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2026-033M 「汚れた血」☆☆☆★

Syogoretachi原題:Mauvais sang
邦題:汚れた血
時間:120分
公開:2026-01-10(1988-02-06)
製作年度:1986
製作国:フランス
配給:ユーロスペース
製作総指揮:
製作:アラン・ダアン フィリップ・ディアス
監督:レオス・カラックス
脚本:レオス・カラックス
原作:
撮影:ジャン=イブ・エスコフィエ
音楽:
出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラバン、ミシェル・ピコリ、ハンス・メイヤー、ジュリー・デルビー、キャロル・ブルックス、ユーゴ・ブラット、ジェローム・ズッカ、シャルル・シュミット、フィリップ・フルタン、ラルフ・フラウン

フランスの鬼才レオス・カラックスが1986年に手がけた長編第2作。監督デビュー作「ボーイ・ミーツ・ガール」に始まるアレックス3部作の第2作で、結ばれない男女の三角関係を独自の映像センスと鮮烈な色彩でスピーディに描き、弱冠25歳にして映画作家としてのカラックスの評価を決定づけた一作。

愛のないセックスにより感染する奇妙な病気「STBO」が蔓延した近未来のパリ。空虚な日々を過ごす青年アレックスは父が不可解な死を遂げた後、父の友人であるギャングの男マルクから犯罪に誘われる。マルクを手伝うことにしたアレックスは、彼の愛人であるアンナにひかれていくが……。

「ボーイ・ミーツ・ガール」に続いてドニ・ラバンが主人公アレックスを演じ、名優ミシェル・ピコリが父の友人マルク、キャリア初期のジュリエット・ビノシュがマルクの愛人アンナを演じた。後にアメリカで「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」などを手がけるジャン=イブ・エスコフィエが「ボーイ・ミーツ・ガール」に引き続き撮影を担当。1986年度ルイ・デリュック賞、第37回ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞を受賞。2026年1月、4Kレストア版にてリバイバル公開。

40年近くぶりにスクリーンで観る、レオス・カラックスの名作。当時、カラックスの溢れんばかりの才能に打ちのめされた記憶がある。確かその5年くらい後に『レザボア・ドッグス』でタランティーノに打ちのめされたんだっけ。
原題はアルチュール・ランボーの『地獄の季節』の詩に由来しているようで、「悪い血筋」って意味。アレックスは父親譲りの手先の器用さを買われ、亡き父の仲間たちから、犯罪グループに勧誘される。おりしも性交で感染する致死率51%というレトロウイルスが蔓延しており、こちらも汚れた血が媒介するようだ。原色が効果的に配され、観念的な台詞が配され、音楽が画面を爆発的躍動感を演出し、当時のおとなしい理詰めのフランス映画の常識を超えたアバンギャルドを、レオス・カラックスが僕を驚かせた。

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