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2025-184M 「国宝」☆☆☆☆

Skokuho邦題:国宝
時間:175分
公開:2025-06-06
製作年度:2025
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:岩上敦宏 伊藤伸彦 荒木宏幸 市川南 渡辺章仁 松橋真三
監督:李相日
脚本:奥寺佐渡子
原作:吉田修一
撮影:ソフィアン・エル・ファニ
音楽:原摩利彦
出演:吉沢亮(立花喜久雄)、横浜流星(大垣俊介)、高畑充希(福田春江)、寺島しのぶ(大垣幸子)、森七菜(彰子)、三浦貴大(竹野)、見上愛(藤駒)、黒川想矢(少年・喜久雄)、越山敬達(少年・俊介)、永瀬正敏(立花権五郎)、嶋田久作(梅木)、宮澤エマ(立花マツ)、中村鴈治郎(吾妻千五郎)、田中泯(小野川万菊)、渡辺謙(花井半二郎)

李相日監督が「悪人」「怒り」に続いて吉田修一の小説を映画化。任侠の家に生まれながら、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた男の激動の人生を描いた人間ドラマ。

任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまう。喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込むことに。喜久雄は半二郎の跡取り息子・俊介と兄弟のように育てられ、親友として、ライバルとして互いに高めあい、芸に青春を捧げていく。そんなある日、事故で入院した半二郎が自身の代役に俊介ではなく喜久雄を指名したことから、2人の運命は大きく揺るがされる。

主人公・喜久雄を吉沢亮、喜久雄の生涯のライバルとなる俊介を横浜流星、喜久雄を引き取る歌舞伎役者・半二郎を渡辺謙、半二郎の妻・幸子を寺島しのぶ、喜久雄の恋人・春江を高畑充希が演じた。脚本を「サマー・ウォーズ」の奥寺佐渡子、撮影をカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「アデル、ブルーは熱い色」を手がけたソフィアン・エル・ファニ、美術を「キル・ビル」の種田陽平が担当した。2025年・第78回カンヌ国際映画祭の監督週間部門出品。

この作品を観るために劇場に来たと行っても過言ではない。7年前に読んで鳥肌が立ちっぱなしの、歌舞伎女形を主人公にした、吉田修一の傑作小説、そして吉田作品の映画化といえば李相日監督。製作発表から待ちに待った作品だ。
日本の映画史に、この作品が刻まれる。それだけの価値ある名作が誕生したと断言する。歌舞伎界という、日本独自の芸能文化の伝統を背景に、ここまでドラマティックな人間模様、歌舞伎役者(表現者)としての神髄を描き切った、みごとな逸品だった。

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