« 2024-323M 「本心」☆☆☆★ | トップページ | 2024-325M 「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」☆☆★★★ »

2024-324M 「雨の中の慾情」☆☆☆★

Samenonakanoyokujoh邦題:雨の中の慾情
時間:132分
公開:2024-11-29
製作年度:2024
製作国:日本・台湾
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
製作総指揮:英田理志 中西一雄
製作:厨子健介 筒井史子 劉士華
監督:片山慎三
脚本:片山慎三
原作:つげ義春
撮影:池田直矢
音楽:高位妃楊子
出演:成田凌(義男)、中村映里子(福子)、森田剛(伊守)、足立智充(須山)、中西柚貴(夢子)、松浦祐也(靴屋)、梁秩誠、李沐薰、伊島空(兵士)、李杏(シェンメイ)、竹中直人(尾弥次)

「さがす」「岬の兄妹」の片山慎三が監督・脚本を手がけ、漫画家・つげ義春の同名短編を独創性あふれるラブストーリーとして映画化。ほぼ全編台湾でロケを敢行し、2人の男と1人の女の切なくも激しい性愛と情愛を描き出す。

貧しい北町に住む売れない漫画家の義男は、アパート経営のほかに怪しい商売をしている大家の尾弥次から、自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに駆り出される。そこで離婚したばかりの福子と出会った義男は艶めかしい魅力をたたえた彼女にひかれるが、彼女にはすでに恋人がいる様子。伊守は自作の小説を掲載するため、裕福な南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画し、義男がその広告営業を手伝うことに。やがて福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、3人の奇妙な共同生活が始まる。

義男を成田凌、福子を中村映里子、伊守を森田剛が演じた。「ドライブ・マイ・カー」の脚本家でドラマ「ガンニバル」でも片山監督と組んだ大江崇允が脚本協力。2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

台湾で撮影したという情報しか知らない作品。なんかポスタービジュアルが昭和のB級スリラー映画や日活ロマンポルノの雰囲気がある。ので、ジャケ買いで鑑賞。
で、観たら後者だった。というより、つげ義春が『エロ漫画』を描かねば食えないと、描きためて「夜行」に発表した表題作だそうだ。冒頭のバス停のエピソードが、まさにソレ。となると、ロマンポルノ的なる代物になるのは必定。現実と空想の虚実が交錯し、倒錯し、主人公は一種の解脱へ向かって精神的失踪をするクライマックス。なかなか拾い物である。関係ないけど成田亮が妻夫木聡に見える瞬間があった。ネタバレになるからココまでしか書けないが、132分と長尺。2本立てデフォのロマンポルノなら、もっと整理して85分くらいで仕上げただろうな。

 

|

« 2024-323M 「本心」☆☆☆★ | トップページ | 2024-325M 「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」☆☆★★★ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

邦画あかさ行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2024-323M 「本心」☆☆☆★ | トップページ | 2024-325M 「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」☆☆★★★ »