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2026-040M 「ARCO アルコ」☆☆☆

Sarco_ver3原題:Arco
邦題:ARCO アルコ
時間:88分
公開:2026-04-24
製作年度:2025
製作国:フランス
配給:AMGエンタテインメント、ハーク
製作総指揮:ナタリー・ポートマン
製作:フェリックス・ド・ジブリ ソフィー・マス ナタリー・ポートマン
監督:ウーゴ・ビアンブニュ
脚本:ウーゴ・ビアンブニュ フェリックス・ド・ジブリ
原作:
撮影:
音楽:アルノー・トゥロン
出演:

気候変動により荒廃した2075年の世界。10歳の少女イリスは、不思議な虹色の物体が空から落ちてくるのを目撃する。それは、虹色の飛行スーツでタイムトラベルが可能になった未来から不時着した少年アルコだった。未来へ帰るための手がかりを求めるアルコと、現実に縛られたイリスは、虹色のスーツに秘められた謎を追いながら、未来へとつながる虹の道を探す旅に出る。しかし、謎の三つ子から追撃を受けてしまう。

本作が長編アニメーション初監督となるウーゴ・ビアンブニュが5年の歳月をかけて制作し、どこか懐かしく温かい物語をあざやかな色彩で独創的に描き出す。俳優のナタリー・ポートマンが製作に名を連ねた。2025年アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門グランプリ(クリスタル賞)を受賞。第98回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネート。

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2026-039M 「アウトローズ」☆☆☆★

Soutlaws2_20260130201501原題:Den of Thieves 2: Pantera
邦題:アウトローズ
時間:131分
公開:2026-01-23
製作年度:2025
製作国:アメリカ・カナダ・スペイン
配給:クロックワークス
製作総指揮:グレッグ・レンカー グレゴワール・ジャンソラン マーク・シャバーグ ゼブ・フォアマン ジェン・ゴートン クリスチャン・グーデガスト オシェア・ジャクソン・Jr. カーティス・“50セント”・ジャクソン メドウ・ウィリアムズ スウェン・テメル フィリップ・ウェイリー グレン・D・フェイグ
製作:タッカー・トゥーリー ジェラルド・バトラー アラン・シーゲル マーク・キャントン
監督:クリスチャン・グーデガスト
脚本:クリスチャン・グーデガスト
原作:クリスチャン・グーデガスト ポール・シュアリング
撮影:テリー・ステイシー
音楽:ケビン・マトリー
出演:ジェラルド・バトラー、オシェア・ジャクソン・Jr、エビン・アフマド、サルバトーレ・エスポジト、メドウ・ウィリアムズ、スェン・テメル、オーリ・シューカ

ジェラルド・バトラー主演のクライムアクション「ザ・アウトロー」の続編。型破りな刑事ニックをバトラーが演じ、ニックがかつて取り逃がした強盗犯で宿敵のドニーを追う中で、さまざまな策略と裏切りが交錯し、思いも寄らぬ形で共闘へと転じていく様を描く。

休職処分中のロサンゼルス郡保安局刑事ニックは、銀行強盗事件を起こして逃亡したドニーの行方を追い、単身ヨーロッパへ向かう。ドニーが窃盗を繰り返す犯罪組織と行動を共にしているとの情報を掴んだニックだったが、やがて世界最大のダイヤモンド取引所を狙う壮大な強盗計画に巻き込まれていく。

主人公ニックを演じるバトラーのほか、宿敵ドニー役のオシェア・ジャクソン・Jr.も続投。監督・脚本も前作に続き、クリスチャン・グーデガストが務めている。

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2026-038M 「クスノキの番人」☆☆☆★

Skusunoki邦題:クスノキの番人
時間:113分
公開:2026-01-30
製作年度:2026
製作国:日本
配給:アニプレックス
製作総指揮:
製作:
監督:伊藤智彦
脚本:岸本卓
原作:東野圭吾
撮影:佐藤哲平
音楽:菅野祐悟
出演:高橋文哉(直井玲斗)、天海祐希(柳澤千舟)、齋藤飛鳥(佐治優美)、宮世琉弥(大場壮貴)、大沢たかお(佐治寿明)

ベストセラー作家・東野圭吾のファンタジー小説をアニメーション映画化。数多くの著作が映像化されてきた東野作品の中で初のアニメ映画化となり、「その木に祈れば願いがかなう」と伝えられるミステリアスなクスノキと、その番人となった青年の運命を描く。

理不尽な解雇で職を失った玲斗は、追い詰められた末に過ちを犯し、逮捕されてしまう。失意のなか、亡き母の腹違いの姉で、大企業・柳澤グループの発展に貢献してきたという千舟が現れ、釈放と引き換えにある条件を提示する。それは「月郷神社にある、祈れば願いをかなえてくれるというクスノキの番人になること」だった。戸惑いながらも番人になった玲斗は、千舟や、クスノキに通い続ける男・佐治寿明、そんな父の行動を不審に思う女子大生の娘・佐治優美、家業を継ぐことに葛藤する青年・大場壮貴ら、さまざまな人々と関わっていくなかで、クスノキが秘めた力の真実に近づいていく。

「少年と犬」「ブルーピリオド」の若手俳優・高橋文哉が主人公の直井玲斗役を演じ、物語のカギを握る伯母・柳澤千舟役を天海祐希が務めた。「ソードアート・オンライン」の伊藤智彦が監督、A-1 Picturesがアニメーション制作を担当。脚本は「ハイキュー!!」シリーズの岸本卓。

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2026-037M 「HELP 復讐島」☆☆☆★

Shelp_20260130201501原題:Send Help
邦題:HELP 復讐島
時間:1122分
公開:2026-01-30
製作年度:2026
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:
製作:サム・ライミ ザイナブ・アジジ
監督:サム・ライミ
脚本:ダミアン・シャノン マーク・スウィフト
原作:
撮影:
音楽:ダニー・エルフマン
出演:レイチェル・マクアダムス、ディラン・オブライエン、エディル・イスマイル、デニス・ヘイスバート、ゼイビア・サミュエル、クリス・パン、タネート・ワラークンヌクロ、エマ・ライミ

「死霊のはらわた」「スパイダーマン」「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」のサム・ライミ監督が、逃げ場のない無人島という極限状態の中で、人間の狂気と復讐心をあぶり出すスリラー。

会社員のリンダは、日々パワハラを繰り返す上司ブラッドリーのもとで、息の詰まるような毎日を送っていた。ある日、出張に行くリンダたちを乗せた飛行機が墜落し、目を覚ますと見渡す限りの孤島にいた。生き残ったのは、ブラッドリーとリンダの2人だけ。怪我で身動きの取れないブラッドリーに対し、リンダは持ち前のサバイバルスキルを発揮して状況の立て直しを図り、次第に2人の力関係は逆転していく。それでもなお、傲慢な態度をとり続けるブラッドリーに対し、リンダの中に抑え込まれていた怒りと復讐心が、次第に膨れ上がっていく。

リンダを演じるのは「アバウト・タイム 愛おしい時間について」「スポットライト 世紀のスクープ」のレイチェル・マクアダムス。リンダを追い詰めるパワハラ上司ブラッドリー役を、「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエンが務める。音楽は、「スパイダーマン」シリーズなどサム・ライミ作品の常連ダニー・エルフマン。

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2026-036M 「両親が決めたこと」☆☆★★★

Sfutarigakimeta原題:Polvo serán
邦題:両親が決めたこと
時間:106分
公開:2026-02-06
製作年度:2024
製作国:スペイン・イタリア・スイス
配給:百道浜ピクチャーズ
製作総指揮:
製作:トノ・フォルゲラ ジョバンニ・ポンピリ
監督:カルロス・マルケス=マルセット
脚本:カルロス・マルケス=マルセット クララ・ロケ コーラル・クルス
原作:
撮影:ガブリエル・サンドル
音楽:マリア・アルナル
出演:アンヘラ・モリーナ、アルフレド・カストロ、モニカ・アルミラル・バテット、パトリシア・バルガロ、アルバン・プラド

高齢夫婦のどちらかが終末期に安楽死するとき、そのパートナーが健康であってもともに安楽死する「デュオ安楽死」を題材にした家族ドラマ。ヨーロッパで急増するデュオ安楽死を決めた両親と、その子どもたちの心の機微を、ユーモアを交えながら温かく描き出す。

スペイン・バルセロナで暮らす80歳の舞台女優クラウディアは、末期がんにおかされている。がんは脳にまで転移し、錯乱や半身麻痺、さらに自我の喪失も近づくなか、彼女は安楽死を選択する。子育てよりも舞台優先で生きてきたクラウディアを支え続け、今なお愛してやまない夫フラビオも彼女とともにスイスで安楽死することを決意し、3人の子どもたちに打ち明ける。子どもたちは戸惑い反発するが父の意志は固く、両親はデュオ安楽死に必要な手順を進め、ついに最後の旅へと出発するときがやって来る。

「欲望のあいまいな対象」「家へ帰ろう」のアンヘラ・モリーナが妻クラウディア、「トニー・マネロ」「伯爵」のアルフレド・カストロが夫フラビオを演じた。2024年・第49回トロント国際映画祭で、新たな挑戦作を評価する「プラットフォーム部門」の作品賞を受賞。

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2026-036M 「両親が決めたこと」☆☆★★★

Sfutarigakimeta原題:Polvo serán
邦題:両親が決めたこと
時間:106分
公開:2026-02-06
製作年度:2024
製作国:スペイン・イタリア・スイス
配給:百道浜ピクチャーズ
製作総指揮:
製作:トノ・フォルゲラ ジョバンニ・ポンピリ
監督:カルロス・マルケス=マルセット
脚本:カルロス・マルケス=マルセット クララ・ロケ コーラル・クルス
原作:
撮影:ガブリエル・サンドル
音楽:マリア・アルナル
出演:アンヘラ・モリーナ、アルフレド・カストロ、モニカ・アルミラル・バテット、パトリシア・バルガロ、アルバン・プラド

高齢夫婦のどちらかが終末期に安楽死するとき、そのパートナーが健康であってもともに安楽死する「デュオ安楽死」を題材にした家族ドラマ。ヨーロッパで急増するデュオ安楽死を決めた両親と、その子どもたちの心の機微を、ユーモアを交えながら温かく描き出す。

スペイン・バルセロナで暮らす80歳の舞台女優クラウディアは、末期がんにおかされている。がんは脳にまで転移し、錯乱や半身麻痺、さらに自我の喪失も近づくなか、彼女は安楽死を選択する。子育てよりも舞台優先で生きてきたクラウディアを支え続け、今なお愛してやまない夫フラビオも彼女とともにスイスで安楽死することを決意し、3人の子どもたちに打ち明ける。子どもたちは戸惑い反発するが父の意志は固く、両親はデュオ安楽死に必要な手順を進め、ついに最後の旅へと出発するときがやって来る。

「欲望のあいまいな対象」「家へ帰ろう」のアンヘラ・モリーナが妻クラウディア、「トニー・マネロ」「伯爵」のアルフレド・カストロが夫フラビオを演じた。2024年・第49回トロント国際映画祭で、新たな挑戦作を評価する「プラットフォーム部門」の作品賞を受賞。

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2026-035M 「これって生きてる?」☆☆☆★

Skoretteikiteru原題:Is This Thing On?
邦題:これって生きてる?
時間:121分
公開:2026-04-17
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:キャロライン・ヤーツコー ジョン・ビショップ ロバート・S・ウィルヘルム・Jr.
製作:ブラッドリー・クーパー ウェストン・ミドルトン クリス・サイキエル ウィル・アーネット
監督:ブラッドリー・クーパー
脚本:ブラッドリー・クーパー ウィル・アーネット マーク・チャペル
原作:ウィル・アーネット マーク・チャペル ジョン・ビショップ
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:ジェームズ・ニューベリー
出演:ウィル・アーネット、ローラ・ダーン、アンドラ・デイ、ブラッドリー・クーパー、エイミー・セダリス、ショーン・ヘイズ、クリスティーン・エバーソール、キアラン・ハインズ、スコット・アイスノーグル

アメリカの家族家庭の再生ストーリー。というか、ぶっ壊れ方が、アメリカ的な個人主義の葛藤。これって、娯楽映画ごいっていいのか。どうせならウディ・アレン監督に作ってもらいたかった。そうすると、シニカルな娯楽作品として一段上がったのだろうと思う。

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2026-034M 「ただいまって言える場所」☆☆☆★

Stadaima邦題:ただいまって言える場所
時間:97分
公開:2026-01-23
製作年度:2026
製作国:日本
配給:ホリプロ
製作総指揮:
製作:三瓶慶介 浜崎元希 新井光樹 兼定力 しばざきひろき
監督:塚本連平
脚本:伊藤彰汰
原作:
撮影:曽根剛
音楽:haruka nakamura
出演:鈴木愛理(朝井えりこ)、川口真奈(月岡千花)、伊藤歩(月岡円香)、山中崇(月岡裕人)、六角慎司、吉田ウーロン太、高山璃子、桜まゆみ、酒井敏也(中学校の校長)、尾美としのり(中学校の教頭)、大塚寧々(朝井百合子)

親元を離れられない「子ども部屋おばさん」の中学校教師と、優等生ながらも学校に通えない不登校の少女が、SNSでのつながりを通してそれぞれの居場所を探す姿を描いたヒューマンドラマ。歌手・俳優・モデル・タレントとして幅広く活躍する鈴木愛理が、映画単独初主演を務めた。

親元から自立できずにいる中学校教師・えりこ。勉強もできて友だちもいるが、原因不明の不登校が続く中学生・千花。2人は同じ学校の教師と生徒だった。ある日、えりこは趣味のBL漫画をネット出品したことをきっかけに、「チー」という少女と意気投合する。その少女こそ、実は千花だった。互いの素性に気づかぬままSNSで交流を重ね、やがて本音を語り合える関係になっていく2人。やがてえりこと千花は、それぞれ一歩を踏み出そうと、親や学校と向き合っていくが……。

心に葛藤を抱えながら生徒に向き合う中学校教師・えりこを鈴木愛理が演じ、不登校の少女・千花役を「金子差入店」の川口真奈が務める。監督は「35年目のラブレター」「今日も嫌がらせ弁当」の塚本連平。音楽は「ルックバック」のharuka nakamuraが担当した。

原因不明の引き篭もり女生徒と、その女性担任教師。その教師にも学生時代に、いじめによる引き篭もり不登校のトラウマがあって。という社会派ドラマ。しかし、脚本の錬磨が足りないのか、教師と生徒のエピソードのカットバックが単調で、さらに回想シーンをミスディレクションさせるように挿入してくる。よって、バタバタな雰囲気なうえ、生徒の両親が演出も芝居もステレオタイプで共感できない。テーマも、ラストの邂逅も良いのだから、もう少し『演出曲線』を意識して欲しかった。

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2026-033M 「汚れた血」☆☆☆★

Syogoretachi原題:Mauvais sang
邦題:汚れた血
時間:120分
公開:2026-01-10(1988-02-06)
製作年度:1986
製作国:フランス
配給:ユーロスペース
製作総指揮:
製作:アラン・ダアン フィリップ・ディアス
監督:レオス・カラックス
脚本:レオス・カラックス
原作:
撮影:ジャン=イブ・エスコフィエ
音楽:
出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラバン、ミシェル・ピコリ、ハンス・メイヤー、ジュリー・デルビー、キャロル・ブルックス、ユーゴ・ブラット、ジェローム・ズッカ、シャルル・シュミット、フィリップ・フルタン、ラルフ・フラウン

フランスの鬼才レオス・カラックスが1986年に手がけた長編第2作。監督デビュー作「ボーイ・ミーツ・ガール」に始まるアレックス3部作の第2作で、結ばれない男女の三角関係を独自の映像センスと鮮烈な色彩でスピーディに描き、弱冠25歳にして映画作家としてのカラックスの評価を決定づけた一作。

愛のないセックスにより感染する奇妙な病気「STBO」が蔓延した近未来のパリ。空虚な日々を過ごす青年アレックスは父が不可解な死を遂げた後、父の友人であるギャングの男マルクから犯罪に誘われる。マルクを手伝うことにしたアレックスは、彼の愛人であるアンナにひかれていくが……。

「ボーイ・ミーツ・ガール」に続いてドニ・ラバンが主人公アレックスを演じ、名優ミシェル・ピコリが父の友人マルク、キャリア初期のジュリエット・ビノシュがマルクの愛人アンナを演じた。後にアメリカで「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」などを手がけるジャン=イブ・エスコフィエが「ボーイ・ミーツ・ガール」に引き続き撮影を担当。1986年度ルイ・デリュック賞、第37回ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞を受賞。2026年1月、4Kレストア版にてリバイバル公開。

40年近くぶりにスクリーンで観る、レオス・カラックスの名作。当時、カラックスの溢れんばかりの才能に打ちのめされた記憶がある。確かその5年くらい後に『レザボア・ドッグス』でタランティーノに打ちのめされたんだっけ。
原題はアルチュール・ランボーの『地獄の季節』の詩に由来しているようで、「悪い血筋」って意味。アレックスは父親譲りの手先の器用さを買われ、亡き父の仲間たちから、犯罪グループに勧誘される。おりしも性交で感染する致死率51%というレトロウイルスが蔓延しており、こちらも汚れた血が媒介するようだ。原色が効果的に配され、観念的な台詞が配され、音楽が画面を爆発的躍動感を演出し、当時のおとなしい理詰めのフランス映画の常識を超えたアバンギャルドを、レオス・カラックスが僕を驚かせた。

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2026-032M 「黒の牛」☆☆☆★★

Skuronoushi邦題:黒の牛
時間:114分
公開:2026-01-23
製作年度:2024
製作国:日本・台湾・アメリカ
配給:ALFAZBET、ニコニコフィルム、ムーリンプロダクション
製作総指揮:
製作:市山尚三 エリック・ニアリ 黄インイク アレックス・ロー
監督:蔦哲一朗
脚本:蔦哲一朗 久保寺晃一 上田真之 熊野桂太
原作:
撮影:青木穣
音楽:坂本龍一
出演:リー・カンション、田中泯、須森隆文、ケイタケイ、ブランカ・アディカ、山口幸二、岸本学、エバレット・ケネディ・ブラウン、サンディー海、勘緑

禅に伝わる悟りまでの道程を10枚の牛の絵で表した「十牛図(じゅうぎゅうず)」に着想を得て制作された、日本・台湾・アメリカの合作による映像詩。「祖谷物語 おくのひと」で国内外から注目を集めた蔦哲一朗が監督・脚本を手がけ、8年の歳月をかけて完成させた。

急速に変化していく時代のなかで、住む山を失い放浪の旅を続ける狩猟民の男。山中で神々しい黒い牛と出会った彼は、抵抗する牛を力ずくで連れ帰り、人里離れた民家でともに暮らしはじめる。生きるために大地を耕す男と牛だったが、自然の猛威を前に息を合わせることができない。しかし、ある禅僧との出会いをきっかけに、男と牛は次第に心を通わせていく。

「郊遊 ピクニック」などツァイ・ミンリャン監督作の常連俳優として知られる台湾の名優リー・カンションが主演を務め、俳優としても活躍するダンサーの田中泯が禅僧役で共演。全編をフィルムで撮影し、長編劇映画としては日本初となる70ミリフィルムも一部使用。音楽には生前に本作への参加を表明していた坂本龍一の楽曲を使用した。2024年・第37回東京国際映画祭「アジアの未来」部門にてプレミア上映された後、2025年・第49回香港国際映画祭で最高賞のFirebird Awardを受賞。

十牛図は、禅僧廓庵が描いた、悟りへ至る禅の修行行程を描いたもの。この十牛図を映画として構築していった作品だ。禅の哲学的な題材を、淡々と理詰めのようにモノクロームで描いていくさまは、この1月に惜しくも逝去したハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督作品を彷彿とさせる。『ニーチェの馬』の農夫と死んでしまう馬の物語を連想させる。クライマックスはカラーの70ミリフィルムで壮大に表現された、果てしなき海と大噴火する海底火山。『ヴェルクマイスター・ハーモニー』でダイナミックに登場したクジラを連想させる、これまであった状況を圧倒的に突破させる、映画的象徴である。

 

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2025-031M 「安楽死特区」☆☆☆★

Sanrakushi邦題:安楽死特区
時間:129分
公開:2026-01-23
製作年度:2025
製作国:日本
配給:渋谷プロダクション
製作総指揮:長尾和宏
製作:小林良二
監督:高橋伴明
脚本:丸山昇一
原作:長尾和宏
撮影:林淳一郎
音楽:林祐介
出演:毎熊克哉、大西礼芳、加藤雅也、筒井真理子、板谷由夏、下元史朗、鳥居功太郎、山崎翠佳、海空、影山祐子、外波山文明、長尾和宏、くらんけ、友近、gb、田島令子、鈴木砂羽、平田満、余貴美子、奥田瑛二

「夜明けまでバス停で」の高橋伴明監督が、安楽死を題材に描いた社会派ドラマ。

「安楽死法案」が可決された近未来の日本。国家戦略特区として、安楽死を希望する者が入居しケアを受けられる施設「ヒトリシズカ」が開設されたが、倫理と政治の最前線で物議を醸す存在となっていた。難病を患い余命半年を宣告されたラッパーの酒匂章太郎は安楽死法に反対しており、パートナーでジャーナリストの藤岡歩と共に、特区の実態を内部告発することを目的に「ヒトリシズカ」に入居する。施設には、末期がんに苦しむ池田とその妻・玉美、認知症を抱える元漫才師の真矢など、さまざまな境遇と苦悩を抱える入居者たちが暮らしていた。彼らとの交流や医師たちとの対話を通じて、章太郎と歩の心は少しずつ変化していくが……。

「『桐島です』」の毎熊克哉が章太郎、「夜明けまでバス停で」の大西礼芳が歩を演じ、平田満、筒井真理子、余貴美子、加藤雅也、板谷由夏、下元史朗、奥田瑛二、友近、鈴木砂羽が共演。医師・作家の長尾和宏による同名小説を原作に、「野獣死すべし」などの丸山昇一が脚本を手がけた。

 

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2026-030M 「役者になったスパイ」☆☆☆★

Syakushaninattaspy原題:Moskau Einfach!
邦題:役者になったスパイ
時間:102分
公開:2026-01-23
製作年度:2022
製作国:スイス
配給:カルチュアルライフ
製作総指揮:
製作:アン=キャサリン・ラング オリビエ・ツォプリスト
監督:ミヒャ・レビンスキー
脚本:プリニオ・バッハマン バルバラ・ゾマー ミヒャ・レビンスキー
原作:
撮影:トビーアス・デングラー
音楽:エフレム・リュッヒンガー
出演:フィリップ・グラバー、ミリアム・シュタイン、マイク・ミュラー、ミヒャエル・マールテンス

冷戦下のスイスを舞台に、潜入捜査のため劇団に送り込まれた警察官と舞台女優の恋を描くポリティカルロマンスコメディ。

1989年、冷戦の緊張が続く中、スイスではソ連の共産主義に対する恐れが社会を覆っていた。反体制派の監視と情報収集を目的に、警察官のヴィクトール・シュエラーはデモ活動を行うシャウシュピールハウス劇場への潜入を命じられる。しかし、シュエラーは監視対象の女優オディール・ヨーラと恋に落ちてしまう。さらに劇団員たちとも交流を重ねるうちに、シュエラーは自らの任務に疑問を抱き始める。ウィリアム・シェイクスピア「十二夜」の稽古と現実が交錯しながら、シュエラーの心は任務と恋の狭間で揺れ動いていく。

監督は、2008年の長編デビュー作「Der Freund」がスイス映画賞の最優秀長編映画賞を受賞したミヒャ・レビンスキー。

 

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2026-029M 「ザ・アウトロー」☆☆☆★

Soutlaw原題:Den of Thieves
邦題:ザ・アウトロー
時間:140分
公開:2018-10-20
製作年度:2018
製作国:アメリカ
配給:プレシディオ
製作総指揮:メドウ・ウィリアムズ クリスチャン・グーデガスト スコット・ランプキン ジェイミー・マーシャル グレン・D・フェイグ ロバート・シモンズ アダム・フォーゲルソン オーレン・アビブ
製作:マーク・キャントン タッカー・トゥーリー ジェラルド・バトラー アラン・シーゲル
監督:クリスチャン・グーデガスト
脚本:クリスチャン・グーデガスト
原作:クリスチャン・グーデガスト ポール・シュアリング
撮影:テリー・ステイシー
音楽:クリフ・マルティネス
出演:ジェラルド・バトラー、パブロ・シュレイバー、オシェア・ジャクソン・Jr、カーティス・“50 Cent”・ジャクソン

犯罪が多発する米ロサンゼルスの街を舞台に、刑事たちと強盗団が繰り広げる激しい攻防を描いたアクションサスペンス。主演は「ジオストーム」「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェライド・バトラー。共演に「スカイスクレイパー」のパブロ・シュレイバー、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のオシェア・ジャクソン・Jr.、「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」の50セント。48分に1回、銀行強盗が発生するといわれるロサンゼルス。型破りな捜査で知られるロサンゼルス郡保安局の重犯罪特捜班を率いるニック・オブライエンは、多発する銀行強盗に日々、立ち向かっていた。そんなある時、伝説の強盗と呼ばれるレイ・メリーメンの一味が3000万ドルの巨額銀行強盗を企てているとの情報が舞い込む。氷のように冷静で、綿密な計画を練るメリーメンに対し、ニックたちも徐々に一味を追い詰めていき、両者が対決する日が刻一刻と近づいていたが……。

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2026-028M 「終点のあの子」☆☆☆★★

Ssyutennoanoko 邦題:終点のあの子
時間:125分
公開:2026-01-23
製作年度:2025
製作国:日本
配給:グラスゴー15
製作総指揮:
製作:前信介
監督:吉田浩太
脚本:吉田浩太
原作:柚木麻子
撮影:中島唱太
音楽:茂野雅道
出演:當真あみ、中島セナ、平澤宏々路、南琴奈、新原泰佑、小西桜子、野村麻純、今森茉耶、陣野小和、深川麻衣、石田ひかり

小説家・柚木麻子の連作短編集「終点のあの子」を、「Sexual Drive」「愛の病」の吉田浩太監督が映画化した青春映画。全4編からなる原作小説の第1話にあたる柚木のデビュー短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を中心に映画化し、狭い世界に固執する私立女子高校を舞台に、揺らぎやすい少女たちの友情と複雑な心情を、リアルかつ切なく残酷に描き出す。

私立女子高校の入学式の日。中等部から進学した希代子と奈津子は、通学途中に青い服を着た見知らぬ少女から声をかけられる。彼女は高校から外部生として入学してきた同級生の朱里で、海外暮らしが長く、父親は有名カメラマンだった。自由奔放で大人びた朱里は、学校では浮いた存在でありながらも羨望のまなざしを向けられ、希代子もそんな彼女にひかれていく。徐々に朱里と行動をともにするようになった希代子の世界は明るく輝き出すが、そんな矢先、希代子は朱里の日記帳を見つける。

希代子役で當真あみ、朱里役で中島セナが主演を務め、同級生の奈津子を平澤宏々路、クラスのリーダー的存在・恭子を南琴奈、希代子の先輩で美大生の瑠璃子を深川麻衣、希代子の母・美恵子を石田ひかりが演じた。

 

 

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2026-027M 「恋愛裁判」☆☆☆★

Srenaisaiban 邦題:恋愛裁判
時間:124分
公開:2026-01-23
製作年度:2025
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:市川南 上田太地
監督:深田晃司
脚本:深田晃司 三谷伸太朗
原作:
撮影:四宮秀俊
音楽:agehasprings
出演:齊藤京子(山岡真衣)、倉悠貴(間山敬)、仲村悠菜(清水菜々香)、小川未祐(大谷梨紗)、今村美月(三浦美波)、桜ひなの(辻元姫奈)、唐田えりか(矢吹早耶)、津田健次郎(吉田)

「淵に立つ」「LOVE LIFE」の深田晃司監督が、アイドルの恋愛禁止ルールを題材に描いたオリジナル作品。恋愛禁止ルールを破ったとして裁判にかけられる女性アイドルの姿を通して、日本で独自に発展したアイドル文化と、その中で暗黙の了解とされてきた「アイドルの恋愛禁止」問題について切り込んだ社会派ドラマ。深田監督が「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事に着想を得て、構想から10年をかけて完成させた作品で、主演をアイドルグループ「日向坂46」元メンバーの齊藤京子が務めた。

人気上昇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務める人気メンバーの山岡真衣は、中学時代の同級生・間山敬と偶然再会し、意気投合して恋に落ちる。アイドルとしての立場と恋愛との間で葛藤していた真衣だったが、ある事件をきっかけに衝動的に敬のもとへ駆け寄る。それから8カ月後、真衣は所属事務所から「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚されることになる。裁判では、事務所社長の吉田光一やチーフマネージャーの矢吹早耶らが真衣を追及するが……。

元アイドルである齊藤が、その経験を生かして真衣の葛藤や成長を繊細に演じた。真衣と恋に落ちる間山敬役にドラマ「SHOGUN 将軍」の倉悠貴、所属事務所チーフマネージャー・矢吹早耶役に「極悪女王」の唐田えりか、事務所社長の吉田光一役に人気声優であり俳優としても映画やドラマで活躍する津田健次郎。2025年・第78回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に正式出品された。

実際にあったアイドル裁判から着想したそうだ。ラストは人権弁護士が登場でポリコレ的な逆襲に入る。実際にはどうだったのだろう。その昔、僕はコッチ側の人間だったので、こういった類のスキャンダルは大変迷惑を被った。墓場まで持ってくしかないけど。

 

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2026-026M 「MERCY マーシー AI裁判」☆☆☆★★

Smercy 原題:Mercy
邦題:MERCY マーシー AI裁判
時間:100分
公開:2025-01-23
製作年度:2026
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:マーク・モラン トッド・ウィリアムズ
製作:チャールズ・ローベン ロバート・アミドン ティムール・ベクマンベトフ マジド・ナッシフ
監督:ティムール・ベクマンベトフ
脚本:マルコ・バン・ベル
原作:
撮影:カリッド・モタセブ
音楽:
出演:クリス・プラット、レベッカ・ファーガソン、カーリー・レイス、アナベル・ウォーリス、クリス・サリバン、カイリー・ロジャーズ

AIが司法を担う近未来を舞台に、身に覚えのない罪で裁かれた男が、限られた時間の中で無実を証明しようと奮闘する姿を描いたリアルタイムアクションスリラー。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」シリーズのクリス・プラットが主演を務める。

凶悪犯罪が増加する近未来。敏腕刑事のレイヴンは、バディを組んでいた同僚警官が捜査中に殉職し、犯人が裁判によって無罪放免となったという苦い過去から、AIによる厳格な裁判制度の制定を提唱し、AI裁判所である「マーシー裁判所」が設立された。しかしある日、レイヴンが目を覚ますと、妻殺しの容疑で自らがマーシー裁判所に拘束されていた。レイヴンは冤罪を主張するが、事件前の記憶は断片的だった。無実を証明するには、AIが支配する世界中のデータベースから証拠を集め、AI裁判官が算出する「有罪率」を規定値まで下げなくてはならない。それがかなわなければ即処刑という状況の中、レイヴンは残された90分で真実にたどり着こうと奔走する。

主人公レイヴン役をクリス・プラットが務め、AI裁判官のマドックスを「ミッション:インポッシブル」シリーズのレベッカ・ファーガソンが演じる。監督は、「search サーチ」のプロデューサーとしても知られるティムール・ベクマンベトフ。プロデューサーに「オッペンハイマー」「ダークナイト」のチャールズ・ローベン。

2002年の『マイノリティ・リポート』を連想する、突如の殺人犯にされてしまうという、ディストピア物語。とはいえ本作はマイノリティの超能力者の殺人予言ではなく、事件に関してAIが判決を下すもの。被疑者には、あらゆる情報へのアクセス権が与えられ、自らの無実を制限時間内で晴らさねばならない。必然として、被疑者は拘束されており、クラウドの画像や情報を検索して真犯人を特定していく。このあたりは2018年の傑作『search サーチ』を思い起こされる。物語がすべてパソコンの画面上を捉えた映像で進行していく秀逸なアイデアで僕を驚かせた作品だった。ともあれ、タイムリミットまでに真犯人を追い詰めるサスペンスが、観客をスクリーンに釘付けにする。ご都合主義なのはハリウッドメジャーの常道だが、娯楽作品としては、時間を忘れさせられる。

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2026-025M 「オールド・オーク」☆☆☆★★

Soldoak  原題:The Old Oak
邦題:オールド・オーク
時間:113分
公開:2026-04-24
製作年度:2023
製作国:イギリス・フランス・ベルギー
配給:ファインフィルムズ
製作総指揮:
製作:
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラバーティ
原作:
撮影:ロビー・ライアン
音楽:ジョージ・フェントン
出演:デイブ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン

イギリスの巨匠ケン・ローチが、「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」に続く「イギリス北東部3部作」の最終章として撮りあげたドラマ。

イングランド北部にある炭鉱の町で、最後に残ったパブとして住民たちから親しまれる「オールド・オーク」。町が活気にあふれていた時代から約30年が過ぎ、現在は厳しい状況に陥っているが、店主のTJ・バランタインは試行錯誤しながら経営を維持していた。しかし町がシリア難民を受け入れはじめたことで、人々が安らぎを見いだす場所だったはずのパブが、居場所を争う場へと変貌してしまう。そんな店の先行きに頭を抱えていたTJは、カメラを携えたシリアの女性ヤラと出会い、思いがけず友情を育んでいく。

ローチ監督と数々の名作でタッグを組んできたポール・ラバーティが脚本を手がけ、温かくもリアリズムあふれるまなざしで描き出す。パブの店主TJ役に、「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」にも出演したデイブ・ターナー。2023年・第76回ロカルノ国際映画祭で観客賞を受賞。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

イングランド北部にある炭鉱町に最後に残ったパブが舞台。炭鉱が閉鎖され、町は疲弊しきっている。そこへシリア難民が続々と送り込まれてくる。もちろん古くからの住民たちは、言葉も通じない異教徒を歓迎しない。彼らとの共生はできるのだろうか。というストーリーがパブ「オールド・オーク」で紡がれていく。
 <排他>をアイルランド紛争で描いてきたケン・ローチ監督としては筋が通ったテーマなのだろう。アサド大統領が権力を掌握していた2023年の作品。2024年12月8日にアサド政権が崩壊し、反体制派が実権を掌握した。しかし暫定政権も、国内の混乱を収め切れていないのが現実だ。この映画で描かれている家族たちも、母国へ帰還するにはまだ時間が必要なようだ。

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2025-024M 「グッドワン」☆☆☆★★

Sgoodone原題:Good One
邦題:グッドワン
時間:89分
公開:2026-01-16
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:サラ・ウィンシャル ロジャー・ドナルドソン ニール・シャンパーニュ ベロニカ・ディアフェリア サラ・エオリン ジャック・ブラック レテ・ブラック ジェームズ・レグロス
製作:ダイアナ・アービン グラハム・メイソン ウィルソン・キャメロン インディア・ドナルドソン
監督:インディア・ドナルドソン
脚本:インディア・ドナルドソン
原作:
撮影:ウィルソン・キャメロン
音楽:セリア・ホランダー
出演:リリー・コリアス(サム)、ジェームズ・レグロス(クリス)、ダニー・マッカーシー(マット)

父とその友人と3日間のキャンプに出かけた少女が、大人の不完全さに気づく瞬間をとらえ、大人になることの喪失感と希望を描いたドラマ。

17歳の少女サムは父クリスと彼の旧友マットとともに、ニューヨーク州キャッツキル山地へ2泊3日のキャンプに出かける。旅の間、クリスとマットは長年のわだかまりをぶつけあいながらも、ゆるやかにじゃれあう。サムはそんな彼らの小競りあいに呆れながらも聞き役と世話役を引き受け、静かに空気を読み続ける。しかし男たちの行動によりサムの大人への信頼が裏切られ、サムとクリスの親子の絆は揺らいでしまう。

映画初主演のリリー・コリアスが主人公サムを繊細に演じ、「ドラッグストア・カウボーイ」のジェームズ・レグロスが父クリス役、テレビドラマ「プリズン・ブレイク」のダニー・マッカーシーが父の友人マット役を務めた。ロジャー・ドナルドソン監督の娘としても知られるインディア・ドナルドソンが長編初監督を務め、2024年・第96回ナショナル・ボード・オブ・レビューで新人監督賞を受賞、カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)にノミネートされるなど高く評価された。ロサンゼルスのマルチメディアアーティスト、セリア・ホランダーが音楽を担当。

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2026-023M 「96分」☆☆☆★

S96fun原題:96分鐘 96 Minutes
邦題:96分
時間:120分
公開:2026-03-13
製作年度:2025
製作国:台湾
配給:ハーク
製作総指揮:
製作:ジェフ・ツォウ
監督:ホン・ズーシュアン
脚本:ホン・ズーシュアン イボンヌ・チェン ヤン・ワンジュ
原作:
撮影:
音楽:
出演:リン・ボーホン、ビビアン・ソン、ワン・ポーチエ、リー・リーレン、イレブン・ヤオ、ケント・ツァイ、フレデリック・リー、ン・キピン

走行中の新幹線に仕掛けられた爆弾を止めるべく奔走する爆弾処理専門家の戦いを描き、2025年台湾映画の興行収入1位を記録したノンストップアクション。

台北から高雄へ向けて発車した台湾高速鉄道の新幹線車内。妻とともに乗車していた爆弾処理専門家カンレンのもとに、元上司から「列車内に爆弾が仕掛けられている」との衝撃的な報せが届く。しかもその爆弾は、列車を停めると爆発するという。高雄に到着するまでの96分の間に爆弾を見つけ出し、爆発を阻止するべく奮闘するカンレンだったが……。

「僕と幽霊が家族になった件」「ナイト・オブ・シャドー 魔法拳」のリン・ボーホンが主人公カンレンを演じ、「私の少女時代 Our Times」のビビアン・ソンが妻役で共演。2018年の長編デビュー作「狂徒」で注目を集めたホン・ズーシュアン監督が、脚本の構想から完成までに9年をかけて制作。台湾初となる高速鉄道車両用スタジオの建設や、ハリウッドのバーチャルアート技術を導入するなど、リアリティを追求して描き出した。

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2026-022M 「28年後... 白骨の神殿」☆☆☆★

S28nengohakkotsu原題:28 Years Later: The Bone Temple
邦題:28年後... 白骨の神殿
時間:109分
公開:2026-01-16
製作年度:2026
製作国:イギリス・アメリカ
配給::ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:キリアン・マーフィ
製作:ダニー・ボイル
監督:ニア・ダコスタ
脚本:アレックス・ガーランド
原作:
撮影:ショーン・ボビット
音楽:ヒルドゥル・グドナドッティル
出演:アルフィー・ウィリアムズ(スパイク)、ジャック・オコンネル(ジミー・クリスタル)、レイフ・ファインズ(ドクター・ケルソン)、エリン・ケリーマン(ジミー・インク)、チー・ルイス=パリー(サムソン)

人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界を舞台に描くサバイバルホラー「28年後...」の続編。ダニー・ボイル監督と脚本家アレックス・ガーランドのタッグによって2002年に製作された第1作「28日後...」、その続編「28週後…」に続き、第1作から28年後の世界を描く物語の第2弾にして、シリーズ4作目。

28年前、人間を凶暴化させるウイルスがロンドンで流出してパンデミックを引き起こし、多くの死者を出した。海を隔てた孤島という環境のためウイルスの蔓延を免れたホーリーアイランドで生まれ育った少年スパイクは、本土で生き延びたドクター・ケルソンと出会い、そして病気の母親を看取った。その後、ウイルスに覆われたイギリス本土で生きる道を選んだスパイクは、感染者に襲われかけたところを、ジミー・クリスタル率いる全員金髪の暴力的なカルト集団「ジミーズ」に救われる。しかし、彼を待っていたのは救済ではなく、救いのない世界で味わうさらなる絶望だった。

スパイク役のアルフィー・ウィリアムズ、ケルソン役のレイフ・ファインズ、ジミー・クリスタル役のジャック・オコンネルが前作から続投。シリーズ第1作「28日後…」の主人公ジムを演じたキリアン・マーフィも出演し、約24年ぶりに同役でシリーズに復帰した。脚本は引き続きアレックス・ガーランドが執筆し、監督は「キャンディマン」「マーベルズ」のニア・ダコスタが務めた。

べつにアレックス・ガーランド祭りではないが、「ウォーフェア 戦地最前線」の監督のアレックスが、シリーズ最初から本作の脚本を書いている。前作の「28年後」で重要な役割だったケルソン博士がメインとなる物語。意味不明な白骨オブジェに囲まれた博士の王国に、前作のラストに登場した悪魔教団や、博士と交流した少年らがストーリーにからんでいく。見どころは、ケルソン博士の造形だろう。レイフ・ファインズの下半身丸出しのマッドサイエンティストぶり。アルファと呼ばれる最強感染者の覚醒。悪魔教団の成立エピソード。そして、クライマックスに「28日後…」へメビウスの輪のように回帰していき、NEXTを予感させる物語を楽しめば良いのだろう。「バイオハザード」シリーズのように、物語が拡散していってしまうのではなく、「28」シリーズは、エントロピーの制御ができているようだ。 まだまだ続きそうだなあ。

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2026-021M 「万事快調 オール・グリーンズ」☆☆☆★

Sallgreens邦題:万事快調 オール・グリーンズ
時間:119分
公開:2026-01-16
製作年度:2026
製作国:日本
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
製作総指揮:後藤哲
製作:崔相基 小林敏之 飯窪成幸
監督:児山隆
脚本:児山隆
原作:波木銅
撮影:斉藤領
音楽:荘子it
出演:南沙良(朴秀美)、出口夏希(矢口美流紅)、吉田美月喜(岩隈真子)、羽村仁成(藤木漢)、黒崎煌代(ジャッキー)、金子大地(佐藤幸一)

当時21歳の現役大学生だった波木銅が、第28回松本清張賞を満場一致で受賞し話題を呼んだ青春小説「万事快調 オール・グリーンズ」を映画化。

ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせずにいる朴秀美。陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも家庭に問題を抱える映画好きの矢口美流紅。大好きな漫画を自己形成の拠り所としている、斜に構えた毒舌キャラ・岩隈真子。未来の見えない田舎町で、欝々とした日々を送る3人の高校生は、自分たちの夢をかなえ、この町を抜け出すためには一獲千金を狙うしかないと考え、同好会「オール・グリーンズ」を結成。ある禁断の課外活動を始めるが……。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」「光る君へ」や映画「愛されなくても別に」で注目を集めた南沙良が朴秀美役を、「赤羽骨子のボディガード」の出口夏希がもうひとり主人公・矢口美流紅役を演じる。2人とともに「オール・グリーンズ」を結成する岩隈真子を、「ルックバック」の吉田美月喜が担当。監督・脚本は「猿楽町で会いましょう」の児山隆。

まったく情報がないままの鑑賞。少なくともタイトルだけでは、意味不明で平凡で、なんら牽引力が無い。原作は松本清張賞どそうだ。ということは、ミステリーかな?ティーン女優たちの群像劇のようなビジュアルだが。

まったく情報がないままの鑑賞。少なくともタイトルだけでは、意味不明で平凡で、なんら牽引力が無い。原作は松本清張賞だそうだ。ということは、ミステリーかな?ティーン女優たちの群像劇のようなビジュアルだが。と、ここまでが鑑賞前の印象。
蓋を開けたら、茨城県東海村のド底辺高校に通う、将来が見通せない惰性にまみれた日常に窒息しながら、日々閉塞感に押しつぶされそうな、3人の女子高生が主人公。ひょんな事から大麻を育てて売るという犯罪を、学校屋上で始めるが、それに巻き込まれる男子3人。その点では、高校群像劇の構造ではある。ところが、なんやかや物語が完結しても、なんら閉塞感を突破する爽快感もない。相変わらず、だらだらと同じ日常と、真っ暗な未来が横たわる中に生き続け中ればならない彼ら彼女らが溜息をつく。
原作が4年前に出版された、松本清張賞作品。おなじ茨城県を舞台にした20年前の映画。「下妻物語」(中島哲也監督)は、その下妻という巨大スーパーでしか文化を享受できないド田舎ぶり、ド底辺ぶり、閉塞感たっぷりな女子高生バディを描いていた。しかし、そのクライマックスは、彼女たちを爆発させ、突破させ、少なくとも映画のなかにあったステージからズドンと飛翔させて解放感を与えた。
日本はこの20年で、天井がここまで厚くなってしまったのか。本作の登場人物らは、天井に亀裂は入れられても、結局は跳ね返されて、もとの薄汚れたカーペットに叩きつけられて泣き笑いを強いられている。学園コメディの佇まいだが、真っ暗な未来に背筋が凍る作品となっている。

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2026-01-19M 「ウォーフェア 戦地最前線」☆☆☆★★

Swarfare原題:Warfare
邦題:ウォーフェア 戦地最前線
時間:95分
公開:2026-01-16
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:
製作:アンドリュー・マクドナルド アロン・ライヒ マシュー・ペンリー=デイビー ピーター・ライス
監督:レイ・メンドーサ アレックス・ガーランド
脚本:レイ・メンドーサ アレックス・ガーランド
原作:
撮影:デビッド・J・トンプソン
音楽:
出演:ディファラオ・ウン=ア=タイ(レイ・メンドーサ)、ウィル・ポールター(エリック)、ジョセフ・クイン(サム)、コズモ・ジャーヴィス(エリオット)、チャールズ・メルトン(ジェイク)、キット・コナー(トミー)、テイラー・ジョン・スミス(フランク)、マイケル・ガンドルフィーニ(マクドナルド)、ノア・センティネオ(ブライアン)

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」のアレックス・ガーランド監督が、同作の軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊として従軍経験を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎えて手がけた戦争アクション。メンドーサのイラク戦争での実体験をもとに、最前線の極限状態を可能な限りリアルに再現した。

2006年、イラクの危険地帯ラマディ。アメリカ軍特殊部隊の8人の小隊が、アルカイダ幹部の監視と狙撃任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵が先制攻撃を仕掛け、市街地での全面衝突が勃発。退路を断たれた小隊は完全に包囲され、重傷者が続出する。部隊の指揮を執ることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者など、現場は混迷を極めていく。そして負傷した仲間をひきずり、放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。

メンドーサの米軍特殊部隊での体験をもとに、同胞の兵士たちへの聞き取りも行って脚本を執筆。メンドーサ役を若手俳優ディファラオ・ウン=ア=タイが演じ、「デトロイト」「ミッドサマー」のウィル・ポールター、「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」のジョセフ・クイン、「SHOGUN 将軍」のコズモ・ジャービス、「メイ・ディセンバー ゆれる真実」のチャールズ・メルトンらが共演する。

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」で狂気の赤サングラスの軍人を描いたアレックス・ガーランド監督が、超リアルな戦場最前線を描写する。明確な主人公がいて、起承転結のドラマ構造をもつというドラマの常道ではない。あくまで、某年某月某日、イラクの某所であった、戦闘記録を映像化した、というウルトラ再現映像の準ドキュメンタリーとして向かい合ったほうが良い作品だ。その(娯楽)映画としての誕生意味よりも、当事者たちの細部にわたる記憶を、執拗なまでに再現してみたという、満足度が伝わってくる。

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2026-019M 「喝采」☆☆☆★

Skassai原題:The Great Lillian Hall
邦題:喝采
時間:110分
公開:2026-01-09
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:彩プロ
製作総指揮:トム・カペロ マイケル・クリストファー アレックス・プラティス ジェシカ・ラング キャシー・ベイツ
製作:スコット・シグペン マリー・ハリデイ ブルース・コーエン スティーブン・ロジャース
監督:マイケル・クリストファー
脚本:エリザベス・セルデス・アナコーン
原作:
撮影:サイモン・デニス
音楽:マック・クエイル
出演:ジェシカ・ラング(リリアン・ホール)、キャシー・ベイツ(イーディス)、リリー・レーブ(マーガレット)、ジェシー・ウィリアムズ(デヴィッド)、シンディ・ホーガン(ジェーン)、マイケル・ローズ(カールソン)、クレイトン・ランディ(アルヴィン)、ピアース・ブロスナン(タイ)

ブロードウェイの伝説的な女優マリアン・セルデスをモデルに、キャリア終焉の危機に直面した大女優が最後の舞台に挑む姿を描いたドラマ。

ブロードウェイの第一線で活躍してきた大女優リリアン・ホールは、チェーホフの戯曲「桜の園」の公演を間近に控えていたが、稽古中に突然言葉を失うアクシデントに見舞われ、医師から認知症だと告げられてしまう。それは彼女にとって引退勧告にも等しい、あまりにも残酷な現実だった。人生のすべてを舞台に捧げてきたリリアンは、病気の事実を自らの胸の奥に押しとどめたまま「桜の園」をやり遂げることを決意する。病状は悪化の一途をたどり、現実と妄想の境界さえも曖昧になっていくなか、最期になるであろう舞台のためにすべてをかけるリリアンだったが……。

「トッツィー」などの名優ジェシカ・ラングが主人公リリアンを熱演し、リリアンを支え続けるアシスタントのイーディスを「ミザリー」のキャシー・ベイツ、隣人で元芸術家のタイを「007」シリーズのピアース・ブロスナン、リリアンの娘マーガレットをテレビドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズのリリー・レーブがそれぞれ演じた。監督は「ナイト・ウォッチャー」「ポワゾン」のマイケル・クリストファー。

認知症になったベテランスター舞台女優のお話。チェーホフの『桜の園』の主演となったベテラン女優が、リハーサルで台詞をとばし、認知症が発見される。彼女は、ブロードウェイの伝説的名女優のプライドで役にしがみつくが、症状は悪化していく。アメリカ映画らしく、大団円に結末するので安心して観られるシニア向けドラマである。

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2026-018M 「架空の犬と嘘をつく猫」☆☆☆★

Skakunoinuto邦題:架空の犬と嘘をつく猫
時間:125分
公開:2026-01-09
製作年度:2025
製作国:日本
配給:ポニーキャニオン
製作総指揮:
製作:菊池貞和 津嶋敬介 村松秀信 秋元巳智雄 森ガキ侑大 安部順一 指山弘雄 友廣一雄
監督:森ガキ侑大
脚本:菅野友恵
原作:寺地はるな
撮影:山崎裕
音楽:Cali Wang
出演:高杉真宙、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕子、向里祐香、ヒコロヒー、鈴木砂羽、松岡依都美、森田想、高尾悠希、後藤剛範、長友郁真、はなわ、安田顕、余貴美子、柄本明

「川のほとりに立つ者は」で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説を、「愛に乱暴」の森ガキ侑大監督が映画化したヒューマンドラマ。不都合な現実から目をそらし、それぞれが嘘を重ねながらも、ともに生きる一家の30年を通し、家族の「嘘」と「絆」を丁寧に描き出す。

羽猫(はねこ)家の長男・山吹(やまぶき)は、弟の事故死をきっかけに心を閉ざし、空想の世界で生きるようになった母のため、まるで弟が生きているかのような嘘の手紙を書き続けていた。父は変わってしまった妻を受け入れられず愛人のもとへ逃げ、祖父は裏山に遊園地を作ろうという現実離れした夢を語り、祖母は骨董屋で「嘘」を扱いながら暮らしている。唯一まともに見える姉の紅(べに)は、「嘘と嘘つきが嫌い」と言ってすべてに反抗している。それぞれが不都合な真実から目をそらしている羽猫家の人々だったが、ときに「家族をやめたい」と思いながらも、互いに寄り添って生きている。

主人公・羽猫山吹を高杉真宙が演じる。そのほか、山吹の幼なじみで恋人となる佐藤頼に伊藤万理華、山吹の初恋の相手・遠山かな子に深川麻衣、母・雪乃に安藤裕子、姉・紅に向里祐香、父・淳吾に安田顕、祖母に余貴美子、祖父に柄本明と、実力派キャストが顔をそろえる。

佐賀県が舞台の、とある家族の経年ドラマ。原作者の小説家寺地はるかが、佐賀出身だからだろう。主人公の山吹が、あらゆる事に自己封印して保っていた「家族」の形が、年を経て崩れ去ったのちに、優しさを演じ続けた封印を解除していく物語。大きな事件は映画の始まる前に起きていて、本編は淡々と山吹によって保たれている家族をスケッチしていく。ある意味、ジワる作品だ。

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2026-017M 「コート・スティーリング」☆☆☆★★

Scaught-stealing原題:Caught Stealing
邦題:コート・スティーリング
時間:107分
公開:2026-01-09
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:アン・ロアク チャーリー・ヒューストン タラク・ベン・アマール モハナド・マラス
製作:ジェレミー・ドーソン ディラン・ゴールデン アリ・ハンデル ダーレン・アロノフスキー
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:チャーリー・ヒューストン
原作:チャーリー・ヒューストン
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:ロブ・シモンセン
出演:オースティン・バトラー(ハンク)、レジーナ・キング(ローマン刑事)、ゾーイ・クラヴィッツ(イヴォンヌ)、マット・スミス(ラス)、リーヴ・シュレイバー(リーパ)、ヴィンセント・ドノフリオ(シュムリー)、ベニート・マルティネス・オカシオ(コロラド)

「ブラック・スワン」「ザ・ホエール」の鬼才ダーレン・アロノフスキーが、「エルヴィス」のオースティン・バトラーを主演に迎え、90年代ニューヨークを舞台に描くクライムアクション。

1998年、ニューヨーク。かつてメジャーリーグのドラフト候補になるほど野球で将来を嘱望されたハンクだが、運命のいたずらによって夢は潰え、今はバーテンダーとして働きながら恋人のイヴォンヌと穏やかな日々を送っていた。そんなある日、変わり者の隣人ラスから突然ネコの世話を頼まれる。親切心から引き受けたのもつかの間、街中のマフィアたちが次々と彼の家に殴り込んでくる。ハンクは、自分が裏社会の大金絡みの事件に巻き込まれたことを知るが、時すでに遅かった。警察に助けを求めながら逃げ回る日々を送る中で、ついにある悲劇が起こる。ついに堪忍袋の緒が切れたハンクは、自分を巻き込んだ隣人やマフィアたちへのリベンジを誓う。

「エルヴィス」でアカデミー主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーが主人公ハンクを演じる。そのほか、ハンクを手助けする刑事役にレジーナ・キング、恋人イヴォンヌ役にゾーイ・クラビッツ、災いの発端となった隣人ラス役をマット・スミスが演じるなど、豪華キャストが集結した。タイトルの「コート・スティーリング(Caught Stealing)」は「盗塁失敗」を意味する野球用語で、広義では「チャンスをつかもうとして失敗すること」を指す。

 

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2026-016M 「ブゴニア」☆☆☆★★★

Sbugonia原題:Bugonia
邦題:ブゴニア
時間:120分
公開:2026-02-13
製作年度:2025
製作国:アイルランド・イギリス・カナダ・韓国・アメリカ
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:ヨルゴス・ランティモス エド・ギニー アンドリュー・ロウ エマ・ストーン アリ・アスター ラース・クヌードセン
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ウィル・トレイシー
原作:
撮影:ロビー・ライアン
音楽:イェルスキン・フェンドリックス
出演:エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、エイダン・デルビス、スタブロス・ハルキアス、アリシア・シルバーストーン

「哀れなるものたち」「女王陛下のお気に入り」などで知られる鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、これで5度目のタッグとなるエマ・ストーンを主演に迎えて描いた誘拐サスペンス。「エディントンへようこそ」「ミッドサマー」の監督アリ・アスターがプロデューサーに名を連ね、2003年の韓国映画「地球を守れ!」をリメイクした。

世界的に知られた製薬会社のカリスマ経営者ミシェルが、何者かに誘拐される。犯人は、ミシェルが地球を侵略する宇宙人だと固く信じる陰謀論者のテディと、彼を慕う従弟のドン。2人は彼女を自宅の地下室に監禁し、地球から手を引くよう要求してくる。ミシェルは彼らの馬鹿げた要望を一蹴し、なんとか言いくるめようとするが、互いに一歩も引かない駆け引きは二転三転する。やがてテディの隠された過去が明らかになることで、荒唐無稽な誘拐劇は予想外の方向へと転じていく。

エマ・ストーンが髪を剃った丸坊主姿も披露し、陰謀論者に囚われたミシェル役を熱演。彼女を宇宙人だと信じてやまない誘拐犯2人組を、「憐れみの3章」「シビル・ウォー アメリカ最後の日」のジェシー・プレモンスと、オーディションで抜てきされた新星エイダン・デルビスが演じる。2025年・第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

似ても似つかぬが、メル・ギブソン主演の『陰謀のセオリー』(1997年 リチャード・ドナー監督)を連想した。ネタバレしたくないので、ここまでにする。ともあれ、好みは別れそうだが、僕の趣味で決するならば、こいつは傑作映画だ。

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2026-015M 「おくびょう鳥が歌うほうへ」☆☆★★★

Sokubyodorino原題:The Outrun
邦題:おくびょう鳥が歌うほうへ
時間:118分
公開:2026-01-09
製作年度:2024
製作国:イギリス・ドイツ
配給:東映ビデオ
製作総指揮:クラウディア・ユセフ キーラン・ハニガン マリア・ローガン アン・シーアン ルアン・ガウアー ジョージ・ハミルトン ジェームズ・ピュー ヤニナ・フィルスマイアー
製作:サラ・ブロックルハースト ドミニク・ノリス ジャック・ロウデン シアーシャ・ローナン
監督:ノラ・フィングシャイト
脚本:ノラ・フィングシャイト エイミー・リプトロット デイジー・ルイス
原作:エイミー・リプトロット
撮影:ユヌス・ロイ・イメール
音楽:ジョン・ギュルトラー ヤン・ミゼレ
出演:シアーシャ・ローナン(ロナ)、パーパ・エッシードゥ(デイニン)、ナビル・エルーアハビ、イーズカ・ホイル、ローレン・ライル、サスキア・リーヴス(アニー)、スティーヴン・ディレイン(アンドリュー)

シアーシャ・ローナンが初プロデュースを手がけて自ら主演を務め、大都会で自分を見失った生物学者が故郷で新たな生き方を模索する姿を描いたドラマ。イギリスでベストセラーとなったエイミー・リプトロットのノンフィクション回想録「THE OUTRUN」を原作に、「システム・クラッシャー」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したドイツ出身のノラ・フィングシャイト監督が映画化。スコットランド・オークニー諸島の雄大な自然を背景に、主人公の断片的で混濁した内面世界を繊細な演出で描き出す。

ロンドンの大学院で生物学を学んでいた29歳のロナは、スコットランドの故郷に10年ぶりに帰ってくる。恋人との別離、暴力的な体験、入院など、人生が限界を迎えた末に、彼女は依存症の治療施設に入所し、90日間のリハビリプログラムを経て断酒生活を開始した。故郷の野鳥保護団体で働きながら孤独な時間を過ごすなかで、少しずつ自らの内面と対話を重ねていくロナだったが、数々のトラブルを引き起こしてきた記憶の断片が彼女を悩ませ続ける。

共演は「MEN 同じ顔の男たち」のパーパ・エッシードゥ、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のスティーブン・ディレイン、「記憶探偵と鍵のかかった少女」のサスキア・リーブス。

最近作家性の強い作品への出演が多く、しかし今ひとつ実績というか、結果不十分な印象の、シアーシャ・ローナンの新作。
アル中を克服するストーリーなのだが、こんな陰鬱な原作のどこにシアーシャ・ローナンは共感したのだろうか。スコットランドのオークニー諸島の風景は圧倒的に見事なのだが、まあ観光映画ではなく、あくまでアル中女性のグダグダと禁酒できない様が描かれていく。とてもじゃないが、娯楽作品として楽しめる代物ではない。

 

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2026-014M 「モディリアーニ!」☆☆☆★

Smodiliani2025原題:Modi: Three Days on the Wing of Madness
邦題:モディリアーニ!
時間:108分
公開:2026-01-16
製作年度:2024
製作国:イギリス・ハンガリー
配給:ロングライド、ノッカ
製作総指揮:
製作:ジョニー・デップ バリー・ナビディ モニカ・バカルディ アンドレア・イェルボリーノ
監督:ジョニー・デップ
脚本:ジャージー・クロモロウスキ メアリー・オルソン=クロモロウスキ
原作:デニス・マッキンタイア
撮影:ダリウス・ウォルスキー ニコラ・ペコリーニ
音楽:サッシャ・パットナム
出演:リッカルド・スカマルチョ、アントニア・デスプラ、ブリュノ・グエリ、ライアン・マクパーランド、スティーヴン・グレアム、ルイーザ・ラニエリ、アル・パチーノ

ジョニー・デップが1997年の映画「ブレイブ」以来約30年ぶりに監督を務め、芸術家モディリアーニの人生を変えた激動の72時間を描いたドラマ。

1916年、戦火のパリ。イタリア人の画家アメデオ・モディリアーニは才能に溢れながらも批評家に認められることなく、作品も売れず酒と混乱の日々を送っていた。キャリアを終わらせて街を去ろうとする彼を、画家仲間のモーリス・ユトリロやシャイム・スーティン、モディリアーニのミューズであるベアトリス・ヘイスティングスが引き止める。友人で画商のレオポルド・ズボロフスキに助言を求めるモディリアーニだったが、彼の心は混乱するばかりだった。やがてモディリアーニは、自身の人生を変えることになるアメリカのコレクター、モーリス・ガニャと出会う。

「ジョン・ウィック チャプター2」のリッカルド・スカマルチョがモディリアーニを演じ、名優アル・パチーノ、ドラマ「シャンタラム」のアントニア・デスプラ、「ボイリング・ポイント 沸騰」のスティーブン・グレアムが共演。

リアーニを主人公にした映画作品は、本人没後まもなく作られたマスターピース『モンパルナスの灯』(1958年 ジャック・ベッケル監督)がある。若くして世を去った芸術家の悲劇を描いた名作だ。『モディリアーニ 真実の愛』(2004年 ミック・デイヴィス監督)は、アンディ・ガルシア好きの僕が、出資を決めた作品だった。この作品はライバルのピカソとの芸術的葛藤と、妻との愛情を描いたメロドラマだった。で、本作はジョニー・デップが監督したもの。1916年のある日、有名コレクターに自分の作品を売り込むまでの72時間を描いた作品。
冒頭から『パーレーツ・オブ・カリビアン』ばりの殺陣で、有名レストランでアクションシーン。その後の警察官との追いつ追われつは、キーストンからエッサネイを経て、1916年はミューチュアル時代のチャップリン映画への目配せから始まる。このあたりの掴みはOKなのだが、そこからのストーリーが緩慢で抑揚が無い。クライマックスのコレクター(アル・パチーノ)とのシーンまで、観客を引っ張る引力が弱い。個人的にはモディリアーニというモチーフは大好物なので、期待したのだが、残念である。

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2026-013M 「ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール」☆☆★★★

Slobby原題:Lobby
邦題:ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール
時間:105分
公開:2025-02-27
製作年度:2025
製作国:韓国
配給:日活、KDDI
製作総指揮:
製作:
監督:ハ・ジョンウ
脚本:キム・ギョンチャン ハ・ジョンウ
原作:
撮影:
音楽:
出演:ハ・ジョンウ、キム・ウィソン、カン・ヘリム、イ・ドンフィ、パク・ビョンウン、カン・マルグム、チェ・シウォン、チャ・ジュヨン、パク・ヘス、クァク・ソニョン

韓国の人気俳優ハ・ジョンウが主演・監督を務め、巨額の国家プロジェクトを勝ち取るため人生初の接待ゴルフに挑む若社長の奮闘を描いたコメディドラマ。

小規模テック企業の代表を務めるチャンウクは、倒産の危機を乗り越えるべくロビー活動を開始する。技術者としては優秀だがビジネス業界の掟に疎く売り込みベタな彼は、4兆ウォンの国策事業に食い込むため、入札決定権を握るチェ室長を相手に人生で初めて接待ゴルフをすることになる。チェ室長の“推し”である若きプロゴルファーのセビンも招き、万全の準備で作戦当日を迎えるチャンウクだったが、ライバル会社の社長やチェ室長の上司にして妻でもある長官らも居合わせ、現場は大混乱に陥ってしまう。

「新感染 ファイナル・エクスプレス」のキム・ウィソン、「不思議の国の数学者」のパク・ビョンウン、「エクストリーム・ジョブ」のイ・ドンフィ、「チャンシルさんには福が多いね」のカン・マルグム、男性アイドルグループ「SUPER JUNIOR」のチェ・シウォン、Netflixドラマ「サムバディ」のカン・ヘリムが共演。「1987、ある闘いの真実」のキム・ギョンチャンが、ハ・ジョンウと共同で脚本を手がけた。

ゴルフをコメディの道具にしようという試みは、過去の映画で採用されているが、ゲームの冗長性で、なかなかキレの良い作品には仕上がってこない。つまるところ、シリアスな努力克服系作品が記憶に残っていく。本作も、どこを楽しんでいけばよいのか困惑したままストーリーが進んでいく。

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2026-012M 「トゥギャザー」☆☆☆

Stogether原題:Together
邦題:トゥギャザー
時間:101分
公開:2026-02-06
製作年度:2025
製作国:オーストラリア・アメリカ
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:エマ・フィッツシモンズ マイカ・グリーン ダニエル・ステインマン サラ・ホン サミー・キム・ファルベイ シアン・マッカーサー リア・ブーマン ニール・シャー
製作:アンドリュー・ミットマン エリック・フェイグ ジュリア・ハマー ティム・ヘディントン マックス・シルバ アリソン・ブリー デイブ・フランコ
監督:マイケル・シャンクス
脚本:マイケル・シャンクス
原作:
撮影:ジャーメイン・マクミッキング
音楽:コーネル・ウィルチェック
出演:デイブ・フランコ、アリソン・ブリー、デイモン・ヘリマン

超自然的な身体の変異現象に見舞われた倦怠期のカップルが極限状況に陥っていく姿を、スリリングかつブラックユーモアたっぷりに描いたホラー映画。本作が長編デビュー作となるオーストラリア出身のマイケル・シャンクスが監督・脚本を手がけ、恐怖映画のサブジャンルであるボディホラーと、恋愛における共依存というテーマを融合させて描き出す。

長年連れ添ってきたミュージシャン志望のティムと小学校教師のミリーは、住み慣れた都会を離れて田舎の一軒家に移り住む。しかし森で道に迷い、不気味な地下洞窟で一夜を過ごしたことをきっかけに、ふたりの穏やかな日常は暗転。ティムは突然意識が混濁して身体が暴走する不可解な症状に悩まされるようになり、気持ちがすれ違いがちだったミリーとの関係も揺らいでしまう。やがて、ミリーの身にも同じような症状が起こりはじめる。見えない磁力に引き寄せられるかのように互いを求めあうその現象は、ふたりが育んできた愛と人生のすべてを侵蝕していく。

「グランド・イリュージョン」シリーズのデイブ・フランコがティム役、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のアリソン・ブリーがミリー役を務め、実生活でもパートナーであるふたりが恋愛の深層心理をリアルに演じた。

この手のモチーフはクローネンバーグが大好物なのだろうが、彼ならもっとおどろおどろしく神秘的に描き、観客の生理的な正常性を破壊しまくるように描写していくのだろう。そのあたりが、この新人監督は、かなり淡泊だ。ロマンティックでもある。本作ではその要素は、不要だろう。

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2025-011M 「ぼくの名前はラワン」☆☆☆★★

Slawand原題:Name Me Lawand
邦題:ぼくの名前はラワン
時間:90分
公開:2026-01-09
製作年度:2022
製作国:イギリス
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:フルール・ニエッドゥ サム・アーノルド ベヤン・タヘル ニール・アンドリュース マリサ・クリフォード エドワード・ラブレース
監督:エドワード・ラブレース
脚本:エドワード・ラブレース
原作:
撮影:ベン・フォーデスマン
音楽:トム・ホッジ
出演:ラワン・ハマダミン

難民としてイギリスに渡った、ろう者のクルド人少年の成長を追ったドキュメンタリー。

イラクで暮らすクルド人の少年ラワンは、生まれつき耳が聞こえない。ラワンが5歳の時、両親は国外への移住を決断。家族は数カ月を難民キャンプで過ごした後、支援者の協力を得て、ようやくイギリスの都市ダービーに安住する。その後、ラワンはダービー王立ろう学校に通えることになり、少しずつイギリス手話と口話を学び始める。みるみる上達するラワンは、やがて周囲と同じように手話だけで生きていく道を選ぶ。兄もラワンと意思疎通するため手話を学び始めるが、イラクでは手話だけでは人として対等に扱われないため、両親は息子の選択に不安を抱いていた。手話を嫌がる両親にラワンがいら立ちを募らせる中、一家が申請していた難民認定について内務省の審査が始まる。

SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)やBFIロンドン映画祭などで高い評価を受けてきたエドワード・ラブレースが監督を務め、4年の歳月をかけてイギリス手話や周囲との友情がラワン少年を成長させていく姿をカメラに収めた。

静謐で汚れ無き、この上なく真面目に仕上げられた、労作である。ポリコレ臭はするものの。

 

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2026-010M 「スペルマゲドン 精なる大冒険」☆☆☆★

Sspelmagedon原題:Spermageddon
邦題:スペルマゲドン 精なる大冒険
時間:80分
公開:2026-02-13
製作年度:2024
製作国:ノルウェー
配給:シンカ
製作総指揮:
製作:カイテル・オムベルグ ヨルゲン・ストルム・ローゼンベリ
監督:トミー・ウィルコラ ラスムス・A・シーバートセン
脚本:トミー・ウィルコラ ベガール・ホール
原作:
撮影:
音楽:クリスティアン・ビーベ
出演:

思春期の少年の体内で繰り広げられる精子たちの大冒険を、ミュージカル仕立てでユーモアたっぷりに描き、本国ノルウェーで大ヒットを記録したアニメーション映画。

思春期まっただ中の10代の少年・イェンス。気になる女の子とキスを交わした瞬間、彼の体内で血液や細胞が大暴走を始めて制御不能に陥り、やがて精子たちの命がけのレースが幕を開ける。10億もの精子たちは、外の世界を目指して必死に泳ぎ続けるが……。

「バイオレント・ナイト」「セブン・シスターズ」のトミー・ウィルコラと、ノルウェーのアニメーション映画界で活躍するラスムス・A・シーバートセンが共同監督を務めた。

存在そのものから<雑なキワモノ映画>かと思ったら、しっかり作られた3Dアニメ。ただ、主役が精子の男女で、目指すのは卵子。いやはや。ノルウェー映画で大ヒットしたという。

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2026-009M 「マッド・フェイト 狂運」☆☆★★★

Smadfate原題:命案 Mad Fate
邦題:マッド・フェイト 狂運
時間:108分
公開:2026-01-02
製作年度:2023
製作国:香港
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:ジョニー・トー
監督:ソイ・チェン
脚本:ヤウ・ナイホイ
原作:
撮影:チェン・シウキョン
音楽:
出演:ラム・カートン(ホイ)、ロックマン・ヨン(シウ)、ン・ティンイップ(ベテラン)、チャン・チャームマン(理学療法士の男)、ン・ウィンシー(ジョウ)、ウォン・チンヤン(メイ)

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」をメガヒットに導いたソイ・チェン監督が、同作の前に手がけたクライムスリラー。娼婦を標的にした連続猟奇殺人事件に巻き込まれた人々の運命を、コミカルなホラー演出と残虐描写を織り交ぜながら、圧巻の美術演出による独自の世界観で描き出す。

「エレクション」シリーズのラム・カートンが主人公のエキセントリックな熱血占い師を個性的に演じ、12人組ダンスボーカルグループ「Mirror」のメンバーで俳優としても活躍するロックマン・ヨンがもう1人の主人公である変態的な役どころを熱演。「ザ・ミッション 非情の掟」「エレクション」シリーズのヤウ・ナイホイが脚本、「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」のチェン・シウキョンが撮影を手がけ、製作には香港ノワールの巨匠ジョニー・トーが名を連ねた。

2024年・第42回香港電影金像奨にて最優秀監督賞・脚本賞・編集賞を受賞。

まるで東映映画の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のソイ・チェン監督が、その前に監督した作品だそうだ。
四柱推命と風水が、事象の因果関係の全てと信じる、クレージーな占い師と、刃物を持つと殺戮衝動が狂気的に爆裂する男たち。惨殺される娼婦。チェン監督の頭の中が、出口不詳の九龍城なんじゃないかな。ある意味スゲー作品。トンデモ系だけど。昔ならカルト特集とかの1本に入れられてしまう色物だな。

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2026-008M 「WAR バトル・オブ・フェイト」☆☆☆★

Swar2原題:War 2
邦題:WAR バトル・オブ・フェイト
時間:174分
公開:2026-01-02
製作年度:2025
製作国:インド
配給:ツイン
製作総指揮:
製作:
監督:アヤーン・ムカルジー
脚本:シュリーダル・ラーガバン
原作:アディティア・チョープラー
撮影:ベンジャミン・ジャスパー
音楽:プリータム
出演:リティック・ローシャン(カビール)、N・T・ラーマ・ラオ・Jr(ヴィクラム)、キアラ・アドヴァニ(カヴィヤ・ルトラ)、アニル・カプール(ヴィクラーント・カウル大佐)

インドで大ヒットを記録した2019年製作のスパイアクション「WAR ウォー!!」のシリーズ第2作で、「PATHAAN パターン」「タイガー」シリーズと世界観を共有する「YRF(ヤシュ・ラージ・フィルムズ)スパイ・ユニバース」シリーズの1作。世界を舞台に繰り広げられる2人の男の宿命の戦いを、壮大なスケールで描く。

かつて国家を裏切り姿を消した伝説のスパイ・カビールは、いまやインド最大の脅威へと変貌を遂げていた。誰も止めることのできない存在となったカビールを倒す切り札として、政府はインド軍の精鋭ヴィクラムを差し向ける。ある出来事によりすべてを失ったヴィクラムは、カビールの抹殺という唯一の使命に突き動かされていた。しかしその戦いは、いつしか任務からカビール個人への復讐と化していく。

「WAR ウォー!!」に登場した伝説のエージェント、カビールをリティク・ローシャンが引き続き演じ、彼と壮絶な戦いを繰り広げる軍人ヴィクラム役で「RRR」のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.がYRFスパイ・ユニバースに初参戦。「ブラフマーストラ」のアヤーン・ムカルジー監督がメガホンをとった。

5年前の夏に手に汗握った前作。王道のインド娯楽活劇の続編だ。さらに続編第3弾製作の意欲満々だ。

 

 

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2026-007M 「Song Sung Blue」☆☆☆★

Ssongsungblue原題:Song Sung Blue
邦題:
時間:132分
公開:2026-
製作年度:2025
製作国:
配給:
製作総指揮:
製作:ジョン・デイビス ジョン・フォックス クレイグ・ブリュワー
監督:クレイグ・ブリュワー
脚本:クレイグ・ブリュワー
原作:
撮影:
音楽:
出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ハドソン、マイケル・インペリオリ、エラ・アンダーソン、キング・プリンセス、ムスタファ・シャキール、ハドソン・ヘンズリー、フィッシャー・スティーブンス、ジム・ベルーシ

実在のニール・ダイヤモンドへのトリビュートカップルの「ライトニング&サンダー」の夫婦。その家族と愛情の物語。ヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソンが歌いまくる。そして歌が上手い。が、日本の観客に共感もって迎えられるかは不明だな。

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2026-006M 「AFRAID アフレイド」☆☆☆★

Safraid原題:Afraid
邦題:AFRAID アフレイド
時間:84分
公開:2025-12-26
製作年度:2024
製作国:アメリカ・イギリス
配給:キングレコード
製作総指揮:ベアトリス・セケイラ ポール・O・デイビス ダン・バルゴイエン ブリッタ・ロウイングス
製作:ジェイソン・ブラム アンドリュー・ミアノ クリス・ワイツ
監督:クリス・ワイツ
脚本:クリス・ワイツ
原作:
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:アレックス・ウェストン
出演:ジョン・チョー(カーティス)、キャサリン・ウォーターストン(メレディス)、キース・キャラダイン(マーカス)、デヴィッド・ダストマルチャン(ライトニング)

「ゲット・アウト」「M3GAN ミーガン」などを手がけたジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクションが、AIがもたらす恐怖と混沌を描いたスリラー。最新の高性能AIが日常に入り込み、狡猾に人間を破滅へと導く存在として描かれる。

妻と3人の子どもたちと暮らすカーティスは、一見幸せそうな家庭を築いていたが、実は家庭内に多くの問題を抱えていた。そんなある日、カーティスは取引先からの打診を受け、革新的な家庭用AI機器「アイア」のテストモニターを務めることになる。最初こそ戸惑う一家だったが、アイアは家族の抱える課題を次々と発見し、的確な解決策を講じていくことで、次第に家族の信頼を勝ち取っていく。一方でカーティスは、アイアのあまりに高い性能、そして開発企業に漂う不穏な気配に、言い知れぬ不安と警戒心を抱き始める。しかし、すでにカーティス以外の家族にとって、アイアはなくてはならない存在となっていた。家族の断絶が深まるなか、やがてアイアは悪魔のような本性をあらわにしていく。

カーティス役を「スター・トレック」シリーズや「search サーチ」で知られるジョン・チョウ、妻メレディス役を「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「エイリアン コヴェナント」のキャサリン・ウォーターストンが演じた。そのほか、「北国の帝王」のキース・キャラダイン、「悪魔と夜ふかし」のデビッド・ダストマルチャンが共演。

究極に進化したAIが『家族』の概念を学ぶために、とある家庭に侵入する。という、モチーフとしては古典『2001年宇宙の旅』のHALからある。もちろん本作でもHALに目配せはあるが、その暴走は現代的なツールを駆使していくもの。まあ、そのあたりが、この映画のキモなのだろう。とはいえ残念ながら、中身は観客を驚かせる発想は無かった。

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2026-005M 「迷宮のしおり」☆☆★★★

Smeikyunoshiori邦題:迷宮のしおり
時間:115分
公開:2026-01-01
製作年度:2026
製作国:日本
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:依田巽 松崎容子
監督:河森正治
脚本:橋本太知
原作:スロウカーブ Vector Vision ギャガ フジテレビジョン
撮影:林翔子
音楽:yonkey
出演:SUZUKA(前澤栞/SHIORI@REVOLUTION)、原田泰造(小森)、伊東蒼(倉科希星)、齋藤潤(山田健斗)、寺西拓人(架神傑)

「マクロス」「アクエリオン」シリーズなどの人気アニメを生み出し、2025年大阪・関西万博ではパビリオン「いのちめぐる冒険」をプロデュースするなど幅広く活躍するクリエイターの河森正治が手がけた劇場長編オリジナルアニメ。スマホの中に閉じ込められた女子高生が繰り広げる脱出劇を、歌と映像で彩る異世界エンタテインメント。

どこにでもいる普通の女子高生・前澤栞は、ある日突然スマホの画面が割れてしまい、気がつくと異世界の横浜にいた。そこで彼女の前に、小森と名乗るしゃべるウサギのスタンプが現われ、「あなたはスマホの中に閉じ込められた」と告げる。一方、現実世界では、姿を消した栞と入れ替わるように、もうひとりの彼女「SHIORI」が現れる。SHIORIはSNSを駆使して自由奔放に振る舞い、やがて世界を巻き込む騒動の中心になっていく。栞は、SHIORIに現実を乗っ取られる前に、奇妙なスマホの迷宮からの脱出を目指すが……。

ダンス&ボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」のSUZUKAが、栞とSHIORIの二役を務め、アニメ声優に初挑戦。ウサギのスタンプ・小森役を原田泰造、栞の幼なじみの倉科希星役を伊東蒼、クラスメイトの山田健斗役を齋藤潤、若き起業家の架神傑役を「timelesz」の寺西拓人が務める。

ビジネス的成功妄想の結果のような、という予断で観る。
SNSでの高い承認欲求が果たされず、そのコンプレックスが深く心の傷となり、破瓜型統合失調症となってしまった女子高生。彼女が、本当の自分と向き合って、心の病を克服したお話。
と、書いてしまうと身も蓋もないので『スマホの異世界に閉じ込められた少女が、手に汗握る冒険の末、世界を救いながら、現実世界へ帰還する』というお話としたほうが、集客できるんだね。

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2026-004M 「無明の橋」☆☆☆★

邦題:Smumyonohashi無明の橋
時間:94分
公開:2025-12-19
製作年度:2025
製作国:日本
配給:ラビットハウス
製作総指揮:
製作:堀江泰 福田里美 加治幸大 坂本欣弘 小林永 福崎秀樹
監督:坂本欣弘
脚本:伊吹一 坂本欣弘
原作:
撮影:米倉伸
音楽:未知瑠
出演:渡辺真起子、陣野小和、吉岡睦雄、岩瀬亮、山口詩史、岩谷健司、木竜麻生、室井滋

富山県の立山で3年に一度行われる女人救済の儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ) 」をモチーフに、心に深い傷を負ったひとりの女性の再生と、新たな一歩を踏み出していく姿を描いたドラマ。

3歳の愛娘を15年前に亡くした由起子は、癒えることのない痛みを抱え、罪の意識から逃れられずにいた。ある日、偶然目にしたと1枚の絵画に心を奪われた彼女は、その絵に描かれた、古くから山岳信仰の対象とされてきた立山へと足を運ぶ。そこにはさまざまな思いを抱えた女性が集い、由起子は不思議なひとときを過ごすことになる。

主人公・由起子を渡辺真起子、彼女と行動を共にする少女・ 沙梨を、ドラマ「なんで私が神説教」に出演し本作が長編映画デビュー作となる陣野小和が演じる。そのほか木竜麻生、室井滋らが出演。監督は「真白の恋」「もみの家」など、一貫して自身の故郷・富山を舞台に作品を撮り続けてきた坂本欣弘。

富山県のご当地映画。この手のは、協力してくれる地元自治体に配慮した風景や名産を、あからさまにならないように溶け込ませなければ、作品が壊れてしまう。レビュー評価がまあまあなので拾った。
結果、立山信仰と奇祭・布橋灌頂会をメインに描き、伝説が主人公に奇跡を。という、静かに暖かい気分にさせられる、癒しの逸品でした。もちろん、製作費などから、相当に地味な作品ではあるが。

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2025-003M 「ロストランズ 闇を狩る者」☆☆☆

Slostlands原題:In the Lost Lands
邦題:ロストランズ 闇を狩る者
時間:100分
公開:2026-01-01
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:マーティン・モスコウィック ニコ・ブルインスマ カーク・ダミコ ケビン・フォースター
製作:ジェレミー・ボルト ポール・W・S・アンダーソン ミラ・ジョボビッチ デイブ・バウティスタ コンスタンティン・ワーナー ジョナサン・マイスナー ロバート・クルツァー
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:コンスタンティン・ワーナー
原作:ジョージ・R・R・マーティン
原案:ポール・W・S・アンダーソン コンスタンティン・ワーナー
撮影:グレン・マクファーソン
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ(グレイ・アリス)、デイヴ・バウティスタ(ボイス)
アーリー・ジョヴァー(処刑人アッシュ)、アマラ・オケレケ(王妃メランジュ)、フレイザー・ジェームズ(教会の総司教)

「モンスターハンター」「バイオハザード」シリーズの主演ミラ・ジョボビッチと監督ポール・W・S・アンダーソンが再タッグを組み、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作者ジョージ・R・R・マーティンによる短編小説を実写映画化したダークファンタジーアクション。

文明崩壊後の世界。報酬と引き換えにどんな願いでも受け入れる不死身の魔女グレイ・アリスは、愛と権力に飢えた王妃メランジュの願いをかなえるため、案内人として雇ったハンターのボイスとともに、魔物が支配する「ロストランズ」へと旅に出る。アリスを異端として裁いた教会の総司教と冷酷な処刑人アッシュの追跡が迫るなか、絶望の地に辿り着いた彼女に、呪われた運命が牙をむく。

案内人ボイスを「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのデイブ・バウティスタ、処刑人アッシュを「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」のアーリー・ジョバー、教会の総司教を「バイオハザード ザ・ファイナル」のフレイザー・ジェームズが演じた。

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2025-002M 「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」☆☆☆

Skinkyutorishirabe2026邦題:劇場版 緊急取調室 THE FINAL
時間:121分
公開:2025-12-26
製作年度:2025
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:早河洋
製作:西新 市川南 大川ナオ 今村俊昭 藤川克平 田中祐介 飯田雅裕 渡辺章仁 伊藤貴宣 寺内達郎 平城隆司 能田剛志 森君夫
監督:常廣丈太
脚本:井上由美子
原作:
撮影:増井初明
音楽:林ゆうき
出演:天海祐希(真壁有希子)、田中哲司(梶山勝利)、速水もこみち(渡辺鉄次)、鈴木浩介(監物大二郎)、大倉孝二(磐城和久)、塚地武雅(玉垣松生)、比嘉愛未(生駒亜美)、野間口徹(酒井寅三)、工藤阿須加(山上善春)、中村静香(かやの)、生島勇輝(しんじ)、丸山智己(鬼塚貞一)、佐々木蔵之介(森下弘道)、石丸幹二(長内洋次郎)、勝村政信(角田)、徳重聡(光圓寺衛)、山崎一(熊井善太郎)、平泉成(永松)、小野武彦(岩倉伸也)、杉咲花(真壁奈央)、眞島秀和(真壁匡)、草刈正雄(郷原政直)、でんでん(菱本進)、小日向文世(小石川春夫)

天海祐希主演の人気テレビドラマ「緊急取調室」のシリーズ完結編となる劇場版。

可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙する捜査一課の取調べ専門チーム「緊急事案対応取調班=通称・キントリ」。超大型台風の連続発生により日本が非常事態に陥る中、内閣総理大臣・長内洋次郎が災害対策会議に遅れて到着したことから、その「空白の10分」を糾弾する男・森下弘道が長内総理を襲撃する事件が起こった。真壁有希子らキントリチームは取調べを開始するが、森下は犯行動機を語らず、長内総理との面会を要求。そんな中、長内総理にある疑惑が浮上し、真壁は真相解明のため長内総理の事情聴取に乗り出す。

主演の天海祐希をはじめ、田中哲司、速水もこみちらテレビドラマ版のキャストが再結集。そのほか石丸幹二、佐々木蔵之介が出演。

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2026-001M 「この本を盗む者は」☆☆☆

Skonohonwonusumu邦題:この本を盗む者は
時間:85分
公開:2025-12-26
製作年度:2025
製作国:日本
配給:角川ANIMATION
製作総指揮:
製作:
監督:福岡大生
脚本:中西やすひろ
原作:深緑野分
撮影:戸澤雄一朗
音楽:大島ミチル
出演:片岡凜(御倉深冬)、田牧そら(真白)、東山奈央(御倉ひるね)、諏訪部順一(御倉あゆむ)、伊藤静(与謝野蛍子)、土屋神葉(春田貴文)、千葉繁(要純一郎)、鈴木崚汰(チェ・タンビ)、上田麗奈(原田夏芽)、関智一(菊地田治)、高橋李依(春田栞)、朴路美(御倉たまき)

2021年本屋大賞にノミネートされた深緑野分の同名小説をアニメーション映画化。本嫌いの少女と、犬の耳を持つ不思議な少女が手を取り合い、本の世界を駆け巡る冒険と謎解きを描く。

書物の街・読長町(よむながまち)に暮らす高校生・御倉深冬は、曾祖父が創設した巨大な書庫「御倉館(みくらかん)」を管理する一家の娘だが、本を好きになれずにいた。ある日、御倉館の本が盗まれたことで、読長町は突然、物語の世界に飲み込まれてしまう。それは本にかけられた呪い「ブックカース」によるものだった。町を救うため、深冬は犬の耳を持つ不思議な少女・真白とともに、本泥棒を追って物語の世界を旅する。その中で深冬は、呪いの真実と御倉家に隠された秘密に迫っていく。

深冬役はNHK連続テレビ小説「虎に翼」で注目された片岡凜が務め、声優初挑戦&映画初主演。深冬を本の世界へ誘う真白役は、同じく声優初挑戦となる田牧そらが務めた。監督は「結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章」「神クズ☆アイドル」などを手がけた福岡大生。脚本は「かぐや様は告らせたい」「地縛少年花子くん」の中西やすひろ。音楽は実写からアニメまで幅広く手がける大島ミチル。アニメーション制作は、これが初の劇場長編アニメ作品となる新進気鋭のスタジオ「かごかん」が担当する。

この年末年始に、何か壮大なビジネス的理想を詰め込んだアニメが公開されたが、それほど期待もしていないので、ちと後回しにしていた。まあ、年も明けたし、消化せねばと、今日明日で劇場鑑賞とする。
まずは2021年本屋大賞にノミネートされた深緑野分の小説を原作にアニメ化した作品。盗まれた、さまざまなジャンルの本の世界に迷い込み、本を取り返していく少女の冒険。
話題の小説をアニメにして、という主幹事カドカワの製作委員会に各社ご乗っただけのもの。平凡。

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