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2025-065 「TATAMI」☆☆☆★★

Statami原題:TATAMI
邦題:TATAMI
時間:103分
公開:2025-02-28
製作年度:2023
製作国:アメリカ・ジョージア
配給:ミモザフィルムズ
製作総指揮:アビ・ニール アロン・シュトルズマン ピーター・トラゴッド オリ・アイゼン ピーター・ソビロフ オリ・アロン サルバトーレ・モナコ マヤ・アンセレム シャロン・ハレル=コーエン セリーヌ・ラトレイ モシェ・エデリー オリ・サッソン リー・ラッシャー マイモニデス・ファンド ドロール・イレズ
製作:アディ・エズロニ マンディ・タガー・ブロッキー ジェイミー・レイ・ニューマン ガイ・ナッティブ
監督:ガイ・ナッティブ ザーラ・アミール
脚本:ガイ・ナッティブ エルハム・エルファニ
原作:
撮影:トッド・マーティン
音楽:ダッシャ・ダウエンハウエル
出演:アリアンヌ・マンディ、ザール・アミール、ジェイミー・レイ・ニューマン、ナディーン・マーシャル、リル・カッツ、アッシュ・ゴールディ、ヴァレリウ・アンドリウツァ、メフディ・バジェスタニ、ファリマ・ハバシザデアスル、エルハム・エルファニ

「SKIN 短編」で第91回アカデミー短編実写映画賞を受賞したイスラエル出身の映画監督ガイ・ナッティブと、「聖地には蜘蛛が巣を張る」で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したイラン出身の俳優ザーラ・アミールが共同でメガホンをとり、実話をベースに描いた社会派ドラマ。スポーツ界への政治介入や中東の複雑な情勢、イラン社会における女性への抑圧を背景に、アスリートたちの不屈の戦いを描いた。

ジョージアの首都トビリシで女子世界柔道選手権が開催されている。イラン代表選手のレイラ・ホセイニとコーチのマルヤム・ガンバリは、順調に勝ち進んでいたが、金メダルを目前に、政府から敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため棄権を命じられる。自分自身と人質に取られた家族にも危険が及ぶなか、政府に従い怪我を装って棄権するか、それとも自由と尊厳のために戦い続けるか、人生最大の決断を迫られる。

レイラ・ホセイニ役をアリエンヌ・マンディ、コーチのマルヤム・ガンバリ役をザーラ・アミールが演じた。第36回東京国際映画祭のコンペティション部門で審査委員特別賞と最優秀女優賞(ザーラ・アミール)の2部門を受賞。映画史上初めてイスラエルとイランにルーツをもつクリエイターが協働した作品とされ、製作に参加したイラン出身者は全員亡命し、映画はイランでは上映不可となっている。

トークショーのイベント付きの回しか時間が合わず、オプション料金にて鑑賞。
しかし、実話ベースということだが、イランは恐ろしい国だなあ。実際には東京大会で男子選手がイスラエル選手との対戦を可否するために棄権を要求されるも、指令を拒否して出場したという事件。結果、その選手はドイツに難民として受け入れられたが、本作はジョージアの国際選手権で女子選手の物語として構成されている。製作に参加したイラン出身者は全員亡命し、映画はイランでは上映不可となっているそうだ。
トークショーは阿部詩選手。

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2025-064M 「ANORA アノーラ」☆☆☆★★★

Sanora原題:Anora
邦題:ANORA アノーラ
時間:139分
公開:2025-02-28
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:ショーン・ベイカー アレックス・ココ サマンサ・クァン
製作:
監督:ショーン・ベイカー
脚本:ショーン・ベイカー
原作:
撮影:ドリュー・ダニエルズ
音楽:マシュー・ヒアロン=スミス
出演:マイキー・マディソン(アニー)、マーク・エイデルシュテイン(イヴァン)、ユーリー・ボリソフ(イゴール)、カレン・カラグリアン(トロス)、ヴァチェ・トヴマシアン(ガルニク)

「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「レッド・ロケット」などで高い評価を受けてきたショーン・ベイカー監督が手がけた人間賛歌の物語。ニューヨークを舞台に、若きストリップダンサーのアノーラが、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する等身大の生きざまを描いた。2024年・第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。第97回アカデミー賞では作品、監督、主演女優、助演男優、脚本、編集と6部門にノミネートされた。

ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……。

身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリーを、現代風にリアルに映し出す。タイトルロールのアノーラ(通称アニー)を演じるのは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」や「スクリーム」に出演してきた新星マイキー・マディソン。アノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァン役に、ロシアの若手俳優マーク・エイデルシュテイン。

オスカー候補作品。とても面白い脚本。アノーラ役のマイキー・マディソンが相当な気合をこめて熱演している。一見の価値ある映画。18禁。

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2025-063M 「知らないカノジョ」☆☆☆★

Sshiranaikanojo邦題:知らないカノジョ
時間:121分
公開:2025-02-28
製作年度:2025
製作国:日本
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:依田巽 矢延隆生 中村浩子
監督:三木孝浩
オリジナル脚本:ユーゴ・ジェラン イゴール・ゴーツマン バンジャマン・パラン
脚本:登米裕一 福谷圭祐
原作:
撮影:小宮山充
音楽:mio-sotido
出演:中島健人(神林リク)、milet(前園ミナミ)、桐谷健太(梶原恵介)、中村ゆりか(金子ルミ)、八嶋智人(春日研一)、円井わん(小松みのり)、坂ノ上茜、小手伸也、野間口徹、眞島秀和(田所哲斗)、風吹ジュン(前園和江)

中島健人が主演を務め、これが映画初出演となるシンガーソングライターのmiletと共演したファンタジックラブストーリー。2021年のフランス・ベルギー合作映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」を原作に、「今夜、世界からこの恋が消えても」などの恋愛映画の名手・三木孝浩がメガホンをとった。

大学時代に出会い、互いに一目ぼれして結婚したリクとミナミ。8年後、小説家を目指していたリクは、歌手の夢を諦めたミナミに支えられ、ベストセラー作家となる。ある朝、リクが目を覚ますとミナミの姿がなく、打ちあわせのため訪れた出版社では人々と全く話が噛みあわない。やがてリクは、人気作家だったはずの自分がなぜか文芸誌の編集部員になっていることに気づく。そして街には天才歌手として活躍する、自分とは知りあってすらいない“前園ミナミ”の姿と曲があふれていた。戸惑いながらも、人生のすべてを取り戻すべく奔走するリクだったが……。

主人公リクの親友・梶原を桐谷健太、ミナミの祖母・和江を風吹ジュンが演じ、眞島秀和、中村ゆりか、八嶋智人、円井わんが共演。

フランス映画のリメイク。いわゆるマルチバースものの一形態。

 

 

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2025-062M 「パディントン 消えた黄金郷の秘密」☆☆☆★

Spadintonkietaohgonkyo原題:Paddington in Peru
邦題:パディントン 消えた黄金郷の秘密
時間:107分
公開:2025-05-09
製作年度:2024
製作国:イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:木下直哉 アナ・マーシュ ロン・ハルパーン ダン・マックレー ポール・キング ジェフリー・クリフォード ロブ・シルバ ティム・ウェルスプリング
製作:ロージー・アリソン
監督:ドゥーガル・ウィルソン
脚本:マーク・バートン ジョン・フォスター ジェームズ・ラモント
原作:ポール・キング サイモン・ファーナビー マーク・バートン
パディントン創造:マイケル・ボンド
撮影:エリック・A・ウィルソン
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ヒュー・ボネビル、サリー・ホーキンス、ヒュー・グラント、ブレンダン・グリーソン、マデリーン・ハリス、サミュエル・ジョスリン、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント、ピーター・キャパルディ、ベン・ウィンショー

イギリスの小説家マイケル・ボンドによるロングセラー児童小説を実写映画化した「パディントン」シリーズの第3作。パディントンの生まれ故郷である南米ペルーを舞台に、大切な家族を探しながら繰り広げる大冒険を描く。

パディントンは「老グマホーム」で暮らすルーシーおばさんに会いに、ブラウン一家とともに故郷ペルーへ旅行にやって来る。しかしルーシーおばさんは、眼鏡と腕輪を残して失踪していた。パディントンたちはルーシーおばさんが残した地図を手がかりに、インカの黄金郷があるというジャングル奥地へと向かうが、そこには家族の絆が試されるパディントンの秘密が待ち受けていた。

前2作に続いてベン・ウィショーがパディントンの声を務め、ヒュー・ボネビルがブラウン家の父ヘンリー、マデリーン・ハリスが娘ジュディを演じる。母メアリー役は前作までのサリー・ホーキンスに代わり、エミリー・モーティマーが担当。

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2025-061M 「1980 僕たちの光州事件」☆☆☆★

S1980kosyu原題:1980
邦題:1980 僕たちの光州事件
時間:99分
公開:2025-04-04
製作年度:2024
製作国:韓国
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:
監督:カン・スンヨン
脚本:カン・スンヨン
原作:
撮影:
音楽:
出演:カン・シニル、キム・ギュリ、ペク・ソンヒョン、ハ・スヨン、ソン・ミンジェ

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2025-060M 「死に損なった男」☆☆☆

Sshinisokonattaotoko_20250226135301邦題:死に損なった男
時間:109分
公開:2025-02-21
製作年度:2024
製作国:日本
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:藤本款 小林敏之 宮前泰志 佐竹一美
監督:田中征爾
脚本:田中征爾
原作:
撮影:ふじもと光明
音楽:Moshimoss
出演:水川かたまり、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、森岡龍、別府貴之、津田康平、山井祥子、正名僕蔵

お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまりが映画初主演を務め、死に損なったうえに幽霊にとり憑かれて殺人を依頼された男の数奇な運命を描いたオリジナルストーリー。長編監督デビュー作「メランコリック」が国内外で数々の映画賞を受賞した田中征爾が、監督・脚本を手がけた。

お笑いの道にあこがれて構成作家になったものの、殺伐とした社会と報われることのない日々に疲弊してしまった関谷一平は、駅のホームから飛び降りる決意をする。しかし、隣の駅で人身事故が起こったことにより、一平の状況が一変する。死に損なった一平の前に男の幽霊が現れ、「娘に付きまとっている男を殺してくれないか?」と、一平に殺人依頼を持ちかける。しかも、男を殺すまで幽霊は一平にとり憑くという。

幽霊にとり憑かれてしまう主人公・一平役を水田かたまりが演じた。そのほか正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、森岡龍ら個性的なキャストが共演。

 

 

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2025-059M 「ザ・エクソシズム」☆☆★★

Sexosizum_20250226135101原題:The Exorcism
邦題:ザ・エクソシズム
時間:95分
公開:2025-02-21
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:インターフィルム
製作総指揮:パドレイク・マッキンリー スコット・プットマン アンドリュー・ゴロブ トム・ザドラ
製作:ケビン・ウィリアムソン ベン・ファスト ビル・ブロック
監督:ジョシュア・ジョン・ミラー
脚本:M・A・フォーティン ジョシュア・ジョン・ミラー
原作:
撮影:サイモン・ダガン
音楽:ダニエル・ベンジー ソーンダー・ジュリアーンズ
出演:ラッセル・クロウ、ライアン・シンプキンス、サム・ワーシントン、クロエ・ベイリー、アダム・ゴールドバーグ、デヴィッド・ハイド・ピアース

ラッセル・クロウが主演を務め、悪魔祓いを題材にしたホラー映画の撮影現場で巻き起こる恐怖を描いたサスペンススリラー。

依存症に苦しむ落ち目の俳優アンソニーは、悪魔祓いが題材の新作映画で主人公の神父役を演じることに。この仕事で自身のキャリアや娘リーとの親子関係を取り戻そうと意気込むアンソニーだったが、彼にオファーが届いたのは、当初主演予定だった俳優が撮影現場で不可解な死を遂げたためだった。撮影が進むにつれて、アンソニーの様子が徐々におかしくなっていく。そんな中、監督はアンソニーが信仰にまつわる暗い過去を秘めていることを知り、そのトラウマと向きあうようアンソニーに強制する。娘リーは心身ともに追い詰められていく父を心配し寄り添おうとするが、事態はさらに悪化していく。

「ブリグズビー・ベア」のライアン・シンプキンスが娘リーを演じ、「アバター」シリーズのサム・ワーシントンが共演。「エクソシスト」でカラス神父役を演じた俳優ジェイソン・ミラーを父に持つジョシュア・ジョン・ミラー監督が、同作へのオマージュを込めながら描いた。

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2025-058M 「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」☆☆☆★

Sfirebraide_20250226135101原題:Firebrand
邦題:ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻
時間:120分
公開:2025-02-14
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:ロングライド
製作総指揮:マリア・ローガン ロザンヌ・フリン ニコラ・ハート
製作:ガブリエル・ターナ キャロリン・マークス・ブラックウッド
監督:カリン・アイヌーズ
脚本:ヘンリエッタ・アシュワース ジェシカ・アシュワース ロザンヌ・フリン
原作:エリザベス・フリーマントル
撮影:エレーヌ・ルバール
音楽:ディコン・ハインクリフェ
出演:アリシア・ヴィキャンデル(キャサリン・パー)、ジュード・ロウ(ヘンリー8世)、エディ・マーサン(エドワード・シーモア)、サム・ライリー(トーマス・シーモア)

ジュード・ロウとアリシア・ビカンダーが共演し、暴君として恐れられた16世紀のイギリス国王ヘンリー8世と、その6番目にして最後の妻キャサリン・パーの生き残りをかけた争いの行方を描く宮廷サバイバル劇。

16世紀の英国、テューダー朝。君主ヘンリー8世は、これまで5人の妻を処刑や追放、出産による死亡などで容赦なく切り捨ててきた。そんな彼と望まぬ結婚をした6番目の妻キャサリン・パーは、イングランド国教会を設立したヘンリーに反して、プロテスタントの信念に基づいて英国を光ある未来へ導きたいと願う。しかし、国王と対立する立場であることを告発されてしまった彼女は、前妻たちのように首をはねられるのか、それと病に蝕まれた国王が先に死ぬか、自らの生存をかけて複雑にからみあう宮廷の政治的陰謀に立ち向かっていく。

共演は「コントロール」のサム・ライリー、「おみおくりの作法」のエディ・マーサン。「見えざる人生」でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門を受賞したブラジルのカリン・アイヌーズ監督がメガホンをとった。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

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2025-060M 「死に損なった男」

Sshinisokonattaotoko邦題:死に損なった男
時間:109分
公開:2025-02-21
製作年度:2024
製作国:日本
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:藤本款 小林敏之 宮前泰志 佐竹一美
監督:田中征爾
脚本:田中征爾
原作:
撮影:ふじもと光明
音楽:Moshimoss
出演:水川かたまり、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、森岡龍、別府貴之、津田康平、山井祥子、正名僕蔵

お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまりが映画初主演を務め、死に損なったうえに幽霊にとり憑かれて殺人を依頼された男の数奇な運命を描いたオリジナルストーリー。長編監督デビュー作「メランコリック」が国内外で数々の映画賞を受賞した田中征爾が、監督・脚本を手がけた。

お笑いの道にあこがれて構成作家になったものの、殺伐とした社会と報われることのない日々に疲弊してしまった関谷一平は、駅のホームから飛び降りる決意をする。しかし、隣の駅で人身事故が起こったことにより、一平の状況が一変する。死に損なった一平の前に男の幽霊が現れ、「娘に付きまとっている男を殺してくれないか?」と、一平に殺人依頼を持ちかける。しかも、男を殺すまで幽霊は一平にとり憑くという。

幽霊にとり憑かれてしまう主人公・一平役を水田かたまりが演じた。そのほか正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、森岡龍ら個性的なキャストが共演。

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2025-059M 「ザ・エクソシズム」

Sexosizum原題:The Exorcism
邦題:ザ・エクソシズム
時間:95分
公開:2025-02-21
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:インターフィルム
製作総指揮:パドレイク・マッキンリー スコット・プットマン アンドリュー・ゴロブ トム・ザドラ
製作:ケビン・ウィリアムソン ベン・ファスト ビル・ブロック
監督:ジョシュア・ジョン・ミラー
脚本:M・A・フォーティン ジョシュア・ジョン・ミラー
原作:
撮影:サイモン・ダガン
音楽:ダニエル・ベンジー ソーンダー・ジュリアーンズ
出演:ラッセル・クロウ、ライアン・シンプキンス、サム・ワーシントン、クロエ・ベイリー、アダム・ゴールドバーグ、デヴィッド・ハイド・ピアース

ラッセル・クロウが主演を務め、悪魔祓いを題材にしたホラー映画の撮影現場で巻き起こる恐怖を描いたサスペンススリラー。

依存症に苦しむ落ち目の俳優アンソニーは、悪魔祓いが題材の新作映画で主人公の神父役を演じることに。この仕事で自身のキャリアや娘リーとの親子関係を取り戻そうと意気込むアンソニーだったが、彼にオファーが届いたのは、当初主演予定だった俳優が撮影現場で不可解な死を遂げたためだった。撮影が進むにつれて、アンソニーの様子が徐々におかしくなっていく。そんな中、監督はアンソニーが信仰にまつわる暗い過去を秘めていることを知り、そのトラウマと向きあうようアンソニーに強制する。娘リーは心身ともに追い詰められていく父を心配し寄り添おうとするが、事態はさらに悪化していく。

「ブリグズビー・ベア」のライアン・シンプキンスが娘リーを演じ、「アバター」シリーズのサム・ワーシントンが共演。「エクソシスト」でカラス神父役を演じた俳優ジェイソン・ミラーを父に持つジョシュア・ジョン・ミラー監督が、同作へのオマージュを込めながら描いた。

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2025-058M 「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」

Sfirebraide原題:Firebrand
邦題:ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻
時間:120分
公開:2025-02-14
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:ロングライド
製作総指揮:マリア・ローガン ロザンヌ・フリン ニコラ・ハート
製作:ガブリエル・ターナ キャロリン・マークス・ブラックウッド
監督:カリン・アイヌーズ
脚本:ヘンリエッタ・アシュワース ジェシカ・アシュワース ロザンヌ・フリン
原作:エリザベス・フリーマントル
撮影:エレーヌ・ルバール
音楽:ディコン・ハインクリフェ
出演:アリシア・ヴィキャンデル(キャサリン・パー)、ジュード・ロウ(ヘンリー8世)、エディ・マーサン(エドワード・シーモア)、サム・ライリー(トーマス・シーモア)

ジュード・ロウとアリシア・ビカンダーが共演し、暴君として恐れられた16世紀のイギリス国王ヘンリー8世と、その6番目にして最後の妻キャサリン・パーの生き残りをかけた争いの行方を描く宮廷サバイバル劇。

16世紀の英国、テューダー朝。君主ヘンリー8世は、これまで5人の妻を処刑や追放、出産による死亡などで容赦なく切り捨ててきた。そんな彼と望まぬ結婚をした6番目の妻キャサリン・パーは、イングランド国教会を設立したヘンリーに反して、プロテスタントの信念に基づいて英国を光ある未来へ導きたいと願う。しかし、国王と対立する立場であることを告発されてしまった彼女は、前妻たちのように首をはねられるのか、それと病に蝕まれた国王が先に死ぬか、自らの生存をかけて複雑にからみあう宮廷の政治的陰謀に立ち向かっていく。

共演は「コントロール」のサム・ライリー、「おみおくりの作法」のエディ・マーサン。「見えざる人生」でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門を受賞したブラジルのカリン・アイヌーズ監督がメガホンをとった。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

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2025-057M 「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」☆☆☆★

Sjoika原題:Joika
邦題:JOIKA 美と狂気のバレリーナ
時間:111分
公開:2025-04-25
製作年度:
製作国:イギリス・ニュージーランド
配給:ショウゲート
製作総指揮:ポール・グリーン アンドレア・スカルソ ピーター・タッチ ジョン・ロバートソン ステファニー・ネイピア ヒューゴ・グランバー ティム・ハスラム ローリー・ロス フィリップ・ローズ シャーロッテ・ウベン ジェームズ・ネイピア・ロバートソン
製作:クラウディア・シュミエヤ=ロストボロフスカ トム・ハーン
監督:ジェームス・ネイピア・ロバートソン
脚本:ジェームス・ネイピア・ロバートソン
原作:
撮影:トマシュ・ナウミュク
音楽:ダナ・ランド
出演:タリア・ライダー、ダイアン・クルーガー、オレグ・イベンコ、ナタリア・オシポア、シャーロッテ・ウベン

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2025-056M「ロザリー」☆☆☆★

Srosalie原題:Rosalie
邦題:ロザリー
時間:115分
公開:2025-05-02
製作年度:2023
製作国:フランス・ベルギー
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:アラン・アタル
監督:ステファニー・ディ・ジュースト
脚本:ステファニー・ディ・ジュースト サンドリーヌ・ル・クストゥメル
原作:サンドリーヌ・ル・クストゥメル
撮影:クリストス・ブードリス
音楽:
出演:ナディア・テレスキウィッツ、ブノワ・マジメル、バンジャマン・ビオレ、ギョーム・グイ、ギュスタブ。ケルベン、アンナ・ビオレ

19世紀フランスに実在したヒゲを生やした女性クレマンティーヌ・デレをモデルに、コンプレックスを抱えながらもありのままに生きようとする女性を描いた人間ドラマ。

1870年代、フランス。ロザリーは生まれた時から多毛症に悩まされ、そのことを周囲に隠し続けてきた。田舎町でカフェを営むアベルと結婚し店を手伝うことになった彼女は、自分がヒゲを伸ばした姿を見せることで客が集まるかもしれないと思いつく。アベルはそんな彼女の行動に嫌悪感を示すが、いつしかその純粋で真摯な姿勢にひかれていく。

「私がやりました」「悪なき殺人」のナディア・テレスキウィッツがロザリー役で主演を務め、「ピアニスト」のブノワ・マジメルが夫アベルを演じた。そのほか共演は「パーソナル・ショッパー」など俳優としても活動する歌手バンジャマン・ビオレ、「ぼくを探しに」のギョーム・グイ。長編監督デビュー作「ザ・ダンサー」で注目を集めたステファニー・ディ・ジューストが監督・脚本を手がけた。

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2025-055M 「ブルータリスト」☆☆☆★★

Sbrutalist 原題:The Brutalist
邦題:ブルータリスト
時間:215分
公開:2025-02-21
製作年度:2024
製作国:アメリカ・イギリス・ハンガリー
配給:パルコ
製作総指揮:
製作:ブラディ・コーベット
監督:ブラディ・コーベット
脚本:ブラディ・コーベット モナ・ファストボールド
原作:
撮影:ロル・クローリー
音楽:ダニエル・ブルンバーグ
出演:エイドリアン・ブロディ(ラースロー・トート)、フェリシティ・ジョーンズ(エルジェーベト・トート)、ガイ・ピアース(ハリソン・ヴァン・ビューレン)、ジョー・アルウィン(ハリー)、ラフィー・キャシディ(ジョーフィア)

「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが主演を務め、ホロコーストを生き延びてアメリカへ渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家の数奇な半生を描いたヒューマンドラマ。2024年・第81回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、第97回アカデミー賞でも作品賞ほか計10部門にノミネートされた。

ハンガリー系ユダヤ人の建築家ラースロー・トートは第2次世界大戦下のホロコーストを生き延びるが、妻エルジェーベトや姪ジョーフィアと強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためアメリカのペンシルベニアに移住した彼は、著名な実業家ハリソンと出会う。建築家ラースローのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築を依頼。しかし母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には、多くの困難が立ちはだかる。

「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズが妻エルジェーベト、「メメント」のガイ・ピアースが実業家ハリソンを演じた。「ポップスター」のブラディ・コーベット監督がメガホンをとった。

 

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2025-054M 「ドライブ・イン・マンハッタン」☆☆☆★

Sdriveinmanhattan 原題:Daddio
邦題:ドライブ・イン・マンハッタン
時間:100分
公開:2025-02-14
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:東京テアトル
製作総指揮:ジャン=リュック・デ・ファンティ コスタス・ツカラス マックス・ワーク クリストファー・ドネリー
製作:ダコタ・ジョンソン ロー・ドネリー エマ・ティリンジャー・コスコフ クリスティ・ホール パリス・カシドコスタス=ラトシス
監督:クリスティ・ホール
脚本:クリスティ・ホール
原作:
撮影:フェドン・パパマイケル
音楽:ディコン・ハインクリフェ
出演:ダコタ・ジョンソン(女性)、ショーン・ペン(運転手)

「フィフティ・シェイズ」シリーズのダコタ・ジョンソンと「ミスティック・リバー」のショーン・ペンが共演し、真夜中のタクシー内を舞台に2人だけの芝居で織りなすワンシチュエーションの会話劇。

夜のニューヨークを走るタクシーに、ジョン・F・ケネディ空港から1人の女性客が乗り込む。運転手はシニカルなジョークで車内を和ませ、2人は会話を弾ませる。運転手は2度の結婚を経験し、幸せも失敗も味わってきた。一方、プログラマーとしてキャリアを築いてきた女性は、恋人が既婚者であることを運転手に見抜かれてしまう。もう2度と会うことのない関係だからこそ、お互いの本音を赤裸々に語りあう2人。他愛ない内容のはずだった会話はいつしか予想もしなかった方向へと展開し、女性は誰にも打ち明けられなかった秘密を告白しはじめる。

「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」の脚本家クリスティ・ホールが、自身の執筆による脚本をもとに長編初メガホンをとった。「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」などのフェドン・パパマイケルが撮影を担当。

たった二人の会話で90分見せきる。個人的にはタクシーで運転手とお喋りするのは好かないので、共感はし辛い。

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2025-053M 「愛を耕すひと」☆☆☆★★

Saiwotagayasuhito 原題:Bastarden
邦題:愛を耕すひと
時間:127分
公開:2025-02-14
製作年度:2023
製作国:デンマーク・ドイツ・スウェーデン
配給:スターキャット、ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:
製作:ルイーズ・ベス
監督:ニコライ・アーセル
脚本:アナス・トマス・イェンセン ニコライ・アーセル
原作:
撮影:ラスムス・ビデベック
音楽:ダン・ローマー
出演:マッツ・ミケルセン(ルドヴィ・ケーレン)、アマンダ・コリン(アン・バーバラ)、シモン・ベンネビヤウ(フレデリック・デ・シンケル)、メリナ・ハグバーグ(アンマイ・ムス)、クリスティン・クヤトゥ・ソープ(エレル)、グスタフ・リンド(アントン)

マッツ・ミケルセンが母国デンマーク開拓史の英雄を演じた歴史ドラマ。デンマークの作家イダ・ジェッセンが史実に基づいて執筆した小説を原作に、「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」でもミケルセンとタッグを組んだニコライ・アーセル監督がメガホンをとり、「ライダーズ・オブ・ジャスティス」のアナス・トマス・イェンセンが脚本に参加した。

18世紀デンマーク。貧窮にあえぐ退役軍人ルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号をかけて荒野の開拓に名乗りをあげる。それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルは自らの権力が揺らぐことを恐れ、あらゆる手段でケーレンを追い払おうとする。ケーレンは自然の脅威とデ・シンケルの非道な仕打ちに抗いながら、デ・シンケルのもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや、家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスと出会い、家族のように心を通わせていく。

ドラマ「レイズド・バイ・ウルブス 神なき惑星」のアマンダ・コリンがアン・バーバラを演じ、「シック・オブ・マイセルフ」のクリスティン・クヤトゥ・ソープが共演。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

18世紀の史実だそうだ。デンマークの荒れ地を開墾した元軍人がいたそうだが、ここまでの物語かは、不明だ。日本で作れば、明治初頭あたりに北海道の奥地を開拓する高倉健、てな感じかな。マッツ・ミケルセンが、そんな我慢が似合う、武骨な漢を魅せる。

 

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2025-052M 「Page30」☆☆☆★

Spage30邦題:Page30
時間:118分
公開:2025-04-11
製作年度:2025
製作国:日本
配給:DCT entertainment
製作総指揮:
製作:中村正人
監督:堤幸彦
脚本:井上テテ 堤幸彦
原作:堤幸彦
撮影:
音楽:上原ひろみ 中村正人
出演:唐田えりか、林田麻里、広山詞葉、MAAKIII

テレビドラマや映画『20世紀少年』シリーズのような大作まで、功成り名遂げた名匠堤幸彦監督。ときどき何かに憑かれたように演劇的なるものへアプローチをした作品を発表する。本作はそんな<四人のワケアリの女優による3日後の公演へ向けて芝居を作る>という、極めて演劇的な作品。ちょうど2022年に監督50作目として発表した『truth 姦しき弔いの果て』に通づるテイスト。まるで舞台劇を見ているようで、しかし確かに<映画>であるという佇まい。通常劇場でなく、渋谷ドリカムシアターという特設空間での上映とのこと。その点では、より演劇・ライブステージに寄り添っているようだ。

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2025-051M 「Broken Rage」☆☆☆

Sbrokenrage邦題:Broken Rage
時間:66分
公開:2025-02-14
製作年度:2024
製作国:日本
配給:Amazon Prime Video
製作総指揮:北野恵美子
製作:福島聡司
監督:北野武
脚本:北野武
原作:
撮影:浜田毅
音楽:清塚信也
出演:ビートたけし、浅野忠信、大森南朋、仁科貴、宇野祥平、國本鍾建、馬場園梓、長谷川雅紀、矢野聖人、佳久創、前田志良、秋山準、鈴木もぐら、劇団ひとり、白竜、中村獅童

北野武が監督・脚本およびビートたけし名義で主演を務め、「暴力映画におけるお笑い」をテーマに型破りな演出で撮りあげた実験作。約60分の映画を前後半に分け、前半は警察とヤクザの間で板挟みになった殺し屋の奮闘を活写する骨太のクライムアクション、後半は前半と同じ物語をコメディタッチのセルフパロディで描く。

男たちの欲望渦巻く裏社会で、殺し屋としての並外れた能力を武器に暗躍する男・ねずみ。ある日、殺人容疑で警察に捕まった彼は罪を見逃してもらう代わりに、覆面捜査官として麻薬組織に潜入するよう命じられる。

ねずみに捜査協力を依頼する刑事役で浅野忠信と大森南朋、麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分役で中村獅童、若頭役で白竜、謎の司会者役で劇団ひとりが共演。人気ピアニストの清塚信也がオリジナル楽曲を手がけた。Amazon Prime Videoで2025年2月14日から配信。

とうとう?というか、世界の北野がAmazon配信オンリー作品。といっても「亀」に近い珍品。

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2025-050M 「サイレントナイト」☆☆☆★

Ssilentnight_20250218201901 原題:Silent Night
邦題:サイレントナイト
時間:104分
公開:2025-04-11
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:クロックワークス
製作総指揮:ロマン・ビアリ ジョー・ガッタ デビッド・ハリング ルザンナ・ケゲヤン トニー・マーク ジョエル・キナマン マイク・ガブラウィ ウィル・フリン
製作:ベイジル・イバニク エリカ・リー ジョン・ウー クリスチャン・マーキュリー
監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・アーチャー・リン
原作:
撮影:シャロン・メール
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ジョエル・キナマン、スコット・メスカディ、ハロルド・トレス、カタリーナ・サンディノ・モレノ

「男たちの挽歌」「フェイス/オフ」などを手がけたアクション映画の名匠ジョン・ウーが、声を失った男の復讐劇を全編セリフなしで描いたリベンジアクション。

家族とともに幸せな日々を過ごしていた男は、クリスマスイブの日にギャング同士の銃撃戦に巻き込まれ、愛する息子の命を目の前で奪われてしまう。自らも重傷を負った彼は、どうにか一命を取り留めたものの声帯を損傷。絶望を叫ぶ声さえも失った男の悲しみは、いつしか激しい憎しみへと変わっていく。悪党たちへの復讐を決意した男は、次の12月24日をギャング壊滅の日に定め、過酷な戦いへと身を投じていく。

「スーサイド・スクワッド」シリーズのジョエル・キナマンが主演。「X エックス」などの作品で俳優としても俳優としても活躍するラッパーのスコット・メスカディ、「そして、ひと粒のひかり」のカタリーナ・サンディノ・モレノが共演した。

 

 

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2025-049M 「FEMME フェム」☆☆☆

Sfemme原題:Femme
邦題:FEMME フェム
時間:98分
公開:2025-03-28
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:ヘイリー・ウィリアムズ ディミトリス・ビルビリス
監督:サム・H・フリーマン ン・チュンピン
脚本:
原作:
撮影:ジェームズ・ローズ
音楽:
出演:ネイサン・スチュアート=ジャレット、ジョージ・マッケイ、アーロン・ヘファーナン、ジョン・マクリー、アシャ・リード

まあ、いわゆるひとつの薔薇族映画なのだが。

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2025-248M 「A LEGEND/伝説」☆☆☆

Salegend原題:A Legend
邦題:A LEGEND/伝説
時間:129分
公開:2025-04-11
製作年度:2024
製作国:中国
配給:ツイン
製作総指揮:
製作:
監督:スタンリー・トン
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:ジャッキー・チェン、チャン・イーシン、グーリー・ナーザー、アーリフ・リー

漢と匈奴の戦いと、現代の発掘現場を平行して描いていく歴史ファンタジーロマン。

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2025-047M 「アンジェントルメン」☆☆☆★

Sungentlmen原題:The Ministry of Ungentlemanly Warfare
邦題:アンジェントルメン
時間:120分
公開:2025-04-04
製作年度:2024
製作国:アメリカ・イギリス・トルコ
配給:KADOKAWA
製作総指揮:クリストファー・ウッドロウ K・ブレイン・ジョンストン ダミアン・ルイス ポール・タマシー エリック・ジョンソン モハメッド・アル・ターキ テディ・シュワルツマン マイケル・ハイムラー リュウェリン・ラドリー オルガ・フィリプク スコット・ラステティ
製作:ジェリー・ブラッカイマー ガイ・リッチー チャド・オマン アイバン・アトキンソン ジョン・フリードバーグ
監督:ガイ・リッチー
脚本:ポール・タマシー エリック・ジョンソン アラッシュ・アメル ガイ・リッチー
原作:ダミアン・ルイス
撮影:エド・ワイルド
音楽:クリストファー・ベンステッド
出演:ヘンリー・カビル、エイザ・ゴンザレス、アラン・リッチソン、アレックス・ペティファー、ヒーロー・ファインズ・ティフィン、バブス・オルサンモクン、エンリケ・ザガ、ティル・シュワイガー、ヘンリー・ゴールディング、ケイリー・エルウィズ

「ジェントルメン」「スナッチ」のガイ・リッチー監督が、イギリスのチャーチル首相のもとで非公式に結成された特殊部隊の戦いを活写したスパイアクション。

第2次世界大戦中、英国はナチス軍の猛攻により窮地に追い込まれていた。特殊作戦執行部に呼び出されたガス少佐は、ガビンズ“M”少将とその部下イアン・フレミングから、「英国軍にもナチスにも見つからずに、北大西洋上のUボートを無力化する」という高難度の任務を命じられる。型破りな仲間たちを集めて船で現地へ向かったガス少佐は、作戦決行へ向けて準備を進めていくが、思わぬ事態が起こり……。

ジェームズ・ボンドのモデルになったと言われる主人公ガス・マーチ=フィリップスをヘンリー・カビルが演じ、「ベイビー・ドライバー」のエイザ・ゴンザレス、「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」のアラン・リッチソン、「クレイジー・リッチ!」のヘンリー・ゴールディングが共演。「トップガン マーヴェリック」のプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが製作に名を連ねた。

第二次大戦秘話。ナチのUボートへの補給船を拿捕する、チャーチル首相直轄の極秘ミッションを映画化。ガイ・リッチーの職人芸で60-70年代の「軍団もの」目的達成系の娯楽作品に仕上げている。

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2025-046M 「フライト・リスク」☆☆☆★★

Sflitelisk原題:Flight Risk
邦題:フライト・リスク
時間:91分
公開:2025-03-07
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:クロックワークス
製作総指揮:アレックス・ルボビッチ ジェニー・ヒンキー ビッキー・クリスチャンソン ニック・グエラ ポール・J・ディアス ペトル・ヤークル ライアン・ドネル・スミス ナターシャ・スタッセン アレン・チェイニー
製作:ジョン・デイビス ジョン・フォックス ブルース・デイビ メル・ギブソン
監督:メル・ギブソン
脚本:ジャレッド・ローゼンバーグ
原作:
撮影:ジョニー・デランゴ
音楽:アントニオ・ピント
出演:マーク・ウォールバーグ、トファー・グレイス、ミシェル・ドッカリー

メル・ギブソンが、アカデミー賞6部門ノミネートを果たした「ハクソー・リッジ」以来、9年ぶりに手がけた監督作。アラスカ上空1万フィート(約3キロメートル)を飛ぶ飛行機の中で繰り広げられる、命懸けの騙し合いを描く。

保安官補のハリスは、ある事件の重要参考人のウィンストンを、アラスカからニューヨークまで航空輸送する任務に就く。初顔合わせとなったベテランパイロットのダリルは、陽気な会話でハリスの緊張をほぐしていく。離陸した機体は、壮大なアラスカ山脈の上空1万フィートまで上昇。頼もしいダリルの腕前もあって、順風満帆なフライトになるかに思えた。一方、後部座席につながれたウィンストンは、足もとにパイロットライセンス証が落ちているのを見つける。そのライセンス証の顔写真は、いま飛行機を操縦しているダリルとは全くの別人のもので……。

パイロットのダリルをマーク・ウォールバーグ、ハリス保安官補をミシェル・ドッカリー、重要参考人ウィンストンをトファー・グレイスがそれぞれ演じた。

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2025-045M 「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」☆☆☆★

Scaptainamerica2025原題:Captain America: Brave New World
邦題:キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
時間:118分
公開:2025-02-14
製作年度:2025
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:ルイス・デスポジート アンソニー・マッキー チャールズ・ニューワース
製作:ケビン・ファイギ ネイト・ムーア、ミッチ・ベル キャナ・F・デビッドソン
監督:ジュリアス・オナー
脚本:ジュリアス・オナー ピーター・グランツ マシュー・オートン
原作:
撮影:クレイマー・モーゲンソー
音楽:ローラ・カープマン
出演:アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/キャプテン・アメリカ)、ダニー・ラミレス(ホアキン・トレス/ファルコン)、リヴ・タイラー、ジャンカルロ・エスポジート、ハリソン・フォード(サディアス・ロス/レッドハルク)、シラ・ハース(ルース・バット・セラフ)、平岳大(尾崎首相)

「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で中心的役割を担ってきたヒーローのキャプテン・アメリカを主役に描く、「キャプテン・アメリカ」のシリーズ第4作。

初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから最も信頼され、ヒーロー引退を決めたスティーブから“正義の象徴”でもある盾を託されたファルコンことサム・ウィルソンが、新たなキャプテン・アメリカとなった。そんなある時、アメリカ大統領ロスが開く国際会議の場でテロ事件が発生する。それをきっかけに各国の対立が深刻化し、世界大戦の危機にまで発展してしまう。混乱を収束させようと奮闘するサムだったが、そんな彼の前にレッドハルク(赤いハルク)と化したロスが立ちふさがる。しかし、そのすべてはある人物によって仕組まれていた。

「アベンジャーズ エンドゲーム」のラストで盾を託された後、ドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」での戦いを経て新たなキャプテン・アメリカとして立つことを決意したサムを、これまでのMCU作品から引き続きアンソニー・マッキーが演じた。また、過去にもアベンジャーズのヒーローたちとたびたび対立し、本作ではアメリカ大統領に就任したサディアス・ロスを、2022年に他界したウィリアム・ハートに代わり、ハリソン・フォードが演じる。そのほか、「インクレディブル・ハルク」に登場したティム・ブレイク・ネルソン演じるサミュエル・スターンズやリブ・タイラー演じるエリザベス・ロスも再登場。「SHOGUN 将軍」の平岳大が日本の首相役で出演した。監督は「クローバーフィールド・パラドックス」「ルース・エドガー」のジュリアス・オナー。

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2025-044M 「劇場版 トリリオンゲーム」☆☆☆★

Storiiongame邦題:劇場版 トリリオンゲーム
時間:118分
公開:2025-02-14
製作年度:2025
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:村尾嘉昭
脚本:羽原大介
原作:稲垣理一郎、池上遼一
撮影:
音楽:木村秀彬
出演:目黒蓮(天王寺陽)、佐野勇斗(平学)、今田美桜(黒龍キリカ)、福本莉子(高橋凜々)、鈴木浩介(蛇島透)、竹財輝之助(長瀬忠則)、あかせあかり(水樹風華)、原嘉孝(桜心護)、津田健次郎(功刀数良)、シシド・カフカ(ラモーナ・タキガワ)、田辺誠一(宇喜多隼人)、石橋凌(ウルフ・リー)、吉川晃司(祁答院一輝)、國村隼(黒龍一真)

原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一による人気漫画を映像化した2023年放送のテレビドラマ「トリリオンゲーム」の劇場版。テレビドラマ版に続いて原作者・稲垣理一郎が監修を手がけ、世界を覆すハッタリ男・ハルと気弱な凄腕エンジニア・ガクが日本初のカジノリゾート開発に挑む姿を劇場版オリジナルストーリーで描く。

世界No.1企業の時価総額と同等の資産、1兆ドルを稼いでこの世のすべてを手に入れるべく、さまざまな事業に挑戦しては予測不能な作戦で成功を重ねてきた天王寺陽(ハル)と平学(ガク)。「トリリオンゲーム社」を日本トップクラスの大企業にまで成長させた2人は、日本初のカジノリゾート開発に挑むことに。世界一のカジノ王・ウルフを次なるターゲットに定める彼らだったが、裏では2人の友情を引き裂く巨大な陰謀がうごめいていた。

キャストにはハル役の目黒蓮とガク役の佐野勇斗をはじめ、今田美桜、福本莉子、吉川晃司らテレビドラマ版のメンバーが再結集。さらに劇場版キャストとして、カジノ王・ウルフ役の石橋凌、謎の女ディーラー・ラモーナ役のシシド・カフカ、財閥企業の社長・宇喜多役の田辺誠一が出演。

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2025-043M 「セプテンバー5」☆☆☆★★

Sseptnber5原題:September 5
邦題:セプテンバー5
時間:95分
公開:2025-02-14
製作年度:2024
製作国:ドイツ・アメリカ
配給:東和ピクチャーズ
製作総指揮:マーティン・モスコウィック クリストフ・ムーラー
製作:フィリップ・トラウアー トーマス・ブュブケ ティム・フェールバウム ショーン・ペン ジョン・イラ・パーマー ジョン・ウィルダーマス マーク・ノルティング
監督:ティム・フェールバウム
脚本:モリッツ・ビンダー ティム・フェールバウム アレックス・デビッド
原作:
撮影:マルクス・フェルデナー
音楽:ロレンツ・ダンゲル
出演:ジョン・マガロ(ジェフリー・メイソン)、ピーター・サースガード(ルーン・アーレッジ)、ベン・チャップリン(マーヴィン・ベイダー)、ジョージナ・リッチ(グラディス・ダイスト)、レオニー・ベネシュ(マリアンネ・ゲブハルト)、コーリイ・ジョンソン(ハンク・ハンソン)、ジヌディーヌ・スアレム(ジャック・レスガード)、マーカス・ラザフォード(カーター・ジェフリー)、ダニエル・アデオスン(ゲイリー・スローター)、ベンジャミン・ウォーカー(ピーター・ジェニングス)、フェルディナンド・ドルフラー(ヘルマン・イェーガー)

1972年のミュンヘンオリンピックで起きたパレスチナ武装組織によるイスラエル選手団の人質テロ事件の顛末を、事件を生中継したテレビクルーたちの視点から映画化したサスペンスドラマ。「HELL」のティム・フェールバウムが監督・脚本を手がけ、報道の自由、事件当事者の人権、報道がもたらす結果の責任など現代社会にも通じる問題提起を盛り込みながら緊迫感たっぷりに描く。

1972年9月5日。ミュンヘンオリンピックの選手村で、パレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手団を人質に立てこもる事件が発生した。そのテレビ中継を担ったのは、ニュース番組とは無縁であるスポーツ番組の放送クルーたちだった。エスカレートするテロリストの要求、錯綜する情報、機能しない現地警察。全世界が固唾を飲んで事件の行方を見守るなか、テロリストが定めた交渉期限は刻一刻と近づき、中継チームは極限状況で選択を迫られる。

出演は「ニュースの天才」のピーター・サースガード、「パスト ライブス 再会」のジョン・マガロ、「ありふれた教室」のレオニー・ベネシュ。第82回ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ部門)ノミネート、第97回アカデミー賞の脚本賞ノミネート。

1972年のミュンヘン五輪でのイスラエル選手惨殺テロをメディア側からの視点で描いたという作品。
元テレビマンとしては、こういうシチュエーションにライブ対応する、アドレナリン爆散の快感はよくわかる。瞬時に最適解を導いて、数多のスタッフを完璧に統制、制御する超感覚。

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2025-042M 「ショウタイムセブン」☆☆☆★

Sshowtime7_20250211071301邦題:ショウタイムセブン
時間:98分
公開:2025-02-07
製作年度:2025
製作国:日本
配給:松竹、アスミック・エース
製作総指揮:
製作:牟田口新一郎 髙??敏弘 和田佳恵 中村高志 佐藤一哉 清原寛 鶴丸智康 小松幹夫 森田篤
監督:渡辺一貴
脚本:渡辺一貴
原作:キム・ビョンウ
撮影:大和谷豪
音楽:照井順政
出演:阿部寛(折本眞之輔)、竜星涼(安積征哉)、生見愛瑠(結城千晴)、井川遥(伊東さくら)、吉田鋼太郎(東海林剛史)、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満

阿部寛が主演を務め、テレビの生放送中に爆弾犯との命がけの交渉に挑むキャスターの姿をリアルタイム進行で描くサスペンス。2013年製作の韓国映画「テロ,ライブ」を原作に、「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴が監督を務め、オリジナル展開を盛り込みながら緊張感たっぷりに活写する。

午後7時、ラジオ局に1本の電話が入り、その直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男は交渉人として、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元キャスター・折本眞之輔を指名。これを番組復帰のチャンスと考えた折本は生放送中の「ショウタイム7」に乗り込み、自らキャスターを務めて犯人との生中継を強行する。しかしそのスタジオにも、すでにどこかに爆弾が設置されていた。自身のすべての発言が生死を分ける極限状態に追い込まれた折本の姿は、リアルタイムで国民に拡散されていく。

「ショウタイム7」の現役キャスター・安積を竜星涼、新人アナウンサー・結城を生見愛瑠、折本の過去の盟友である記者・伊東を井川遥、視聴率第一主義のプロデューサー・東海林を吉田鋼太郎が演じる。

テレビ東京出資作品。

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2025-041M 「ファーストキス 1ST KISS」☆☆☆★

Sfirstkiss_20250211071301邦題:ファーストキス 1ST KISS
時間:124分
公開:2025-02-07
製作年度:2025
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:市川南 上田太地
監督:塚原あゆ子
脚本:坂元裕二
原作:
撮影:四宮秀俊
音楽:岩崎太整
出演:松たか子(硯カンナ)、松村北斗(硯駈)、吉岡里帆(天馬里津)、森七菜(世木杏里)、リリー・フランキー(天馬市郎)

「花束みたいな恋をした」「怪物」の脚本家・坂元裕二と「ラストマイル」「わたしの幸せな結婚」の監督・塚原あゆ子が初タッグを組み、オリジナルストーリーで描いた恋愛映画。

結婚して15年になる夫を事故で亡くした硯カンナ。夫の駈とはずっと前から倦怠期が続いており、不仲なままだった。第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする手段を得たカンナは過去に戻り、自分と出会う直前の駈と再会。やはり駈のことが好きだったと気づき、もう一度恋に落ちたカンナは、15年後に起こる事故から彼を救うことを決意する。

主人公カンナを松たか子、夫・駈をアイドルグループ「SixTONES」の松村北斗が演じ、研究員の駈のことを気にかける大学教授・天馬市郎役でリリー・フランキー、駈に恋心を抱く天馬の娘・里津役で吉岡里帆、カンナと共に働く美術スタッフ・世木杏里役で森七菜が共演。

タイムリープもののメロドラマ。20年ほど前に『バタフライエフェクト』という名作(調子に乗ってパート3まで製作された=続編は残念映画レベル)がマスターピースとして公開されている。その点では、この映画は必要だったのか?が問われる。結末は、マスターピースとは異なっているものの、選択肢の提示は、その過程とともに『類似作』となる宿命。まあ、20年も昔の洋画を知ってる観客の存在
は、想定しても相手にしてないのだろうな、東宝は。何度もゴジラを造るのだから。

 

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2025-040M 「教皇選挙」☆☆☆★★

Skyokosenkyo_20250211071301原題:Conclave
邦題:教皇選挙
時間:120分
公開:2025-03-20
製作年度:
製作国:アメリカ・イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:スティーブン・レイルズ グレン・バスナー アリソン・コーエン ミラン・ポペルカ ベン・ブラウニング レン・ブラバトニック ダニー・コーエン マリオ・ジャナーニ ロレンツォ・ガンガロッサ エドワード・ベルガー レイフ・ファインズ ロビン・スロボ ピーター・ストローハン トーマス・アルフレッドソン
製作:テッサ・ロス ジュリエット・ハウエル マイケル・A・ジャックマン アリス・ドーソン ロバート・ハリス
監督:エドワード・ベルガー
脚本:ピーター・ストローハン
原作:ロバート・ハリス
撮影:ステファーヌ・フォンテーヌ
音楽:フォルカー・ベルテルマン
出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ

第95回アカデミー賞で国際長編映画賞ほか4部門を受賞した「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー監督が、ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。

全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく。選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿は、バチカンを震撼させるある秘密を知ることとなる。

ローレンス枢機卿を「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」の名優レイフ・ファインズが演じるほか、「プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチ、「スキャンダル」のジョン・リスゴー、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニらが脇を固める。第97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされた。

クライマックスのオチには驚いた。まあ、原作がそうなのだろう。そうとうに重厚で「見たことも聞いたこともない」世界を魅せてくれる<映画>というメディアには感謝するが、それ故、ややもすると単調になりがちなシーンもあり、その点で★を減点。

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2025-039M 「野生の島のロズ」☆☆☆★★

Srozu原題:The Wild Robot
邦題:野生の島のロズ
時間:102分
公開:2025-02-07
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:東宝東和、ギャガ
製作総指揮:ディーン・デュボア
製作:ジェフ・ハーマン
監督:クリス・サンダース
脚本:クリス・サンダース
原作:ピーター・ブラウン
撮影:
音楽:クリス・バワーズ
出演:綾瀬はるか(ロズ)、柄本佑(チャッカリ)、鈴木福(キラリ)、いとうまい子(ピンクシッポ)、千葉繁(クビナガ)、種崎敦美(ヴォントラ)、山本高広(パドラー)、滝知史(サンダーボルト)、田中美央(ソーン)、濱崎司(赤ちゃんキラリ)

アメリカの作家ピーター・ブラウンによる児童文学「野生のロボット」シリーズを原作に、野生の島で起動した最新型ロボットが愛情の芽生えをきっかけに運命の冒険へと導かれていく姿を描いた、ドリームワークス・アニメーションによる長編アニメ映画。

大自然に覆われた無人島に流れ着き、偶然にも起動ボタンを押されて目を覚ました最新型アシストロボットのロズ。都市生活に合わせてプログラミングされた彼女は野生の島では全く機能せず、動物たちの行動や言葉を学習しながら未知の世界に順応していく。そんなある日、雁の卵を見つけて孵化させたロズは、ひな鳥から「ママ」と呼ばれたことで、思いもよらなかった変化の兆しが現れる。ひな鳥に「キラリ」と名付けたロズは、動物たちにサポートしてもらいながら子育てに奮闘するが……。

監督は「リロ&スティッチ」「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース。「ブラックパンサー」シリーズのルピタ・ニョンゴが主人公のロボット・ロズの声優を務め、ペドロ・パスカル、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、キット・コナー、ステファニー・スーが声の出演。日本語吹き替え版はロズ役を綾瀬はるかが担当し、柄本佑、鈴木福、いとうまい子らも吹き替え声優として参加した。第97回アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか、作曲賞、音響賞の3部門にノミネートされた。

吹替版にて鑑賞。予告編からのイメージは『天空の城ラピュタ』の園丁ロボットのビジュアルを連想させられるが。『バルス』な瞬間は残念ながら無い。終映後に子供たちの『あー面白かった!』の声が、客席のあちこちで聞こえた。楽しんで、心に刺さったのだろう。それだけ良作なのだ。

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2025-038M 「怪獣ヤロウ!」☆☆★★★

Skaijuyaroh邦題:怪獣ヤロウ!
時間:80分
公開:2025-01-31
製作年度:2024
製作国:日本
配給:彩プロ
製作総指揮:太田光代
製作:小野寺嗣夫 中村優子 高澤吉紀 福浦与一 松岡雄浩 磯野史訓 三上政高 飯田義典 渡辺章仁 和田絵美子
監督:八木順一朗
脚本:八木順一朗
原作:
撮影:柴田晃宏
音楽:ゲイリー芦屋
出演:ぐんぴぃ、菅井友香、手塚とおる、三戸なつめ、平山浩行、田中要次、麿赤兒、清水ミチコ

YouTubeのチャンネル登録者数168万を誇る「バキバキ童貞(バキ童)」として知られる、お笑いコンビ「春とヒコーキ」のぐんぴぃが映画初出演にして主演を務めたコメディドラマ。岐阜県関市を舞台に、ご当地映画の製作を命じられた怪獣映画好きの地方公務員が前代未聞の作戦に挑む姿を描く。

岐阜県関市役所の観光課に勤める山田一郎は何をやってもうまくいかず、毎日を淡々と過ごしていた。ある日、彼は市長から地元を盛りあげるためのご当地映画の製作を命じられる。凡庸なご当地映画を作ることに疑念を抱いた山田は、かねて夢であった怪獣映画の製作を決意するが、そんな彼の思いが、市政を巻き込んだ大事件へと発展していく。

主人公・山田とともに映画製作に取り組むヒロイン・吉田麻衣を菅井友香、観光課の先輩・武藤長介を手塚とおる、同僚・古川を三戸なつめ、伝説の怪獣映画監督・本多英二を麿赤兒、伝統を重んじる市長を清水ミチコが演じた。芸能事務所タイタンの社員で「実りゆく」など映画監督としても活動する八木順一朗が監督・脚本を担当。

 

 

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2025-037M 「ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた」☆☆☆★

Sdreaming原題:Dreamin' Wild
邦題:ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた
時間:111分
公開:2025-01-31
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:SUNDAE
製作総指揮:クリスタ・ワークマン ダン・クリフトン スティーブン・スナイダー ケイシー・アフレック トビアス・グーツビラー
製作:ジム・バーク ビル・ポーラッド キム・ロス ビビアナ・ベッツァーニ カール・シュポエリ
監督:ビル・ポーラッド
脚本:ビル・ポーラッド
原作:スティーブン・カルッツ
撮影:アルノー・ポーティエ
音楽:ドニー・エマーソン レオポルド・ロス
出演:ケイシー・アフレック(ドニー)、ノア・ジュープ(青年期のドニー)、ゾーイ・デシャネル(ナンシー)、ジャック・ディラン・グレイザー(青年期のジョー)、クリス・メッシーナ(マット)、ウォルトン・ゴギンズ(ジョー)、ボー・ブリッジス(ドン)

「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」のビル・ポーラッド監督が「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のオスカー俳優ケイシー・アフレックを主演に迎え、アメリカの兄弟デュオ「ドニー&ジョー・エマーソン」の実話をもとに描いたヒューマンドラマ。

1970年代後半、ワシントン州の田舎町で暮らす10代の青年ドニー・エマーソンは兄ジョーと音楽デュオを結成し、父が息子たちのために自作したスタジオで数々の楽曲を生む。しかし情熱を注ぎ込んで完成させたアルバム「ドリーミン・ワイルド」は世間から見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。約30年後、かつて思い描いていた夢とは程遠い人生を送っていたドニーは、自分たちのアルバムがコレクターによって発見され、“埋もれた傑作”として再評価されていることを知る。家族は思いがけない成功に喜ぶが、ドニーはずっと目を背けてきた自身の過去や感情と向きあうことを余儀なくされる。

「(500)日のサマー」のズーイー・デシャネルがドニーの妻ナンシー、「クワイエット・プレイス」シリーズのノア・ジュプが青年期のドニーを演じた。

 

 

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2025-036M 「ウィキッド ふたりの魔女」☆☆☆★★

Swikido原題:Wicked
邦題:ウィキッド ふたりの魔女
時間:161分
公開:2025-03-07
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:デビッド・ニックセイ スティーブン・シュワルツ ジャレッド・ルボフ
製作:マーク・プラット デビッド・ストーン
監督:ジョン・M・チュウ
脚本:ウィニー・ホルツマン
原作:グレゴリー・マグワイア
原作ミュージカル(作詞・作曲):スティーブン・シュワルツ
原作ミュージカル(脚本):ウィニー・ホルツマン
撮影:
音楽:
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジ、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム

名作児童文学「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの知られざる物語を描き、2003年の初演から20年以上にわたり愛され続ける大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化。後に「オズの魔法使い」に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと、「善い魔女」となるグリンダの、始まりの物語を描いたファンタジーミュージカル。

魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学の学生として出会ったエルファバとグリンダ。緑色の肌をもち周囲から誤解されてしまうエルファバと、野心的で美しく人気者のグリンダは、寄宿舎で偶然ルームメイトになる。見た目も性格もまったく異なる2人は、最初こそ激しく衝突するが、次第に友情を深め、かけがえのない存在になっていく。しかしこの出会いが、やがてオズの国の運命を大きく変えることになる。

エルファバ役はエミー賞、グラミー賞、トニー賞でそれぞれ受賞歴を持つ実力派のシンシア・エリボ、グリンダ役はグラミー賞常連アーティストのアリアナ・グランデがそれぞれ演じた。そのほか、シズ大学の学長マダム・モリブル役に「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨー、伝説のオズの魔法使い役に「ジュラシック・パーク」シリーズのジェフ・ゴールドブラム。監督は「イン・ザ・ハイツ」「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウ。第97回アカデミー賞では作品賞のほか、シンシア・エリボの主演女優賞、アリアナ・グランデの助演女優賞ほか、合計10部門にノミネートされた。

①美術セットと衣装が凄くいい。この部門でオスカー有力かな。

②お話が終わっていない。オリジナルミュージカルの半分までで160分の映画となっている。最初にPART1とあって愕然とした。

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2025-035M 「銀幕の友」☆☆☆★

Sginmakunotomo原題:我的朋友 All Tomorrow's Parties
邦題:銀幕の友
時間:24分
公開:2025-02-21
製作年度:2022
製作国:中国
配給:彩プロ
製作総指揮:
製作:
監督:チャン・ダーレイ
脚本:チャン・ダーレイ
原作:
撮影:
音楽:
出演:ワン・イーボー、ジョウ・シュン

第53回金馬奨で最優秀作品賞を受賞した「八月」のチャン・ダーレイ監督が2022年に発表した短編。ドラマ「陳情令」でブレイクし、本作の後にも「無名」「FPU 若き勇者たち」など話題作への出演が相次ぐ中国人気若手俳優ワン・イーボと、岩井俊二監督作「チィファの手紙」などへの出演で知られるジョウ・シュンが主演を務めた。

1990年、中国のとある地方都市。病身の母親と暮らすチョウは、テレビで放送されているアジア競技大会の閉幕式を見ていた。翌朝、チョウが受付係として働く工場では、アジア競技大会の垂れ幕やパンダのマスコット「パンパン」の撤去作業が行われている。そこへ遠方から戻ってきた詩人のリーが、友人を訪ねてくる。その夜、工場内のホールでは従業員とその家族向けに映画の上映会が開かれ、チョウは鑑賞券の配布ともぎりを担当していた。そこへ友人から券をもらったというリーがやってくる。

第73回ベルリン国際映画祭短編映画部門で上映。JAIHOでは「我的朋友 映画に愛をこめて」のタイトルで配信された。

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2025-034M 「映画を愛する君へ」☆☆☆★

Segawoaisuruhitohe原題:Spectateurs!
邦題:映画を愛する君へ
時間:88分
公開:2025-01-31
製作年度:2024
製作国:フランス
配給:アンプラグド
製作総指揮:
製作:シャルル・ジリベール、オリビエ・ペール
監督:アルノー・デプレシャン
脚本:アルノー・デプレシャン ファニ・ブルディノ
原作:
撮影:ノエ・バック
音楽:グレゴワール・エッツェル
出演:ルイ・ビルマン、ミロ・マシャド・グラネール、サム・シェムール、サリフ・シセ、フランソワーズ・ルブラン、ミシャ・レスコー、ショシャナ・フェルマン、ケント・ジョーンズ、マチュー・アマルリック、クレマン・エルヴュ=レジェ

フランスの名匠アルノー・デプレシャンが自身の映画人生を投影しながら、映画の魅力を観客の視点から語り尽くした自伝的シネマエッセイ。

「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」でマチュー・アマルリックが演じたポール・デュダリスを主人公に、初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を、19世紀末の映画の誕生から現在に至るまでの映画史とともに描きだす。本編には映画史に功績を残した50本以上の名作が登場し、デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カベルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も引用しながら“映画とは何か”をひもといていく。

主人公ポール役には成長に合わせて4人の俳優を起用し、マチュー・アマルリックが本人役で出演。「ママと娼婦」のフランソワーズ・ルブランが祖母、「落下の解剖学」のミロ・マシャド・グラネールが14歳のポール、「みんなのヴァカンス」のサリフ・シセが30歳のポールを演じた。

自伝的なるエピソードと映画愛に溢れた、極私的な映画によるエッセイ集。ストーリーなどを求めてはいけない。無いのだから。

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2025-033M 「ストップモーション」☆☆★★★

Sstopmotion原題:Stopmotion
邦題:ストップモーション
時間:93分
公開:2025-01-17
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:スターキャット
製作総指揮:ノエミ・ドゥビド クリスティン・アービング
製作:アラン・デ・ラ・マタ クリストファー・グラニエ=ドゥフェール
監督:ロバート・モーガン
脚本:ロバート・モーガン ロビン・キング
原作:
撮影:レオ・アンスタン
音楽:ローラ・デ・ラ・マタ
出演:アシュリン・フランチオージ(エラ・ブレイク)、トム・ヨーク(トム)、ケイリン・スプリンゴール(少女)、セリカ・ウィルソン=リード(ポーリー)、ステラ・ゴネット(スザンヌ・ブレイク)

ホラーテイストでダークなストップモーションアニメと実写を融合させ、現実と虚構の境界があいまいになっていく恐怖を描いた、イギリス製の心理ホラー。

偉大なストップモーションアニメーターである母スザンヌが病に倒れたため、娘のエラは、制作が中断された作品を完成させようと奮闘していた。しかし、自分ひとりの力では作業は思うように進まない。偶然出会った謎の少女の力を借りて作業を進めていくエラだったが、次第に現実と虚構の壁が崩壊していき、精神的に追い詰められていく。

ストップモーションアニメの短編「Bobby Yeah」で英国アカデミー賞最優秀短編アニメ賞にノミネートされた、映像作家ロバート・モーガンの初長編作品。本作でも2023年のシッチェス・カタロニア国際映画祭で審査員賞特別賞を受賞するなど、高い評価を得た。主演は「ナイチンゲール」「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」のアシュリン・フランシオーシ。

まあ、ヨーロッパ映画に特有?なセーフティーガードの無いグロテスク。お好きな方はどうぞ。

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2025-032M 「MR. JIMMY ミスター・ジミー レッド・ツェッペリンに全てを捧げた男」☆☆☆★

Smrjimmy原題:Mr. Jimmy
邦題:MR. JIMMY ミスター・ジミー レッド・ツェッペリンに全てを捧げた男
時間:114分
公開:2025-01-10
製作年度:2023
製作国:アメリカ・日本
配給:アルバトロス・フィルム
製作総指揮:ポーラ・ダウド
製作:ピーター・マイケル・ダウド
監督:ピーター・マイケル・ダウド
脚本:
原作:
撮影:アイバン・コバック マシュー・ブルート
音楽:
出演:ジミー桜井

イギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」のギタリスト、ジミー・ペイジになりきることをライフワークとする日本人・ジミー桜井を追ったドキュメンタリー。

新潟県十日町で育った桜井昭夫は高校時代にレッド・ツェッペリンのレコードに出会い、ジミー・ペイジのギタープレイの虜となる。やがて上京した彼は、昼は着物のセールスマンとして働き、夜はペイジのギターテクニックと人格を身につけた「ジミー桜井」として活動。35年間にわたり、東京の小さなクラブでレッド・ツェッペリンのビンテージコンサートを完璧に再現してきた。

ある夜、来日中のペイジ本人が桜井の演奏会場をお忍びで訪れたことで、彼の人生は大きく動きはじめる。本物のペイジの喝采に触発された桜井はサラリーマンの仕事を辞め、家族を置いてロサンゼルスに移住し、レッド・ツェッペリンのコピーバンド「Led Zepagain」に加入する。しかしそんな彼を、言葉の壁や過酷を極めるツアー、メンバーとの軋轢など、さまざまな困難が待ち受けていた。

ひたすら、日本人が道を極める努力をすると、紅毛人はついていけなくなる、という証拠ドキュメンタリー。主人公にとっては『ジミー道』を尽きぬ思いで疾走しているにすぎないのだ。

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2025-031M 「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」☆☆☆★

Swatashitatihatengokuni原題:No Heaven, But Love
邦題:私たちは天国には行けないけど、愛することはできる
時間:112分
公開:2025-03-14
製作年度:2023
製作国:韓国
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:
監督:ハン・ジェイ
脚本:ハン・ジェイ キム・ジニョン
原作:
撮影:
音楽:
出演:パク・スヨン、イ・ユミ、シン・ギファン、キム・ヒョンモク

階級差別や性差別が色濃く残る1999年、高校のテコンドー部に所属するジュヨンと少年院の学生イェジは友達との旅行先で、心に芽生えた何とも言えない感情に気づく。
夢のような時間は過ぎ再び戻ってきた現実は、お互いを好きだというだけで2人を引き離そうとする。しかし2人は愛を確信し、最後まで自分たちの選択に責任を取ろうと、大切な存在を守ろうとするが……。

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2025-030M 「プロフェッショナル」☆☆☆

Sintheland原題:In the Land of Saints and Sinners
邦題:プロフェッショナル
時間:106分
公開:2025-04-11
製作年度:2024
製作国:アイルランド
配給:AMGエンタテインメント
製作総指揮:ロバート・ロレンツ マーク・ジェイコブソン ビクター・ハディダ エフド・ブライベルグ ニコラス・ベネット ダニー・ディムボート
製作:フィリップ・リー マーカス・バーメットラー ボニー・ティマーマン キーラン・コリガン ジェラルディン・ヒューズ テリー・ローン
監督:ロバート・ロレンツ
脚本:マーク・マイケル・マクナリー テリー・ローン
原作:
撮影:トム・スターン
音楽:ディエゴ・バルデンベーク ノラ・バルデンベーク リオネル・バルデンベーク
出演:リーアム・ニーソン、ケリー・コンドン、ジャック・グリーソン、キアラン・ハインズ、デズモンド・イーストウッド、コルム・ミーニイ

1970 年代の北アイルランド。血塗られた過去を捨て去りたいと願う老齢の暗殺者フィンバー・マーフィーは、周囲にその正体を隠しながら、人里離れた海辺の田舎町グレン・コルム・キルで静かな生活を送っていた。そんな彼が引退を決めた後、ベルファストの都市で凄惨な爆破事件を起こしたアイルランド共和軍(IRA)の過激派グループが、この町に逃走してくる。フィンバーは彼らの一人が地元の少女を虐待していることを突き止め、少女を助けるために制裁を下す。しかしそれがテロリストたちの復讐心に火をつけ、追いつ追われつのゲームが始まってしまった。後戻りできない事態に巻き込まれたフィンバーは、テロリストたちを完全制圧するため、命がけの選択を迫られる──。

 

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2025-029M 「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」☆☆☆★

Sgeperusu原題:Fuhrer und Verfuhrer
邦題:ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男
時間:128分
公開:2025-04-11
製作年度:2024
製作国:ドイツ・スロバキア
配給:アットエンタテインメント
製作総指揮:
製作:マイケル・ソービグナー
監督:ヨアヒム・A・ラング
脚本:ヨアヒム・A・ラング
原作:
撮影:クラウス・フックスイェーガー
音楽:
出演:ロベルト・シュタットローバー、フリッツ・カール、フランツィスカ・ワイズ

アドルフ・ヒトラーの腹心にして、プロパガンダを主導する宣伝大臣を務めた政治家ヨーゼフ・ゲッベルスの半生を描いたドラマ。

1933年のヒトラー首相就任から1945年まで、ナチスドイツの宣伝大臣として国民を煽動したゲッベルス。当初は平和を強調していたが、ユダヤ人排除や侵略戦争へと突き進んでいくヒトラーから激しく批判され、信頼を失ってしまう。愛人との関係も断ち切られたゲッベルスは、自身の地位を回復するため、ヒトラーが望む反ユダヤ映画の製作や、大衆を煽動する演説、綿密に計画された戦勝パレードを次々と企画。国民の熱狂とヒトラーからの信頼を取り戻していく。やがて戦況が絶望的になるなか、ゲッベルスはヒトラーとともに第三帝国のイメージを後世に残す過激なプロパガンダを仕掛ける。

「ある一生」「パリよ、永遠に」のロベルト・シュタットローバーがゲッベルスを演じた。2024年ミュンヘン国際映画祭にて観客賞を受賞。

 

 

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