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2023-183M 「このろくでもない世界で」☆☆☆

Skonorokudemonaisekaide原題:Hopeless
邦題:このろくでもない世界で
時間:123分
公開:2024-07-26
製作年度:2023
製作国:韓国
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:
製作:
監督:キム・チャンフン
脚本:キム・チャンフン
原作:
撮影:
音楽:
出演:ソン・ジュンギ、ホン・サビン、キム・ヒョンソ

荒んだ毎日を送る少年と裏社会に生きる孤独な男の運命が交錯する様子を描いた韓国発のクライムドラマ。

とある地方の暴力がはびこる町。貧しい家庭で育った18歳のヨンギュは、継父からの暴力に耐える日々を過ごしていた。そんな彼にとって、義理の妹ハヤンと悪態をつきながら一緒にハンバーガーを食べる時間が唯一の救いだった。しかしある日、ヨンギュはハヤンを守るために暴力沙汰を起こして高校を停学になり、示談金を請求されてしまう。生き抜く術を持たないヨンギュは、地元の犯罪組織のリーダーであるチゴンを頼り、彼のもとで働くことに。憧れのチゴンに徐々に認められていくヨンギュだったが、ある日、組織の非情な掟に背いてしまい……。

「私のオオカミ少年」などの人気俳優ソン・ジュンギが裏社会に生きる男チゴンを大胆かつ繊細に演じ、映画初主演のホン・サビンがヨンギュ、同じく新人のキム・ヒョンソがヨンギュの義妹ハヤンを演じた。監督・脚本は、本作が初長編となるキム・チャンフン。第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品。

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2024-182M 「ニューノーマル」☆☆☆★

Snewnomal原題:New Normal
邦題:ニューノーマル
時間:113分
公開:2024-08-16
製作年度:2023
製作国:韓国
配給:AMGエンタテインメント
製作総指揮:
製作:
監督:チョン・ボムシク
脚本:チョン・ボムシク
原作:
撮影:
音楽:
出演:チェ・ジウ、イ・ユミ、チェ・ミンホ、ピョ・ジフン、ハ・ダイン、チョン・ドンウォン

「冬のソナタ」「天国の階段」のチェ・ジウが、2016年の「ハッピーログイン」以来に映画出演を果たした作品で、絡み合う奇妙な運命が登場人物たちの日常を一転させ、予測不可能な事態を巻き起こすさまを描いたスリラー。韓国で大ヒットを記録したホラー「コンジアム」のチョン・ボムシク監督がメガホンをとった。

ソウルでは女性を狙った殺人事件が連続して発生し、世間を騒然とさせていた。ある日、マンションでひとり暮らしをしているヒョンジョンのもとに、火災報知器の点検をしにきたという中年の男が訪れてくる。図々しく家の中に入ってくる怪しげな男に不安を覚えるヒョンジョン。一方、デートアプリでマッチングした相手と待ち合わせをしているヒョンスのもとには、思いも寄らない人物が現れる。この一見すると無関係な2つの出来事はやがて交差し、予想外の結末へと向かっていく。

チェ・ジウがヒョンジョンを演じ、「イカゲーム」「今、私たちの学校は…」で人気を集めたイ・ユミが、人とのつながりを求める平凡な20代の女性ヒョンスを演じた。K-POPグループ「SHINee」のチェ・ミンホが孤独な大学生フン、同じくK-POPアイドルグループ「Block B」のメンバーであるP.O(ピョ・ジフン)が、ロマンスを求めるあまりストーカーに変貌する青年ギジンを演じ、スクリーンデビューを飾った。

登場人物の関係性は、徐々に解き明かされていく偶然による、あたかも伊坂幸太郎の世界のようだった。

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2024-181M 「画家ボナール ピエールとマルト」☆☆☆★

Sgakabonale原題:Bonnard, Pierre et Marthe
邦題:画家ボナール ピエールとマルト
時間:123分
公開:2024-09-20
製作年度:2023
製作国:フランス
配給:オンリー・ハーツ
製作総指揮:
製作:フランソワ・クラウス ドゥニ・ピノ=バランシエンヌ
監督:マルタン・プロボ
脚本:マルタン・プロボ
原作:
撮影:ギョーム・シフマン
音楽:マイケル・ガラッソ
出演:セシル・ドゥ・フランス、ヴァンサン・マケーニュ、ステイシー・マーティン、アヌーク・グランベール、アンドレ・マルコン

フランス人画家ピエール・ボナールとその妻マルトの知られざる半生を美しい映像で描いた伝記映画。

1888年に結成された「ナビ派」を代表する画家で、印象派とポスト印象派との間を結ぶ架け橋とみなされるピエール・ボナール。彼は生涯の伴侶となる女性マルトに出会ったとき、彼女が自分の人生と仕事になくてはならない存在になるとは思いもしなかった。「幸福の画家」であるボナールにとって、マルトは単なるミューズをはるかに超えた存在となる。2人は当時の常識からかけ離れた破天荒な愛の形を営みながら、その生涯をかけて充実した芸術的成果を生み出していく。

「セラヴィ!」「夜明けの祈り」のバンサン・マケーニュがピエール、「ヒアアフター」「少年と自転車」のセシル・ドゥ・フランスがマルトを演じ、「グッバイ・ゴダール!」のステイシー・マーティン、「メルシー・ラ・ヴィ」のアヌーク・グランベールが共演。「5月の花嫁学校」「ルージュの手紙」のマルタン・プロボが監督・脚本を手がけた。

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2024-180M 「クワイエット・プレイス DAY 1」☆☆☆★★

Squietplaceday1原題:A Quiet Place: Day One
邦題:クワイエット・プレイス DAY 1
時間:100分
公開:2024-06-28
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:東和ピクチャーズ
製作総指揮:アリソン・シーガー ビッキー・ディー・ロック
製作:マイケル・ベイ アンドリュー・フォーム ブラッド・フラー ジョン・クラシンスキー
監督:マイケル・サルノスキ
脚本:マイケル・サルノスキ
原作:ジョン・クラシンスキー マイケル・サルノスキ
撮影:
音楽:
出演:ルピタ・ニョンゴ、ジョセフ・クイン、アレックス・ウルフ、ジャイモン・フンスー

音に反応して人間を襲う“何か”によって人類滅亡の危機に瀕した世界で、沈黙を守って生き延びる一家の姿を描いた人気サバイバルホラー「クワイエット・プレイス」のシリーズ第3作。田舎の町を舞台にした前2作と変わり、今作では大都会のニューヨークが舞台となり、これまで語られてこなかった“何か”が地球に襲来した最初の日を描く。

飼い猫のフロドとともにニューヨークに暮らすサミラ。大都会ゆえに不寛容な人もいるが、そんな街での日々も、愛する猫がいれば乗り切ることができる。そんなある日、突如として空から多数の隕石が降り注ぎ、周囲は一瞬にして阿鼻叫喚に包まれる。そして隕石とともに襲来した凶暴な“何か”が人々を無差別に襲い始める。何の前触れもなく日常は破壊され、瓦礫の山となった街の中を逃げ惑うサミラは、路地裏に身を隠して息をひそめ、同じように逃げてきたエリックという男性とともにニューヨークからの脱出を計画するが……。

前2作で監督や脚本を務めたジョン・クラシンスキーは、今作では製作や脚本を担当。ニコラス・ケイジ主演のリベンジスリラー「PIG ピッグ」で注目された新鋭監督マイケル・サルノスキがメガホンをとった。主人公のサミラ役に「ブラックパンサー」「それでも夜は明ける」のルピタ・ニョンゴ、サミラと行動をともにするエリック役に「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のジョセフ・クイン。また、シリーズ第2作「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」でジャイモン・フンスーが演じた謎の生存者も登場する。

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2024-179M 「ルックバック」☆☆☆★★

Slookback邦題:ルックバック
時間:58分
公開:2024-06-28
製作年度:2024
製作国:日本
配給:
製作総指揮:
製作:
監督:押山清高
脚本:押山清高
原作:藤本タツキ
撮影:出水田和人
音楽:haruka nakamura
出演:河合優実、吉田美月喜

「チェンソーマン」で知られる人気漫画家・藤本タツキが、2021年に「ジャンプ+」で発表した読み切り漫画「ルックバック」を劇場アニメ化。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」や「君たちはどう生きるか」などさまざまな話題のアニメに携わってきた、アニメーション監督でアニメーターの押山清高が、監督・脚本・キャラクターデザインを手がけ、ひたむきに漫画づくりを続ける2人の少女の姿を描く青春ストーリー。

学生新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメイトからも称賛されている小学4年生の藤野。そんなある日、先生から、同学年の不登校の生徒・京本の描いた4コマ漫画を新聞に載せたいと告げられる。自分の才能に自信を抱く藤野と、引きこもりで学校にも来られない京本。正反対な2人の少女は、漫画へのひたむきな思いでつながっていく。しかし、ある時、すべてを打ち砕く出来事が起こる。

ドラマ「不適切にもほどがある!」や映画「四月になれば彼女は」「ひとりぼっちじゃない」などで活躍する河合優実が藤野役、映画「あつい胸さわぎ」「カムイのうた」などで主演を務めた吉田美月喜が京本役を担当し、それぞれ声優に初挑戦した。

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2024-178M 「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」☆☆☆★

Sgalliano原題:High & Low - John Galliano
邦題:ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー
時間:116分
公開:2024-09-20
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:
製作:ケビン・マクドナルド クロエ・マメロック
監督:ケビン・マクドナルド
脚本:
原作:
撮影:デビッド・ハリマン マグダ・コバルチク パトリック・ブロシェ ネルソン・ヒューム
音楽:トム・ホッジ
出演:ジョン・ガリアーノ、ケイト・モス、シドニー・トレダノ、ナオミ・キャンベル、ペネロペ・クロス、シャーリーズ・セロン、アナ・ウィンター、エドワード・エニフル

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2024-177M 「ユニコーン・ウォーズ」☆☆☆★

Syunicon原題:Unicorn Wars
邦題:ユニコーン・ウォーズ
時間:92分
公開:2024-05-31
製作年度:2022
製作国:スペイン・フランス
配給:リスキット
製作総指揮:
製作:
監督:アルベルト・バスケス
脚本:アルベルト・バスケス
原作:
撮影:
音楽:
出演:

「サイコノータス 忘れられたこどもたち」で知られるスペインのアニメーション作家・漫画家のアルベルト・バスケスが、テディベアとユニコーンの聖戦を通して“分断による争い”の無意味さを描いたダークファンタジー。

不気味さとかわいさを兼ね備えた作風でコアな人気を集めるバスケス監督が、2013年に手がけた短編アニメ「Unicorn Blood」を自ら長編アニメ化し、第37回ゴヤ賞で最優秀長編アニメーション映画賞を受賞した。

魔法の森に住むテディベアとユニコーンは、先祖代々にわたって戦いを続けてきた。テディベア軍の新兵訓練所で特訓の日々を送るアスリンと双子の兄ゴルディは、消息を絶った部隊の捜索のため森へ向かうが、そこで危険な生物や無残な姿となった隊員たちを発見。彼らの聖書に記された「最後のユニコーンの血を飲む者は、美しく永遠の存在になる」という言葉を信じ、ユニコーンの生息する森の奥深くに足を踏み入れるが……。

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2024-176M 「朽ちないサクラ」☆☆☆★★

Skuchinaisakura邦題:朽ちないサクラ
時間:119分
公開:2024-06-21
製作年度:2024
製作国:日本
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
製作総指揮:
製作:遠藤里紗 宮川宗生
監督:原廣利
脚本:我人祥太 山田能龍
原作:柚月裕子
撮影:橋本篤志
音楽:森優太
出演:杉咲花(森口泉)、萩原利久(磯川俊一)、豊原功補(梶山浩介)、森田想、坂東巳之助、駿河太郎、遠藤雄弥、和田聰宏、藤田朋子、安田顕(富樫隆幸)

「孤狼の血」シリーズの柚月裕子による警察ミステリー小説を杉咲花の主演で映画化。杉咲演じる県警の広報職員が、親友の変死事件の謎を独自に調査する中で、事件の真相と公安警察の存在に迫っていくサスペンスミステリー。

たび重なるストーカー被害を受けていた愛知県平井市在住の女子大生が、神社の長男に殺害された。女子大生からの被害届の受理を先延ばしにした警察が、その間に慰安旅行に行っていたことが地元新聞のスクープ記事で明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が記事にしたと疑うが、身の潔白を証明しようとした千佳は一週間後に変死体で発見される。後悔の念に突き動かされた泉は、捜査する立場にないにもかかわらず、千佳を殺した犯人を自らの手で捕まえることを誓うが……。

泉役を杉咲が演じるほか、安田顕、萩原利久、豊原功補らが顔をそろえる。監督は「帰ってきた あぶない刑事」の監督に抜てきされた原廣利。

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2024-175M 「モンキーマン」☆☆☆★

Smonkyman原題:Monkey Man
邦題:モンキーマン
時間:121分
公開:2024-08-23
製作年度:2024
製作国:アメリカ・カナダ・シンガポール・インド
配給:パルコ
製作総指揮:ジョナサン・ファーマン アーロン・L・ギルバート アンドリア・スプリング アリソン=ジェーン・ロニー スティーブン・ティボー
製作:デブ・パテル ジョーモン・トーマス ジョーダン・ピール ウィン・ローゼンフェルド イアン・クーパー ベイジル・イワニク エリカ・リー クリスティーン・ヘーブラー アンジェイ・ナグパル
監督:デブ・パテル
脚本:デブ・パテル ポール・アングナウェラ ジョン・コリー
原作:デブ・パテル
撮影:
音楽:
出演:デヴ・パテル

『ゲット・アウト』などのジョーダン・ピールのプロデュースのもと、『スラムドッグ$ミリオネア』などのデヴ・パテルが長編初監督を果たしたリベンジアクション。猿のマスク姿で闇のファイトクラブに立つ青年が、かつて母親を殺害し自分から全てを奪った者たちへの壮絶な復讐(ふくしゅう)に立ち上がる。主演も務めたデヴが構想8年の歳月をかけて完成させたという本作は、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞した。
夜ごと開催される闇のファイトクラブで、猿のマスクをかぶりモンキーマンという名の殴られ屋として生計を立てるキッド(デヴ・パテル)。幼いころに母親を殺されたトラウマに苦しみながら生きる中、彼は母と自分の人生を壊した一味のアジトに潜り込むすべを見つける。長年押し殺してきた怒りが爆発し、復讐(ふくしゅう)の化神・モンキーマンと化したキッドは、すさまじい執念で一味を追い込んでいく。

インドのジョン・ウィックか。編集がキレッキレでリズムがいい。ストーリーは復讐譚で単純だが、娯楽活劇としては上等。デブ・パテルのワンマンショー。8月封切予定。

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2024-174M 「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」☆☆☆★

Soholdovers 原題:The Holdovers
邦題:ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
時間:133分
公開:2024-06-21
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:クリス・スティンソン トム・ウィリアムズ アンドリュー・ゴロブ トム・ザドラ
製作:マーク・ジョンソン ビル・ブロック デビッド・ヘミングソン
監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:デビッド・ヘミングソン
原作:
撮影:アイジル・ブリルド
音楽:マーク・オートン
出演:ポール・ジアマッティ(ポール・ハナム)、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(メアリー・ラム)、ドミニク・セッサ(アンガス・タリー)、キャリー・プレストン(ミス・リディア・クレイン)、テイト・ドノヴァン(スタンリー・クロットフェルター)、ジリアン・ヴィグマン(ジュディ・クロットフェルター)、ブレイディ・ヘプナー(テディ・クンツェ)、ジム・カプラン(パク・イェジュン)、イアン・ドリー(アレックス・オラーマン)

「ファミリー・ツリー」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」の名匠アレクサンダー・ペイン監督が、「サイドウェイ」でもタッグを組んだポール・ジアマッティを主演に迎えて描いたドラマ。

物語の舞台は、1970年代のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校。生真面目で皮肉屋で学生や同僚からも嫌われている教師ポールは、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることに。そんなポールと、母親が再婚したために休暇の間も寄宿舎に居残ることになった学生アンガス、寄宿舎の食堂の料理長として学生たちの面倒を見る一方で、自分の息子をベトナム戦争で亡くしたメアリーという、それぞれ立場も異なり、一見すると共通点のない3人が、2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごすことになる。

ポール・ジアマッティが教師ポール役を務め、メアリー役を「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」「ラスティン ワシントンの『あの日』を作った男」のダバイン・ジョイ・ランドルフ、アンガス役を新人のドミニク・セッサが担当。脚本はテレビシリーズ「23号室の小悪魔」「ママと恋に落ちるまで」などに携わってきたデビッド・ヘミングソン。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、ダバイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を受賞した。

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2024-173M 「Ryuichi Sakamoto | Opus」☆☆☆★

Ssakamotor邦題:Ryuichi Sakamoto | Opus
時間:103分
公開:2024-05-10
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:空里香 アルバート・トーレン 増渕愛子 エリック・ニアリ
監督:空音央
脚本:
原作:
撮影:ビル・キルスタイン
音楽:坂本龍一
出演:坂本龍一

2023年3月に他界した世界的音楽家・坂本龍一の最後のピアノソロ演奏をモノクロ映像で記録したコンサート映画。

22年9月、東京のNHK509スタジオで行われた坂本龍一のソロコンサート。闘病生活を続けていた坂本は最後の力を振り絞り、自身のためにカスタムメイドされ長年コンサートで愛用してきたヤマハのグランドピアノだけで演奏に臨んだ。坂本の代表作として知られる楽曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」、23年に発表した最後のアルバム「12」の収録曲、初めてピアノソロで演奏するYMO時代の名曲「Tong Poo」など、坂本が自ら選曲した20曲で構成。空音央監督をはじめ坂本が全面的に信頼を寄せたスタッフ陣が入念に撮影プランを練り上げ、親密かつ厳密な映像を生み出した。

2023年・第80回ベネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門出品作品。

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2024-172M 「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」☆☆☆★

Sonelife原題:One Life
邦題:ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命
時間:110分
公開:2024-06-21
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:サイモン・ギリス エバ・イェーツ バーバラ・ウィントン マリア・ローガン アン・シーアン ピーター・ハンプデン
製作:ジョアンナ・ローリー イアン・カニング エミール・シャーマン ガイ・ヒーリー
監督:ジェームズ・ホーズ
脚本:ルシンダ・コクソン ニック・ドレイク
原作:
撮影:ザック・ニコルソン
音楽:フォルカー・ベルテルマン
出演:アンソニー・ホプキンス(ニコラス・ウィントン)、ジョニー・フリン(青年時代のニコラス)、レナ・オリン(グレーテ・ウィントン)、ロモーラ・ガライ(ドリーン・ワリナー)、アレックス・シャープ(トレヴァー・チャドウィック)、マルト・ケラー(ベティ・マクスウェル)、ジョナサン・プライス(マーティン・ブレイク)、ヘレナ・ボナム=カーター(バベット・ウィントン)

名優アンソニー・ホプキンスが主演を務め、ナチスの脅威から669人の子どもたちを救ったイギリスの人道活動家ニコラス・ウィントンの半生を描いた伝記ドラマ。

第2次世界大戦直前の1938年。ナチスから逃れてきた多くのユダヤ人難民がプラハで悲惨な生活を強いられていることを知ったニコラス・ウィントンは、子どもたちをイギリスに避難させる活動を組織し、同志たちとともに里親探しや資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、子どもたちを次々と列車に乗せていくが、ついに開戦の日が訪れてしまう。それから49年後、救出できなかった子どもたちのことが忘れられず自責の念にかられ続けていたニコラスのもとに、BBCの番組「ザッツ・ライフ!」の収録への参加依頼が届く。そこで彼を待っていたのは、胸を締め付けるような再会と、思いもよらない未来だった。

「スターダスト」のジョニー・フリンのほか、ヘレナ・ボナム・カーター、ジョナサン・プライスら実力派キャストが共演。また、実際にニコラスに助けられたかつての子どもたちやその親族も撮影に参加している。

2016年にドキュメンタリー作品『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』を観たが、コイツを映画化したもの。ストーリーや感動のオチは知っているので、あとは何処まで映画的に娯楽創造しているかだ。

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2024-171M 「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」☆☆★★

Sanzelm原題:Anselm
邦題:アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家
時間:93分
公開:2024-06-21
製作年度:2023
製作国:ドイツ
配給:アンプラグド
製作総指揮:ジェレミー・トーマス
製作:カルステン・ブリュニヒ ヴィム・ヴェンダース
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:
原作:
撮影:フランツ・ラスティグ
音楽:レオナルド・キュスナー
出演:アンゼルム・キーファー、ダニエル・キーファー、アントン・ヴェンダース

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、戦後ドイツを代表する芸術家アンゼルム・キーファーの生涯と現在を追ったドキュメンタリー。

ヴェンダース監督と同じ1945年にドイツに生まれたアンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話を題材に、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で作品を創造してきた。初期の創作活動では、ナチスの暗い歴史から目を背けようとする世論に反してナチス式の敬礼を揶揄する作品をつくるなどタブーに挑み、美術界から反発を受けながらも注目を集めた。71年からはフランスに拠点を移し、藁や生地を素材に歴史や哲学、詩、聖書の世界を創作。作品を通して戦後ドイツと「死」に向き合い、傷ついたものへの鎮魂を捧げ続けている。

ヴェンダース監督が2年の歳月をかけて完成させた本作は、3D&6Kで撮影を行い、絵画や建築が目の前に存在するかのような奥行きのある映像を表現している。アンゼルム・キーファー本人が出演するほか、再現ドラマとして息子ダニエル・キーファーが父の青年期を演じ、幼少期をヴェンダース監督の孫甥(兄弟姉妹の孫にあたる男性)アントン・ベンダースが演じる。

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2024-170M 「九十歳。何がめでたい」☆☆☆★

S90medetai邦題:九十歳。何がめでたい
時間:99分
公開:2024-06-21
製作年度:2024
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:岡田有正
監督:前田哲
脚本:大島里美
原作:佐藤愛子
撮影:山本英夫
音楽:富貴晴美
出演:草笛光子(佐藤愛子)、唐沢寿明(吉川真也)、藤間爽子(杉山桃子)、片岡千之助(水野秀一郎)、中島瑠菜(吉川美優)、オダギリジョー、清水ミチコ、LiLiCo、宮野真守(倉田拓也)、石田ひかり、三谷幸喜、木村多江(吉川麻里子)、真矢ミキ(杉山響子)

作家・佐藤愛子が日々の暮らしと世の中への怒りや戸惑いを独特のユーモアでつづったベストセラーエッセイ集を、草笛光子主演で映画化。

これまで数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子は、90歳を過ぎた現在は断筆宣言して人づきあいも減り、鬱々とした日々を過ごしていた。そんな彼女のもとに、中年の冴えない編集者・吉川がエッセイの執筆依頼を持ち込んでくる。生きづらい世の中への怒りを歯に衣着せぬ物言いでつづったエッセイは思いがけず大反響を呼び、愛子の人生は90歳にして大きく変わり始める。

編集者・吉川を唐沢寿明、愛子の娘・響子を真矢ミキ、孫・桃子を藤間爽子、吉川の妻・麻里子を木村多江、娘・美優を中島瑠菜が演じる。「老後の資金がありません!」などの前田哲監督がメガホンをとり、「水は海に向かって流れる」でも前田監督と組んだ大島里美が脚本を担当。

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2024-169M 「コンセント 同意」☆☆☆★

Sdoi原題:Le consentement
邦題:コンセント 同意
時間:118分
公開:2024-08-02
製作年度:2023
製作国:フランス・ベルギー
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:
監督:バネッサ・フィロ
脚本:バネッサ・フィロ バネッサ・スプリンゴラ フランソワ・フィロ
原作:バネッサ・スプリンゴラ
撮影:ギョーム・シフマン
音楽:
出演:キム・イジュラン、ジャン=ポール・ルーヴ、レティシア・カスタ、エロディ・ブシェーズ

フランスの作家ガブリエル・マツネフと14歳で性的関係を持っていた女性バネッサ・スプリンゴラがその事実を告発した著書「同意」を映画化。

文学が好きな13歳の少女バネッサは、50歳の有名作家ガブリエル・マツネフと出会う。彼は自身の小児性愛嗜好を隠すことなく文学作品に仕立て上げ、既存の道徳や倫理への反逆者として注目を集めた人物だった。やがて14歳になったバネッサはマツネフと同意の上で性的関係を結ぶが、そのいびつな関係はその後の彼女の人生に暗い影を落とすことになる。

映画初出演のキム・イジュランがバネッサ役で主演を務め、第49回セザール賞女性新人賞にノミネート。「ローラとふたりの兄」など監督としても活躍する俳優ジャン=ポール・ルーブがマツネフを演じ、「ゲンズブールと女たち」のレティシア・カスタ、「天使が見た夢」のエロディ・ブシェーズが共演。「マイ・エンジェル」のバネッサ・フィロが監督・脚本を手がけ、原作者バネッサ・スプリンゴラが脚本に協力。

少女役がどうもタイプじゃないので、共感できず。

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2024-168M 「ザ・ウォッチャーズ」☆☆☆

Swatchers原題:The Watchers
邦題:ザ・ウォッチャーズ
時間:102分
公開:2024-06-21
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:ジョー・ホームウッド
製作:M・ナイト・シャマラン アシュウィン・ラジャン ニミット・マンカド
監督:イシャナ・ナイト・シャマラン
脚本:イシャナ・ナイト・シャマラン
原作:A・M・シャイン
撮影:イーライ・アレンソン
音楽:アベル・コジェニオウスキ
出演:ダコタ・ファニング(ミナ)、ジョージナ・キャンベル(キアラ)、オルウェン・フエレ(マデリン)、アリスター・ブラマー(ジョン)、オリヴァー・フィネガン(ダニエル)

M・ナイト・シャマラン製作のもと、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを果たしたホラー映画。A・M・シャインが2021年に出版した同名小説を原作に、謎の監視者の恐怖を描き出す。

28歳の孤独なアーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込む。スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなったため助けを求めようと車外に出るが、乗ってきた車が消えてしまう。森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいた60代のマデリンと20代のシアラ、19歳のダニエルと出会う。彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。そして彼らには、「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」という、破ると殺されてしまう3つのルールが課せられていた。

ダコタ・ファニングが主人公ミナ、「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のオルウェン・フエレがマデリン、「バーバリアン」のジョージナ・キャンベルがシアラを演じた。

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2024-167M 「バッドボーイズ RIDE OR DIE」☆☆☆★

Sbadboys2024原題:Bad Boys: Ride or Die
邦題:バッドボーイズ RIDE OR DIE
時間:115分
公開:2024-06-21
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:
製作:ジェリー・ブラッカイマー ウィル・スミス ダグ・ベルグラッド チャド・オマン
監督:アディル・エル・アルビ ビラル・ファラー
脚本:クリス・ブレムナー ウィル・ビール
原作:
撮影:ロブレヒト・ハイファールト
音楽:ローン・バルフェ
出演:ウィル・スミス(マイク)、マーティン・ローレンス(マーカス)、ヴァネッサ・ハジェンズ(ケリー)、ジョー・パントリアーノ(ハワード警部)

ウィル・スミス&マーティン・ローレンス共演による大ヒットバディアクション「バッドボーイズ」のシリーズ第4弾。

マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことマイク・ローリーとマーカス・バーネット。ある日、彼らの亡き上司ハワード警部に、麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられたハワード警部の汚名をすすぐべく独自に捜査に乗り出すマイクとマーカスだったが、容疑者として警察からも敵組織からも追われる身となってしまう。頼れるのはお互いだけという絶体絶命の状況のなか、上司が遺した「内部に黒幕がいる」というメッセージを胸に、2人はマイアミを離れて命がけの戦いに身を投じていく。

シリーズ前作「バッドボーイズ フォー・ライフ」に続いてアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーの監督コンビがメガホンをとった。

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2024-166M 「パリのちいさなオーケストラ」☆☆☆★

Sdivertimento原題:Divertimento
邦題:パリのちいさなオーケストラ
時間:114分
公開:2024-09-20
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:アット エンタテインメント
製作総指揮:
製作:
監督:マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール
脚本:マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール
原作:
撮影:
音楽:
出演:ウーヤラ・アマムラ、リナ・エル・アラビ、ニエル・アレストリュプ

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2024-165M 「蛇の道」☆☆☆

Shebinomichi原題:Le chemin du serpent
邦題:蛇の道
時間:113分
公開:2024-06-14
製作年度:2024
製作国:フランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ
配給:KADOKAWA
製作総指揮:
製作:ダビド・ゴキエ ジュリアン・デリス 小寺剛雄
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
原作:高橋洋
撮影:アレクシ・カビルシーヌ
音楽:ニコラ・エレラ
出演:柴咲コウ(新島小夜子)、ダミアン・ボナール(アルベール・バシュレ)、マチュー・アマルリック(ティボー・ラヴァル)、グレゴワール・コラン(ピ エール・ゲラン)、西島秀俊(吉村)、ヴィマーラ・ポンス、スリマヌ・ダジ、青木崇高(宗一郎)

「岸辺の旅」「スパイの妻」の黒沢清監督が柴咲コウを主演に迎え、1998年に手がけた同名映画をフランスに舞台を移してセルフリメイクしたリベンジサスペンス。娘を殺された父親と彼に手を貸す精神科医が繰り広げる徹底した復讐の行方を、全編フランスロケ&フランス語で描き出す。

8歳の愛娘を何者かに惨殺された父親アルベール・バシュレは、偶然知り合った精神科医・新島小夜子の助けを借りながら、犯人を突き止めて復讐を果たすべく殺意を燃やしていた。やがて2人はとある財団の関係者たちを拉致し、次第に真相が明らかになっていくが……。

他人の復讐に協力する謎めいた精神科医という難しい役どころを柴咲がフランス語で熱演し、2019年のフランス映画「レ・ミゼラブル」で注目を集めたダミアン・ボナールが復讐に燃える男アルベールを演じた。

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2024-164M 「ディア・ファミリー」☆☆☆★

Sdearfamily邦題:ディア・ファミリー
時間:116分
公開:2024-06-14
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:市川南 井原多美
監督:月川翔
脚本:林民夫
原作:清武英利
撮影:山田康介
音楽:兼松衆
出演:大泉洋(坪井宣政)、菅野美穂(坪井陽子)、福本莉子(坪井佳美)、新井美羽(坪井寿美)、上杉柊平(佐々木肇)、徳永えり(柳玲子)、満島真之介(桜田純)、戸田菜穂(川野由希)、川栄李奈(坪井奈美)、有村架純(山本結子)、松村北斗(富岡進)、光石研(石黒英二)

世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマ。

1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政と妻・陽子の娘である佳美は生まれつき心臓疾患を抱えており、幼い頃に余命10年を宣告されてしまう。どこの医療機関でも治すことができないという厳しい現実を突きつけられた宣政は、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意。知識も経験もない状態からの医療器具開発は限りなく不可能に近かったが、宣政と陽子は娘を救いたい一心で勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金繰りをして何年も開発に奔走する。しかし佳美の命のリミットは刻一刻と近づいていた。

大泉洋が主人公・宣政を熱演するほか、妻・陽子役を菅野美穂、娘・佳美役を福本莉子が務めた。主人公のモデルとなった筒井宣政氏と20年以上にわたり親交のあるノンフィクション作家・清武英利による膨大な取材ソースを基に「糸」の林民夫が脚本を手がけ、「君の膵臓をたべたい」の月川翔が監督を務めた。

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2024-163M 「エターナルメモリー」☆☆☆★★

Setarnalmemory原題:La memoria infinita
邦題:エターナルメモリー
時間:85分
公開:2024-08-23
製作年度:2023
製作国:チリ
配給:シンカ
製作総指揮:ジュリー・ゴールドマン クリストファー・クレメンツ マルセラ・サンティバーニェス ニコラス・フーパー
製作:マイテ・アルベルディ パブロ・ラライン フアン・デ・ディオス・ラライン ロシオ・ハドゥエ
監督:マイテ・アルベルディ
脚本:
原作:
撮影:パブロ・バルデス
音楽:
出演:パウリーナ・ウルティア、アウグスト・ゴンゴラ

アルツハイマーで記憶を失っていくジャーナリストの男性と彼を支える妻の愛と癒しに満ちた日々を記録した、チリ発のドキュメンタリー。

著名なジャーナリストである夫アウグスト・ゴンゴラと、チリの国民的女優にして同国初の文化大臣となった妻パウリナ・ウルティア。20年以上にわたって深い愛情で結ばれてきたふたりは、自然に囲まれた古い家をリフォームし、読書や散歩を楽しみながら毎日を丁寧に暮らしていた。そんな中、アウグストがアルツハイマーを発症し、少しずつ記憶を失っていく。やがてアウグストは、最愛の妻パウリナとの思い出さえも忘れてしまう。

監督は「83歳のやさしいスパイ」でチリの女性として初めてアカデミー賞にノミネートされ、本作でも同長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたマイテ・アルベルディ。「スペンサー ダイアナの決意」などの監督パブロ・ララインがプロデュースに名を連ねた。2023年サンダンス映画祭ワールド・ドキュメンタリー部門で審査員大賞を受賞。

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2024-162M 「フォールガイ」☆☆☆★★

Sfallguy_20240611191101原題:The Fall Guy
邦題:フォールガイ
時間:127分
公開:2024-08-16
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ドリュー・ピアース ジェフ・シェイビッツ グレン・A・ラーソン
製作:ケリー・マコーミック デビッド・リーチ ライアン・ゴズリング ガイモン・キャサディ
監督:デビッド・リーチ
脚本:ドリュー・ピアース
原作:
撮影:
音楽:
出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラント、アーロン・テイラー=ジョンソン、ウィンストン・デューク

「ブレット・トレイン」「ワイルド・スピード スーパーコンボ」のデビッド・リーチ監督が、ライアン・ゴズリングとタッグを組んで描いた痛快アクション。1980年代に放送されたテレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」を映画としてリメイクし、危険な陰謀に巻き込まれたスタントマンの戦いを、自身もスタントマン出身のリーチ監督がリアルかつ斬新なアクションで活写する。

大怪我を負い一線から退いていたスタントマンのコルトは、復帰作となるハリウッド映画の撮影現場で、監督を務める元恋人ジョディと再会する。そんな中、長年にわたりコルトがスタントダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優トム・ライダーが失踪。ジョディとの復縁と一流スタントマンとしてのキャリア復活を狙うコルトはトムの行方を追うが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。

主人公コルトの元恋人ジョディを「クワイエット・プレイス」シリーズのエミリー・ブラント、失踪した主演俳優トム・ライダーを「キック・アス」シリーズのアーロン・テイラー=ジョンソンが演じた。

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2024-161M 「違国日記」☆☆☆★

Sikokunikki邦題:違国日記
時間:139分
公開:2024-06-07
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東京テアトル 、ショウゲート
製作総指揮:
製作:太田和宏 小山洋平 桑原佳子 奥村景二
監督:瀬田なつき
脚本:瀬田なつき
原作:ヤマシタトモコ
撮影:四宮秀俊
音楽:高木正勝
出演:新垣結衣(高代槙生)、早瀬憩(田汲朝)、夏帆(醍醐奈々)、小宮山莉渚(楢えみり)、中村優子(高代実里)、伊礼姫奈(森本千世)、滝澤エリカ(三森)、染谷将太(塔野和成)、銀粉蝶(高代京子)、瀬戸康史(笠町信吾)

コミック誌「FEEL YOUNG」で2017年から2023年まで連載されたヤマシタトモコの同名漫画を映画化し、人見知りな女性小説家と人懐っこい姪の奇妙な共同生活を描いたヒューマンドラマ。

大嫌いだった姉を亡くした35歳の小説家・高代槙生は、姉の娘である15歳の田汲朝に無神経な言葉を吐く親族たちの態度に我慢ならず、朝を引き取ることに。他人と一緒に暮らすことに戸惑う不器用な槙生を、親友の醍醐奈々や元恋人の笠町信吾が支えていく。対照的な性格の槙生と朝は、なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なるかけがえのない関係を築いていく。

新垣結衣が槙生役、オーディションで抜てきされた新人・早瀬憩が朝役でダブル主演を務め、槙生の友人・醍醐を夏帆、元恋人・笠町を瀬戸康史、朝の親友・楢??えみりを小宮山莉渚がそれぞれ演じる。監督・脚本は「PARKS パークス」「ジオラマボーイ・パノラマガール」の瀬田なつき。

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2024-160M 「THIS MAN」☆☆★★

Sthisman邦題:THIS MAN
時間:89分
公開:2024-06-07
製作年度:2024
製作国:日本
配給:アルバトロス・フィルム
製作総指揮:富山順也 堺健太
製作:天野友二朗
監督:天野友二朗
脚本:天野友二朗
原作:
撮影:根岸憲一
音楽:浦本和宏
出演:出口亜梨沙(八坂華)、木ノ本嶺浩(八坂義男)、鈴木美羽(小田玲)、小原徳子(井上愛実)、茜屋日海夏(山本咲)、校條拳太朗(天辻新)、般若(雷豪)、アキラ100%(植松誠一)、中山功太(極楽寺)、津田寛治(井沢司)、渡辺哲(雲水)

「世界各地で人々の夢に現れた謎の男」として2006年頃から世界的に話題を集めたインターネットミーム「This Man」に、日本独自の解釈と社会風刺を加えて映画化したパニックスリラー。

とある田舎町で連続変死事件が発生した。被害者は全員、眉のつながった奇妙な風貌の男を夢の中で見ていたという。夢に出てくる男は「あの男」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れていた。「あの男」の被害が拡大していくなか、夫や娘と幸せに暮らしていた女性・八坂華の身にも危険が迫る。やがて華は、究極の選択を突きつけられる。

グラビアアイドルや女優として活躍する出口亜梨沙が華役、特撮ドラマ「仮面ライダーW」シリーズの木ノ本嶺浩が華の夫・義男役で主演を務め、「なのに、千輝くんが甘すぎる。」の鈴木美羽、ラッパーの般若、お笑い芸人のアキラ100%らが共演。「わたしの魔境」「幸福な囚人」の天野友二朗が監督・脚本を手がけた。

一昔前のビデオムービーな、脚本の甘さと低予算でのクオリティ低いバカホラーを、パロディとして目指しているなら、半分成功。

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2024-159M 「かくしごと」☆☆☆

Skakussigoto邦題:かくしごと
時間:128分
公開:2024-06-07
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:松岡雄浩 津嶋敬介 小西啓介
製作:
監督:関根光才
脚本:関根光才
原作:北國浩二
撮影:上野千蔵
音楽:Aska Matsumiya
出演:杏(里谷千紗子)、中須翔真(犬養洋一/里谷拓未)、佐津川愛美(野々村久江)、酒向芳(亀田義和)、木竜麻生、和田聰宏、丸山智己、河井青葉、安藤政信(犬養安雄)、奥田瑛二(里谷孝蔵)

長編デビュー作「生きてるだけで、愛。」で注目を集めた映像クリエイターの関根光才が杏を主演に迎え、作家・北國浩二の小説「嘘」を映画化したヒューマンミステリー。

絵本作家の千紗子は、長年にわたって絶縁状態となっていた父・孝蔵が認知症を発症したため、仕方なく故郷へ戻って介護をすることに。他人のような父との同居に辟易する日々を過ごしていたある日、彼女は事故で記憶を失った少年を助ける。その少年の身体に虐待の痕跡を見つけた千紗子は少年を守るため、自分が母だと嘘をついて一緒に暮らし始める。認知症が進む父と3人で、最初はぎこちないながらも次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく千紗子たちだったが……。

千紗子の父・孝蔵を奥田瑛二、少年を中須翔真が演じ、安藤政信、佐津川愛美、酒向芳が共演。

まあ、大人の身勝手な都合で、子供がかわいそう!な物語。登場する大人たちに、ぜんぜん共感できない。

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2024-158M 「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」☆☆☆★

Sharoldwalk原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry
邦題:ハロルド・フライのまさかの旅立ち
時間:108分
公開:2024-06-07
製作年度:2022
製作国:イギリス
配給:松竹
製作総指揮:レイチェル・ジョイス ポール・ベナブレス リジー・フランク ティム・ハスラム ヒューゴ・グランバー リビー・ダーシー ピーター・タッチ アンドレア・スカルソ クリステル・コナン
製作:ジュリエット・ダウリング ケビン・ローダー マリリン・ミルグロム
監督:ヘティ・マクドナルド
脚本:レイチェル・ジョイス
原作:レイチェル・ジョイス
撮影:ケイト・マッカラ
音楽:アイラン・エシュケリ
出演:ジム・ブロードベント(ハロルド・フライ)、ペネロープ・ウィルトン(モーリーン)、アール・ケイヴ(デイヴィッド)、リンダ・バセット(クイーニー)、ジョセフ・マイデル(レックス)

イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、「アイリス」のオスカー俳優ジム・ブロードベント主演で映画化。

定年退職し妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていたハロルド・フライのもとに、北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。近所のポストから返事を出そうと家を出るハロルドだったが、途中で考えを変え、800キロ離れた場所にいるクイーニーのもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始める。ハロルドには、クイーニーにどうしても会って伝えたい、ある思いがあった。

ハロルドの思わぬ行動によって自身も変化していく妻モーリーンを、「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じた。原作者ジョイスが自ら脚本を担当。

贖罪の旅。ロードムービーにしても、グダグダだが、ゴールの彼女は、マクガフインに過ぎないので、いかがなものか。

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2024-157M 「範馬刃牙VSケンガンアシュラ」☆☆☆

Sbakishu邦題:範馬刃牙VSケンガンアシュラ
時間:62分
公開:2024-06-06
製作年度:2024
製作国:日本
配給:Netflix
製作総指揮:
製作:
監督:平野俊貴
脚本:イシノアツオ
原作:板垣恵介 サンドロビッチ・ヤバ子 だろめおん
撮影:野口龍生
音楽:藤澤健至 高梨康治
出演:島崎信長(範馬刃牙)、大塚明夫(範馬勇次郎/加納アギト)、江口拓也(花山薫)、三宅健太(ジャック・ハンマー)、麦人(徳川光成)、菅生隆之(愚地独歩)、島田敏(渋川剛気)、小山力也(烈海王/阿古谷清秋)

秋田書店「週刊少年チャンピオン」にて連載中の「刃牙」シリーズ(原作:板垣恵介)と、小学館によるWEBサイト「裏サンデー」とコミックアプリ「マンガワン」にて配信中の「ケンガンアシュラ」(原作:サンドロビッチ・ヤバ子、作画:だろめおん)を原作とするNetflixアニメ2作品がコラボレーションを果たしたアニメ映画。「刃牙」シリーズの地下闘技場と「ケンガンアシュラ」の拳願会という2つの裏格闘技団体が拳を交える姿を活写する。

第1試合では「ケンガンアシュラ」に登場するミャンマーの伝統武術ラウェイの達人・鎧塚サーパインと、「刃牙」で15歳にして花山組2代目を襲名した日本一の喧嘩師・花山薫の激闘を描き、第2試合では「ケンガンアシュラ」の暗殺集団呉一族で歴代最凶とされる呉雷庵と、「刃牙」で常識はずれの鍛錬とドーピングにより究極の肉体を手に入れたジャック・ハンマーが対決。そして第3試合では、「ケンガンアシュラ」の主人公である謎の格闘家・十鬼蛇王馬と、「刃牙」シリーズの主人公である若き地下闘技場チャンピオン・範馬刃牙が壮絶な死闘を繰り広げる。

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2024-156M 「男女残酷物語 サソリ決戦」☆☆★★★

Ssasorikessen原題:Femina ridens
邦題:男女残酷物語 サソリ決戦
時間:90分
公開:2024-06-07
製作年度:1969
製作国:イタリア
配給:アンプラグド
製作総指揮:
製作:ジュゼッペ・ザッカリエーロ
監督:ピエロ・スキバザッパ
脚本:ピエロ・スキバザッパ
原作:
撮影:サンテ・アキーリ
音楽:ステルビオ・チプリアーニ
出演:フィリップ・ルロワ(セイヤー)、ダグマー・ラッサンダー(メアリー)、ロレンツァ・グェッリエリ、バロ・ソレリ、マリア・クマニ・クアジモド、ミレッラ・パンフィーリ

性的異常を抱える男と彼に監禁された女の終わりなき対決を、前衛的かつポップな世界観で描いた1969年製作のイタリア製セックススリラー。

慈善財団の幹部を務めるセイヤーは、その一方で女性に対する征服欲や加虐性を抱えていた。ある日彼はジャーナリストのメアリーを拉致して秘密のアジトに監禁し、肉体的・精神的凌辱の限りを尽くす。窮地に追い込まれたメアリーはおびえながらも果敢な姿勢でセイヤーの心の隙を突き、やがてセイヤーは弱音を吐きはじめる。

「穴」「黄金の七人」のフィリップ・ルロワがセイヤー、ドイツ出身の女優ダグマー・ラッサンダーがメアリーを演じた。「ベニスの愛」などで知られるイタリア映画音楽の巨匠ステルビオ・チプリアーニが音楽を担当。美術面ではフランスの芸術家ニキ・ド・サンファルによる巨大女性像「ホン」のレプリカが劇中に使用され、強い印象を残した。日本では長らく未公開でその存在すら知られずにいたが、2024年6月に劇場初公開。

1969年製作ののイタリア映画。カルト作品すぎて、今回が日本初公開とのこと。調教妄想復讐もの。

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2024-155M 「チャレンジャーズ」☆☆☆★

Scharengers原題:Challengers
邦題:チャレンジャーズ
時間:131分
公開:2024-06-07
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:
製作:レイチェル・オコナー ゼンデイヤ エイミー・パスカル
監督:ルカ・グァダニーノ
脚本:ジャスティン・クリツケス
原作:
撮影:サヨムプー・ムックディプローム
音楽:トレント・レズナー アティカス・ロス
出演:ゼンデイヤ(タシ・ダンカン)、ジョシュ・オコナー(パトリック・ズワイグ)、マイク・フェイスト(アート・ドナルドソン)

「君の名前で僕を呼んで」「ボーンズ アンド オール」のルカ・グァダニーノ監督が「DUNE デューン 砂の惑星」「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤを主演に迎え、2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった親友同士のテニス選手の10年以上にわたる愛の物語を描いたラブストーリー。

テニス選手のタシ・ダンカンは確かな実力と華やかな容姿でトッププレイヤーとして活躍していたが、試合中の怪我により選手生命を絶たれてしまう。選手としての未来を突然失ってしまったタシは、自分に好意を寄せる親友同士の若き男子テニス選手、パトリックとアートを同時に愛することに新たな生きがいを見いだしていく。そして、その“愛”は、彼女にとって新たな“ゲーム”の始まりだった。

「ゴッズ・オウン・カントリー」のジョシュ・オコナーがパトリック、「ウエスト・サイド・ストーリー」のマイク・ファイストがアートを演じた。

テニスボーイとファム・ファタル。

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2024-154M 「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」☆☆☆★★★

Skatokazuhiko邦題:トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代
時間:118分
公開:2024-05-31
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ナカチカピクチャーズ
製作総指揮:
製作:相原裕美
監督:相原裕美
脚本:相原裕美
原作:
撮影:
音楽:
出演:加藤和彦、きたやまおさむ、松山猛、朝妻一郎、新田和長、つのだ☆ひろ、高橋幸宏、小原礼、今井裕、高中正義、クリス・トーマス、泉谷しげる、坂崎幸之助、吉田拓郎、松任谷正隆、坂本龍一、コシノジュンコ

日本のポピュラー音楽史に残る数々の名曲を生んだ音楽家・加藤和彦の軌跡をたどったドキュメンタリー。

「ザ・フォーク・クルセダーズ」や「サディスティック・ミカ・バンド」など時代を先取りした音楽性で多くの人々に影響を与え、「トノバン」の愛称で親しまれた加藤和彦。日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景をとらえた貴重な映像、日本のポップスの金字塔といわれる“ヨーロッパ3部作”に隠された逸話などを紹介。さらに、不朽の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、さまざまなジャンルのミュージシャンによって進化する楽曲の姿を映し出す。

ミュージシャン・高橋幸宏が加藤に寄せた思いから映画の企画が立ち上がり、「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」の相原裕美が企画・監督・プロデュースを担当した。

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2024-153M 「告白 コンフェッション」☆☆☆★

Skokuhakuconfeshon邦題:告白 コンフェッション
時間:74分
公開:2024-05-31
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:宮川朋之 小林智 依田巽 永山雅也 高見洋平 中村浩子
監督:山下敦弘
脚本:幸修司 高田亮
原作:福本伸行 かわぐちかいじ
撮影:木村信也
音楽:宅見将典
出演:生田斗真(浅井啓介)、ヤン・イクチュン(リュウ・ジヨン)、奈緒(西田さゆり)

「賭博黙示録カイジ」の福本伸行が原作、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじが作画を手がけた漫画「告白 コンフェッション」を、「土竜の唄」シリーズの生田斗真と「息もできない」のヤン・イクチュンのダブル主演で実写映画化。

大学山岳部のOBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生・西田さゆりの17回忌の慰霊登山に出かけるが、猛吹雪で遭難してしまう。脚に大怪我を負ったジヨンは自分の死を確信し、16年前に自分がさゆりを殺害したと浅井に告白。自身の犯した罪に苛まれ続けてきたジヨンは苦しみから解放され安堵するが、その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は命を取り留める。親友の最期の告白を聞いてしまった男と、うっかり言ってしまった男。薄暗い山小屋で救助隊の到着を待つなか、2人の間には気まずく不穏な空気が流れ始める。

「リンダ リンダ リンダ」「カラオケ行こ!」の山下敦弘監督がメガホンをとった。

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2024-152M 「青春18×2 君へと続く道」☆☆☆★★

Sseisyun18邦題:青春18×2 君へと続く道
時間:123分
公開:2024-05-03
製作年度:2024
製作国:日本・台湾
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:チャン・チェン
製作:ロジャー・ファン 前田浩子 瀬崎秀人
監督:藤井道人
脚本:藤井道人
原作:ジミー・ライ
撮影:今村圭佑
音楽:大間々昂
出演:シュー・グァンハン(ジミー)、清原果耶(アミ)、ジョセフ・チャン(リュウ)、道枝駿佑(幸次)、黒木華(由紀子)、松重豊(中里)、黒木瞳(裕子)

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人が監督・脚本を手がけた日台合作のラブストーリー。ジミー・ライの紀行エッセイ「青春18×2 日本漫車流浪記」を映画化し、18年前の台湾と現在の日本を舞台に、国境と時を超えてつながる初恋の記憶をエモーショナルに描き出す。

18年前の台湾。高校3年生のジミーはアルバイト先で4歳上の日本人バックパッカー、アミと出会い、天真爛漫でどこかミステリアスな彼女に恋心を抱く。アミもまた、ある秘密を抱えながらもジミーにひかれていく。しかし突然アミの帰国が決まり、意気消沈するジミーにアミはある約束を提案する。

現在。人生につまずいて久々に帰郷した36歳のジミーは、かつてアミから届いたハガキを再び手に取り、あの日の約束を果たすべく日本へ向けて旅立つ。東京から鎌倉・長野・新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かう道中で、彼女と過ごした日々の記憶がジミーの心によみがえる。

台湾の人気俳優シュー・グァンハンがジミー、清原果耶がアミ役でそれぞれ主演。「ブエノスアイレス」などの俳優チャン・チェンがエグゼクティブプロデューサーを務めた。

ボーイミーツガールのメロドラマ・ロードムービー。

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2024-152M 「青春18×2 君へと続く道」☆☆☆★★

Sseisyun18邦題:青春18×2 君へと続く道
時間:123分
公開:2024-05-03
製作年度:2024
製作国:日本・台湾
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:チャン・チェン
製作:ロジャー・ファン 前田浩子 瀬崎秀人
監督:藤井道人
脚本:藤井道人
原作:ジミー・ライ
撮影:今村圭佑
音楽:大間々昂
出演:シュー・グァンハン(ジミー)、清原果耶(アミ)、ジョセフ・チャン(リュウ)、道枝駿佑(幸次)、黒木華(由紀子)、松重豊(中里)、黒木瞳(裕子)

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人が監督・脚本を手がけた日台合作のラブストーリー。ジミー・ライの紀行エッセイ「青春18×2 日本漫車流浪記」を映画化し、18年前の台湾と現在の日本を舞台に、国境と時を超えてつながる初恋の記憶をエモーショナルに描き出す。

18年前の台湾。高校3年生のジミーはアルバイト先で4歳上の日本人バックパッカー、アミと出会い、天真爛漫でどこかミステリアスな彼女に恋心を抱く。アミもまた、ある秘密を抱えながらもジミーにひかれていく。しかし突然アミの帰国が決まり、意気消沈するジミーにアミはある約束を提案する。

現在。人生につまずいて久々に帰郷した36歳のジミーは、かつてアミから届いたハガキを再び手に取り、あの日の約束を果たすべく日本へ向けて旅立つ。東京から鎌倉・長野・新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かう道中で、彼女と過ごした日々の記憶がジミーの心によみがえる。

台湾の人気俳優シュー・グァンハンがジミー、清原果耶がアミ役でそれぞれ主演。「ブエノスアイレス」などの俳優チャン・チェンがエグゼクティブプロデューサーを務めた。

ボーイミーツガールのメロドラマ・ロードムービー。

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2024-151M 「ボレロ 永遠の旋律」☆☆☆★

Sbolero2024原題:Bolero
邦題:ボレロ 永遠の旋律
時間:121分
公開:2024-08-09
製作年度:2024
製作国:フランス
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:
監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:アンヌ・フォンテーヌ クレア・バー ピエール・トリビディク ジャック・フィエスキ
原作:
撮影:
音楽:
出演:ラファエル・ペルソナ、ドリヤ・ティリエ、ジャンヌ・バリバール、ヴァンサン・ペレーズ、エマニュエル・ドゥヴォス

フランスの至宝「ボレロ」の誕生秘話とラベルの末路。

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2024-150M 「帰ってきた あぶない刑事」☆☆☆★

Sabudeka2024邦題:帰ってきた あぶない刑事
時間:120分
公開:2024-05-24
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:近藤正岳
監督:原廣利
脚本:大川俊道 岡芳郎
原作:
撮影:
音楽:岩本裕司
出演:舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳

1986年のテレビ放送以来、ドラマに加え、劇場版7作品が製作されてきた、舘ひろし&柴田恭兵主演の人気シリーズ8年ぶりの劇場作品。舘、柴田、浅野温子、仲村トオルらシリーズおなじみのメンバーに加え、ヒロインとして土屋太鳳が出演。

刑事を定年退職し、ニュージーランドで探偵事務所を開業していたタカこと鷹山?樹と、ユージこと大下勇次が、8年ぶりに横浜へと戻ってくる。そんなある日、香港在住の日本人弁護士が何者かに殺害される事件が起こる。事件にひっかかりを感じた鷹山は、過去に2人と因縁のある男・劉飛龍(リウ・フェイロン)のもとを訪ねるが、鷹山はそこで出会った飛龍のビジネスパートナーであるステラ・リーが、かつての恋人に似ていることが気にかかった。その頃、2人の「T&Y探偵事務所」に永峰彩夏という女性が訪れ、母親を捜してほしいと依頼してくる。彩夏の母親の夏子は、鷹山と大下の旧知の女性だった。夏子捜索を開始した2人だったが、横浜では殺人事件が多発し、やがて爆弾が仕掛けられるテロまでもが発生する。

土屋が彩夏役を務め、劉飛龍役を岸谷五朗、そのパートナーであるステラ・リー役を吉瀬美智子がそれぞれ演じた。そのほか西野七瀬、早乙女太一らが顔をそろえる。監督は「朽ちないサクラ」の原廣利。

僕はレギュラー視聴者ではなかったので、思い入れはほぼ皆無。当たっているようだし、時間もあったので、鑑賞予定ではなかったが、同窓会にお付き合い。

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2024-149M 「ライド・オン」☆☆☆★★

Srideon原題:龍馬精神 Ride On
邦題:ライド・オン
時間:126分
公開:2024-05-31
製作年度:2023
製作国:中国
配給:ツイン
製作総指揮:
製作:
監督:ラリー・ヤン
脚本:ラリー・ヤン
原作:
撮影:スン・ミン
音楽:ラオ・ツァイ
出演:ジャッキー・チェン(ルオ・ジーロン)、リウ・ハオツン(シャオバオ)、グオ・チーリン(ルー・ナイホァ)、ユー・ロン、アンディ・オン、ジョイ・ヨン、ユー・アイレイ、シー・シンユー、レイ・ロイ、ウー・ジン

初主演作「タイガー・プロジェクト ドラゴンへの道序章」から50年を経て、2024年で70歳を迎えるジャッキー・チェンの主演作。一線を退いたベテランスタントマンがあることをきっかけにふたたび危険なスタントに挑む姿を描いたアクション作品。

かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロン。現在は第一線から退き、愛馬のチートゥとともに、エキストラなどの地味な仕事をこなす日々を送っている。債務トラブルをきっかけに、チートゥが競売にかけられることとなったルオは、苦肉の策で遠縁になっていた法学部の学生である一人娘のシャオバオに助けを求める。そんなルオに、愛馬との共演というスタントマンのオファーが舞い込んでくる。年齢的にも危険をともなう撮影だったが、ルオはチートゥを守るため、危険なスタントシーンに挑戦していくこととなる。

数々のアクション作品に出演してきたジャッキー・チェンがスタントマン役を演じるのはこれが初めて。日本公開時には吹き替え版も上映され、ジャッキー・チェンの吹き替えを数多く担当し、2023年3月末をもって声優業引退を発表していた石丸博也が、本作のために限定復帰し、吹き替えを担当した。

とりあえずジャッキー・チェンは出来るだけ観ることにしている。
馬が凄い。トチ狂った映画祭なら助演男優賞にでもノミネートするに相応しい芝居(調教)。チャトランのように、同じ馬とは限らないが。全般的にディズニー映画の佇まいを感じた。ジャッキーアクションの回顧的なシーン連発に涙する、それもよきかな。

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