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2023-344M 「FEAST 狂宴」☆☆☆★

Sfeastkyoen原題:Apag
邦題:FEAST 狂宴
時間:104分
公開:2024-03-01
製作年度:2022
製作国:香港
配給:百道浜ピクチャーズ
製作総指揮:ブリランテ・メンドーサ
製作:クリスマ・マクラン・ファジャード
監督:ブリランテ・メンドーサ
脚本:アリアナ・マルティネス
原作:
撮影:ラップ・ラミレス
音楽:ジェイク・アベラ
出演:ココ・マルティン、ジャクリン・ホセ、グラディス・レイエス、リト・ラビッド

「ローサは密告された」「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」などフィリピン社会の暗部をえぐる社会派作品で高く評価されてきたブリランテ・メンドーサ監督が、交通死亡事故の加害者家族が被害者遺族を使用人として雇ったことから始まった奇妙な共同生活を描いたドラマ。

交通事故を起こした息子の罪を被って服役していた家族の長が出所することになり、帰還を祝う宴の準備が進められていた。父親が収監されている間、妻と息子は協力しあって家族と家計を守り、事故で亡くなった男の妻子を使用人として雇い入れ面倒を見ていた。しかし宴の日が近づくにつれて後ろめたさと悲しみが再浮上し、平穏が掻き乱されていく。
主演は、フィリピンの国民的ドラマ「プロビンシャノ」で人気を集めたココ・マルティン。

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2023-343M 「ファースト・カウ」☆☆☆★

Sfirstcow原題:First Cow
邦題:ファースト・カウ
時間:122分
公開:2023-12-22
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:東京テアトル、ロングライド
製作総指揮:スコット・ルーディン イーライ・ブッシュ クリストファー・キャロル ルイス・ラブグローブ
製作:ビンセント・サビーノ アニシュ・サビアーニ ニール・コップ
監督:ケリー・ライカート
脚本:ジョナサン・レイモンド ケリー・ライカート
原作:
撮影:クリストファー・ブロベルト
音楽:ウィリアム・タイラー
出演:アリア・ショウカット(犬を連れた女性)、ジョン・マガロ(クッキー)、ディラン・スミス(猟師ジャック)、ライアン・フィンドリー(猟師デイム)、クレイトン・ネムロウ(猟師クライド)、マニュエル・ロドリゲス(猟師ビル)、オライオン・リー(キング・ルー)、パトリック・D・グリーン(ロシア人猟師)、イーヴィー(牛)


「オールド・ジョイ」「ウェンディ&ルーシー」などの作品で知られ、アメリカのインディペンデント映画界で高く評価されるケリー・ライカート監督が、西部開拓時代のアメリカで成功を夢みる2人の男の友情を、アメリカの原風景を切り取った美しい映像と心地よい音楽にのせて描いたヒューマンドラマ。

西部開拓時代のオレゴン州。アメリカンドリームを求めて未開の地へ移住した料理人クッキーと中国人移民キング・ルーは意気投合し、ある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツをつくって一獲千金を狙うというビジネスだった。

クッキー役に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のジョン・マガロ。これまでライカート監督作の脚本を多く手がけてきたジョナサン・レイモンドが2004年に発表した小説「The Half-Life」を原作に、ライカート監督と原作者レイモンドが脚本を手がけた。2020年・第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

いつも感心するのだが、こういう作品の企画がなされ、お金が集まり、製作され、公開に至るというのは、「映画」という魔物の呪術なのだろうか。それほど『企画』に対して、ビジネス的な夢を見ることが難しい作品なのだ。地味で汚くて、これといったテンションもなく、画角も編集も音楽さえも、主張がほぼ無いように見える。それでいて観る者を惹きつけてやまない。不思議な魅力にあふれた作品だ。イメージフォーラムで観た「ジャッリカットゥ 牛の怒り」以来かな、こんな気分は。

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2023-342M 「REBEL MOON パート1 炎の子」☆☆☆★

Sreberumoon1原題:Rebel Moon: Part One - A Child of Fire
邦題:REBEL MOON パート1 炎の子
時間:135分
公開:2023-12-22
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:Netflix
製作総指揮:カート・ジョンスタッド、シェイ・ハッテン、バーゲン・スワンソン、セーラ・ボーウェン
製作:デボラ・スナイダー、エリック・ニューマン、ウェスリー・カラー
監督:ザック・スナイダー
脚本:ザック・スナイダー カート・ジョンスタッド シェイ・ハッテン
原作:
撮影:
音楽:
出演:ソフィア・ブテラ、ジャイモン・フンスー、エド・スクライン、ミキール・ハースマン、ペ・ドゥナ、レイ・フィッシャー、チャーリー・ハナム、スタズ・ネア、フラ・フィー、クレオパトラ・コールマン、スチュアート・マーティン、イングヴァール・エッゲルト・シーグルソン、アルフォンソ・ヘレラ、ケイリー・エルウィズ、リアン・リース、E・ダフィー、ジェナ・マローン、スカイ・ヤン、シャーロット・マギー、コリー・ストール

「アーミー・オブ・ザ・デッド」「ジャスティス・リーグ」のザック・スナイダー監督が構想に20年以上を費やして完成させたSFスペクタクル2部作の第1部。黒澤明監督の名作「七人の侍」にインスパイアされ、銀河の支配者から自由を奪い返すべく立ち上がった7人の英雄の戦いを壮大なスケールで描き出す。

巨万の富と強大な軍事力を持つ帝国マザー・ワールドが支配する銀河。過去を捨てた女性コラは、宇宙の辺境にある小さな惑星の平穏な村でひそかに暮らしていた。しかしある日突然、帝国の軍勢が村を襲撃。コラは村人たちを守るため、そして自身の過去と向き合い償うために立ち上がることを決意する。宇宙へと旅立ったコラはさまざまな惑星を巡る中で、それぞれ贖罪や復讐を求める仲間たちと出会い、銀河の自由を勝ち取るべく壮絶な戦いに身を投じていく。

「アトミック・ブロンド」のソフィア・ブテラが主人公コラを演じ、ペ・ドゥナ、アンソニー・ホプキンス、チャーリー・ハナム、ジャイモン・フンスーら豪華キャストが集結。Netflixで2023年12月22日から配信。

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2023-341M 「PERFECT DAYS」☆☆☆★★★

Sparfectdays原題:PERFECT DAYS
邦題:PERFECT DAYS
時間:124分
公開:2023-12-22
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:柳井康治
監督:ビム・ベンダース
脚本:ビム・ベンダース 高崎卓馬
原作:
撮影:フランツ・ラスティグ
音楽:
出演:役所広司(平山)、柄本時生(タカシ)、中野有紗(ニコ)、アオイヤマダ(アヤ)、麻生祐未(ケイコ)、石川さゆり(ママ)、田中泯(ホームレス)、三浦友和(友山)、田中都子(竹ぼうきの婦人)、水間ロン(酔っ払いのサラリーマン)、渋谷そらじ(子供)、岩崎蒼維(子供)、嶋崎希祐(迷子の子供)、川崎ゆり子(母親)、小林紋(赤ちゃん)、原田文明(神主)、レイナ(旅行客)、三浦俊輔(番台)、古川がん(銭湯の老人)、深沢敦(かっちゃん)、田村泰二郎(常連客)、甲本雅裕(居酒屋の店主)、岡本牧子(年配女性)、松居大悟(レコードショップの店員)、高橋侃(レコードショップの客)、さいとうなり(レコードショップの客)、大下ヒロト(レコードショップの客)、研ナオコ(野良猫と遊ぶ女性)、長井短(OL)、牧口元美(地元の年配男性)、松井功(地元の年配男性)、吉田葵(でらちゃん)、柴田元幸(写真屋の主人)、犬山イヌコ(古本屋の店主)、モロ師岡(バーの常連客)、あがた森魚(バーの常連客)、殿内虹風(女子高校生)、大桑仁(ケイコの運転手)、片桐はいり(電話の声)、芹澤興人(タクシー運転手)、松金よね子(駐車場係員)、安藤玉恵(佐藤)

「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ビム・ベンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては「誰も知らない」の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。

東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。

東京・渋谷区内17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に賛同したベンダースが、東京、渋谷の街、そして同プロジェクトで改修された公共トイレを舞台に描いた。共演に新人・中野有紗のほか、田中泯、柄本時生、石川さゆり、三浦友和ら。カンヌ国際映画祭では男優賞とあわせ、キリスト教関連の団体から、人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞した。

鑑賞のキーワード。ルー・リード。納戸のキャディバッグ。石川さゆり。木漏れ日。主人公が『平山』。パトリシア・ハイスミス。

 

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2023-340M 「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」☆☆☆★★

Sspyfamily邦題:劇場版 SPY×FAMILY CODE: White
時間:110分
公開:2023-12-22
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:大田圭二
監督:片桐崇
脚本:大河内一楼
原作:遠藤達哉
撮影:伏原あかね
音楽:
出演:江口拓也(ロイド・フォージャー)、種崎敦美(アーニャ・フォージャー)、早見沙織(ヨル・フォージャー)、松田健一郎(ボンド・フォージャー)、中村倫也(ドミトリ)、賀来賢人(ルカ)

集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+」連載の同名コミックを原作とする人気テレビアニメ「SPY×FAMILY」の劇場版。スパイの父ロイド、殺し屋の母ヨル、超能力者の娘アーニャ、未来予知犬ボンドのフォージャー家が繰り広げる初めての家族旅行の行方を、原作者の遠藤達哉が監修・キャラクターデザイン原案を手がけオリジナルストーリーで描き出す。

西国(ウェスタリス)の凄腕スパイ「黄昏」ことロイド・フォージャーのもとに、進行中のオペレーション「梟(ストリクス)」の担当者を変更するとの指令が届く。一方、アーニャが通うイーデン校では、優勝者に「星(ステラ)」が授与されるという調理実習が実施されることに。ロイドは少しでもオペレーション「梟(ストリクス)」が進展していることを示し、現状の任務を継続できるよう交渉する材料にするため、どうにかアーニャに星を獲得してもらおうと考える。そこで、ロイドは調理実習の審査員長を務める校長の好物だというフリジス地方の伝統菓子を作ることをアーニャに提案。一家は本場の味を確かめるべく、フリジス地方へ旅行に出かけるが……。

テレビアニメ版監督の古橋一浩がアニメーションアドバイザー、テレビアニメ版助監督の片桐崇が監督を務める。

テレビ東京の人気アニメ、ファン待望の劇場版がついに初日。ある意味2023-2024年度のテレビ東京グループの経常利益にも影響を与えるほどの、大ヒットを祈念しているに違いない。というようなキラーコンテンツだ。果たして、週明けに興収トップスタートの記録が出るか!?

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2023-339M 「マエストロ その音楽と愛と」☆☆☆★

Smaestro原題:Maestro
邦題:マエストロ その音楽と愛と
時間:129分
公開:2023-12-08
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:Netflix
製作総指揮:カーラ・ライジ ジョシュ・シンガー ボビー・ウィルヘルム ウェストン・ミドルトン トレイシー・ランドン
製作:マーティン・スコセッシ ブラッドリー・クーパー スティーブン・スピルバーグ フレッド・バーナー エイミー・ダーニング クリスティ・マコスコ・クリーガー
監督:ブラッドリー・クーパー
脚本:ブラッドリー・クーパー ジョシュ・シンガー
原作:
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:レナード・バーンスタイン
出演:ブラッドリー・クーパー、キャリー・マリガン、マット・ボマー、マヤ・ホーク、サラ・シルヴァーマン、ジョシュ・ハミルトン、スコット・エリス、ギデオン・グリック、サム・ニヴォラ、アレクサ・スウィントン、ミリアム・ショア

「アリー スター誕生」で監督としても高く評価された俳優ブラッドリー・クーパーの長編監督第2作で、「ウエスト・サイド物語」の音楽などで知られる世界的指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと女優・ピアニストのフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインがともに歩んだ激動の人生と情熱的な愛の物語を、バーンスタインの雄大で美しい音楽とともに描いた伝記ドラマ。

クーパーがレナードの若き日々から老年期までを自ら演じ、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガンがフェリシア役を務める。共演はドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマー、ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のマヤ・ホーク。クーパー監督と「スポットライト 世紀のスクープ」のジョシュ・シンガーが脚本を手がけ、製作にはマーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグが名を連ねる。

2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。Netflixで2023年12月20日から配信。それに先立ち12月8日から一部劇場で公開。

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2023-338M 「枯れ葉」☆☆☆★★

Skareha原題:Kuolleet lehdet
邦題:枯れ葉
時間:81分
公開:2023-12-15
製作年度:2023
製作国:フィンランド・ドイツ
配給:ユーロスペース
製作総指揮:
製作:アキ・カウリスマキ ミーシャ・ヤーリ マーク・ルオフ ラインハルト・ブルンディヒ
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
原作:
撮影:ティモ・サルミネン
音楽:マウステテュトット
出演:アルマ・ポウスティ(アンサ)、ユッシ・ヴァタネン(ホラッパ)、ヤンネ・フーティアイネン(フータリ)、ヌップ・コイヴ(リーサ)

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが5年ぶりにメガホンをとり、孤独を抱えながら生きる男女が、かけがえのないパートナーを見つけようとする姿を描いたラブストーリー。カウリスマキ監督による「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」の労働者3部作に連なる4作目で、厳しい生活の中でも生きる喜びと誇りを失わずにいる労働者たちの日常をまっすぐに映し出す。

フィンランドの首都ヘルシンキ。理不尽な理由で失業したアンサと、酒に溺れながらも工事現場で働くホラッパは、カラオケバーで出会い、互いの名前も知らないままひかれ合う。しかし不運な偶然と過酷な現実が、2人をささやかな幸福から遠ざけてしまう。

「TOVE トーベ」のアルマ・ポウスティがアンサ、「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」のユッシ・バタネンがホラッパを演じ、「街のあかり」のヤンネ・フーティアイネン、「希望のかなた」のヌップ・コイブが共演。2023年・第76回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。

アキ・カウリスマキの5年ぶりの復活作品だという。
ユーロスペースが提供&配給というだけに、なんとも登場人物の佇まいまでもポンヌフの香がする。北欧のポンヌフだね。堀越謙三さんの「でしょ?」というセリフさえも聞こえそう。さまざまな映画のポスター、デートで観るジム・ジャームッシュのゾンビコメディ。映画へのリスペクトも深く、心の底から「微笑ましい」作品だった。
とはいえ、ラストカットはアイリスアウトであって欲しかった。絶対に。

 

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2023-337M 「ポトフ 美食家と料理人」☆☆☆★★

Spotof原題:La Passion de Dodin Bouffant (The Pot-au-Feu)
邦題:ポトフ 美食家と料理人
時間:136分
公開:2023-12-15
製作年度:2023
製作国:フランス
配給:ギャガ
製作総指揮:クリスティーヌ・ドゥ・ジェケル
製作:オリビエ・デルボス
監督:トラン・アン・ユン
脚本:トラン・アン・ユン
原作:
撮影:ジョナタン・リケブール
音楽:
出演:ジュリエット・ビノシュ、ブノワ・マジメル

「青いパパイヤの香り」「ノルウェイの森」などの名匠トラン・アン・ユン監督が、料理への情熱で結ばれた美食家と料理人の愛と人生を描き、2023年・第76回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞したヒューマンドラマ。

19世紀末、フランスの片田舎。「食」を追求し芸術にまで高めた美食家ドダンと、彼が閃いたメニューを完璧に再現する天才料理人ウージェニーの評判はヨーロッパ各国に広まっていた。ある日、ユーラシア皇太子から晩餐会に招かれたドダンは、ただ豪華なだけの退屈な料理にうんざりする。食の真髄を示すべく、最もシンプルな料理・ポトフで皇太子をもてなすことを決めるドダンだったが、そんな矢先、ウージェニーが倒れてしまう。ドダンはすべて自分の手でつくる渾身の料理で、愛するウージェニーを元気づけようとするが……。

「イングリッシュ・ペイシェント」のジュリエット・ビノシュが料理人ウージェニー、「ピアニスト」のブノワ・マジメルが美食家ドダンを演じた。ミシュラン3つ星シェフのピエール・ガニェールが料理監修を手がけ、シェフ役で劇中にも登場。

 

 

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2023-336M 「ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出」☆☆☆★

Sonceupondeisny100原題:Once Upon A Studio
邦題:ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出
時間:9分
公開:2023-12-15
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:ジェニファー・リー
製作:イベット・メリノ ブラッドフォード・シモンセン
監督:ダン・アブラハム トレント・コリー
脚本:
原作:
撮影:
音楽:デイブ・メッツガー
出演:麻生美代子、天野ひろゆき、生田絵梨花、石塚勇、石丸幹二、市之瀬洋一、伊東えり、伊藤昌一、上戸彩、鵜澤正太郎、内田直哉、遠藤綾、大川透、大滝寛、大塚周夫、大友大輔岡田誠、小此木麻里、尾上松也、かぬか光明、川島得愛、川原瑛都、木村新汰、後藤敦、小鳩くるみ、小林アトム、槐柳二、嶋田久作、清水理沙、壤晴彦、白熊寛嗣、鈴木ほのか、鈴木より子、関時男、高乃麗、滝口順平、武内駿輔、多田野曜平、土居裕子、中川翔子、仲野裕、鳴海竜明、野沢雅子、野地祐翔、長谷川悠大、原慎一郎、平川めぐみ、風雅なおと、藤原竜也、星野貴紀、松たか子丸山壮史、三木眞一郎、三ツ矢雄二、宮本崇弘、村治学、森川智之、森公美子、諸星すみれ、八代駿、屋比久知奈、山田康雄、山寺宏一、湯澤真伍、横山友香、吉川愛

ディズニー創立100周年を記念して製作された短編作品。過去から現在に至るディズニーのキャラクターが多数登場する。

舞台は米カリフォルニア州バーバンクにあるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。ここで生まれた数多くのディズニーアニメのキャラクターたちが集い、ディズニー100周年の記念写真を撮ろうとする。

ミッキーマウス、ミニーマウスを中心に、ディズニーアニメの長編・短編あわせて85作品以上から、総勢543のキャラクターが登場。Disney+で2023年10月16日から字幕版が配信。2023年12月15日からは、劇場のみの特別吹き替え版でディズニー100周年の長編アニメ「ウィッシュ」と同時上映で劇場公開。

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2023-335M 「ウィッシュ」☆☆☆★★

Swish原題:Wish
邦題:ウィッシュ
時間:95分
公開:2023-12-15
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:
製作:ピーター・デル・ベッチョ フアン・パブロ・レイジェス
監督:クリス・バック ファウン・ビーラスンソーン
脚本:ジェニファー・リー
原作:
撮影:
音楽:ジュリア・マイケルズ
出演:生田絵梨花(アーシャ)、福山雅治(マグニフィコ王)、山寺宏一(バレンティノ)、檀れい(アマヤ王妃)、鹿賀丈史(サビーノ)、大平あひる(ダリア)、蒼井翔太(ガーボ)、青野紗穂(ハル)、落合福嗣(サイモン)、岡本信彦(サフィ)、宮里駿(ダリオ)、竹達彩奈(バジーマ)

ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念して製作された、ディズニーの長編アニメーション。新たなディズニー・ヒロインのアーシャを主人公に、魔法の王国の真実を知ってしまった彼女が起こす奇跡を描いたファンタジーミュージカル。

どんな願いもかなうと言われているロサス王国。魔法を操り国を治めるマグニフィコ王は、国民から慕われているが、お城で働く17歳のアーシャは、ある秘密を知ってしまう。それは、人々の願いがかなうかどうかを王が決めていること、王は国のためになる願いだけをかなえており、国民が王を信じてささげた願いのほとんどはかなえられることがないということだった。王国の秘密を知ってしまったアーシャは、王を信じて託した人々の願いを救いたいと、夜空の星に祈る。すると、空から魔法の力をもった願い星のスターが舞い降りてくる。スターの魔法によって話すことができるようになった子ヤギのバレンティノやスターとともに、アーシャはみんなの願いのために奮闘する。

監督は「アナと雪の女王」シリーズのクリス・バックと、「アナと雪の女王」や「ズートピア」などでストーリーアーティストを担当したファウン・ビーラスンソーン。脚本はクリス・バックとともに「アナと雪の女王」を手がけた、ディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイティブ・オフィサーでもあるジェニファー・リー。音楽は、ジャスティン・ビーバーやエド・シーランにも楽曲を提供しているソングライター兼アーティストのジュリア・マイケルズ。「ウエスト・サイド・ストーリー」でアカデミー助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズがアーシャ役の声優を務めた。日本語吹き替え版では、映画やドラマはもちろんミュージカル舞台でも活躍する生田絵梨花がアーシャ役を担当。

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2023-334M 「Winter boy」☆☆☆

Swinterboy原題:Le lyceen
邦題:Winter boy
時間:122分
公開:2023-12-08
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:セテラ・インターナショナル
製作総指揮:
製作:フィリップ・マルタン ダビド・ティオン
監督:クリストフ・オノレ
脚本:クリストフ・オノレ
原作:
撮影:レミー・シェブラン
音楽:半野喜弘
出演:ポール・キルヒャー(リュカ・ロニ)、ヴァンサン・ラコスト(カンタン・ロニ)、ジュリエット・ビノシュ(イザベル・ロニ)、エルヴァン・ケポア・ファレ(リリオ)、アドリアン・カス(オスカー)、パスカル・セルヴォ(ブノワ神父)、クリストフ・オノレ(父クロード)、アンヌ・ケスレル(ソニア)、エリオット・ジェニコ(ティエリー)

「愛のあしあと」「今宵、212号室で」などで知られるフランスのクリストフ・オノレ監督が自身の少年時代を題材に、思春期の恋愛や父の死による喪失と再生を描いた半自伝的映画。

冬のある夜。寄宿舎で暮らす17歳の少年リュカは父が事故死したとの連絡を受け、アルプス山麓の実家に帰る。愛する父の死に直面し、大きな悲しみと喪失感にさいなまれるリュカ。葬儀の後、兄に連れられて初めてパリを訪れたリュカは、兄の同居人である年上のアーティスト、リリオと出会う。優しいリリオに心惹かれるリュカだったが、リリオにはある秘密があった。

俳優イレーヌ・ジャコブを母に持つ新星ポール・キルシェが主人公リュカを演じ、2022年・第70回サン・セバスチャン国際映画祭で主演男優賞を受賞。「イングリッシュ・ペイシェント」のジュリエット・ビノシュがリュカの母、「アマンダと僕」のバンサン・ラコストが兄を演じた。「フラワーズ・オブ・シャンハイ」「プラスティック・シティ」の半野喜弘が音楽を担当。

 

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2023-333M 「ショータイム!」☆☆☆★

Sshowtime原題:Les Folies fermieres
邦題:ショータイム!
時間:109分
公開:2023-12-01
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:彩プロ
製作総指揮:
製作:ソフィ・レビール ドゥニ・カロ
監督:ジャン=ピエール・アメリス
脚本:ジャン=ピエール・アメリス マリオン・ミショー ジャン・リュック・ガジェ ミュリエル・マジェラン
原作:
撮影:ビルジニー・サン=マルタン
音楽:カンタン・シリャック
出演:アルバン・イヴァノフ(ダヴィッド)、サブリナ・ウアザニ(ボニー)、ベランジェール・クリエフ(レティシア)、ギイ・マルシャン(レオ)、ミシェル・ベルニエ(ミレーユ)

経営難に陥った農場を立て直すべく納屋にキャバレーをつくった驚きの実話をもとに描いたフランス製ヒューマンドラマ。

酪農家のダビッドは、一家が3代にわたって続けてきた農場を経営危機で差し押さえられそうになってしまう。民事裁判所の判事から2カ月の猶予を与えられた彼は、途方に暮れながら訪れたキャバレーでボニーというダンサーの魅力的なパフォーマンスに出会い、農場の納屋をキャバレーに改装して勝負に出ようと思いつく。折しも仕事を失ったばかりのボニーに、ダビッドはショーへの出演と演出を持ちかける。ボニーは最初こそ不審に思いながらも、ダビッドが集めた訳ありパフォーマーたちを厳しく鍛えあげてステージを完成させていく。しかしオープン前日、思わぬ事態が起きてしまう。

「セラヴィ!」のアルバン・イワノフがダビッド、「TAXi ダイヤモンド・ミッション」のサブリナ・ウアザニがボニーを演じた。監督・脚本は「奇跡のひと マリーとマルグリット」のジャン=ピエール・アメリス。

 

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2023-332M 「映画 窓ぎわのトットちゃん」☆☆☆★

Stottochan邦題:映画 窓ぎわのトットちゃん
時間:114分
公開:2023-12-08
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:黒柳徹子
監督:八鍬新之介
脚本:八鍬新之介 鈴木洋介
原作:黒柳徹子
撮影:峰岸健太郎
音楽:野見祐二
出演:大野りりあな(トットちゃん)、小栗旬(トットちゃんのパパ)、杏(トットちゃんのママ)、滝沢カレン(大石先生)、役所広司(小林先生)

黒柳徹子が自身の子ども時代をつづった世界的ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」をアニメーション映画化。

好奇心旺盛でお話好きな小学1年生のトットちゃんは、落ち着きがないことを理由に学校を退学させられてしまう。東京・自由が丘にあるトモエ学園に通うことになったトットちゃんは、恩師となる小林校長先生と出会い、子どもの自主性を大切にする自由でユニークな校風のもとでのびのびと成長していく。

主人公トットちゃん役で子役の大野りりあな、トモエ学園の校長・小林先生役で役所広司、バイオリン奏者であるトットちゃんのパパ役で小栗旬、ママ役で杏、担任の大石先生役で滝沢カレンが声の出演。「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」シリーズなどの国民的アニメを世に送り出してきたシンエイ動画がアニメーション制作を手がけ、「映画ドラえもん」シリーズの八鍬新之介が監督を務める。

言わずとしれた黒柳徹子さんベストセラー原作のアニメ化。実写よりアプローチとしては正解だろう。

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2023-331M 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」☆☆☆★★

Skitarotanjo邦題:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
時間:104分
公開:2023-11-17
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
制作:東映アニメーション
監督:古賀豪
脚本:吉野弘幸
原作:水木しげる
撮影:石山智之
音楽:
出演:関俊彦(鬼太郎の父(かつての目玉おやじ))、木内秀信(水木)、種崎敦美(龍賀沙代)、小林由美子(長田時弥)、白鳥哲(龍賀時貞)、飛田展男(龍賀時磨)、中井和哉(龍賀孝三)、沢海陽子(龍賀乙米)、山路和弘(龍賀克典)、皆口裕子(龍賀丙江)、釘宮理恵(長田(龍賀)庚子)、石田彰(長田幻治)、古川登志夫(ある謎の少年)、沢城みゆき(鬼太郎)、庄司宇芽香(ねこ娘)、松風雅也(山田)、野沢雅子(目玉おやじ)

漫画家・水木しげるの生誕100周年記念作品で、2018?20年に放送されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いた長編アニメーション。

昭和31年。鬼太郎の父であるかつての目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生。それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。

声優陣には沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫らテレビアニメ第6期のキャストのほか、鬼太郎の父を関俊彦、水木を木内秀信が演じる。「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の古賀豪が監督、テレビアニメ「マクロスF」の吉野弘幸が脚本、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の副監督・谷田部透湖がキャラクターデザインを担当。

昨今のアニメでは類を見ないほどのカット数。これだけの作画数ともなれば、背景や調色が死ぬほど大変だったのでは?と想像する。東映アニメーションの気合が入っているし、なにより古賀豪監督の執念が宿る逸品だ。

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2023-330M 「ANIARA アニアーラ」☆☆☆

Saniara原題:ANIARA
邦題:ANIARA アニアーラ
時間:106分
公開:2019-07-13
製作年度:2018
製作国:スウェーデン・デンマーク
配給:アットエンタテインメント
製作総指揮:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー・ソーレンセン ニナ・ビスゴード グレン・ランド エディ・モレッティ ダニー・ガバイ ナタリー・ファーリー ビンセント・ランディ
製作:アニカ・ローゲル
監督:ペラ・コーゲルマン ヒューゴ・リリャ
脚本:ペラ・コーゲルマン ヒューゴ・リリャ
原作:ハリー・マーティンソン
撮影:ソフィー・ウィンクビスト
音楽:アレクサンダー・バリ
出演:エメリー・ヨンソン、ビアンカ・クルゼイロ、アルヴィン・カナニアン、イェニー・シルフヴェルヘルム

スウェーデンのノーベル文学賞受賞作家ハリー・マーティンソンの代表作「アニアーラ」を実写映画化したスウェーデン製SF大作。放射性物質で汚染された地球から火星へ移住するため、8000人の乗客を乗せて旅立った巨大宇宙船アニアーラ号。しかし事故によって燃料を失い、火星への軌道を外れてさまようことになってしまう。修復不能なまま歳月だけが過ぎていく中、希望を失い狂気へ落ちそうになった乗客たちは、人間の感情を治癒・制御するAI「MIMA(ミーマ)」に依存するようになるが、あまりに多くの感情を受け続けたMIMAは自らの意思で機能を停止・爆発してしまう。漂流から5年が経ったある日、アニアーラ号へ向かう救助船と思しき存在が現れる。だが、それは未知の物質で作られた巨大な槍形の物体だった。

 

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2023-329M 「ソウルメイト」☆☆☆★★

原題:Soulmate
Ssoulmate邦題:ソウルメイト
時間:124分
公開:2024-02-24
製作年度:2023
製作国:韓国
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:
監督:ミン・ヨングン
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:キム・ダミ、チョン・ソニ、ピョン・ウソク

デレク・ツァン監督作「ソウルメイト/七月と安生」を、韓国・済州島を舞台にリメイクした本作。小学生からの大親友ミソとハウンは、いつも一緒に過ごす大切な“ソウルメイト”だった。2人の生活はずっと続いていくように思えたが、ジヌとの出会いをきっかけに急激に変化。すれ違い、疎遠になっていた16年目のある日、ハウンはミソに“ある秘密”を残して姿を消してしまう。

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2023-328M 「終わらない週末」☆☆☆★

Sowaranaishumatsu原題:Leave the World Behind
邦題:終わらない週末
時間:141分
公開:2023-12-08
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:Netflix
製作総指揮:トーニャ・デイビス ダニエル・M・スティルマン ニック・クリシュナマーシー ルマーン・アラム バラク・オバマ ミシェル・オバマ
製作:サム・エスメイル チャド・ハミルトン ジュリア・ロバーツ マリサ・イェレス・ギル リサ・ギラン
監督:サム・エスメイル
脚本:サム・エスメイル
原作:ルマーン・アラム
撮影:トッド・キャンベル
音楽:マック・クエイル
出演:ジュリア・ロバーツ、イーサン・ホーク、マハーシャラ・アリ

人気ドラマシリーズ「MR. ROBOT ミスター・ロボット」のクリエイターとして知られるサム・エスメイルが監督・脚本を務め、ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、ケビン・ベーコンらが豪華共演したサスペンススリラー。

アマンダと夫のクレイ、息子アーチーの一家は、のんびりと週末を過ごそうとレンタルした豪華な別荘にやってくる。しかし、到着して早々に世間では不可解なサイバー攻撃によって携帯やパソコンが使えないという事態が発生する。そしてアマンダたちのもとには、別荘のオーナーだというG・Hと名乗る男が、娘を連れてやってくる。彼らはサイバー攻撃から逃れるために、自分たちの持ち家である別荘にやってきたという。世界の崩壊が刻一刻と迫るなか、2つの家族は恐怖と向き合い、自分たちの置かれた状況を受け入れていくが……。

原作は全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説。アマンダ役をジュリア・ロバーツ、夫のクレイ役をイーサン・ホーク、彼らの前に現れる別荘オーナーのG・H役をマハーシャハラ・アリが演じた。Netflixで2023年12月8日から配信。

世界の崩壊よりも大事な人気ドラマの最終回。あのスペイン人の女性はなんだのだろうか?そのほかのビーチにいたような人々はどこへ行ってしまったのだろうか。などなど放置しっぱなしの部分が多すぎ。

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2023-327M 「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」☆☆☆★★

Swanka2023原題:Wonka
邦題:ウォンカとチョコレート工場のはじまり
時間:116分
公開:2023-12-08
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:マイケル・シーゲル ロージー・アリソン
製作:デビッド・ハイマン アレクサンドラ・ファーガソン ルーク・ケリー
監督:ポール・キング
脚本:サイモン・ファーナビー ポール・キング
原作:ロアルド・ダール
撮影:チョン・ジョンフン
音楽:ジョビー・タルボット
出演:ティモシー・シャラメ(ウィリー・ウォンカ)、ケイラ・レーン(ヌードル)、キーガン=マイケル・キー(警察署長)、パターソン・ジョセフ(スラグワース)、マット・ルーカス(プロドノーズ)、マシュー・ベイントン(フィックルグルーバー)、サリー・ホーキンス(ウィリー・ウォンカの母)、ローワン・アトキンソン(神父)、オリヴィア・コールマン(ミセス・スクラビット)、ヒュー・グラント(ウンパルンパ)

ティム・バートン監督×ジョニー・デップ主演の大ヒット作「チャーリーとチョコレート工場」に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始まりの物語を描くファンタジーアドベンチャー。

純粋な心ときらめくイマジネーションを持ち、人びとを幸せにする「魔法のチョコレート」を作り出すチョコ職人のウィリー・ウォンカは、亡き母と約束した世界一のチョコレート店を開くという夢をかなえるため、一流のチョコ職人が集まるチョコレートの町へやってくる。ウォンカのチョコレートはまたたく間に評判となるが、町を牛耳る「チョコレート組合」からは、その才能を妬まれ目をつけられてしまう。さらに、とある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパというオレンジ色の小さな紳士も現れ、事態はますます面倒なことに。それでもウォンカは、町にチョコレート店を開くため奮闘する。

若き日のウィリー・ウォンカを「DUNE デューン 砂の惑星」「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが演じた。「ラブ・アクチュアリー」の名優ヒュー・グラントがウンパルンパを演じ、サリー・ホーキンスやオリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンら演技派俳優が共演。監督は「パディントン」シリーズのポール・キング、製作は「ハリー・ポッター」シリーズのデビッド・ハイマン。

IMAXにて鑑賞。総天然色のお気楽少年少女向けミュージカル娯楽映画。堪能いたしました。ああ楽しかった!

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2023-326M 「市子」☆☆☆★

Sichiko邦題:市子
時間:126分
公開:2023-12-08
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:小西啓介 King-Guu 大和田廣樹 小池唯一
製作:亀山暢央
監督:戸田彬弘
脚本:上村奈帆 戸田彬弘
原作:戸田彬弘
撮影:春木康輔
音楽:茂野雅道
出演:杉咲花(川辺市子)、若葉竜也(長谷川義則)、森永悠希(北秀和)、倉悠貴(田中宗介)、中田青渚(吉田キキ)、石川瑠華(北見冬子)、大浦千佳(山本さつき)、渡辺大知(小泉雅雄)、宇野祥平(後藤修治)、中村ゆり(川辺なつみ)

「僕たちは変わらない朝を迎える」「名前」などの戸田彬弘監督が、自身の主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演として上演した舞台「川辺市子のために」を、杉咲花を主演に迎えて映画化した人間ドラマ。

川辺市子は3年間一緒に暮らしてきた恋人・長谷川義則からプロポーズを受けるが、その翌日にこつ然と姿を消してしまう。途方に暮れる長谷川の前に、市子を捜しているという刑事・後藤が現れ、彼女について信じがたい話を告げる。市子の行方を追う長谷川は、昔の友人や幼なじみ、高校時代の同級生など彼女と関わりのあった人々から話を聞くうちに、かつて市子が違う名前を名乗っていたことを知る。やがて長谷川は部屋の中で1枚の写真を発見し、その裏に書かれていた住所を訪れるが……。

過酷な境遇に翻弄されて生きてきた市子を杉咲が熱演し、彼女の行方を追う恋人・長谷川を「街の上で」「愛にイナズマ」の若葉竜也が演じる。

行間がありすぎて、観るものが「想定して埋める」作業量が多い。さらに時制やエピソード毎のフィーチャー登場人物を「サガ的に整理処理」をしなければならない、難易度の高い作品。よって、余韻がほぼ得られないことになった。残念だ。

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2023-325M 「ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ」☆☆☆

Sbobmarleylive原題:Reggae Sunsplash
邦題:ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ
時間:109分
公開:1994-08-01/2024-02-09
製作年度:1980
製作国:西ドイツ・ジャマイカ
配給:アルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:ステファン・ポール
監督:ステファン・ポール
脚本:
原作:
撮影:ライナー・ハインツェルマン ハンス・シャルク
音楽:
出演:ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バーニング・スピア

レゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの母国ジャマイカでのラストライブを映像化したライブドキュメンタリー。

ドレッドヘアーに赤・黄・緑のラスタカラーの服を身にまとい、ラスタファリアニズムの象徴として世界中に知られたボブ・マーリー。“反逆”のカリスマとなり多くのミュージシャンに影響を与えたが、1981年に36歳の若さでこの世を去った。

彼にとって母国ジャマイカでの最後のライブとなった79年7月の第2回レゲエ・サンスプラッシュの模様を記録。ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズによる圧巻のパフォーマンスをはじめ、ピーター・トッシュ、サード・ワールド、バーニング・スピアが出演する。さらにボブ・マーリーの貴重なインタビュー映像も収録し、差別を嫌い本当の平和を願う剥き出しのメッセージを映し出す。2024年2月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

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2023-324M 「サウンド・オブ・サイレンス」☆☆★★★

Ssoundofsailence2023原題:Sound of Silence
邦題:サウンド・オブ・サイレンス
時間:93分
公開:2024-01-26
製作年度:2023
製作国:イタリア
配給:アルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:アレッサンドロ・アントナチ ダニエル・ラスカー ステファノ・マンダラ ラファエル・リナルディ リカルド・スカルバ
監督:アレッサンドロ・アントナチ ダニエル・ラスカー ステファノ・マンダラ
脚本:アレッサンドロ・アントナチ ダニエル・ラスカー ステファノ・マンダラ
原作:
撮影:アレッサンドロ・アントナチ ダニエル・ラスカー ステファノ・マンダラ
音楽:
出演:ペネロペ・サンギオルジ、ロッコ・マラッツィタ、ルチア・カポラーソ、ダニエル・マルティーノ

音が鳴ったら現れる「何か」が巻き起こす恐怖を描いたイタリア製ホラー。

ニューヨークで暮らすエマは歌手を目指しているが、オーディションに落ち続け自信を失っていた。そんな中、父が入院したとの報せを受けた彼女は、恋人セバと一緒に故郷イタリアへ向かう。父は面会謝絶となっており、母に理由を聞くと、急に暴れ出した父から殺されそうになったという。その夜、実家に泊まることになったエマは、ガラクタ修理が趣味の父の隠し部屋で古いラジオを見つける。すると突然ラジオから音楽が流れ出し、エマが不審に思いながらスイッチを切ると、その瞬間「何か」の気配を感じ……。

イタリアを拠点に数々の短編ホラー映画を制作してきたアレッサンドロ・アントナチ、ダニエル・ラスカー、ステファノ・マンダラによる気鋭の監督ユニット「T3」がメガホンをとり、2020年にアメリカのスクリームフェスト・ホラー映画祭で好評を得た彼ら自身による短編を英語長編映画化した。

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2023-323M 「緑の夜」☆☆★★

Smidorinoyoru原題:Green Night
邦題:緑の夜
時間:92分
公開:2024-01-19
製作年度:2023
製作国:中国
配給:ファインフィルムズ
製作総指揮:
製作:
監督:ハン・シュアイ
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:ファン・ビンビン、イ・ジョヨン、キム・ヨンホ

人生を懸けた危険な冒険に挑む2人の女の運命を、「X-MEN:フューチャー&パスト」などハリウッド作品でも活躍する中国の人気俳優ファン・ビンビンの主演で描いたドラマ。

苦難に満ちた過去から逃れるために中国を離れ、韓国で抑圧された生活を送るジン・シャ。保安検査場での仕事中にミステリアスなオーラを放つ緑色の髪の女と知り合った彼女は、その出会いを本能的に危険だと感じながらも、ふとしたことから危険で非合法な闇の世界へと足を踏み入れていく。

自由のため大きな賭けに出るジン・シャをファン・ビンビン、緑色の髪の女を「ベイビー・ブローカー」のイ・ジュヨンが演じる。監督は、長編デビュー作「Summer Blur」で世界的に高く評価されたハン・シュアイ。

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2023-322M 「コヴェナント 約束の救出」☆☆☆★

Scovenant原題:Guy Ritchie's the Covenant
邦題:コヴェナント 約束の救出
時間:123分
公開:2024-02-23
製作年度:2022
製作国:イギリス・スペイン
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ロバート・シモンズ アダム・フォーゲルソン
製作:ガイ・リッチー アイバン・アトキンソン ジョン・フリードバーグ ジョシュ・バーガー
監督:ガイ・リッチー
脚本:ガイ・リッチー アイバン・アトキンソン マーン・デイビス
原作:
撮影:エド・ワイルド
音楽:クリス・ベンステッド
出演:ジェイク・ギレンホール、ダール・サリム、アントニー・スター、アレクサンダー・ルドウィグ、ボビー・スコフィールド、エミリー・ビーチャム、ジョニー・リー・ミラー

「スナッチ」「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督が、アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリーに着想を得て撮りあげた社会派ドラマ。

2018年、アフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍曹長ジョン・キンリーは、優秀なアフガン人通訳アーメッドを雇う。キンリーの部隊はタリバンの爆発物製造工場を突き止めるが、大量の兵を送り込まれキンリーとアーメッド以外は全滅してしまう。キンリーも瀕死の重傷を負ったもののアーメッドに救出され、アメリカで待つ家族のもとへ無事帰還を果たす。しかし自分を助けたためにアーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、彼を救うため再びアフガニスタンへ向かう。

主人公キンリーをジェイク・ギレンホール、通訳アーメッドを「エクソダス 神と王」のダール・サリムが演じ、ドラマ「ザ・ボーイズ」のアントニー・スター、「トレインスポッティング」のジョニー・リー・ミラー、「リトル・ジョー」のエミリー・ビーチャムが共演。

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2023-321M 「コット、はじまりの夏」☆☆☆★

Skottohajimarinonatsu原題:An Cailin Ciuin
邦題:コット、はじまりの夏
時間:95分
公開:2024-01-26
製作年度:2022
製作国:アイルランド
配給:フラッグ
製作総指揮:ダーブラ・リーガン
製作:クリオナ・ニ・クルーリー
監督:コルム・バレード
脚本:コルム・バレード
原作:クレア・キーガン
撮影:ケイト・マッカラ
音楽:スティーブン・レニックス
出演:キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット、キャサリン・クリンチ、マイケル・パトリック

1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女が過ごす特別な夏休みを描いたヒューマンドラマ。第72回ベルリン国際映画祭で子どもが主役の映画を対象にした国際ジェネレーション部門でグランプリを受賞し、第95回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートもされた。

1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす寡黙な少女コットは、夏休みを親戚夫婦キンセラ家の緑豊かな農場で過ごすことに。はじめのうちは慣れない生活に戸惑うコットだったが、ショーンとアイリンの夫婦の愛情をたっぷりと受け、ひとつひとつの生活を丁寧に過ごす中で、これまで経験したことのなかった生きる喜びを実感していく。

本作がデビュー作となるキャサリン・クリンチが主人公コットを圧倒的な透明感と存在感で繊細に演じ、IFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を史上最年少の12歳で受賞。アイルランドの作家クレア・キーガンの小説「Foster」を原作に、これまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を描いてきたコルム・バレードが長編劇映画初監督・脚本を手がけた。

 

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2023-320M 「ゴーストワールド」☆☆☆★

Sghostworld原題:Ghost World
邦題:ゴーストワールド
時間:111分
公開:2001-07-28/2023-11-23
製作年度:2001
製作国:アメリカ
配給:サンリスフィルム
製作総指揮:ピッパ・クロス ジャネット・デイ
製作:リアンヌ・ハルフォン ジョン・マルコビッチ ラッセル・スミス
監督:テリー・ツワイゴフ
脚本:ダニエル・クロウズ テリー・ツワイゴフ
原作:ダニエル・クロウズ
撮影:アフォンソ・ビアト
音楽:デビッド・キタイ
出演:ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンスン、スティーヴ・ブシェミ、ブラッド・レンフロ

ダニエル・クロウズのカルトコミックを原作に、疎外感を抱えて生きる少女2人の日常をポップかつユーモラスに描いた青春ドラマ。

幼なじみで親友のイーニドとレベッカは高校を卒業したものの、進学も就職もせずに気ままな毎日を過ごしている。そんなある日、2人は悪戯心から、新聞の出会い広告欄に載っていた中年男シーモアを呼び出して尾行する。イーニドは冴えないシーモアになぜか興味を抱き、彼の趣味であるブルースのレコード収集を通して親交を深めていく。一方、レベッカはカフェで働き始め、イーニドとレベッカは次第にすれ違うようになっていく。

「アメリカン・ビューティー」のソーラ・バーチがイーニド、「のら猫の日記」「モンタナの風に抱かれて」などで子役として活躍してきたスカーレット・ヨハンソンがレベッカを演じ、冴えない男シーモアを「ファーゴ」のスティーブ・ブシェーミが好演。「クラム」のテリー・ツワイゴフが監督を務め、原作者クロウズと共同で脚色も担当。

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2023-319M 「天使のたまご」☆☆☆

Stenshinotamago2邦題:天使のたまご
時間:75分
公開:1985-12-15
製作年度:1985
製作国:日本
配給:
製作総指揮:
製作:徳間康快
監督:押井守
脚本:押井守
原作:押井守 天野喜孝
撮影:
音楽:
出演:根津甚八、兵頭ゆき

押井守監督がアートディレクターに天野喜孝を迎えて描いたファンタジー作品。大きなたまごを抱えた少女は、いつかそのたまごから天使がかえると信じ、廃墟の町できれいなガラスのビンを集めながら暮らしていた。ある日、少女はどこからともなくやってきた大きな銃を抱えた少年と出会い、2人は行動を共にする。

ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界。巨大な眼球を模し、中に複数の人型の彫像が鎮座する宗教の象徴のような機械仕掛けの太陽が海に沈み、世界は夜を迎える。
方舟の中の動物がすべて化石になった頃、忘れ去られた街で一人の少年と一人の少女が出会う。
少女は思い出せないくらい昔からそこにいて卵を抱いている。それが「天使のたまご」だと信じて。
少年は少女に言う。「卵というのは、割ってみなくては中に何が入っているのか分からないのだよ」と。
夜ごとに、忘れ去られた街では魚の影が現れ、影を狩るために漁師たちが銛を打つ。そして激しい雨が街を水没させる。
少年が「鳥を知ってるよ」という少女に連れられて見たものは羽の生えた人間を模した天使の骸骨の化石だった。少女はこの天使を孵すために卵をあたためているのだと言う。
少女が深い眠りについている時、眠れない少年は卵を打ち砕いて、彼女の元を去った。
その事に気づいた少女は去っていく少年を追う。だが、途中で地面の裂け目に気づかず、水を湛えたその裂け目の中へ真っ逆さまに墜落してゆく。まるで水に映ったもう一人の自分と出会うようにして。
海岸でまた一人になった少年は海を見つめる。再び世界が朝を迎え、海から太陽が上がる。その中に新しい彫像があった。卵を抱いた少女のものであった。少年は、いつまでも少女の彫像を見上げるのだった。
空を見上げる少年を上から見る映像。その映像はどんどん引いていき、最後に少年の立っている海岸、世界の形が明かされる。世界が巨大な方舟であることが明らかになり、物語は幕を閉じる。

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2023-318M 「ほかげ」☆☆☆★

Shokage邦題:ほかげ
時間:95分
公開:2023-11-25
製作年度:2023
製作国:日本
配給:新日本映画社
製作総指揮:
製作:
監督:塚本晋也
脚本:塚本晋也
原作:
撮影:塚本晋也
音楽:石川忠
出演:趣里(女)、森山未來(テキ屋の男)、塚尾桜雅(戦争孤児)、河野宏紀(復員兵)、利重剛(中年)、大森立嗣(優しそうな男)

「野火」「斬、」の塚本晋也監督が、終戦直後の闇市を舞台に絶望と闇を抱えながら生きる人々の姿を描いたドラマ。

焼け残った小さな居酒屋に1人で住む女は、体を売ることを斡旋され、絶望から抗うこともできずに日々をやり過ごしていた。そんなある日、空襲で家族を失った子どもが、女の暮らす居酒屋へ食べ物を盗みに入り込む。それ以来、子どもはそこに入り浸るようになり、女は子どもとの交流を通してほのかな光を見いだしていく。

「生きてるだけで、愛。」の趣里が主人公の女を繊細かつ大胆に演じ、片腕が動かない謎の男役で森山未來、戦争孤児役で「ラーゲリより愛を込めて」の子役・塚尾桜雅、復員した若い兵士役で「スペシャルアクターズ」の河野宏紀が共演。2023年・第80回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品され、優れたアジア映画に贈られるNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した。

『戦争』が終わり『戦後』に成仏できていない登場人物たち。『終わらない戦後』は、塚本晋也監督のシリーズテーマなのだろう。もう『戦前』なのに。

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2023-317M 「ダム・マネー ウォール街を狙え!」☆☆☆★

Sdommoney原題:Dumb Money
邦題:ダム・マネー ウォール街を狙え!
時間:105分
公開:2024-02-02
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:マイケル・ハイムラー ジョン・フリードバーグ ジョニー・ホランド ベン・メズリック ローレン・シューカー・ブラム アンドリュー・スウェット レベッカ・アンジェロ ケビン・ウルリッヒ キャメロン・ウィンクルボス タイラー・ウィンクルボス
製作:アーロン・ライダー テディ・シュワルツマン クレイグ・ギレスピー
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:ローレン・シューカー・ブラム レベッカ・アンジェロ
原作:ベン・メズリック
撮影:
音楽:
出演:ポール・ダノ、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シェイリーン・ウッドリー、セス・ローゲン

SNSを通じて団結した個人投資家たちが金融マーケットを席巻し社会現象を巻き起こした「ゲームストップ株騒動」の実話を映画化。ベン・メズリックのノンフィクション書籍を基に「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクレイグ・ギレスピーが監督を務め、前代未聞の事件の内幕をユーモアたっぷりに描く。

コロナ禍の2020年、マサチューセッツ州の会社員キース・ギルは、全財産5万ドルをゲームストップ社の株に注ぎ込んでいた。アメリカ各地の実店舗でゲームソフトを販売する同社は時代遅れで倒産間近と囁かれていたが、キースは赤いハチマキにネコのTシャツ姿の「ローリング・キティ」という名で動画を配信し、同社の株が過小評価されているとネット掲示板で訴える。すると彼の主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始め、21年初頭に株価は大暴騰。同社を空売りして一儲けを狙っていた大富豪たちは大きな損失を被った。この事件は連日メディアを賑わせ、キースは一躍時の人となるが……。

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・ダノが主演を務め、ピート・デビッドソン、ビンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、セス・ローゲンが共演。

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2023-316M 「エクソシスト 信じる者」☆☆☆★

Sexocist2023原題:The Exorcist: Believer
邦題:エクソシスト 信じる者
時間:111分
公開:2023-12-01
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ダニー・マクブライド デビッド・ゴードン・グリーン ステファニー・アレイン ライアン・テュレック ブライアン・ロビンソン クリストファー・メリル マーク・デビッド・カッチャー アティラ・ユーサー
製作:ジェイソン・ブラム デビッド・ロビンソン ジェームス・G・ロビンソン
監督:デビッド・ゴードン・グリーン
脚本:ピーター・サットラー デビッド・ゴードン・グリーン
原作:スコット・ティームズ ダニー・マクブライド デビッド・ゴードン・グリーン
キャラクター創造:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
撮影:
音楽:
出演:レスリー・オドム・Jr(ヴィクター)、リディア・ジュエット(アンジェラ)、オリヴィア・マーカム(キャサリン)、ジェニファー・ネトルズ(ミランダ)、ノーバート・レオ・バッツ(トニー)、アン・ダウド(アン)、エレン・バースティン(クリス・マクニール)

1973年製作の名作ホラー映画「エクソシスト」の正統続編で、同作より50年後の現在を舞台に、悪魔に憑依された2人の少女が呼び覚ます恐怖を描いたホラー。

ビクターは12年前に妻を亡くし、娘のアンジェラを1人で育てている。ある日、アンジェラが親友キャサリンと一緒に森へ出かけたまま行方不明になってしまう。3日後、2人は無事に保護されるがその様子はどこかおかしく、突然暴れたり叫んだりと常軌を逸した行動を繰り返す。ビクターは50年前に同じような経験から愛娘を守り抜いた過去を持つクリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが……。

「エクソシスト」でクリス・マクニールを演じたエレン・バースティンが引き続き同役を務め、「ハリエット」のレスリー・オドム・Jr.、「ヘレディタリー 継承」のアン・ダウド、カントリー歌手のジェニファー・ネトルズが共演。ブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムが製作を手がけ、「ハロウィン」シリーズのデビッド・ゴードン・グリーンが監督を務めた。

中味はグダグダなオカルト風味だが、エレン・バーステインがきっちりと、50年前に大ヒットした前作から続けたキャラで登場し、出るかな出るかなと期待させて、リンダ・ブレアも最終カットでカメオ的に出演。というだけで★いっこ増加。

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2023-315M 「怪物の木こり」☆☆☆

Skaibutsunokikori邦題:怪物の木こり
時間:118分
公開:2023-12-01
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:
製作:高橋雅美 勝股英夫 中村浩子 竹澤浩 滝沢昌志 陳金歓 藤倉尚 奥野敏聡 芦田拓真 牧田英之 渡辺章仁 五十嵐淳之 梅景匡之
監督:三池崇史
脚本:小岩井宏悦
原作:倉井眉介
撮影:北信康
音楽:遠藤浩二
出演:亀梨和也(二宮彰)、菜々緒(戸城嵐子)、吉岡里帆(荷見映美)、柚希礼音(東間翠)、みのすけ、堀部圭亮、渋川清彦(乾登人)、染谷将太(杉谷九朗)、中村獅童(剣持武士)

2019年・第17回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した倉井眉介による小説を、亀梨和也の主演、鬼才・三池崇史監督のメガホンで映画化したサイコスリラー。

「怪物の木こり」という絵本に出てくる怪物の仮面を被った犯人が斧で相手の頭を割り、脳を奪い去るという連続猟奇殺人事件が発生。犯人は次のターゲットに弁護士の二宮彰を定めた。しかし二宮の本性は、犯人をも上回るほどの冷血非情なサイコパスだった。犯人はなぜ脳を奪い、なぜ二宮を標的にしたのか。事件の捜査が進められるなかで、警視庁の天才プロファイラー・戸城、二宮の婚約者の映美、二宮の協力者で自身もまたサイコパスの外科医・杉谷、そして過去の殺人事件の容疑者・剣持ら、さまざまな人物の思惑が複雑に絡み合い、事態は次第に混迷していく。

連続殺人鬼に狙われる弁護士で目的のためには殺人もいとわないサイコパスでもある主人公・二宮彰を亀梨が演じるほか、事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子役を菜々緒、二宮の婚約者の荷見映美役を吉岡里帆がそれぞれ務める。そのほかの共演に川清彦、染谷将太、中村獅童ら。

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