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2024-092M 「オッペンハイマー」☆☆☆☆

Soppenhymer原題:Oppenheimer
邦題:オッペンハイマー
時間:180分
公開:2024-03-29
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:J・デビッド・ワーゴ ジェームズ・ウッズ トーマス・ヘイスリップ
製作:エマ・トーマス チャールズ・ローベン クリストファー・ノーラン
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
原作:カイ・バード マーティン・J・シャーウィン
撮影:ホイテ・バン・ホイテマ
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
出演:キリアン・マーフィ(J・ロバート・オッペンハイマー)、エミリー・ブラント(キティ・オッペンハイマー)、マット・デイモン(レズリー・グローヴス)、ロバート・ダウニー・Jr(ルイス・ストローズ)、フローレンス・ピュー(ジーン・タトロック)、ジョシュ・ハートネット(アーネスト・ローレンス)、ケイシー・アフレック(ボリス・パッシュ)、ラミ・マレック(デヴィッド・L・ヒル)、ケネス・ブラナー(ニールス・ボーア)

「ダークナイト」「TENET テネット」などの大作を送り出してきたクリストファー・ノーラン監督が、原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画。2006年ピュリッツァー賞を受賞した、カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによるノンフィクション「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く。

第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。

オッペンハイマー役はノーラン作品常連の俳優キリアン・マーフィ。妻キティをエミリー・ブラント、原子力委員会議長のルイス・ストロースをロバート・ダウニー・Jr.が演じたほか、マット・デイモン、ラミ・マレック、フローレンス・ピュー、ケネス・ブラナーら豪華キャストが共演。撮影は「インターステラー」以降のノーラン作品を手がけているホイテ・バン・ホイテマ、音楽は「TENET テネット」のルドウィグ・ゴランソン。

第96回アカデミー賞では同年度最多となる13部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門で受賞を果たした。

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2024-091M 「ゴーストバスターズ フローズン・サマー」☆☆☆★

Sghostbusters2024原題:Ghostbusters: Frozen Empire
邦題:ゴーストバスターズ フローズン・サマー
時間:115分
公開:2024-03-29
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:ダン・エイクロイド ギル・キーナン ジョアン・ペリターノ エイミー・カープ エリカ・ミルズ エリック・ライヒ
製作:アイバン・ライトマン ジェイソン・ライトマン ジェイソン・ブルーメンフェルド
監督:ギル・キーナン
脚本:ギル・キーナン ジェイソン・ライトマン
原作:ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス
撮影:エリック・スティールバーグ
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ポール・ラッド(ゲイリー)、キャリー・クーン(キャリー)、フィン・ウォルフハード(トレヴァー)、マッケナ・グレイス(フィービー)、クメイル・ナンジアニ、セレスト・オコナー(ラッキー)、ローガン・キム(ポッドキャスト)、ビル・マーレイ(ピーター・ベンクマン)、ダン・エイクロイド(レイ・スタンツ)、アーニー・ハドソン(ウィンストン・ゼドモア)、アニー・ポッツ(ジャニーン・メルニッツ)、パットン・オズワルト

1980年代に世界的ブームを巻き起こした映画「ゴーストバスターズ」シリーズの第3作として2021年に製作された「ゴーストバスターズ アフターライフ」の続編。

真夏のニューヨーク。日差しが降り注ぐビーチで大勢の人々が海水浴を満喫するなか、海の向こう側から突如として巨大な氷柱が大量に現れ、街は一瞬にして氷に覆われてしまう。ゴーストバスターズとしてニューヨークの人々をゴーストたちから守ってきたスペングラー家は、その元凶が全てを一瞬で凍らせる「デス・チル」のパワーを持つ史上最強のゴーストであることを突き止め、事態を解決するべく立ち上がる。

キャストにはポール・ラッド、マッケンナ・グレイス、フィン・ウルフハード、キャリー・クーンら前作のメンバーや、80年代版のビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソンらおなじみの顔ぶれが集結。「モンスター・ハウス」のギル・キーナン監督がメガホンをとり、前作で監督を務めたジェイソン・ライトマンがキーナン監督とともに脚本を手がけた。

なんかねえ、これ以上の発展は想像できないので、終わってもいいいシリーズなのだが。

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2024-090M 「PS1 黄金の河」☆☆☆★

Sogonnokawa原題:Ponniyin Selvan
邦題:PS1 黄金の河
時間:167分
公開:2024-05-17
製作年度:2022
製作国:インド
配給:SPACEBOX
製作総指揮:
製作:マニ・ラトナム
監督:マニ・ラトナム
脚本:
原作:
撮影:
音楽:A・R・ラフマーン
出演:ヴィクラム、アイシュワリヤー・ラーイ、ジェヤム・ラヴィ、カールティ、トリシャー・クリシュナン

1950年代に発表されインドでベストセラーとなった歴史小説「Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)」を映画化した大河ドラマ2部作の前編。10世紀のインド南部タミル地方に実在したチョーラ王朝の宮廷に渦巻く愛憎と陰謀、国の存亡をかけた戦いの行方を、絢爛豪華な舞踊や壮大なスケールの戦闘を盛り込みながら圧倒的映像美で描き出す。

10世紀、南インドではチョーラ王朝が繁栄を極めていた。しかし王が病に倒れると、臣下たちは王の息子ではなく従弟を次期国王に擁立しようと画策。2人の王子が領土拡大のためそれぞれ北方と南方で戦う一方、聡明な王女は父とともに都に残る。やがて不穏な動きを察知した3人はこれに対抗するべく密使を送ることを決め、密使として選ばれた若く陽気な騎士デーバンは壮大な旅に出る。

出演は「マッスル 踊る稲妻」のビクラム、「ロボット」のアイシュワリヤー・ラーイ、「囚人ディリ」のカールティ。「ボンベイ」のマニ・ラトナム監督がメガホンをとった。

波乱万丈・権謀術数・美女暗躍・王家簒奪の歴史絵巻活劇!3時間のパート1。まだ続くのか!!関係者多すぎてわからないので、相関図を希望する。

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2024-089M 「フィリップ」☆☆☆★★

Sfilip原題:Filip
邦題:フィリップ
時間:124分
公開:2024-06-21
製作年度:2022
製作国:ポーランド
配給:彩プロ
製作総指揮:
製作:ミハウ・クフィェチンスキ パトリック・ベリディス
監督:ミハウ・クフィェチンスキ
脚本:ミハウ・クフィェチンスキ ミハル・マテキエビチ
原作:レオポルド・ティルマンド
撮影:ミハル・ソボチンスキ
音楽:ロボット・コック
出演:エリック・クルム、ヴィクトール・ムーテレ、カロリーネ・ハルティヒ、ゾーイ・シュトラウプ、ジョゼフ・アルタムーラ、トム・ファン・ケセル、ガブリエル・ラープ、ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ、サンドラ・ドルジマルスカ、ンナ・スレジンスカ、マテウシュ・ジェジニチャク、フィリップ・ギンシュ、ニコラス・プシゴーダ

ポーランド人作家レオポルド・ティルマンドが自らの実体験を基に1961年に発表し、その内容の過激さから発禁処分となった小説「Filip」を映画化。ナチス支配下のポーランドとドイツを舞台に、自身がユダヤ人であることを隠して生きる青年の愛と復讐の行方を描く。

1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人のフィリップはナチスによる銃撃に遭い、恋人サラや家族を目の前で殺されてしまう。2年後、フィリップは自身をフランス人と偽ってドイツ・フランクフルトの高級ホテルのレストランでウェイターとして働きながら、ナチス将校の夫を戦場に送り出した孤独な妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。嘘で塗り固めた生活を送るなか、フィリップは知的な美しいドイツ人リザと出会い恋に落ちるが……。

監督は1990年代よりテレビプロデューサー・演出家として活動し、アンジェイ・ワイダ監督作のプロデューサーとしても知られるミハウ・クフィェチンスキ。

 

 

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2024-088M 「オールド・フォックス 11歳の選択」☆☆☆★★

Soldfox原題:老狐狸 Old Fox
邦題:オールド・フォックス 11歳の選択
時間:112分
公開:2023
製作年度:2024-06-14
製作国:台湾・日本
配給:東映ビデオ
製作総指揮:
製作:ホウ・シャオシェン リン・イーシン 小坂史子
監督:シャオ・ヤーチュアン
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:バイ・ルンイン、リウ・グァンティン、アキオ・チェン、ユージェニー・リウ、門脇麦

台湾の名匠ホウ・シャオシェン製作のもと、台湾ニューシネマの系譜を継ぐ俊英シャオ・ヤーチュアン監督が、バブル期の台湾を舞台に正反対な2人の大人の間で揺れ動く少年の成長を描いたヒューマンドラマ。

1989年、台北郊外。レストランで働く父と慎ましく暮らす11歳のリャオジエは、いつか父とともに家を買い、亡き母の夢だった理髪店を開くことを願っていた。しかしバブルによって不動産価格が高騰し、父子の夢は断たれてしまう。ある日、リャオジエは「腹黒いキツネ(オールド・フォックス)」と呼ばれる地主のシャと出会う。シャは優しく誠実なリャオジエの父とは違い、生き抜くためには他人を見捨てろとリャオジエに言い放つ。現実の厳しさと世の不条理を知ったリャオジエは、父とシャの間で揺らぎ始める。

「Mr.Long ミスター・ロン」のバイ・ルンインがリャオジエ、「1秒先の彼女」のリウ・グァンティンがリャオジエの父、台湾の名脇役アキオ・チェンが地主シャをそれぞれ演じ、「怪怪怪怪物!」のユージェニー・リウらが共演。また、経済的には恵まれているが空虚な日々を送る人妻ヤンジュンメイ役で、門脇麦が台湾映画に初出演を果たした。

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2024-087M 「シド・バレット 独りぼっちの狂気」☆☆☆★

Sshido原題:Have You Got It Yet? The Story of Syd Barrett and Pink Floyd
邦題:シド・バレット 独りぼっちの狂気
時間:94分
公開:2024-05-17
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:カルチャヴィル
製作総指揮:ルーク・ソーントン リズ・シルバー ジェフ・ケンピン ポール・ロースビー アリス・ウェブ
製作:ロディ・ボグワナ ルパート・トルーマン オライアン・ウィリアムズ
監督:ロディ・ボグワナ ストーム・トーガソン
脚本:
原作:
撮影:
音楽:シド・バレット ピンク・フロイド
ナレーション:ジェイソン・アイザックス
出演:ロジャー・ウォーターズ、デビッド・ギルモア、ニック・メイスン、ピート・タウンゼント、グレアム・コクソン、ミック・ロック、ダギー・フィールズ、ノエル・フィールディング、トム・ストッパード、アンドリュー・バヌィンガーデン

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2024-086M 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」☆☆☆★

Sdeddede1邦題:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
時間:120分
公開:2024-03-22
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:依田巽 川崎由紀夫 沢辺伸政 村松俊亮 稲葉貢一
監督:黒川智之
脚本:吉田玲子
原作:浅野いにお
撮影:師岡拓磨
音楽:梅林太郎
出演:幾田りら(小山門出)、あの(中川凰蘭)、種崎敦美、島袋美由利、大木咲絵子、和氣あず未、白石涼子、入野自由、内山昂輝、坂泰斗、諏訪部順一、津田健次郎

地球外からの侵略者が日常に溶け込んだ世界で青春を謳歌する少女たちの姿を描いた浅野いにおの同名コミックをアニメーション映画化した2部作の前編。

3年前の8月31日、巨大な宇宙船「母艦」が突如として東京に襲来し、世界は終わりを迎えるかに見えた。その後、絶望的な状況は次第に日常に溶け込み、上空に母艦が浮遊する異様な光景が当たり前となっていた。そんな中、女子高生の小山門出と「おんたん」こと中川凰蘭は、担任教師の渡良瀬や仲の良い友人たちとともに何気ない学生生活を送っていたが……。

音楽ユニット「YOASOBI」のボーカル・ikuraとしても活動するシンガーソングライターの幾田りらが門出、歌手やタレントとして若い世代を中心に人気を集めるあのがおんたんの声をそれぞれ演じる。「ぼくらのよあけ」の黒川智之がアニメーションディレクター、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子がシリーズ構成・脚本を手がけ、「地球外少年少女」のProduction +h.がアニメーション制作を担当。

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2024-085M 「コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話」☆☆☆★

Scalljane原題:Call Jane
邦題:コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話
時間:121分
公開:2024-03-22
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:プレシディオ
製作総指揮:ロビー・ブレナー デビッド・ウールフ ケビン・マッケオン
製作:スコット・チェスター
監督:フィリス・ナジー
脚本:ヘイリー・ショア ロシャン・セティ
原作:
撮影:グレタ・ゾズラ
音楽:イザベラ・サマーズ
出演:エリザベス・バンクス(ジョイ)、シガーニー・ウィーヴァー(バージニア)、クリス・メッシーナ(ウィル)、ウンミ・モサク(グウェン)、ケイト・マーラ(ラナ)

女性の選択の権利としての人工妊娠中絶を題材に、1960年代後半から70年代初頭にかけてアメリカで推定1万2000人の中絶を手助けしたとされる団体「ジェーン」の実話をもとに描いた社会派ドラマ。

1968年、シカゴ。裕福な主婦ジョイは何不自由ない暮らしを送っていたが、2人目の子どもの妊娠時に心臓の病気が悪化してしまう。唯一の治療法は妊娠をやめることだと担当医に言われたものの、当時の法律で中絶は許されておらず、地元病院の責任者である男性全員から手術を拒否されてしまう。そんな中、ジョイは街で目にした張り紙から、違法だが安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな団体「ジェーン」にたどり着く。その後ジョイは「ジェーン」の一員となり、中絶が必要な女性たちを救うべく奔走するが……。

主人公ジョイを「ピッチ・パーフェクト」シリーズのエリザベス・バンクス、「ジェーン」のリーダー、バージニアを「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーが演じる。「キャロル」の脚本家フィリス・ナジーが監督を務めた。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

その昔、映画担当だった頃に、一緒にカンヌ映画祭で買い付けミーティングしたりした、いろいろお世話になった配給会社の作品。ケレン味のあるアクション作品が多い会社だが、こういったド正面のドラマにも目を配る。プレシディオ社は、そこが好きだ。『サード・パーソン』の出資で汗をかいたな。

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2024-084M 「籠の中の乙女」☆☆☆★

Skagokago原題:Dogtooth
邦題:籠の中の乙女
時間:96分
公開:2012-08-18
製作年度:2009
製作国:ギリシャ
配給:彩プロ
製作総指揮:イラクリス・マブロイディス
製作:ヨルゴス・ツルヤニス
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス エフティミス・フィリップ
原作:
撮影:ティミオス・バカタキス
音楽:
出演:クリストス・ステルギオグル、ミシェル・ヴァレイ、アンゲリキ・パプーリァ、マリー・ツォニ、クリストス・パサリス、アナ・カレジドゥ

2009年・第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞し、10年・第83回米アカデミー賞では、ギリシャ映画として史上5本目となる外国映画賞にノミネートされたサスペンスドラマ。妄執にとりつかれた両親と純真無垢な子どもたちを主人公に、極限の人間心理を描く。ギリシャ郊外に暮らすある裕福な一家は、外の汚らわしい世界から守るためと、子どもたちを家の中から一歩も出さずに育ててきた。厳格で奇妙なルールの下、子どもたちは何も知らずに成長していくが、ある日、年頃の長男のために父親が外の世界からクリスティーヌという女性を連れてきたことから、家庭の中に思わぬ波紋が広がっていく。

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2024-083M 「12日の殺人」☆☆☆★

S12nichinosatujin原題:La nuit du 12
邦題:12日の殺人
時間:121分
公開:2024-03-15
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:STAR CHANNEL MOVIES
製作総指揮:
製作:カロリーヌ・ベンジョー バルバラ・レテリエ キャロル・スコッタ シモン・アルナル
監督:ドミニク・モル
脚本:ジル・マルシャン ドミニク・モル
原作:ポーリーヌ・ゲナ
撮影:パトリック・ギリンジェリ
音楽:オリビエ・マリゲリ
出演:バスティアン・ブイヨン(ヨアン)、ブーリ・ランネール(マルソー)、テオ・ショルビ(ウィリー)、ジョアン・ディオネ(フレッド)、ティヴー・エヴェラー(ロイック)、ポリーン・セリエ(ナニー)、ルーラ・コットン=フラピエ(クララ)

「悪なき殺人」で話題を集めたフランスのドミニク・モル監督によるサスペンススリラー。ポーリーヌ・ゲナによる2020年のノンフィクション書籍をもとに、モル監督とジル・マルシャンが共同で脚本を手がけ、未解決事件の闇に飲み込まれていく刑事の姿を描き出す。

10月12日の夜、女子大学生クララが焼死体となって発見された。捜査を担当するのは、昇進したばかりの刑事ヨアンとベテラン刑事マルソー。2人はクララの周囲の容疑者となり得る関係者に聞き込みをするが、男たちは全員クララと関係を持っていたことが判明する。殺害は明らかに計画的な犯行であるにも関わらず、容疑者を特定することができない。捜査が行き詰まるなか、ヨアンは事件の闇へと飲み込まれていく。

主人公の刑事ヨアンを「恋する遊園地」のバスティアン・ブイヨン、相棒マルソーを「君と歩く世界」のブーリ・ランネールが演じた。2023年・第48回セザール賞で作品賞・監督賞・助演男優賞・有望若手男優賞・脚色賞・音響賞を受賞。

迷宮入りになってしまった事件の顛末を淡々と描いていく。どこにそんなストーリーの需要があるのか不明だが、まあフランス映画っぽいというか。それでも映画賞を作品賞はじめ獲得しているのだから、不思議だ。どのくらいの興行成績だったんだろう。

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2024-082M 「デューン 砂の惑星 PART2」☆☆☆★★

Sdune2原題:Dune: Part Two
邦題:デューン 砂の惑星 PART2
時間:166分
公開:2024-03-15
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:ジョシュア・グローデ ジョン・スパイツ トーマス・タル ハーバート・W・ゲインズ ブライアン・ハーバート バイロン・メリット キム・ハーバート リチャード・P・ルビンスタイン ジョン・ハリソン
製作:メアリー・ペアレント ケイル・ボイター パトリック・マコーミック タニヤ・ラポワンテ ドゥニ・ビルヌーブ
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
脚本:ドゥニ・ビルヌーブ ジョン・スパイツ
原作:フランク・ハーバート
撮影:グレイグ・フレイザー
音楽:ハンス・ジマー
出演:ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス)、ゼンデイヤ(チャニ)、レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ)、ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック)、オースティン・バトラー(フェイド=ラウサ・ハルコンネン)、フローレンス・ピュー(皇女イルーラン)、デイヴ・バウティスタ(ラッバーン・ハルコンネン)、クリストファー・ウォーケン(皇帝シャッダム4世)、レア・セドゥ(レディ・フェンリング)、ステラン・スカルスガルド(ウラディミール・ハルコンネン男爵)、ハビエル・バルデム(スティルガー)、シャーロット・ランプリング

「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がフランク・ハーバートのSF小説を映画化し、第94回アカデミー賞で6部門に輝いたSFアドベンチャー大作「DUNE デューン 砂の惑星」の続編。

その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。

ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら前作のキャストに加え、「エルヴィス」のオースティン・バトラー、「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレア・セドゥが新たに参加。

これでもうシリーズを終わらせるのか?因縁はまだ終わっていないのだが。『3』はあるのだろうか?実写の限界=キャストの老い、に挑むのか?ともあれ『1』からしばらく経つので復習しておくのがよい。

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2024-081M 「変な家」☆☆☆★

Shennaie邦題:変な家
時間:110分
公開:2024-03-15
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:市川南
監督:石川淳一
脚本:丑尾健太郎
原作:雨穴
撮影:柳田裕男
音楽:小島裕規 “Yaffle”
出演:間宮祥太朗(雨男/雨宮トオル)、佐藤二朗(栗原文宣)、川栄李奈(宮江柚希)、長田成哉(片淵慶太)、DJ松永(柳岡)、瀧本美織(片淵綾乃)、根岸季衣(片淵文乃)、高嶋政伸(森垣清次)、斉藤由貴(松岡喜江)、石坂浩二(片淵重治)

違和感だらけの“変”な間取りの裏に隠された驚きの真実に迫る展開で話題を集めたYouTube動画をもとに、動画制作者・雨穴が自ら物語の続きを加筆して書籍化したベストセラー小説「変な家」を映画化。

オカルト専門の動画クリエイター・雨宮はマネージャーから、購入予定の一軒家の間取りについて不可解な点があると相談される。そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者であるミステリー愛好家の設計士・栗原に意見を聞いてみることに。間取り図から次々と浮かび上がる奇妙な違和感に、栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。そんな中、その家のすぐ近くで死体遺棄事件が発生。事件と家との関連を疑う雨宮が一連の疑惑を動画にして投稿すると、その家に心当たりがあるという人物・宮江柚希から連絡が来る。

間宮祥太朗が雨宮役、佐藤二朗が栗原役で主演を務め、物語の鍵を握るヒロイン・柚希を川栄李奈が演じる。「エイプリルフールズ」の石川淳一監督がメガホンをとり、「七つの会議」の丑尾健太郎が脚本を担当。

まあ、あの有名TUBEネタを小説化し、それを映画化。という現代ならではの映画作品。とはいえ、ほぼ犬神家のようなドロドロ伝奇ホラーの類型的な平凡作。佐藤二朗が作為的すぎる存在感。

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2024-080M 「季節のはざまで」☆☆☆★★

Skisetsunohazamade原題:Hors saison
邦題:季節のはざまで
時間:92分
公開:2024-03-08(1993-07-10)
製作年度:1992
製作国:スイス・ドイツ・フランス
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
製作総指揮:
製作:マルセル・ホーン
監督:ダニエル・シュミット
脚本:ダニエル・シュミット マルタン・シュテール
原作:
撮影:レナート・ベルタ
音楽:ペール・ラーベン
出演:サミー・フレイ、カルロス・デベーザ、イングリット・カーフェン、アリエル・ドンバール、ジュラルディン・チャップリン、モーリス・ガレル

「ラ・パロマ」「ヘカテ」などで知られるスイスの名匠ダニエル・シュミット監督が、スイス山中の古いホテルで育った男性が少年時代を回想する姿を、シュミット監督自身の記憶を反映させながらつづったドラマ。

スイス山中でホテルを経営する祖父母に育てられた中年男性ヴァランタンは、ホテルが取り壊されることを知り、記憶を頼りに現地を訪れる。ヴァランタンは無人と化したホテル内を歩きながら、少年時代の懐かしい記憶を思い起こしていく。

「はなればなれに」「夕なぎ」のサミー・フレイが主人公ヴァランタンを好演し、「ラ・パロマ」のイングリット・カーフェン、「海辺のポーリーヌ」のアリエル・ドンバール、「チャーリー」のジェラルディン・チャップリンら豪華キャストが共演。2024年3月、デジタルリマスター版にてリバイバル公開。

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2024-079M 「デ・ジャ・ヴュ」☆☆☆★

Sdejavu原題:Jenatsch
邦題:デ ジャ ヴュ
時間:97分
公開:2024-03-08(1988-06-04)
製作年度:1987
製作国:スイス
配給:マーメイドフィルム 、コピアポア・フィルム
製作総指揮:
製作:テレス・シェレール
監督:ダニエル・シュミット
脚本:マルタン・シュテール ダニエル・シュミット
原作:マルタン・シュテール ダニエル・シュミット
撮影:レナート・ベルタ
音楽:ピノ・ドナッジオ
出演:ミシェル・ボワタ、クリスティーヌ・ボワッソン、ビットリオ・メッツォジョルノ、ラウラ・ベッティ、キャロル・ブーケ

「ラ・パロマ」などで知られるスイスの名匠ダニエル・シュミット監督が、17世紀スイスに実在した英雄イェナチュの謎をモチーフに、ふたつの時代とふたつの現実が交錯する様子を極上の映像美で描いた幻想映画。

17世紀スイスにおけるグリソン州独立の英雄イェナチュは、宿敵ポンペウスを殺して権力を手にしたが、数年後に何者かによって殺害された。現代に生きる若きジャーナリストのスプレシャーは、イェナチュの謎の死について調査を進めるうちに、いつしか時を超えてイェナチュの姿を発見。既視体験に悩まされるスプレシャーは、さらに不思議な出来事に遭遇していく。

「ある女の存在証明」のクリスティーヌ・ボワッソン、「傷ついた男」のビットリオ・メッツォジョルノ、「007 ユア・アイズ・オンリー」のキャロル・ブーケが出演。2024年3月、デジタルリマスター版にてリバイバル公開。

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2024-078M 「アメリカン・フィクション」☆☆☆★★

Samericanfiction原題:American Fiction
邦題:アメリカン・フィクション
時間:118分
公開:2023Amazon
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:Amazon
製作総指揮:ライアン・ジョンソン ラム・バーグマン パーシバル・エベレット
製作:ベン・ルクレア ニコス・カラミギオス コード・ジェファーソン ジャーメイン・ジョンソン
監督:コード・ジェファーソン
脚本:コード・ジェファーソン
原作:パーシバル・エベレット
撮影:クリスティナ・ダンラップ
音楽:ローラ・カープマン
出演:ジェフリー・ライト、トレイシー・エリス・ロス、ジョン・オーティス

「ウォッチメン」「グッド・プレイス」など人気ドラマの脚本家として活躍してきたコード・ジェファーソンが、パーシバル・エベレットの小説を原作に初メガホンをとった監督デビュー作。アカデミー賞の前哨戦として重要視されるカナダのトロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞して注目を集め、第96回アカデミー賞では作品賞ほか5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。

作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家モンクが、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけないかたちで名声を得てしまう姿を通して、出版業界や黒人作家の作品の扱われ方を風刺的に描いたコメディドラマ。

ダニエル・クレイグ主演版「007」シリーズのフェリックス・ライター役などで知られるジェフリー・ライトが主演を務め、アカデミー主演男優賞にノミネート。共演のスターリング・K・ブラウンも助演男優賞にノミネートされた。そのほかの出演者は「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」のトレイシー・エリス・ロス、「アース・ママ」のエリカ・アレクサンダー、「バービー」のイッサ・レイ。

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2024-077M 「ゴジラ-1.0」☆☆☆★★

Sgojira1邦題:ゴジラ-1.0
時間:125分
公開:2023-11-03
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:市川南
監督:山崎貴
脚本:山崎貴
原作:
撮影:柴崎幸三
音楽:佐藤直紀
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介

日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズをはじめ「永遠の0」「寄生獣」など数々の話題作を生み出してきたヒットメーカーの山崎貴が監督・脚本・VFXを手がけた。

タイトルの「?1.0」の読みは「マイナスワン」。舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。

主演を神木隆之介、ヒロイン役を浜辺美波が務め、2023年4~9月に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」でも夫婦役を演じて話題を集めた2人が共演。戦争から生還するも両親を失った主人公の敷島浩一を神木、焼け野原の戦後日本をひとり強く生きるなかで敷島と出会う大石典子を浜辺が演じる。そのほか山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、 佐々木蔵之介と実力派豪華キャストが共演。

日米でアカデミー賞受賞の逸品。お祝いで2度目の鑑賞。IMAXで満席、終映後に場内観客が大拍手。素敵だ。映画っていいな。

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2024-076M 「PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」☆☆☆

Splay邦題:PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて
時間:122分
公開:2024-03-08
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:尾崎健介 入交昭一郎 小西啓介
製作:広井王子
監督:古厩智之
脚本:櫻井剛
原作:
撮影:下垣外純
音楽:遠藤浩二
出演:奥平大兼(郡司翔太)、鈴鹿央士(田中達郎)、山下リオ(三上桃子)、小倉史也(小西亘)、花瀬琴音(松永紗良)、斉藤陽一郎(郡司康雄)、唯野未歩子(田中律子)、冨樫真、山田キヌヲ(郡司詩織)、薬丸翔、夏生大湖、岩本晟夢、徳留歌織、杉山ひこひこ、村上航、胡桃のあ(胡桃のあ)、西間木冠、味元耀大、和田聰宏(水村俊一)、古舘佑太郎(滝田健二郎)、三浦誠己(木村佳浩)、OooDa(全国高校eスポーツ大会総合司会)、平岩康佑(全国高校eスポーツ大会決勝司会)

日本の劇映画で初めて「eスポーツ」を本格的に取り上げた作品で、実在の男子学生をモデルにeスポーツの全国大会を目指す学生たちを描いた青春ドラマ。「MOTHER マザー」の奥平大兼と「蜜蜂と遠雷」の鈴鹿央士が主演を務めた。

徳島県の高等専門学校に通う翔太は、「全国高校eスポーツ大会メンバー大募集」という校内に貼り出された勧誘ポスターに興味を持ち、ポスターを作った一学年先輩の達郎に連絡を取る。達郎は1チーム3人編成のeスポーツ大会「ロケットリーグ」出場のため、翔太に加えて、Vtuberに夢中の亘に声をかけ、なかば強引に出場チームを結成。最初はまったく息の合わない3人だったが、次第にeスポーツの魅力にハマっていき、東京で開催される決勝戦を目指すこととなる。

翔太を奥平、達郎を鈴鹿が演じた。亘役は子役時代に「20世紀少年」などに出演した小倉史也。そのほか山下リオ、花瀬琴音、三浦誠己らが脇を固める。監督は「ロボコン」「のぼる小寺さん」の古厩智之。人気ゲーム「サクラ大戦シリーズ」で知られるマルチクリエイターの広井王子が企画・プロデュース。

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2024-075M 「DOGMAN ドッグマン」☆☆☆★

Sdogman原題:Dogman
邦題:DOGMAN ドッグマン
時間:114分
公開:2024-03-08
製作年度:2023
製作国:フランス
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:ビルジニー・ベッソン=シラ スティーブ・ラビノー
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
原作:
撮影:コリン・ワンダースマン
音楽:エリック・セラ
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(ダグラス)、ジョージョー・T・ギッブス(エヴリン)、クリストファー・デナム(アッカーマン)、クレーメンス・シック(マイク)、ジョン・チャールズ・アギュラー(エル・ヴェルドゥゴ)、グレース・パルマ(サルマ)、イリス・ブリー(ダグラスの母)、マリサ・ベレンソン(貴婦人)、リンカーン・パウエル(青年期のダグラス)、アレクサンダー・セッティネリ(リッチー)

「レオン」のリュック・ベッソンが実際の事件に着想を得て監督・脚本を手がけたバイオレンスアクション。

ある夜、1台のトラックが警察に止められる。運転席には負傷した女装男性がおり、荷台には十数匹の犬が乗せられていた。「ドッグマン」と呼ばれるその男は、自らの半生について語り始める。犬小屋に入れられ、暴力を浴びて育った少年時代。犬たちの存在に救われながら成長していく中で恋を経験し、世間になじもうとするも、人に裏切られて深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた彼は、生きていくために犬たちとともに犯罪に手を染めるが、「死刑執行人」と呼ばれるギャングに目をつけられてしまう。

「アンチヴァイラル」「ゲット・アウト」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズが主演を務め、圧倒的な存在感でドッグマンを演じきった。共演は「フレッシュ」のジョージョー・T・ギッブス、「ザ・ベイ」のクリストファー・デナム。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

真面目なのか冗談なのかファンタジーなのか。ベッソンのブランドは、こんな珍作でも丸の内ピカデリーの大画面で興行される。

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2024-074M 「ゴールド・ボーイ」☆☆☆★★

Sgoldboy邦題:ゴールド・ボーイ
時間:129分
公開:2024-03-08
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東京テアトル、チームジョイ
製作総指揮:白金
製作:
監督:金子修介
脚本:港岳彦
原作:ズー・ジンチェン
撮影:柳島克己
音楽:谷口尚久
出演:岡田将生、羽村仁成、黒木華、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈、北村一輝、江口洋介

平成「ガメラ」3部作の金子修介監督が岡田将生を主演に迎え、殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦の行方を描いたクライムサスペンス。「バッド・キッズ 隠秘之罪」のタイトルでドラマ化され中国で人気を集めたズー・ジンチェンの小説「悪童たち」を原作に、舞台を沖縄に移して映画化した。

実業家の婿養子である東昇は、ある目的のため、義理の両親を崖の上から突き落として殺害する。それは完全犯罪のはずだったが、3人の少年少女がその現場を偶然にもカメラでとらえてしまう。それぞれ複雑な家庭環境や家族の問題を抱える少年たちは、東を脅迫して大金を手に入れようと画策するが……。

岡田ふんする殺人犯と対峙する3人の少年少女を「リボルバー・リリー」の羽村仁成、特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」の星乃あんな、「ラーゲリより愛を込めて」の前出燿志が演じ、黒木華、松井玲奈、北村一輝、江口洋介らが脇を固める。

相変わらず『ガメラ』の、と言われてしまうほど近年の代表作が見当たらない、金子修介監督作品。しかし本作は、クライムサスペンス映画として、なかなか骨太に観客を引っ張る逸品となっている。
香港やタイの出資、中国の原作、沖縄が舞台という、どストレートな日本映画では使わない要素だらけ。日本では東京テアトルが主軸となっている。老舗が頑張っているのが嬉しい。
メインとなる13歳の少年少女、なかなかよろしい。今年の新人賞に絡むだろう。

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2024-073M 「ラジオ下神白 あのとき あのまちの音楽から いまここへ」☆☆☆★

Sdadioshimokajiro邦題:ラジオ下神白 あのとき あのまちの音楽から いまここへ
時間:70分
公開:2024-04-27
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ラジオ下神白
製作総指揮:
製作:
監督:小森はるか
企画:アサダワタル
脚本:
原作:
撮影:小森はるか
音楽:
出演:

いわき市にある福島県復興公営住宅・下神白(しもかじろ)。団地には、2011 年の東京電力福島第1原子力発電所事故によって、浪江・双葉・富岡町らから避難してきた人々が暮らしている。2016年から、まちの思い出と、当時の馴染み深い曲について話を伺い、それをラジオ番組CDとして届けてきたプロジェクト「ラジオ下神?」。2019年には、住?さんの思い出の曲を演奏する「伴奏型応援バンド」を結成。バンドの?演奏による歌声喫茶やミュージックビデオの制作など、?楽を通じた、ちょっと変わった被災地?援活動をカメラが追いかけた。監督は、震災後の東北の?景と?の営みを記録し続けている映像作家の小森はるか(『息の跡』。2018年から小森が記録として参加することによって生まれた。

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2024-072M 「劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ」☆☆☆★★

Skyusyoku2024ikameshi邦題:劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ
時間:111分
公開:2024-05-24
製作年度:
製作国:
配給:AMGエンタテインメント
製作総指揮:吉田尚剛
製作:
監督:綾部真弥
脚本:永森裕二
原作:
撮影:小島悠介
音楽:沢田ヒロユキ ペイズリィ8
出演:市原隼人、大原優乃、田澤泰粋、栄信、いとうま子、六平直政、高畑淳子、小堺一機、石黒賢

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2024-071M 「ヴェルクマイスター・ハーモニー」☆☆☆★★

Swerckmeisterharmoniak原題:Werckmeister Harmonies
邦題:ヴェルクマイスター・ハーモニー
時間:146分
公開:2024-02-24(2002-06-29)
製作年度:2000
製作国:ハンガリー・ドイツ・フランス
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:
監督:タル・ベーラ、フラニツキー・アーグネシュ
脚本:タル・ベーラ クラスナホルカイ・ラースロー
原作:クラスナホルカイ・ラースロー
撮影:メドビジ・ガーボル
音楽:ビーグ・ミハーイ
出演:ラルス・ルドルフ、ペーター・フィッツ、ハンナ・シグラ、デルジ・ヤーノシュ

ハンガリーの鬼才タル・ベーラが大作「サタンタンゴ」に続いて撮りあげた長編作品で、クラスナホルカイ・ラースローの小説「抵抗の憂鬱」をモノクロ映像で映画化した幻想ドラマ。

ハンガリーの荒涼とした田舎町。天文学が趣味の郵便配達員ヤーノシュは、音楽家の老人エステルの身の周りを世話している。エステルは18世紀の音楽家ベルクマイスターを批判しているようだ。ある日、町の広場に移動サーカスと見世物である巨大クジラがこつ然と姿を現す。住民たちは「プリンス」と名乗る扇動者の声にあおられるように広場に集まり、やがて町中に破壊と暴力が充満していく。

「ラン・ローラ・ラン」のラルス・ルドルフが主演を務め、「マリア・ブラウンの結婚」などライナー・ベルナー・ファスビンダー監督作への出演で知られるハンナ・シグラが共演。2024年2月、4Kレストア版にてリバイバル公開。

『ニーチェの馬』のタル・ベーラ監督。おそらく、まず意味&理解不能、解釈拒否なる2時間半の、精神が病みそうな苦行だろう。そんな銀幕に1300円の木戸銭を払って挑む、もう震えるほどの映画的マゾヒスティックなる恍惚へいざ。これもシネフィルの宿命。

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2024-070M 「漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々」☆☆☆

Smanzaikyhokai邦題:漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々
時間:100分
公開:2024-03-01
製作年度:2024
製作国:日本
配給:KADOKAWA
製作総指揮:
製作:
監督:塙宣之
脚本:
原作:
撮影:
音楽:ザ・ハイロウズ
出演:青空球児・好児、おぼん・こぼん、ロケット団、宮田陽・昇、たにし、U字工事、ねづっち、大空遊平、はまこ・テラこ、錦鯉、ビートきよし、爆笑問題、サンドウイッチマン
ナレーション:小泉今日子、土屋伸之

漫才協会に所属する芸人たちの魅力、悲喜こもごもを追ったヒューマンドキュメンタリー。漫才協会の会長も務めている、「ナイツ」の塙宣之が初監督作品として手がけた。

200人以上の芸人たちが所属する社団法人・漫才協会。浅草フランス座演芸場東洋館(通称:東洋館)を活動拠点に、連日多くの芸人たちが舞台に立ち続けている。事故で右腕を失いながらも舞台復帰に向けてリハビリに励む者、39年間コンビを組んだ相方を亡くしてもなおピン芸人として舞台に立ち続ける者、離婚後もコンビで舞台に立ち続ける者、結成3年の若手コンビなど、協会に所属する幅広い世代の芸人たちをカメラが追う。さらにナイツの師匠でもあり、舞台に立ち続けることにこだわり続けた漫才協会名誉会長・内海桂子への思いなど、漫才協会に集った芸人たちの過去、現在、そして未来が描かれる。

ナレーションを小泉今日子とナイツ・土屋伸之、エンディングテーマをザ・ハイロウズがそれぞれ担当。

『ナイツ』の塙さんが監督したドキュメンタリー。まあ、もうひとつ、何をしたかったのか解らない。幹と枝が明確に提示されず、茫洋とした風景画のようだ。

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2024-069M 「ポーカー・フェイス 裏切りのカード」☆☆★★★

Spokerface原題:Poker Face
邦題:ポーカー・フェイス 裏切りのカード
時間:94分
公開:2024-03-01
製作年度:2022
製作国:オーストラリア
配給:ナカチカピクチャーズ
製作総指揮:ジェイ・ダグラス メアリー・ドゥミス アンジェリカ・ヌニェス ウォルター・ジョステン パトリック・ジョステン ジョーダン・ワグナー キャロル・アン・ワッツ ミカエル・ボーグランド ロミルダ・デ・ルカ カネシュ・モハナ・サンダラム ジョーモン・トーマス ジョシュ・ポメランズ ネルソン・クーリー ニック・ファーネル アダム・シーガル ブライアン・ベックマン ベン・スミス W・ピーター・イリフ デビッド・ナーゲルバーグ エイドリアン・キッド スティーブン・マトゥスコ ブレット・ソーンクエスト エリザベス・ザボイスキ アンドリュー・コトリアー マット・コーエン
製作:キース・ロジャー ゲイリー・ハミルトン マーク・B・デビッド マット・ウィリアムズ ジェイソン・クラーク ジャネット・ボルトゥルノ ライアン・ハミルトン イン・イェ アダム・ブラミッチ
監督:ラッセル・クロウ
脚本:ステファン・M・コーツ ラッセル・クロウ
原作:
撮影:アーロン・マクリスキー
音楽:マッテオ・ジンガレス アントニー・パートス
出演:ラッセル・クロウ、リアム・ヘムズワース、RZA、エイデン・ヤング、スティーヴ・バストーニ、エルサ・パタキ、ジャック・トンプソン

オスカー俳優ラッセル・クロウが監督・主演を務めたサスペンススリラー。

オンラインポーカーゲームの開発で成功をおさめた大富豪ジェイクは、疎遠だった幼なじみたちを自宅に招待し、大金を賭けたポーカーゲームを提案する。最初のうちは昔話に花を咲かせる参加者たちだったが、いつしか冷や汗が流れ始め、発熱と吐き気に襲われてしまう。そんな彼らに対し、ジェイクは毒を盛ったことを告白。ゲームが進むにつれて参加者たちの秘密やジェイクとの関係が浮かび上がるなか、予定外の侵入者まで登場し、事態は思わぬ方向へと展開していく。

クロウがジェイクを演じ、「アイアン・フィスト」など俳優・監督としても活躍するヒップホップアーティストのRZA、「インデペンデンス・デイ リサージェンス」のリアム・ヘムズワース、「ワイルド・スピード」シリーズのエルサ・パタキーが共演。

ラッセル・クロウのワンマン映画。原点のオーストラリア映画で、脚本、監督、主演。空回りせねば良いのだが。。結果は、案の定、ケレン味ゼロの禅問答。一種のオレサマ映画なので、致し方なし。

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2024-068M 「コットンテール」☆☆☆★

Scottontail原題:Cottontail
邦題:コットンテール
時間:94分
公開:2024-03-01
製作年度:2023
製作国:イギリス・日本
配給:ロングライド
製作総指揮:ガブリエル・タナ
製作:押田興将 キャロリン・マークス・ブラックウッド エレーヌ・テオドリー
監督:パトリック・ディキンソン
脚本:パトリック・ディキンソン
原作:
撮影:マーク・ウルフ
音楽:ステファン・グレゴリー
出演:リリー・フランキー(兼三郎)、錦戸亮(慧)、木村多江(明子)、高梨臨(さつき)、キアラン・ハインズ(ジョン)、イーファ・ハインズ(メアリー)、恒松祐里(若いころの明子)、工藤孝生(若いころの兼三郎)

リリー・フランキー演じる妻を亡くした男の家族再生を描いた日英合作映画。

兼三郎は妻・明子の葬式でしばらく疎遠となっていた一人息子の慧(トシ)とその妻さつき、孫のエミに久しぶりに会う。酒に酔い、だらしない態度をとる喪主の兼三郎に、トシは苛立ちつつも気にかけていた。開封された明子の遺言状には、明子が子どもの頃に好きだった「ピーターラビット」の発祥地であり、夫婦で行きたいと思っていたイギリスのウィンダミア湖に散骨して欲しいという内容が描かれていた。兼三郎とトシ一家は、明子の願いをかなえるため、イギリス北部の湖水地方にあるウィンダミア湖へ旅立つ。兼三郎役のリリーのほか、錦戸亮、木村多江、高梨臨らが顔をそろえる。

監督・脚本は、英国アカデミー賞US学生映画賞とヨーロッパ人として初めて学生エミー賞をドラマ部門で受賞したパトリック・ディキンソン。

景色が美しいロードムービー。ストーリー発想が、日本的エモーションではないな。

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2024-064M 「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」☆☆☆

Shikyu2024邦題:劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
時間:85分
公開:2024-02-16
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:大田圭二、瓶子吉久
監督:満仲勧
脚本:満仲勧
原作:古舘春一
撮影:中田祐美子
音楽:林ゆうき、橘麻美
出演:村瀬歩(日向翔陽)、石川界人(影山飛雄)、梶裕貴(孤爪研磨)、中村悠一(黒尾鉄朗)、日野聡(澤村大地)、入野自由(菅原孝支)、細谷佳正(東峰旭)、林勇(田中龍之介)、岡本信彦(西谷夕)

バレーボールにかける高校生たちの熱い青春を描いた古舘春一の人気漫画を原作とする大ヒットアニメ「ハイキュー!!」の続編となる劇場版2部作の第1部。原作の中でも屈指の人気エピソード「烏野高校VS音駒高校」を映画化。

強豪ひしめく春高バレー宮城県予選を勝ち上がり、優勝候補のひとつとされていた兵庫県代表・稲荷崎高校を破って3回戦に進出した烏野高校。対戦相手となる音駒高校はかつて烏野とライバル関係にあり、一時は交流が減ったものの日向たちが入部してからは再び合宿や練習試合で共に汗を流す良き仲間となっていた。その戦いは校名についた「カラス」と「ネコ」の名前から「ゴミ捨て場の決戦」と呼ばれる。プレースタイルも真逆で、超攻撃型の烏野に対し、音駒は「つなぎ」をモットーにする守りのチーム。ついに現メンバーでの公式戦初対決に臨むことになった彼らは、全国大会の舞台で白熱の試合を繰り広げる。

テレビアニメに続いてProduction I.Gがアニメーション制作を手がけ、テレビアニメ第1~3期の監督を務めた満仲勧が監督・脚本を担当。

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2024-063M 「テルマ&ルイーズ」☆☆☆★★★

Sterumaruisu原題:Thelma & Louise
邦題:テルマ&ルイーズ
時間:129分
公開:2024-02-16(1991-10-19)
製作年度:1991
製作国:アメリカ
配給:アンプラグド
製作総指揮:
製作:リドリー・スコット ミミ・ポーク・ギトリ
監督:リドリー・スコット
脚本:カーリー・クーリ
原作:
撮影:エイドリアン・ビドル
音楽:ハンス・ジマー
出演:スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス、ハーベイ・カイテル、マイケル・マドセン、クリストファー・マクドナルド、スティーブン・トボロウスキー、ブラッド・ピット、ティモシー・カーハート、ルシンダ・ジェニー、ジェイソン・ベギー、マルコ・セント・ジョン、ソニー・カール・デイビス、ケン・スウォフォード

「ブレードランナー」「ブラック・レイン」のリドリー・スコット監督が女性2人の友情と逃避行を描き、「1990年代の女性版アメリカン・ニューシネマ」と評されたロードムービー。

ある週末、主婦テルマとウェイトレスのルイーズはドライブ旅行に出かけるが、途中で立ち寄った店の駐車場でテルマが男にレイプされそうになり、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を撃ち殺してしまう。ルイーズには、かつてレイプ被害を受けたトラウマがあった。警察に指名手配された2人は、さまざまなトラブルに見舞われながらメキシコへ向かって車を走らせるうちに、自分らしく生きることに目覚めていく。

ジーナ・デイビスがテルマ、スーザン・サランドンがルイーズを演じ、ハーベイ・カイテル、マイケル・マドセンが共演。キャリア初期のブラッド・ピットも短い出演時間ながら印象を残した。カーリー・クーリが脚本を手がけ、1992年・第64回アカデミー賞で脚本賞を受賞。2024年2月、スコット監督自身の監修により製作された4Kレストア版でリバイバル公開。

1991年公開といえば、崩壊始まったバブルも、ちまたでは実感無くてイケイケな雰囲気。ジュリアナ東京のオープンもこの年の5月。僕は『ギルガメッシュないと』を当てていた時代。そんな、懐かしい映画を久しぶりに。でもなぜ、今頃リバイバル上映?

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2024-062M 「フェルメール The Greatest Exhibition アート・オン・スクリーン特別編」☆☆☆★★

Sfelmare原題:Vermeer: The Greatest Exhibition
邦題:フェルメール The Greatest Exhibition アート・オン・スクリーン特別編
時間:93分
公開:2024-02-02
製作年度:2023
製作国:イギリス
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
製作総指揮:
製作:
監督:デビッド・ビッカースタッフ
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:

2023年2~6月にオランダ・アムステルダム国立美術館で開催された「フェルメール展」の様子を収めたアートドキュメンタリー。

日本でもファンの多い、オランダを代表する17世紀の画家ヨハネス・フェルメール。2023年の2月から6月にかけて、オランダ・アムステルダム国立美術館で、現存する28のフェルメール作品が世界中から集められた史上最大規模の「フェルメール展」が開催され、65万人を動員した。本作では、その「フェルメール展」に展示された作品の数々を、美術館館長やキュレーターらによる作品解説を交えてひも解き、最新の研究によって明らかになったフェルメールの手法などから、より深く作品を知り、ディテールまで堪能することができる。

世界の優れた美術展を高画質の映像に収め、映画館のスクリーンで上映するドキュメンタリー「アート・オン・スクリーン」シリーズの特別編として劇場公開。

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2024-057M 「ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争」☆☆☆

Sjlg2024原題:Film annonce du film qui n'existera jamais: 'Droles de guerres'
邦題:ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争
時間:20分
公開:2024--02-23
製作年度:2023
製作国:フランス・スイス
配給:ファインフィルムズ、コムストック・グループ
製作総指揮:
製作:
監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
原作:
撮影:
音楽:
出演:ジャン=リュック・ゴダール

2022年9月に他界したフランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダールの遺作となった短編映画。

ゴダール自身による手書きの文字、絵、写真、映像のコラージュに音楽やナレーションをあわせ、比類なき独創性とインパクトで描いたゴダール芸術の集大成的作品で、音楽とサウンドトラックの切れ目にはゴダール自身の老いた、穏やかな、そして激しく震える声を聴くことができる。

フランスの世界的メゾン、サンローランが設立した映画制作会社・サンローランプロダクションが製作を手がけた。2023年・第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門選出作品。

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2024-056M 「ARGYLLE アーガイル」☆☆☆★★

Sargylle原題:Argylle
邦題:ARGYLLE アーガイル
時間:139分
公開:2024-03-01
製作年度:2024
製作国:イギリス・アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:アダム・フィッシュバック ジギー・カマサ カルロス・ペレス クラウディア・ボーン
製作:マシュー・ボーン アダム・ボーリング ジェイソン・フックス デビッド・リード
監督:マシュー・ボーン
脚本:ジェイソン・フックス
原作:
撮影:ジョージ・リッチモンド
音楽:ローン・バルフェ
出演:ヘンリー・カヴィル(アーガイル)、ブライス・ダラス・ハワード(エリー・コンウェイ)、サム・ロックウェル(エイダン)、ブライアン・クランストン(リッター)、キャサリン・オハラ(ルース)、デュア・リパ(ルグランジェ)、アリアナ・デボーズ(キーラ)、ジョン・シナ(ワイアット)、サミュエル・L・ジャクソン(アルフレッド・ソロモン)

「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーン監督が描く痛快スパイアクション。

謎のスパイ組織の正体に迫る凄腕エージェント・アーガイルの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」の作者エリー・コンウェイは、愛猫アルフィーと一緒にのんびり過ごす時間を愛する平和主義者。新作の準備を進めている彼女は、アルフィーを連れて列車で移動中に謎の男たちに命を狙われ、エイダンと名乗るスパイに助けられる。やがて、エリーの小説が偶然にも現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことが判明。エリーの空想のはずだった世界と、命を狙われる現実との境界線が曖昧になっていくなか、敵の一歩先を行くべく世界中を駆け巡るエリーだったが……。

作家エリーをブライス・ダラス・ハワード、彼女を救うエイダンをサム・ロックウェル、エリーが描く小説の主人公エージェント・アーガイルをヘンリー・カビルが演じた。そのほか共演にジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソン、シンガーソングライターのデュア・リパら。「PAN ネバーランド、夢のはじまり」のジェイソン・フックスが脚本を手がけた。

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2024-065M 「52ヘルツのクジラたち」☆☆☆★★★

S52helz邦題:52ヘルツのクジラたち
時間:135分
公開:2024-03-01
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:依田巽 堤天心 今村俊昭 安部順一 奥村景二
監督:成島出
脚本:龍居由佳里
原作:町田そのこ
撮影:相馬大輔
音楽:小林洋平
出演:杉咲花(三島貴瑚)、志尊淳(岡田安吾)、宮沢氷魚(新名主税)、小野花梨(牧岡美晴)、桑名桃李(ムシ)、金子大地(村中真帆)、西野七瀬(品城琴美)、真飛聖(三島由紀)、池谷のぶえ、余貴美子(岡田典子)、倍賞美津子(村中サチエ)

2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの同名ベストセラー小説を、杉咲花主演で映画化したヒューマンドラマ。

自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。

杉咲が演じる貴瑚を救おうとするアンさんこと岡田安吾を志尊淳、貴瑚の初めての恋人となる上司・新名主税を宮沢氷魚、貴瑚の親友・牧岡美晴を小野花梨、「ムシ」と呼ばれる少年を映画初出演の桑名桃李が演じる。「八日目の蝉」「銀河鉄道の父」の成島出監督がメガホンをとり、「四月は君の嘘」「ロストケア」の龍居由佳里が脚本を担当。タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。

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