2023-235M 「こんにちは、母さん」☆☆☆★★
邦題:こんにちは、母さん
時間:110分
公開:2023-09-01
製作年度:2023
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:房俊介 阿部雅人
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:永井愛
撮影:近森眞史
音楽:千住明
出演:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌、加藤ローサ、田口浩正、北山雅康、松野太紀、広岡由里子、シルクロード、明生、名塚佳織、神戸浩
山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎え、現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。同じく山田監督と吉永主演の「母べえ」「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目にあたり、劇作家・永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」を映画化した。
大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに気づく。いつも割烹着を着ていた母は艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫だったが、下町の住民たちの温かさや今までとは違う母との出会いを通し、自分が見失っていたものに気づいていく。
母・福江を吉永、息子・昭夫を大泉洋が演じ、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOUが共演。
老人会の寄り合いのような場内の客層。松竹山田組の真骨頂だろうが、監督の寿命からみても、このマーケットはお先真っ暗だろうなあ。団塊の意識高い系な人たちはユーロスペースとかを安息の地にしてるし。ひとつの世代が喪失していく、日本映画の断末魔をリアルタイムで観察できるのは、貴重だろう。
山田洋次監督の軽やかな下町人情劇。スリムな老ゴルファーが力を入れず、サラリと200ヤード飛ばすような、仕上がり。一種の「定番」だが、それを創り上げ長年磨き続けた職人山田の逸品だ。老観客だらけの場内にピッタリなリズム、わかり易いギャグは笑福健康。その全てが『松竹喜劇の古典』である。
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