原題:Hamnet
邦題:ハムネット
時間:126分
公開:2026-04-10
製作年度:2025
製作国:イギリス
配給:パルコ
製作総指揮:クリスティ・マコスコ・クリーガー クロエ・ジャオ ローリー・ボーグ
製作:リザ・マーシャル ピッパ・ハリス ニコラス・ゴンダ スティーブン・スピルバーグ サム・メンデス
監督:クロエ・ジャオ
脚本:クロエ・ジャオ マギー・オファーレル
原作:マギー・オファーレル
撮影:ウカシュ・ジャル
音楽:マックス・リヒター
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、ジョー・アルウィン、エミリー・ワトソン、デビッド・ウィルモット、ボディ・レイ・ブレスナック、オリビア・ライン、ジャコビ・ジュプ、ノア・ジュプ
「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督が、シェイクスピアの名作戯曲「ハムレット」の誕生の背景にあった悲劇と愛の物語を、フィクションを交えながら描いたドラマ。北アイルランドの作家マギー・オファーレルが2020年に発表し、英女性小説賞と全米批評家協会賞を受賞した同名小説を映画化した。
16世紀イングランドの小さな村。薬草の知識を持ち不思議な力を宿したアグネス・シェイクスピアは、作家としてロンドンで活動する夫ウィリアムが不在のため、3人の子どもたちと暮らしている。ペスト禍のなかで子どもたちを守り奮闘するアグネスだったが、不運にも11歳の息子ハムネットが命を落とし、家族は深い悲しみに包まれる。
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」のジェシー・バックリーがアグネス、「aftersun アフターサン」のポール・メスカルがウィリアムを演じ、「奇跡の海」のエミリー・ワトソン、「ブルータリスト」のジョー・アルウィンが共演。スティーブン・スピルバーグとサム・メンデスが製作に名を連ねた。第98回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞ほか計8部門にノミネートされた。
クロエ・ジャオ監督の注目作とされる新作。ハリウッドレフトなアングルから、高評価される監督とあう印象が強い。アカデミー賞ノミネートされているが、受賞話題のタイミングでの戦略的な公開予定なのだろう。
興行的には歴史コスチュームドラマは、なかなかパブリシティが難しい。しかし、アカデミー賞に絡むもなると、権威好きな層へ訴求できよう。
映画としては、2026年を代表する、素晴らしい傑作であることは、間違いない。とはいえ、シェークスピアの家族の物語と、悲劇『ハムレット』の誕生物語という偏差値の高さ、とっつきにくさ、が日本のマーケットでは負の要因となってしまうだろう。