2024-119M 「システム・クラッシャー」☆☆☆★★
原題:Systemsprenger
邦題:システム・クラッシャー
時間:125分
公開:2024-04-27
製作年度:2019
製作国:ドイツ
配給:クレプスキュールフィルム
製作総指揮:
製作:ペーター・ハートウィヒ ヨナス・バイデマン ヤーコプ・D・バイデマン
監督:ノラ・フィングシャイト
脚本:ノラ・フィングシャイト
原作:
撮影:ユヌス・ロイ・イメール
音楽:ジョン・ギュルトラー
出演:ヘレナ・ツェンゲル(ベニー)、アルブレヒト・シュッフ(ミヒャ)、リーザ・ハーゲマイスター(ビアンカ・クラース)、ガブリエラ・マリア・シュマイデ(バファネ夫人)
社会に居場所をなくしてしまった9歳の少女の姿を繊細かつ強烈な描写で描き、2019年・第69回ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)など世界各地で数々の賞に輝いたドイツ映画。
父親から受けたトラウマを抱える9歳の少女ベニーは手のつけようがないほど攻撃的で、里親やグループホーム、特別支援学級など行く先々で問題を起こしていた。ベニー本人は母親のもとへ帰ることを望んでいたが、母親はベニーに愛情を持ちながらも接し方がわからず、施設に押しつけ続けている。そんな中、非暴力トレーナーのミヒャは3週間の隔離療法を提案し、ベニーと2人きりで森の山小屋で過ごすことに。はじめのうちは文句を言い続けていたベニーだったが、徐々にミヒャに対して心を開き始める。
本作出演後に「この茫漠たる荒野で」でハリウッドデビューを果たしたヘレナ・ゼンゲルが主人公ベニーを熱演し、「西部戦線異状なし」のアルブレヒト・シュッフがトレーナーのミヒャを演じた。監督・脚本は、本作が長編デビュー作となるノラ・フィングシャイト
『魂』はあるものの制御不能。9歳の娘を恐れ怯えた母親は逃亡し、多くの人々が彼女に関わり社会的コストは莫大になるも、対処しようがない。お先真暗な状態で、日本では「月」という作品が生み出され、ドイツではこうなる。どちらにしろ、暗澹たる未来だ。
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