原題:PERFECT DAYS
邦題:PERFECT DAYS
時間:124分
公開:2023-12-22
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:柳井康治
監督:ビム・ベンダース
脚本:ビム・ベンダース 高崎卓馬
原作:
撮影:フランツ・ラスティグ
音楽:
出演:役所広司(平山)、柄本時生(タカシ)、中野有紗(ニコ)、アオイヤマダ(アヤ)、麻生祐未(ケイコ)、石川さゆり(ママ)、田中泯(ホームレス)、三浦友和(友山)、田中都子(竹ぼうきの婦人)、水間ロン(酔っ払いのサラリーマン)、渋谷そらじ(子供)、岩崎蒼維(子供)、嶋崎希祐(迷子の子供)、川崎ゆり子(母親)、小林紋(赤ちゃん)、原田文明(神主)、レイナ(旅行客)、三浦俊輔(番台)、古川がん(銭湯の老人)、深沢敦(かっちゃん)、田村泰二郎(常連客)、甲本雅裕(居酒屋の店主)、岡本牧子(年配女性)、松居大悟(レコードショップの店員)、高橋侃(レコードショップの客)、さいとうなり(レコードショップの客)、大下ヒロト(レコードショップの客)、研ナオコ(野良猫と遊ぶ女性)、長井短(OL)、牧口元美(地元の年配男性)、松井功(地元の年配男性)、吉田葵(でらちゃん)、柴田元幸(写真屋の主人)、犬山イヌコ(古本屋の店主)、モロ師岡(バーの常連客)、あがた森魚(バーの常連客)、殿内虹風(女子高校生)、大桑仁(ケイコの運転手)、片桐はいり(電話の声)、芹澤興人(タクシー運転手)、松金よね子(駐車場係員)、安藤玉恵(佐藤)
「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ビム・ベンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては「誰も知らない」の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。
東京・渋谷区内17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に賛同したベンダースが、東京、渋谷の街、そして同プロジェクトで改修された公共トイレを舞台に描いた。共演に新人・中野有紗のほか、田中泯、柄本時生、石川さゆり、三浦友和ら。カンヌ国際映画祭では男優賞とあわせ、キリスト教関連の団体から、人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞した。
鑑賞のキーワード。ルー・リード。納戸のキャディバッグ。石川さゆり。木漏れ日。主人公が『平山』。パトリシア・ハイスミス。