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2024-061M 「アイアンクロー」☆☆☆★

Siancrow_20240228070801原題:The Iron Claw
邦題:アイアンクロー
時間:130分
公開:2024-04-05
製作年度:2023
製作国a:アメリカ
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ハリソン・ハフマン レン・ブラバトニック ダニー・コーエン エバ・イェーツ マックスウェル・ジェイコブ・フリードマン
製作:テッサ・ロス ジュリエット・ハウエル アンガス・ラモント
監督:ショーン・ダーキン
脚本:ショーン・ダーキン
原作:
撮影:エルデーイ・マーチャーシュ
音楽:リチャード・リード・パリー
出演:ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、スタンリー・シモンズ、ホルト・マッキャラニー、リリー・ジェームズ

日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げ、鉄の爪=アイアンクローを得意技としたアメリカの伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックを父に持ち、プロレスの道を歩むことになった兄弟の実話をベースに描いたドラマ。

1980年代初頭、元AWA世界ヘビー級王者のフリッツ・フォン・エリックに育てられたケビン、デビッド、ケリー、マイクの兄弟は、父の教えに従いプロレスラーとしてデビューし、プロレス界の頂点を目指していた。しかし、世界ヘビー級王座戦への指名を受けた次男のデビッドが、日本でのプロレスツアー中に急死したことを皮切りに、フォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われ、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになっていく。

長男ケビン役をザック・エフロンが務め、次男デビッド役を「逆転のトライアングル」のハリス・ディキンソン、三男ケリー役を配信ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」で第80回ゴールデングローブ賞主演男優賞(テレビ部門ミュージカル・コメディシリーズ)を受賞したジェレミー・アレン・ホワイトがそれぞれ演じた。米プロレス団体AEWのマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンが製作総指揮、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・Jr.がプロレスシーンのコーディネーターを務め、それぞれレスラー役で劇中にも登場。監督は「不都合な理想の夫婦」のショーン・ダーキン。

言わずと知れた、フリッツ・フォン・エリック家の物語。すべての選手の現役時代のバトルを、当時リアルタイムでテレビ放送で見たな。マイクが細っちょくて大丈夫かと心配したものだ。

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2024-060M 「リバウンド」☆☆☆★

Srebound原題:Rebound
邦題:リバウンド
時間:122分
公開:2024-04-26
製作年度:2023
製作国:韓国
配給:KADOKAWA、 KADOKAWA Kプラス
製作総指揮:
製作:
監督:チャン・ハンジュン
脚本:クォン・ソンフィ キム・ウニ
原作:
撮影:
音楽:
出演:アン・ジェホン、イ・シニョン、チョン・ジヌン、チョン・ゴンジュ、キム・テク、キム・ミン、アン・ジホ

弱小バスケットボールチームの活躍の実話を映画化。

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2024-059M 「アインシュタインと原爆」☆☆☆★

Seinsteinand原題:Einstein and the Bomb
邦題:アインシュタインと原爆
時間:76分
公開:2024-02-20
製作年度:2024
製作国:イギリス
配給:Netflix
製作総指揮:アンドリュー・コーエン ジェームズ・バン・ダー・プール
製作:サマンサ・ルイス
監督:アンソニー・フィリップソン
脚本:フィリップ・ラルフ
原作:
撮影:ティム・クラッグ
音楽:トム・ホッジ
出演:エイダン・マクアードル、アンドリュー・ヘイビル、レイチェル・バリー、ヘレナ・ウェスターマン、アシザワリオ、ジェイ・ルイス・ミッチェル、サイモン・マーキー、ジェームズ・マスグレイブス、サイモン・ヘインズ

Netflixで2024年2月20日から配信。ドキュメントドラマ。

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2024-058M 「マッチング」☆☆☆

Smatching邦題:マッチング
時間:110分
公開:2024-02-23
製作年度:2024
製作国:日本
配給:KADOKAWA
製作総指揮:
製作:遠藤徹哉 小川悦司 舛田淳 渡辺和則 牧田英之
監督:内田英治
脚本:内田英治 宍戸英紀
原作:内田英治
撮影:野口健司
音楽:小林洋平
出演:土屋太鳳(唯島輪花)、佐久間大介(永山吐夢)、金子ノブアキ(影山剛)、真飛聖(西山茜)、後藤剛範(堀井健太)、片山萌美(伊藤尚美)、片岡礼子(美知子)、杉本哲太(唯島芳樹)、斉藤由貴(節子)

「ミッドナイトスワン」の内田英治が原作・脚本・監督を務め、マッチングアプリによる出会いから始まる恐怖をオリジナルストーリーで描いたサスペンススリラー。

ウェディングプランナーとして働く輪花は恋愛に奥手で、親友で同僚の尚美に勧められてマッチングアプリに登録することに。マッチングした相手・吐夢と会ってみたものの、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男だった。それ以来、吐夢は輪花のストーカーと化し、恐怖を感じた輪花は取引先であるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山に助けを求める。同じ頃、“アプリ婚”した夫婦を狙った連続殺人事件が起こる。輪花を取り巻く人々の本当の顔が次々と明らかになっていく中、輪花の身にも事件の魔の手が迫る。

主人公・輪花を土屋太鳳、狂気のストーカー・吐夢をアイドルグループ「Snow Man」の佐久間大介、輪花を助けるプログラマー・影山を金子ノブアキが演じる。

つねに三役に定着して、ほぼ毎場所勝ち越しを続ける『計算できる』相撲をとる内田英治作品。そういう点で、この地味めな配役でも、可もなく不可もないものの、破綻もせずに形を整えるのだから、職人だ。まあ、キモな部分に生理的に受け付けない点があるのだが。

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2024-057M 「マダム・ウェブ」☆☆☆

Smadamweb原題:Madame Web
邦題:マダム・ウェブ
時間:116分
公開:2024-02-23
製作年度:2024
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:アダム・メリムズ クレア・パーカー
製作:ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ
監督:S・J・クラークソン
脚本:クレア・パーカー S・J・クラークソン
原作:ケレム・サンガ
撮影:マウロ・フィオーレ
音楽:ヨハン・セーデルクビスト
出演:ダコタ・ジョンソン(キャシー・ウェブ/マダム・ウェブ)、シドニー・スウィーニー(ジュリア・コーンウォール)、セレスト・オコナー(マティ・フランクリン)、イザベラ・メルセド(アーニャ・コラソン)、タハール・ラヒム(エゼキエル・シムズ)、エマ・ロバーツ、アダム・スコット

マーベル・コミックスのキャラクター、マダム・ウェブを主役に描くミステリーサスペンス。原作コミックでは未来予知の能力でスパイダーマンを救う役割を担い、知性を武器にする点でもほかのヒーローとは一線を画するキャラクターとして知られるマダム・ウェブの若かりし頃の物語を描く。

ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブは、生死の境をさまよう大事故にあったことをきっかけに、未来を予知する能力を手にする。突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。

主人公キャシー・ウェブ/マダム・ウェブ役は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」「サスペリア」のダコタ・ジョンソン。キャシーが未来を救おうとする3人の少女を、「リアリティ」のシドニー・スウィーニー、「ゴーストバスターズ アフターライフ」のセレステ・オコナー、「トランスフォーマー 最後の騎士王」のイザベラ・メルセドがそれぞれ演じる。監督はテレシリーズ「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」などを手がけてきたS・J・クラークソン。

コロンビア映画が頑なに手放さない『スパイダーマン』ジャンル。MARVELブランドとしては、SONYに持たれているのは、どうなんだろう。
日本では、まず馴染みゼロと言ってもいいキャラクターのマダム・ウェブ誕生物語。こんなのメジャースクリーンにかけるんだ。本来ならビデオストレートのレベルなんだけどね。

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2024-056M 「犯罪都市 NO WAY OUT」☆☆☆★

Shanzaitoshi原題:The Roundup: No Way Out
邦題:犯罪都市 NO WAY OUT
時間:105分
公開:2024-02-23
製作年度:2023
製作国:韓国
配給:ツイン
製作総指揮:
製作:マ・ドンソク キム・ギョンテク
監督:イ・サンヨン
脚本:キム・ミンソン イ・サンヨン マ・ドンソク イェ・ドンウ
原作:
撮影:イ・ヒョン
音楽:モク・ヨンジン
出演:マ・ドンソク(マ・ソクト)、イ・ジュニョク(チュ・ソンチョル)、青木崇高(リキ)、イ・ボムス(チャン・テス)、キム・ミンジェ(キム・マンジェ)、コ・ギュピル(チョロン)、チョン・ソクホ(キム・ヤンホ)、アン・セホ(トモ)、イ・ジフン(ヤン・ジョンス)、キム・ドゴン(チョン・デビッド)、ハン・ギュウォン(キム・ヨングク)、チェ・ウジュン(イ・ガンホ)、國村隼(一条)

「エターナルズ」「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソク演じる型破りな刑事が犯罪組織と壮絶な戦いを繰り広げる人気クライムアクションシリーズ第3弾。

7年前のベトナムでの凶悪犯一斉検挙に関わった怪物刑事マ・ソクトは、ソウル広域捜査隊に異動し、ある転落死事件を捜査していた。そして捜査を進める中で、事件の背後に新種の合成麻薬と、日本のヤクザが関わっているという情報を掴む。一方、ヤクザの一条親分は、麻薬を盗んだ組織員たちを処理するため、「ヤクザの解決屋」と呼ばれる極悪非道な男リキを、極秘裏にソウルへ送りこむ。さらに汚職刑事のチュ・ソンチョルが消えた麻薬の奪取をもくろんでおり、マ・ソクトはリキ、チュ・ソンチョルという2人の凶悪な敵を相手に、三つどもえの戦いを繰り広げる。

主人公マ・ソクト役をマ・ドンソクが演じるほか、リキ役を青木崇高、ソンチョル役を「神と共に」シリーズ、ドラマ「秘密の森」のイ・ジュニョクが演じ、ヤクザの親分役として國村隼が顔をそろえる。

シリーズ最新作は劇場スクリーンで。今回は日本のヤクザと麻薬をめぐるバトル。しっかり次回作の予告もあり。

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2024-055M 「犯罪都市 THE ROUNDUP」☆☆☆★

Shanzaitoshi2022原題:The Roundup
邦題:犯罪都市 THE ROUNDUP
時間:105分
公開:2022-11-03
製作年度:2022
製作国:韓国
配給:HIAN
製作総指揮:
製作:ユ・ヨンチェ マ・ドンソク
監督:イ・サンヨン
脚本:キム・ミンソン イ・サンヨン イ・ヨンジョン マ・ドンソク
原作:
撮影:ジュ・ソンリム
音楽:キム・テソン チョン・サンウ
出演:マ・ドンソク(マ・ソクト)、ソン・ソック(カン・ヘサン)、チェ・グィファ(チョン・イルマン)、パク・ジファン(チャン・イス)、ホ・ドンウォン(オ・ドンギュン)、ハジュン(カン・ホンソク)、チョン・ジェグァン(キム・サンフン)

「新感染 ファイナル・エクスプレス」「悪人伝」のマ・ドンソクが主演を務めた2017年製作の映画「犯罪都市」の続編で、型破りな刑事が犯罪組織を相手に繰り広げる壮絶な戦いを描き韓国で大ヒットを記録したクライムアクション。

クムチョン署の強行犯係に所属する怪物刑事マ・ソクトらは、国外逃亡した容疑者を引き取るためベトナムへ行くよう命じられる。ソクトとチョン・イルマン班長は容疑者から怪しい気配を感じ取り、秘密裏に捜査に乗り出す。やがて、残忍な凶悪犯罪を重ねるカン・ヘサンの存在が浮上。ソクトらは韓国とベトナムを行き来しながらヘサンを追い詰めていくが……。

悪役ヘサンを、Netflixドラマ「私の解放日誌」のソン・ソックが演じる。

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2024-054M 「犯罪都市」☆☆☆★

Shanzaitoshi2018原題:The Outlaws
邦題:犯罪都市
時間:121分
公開:2018-04-28
製作年度:2017
製作国:韓国
配給:ファインフィルムズ
製作総指揮:
製作:チャン・ウォンソク
監督:カン・ユンソン
脚本:カン・ユンソン
原作:
撮影:ジュ・スンリム
音楽:モグ
出演:マ・ドンソク(マ・ソクト)、ユン・ゲサン(チャン・チェン)、チョ・ジェユン、チェ・グィファ

「新感染 ファイナル・エクスプレス」で人気と注目を集めたマ・ドンソクが主演し、警察と韓国ヤクザ、中国マフィアが繰り広げる三つどもえの抗争を描いたクライムドラマ。ソウル南部・衿川(クムチョン)警察のコワモテ刑事マ・ソクトは、人柄と腕っ節の強さでヤクザ同士の争いも解決してきた。しかし近頃、中国の犯罪集団「黒竜組」が進出してきたことから、街のパワーバランスが大きく揺らぎ始めていた。黒竜組は地元ヤクザのイス組の縄張りを次々と荒らし、マ・ソクト率いる警察の強力班は黒竜組の一掃を試みるが、復讐に燃えるイス組の介入によって事態は三つどもえの争いに発展していく。共演は「プンサンケ」「国選弁護人ユン・ジンウォン」のユン・ゲサンほか。

シリーズの初回。このあたり、スティーヴン・セガールやジャン=クロード・ヴァン・ダムのような『見た目がゴツイが正義の味方のタフガイが大暴れ』という常套句グループに入ってきているな。
多分に「アウトレイジ」への目配せも。

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2024-053M 「落下の解剖学」☆☆☆★

Srakkanokaibogaku原題:Anatomie d'une chute
邦題:落下の解剖学
時間:152分
公開:2024-02-23
製作年度:2023
製作国:フランス
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:マリー=アンジュ・ルシアーニ ダビド・ティオン
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:ジュスティーヌ・トリエ アルチュール・アラリ
原作:
撮影:シモン・ボーフィス
音楽:
出演:ザンドラ・ヒュラー(サンドラ)、スワン・アルロー(ヴィンセント)、ミロ・マシャド・グラネール(ダニエル)、アントワーヌ・レナルツ(検事)、サミュエル・タイス(サミュエル)

これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。

人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。

女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされた。

昨年のパルムドール作品で、前評判はそこそこあっての、本日初日で初回の打込み75%くらい。
どこを面白がればよいのか悩む、長い裁判劇。カンヌで高評価、というだけでダイナミックなエンタメは期待するほうが間違いである。

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2024-052M 「プリシラ」☆☆☆★

Spriscillaa原題:Priscilla
邦題:プリシラ
時間:113分
公開:2024-04-12
製作年度:2023
製作国:アメリカ・イタリア
配給:ギャガ
製作総指揮:プリシラ・プレスリー ロマン・コッポラ フレッド・ルース クリス・ハッチャー
製作:ソフィア・コッポラ ロレンツォ・ミエーリ ユーリー・ヘンリー
監督:ソフィア・コッポラ
脚本:ソフィア・コッポラ
原作:プリシラ・プレスリー サンドラ・ハーモン
撮影:フィリップ・ル・スール
音楽:フェニックス
出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ、ダグマーラ・ドミンスク

2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。ケイリー・スピーニーがボルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。

さすがソフィア・コッポラの芸風。「オンナノコ」の無垢な欲望を描かせたら映画界随一じゃないか。
相手がフランスの王様だろうと、北軍の兵士だろうと、東京漂流の中年男だろうと。。。
翻弄されていく男どもと、微笑みのなかに確固たる芯がある「オンナノコ」は、今回は
プリシラと名乗っている。

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2024-051M 「ありふれた教室」☆☆☆★★

Sarifuretakyoushitusu原題:Das Lehrerzimmer
邦題:ありふれた教室
時間:99分
公開:2024-05-17
製作年度:2022
製作国:ドイツ
配給:アルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:
監督:イルケル・チャタク
脚本:イルケル・チャタク
原作:
撮影:ジュディス・カウフマン
音楽:マービン・ミラー
出演:レオニー・ベネシュ、イファ・ルーバオ、ラファエル・シュタホビアク

ある中学校で発生した小さな事件が予想もつかない方向へと進み、校内の秩序が崩壊していく様を、ひとりの新任教師の目を通して描いたサスペンススリラー。ドイツの新鋭監督イルケル・チャタクの長編4作目。

仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を得ていく。ある時、校内で盗難事件が相次ぎ、カーラの教え子が犯人として疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自に犯人捜しを開始。ひそかに職員室の様子を撮影した映像に、ある人物が盗みを働く瞬間が収められていた。しかし、盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は、やがて保護者の批判や生徒の反発、同僚教師との対立といった事態を招いてしまう。後戻りのできないカーラは、次第に孤立無援の窮地に追い込まれていく。

主演は映画「白いリボン」やテレビシリーズ「THE SWARM ザ・スウォーム」で活躍するレオニー・ベネシュ。ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞で作品賞はじめ5部門を受賞。第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされた。

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2024-050M 「ボーはおそれている」☆☆☆★

Sbeauisafraid原題:Beau Is Afraid
邦題:ボーはおそれている
時間:179分
公開:2024-02-16
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:
製作:
監督:アリ・アスター
脚本:アリ・アスター
原作:アリ・アスター
撮影:パベウ・ポゴジェルスキ
音楽:ボビー・クルリック
出演:ホアキン・フェニックス、ネイサン・レイン、エイミー・ライアン、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ヘイリー・スクワイアーズ、ドゥニ・メノーシェ、カイリー・ロジャーズ、アルメン・ナハペシャン、ゾーイ・リスター=ジョーンズ、パーカー・ポージー、パティ・ルポーン

「ミッドサマー」「ヘレディタリー 継承」の鬼才アリ・アスター監督と「ジョーカー」「ナポレオン」の名優ホアキン・フェニックスがタッグを組み、怪死した母のもとへ帰省しようとした男が奇想天外な旅に巻き込まれていく姿を描いたスリラー。

日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男ボーは、つい先ほどまで電話で会話していた母が突然、怪死したことを知る。母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこはもう“いつもの日常”ではなかった。その後も奇妙で予想外な出来事が次々と起こり、現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボーの里帰りはいつしか壮大な旅へと変貌していく。

共演は「プロデューサーズ」のネイサン・レイン、「ブリッジ・オブ・スパイ」のエイミー・ライアン、「コロンバス」のパーカー・ポージー、「ドライビング・MISS・デイジー」のパティ・ルポーン。

アリ・アスター監督が「ミッドサマー」の<名声>で資金を集め、珍企画に乗るのが趣味なホアキン・フェニックスを迎え、結末までの構成なんぞしないまま<状況&ビジュアル>先行の脚本を書き始め、とりあえず順撮り?した風な、そこらの「頭でっかちな学生映画」のような究極のマザコンテーマの珍品。というのを計算づくで狙って作っていたら、きちんと意図をキャッチできたと思うが。それでも超駄作なのでは?という不安も半分以上ある。笑。

 

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2024-049M 「FLY! フライ!」☆☆☆★★

Sfly原題:Migration
邦題:FLY! フライ!
時間:83分
公開:2024-03-15
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:
製作:クリス・メレダンドリ
監督:バンジャマン・レネール、ガイロ・ホムシー
脚本:
原作:
撮影:マイク・ホワイト
音楽:
出演:クメイル・ナンジアニ、エリザベス・バンクス、オークワフィナ、キタン=マイケル・キー、デビッド・ミッチェル、キャロル・ケイン、ガスパー・ジェニングス、トレシー・ガザル

「ミニオンズ」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のイルミネーション・スタジオによるオリジナルの長編アニメーション。渡り鳥なのに小さな池から一度も出たことがないカモの一家が、初めての大移動に乗り出す姿を描いたファミリーアドベンチャー。

アメリカ北東部、ニューイングランドの小さな池に暮らすカモの家族。父親のマックは、興味本位で池を飛び出したカモの悲惨な末路を子どもたちに語って聞かせるのが日課で、池にいれば一生幸せに暮らすことができると信じていた。ところがある日、彼らの暮らす池に移動途中の渡り鳥が立ち寄り、その自由な姿に妻や子どもたちは大興奮。自分たちも外の世界を見てみたいと言い始めたことから、一家はカリブ海の楽園ジャマイカを目指し、3000キロの大移動に乗り出すことになるが……。

オリジナルキャストはマック役に「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」「エターナルズ」のクメイル・ナンジアニ、妻のパム役に「ピッチ・パーフェクト」シリーズのエリザベス・バンクス。日本語吹き替え版はマック役を堺雅人、パム役を麻生久美子、好奇心旺盛な息子ダックス役を「怪物」の黒川想矢、おてんばな娘グウェン役をミュージカル「SPY×FAMILY」アーニャ役の池村碧彩がそれぞれ担当。そのほか羽佐間道夫、野沢雅子、関智一、鈴村健一ら豪華声優陣も吹き替えに参加している。

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2024-048M 「伯爵」☆☆☆★★

Sel_conde_ver3_xlg原題:El Conde
邦題:伯爵
時間:111分
公開:2023-09-15
製作年度:2023
製作国:チリ
配給:Netflix
製作総指揮:
製作:フアン・デ・ディオス・ラライン パブロ・ラライン ロシオ・ハドゥエ
監督:パブロ・ラライン
脚本:ギレルモ・カルデロン パブロ・ラライン
原作:
撮影:エドワード・ラックマン
音楽:
出演:ハイメ・バデル、グロリア・ムンチマイヤー、アルフレド・カストロ、パウラ・ルクシンゲル、ステラ・ゴネット、アントニア・セヘルス、マルシアル・タグレ、ディエゴ・ムニョス、アンパロ・ノゲラ、カタリーナ・ゲルラ、マリア・デル・ロサリオ・サモラ

「スペンサー ダイアナの決意」などで知られるチリの名匠パブロ・ララインによるダークなホラーコメディ。チリ近代史を下敷きにした異世界を舞台に、独裁者ピノチェトを吸血鬼として描き出す。

大陸南端にある廃墟のような屋敷でひっそりと暮らす吸血鬼アウグスト・ピノチェト。生き血を飲み続けて250年も生きながらえてきた彼だったが、生きることに疲れ、永遠の命を手放すことを決意する。しかし家族はそんな彼に、最後にもうひと仕事してからでないと死なせないと言い放つ。やがてピノチェトはある人物との思いがけない関係を通し、反革命的な情熱を持って人生を生き続けることに新たな希望を見いだしていく。

主人公ピノチェト役に「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」のハイメ・バデル。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最優秀脚本賞を受賞し、第96回アカデミー賞では撮影賞にノミネートされた。Netflixで2023年9月15日から配信。

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2024-047M 「夜明けのすべて」☆☆☆★★

Syoakenosubete邦題:夜明けのすべて
時間:119分
公開:2024-02-09
製作年度:2024
製作国:日本
配給:バンダイナムコフィルムワークス、アスミック・エース
製作総指揮:
製作:河野聡 牟田口新一郎 竹澤浩 中村浩子 津嶋敬介 古賀俊輔 奥村景二 小山洋平 篠原一朗 池田篤郎 宮田昌広
監督:三宅唱
脚本:和田清人 三宅唱
原作:瀬尾まいこ
撮影:月永雄太
音楽:Hi'Spec
出演:松村北斗(山添孝俊)、上白石萌音(藤沢美紗)、渋川清彦(辻本憲彦)、芋生悠(大島千尋)、藤間爽子(岩田真奈美)、久保田磨希、足立智充、りょう(藤沢倫子)、光石研(栗田和夫)

「そして、バトンは渡された」などで知られる人気作家・瀬尾まいこの同名小説を、「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱監督が映画化した人間ドラマ。

PMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢さんは、会社の同僚・山添くんのある行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。転職してきたばかりなのにやる気がなさそうに見える山添くんだったが、そんな彼もまた、パニック障害を抱え生きがいも気力も失っていた。職場の人たちの理解に支えられながら過ごす中で、藤沢さんと山添くんの間には、恋人でも友達でもない同志のような特別な感情が芽生えはじめる。やがて2人は、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできるのではないかと考えるようになる。

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音が山添くん役と藤沢さん役でそれぞれ主演を務め、2人が働く会社の社長を光石研、藤沢さんの母をりょう、山添くんの前の職場の上司を渋川清彦が演じる。2024年・第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品。

症例の密着ドキュメンタリーのような「再現ビデオ」のような。でもって、なにも解決していないうえに、彼らが『心は優しくピュア』のような<嘘>を刷り込むような演技と演出はいかがなものか。

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2023-246M 「瞳をとじて」☆☆☆★★★

Shitomiwotojite原題:Cerrar los ojos
邦題:瞳をとじて
時間:169分
公開:2024-02-09
製作年度:2023
製作国:スペイン
配給:ギャガ
製作総指揮:クリスティーナ・スマラガ
製作:クリスティーナ・スマラガ パブロ・ボッシ ビクトル・エリセ ホセ・アルバ オディール・アントニオ=バエス アグスティン・ボッシ ポル・ボッシ マキシミリアーノ・ラサンスキー
監督:ビクトル・エリセ
脚本:ビクトル・エリセ ミシェル・ガスタンビデ
原作:ビクトル・エリセ
撮影:バレンティン・アルバレス
音楽:フェデリコ・フシド
出演:マノロ・ソロ(ミゲル・ガライ)、ホセ・コロナド(フリオ・アレナス/ガルデル)、アナ・トレント(アナ・アレナス)、ペトラ・マルティネス(シスター・コンスエロ)、マリア・レオン(ベレン・グラナドス)、マリオ・パルド(マックス・ロカ)、エレナ・ミケル(マルタ・ソリアーノ)、アントニオ・デチェント(ティコ・マジョラル)、ホセ・マリア・ポウ(フェラン・ソレル(ミスター・レヴィ))、ソレダ・ビジャミル(ロラ・サン・ロマン)、フアン・マルガージョ(ドクター・ベナビデス)、ベネシア・フランスコ(チャオ・シュー)

「ミツバチのささやき」などで知られるスペインの巨匠ビクトル・エリセが31年ぶりに長編映画のメガホンをとり、元映画監督と失踪した人気俳優の記憶をめぐって繰り広げられる物語を描いたヒューマンミステリー。

映画監督ミゲルがメガホンをとる映画「別れのまなざし」の撮影中に、主演俳優フリオ・アレナスが突然の失踪を遂げた。それから22年が過ぎたある日、ミゲルのもとに、かつての人気俳優失踪事件の謎を追うテレビ番組から出演依頼が舞い込む。取材への協力を決めたミゲルは、親友でもあったフリオと過ごした青春時代や自らの半生を追想していく。そして番組終了後、フリオに似た男が海辺の施設にいるとの情報が寄せられ……。

「コンペティション」のマノロ・ソロが映画監督ミゲル、「ロスト・ボディ」のホセ・コロナドが失踪した俳優フリオを演じ、「ミツバチのささやき」で当時5歳にして主演を務めたアナ・トレントがフリオの娘アナ役で出演。

今年はウディ・アレンの「サンセバスチャンへようこそ」もそうだったが、老境の映画監督が「映画愛」を全面に描いて、さらに自らの人生の再検討をしている作品に出合う年のようだ。本作も、エリセ監督の「もうひとつの可能性ある自らの人生と映画についての決着」を描いたように思える。
物語は、失踪した友人でもある俳優フリオを探すミゲル監督のロードムービー的な、仕立て。しかし、31年も映画監督としてのブランク、さらにデビュー作のヒロインだったアナ・トレントが、「ミツバチのささやき」の役名と同じアナとして出演するという、スクリーンに描かれる虚構が現実と合わせ鏡のようになっている。
さまざまな名作映画への目配せやオマージュ、そしてデジタルなんかじゃなくて「フィルムであることが必須」という思い。閉鎖したフィルム上映の映画館でのクライマックス。エリセ監督の「映画の葬送」に思えてならない。

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2024-045M 「身代わり忠臣蔵」☆☆☆★

Smigawarichusingura邦題:身代わり忠臣蔵
時間:119分
公開:2024-02-09
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:河合勇人
脚本:土橋章宏
原作:土橋章宏
撮影:木村信也
音楽:海田庄吾
出演:ムロツヨシ(吉良孝証/吉良上野介)、永山瑛太(大石内蔵助)、川口春奈(桔梗)、林遣都(斎藤)、北村一輝(徳川綱吉)、柄本明(柳沢)、寛一郎(清水一学)、森崎ウィン(堀部安兵衛)、本多力(堀江半右衛門)、星田英利(原惣右衛門)、野波麻帆(りく)、尾上右近(浅野内匠頭)、橋本マナミ(高尾太夫)、板垣瑞生(加藤太右衛門)、廣瀬智紀(片岡源五右衛門)、濱津隆之(奥田孫太夫)、加藤小夏(春凪)、野村康太(岡野金右衛門)、入江甚儀(間十次郎)

時代劇「忠臣蔵」をベースに「身代わり」という設定を加えてコミカルに描いた土橋章宏の同名小説を、ムロツヨシ主演で映画化。

嫌われ者の旗本・吉良上野介からの陰湿ないじめに耐えかねた赤穂藩主が、江戸城内で吉良に斬りかかった。赤穂藩主は当然切腹となったが、実は斬られた吉良も逃げ傷で瀕死の状態に陥っていた。逃げて死んだとなれば武士の恥、お家取り潰しも免れない。そこで吉良家家臣の提案により、上野介にそっくりな弟・孝証を身代わりにして幕府を騙し抜こうという前代未聞の作戦が実行されることに。一方、切腹した赤穂藩主の部下・大石内蔵助は、仇討ちの機会をうかがっているように見えたが……。

正反対の性格を持つ吉良上野介と孝証の兄弟をムロが1人2役で演じ分け、永山瑛太が大石内蔵助役で共演。川口春奈、林遣都、北村一輝、柄本明が脇を固める。原作者・土橋章宏が自ら脚本を手がけ、「総理の夫」「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦」の河合勇人監督がメガホンをとった。

 

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2024-044M 「ゴースト・トロピック」☆☆☆

Stropic原題:Ghost Tropic
邦題:ゴースト・トロピック
時間:84分
公開:2024-02-02
製作年度:2019
製作国:ベルギー
配給:サニーフィルム
製作総指揮:
製作:マルク・ゴイェンス バス・ドゥボス ナビル・ベン・ヤディル ブノワ・ロラン トマス・レイヤース
監督:バス・ドゥボス
脚本:バス・ドゥボス
原作:
撮影:グリム・バンデケルクホフ
音楽:ブレヒト・アミール
出演:サーディア・ベンタイブ、マイケ・ネーヴィレ、ノーラ・ダリ、シュテファン・ゴタ、セドリック・ルヴエゾ

美しく繊細な映像で物語を紡ぎ、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭でも注目を集めるベルギーの映画作家バス・ドゥボスの長編第3作。ブリュッセルの町を舞台に、最終電車で乗り越してしまった主人公が真夜中の町をさまよい、その中での思いがけない出会いがもたらす、心のぬくもりを描く。

清掃作業員のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目を覚ました彼女は、家に帰る手段を探すが、もはや徒歩で帰るしか方法はないことを知る。寒風吹きすさぶ町をさまよい始めた彼女だったが、その道中では予期せぬ人々との出会いもあり、小さな旅路はやがて遠回りをはじめる。

全編を通して舞台となる夜の街の風景を、粒子の荒い16ミリカメラで撮影することで、暗闇の中に柔らかさと温かみをもたらしている。2019年・第72回カンヌ国際映画祭の監督週間出品。

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2024-043M 「Here」☆☆☆★

Shere原題:Here
邦題:Here
時間:83分
公開:2024-02-02
製作年度:2023
製作国:ベルギー
配給:サニーフィルム
製作総指揮:
製作:マルク・ゴイェンス
監督:バス・ドゥボス
脚本:バス・ドゥボス
原作:
撮影:グリム・バンデケルクホフ
音楽:ブレヒト・アミール
出演:シュテファン・ゴタ、リヨ・ゴン、サーディア・ベンタイブ、テオドール・コルバン、セドリック・ルヴエゾ

世界的に注目を集めるベルギーの新鋭バス・ドゥボスが監督・脚本を手がけ、植物学者の女性と移民労働者の男性が織りなす些細で優しい日常の断片をつづったドラマ。

ベルギーの首都ブリュッセルに住む建設労働者の男性シュテファンは、アパートを引き払って故郷ルーマニアに帰国するか悩んでいる。シュテファンは姉や友人たちへの別れの贈り物として、冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる。ある日、森を散歩していた彼は、以前レストランで出会った中国系ベルギー人の女性シュシュと再会し、彼女が苔類の研究者であることを知る。シュテファンはシュシュに促されて足元に広がる多様で親密な世界に触れ、2人の心はゆっくりとつながっていく。

2023年・第73回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門にて最優秀作品賞&国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)をダブル受賞した。

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2024-042M 「『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」☆☆☆★★

Skimetsu2024邦題:「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ
時間:103分
公開:2024-02-02
製作年度:2024
製作国:日本
配給:東宝、アニプレックス
製作総指揮:
製作:
監督:外崎春雄
脚本:ufotable
原作:吾峠呼世晴
撮影:寺尾優一
音楽:梶浦由記 椎名豪
出演:花江夏樹(竈門炭治郎)、鬼頭明里(竈門禰豆子)、下野紘(我妻善逸)、松岡禎丞(嘴平伊之助)、岡本信彦(不死川玄弥)、櫻井孝宏(冨岡義勇)、小西克幸(宇髄天元)、河西健吾(時透無一郎)、早見沙織(胡蝶しのぶ)、花澤香菜(甘露寺蜜璃)、鈴村健一(伊黒小芭内)、関智一(不死川実弥)、杉田智和(悲鳴嶼行冥)

集英社「週刊少年ジャンプ」で連載された吾峠呼世晴の同名コミックを原作とする大ヒットアニメ「鬼滅の刃」のテレビアニメ第4期「柱稽古編」の2024年春の放送開始に先駆け、23年に放送された第3期「刀鍛冶の里編」の第11話と「柱稽古編」の第1話を劇場上映。

家族を鬼に殺され、鬼になった妹・禰??豆子を人間に戻すため「鬼殺隊」に入隊した少年・竈門炭治郎。「刀鍛冶の里編」の最終話にあたる第11話では、炭治郎と上弦の肆・半天狗との激闘の決着と、禰??豆子の太陽克服を描く。「柱稽古編」第1話では、宿敵・鬼舞辻無惨との決戦に向けて行われる鬼殺隊士たちの過酷な修行・柱稽古が幕を開ける。

劇場上映のために全編4Kアップコンバートを施し、音楽も劇場のフォーマットに合わせて最適化されている。

一応シリーズはコンプリート中につき、劇場企画も参加は当然。

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2024-041M 「インフィニティ・プール」☆☆☆

Sinfinitypool原題:Infinity Pool
邦題:インフィニティ・プール
時間:117分
公開:2024-04-05
製作年度:2023
製作国:カナダ・クロアチア・ハンガリー
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:ジェフ・ドイッチマン エミリー・トーマス トム・クイン ライアン・ヘラー マイケル・ブルーム マリア・ザッカーマン ヘンガメ・パナヒ シャーロット・ミッキー ローリー・メイ エイドリアン・ラブ アレクサンダー・スカルスガルド ブランドン・クローネンバーグ
製作:クリスティーナ・ピオベサン ノア・セガン
監督:ブランドン・クローネンバーグ
脚本:ブランドン・クローネンバーグ
原作:
撮影:カリム・ハッセン
音楽:ティム・ヘッカー
出演:アレキサンダー・スカルスガルド、ミア・ゴス、クレオパトラ・コールマン、トーマス・クレッチマン、ジャリル・レスペール

ブランドン・クローネンバーグ監督最新作。アレクサンダー・スカルスガルド×ミア・ゴス初共演で放つ、妖しくも不穏な”性癖”に刺さるリゾート・スリラー。という触れ込み。
クローネンバーグという特徴的な象徴的な「姓」によって、一種のグロテスク系ホラーの「世襲」をウリにしている感がある。まあ、親の七光りな「姓」での作品を送り出すのだが、もうひとつ決め手になるマスターピースを産み出せていないようだ。本作もストーリーも映像表現も70年代風であり、懐古的であることを意識しているのか、前衛性が皆無なのだ。

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2024-040M 「ストリートダンサー」☆☆☆★

Sstreetdancer原題:Street Dancer 3D
邦題:ストリートダンサー
時間:142分
公開:2024-03-01
製作年度:2022
製作国:インド
配給:SPACEBOX
製作総指揮:
製作:
監督:レモ・デソウザ
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:ヴァルン・ダワン、シュラッダー・カプール、プラブ・デーヴァ、ノーラー・ファテーヒー

ロンドンを舞台に、ダンス大会優勝を目指すインド系・パキスタン系の若者たちの情熱と友情を描いた青春ドラマ。

インド系の青年サヘージ率いるヒップホップダンスグループ「ストリートダンサー」と、パキスタン系の女性イナーヤト率いる「ルール・ブレイカーズ」はライバル同士で、街で遭遇するたびにダンスバトルで火花を散らしていた。ある日イナーヤトは、レストラン店主ラームが南アジア系の路上生活者に食事を無償提供していることを知り、その活動を応援する資金を得るため、優勝金10万ポンドのダンスバトル「グラウンド・ゼロ」に挑戦することを決意。一方サヘージは仲間と別れてイギリスのグループ「ザ・ロイヤルズ」に加入し、グラウンド・ゼロに挑む。

「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!」のバルン・ダワンがサヘージ、「きっと、またあえる」のシュラッダー・カプールがイナーヤトを演じ、インド映画界の伝説的ダンサー&コレオグラファーのプラブ・デーバが共演。


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2024-039M 「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」☆☆☆★

Sedgardmortara原題:Rapito
邦題:エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
時間:135分
公開:2024-04-26
製作年度:2023
製作国:イタリア・フランス・ドイツ
配給:ファインフィルムズ
製作総指揮:アレッシオ・ラッツァレスキ
製作:ベッペ・カスケット シモーネ・ガットーニ パオロ・デル・ブロッコ ダニエラ・チェゼッリ
監督:マルコ・ベロッキオ
脚本:マルコ・ベロッキオ スザンナ・ニッキャレッリ エドゥアルド・アルビナティ
原作:
撮影:フランチェスコ・ディ・ジャコモ
音楽:
出演:レオナルド・マルチーズ、パオロ・ピエロボン(ピオ9世)、ファウスト・ルッソ・アレシ、バルバラ・ロンキ、アンドレア・ゲルペッリ、コッラード・インベルニッツィ、フィリッポ・ティーミ、ファブリツィオ・ジフーニ

2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
ユダヤ人街で家族と共に暮らしていた7歳を迎える男児エドガルドが、「何者かに洗礼を受けた」という情報により教会に連れ去られてしまう―。実話をもとにしたストーリー。原題が直訳「誘拐」である。

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2024-038M 「罪と悪」☆☆★★★

Stsumitoaku邦題:罪と悪
時間:115分
公開:2024-02-02
製作年度:2024
製作国:日本
配給:ナカチカピクチャーズ
製作総指揮:
製作:
監督:齊藤勇起
脚本:齊藤勇起
原作:
撮影:大西健之
音楽:Teje yehezkel raz
出演:高良健吾(阪本春)、大東駿介(吉田晃)、石田卓也(朝倉朔)、村上淳(清水)、佐藤浩市(笠原)、椎名桔平(佐藤邦治)

幼なじみの少年が背負った罪と、22年後に起きた新たな殺人事件の行方を描いたノワールミステリー。本作が長編デビューとなる齊藤勇起監督のオリジナル脚本作品で、高良健吾、大東駿介、石田卓也ら実力派キャストが共演した。

13歳の正樹が何者かに殺された。遺体は橋の下に捨てられており、小さな町はあらぬ噂で持ちきりになる。正樹の同級生である春、晃、双子の朔と直哉は、正樹が度々家に遊びに行っていた老人「おんさん」が犯人に違いないと考え、家に押しかけて揉み合いの末に1人がおんさんを殺してしまう。そして、おんさんの家に火を放ち、事件は幕を閉じた。それから22年後、刑事になった晃が父の死をきっかけに町に帰ってくる。久々に会った朔は引きこもりになった直哉の面倒をみながら実家の農業を継いでいた。やがて、かつての事件と同じように、橋の下で少年の遺体が発見される。捜査に乗り出した晃は、建設会社を経営する春と再会。春は不良少年たちの面倒を見ており、被害者の少年とも面識があった。晃と朔、そして春の3人が再会したことで、それぞれが心の奥にしまい込んでいた22年前の事件の扉が再び開き始める。

主人公・春を高良、晃を大東、朔を石田が演じ、佐藤浩市、椎名桔平、村上淳らが脇を固める。

おい!話は終わってないだろう!

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2024-037M 「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」☆☆☆

Sjannnedubarry原題:Jeanne du Barry
邦題:ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人
時間:116分
公開:2024-02-02
製作年度:2023
製作国:フランス
配給:ロングライド
製作総指揮:
製作:
監督:マイウェン
脚本:マイウェン テディ・ルシ=モデステ ニコラ・リベッチ?
原作:
撮影:ローラン・ダイアン
音楽:スティーブン・ウォーベック
出演:マイウェン(ジャンヌ・ドゥ・バリー)、ジョニー・デップ(ルイ15世)、バンジャマン・ラヴェルネ(ラ・ボルド)、ピエール・リシャール(リシュリュー公爵)、メルヴィル・プポー(バリー伯爵)、パスカル・グレゴリー(エギュイヨン公爵)、インディア・エール(アデライード)、シュザンヌ・ドゥ・ベーク(ヴィクトワール)、キャピュシーヌ・ヴァルマリー(ルイーズ)、ディエゴ・ル・フュール(王太子)、ポーリン・ポールマン(マリー・アントワネット)、ミシャ・レスコー(メルシー)、ノエミ・ルヴォフスキー(ノアイユ伯爵夫人)、マリアンヌ・バスレール(アン)、ロバン・ルヌーチ(ムッシュ デュムソー)

18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を映画化。

貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるように。ついにベルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。生きる活力を失っていた国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いたジャンヌ。しかし労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者となってしまう。王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っていた。

「パリ警視庁 未成年保護特別部隊」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」の監督としても知られる俳優マイウェンが監督・脚本・主演を務め、ジョニー・デップがルイ15世を全編フランス語で演じた。シャネルによる衣装提供やベルサイユ宮殿での大規模撮影により、豪華絢爛なフランス宮廷を再現。

マイウェンの主演、脚本、監督作品。役者としては、場末の演歌歌手のような容貌なので「?」と思ったが、主人公ジャンヌのキャリアから『これはこれでいいのか』と思い直した。映画的なリアルなのだろう。

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2024-036M 「流転の地球 太陽系脱出計画」☆☆☆★★

Srutennochikyutaiyokeidassutu原題:流浪地球2 The Wandering Earth II
邦題:流転の地球 太陽系脱出計画
時間:173分
公開:2024-03-22
製作年度:2023
製作国:中国
配給:ツイン
製作総指揮:リウ・ツーシン
製作:
監督:グオ・ファン
脚本:
原作:リウ・ツーシン
撮影:
音楽:
出演:ジャッキー・ウー、アンディ・ラウ、リー・シュエチェン、シャー・イー、ニン・リー、ワン・ジー、シュ・ヤンマンツー

4年前のNetflix配信のSF大作の、ビギニングに当たるものだ。タイトルは「2」とあるが、「0」となる作品。見ごたえは、さすが金に糸目をつけない中国作品、そうとうある。

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2024-035M 「流転の地球」☆☆☆★★

Srurohochikiyu原題:流浪地球 The Wandering Earth
邦題:流転の地球
時間:125分
公開:2019-04-30
製作年度:2019
製作国:中国
配給:Netflix
製作総指揮:
製作:
監督:グオ・ファン
脚本:
原作:リュウ・ジキン
撮影:
音楽:
出演:ウー・ジンチュー・チューシアオチャオ・ジンマイ

「三体」が日本でも大きな話題を集めた作家リュウ・ジキンによる短編小説「さまよえる地球」を実写映画化し、中国で大ヒットを記録したSF大作。太陽に異変が起こり、300年後に太陽系そのものが消滅することが判明。この事態に備えて世界の国々は連合政府を設立し、地球ごと太陽系から脱出する壮大な計画を始動する。地上は急激な環境変化のため住むことができなくなり、人類は地下都市で暮らすことに。地表1万カ所に設置された“地球エンジン”によって順調に移動を続ける地球だったが、軌道のずれが生じ木星に衝突する危険性が高まる。衝突へのカウントダウンが始まる中、人類の命運を賭けた壮絶な戦いが幕を開ける。出演は「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」のウー・ジンほか。Netflixで2019年4月30日から配信。

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2024-034M 「違う惑星の変な恋人」☆☆☆★

Schigauwakuseino邦題:違う惑星の変な恋人
時間:116分
公開:2024-01-26
製作年度:2023
製作国:日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
製作総指揮:
製作:藤本款 直井卓俊 久保和明 玉井雄大 柳崎芳夫 前信介 水戸部晃
監督:木村聡志
脚本:木村聡志
原作:
撮影:山田笑子
音楽:渡辺雄司
出演:莉子、筧美和子、中島歩、綱啓永、みらん、村田凪、金野美穂、坂ノ上茜

「恋愛依存症の女」「階段の先には踊り場がある」の木村聡志監督による恋愛群像劇。

美容室で働くむっちゃんとグリコは音楽の趣味が合うことに気づいて以来、なんでも話し合う仲となる。ある日、グリコに未練のある元恋人モーが美容室に現れる。グリコはシンガーソングライターのナカヤマシューコのライブで旧知のベンジーと再会し、同行していたむっちゃんはベンジーに一目ぼれ。むっちゃんはグリコとモーの協力を得てベンジーと恋仲になるべく奮闘するが、ベンジーはナカヤマシューコと関係を持つ一方で、久々に会ったグリコにひかれていた。そしてグリコもむっちゃんに対し罪悪感を抱きつつ、ベンジーのことが気になってしまう。

「なのに、千輝くんが甘すぎる。」の莉子がむっちゃん、「孤狼の血 LEVEL2」の筧美和子がグリコ、「愛なのに」の中島歩がベンジー、特撮ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の綱啓永がモー、シンガーソングライターのみらんがナカヤマシューコを演じる。2023年・第36回東京国際映画祭「アジアの未来」部門出品。

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2024-034M 「違う惑星の変な恋人」☆☆☆★

Schigauwakuseino邦題:違う惑星の変な恋人
時間:116分
公開:2024-01-26
製作年度:2023
製作国:日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
製作総指揮:
製作:藤本款 直井卓俊 久保和明 玉井雄大 柳崎芳夫 前信介 水戸部晃
監督:木村聡志
脚本:木村聡志
原作:
撮影:山田笑子
音楽:渡辺雄司
出演:莉子、筧美和子、中島歩、綱啓永、みらん、村田凪、金野美穂、坂ノ上茜

「恋愛依存症の女」「階段の先には踊り場がある」の木村聡志監督による恋愛群像劇。

美容室で働くむっちゃんとグリコは音楽の趣味が合うことに気づいて以来、なんでも話し合う仲となる。ある日、グリコに未練のある元恋人モーが美容室に現れる。グリコはシンガーソングライターのナカヤマシューコのライブで旧知のベンジーと再会し、同行していたむっちゃんはベンジーに一目ぼれ。むっちゃんはグリコとモーの協力を得てベンジーと恋仲になるべく奮闘するが、ベンジーはナカヤマシューコと関係を持つ一方で、久々に会ったグリコにひかれていた。そしてグリコもむっちゃんに対し罪悪感を抱きつつ、ベンジーのことが気になってしまう。

「なのに、千輝くんが甘すぎる。」の莉子がむっちゃん、「孤狼の血 LEVEL2」の筧美和子がグリコ、「愛なのに」の中島歩がベンジー、特撮ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の綱啓永がモー、シンガーソングライターのみらんがナカヤマシューコを演じる。2023年・第36回東京国際映画祭「アジアの未来」部門出品。

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