2026-052M 「花緑青が明ける日に」☆☆☆★★
邦題:花緑青が明ける日に
時間:78分
公開:2026-03-06
製作年度:2026
製作国:日本・フランス
配給:アスミック・エース
製作総指揮:
製作:
監督:四宮義俊
脚本:四宮義俊
原作:四宮義俊
撮影:富崎杏奈
音楽:蓮沼執太
出演:萩原利久、古川琴音、入野自由、岡部たかし
日本画家としての活動を軸にジャンルを超えてさまざまな創作活動を行ってきた四宮義俊が長編初監督・脚本を手がけ、フランスの気鋭スタジオ「Miyu Productions」との日仏共同製作で制作したアニメーション映画。
森の中にある創業330年の老舗花火工場・帯刀煙火店は、町の再開発で立ち退きを迫られていた。そこで育った帯刀敬太郎は工場に4年間立てこもり、失踪した父・榮太郎に代わって幻の花火と呼ばれる「シュハリ」を完成させようと奮闘している。一方、敬太郎の幼なじみである式森カオルは、過去の事件をきっかけに地元を離れ東京で暮らしていた。市役所に勤める敬太郎の兄・千太郎から連絡を受けたカオルは、帯刀煙火店の立ち退きが翌日に迫った夏の終わりの日に帯刀家を訪れ、4年ぶりに敬太郎と再会を果たす。彼らは戻らない時間と失われた絆を取り戻すようにぶつかりあいながら、幻の花火の秘密に迫るべく驚きの計画を立てる。その鍵を握るのは、美しい青色の顔料「花緑青」だった。
俳優の萩原利久と古川琴音が敬太郎役とカオル役でアニメ声優にそれぞれ初挑戦し、声優の入野自由が敬太郎の兄・千太郎役、俳優の岡部たかしが父・榮太郎役で声の出演。2026年・第78回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品された。
花火で宇宙を空に描くというテーマを、芸大で日本画専攻しただけに、四宮監督の秀逸なコンテがグイグイと牽引する。観客に感情移入させ、物語世界に没頭していく。安直なファンタジーSFなどでなく、いまある現代日本を舞台に、失われていく文化を継承していく「心」が深く突き刺さっていく。5年ほど前の『サイダーのように言葉が湧き上がる』のネオジャポニズムアニメの系統という印象だった。ともあれ、2026年の日本アニメ映画を代表する作品になると断言する。
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