2023-319M 「天使のたまご」☆☆☆
邦題:天使のたまご
時間:75分
公開:1985-12-15
製作年度:1985
製作国:日本
配給:
製作総指揮:
製作:徳間康快
監督:押井守
脚本:押井守
原作:押井守 天野喜孝
撮影:
音楽:
出演:根津甚八、兵頭ゆき
押井守監督がアートディレクターに天野喜孝を迎えて描いたファンタジー作品。大きなたまごを抱えた少女は、いつかそのたまごから天使がかえると信じ、廃墟の町できれいなガラスのビンを集めながら暮らしていた。ある日、少女はどこからともなくやってきた大きな銃を抱えた少年と出会い、2人は行動を共にする。
ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界。巨大な眼球を模し、中に複数の人型の彫像が鎮座する宗教の象徴のような機械仕掛けの太陽が海に沈み、世界は夜を迎える。
方舟の中の動物がすべて化石になった頃、忘れ去られた街で一人の少年と一人の少女が出会う。
少女は思い出せないくらい昔からそこにいて卵を抱いている。それが「天使のたまご」だと信じて。
少年は少女に言う。「卵というのは、割ってみなくては中に何が入っているのか分からないのだよ」と。
夜ごとに、忘れ去られた街では魚の影が現れ、影を狩るために漁師たちが銛を打つ。そして激しい雨が街を水没させる。
少年が「鳥を知ってるよ」という少女に連れられて見たものは羽の生えた人間を模した天使の骸骨の化石だった。少女はこの天使を孵すために卵をあたためているのだと言う。
少女が深い眠りについている時、眠れない少年は卵を打ち砕いて、彼女の元を去った。
その事に気づいた少女は去っていく少年を追う。だが、途中で地面の裂け目に気づかず、水を湛えたその裂け目の中へ真っ逆さまに墜落してゆく。まるで水に映ったもう一人の自分と出会うようにして。
海岸でまた一人になった少年は海を見つめる。再び世界が朝を迎え、海から太陽が上がる。その中に新しい彫像があった。卵を抱いた少女のものであった。少年は、いつまでも少女の彫像を見上げるのだった。
空を見上げる少年を上から見る映像。その映像はどんどん引いていき、最後に少年の立っている海岸、世界の形が明かされる。世界が巨大な方舟であることが明らかになり、物語は幕を閉じる。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2024-258M 「ぼくのお日さま」☆☆☆★(2024.09.13)
- 2024-257M 「トランスフォーマー ONE」☆☆☆★(2024.09.13)
- 2024-258M 「ぼくのお日さま」(2024.09.12)
- 2024-257M 「トランスフォーマー ONE」(2024.09.12)
- 2024-256M 「夏目アラタの結婚」☆☆☆★(2024.09.12)
「日本アニメ」カテゴリの記事
- 2024-247M 「きみの色」☆☆☆★★★(2024.08.28)
- 2024-217M 「ひるね姫 知らないワタシの物語」☆☆☆★★(2024.07.31)
- 2024-214M 「化け猫あんずちゃん」☆☆☆★(2024.07.30)
- 2024-213M 「劇場版モノノ怪 唐傘」☆☆☆★★(2024.07.30)
- 2024-179M 「ルックバック」☆☆☆★★(2024.06.28)
「邦画たなは行」カテゴリの記事
- 2024-258M 「ぼくのお日さま」☆☆☆★(2024.09.13)
- 2024-258M 「ぼくのお日さま」(2024.09.12)
- 2024-239M 「箱男」☆☆★★(2024.08.26)
- 2024-230M「Chime」☆☆☆★(2024.08.17)
- 2024-226M 「ブルーピリオド」☆☆☆★(2024.08.12)
コメント