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2025-326M 「ワン・バトル・アフター・アナザー」☆☆☆★

Sonebatle原題:One Battle After Another
邦題:ワン・バトル・アフター・アナザー
時間:162分
公開:2025-10-03
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:ウィル・ワイスク
製作:ポール・トーマス・アンダーソン アダム・ソムナー サラ・マーフィ
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
原作:
撮影:マイケル・バウマン ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ(ボブ)、ショーン・ペン(ロックジョー)、ベニチオ・デル・トロ(センセイ)、レジーナ・ホール(革命家仲間)、テヤナ・テイラー(ボブの妻)、チェイス・インフィニティ(ウィラ)

ベルリン、カンヌ、ベネチアの3大映画祭で受賞歴を誇るポール・トーマス・アンダーソンが、レオナルド・ディカプリオを主演に迎えて手がけた監督作。トマス・ピンチョンの小説「ヴァインランド」からインスピレーションを得た物語で、冴えない元革命家の男が、何者かにひとり娘を狙われたことから次々と現れる刺客たちとの戦いを強いられ、逃げる者と追う者が入り乱れる追走劇を展開する。

かつては世を騒がせた革命家だったが、いまは平凡で冴えない日々を過ごすボブ。そんな彼の大切なひとり娘ウィラが、とある理由から命を狙われることとなってしまう。娘を守るため、次から次へと現れる刺客たちとの戦いに身を投じるボブだが、無慈悲な軍人のロックジョーが異常な執着心でウィラを狙い、父娘を追い詰めていく。

逃げ続ける中で革命家時代の闘争心を次第によみがえらせていくボブを、レオナルド・ディカプリオが演じ、ボブの宿敵であり、娘ウィラに執拗な執着をみせる軍人ロックジョーをショーン・ペンが怪演。ボブのピンチに現れる空手道場の謎のセンセイ(先生)をベニチオ・デル・トロ、ボブの革命家仲間をレジーナ・ホール、妻でカリスマ革命家をテヤナ・テイラーが演じ、新進俳優チェイス・インフィニティが娘ウィラ役を務める。

本日の2本目。この作品が本日のお目当て。『アカデミー賞の呼び声も』の、この時期公開作品の常套句が、どこまでリアルなのかチェゲラ。軽妙に重厚なテーマや世界観を手玉に取る、天才ポール・トーマス・アンダーソン監督の手腕に期待。次から次へとピンチが続くチェイスものの大仰な娯楽作品であるが、根底にあるのがハリウッド左翼の『ディープステートと共和党的なる支配者たちを殲滅する』という妄想。その感動的な成功&達成をドラマティックにエモーショナルに神話創生的に描いている大珍品でもある。

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