2023-213M 「658km、陽子の旅」☆☆☆
邦題:658km、陽子の旅
時間:112分
公開:2023-07-28
製作年度:2022
製作国:日本
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
製作総指揮:
製作:中西一雄 押田興将 松本光司
監督:熊切和嘉
脚本:室井孝介 浪子想
原作:室井孝介
撮影:小林拓
音楽:ジム・オルーク
出演:菊地凛子、竹原ピストル、黒沢あすか、見上愛、浜野謙太、仁村紗和、篠原篤、吉澤健、風吹ジュン、オダギリジョー
「#マンホール」「私の男」の熊切和嘉監督と「バベル」の菊地凛子が、2001年の「空の穴」以来22年ぶりにタッグを組んだロードムービー。「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM 2019」脚本部門で審査員特別賞を受賞した室井孝介の脚本を原案に、人生にもがき苦しむ女性の東北縦断の旅を描く。
就職氷河期世代である42歳の独身女性・陽子は、人生を諦めてフリーターとしてなんとなく日々を過ごしてきた。そんなある日、かつて夢への挑戦を反対され20年以上疎遠になっていた父の訃報を受けた彼女は、従兄の茂やその家族とともに、東京から故郷の青森県弘前市まで車で向かうことに。しかし、茂の家族は途中のサービスエリアで子どもが起こしたトラブルに気を取られ、陽子を置き去りにして行ってしまう。所持金もなくヒッチハイクで故郷を目指すことにした陽子は、道中で出会ったさまざまな人たちとの交流によって心を癒されていく。
共演には竹原ピストル、黒沢あすか、風吹ジュン、オダギリジョーら実力派が多く顔をそろえる。
熊切監督の前作『#マンホール』は、前代未聞の失敗作と断じるので、本作も不安なのだが、菊地凛子の存在ゆえに観る。
父の葬儀へ出るためにヒッチハイクで青森へ帰郷する「ロードムービー」である。彼女のロードムービーといえば、2014年のカンヌのマーケットで、映画ファーゴの撮影場所へ衝動的に向かう日本女性クミコを演じた「トレジャーハンター・クミコ」という作品を観た。こちらも「旅するにはコミュ症すぎる」という点で同じだったような。そういう役柄が合っているのか。というか、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バベル」(06)で第79回アカデミー助演女優賞にノミネートされた時の役柄は、聾者であった。むう、深い。
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