山征二郎
脚本:加藤伸代
原作:
音楽:Deep Forest
製作:
出演:緒形直人 、藤谷美紀 、杉本哲太 、田中実 、安藤一夫

掘り出し物かもって期待したけど、クズだった。埼玉県人の集会のようになったスバル座。中途半端な時間を狙って空いているだろうなって思ったのに、満席立ち見。しかもその前の回も満席だったみたいで、ロビーは大混乱長蛇。しかも埼玉県人率99%くらい。地元ボランティアでエキストラしたり出資したりしたので関係者がものすごく多いみたい。で、彼らがみんな観にきてるんだから、それは迫力。劇場中知り合いだらけって感じ。秩父事件っていう歴史の授業でも30秒くらいしか語られない自由民権運動暴動事件を首謀者側から描いたって言われても、事件そのものに思い入れがないからちんぷんかんぷんだった。なかなか、掘り出し物映画ってないのね。もう、無茶するのやめよう。時間とお金を損したってキッパリいえる。埼玉県人の友達とかに聞けば招待券くらいもらえたかも。残念ながら、わたしにはそんな田舎モノの友達がいない。映画のチケットくらいで埼玉県人と友達になるのも嫌。

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2005.11.27

デビルマン 2004,8,25

devilman 邦題:デビルマン
時間:116分
公開:2004/10/6
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東映
監督:那須博之
脚本:那須真知子
原作:永井豪
音楽:
製作:泊懋
出演:伊崎央登 、伊崎右典 、酒井彩名 、渋谷飛鳥 、宇崎竜童

ああ、どうしてこんなのが出来てしまったの?夏前の公開予定が10月に延びて、いろいろ手直ししてるって聞いてたけど。無理かも。直しきれてないっていうか、土台が間違っているからどんなにリフォームしても住めない家って感じ。ほんとなら全部壊して更地にして建て直すべきかもしれないわ。いまなぜデビルマン?っていう前提はともかく、映画として、どうしてこれほどツマラナイものできるのか疑問。テレビシリーズのヒーロー実写ものの子供だまし系劇場版のほうが、まだ真っ当かも。誉めどころが皆無。監督がわるいのか。多分そうね。

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釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない !? 2004,8,23

turibaka15 邦題:釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない !?
時間:107分
公開:2004/08/21
製作年度:2004
製作国:日本
配給:松竹
監督:朝原雄三
脚本:山田洋次 、朝間義隆
原作:やまざき十三 、北見けんいち
音楽:信田かずお
製作:
出演:西田敏行 、三國連太郎 、浅田美代子 、江角マキコ 、筧利夫

三國さんが高齢で、船に乗るのがきついって、来年の「釣りバカ」は無くなるらしいって噂。だからかどうか知らないけど、今回の作品はやりたい放題みたい。小津の「麦秋」へのオマージュのようなストーリーが主軸でハマちゃんが都合よく狂言回しになってる。そういう意味では15作品も続くとメインキャラは主題からはずれるようになってくるのね。大物ゲストの物語が「釣りバカ」の世界観で展開されていくの。普通なら、収束してハマちゃんが大きな仕事を鈴木建設の為にゲットするっていうオチとかが用意されるはずなのにね。今回はゲストたちの恋物語の成就で完結。本当にこの作品がラストなら、もうちょっと「まとめ」な感じに仕上げると思うけど、そういう意味では来年も続いていく期待もちょっぴりある。って私の映画鑑賞のプライオリティではかなり低いとこにあるシリーズではあるけどね。

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笑の大学 2004,8,19

warainodaigaku 邦題:笑の大学
時間:121分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:星護
脚本:三谷幸喜
原作:三谷幸喜
音楽:本間勇輔
製作:
出演:役所広司 、稲垣吾郎

星監督が映画化を辞退し続けたっていうけど、そうね。難しいわね。密室の二人劇を映画にするなんて。稲垣吾郎がミスキャストかどうかっていうことは別にして、役所広司とマッチしてたかっていうと、してない。だから、稲垣吾郎を「主」とすると役所広司はミスキャストだし、でもそうなると映画は違うベクトルを持ってしまいそう。三谷演劇を稲垣吾郎と、例えば舞の海がやるような、安いパロディコント。ちょっとシュールだけど。となると、役所にはスイングする相手を吟味してあげたかった。そのほうが映画としては面白くなりそうだもの。仮にもアカデミー賞の常連役者の役所の芝居によつに組めるだけの存在感やら演技力やらが必要よね。ああ、でも悲しいかな、こういう映画で、稲垣吾郎って日本アカデミー賞とかにノミネートされちゃうのかな。政治的っていうか、映画の三谷脚本ブランドとか回りのスタッフの高値な感じや役所の熱演による高級映画ってイメージの付加価値で。あたしは認めない。そんなの。

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劇場版 NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!! 2004,8,13

naruto2004 邦題:劇場版 NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!
時間:85分
公開:2004/08/14
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:岡村天斎
脚本:隅沢克之
原作:岸本斉史
音楽:
製作:
出演:竹内順子 、杉山紀彰 、中村千絵 、井上和彦

8/2に続き2回目

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劇場版 NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!! 2004,8,2

naruto2004 邦題:劇場版 NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!
時間:85分
公開:2004/08/14
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:岡村天斎
脚本:隅沢克之
原作:岸本斉史
音楽:
製作:
出演:竹内順子 、杉山紀彰 、中村千絵 、井上和彦

短編はいらなかったかも。キャラが「ギャグ」向きじゃないし、ボケ方がマニアックで、かなりのキャラスキルが必要っぽい。どうせなら、ベタな動きオチのギャグ中心にして、キャラの特技ギャグを排除しておけばいいのに。それに絵もSD系にしなきゃね。さて、長編はというと、これが良くできてる。ストーリーも前半はちょっと冗漫かなって思うところもあるけど、見せ場やチェイスもほどよいタイミングでダレることなくきちんと配してある。テーマもしつこいくらいに判り易いし、クライマックスからエンディングは宮崎アニメな爽快感さえ漂ってしまう。初弾としては、右往左往した「迷い」が無く、ストーリーアニメの王道を行ってるって断言できる。テレビアニメの映画化っていう、お子様御用達じゃなくて、もっと広い「一般観客」にも耐えうるクオリティになってるわ。お見事。

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ワー!マイキー リターンズ 2004,7,23

mikey04 邦題:ワー!マイキー リターンズ
時間:55分
公開:2004/07/17
製作年度:2004
製作国:日本
配給:
監督:
脚本:
原作:
音楽:
製作:
出演:

ああ、面白かった。DVD買おうっと。ローラちゃんは最高。エミリも一途だしね。でもきっと石橋監督とかはみんな女性恐怖症かもしれない。悪意ありすぎ。あ、ストーカーの女の子の視点を変えた作品はすっごく面白かった。この2本だけでも十分入場料金の価値があるわ。

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NIN×NIN 忍者ハットリくん・ザ・ムービー 2004,7,6

nhattori 邦題:NIN×NIN 忍者ハットリくん・ザ・ムービー
時間:100分
公開:2004/08/28
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:鈴木雅之
脚本:マギー
原作:藤子不二雄(A)
音楽:服部隆之
製作:
出演:香取慎吾、田中麗奈、ゴリ、知念侑李、戸田恵子、浅野和之、升毅、宇梶剛士、東幹久、伊東四朗

いまなぜ?っていう疑問だけが残る映画。スタッフもキャストも「お仕事」としてプロの作業をしましたっていう感じ。だって、この時代にハットリ君を映画化するモチベーションがあるわけ無いって思うもの。どこかにあるなら教えて欲しい。多分J・K氏の、すっごく短絡的な「思い付き」が、シャレで終わらないで回りが気を遣って実現させちゃったにすぎないんだと思う。そういう意味では存在しなくてもよかった映画なのかもしれない。でもあれだけのスタッフやお金や東宝のチェーン劇場を巻込むのだから、凄い。方向違いだけど、尊敬してしまう。

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劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者デオキシス 2004,7,4

poke2004 邦題:劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者デオキシス
時間:100分
公開:2004/07/17
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:湯山邦彦
脚本:園田英樹
原作:
音楽:宮崎慎二
製作:
出演:松本梨香 、大谷育江 、上田祐司 、KAORI[声優] 、山田ふしぎ

いつもより長い。っていうより、今年は短編が無い分だけ本格的な映画の長さがある。100分ならちょっとした大人の映画。それだけに、単純な物語にできず、人物描写とか行動動機とか精神的外傷とかが描かれている。それだけに子供たちがついていけるかなって思ったけど、ラストの30分くらいのサクサクした展開で満足していたみたい。トーイ君がポケモンが触れないキャラクターで、ラストに思い余ってポケモンに触れてしまう瞬間が感動シーンに設定されているけど、きちんと伝わっていたみたい。アンケートに書いている子供いたもの。それより、新キャラのコネタ風なゴンベがいい。しかも私のベストポケモンのガビゴンの幼生なんだもの。最高のキャラだわ。

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スゥイングガールズ 2004,6,29

swinggirl 邦題:スゥイングガールズ
時間:100分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝、アルタミラピクチャーズ、フジテレビ、電通
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
音楽:ミッキー吉野、岸本ひろし
製作:関口大輔、堀川慎太郎
出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、豊島由佳梨、平岡祐太、竹中直人、白石美帆、小日向文世、渡辺えり子、谷啓

古いって言えば古いタイプの映画。でも面白かった。「しこふんじゃった」の相撲部が吹奏楽になって、ジャズのビッグオーケストラで結実して、っていう一本道の単純明快。「しこ~」と構造がどこも違わない。巻き込まれながら、最後に本気になって、友情やら反発やら、ってね。でも、暗さがぜんぜんないのが今どきな感じ。東宝のこの時期の映画は青春モノって定番だし。「ロボコン」もちょっと描く世界が考えすぎな感じだったけど、悪い映画じゃないし。で、この映画は、音楽もいいし、登場人物が生き生きしていてすっごくOK。「シャルウィダンス」は大人だったけど、この映画なら、もちっと若い観客も呼べるよね。でも、「しこ~」の時代から、竹中直人って、同じ立ち位置の役柄。すごいというか、不可欠というか。多分、竹中なくして東宝青春映画は無い、のかもしれない。言いすぎ?あ、でもすごくハッピーになれる。「スクール・オブ・ロック」の日本版って流れだけど、もっともっと終わり方が素敵。っていうか、あちらはコンテストの結果とかでゴタゴタ描きすぎ。こちらのラストの方が私は、観る人のために言わないけど、簡潔で好き。

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世界の中心で、愛をさけぶ 2004,6,16

sekachu 邦題:世界の中心で、愛をさけぶ
時間:138分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:行定 勲
脚本:坂元裕二、伊藤ちひろ
原作:片山恭一
製作:
出演:大沢たかお 、柴咲コウ 、長澤まさみ 、森山未來 、天海祐希

原作も「別に・・・」っていうものだったし、映画もそう。で、なんで、これだけブームになってしまうの?答えは、バカでもわかるくらいに「簡単」だから。原作も本なんか3年に1冊くらいしか読まないような低レベルの人でも読んだ気にさせる「簡単本」だし。映画もテレビドラマレベルの判りやすさ。そういう意味では「参加しやすい」流行文化なのね。ここまでイベント化しちゃうと、やっぱり「見てない」って言えないし、「読んでない」って言えないから、「バスに乗っておく」のね。有象無象が。つらいのは、私が劇場で観るときも「バスに乗っておく」の一員って思われること。違うけど、でもしょうがない。ああ、やだ。

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キューティーハニー 2004,6,8

qthoney 邦題:CUTIE HONEY キューティーハニー
時間:93分
公開:2004/05
製作年度:2003
製作国:日本
配給:東映
監督:庵野秀明
原作:永井豪
脚本:高橋留美 、庵野秀明
製作:
出演:佐藤江梨子 、市川実日子 、村上淳 、及川光博 、小日向しえ

世の中には、なぜか共同幻想のようにリスペクトされてしまう監督が多い。庵野監督もそうかもしれない。あと日本では鈴木清順監督ね。で、フランスではもてあまされた巨匠ではゴダールがいるし、なぜか巨匠としてコンスタントに迷妄・不可解・商業的破綻作品を作り続けてるロバート・アルトマンとかもいる。みな、観客は「名前」で集まってしまうっていうタイプかしら。それはそうとして、この庵野映画。ビデオムービーであっても「とんでも失敗作」って断言できそう。アニメやコミックの表現を、徹底的に実写で再現するっていう、アニメ少年が一度は夢見るような情景を、本当にやってしまっている。しかも、他人のお金で。自主映画なら誰にも迷惑がかからないのに、庵野監督に数億円を預けて遊ばせた奇特なお金持ちがいてしまった。で、なんにも後ろめたさなく、綺麗に、使い切ったっていう感じ。そう、きっと、庵野監督は、一寸も疑問とか持たずに、嬉々として、サトエリの演技をつけたりしてたのかなって想像できてしまう。あと、マニアックな庵野監督のお友達関係が、意味なく廊下ですれちがったりっていう、一言で言えば、やりたい放題なトンデモ映画に93分もつき合ってしまった私って、ああ鬱。

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スチームボーイ 2004,6,3

steamboy 邦題:スチームボーイ STEAM BOY
時間:126分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:大友克洋
脚本:大友克洋、村井さだゆき
製作:
出演:鈴木杏、小西真奈美、中村嘉津雄、児玉清

作品が10年つくられなくても巨匠と呼ばれるってどういうことなのかしら。20年以上映画を作ってなくても「監督」って呼ばれる長谷川和彦もそうだけど、不思議。で、大友監督は、本当に満足いく仕事だったのかしら。宮崎ハウルがワガママを言ったおかげで、数ヶ月完成を早くさせられて、この作品は大友さんの言う「完成」されてものになったのかしら。ラスト付近の主人公のアップの切り替えしは、それまでのシーンの絵に比べて、質感が全然ちがって背景と顔が融合してない感じだったしね。ほんの1分くらいのシーンなんだけど、公開までに調整するのかしら。あ、それよりも絶対に公開までにロイド博士の声優を変えたほうがいい。中村嘉津雄は絶対ミスキャスト。それも、かなりひどいミスキャスト。一人芝居のテンションが違うし、言葉もカツゼツが悪くてセリフが聞き取れないし、流れていってしまうの。映画の世界に入っていても、ロイド博士がしゃべると、ドヨーンと現実に引き戻されてしまう。致命的よね。ほんと。で、劇場公開のパブリシティために、主要な役柄は全部有名俳優で声を当ててしまったわけだから、アニメの持つ、声が絵の邪魔をしないっていう「絶対命題」が守れなくなってしまっているの。大友監督の作品っていうだけでは宣伝できなかったのかしら。ま、DVDにするときには、ぜひ、大友監督のディレクターズ・チョイス声優による別音声トラックをつけて欲しいと念願しておくわ。いい映画なのに、本当に残念。

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恋の門 2004,5,31

koinomon 邦題:恋の門
時間:分
公開:
製作年度:2004
製作国:日本
配給:アスミックエース
監督:松尾スズキ
脚本:松尾スズキ
原作:羽生生純
製作:小川真司、甘木モリオ、長坂まき子
出演:松田龍平、酒井若菜、松尾スズキ、大竹しのぶ

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CASSHERN 2004,4,30

casshern 邦題:CASSHERN
時間:141分
公開:2004/04
製作年度:2004
製作国:日本
配給:松竹
監督:紀里谷和明
脚本:紀里谷和明/菅正太郎/佐藤大
製作:島秀司/小澤俊晴/若林利明
出演:伊勢谷友介/麻生久美子/唐沢寿明/寺尾聰/樋口可南子/小日向文世/宮迫博之

「いまだかつて見たことのないものを見せてくれる」のが映画の定義のひとつだけど、その意味においてのみ「これは映画」だった。監督がチマチマと作ったんだろうなっていう空前絶後な<実写?>映像がこれでもかっていうくらいに、陳腐なストーリーを演じていく。「メッセージ」という言葉も映画の定義のひとつだと思うけど、その意味においても「これは映画」だった。ただ、メッセージの有無ってことにおいてね。それがどんなに幼稚で単純でお馬鹿であっても、メッセージに貴賎はないもの。「みんな仲良くしましょう」っていう、うさぎ幼稚園の育児標語レベルでも、いちおうメッセージだもの。ヘップバーンの瞳、キャサリン・ゼタ=ジョーンズのボディ、ニコール・キッドマンの唇を持っていても、並べ方によっちゃ、絶世のブスになってしまう。そんな映画かもしれない。宇多田のエンディングだものね。

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トニー滝谷 2004,4,26

tonytaki 原題:「トニー滝谷」(村上春樹著「レキシントンの幽霊」所収)
邦題:トニー滝谷
時間:75分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:スローラーナー
監督:市川 準
脚本:市川 準
音楽:坂本龍一
製作:米澤桂子、石田基紀、越川道夫
出演:イッセー尾形、宮沢りえ

ひたすら眠い。原作本を朗読するだけのナレーションに一見スタイリッシュな映像。芝居。坂本教授のピアノ。でも退屈。室内セットを外に作った手法はなるほどって思ったけど、そんなところに制作費をかけるのはもったいないかも。もっとドラマを!って思う。成立しているのが不思議な映画でした。

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イノセンス 2004,4,9

innocence 原作:志郎正宗
邦題:イノセンス
時間:100分
公開:2004
製作年度:2003
製作国:日本
配給:東宝
監督:押井 守
脚本:押井 守
製作:プロダクションIG
出演:大塚明夫、山寺宏一、田中敦子、大木民夫、竹中直人

<2/24に続き2回目>
「攻殻機動隊」を観たので、もう一回観た。

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69 2004,3,25

69 邦題:69
原作:村上 龍「69」
時間:113分
公開:2004/07/10
製作年度:2003
製作国:日本
配給:東映
監督:李 相日
脚本:宮藤官九郎
製作:横溝重雄、黒澤 満、早河 洋
出演:妻夫木聡、安藤政信、金井勇太、氷川あさみ、太田莉奈、三津谷葉子、新井浩文、井川 遥、村上 淳、原日出子、岸部一徳、柴田恭兵

原作のおいしいところはちゃんと描かれていた。日本の戦後最も濃密な1969年を舞台にした原作者の私小説みたいなのに、宮藤&李コンビが、イマに通じる青春映画に仕立て上げている。その手腕はすごいなって思うけど、逆に、原作の背景に流れる「あの時代の不定愁訴」な気分は全部なくなっているみたい。テキトーに生きているようで、でも時代はいつミサイルが思想的に飛来するかもしれない東西冷戦&ベトナム戦争真っ盛り。そんなワクワクする緊張感を共有しながらバカやってるっていう逆説的な破滅型青春。そんなものが底流にあるはずだって怒ってしまう、同世代(って遅れ気味の団塊末期世代)の人たちがいそうね。でも所詮、学生運動っていう華やかな最前線は2~3年先輩の大学生が独占してるし、だから童貞な高校生の主人公世代は妄想の中で模倣するしかなかった情けない世代。で、そういうとこを描けば描くほど、イマの世代へウケる映画から乖離していってしまうし、でも原作はそういう時代性を孕んでる所に特徴のある青春小説だし。で、そこそこ絶妙に折り合って落としどころを見つけた結果がこの映画のスタイル。原作がどーの、時代がどーのって小理屈を捏ねながら観なければ、ちょっとは楽しい映画になってるかもね。李監督はそのあたりの乾いた笑いを上手に達者にディレクションしてる。新人にちかいキャリアなのに見せ場を上手く作ってるし、何より、妻夫木君をこれだけ楽しそうに生き生きをお芝居させるくらいに乗せる役者殺しぶりも見事かもしれない。

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攻殻機動隊 2004,3,22

kokakukidotai 邦題:GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
時間:分
公開:1995
製作年度:1995
製作国:日本
配給:松竹
監督:押井 守
原作:士郎正宗
脚色:伊藤和典
製作:宮原照夫、渡辺 繁、ANDY FRAIN
出演:田中敦子、家弓家正、大塚明夫、山寺宏一、大木民夫

「イノセンス」が続編なんで、オリジナルの「攻殻機動隊」を見たくてツタヤ通いしてたけど、なかなか在庫タイミングが合わないんで、とうとうDVDを買ってしまった。で、本当に「イノセンス」が続編だってことに納得。さまざまなシーンや物語られるエピソードの元が、この作品にあった。逆に見てはだめね。やっぱり。1995年製だけに、画像や表現のクオリティは劣るけど、世界観は繋がっている、ってあたりまえね。ただ、偏執的に「人形」=「心」、ゴーストの存在に10年ちかくこだわり続けるエネルギーに恐怖を感じる。やっぱオタクは怖い。とりあえず、もう一回「イノセンス」を観に行こう。大事なことね。確認する必要があるわ。クリエイターの呪縛の原因と、自虐的に追いつめる重層的に計画設計された世界観をね。

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下妻物語 2004,3,16

shimotuma 邦題:下妻物語
原作:嶽本 野ばら「下妻物語」
時間:102分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
企画:宮下昌幸、濱名一哉
製作:大里洋吉、近藤邦勝
製作:アミューズ、東京放送、小学館、東宝、エフエム東京、ホリプロ、博報堂DYメディアパートナーズ、パルコ、小椋事務所
出演:深田恭子、宮迫博之、阿部サダヲ、小池栄子、荒川良々、本田博太郎、土屋アンナ、篠原涼子、岡田義徳、矢沢 心、生瀬勝久、樹木希林

けっこう面白かった。かっちょいいくらいにダサイ映画。原作者がカルトな人だったりというのを割り引いても「映画」という娯楽作品としては「けっこういい」部類に入ってる。モモが空へ舞い上がるイメージの時の表情がいい。監督の勝利ね。そこここに監督の主張が破綻なく治まっている。ついていける程度の堕落具合っていうか、イチコもモモも<演じられている>キャラクタなのに、充分生きている。無能な模倣者がこういった映画を志向すると、破綻以前に観客を置いてけぼりにした、空疎な自己満足に付き合わされることになるけど、この映画は大丈夫。監督が有能なんだろうな、きっと。バカバカしいくらいに計算ずくでダサさを強調していることが、逆にスタイリッシュで、その綱渡りさ加減が心地いい。モモの啖呵も頑張ってるしね、岩下志麻の極妻には1000年負けてるけど、岩下志麻にはモモの啖呵の拙さは出来ないって思う。イチコには賞をあげたいくらいだし、年末とかちょっとからむかも、っていうくらいに体当たりで注目に値。

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ドラえもん のび太のワンニャン時空伝 2004,3,16

Doraemon2004 邦題:ドラえもん のび太のワンニャン時空伝
原索:藤子・F・不二雄
時間:90分
公開:2004/03/06
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東宝
監督:芝山 努
脚本:岸間信明
製作:小倉久美、大澤正亨、濱田千佳、太田賢司
出演:大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、肝付兼太

どこかで観たようなストーリー。25周年だものね。のび太たちが、異世界に行って、そこに住む似たような構成