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2023-302M 「正欲」☆☆☆★

Sseiyoku邦題:正欲
時間:134分
公開:2023-11-10
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:石井紹良 神山健一郎 定井勇二 飯島三智
製作:中村優子
監督:岸善幸
脚本:港岳彦
原作:朝井リョウ
撮影:夏海光造
音楽:岩代太郎
出演:稲垣吾郎(寺井啓喜)、新垣結衣(桐生夏月)、磯村勇斗(佐々木佳道)、佐藤寛太(諸橋大也)、東野絢香(神戸八重子)、山田真歩(寺井由美)、宇野祥平(越川秀己)、渡辺大知(西山修)、徳永えり(那須沙保里)、岩瀬亮(矢田部陽平)、坂東希(高見優芽)、山本浩司(夏月と佳道の中学時代の担任教師)

第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウの同名ベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣の共演で映画化。「あゝ、荒野」の監督・岸善幸と脚本家・港岳彦が再タッグを組み、家庭環境、性的指向、容姿などさまざまな“選べない”背景を持つ人々の人生が、ある事件をきっかけに交差する姿を描く。

横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、不登校になった息子の教育方針をめぐり妻と衝突を繰り返している。広島のショッピングモールで契約社員として働きながら実家で代わり映えのない日々を過ごす桐生夏月は、中学の時に転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。大学のダンスサークルに所属する諸橋大也は準ミスターに選ばれるほどの容姿だが、心を誰にも開かずにいる。学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画した神戸八重子は、大也のダンスサークルに出演を依頼する。

啓喜を稲垣、夏月を新垣が演じ、佳道役で磯村勇斗、大也役で佐藤寛太、八重子役で東野絢香が共演。第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀監督賞および観客賞を受賞した。

フェチっていうもののヴァリエーションを理解できないとね。しかし「普通」でいられないが「普通」のフリをして耐え続けている登場人物たちの群像。そこに共感できるか、というのが作品への鑑賞アプローチの重要ポイントとなる。原作を読んではいないので、本作の是非を断ずる資格は無いが(多分)、そんな特殊な嗜好の人々だらけなのか?この世の中は!という点で背筋が凍る。それがある意味、綺麗ごとな単語で「ダイバーシティ」と呼ばれて<異常の隠蔽>が現実世界の姿だ、ということらしいので、絶望する。

 

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