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2023-173M 「告白、あるいは完璧な弁護」

Skokuhakukanpekibengo原題:Confession
邦題:告白、あるいは完璧な弁護
時間:105分
公開:2023-06-23
製作年度:2022
製作国:韓国
配給:シンカ
製作総指揮:
製作:
監督:ユン・ジョンソク
脚本:ユン・ジョンソク
原作:
撮影:
音楽:
出演:ソ・ジソブ(ユ・ミンホ)、キム・ユンジン(ヤン・シネ)、ナナ(キム・セヒ)、チェ・グァンイル(ハン・ヨンソク)

密室殺人の容疑をかけられたIT企業社長が事件の真相を追う姿を予測不能な展開で描いた韓国製サスペンススリラー。

IT企業の社長ユ・ミンホの不倫相手であるキム・セヒが、ホテルの密室で殺害された。第一容疑者となったミンホは犯行を否認し、敏腕弁護士ヤン・シネを雇って事件の真相を探り始める。ミンホは事件前日に起きた交通事故がセヒの殺害に関係しているかもしれないと告白し、事件の再検証が始まるが、目撃者が現れたことによって事態は思わぬ方向へと転がっていく。

「Be With You いま、会いにゆきます」のソ・ジソブがミンホ役で主演を務め、テレビドラマ「LOST」シリーズのキム・ユンジンが弁護士シネ、女性アイドルグループ「AFTERSCHOOL」のメンバーで俳優としても活躍するナナが被害者セヒを演じた。監督・脚本は「マリン・ボーイ」のユン・ジョンソク。

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2023-172M 「ロスト・キング 500年越しの運命」☆☆☆

Slostking2原題:The Lost King
邦題:ロスト・キング 500年越しの運命
時間:108分
公開:2023-09-22
製作年度:2022
製作国:イギリス
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
製作総指揮:キャメロン・マクラッケン ジェニー・ボーガーズ ローズ・ガーネット アンドレア・スカルソ ジェフ・ポープ フィリッパ・ラングレー
製作:スティーブ・クーガン クリスティーン・ランガン ダン・ウィンチ
監督:スティーブン・フリアーズ
脚本:スティーブ・クーガン ジェフ・ポープ
原作:フィリッパ・ラングレー マイケル・ジョーンズ
撮影:ザック・ニコルソン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:サリー・ホーキンス、スティーブ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ

本作は、たったひとりの主婦が、英国王・リチャード三世の遺骨を発見し歴史を覆したと、世界的にも大ニュースとなった実話

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2023-171M 「君は放課後インソムニア」☆☆☆

Skimihahoukago邦題:君は放課後インソムニア
時間:113分
公開:2023-06-23
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ポニーキャニオン
製作総指揮:
製作:寺田悠輔 松井和美 堀尾星矢 石川翔一 佐々木礼子
監督:池田千尋
脚本:高橋泉 池田千尋
原作:オジロマコト
撮影:花村也寸志
音楽:信澤宣明
出演:森七菜(曲伊咲)、奥平大兼(中見丸太)、桜井ユキ(倉敷兎子)、萩原みのり(白丸結)、上村海成(受川太鳳)、安斉星来(穴水かなみ)、永瀬莉子(蟹川モトコ)、川崎帆々花(野々三奈)、工藤遥(曲早矢)、斉藤陽一郎(伊咲の父親)、田畑智子(伊咲の幼馴染の母親)、でんでん(歴史資料館の館長)、MEGUMI(伊咲の母親)、萩原聖人(丸太の父親)

オジロマコトの同名コミックを実写映画化し、「ラストレター」の森七菜と「MOTHER マザー」の奥平大兼が主演を務めた青春映画。

石川県七尾市。不眠症に悩む高校1年生の中見丸太(なかみ・がんた)は、校内の使用されていない天文台でクラスメイトの曲伊咲(まがり・いさき)と遭遇し、彼女も自分と同じ悩みを抱えていることを知る。これまでほとんど話したことのない2人だったが、不眠症という秘密を共有することで絆が芽生えはじめる。そんなある日、2人が仮眠場所として天文台を勝手に使っていたことがバレてしまい、天文台は立ち入り禁止になってしまう。伊咲の寂しそうな表情を見た丸太は、休部となっていた天文部を復活させることを決意する。

共演は「マチネの終わりに」の桜井ユキ、「佐々木、イン、マイマイン」の萩原みのり。「東南角部屋二階の女」の池田千尋監督がメガホンをとり、「東京リベンジャーズ」シリーズの脚本家・高橋泉と池田監督が共同で脚本を手がけた。

Netflixでアニメ版シーズン1を見たが、その映画版。アニメを見ていなければ、おそらく鑑賞チョイスはされなかったろう作品だ。出来は平凡。でんでんの、とってつけたような役柄でつまらない説教演技が引く。

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2023-170M 「To Leslie トゥ・レスリー」☆☆☆★

Slesrie原題:To Leslie
邦題:To Leslie トゥ・レスリー
時間:119分
公開:2023-06-23
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:KADOKAWA
製作総指揮:ジョン・ギルバート ウォード・クリアリー ロバート・バーニー バークリー・デュボー マイケル・モリス アンドレア・ライズボロー マーク・マロン ライアン・ビナコ
製作:クロード・ダル・ファラ ブライアン・キーディ ケルシー・ロウ ジェイソン・シューマン エドゥアルド・シスネロス セシ・クリアリー フィリップ・ウェイリー
監督:マイケル・モリス
脚本:ライアン・ビナコ
原作:
撮影:ラーキン・サイプル
音楽:リンダ・ペリー
出演:アンドレア・ライズボロー(レスリー)、オーウェン・ティーグ(ジェームズ)、アリソン・ジャネイ(ナンシー)、スティーヴン・ルート(ダッチ)、マーク・マロン(スウィーニー)、アンドレ・ロヨ(ロイヤル)

宝くじで高額当選するも酒に溺れたことで行き場を失ったシングルマザーの姿を描き、主演のアンドレア・ライズボローが第95回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたドラマ。

テキサス州西部に暮らすシングルマザーのレスリーは、宝くじに当選して高額の賞金を手にするが、数年後にはそのお金を酒で使い果たしてしまう。行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシーとダッチのもとへ向かうが、酒に溺れる様子に呆れられてしまう始末。そんな中、スウィーニーという孤独なモーテル従業員と出会った彼女は、それをきっかけに後悔だらけの過去を見つめ直し、人生を立て直そうとする。

主人公レスリーを熱演したライズボローのほか、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」でアカデミー助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ、「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」のマーク・マロン、「猿の惑星」シリーズ新作にも出演が決まっているオーウェン・ティーグらが共演。監督は「13の理由」「ハウス オブ カード 野望の階段」などのテレビシリーズを手がけてきたマイケル・モリス。

宝籤当選人生崩壊物語。ノミネートされるだけあってライズボローの演技は良い。

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2023-169M 「魔女の香水」☆☆☆

Smajonokousui邦題:魔女の香水
時間:119分
公開:2023-06-16
製作年度:2023
製作国:日本
配給:アークエンタテインメント
製作総指揮:菅原智美
製作:吉田宣仁 佐藤孝俊 重友玲央哉 安里公夫
監督:宮武由衣
脚本:宮武由衣
原作:
撮影:高間賢治
音楽:小林洋平
出演:黒木瞳(石弥生)、桜井日奈子(若林恵麻)、平岡祐太(横山蓮)、水沢エレナ(原舞)、小出恵介(原翔)、落合モトキ(杉斗)、川崎鷹也(河原優也)、梅宮万紗子(原田真澄)、宮尾俊太郎(榊亮太)、小西真奈美(高渕霧子)

香水をテーマにひとりの女性の成長を描いた人間ドラマ。

華やかなセレブが集まるバンケットホールで派遣社員として働く若林恵麻は、正社員になって一流の仕事をすることを目標に奮闘していたが、後輩へセクハラ行為を行った上司に抗議したことで職を失ってしまう。自暴自棄に陥った彼女は、夜の街のスカウトマンに連れられ、「魔女さん」と呼ばれるミステリアスな女性・白石弥生が営む香水店を訪れる。その店を手伝うことになった恵麻は、弥生から授けられた言葉と香りを通し、自分の未来を切りひらくのは自分自身だと気づく。ある日、恵麻は金木犀の香りをまとった実業家の男性・横山蓮と出会う。やがて香料会社で働きはじめた恵麻は、営業先で蓮と再会を果たす。

香水店の店主・弥生を黒木瞳、恵麻を桜井日奈子、蓮を平岡祐太が演じる。監督・脚本は「JAZZ爺MEN」「たった一度の歌」の宮武由衣。

コンサルあるある、自己啓発、引き寄せの法則などなどが、通奏低音のように気持ち悪く、潜められている。
一見、コンプレックス女子が啓発されて成功していく本筋に、魔女の過去の恋愛記憶が、オリジナル香水の形になって牽引剤となっていく。だが、この香水が自己啓発書の章立てのようになっていて、鳥肌がたつ。

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2023-168M 「遺灰は語る」☆☆★★★

Sihaihakataru原題:Leonora addio
邦題:遺灰は語る
時間:90分
公開:2023-06-23
製作年度:2022
製作国:イタリア
配給:ムヴィオラ
製作総指揮:
製作:ドナテッラ・パレルモ
監督:パオロ・タビアーニ
脚本:パオロ・タビアーニ
原作:
撮影:パオロ・カルネラ シモーネ・ザンパーニ
音楽:ニコラ・ピオバーニ
出演:ファブリツィオ・フェラカーネ(アグリジェント市の特使)、マッテオ・ピッティルーティ(バスティアネッド)、ダニア・マリーノ(ベティ)、ドーラ・ベケール(ベティの喧嘩相手)、クラウディオ・ビガリ(司教)、ロバート・スタイナー(刑事)、ルカ・ギッリーノ(ムッソリーニ)、シモーネ・チャンピ(ローマの役人)、ビアージョ・バローネ(ドン・ビアージョ)、ジュゼッペ・ロ・ピッコロ(棺屋)、フェデリコ・トッチ(バスティアネッドの父)、ジェシカ・ピッコロ・ヴァレラーニ(アルザスの女性)、ジュゼッペ・スパータ(その夫)、ルドヴィコ・カルダレーラ(トランプをする男)

イタリアの名匠タビアーニ兄弟の弟パオロ・タビアーニが兄ビットリオの死後初めて単独でメガホンをとり、ノーベル賞作家の遺灰を運ぶ波乱万丈な旅の行方を、美しいモノクロ映像と鮮烈なカラー映像を織り交ぜながら描いたドラマ。

1934年にノーベル文学賞を受賞した文豪ルイジ・ピランデッロは自分の遺灰を故郷シチリアへ移すよう遺言を残すが、独裁者ムッソリーニは彼の名声を利用するため遺灰をローマに留め置いてしまう。戦後、ピランデッロの遺灰はようやくシチリアへ帰還することになり、シチリア島特使がその重要な役目を命じられる。しかし、アメリカ軍の飛行機に搭乗拒否されたり、遺灰の入った壺がどこかへ消えてしまったりと、次々とトラブルが起こり……。

エピローグには、ピランデッロの遺作「釘」を映像化した短編を収録。2022年・第72回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

予告のイメージと違い、淡々とし過ぎ。『釘』という短編の実写化も意味不明。

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2023-167M 「リバー、流れないでよ」☆☆☆★

Srivernagarenaideyo邦題:リバー、流れないでよ
時間:86分
公開:2023-06-23
製作年度:2023
製作国:日本
配給:トリウッド
製作総指揮:
製作:大槻貴宏
監督:山口淳太
脚本:上田誠
原作:上田誠
撮影:川越一成
音楽:滝本晃司
出演:藤谷理子(ミコト)、永野宗典(番頭)、角田貴志(料理長)、酒井善史(エイジ)、諏訪雅(ノミヤ)、石田剛太(クスミ)、中川晴樹(スギヤマ)、土佐和成(漁師)、鳥越裕貴(タク)、早織(チノ)、久保史緒里(ヒサメ)、本上まなみ(キミ)、近藤芳正(オバタ)

上田誠率いる人気劇団「ヨーロッパ企画」が手がけたオリジナル長編映画第2作。国内外で高評価を得た長編映画第1作「ドロステのはてで僕ら」に続いて上田が原案・脚本、同劇団の映像ディレクター・山口淳太が監督を務め、冬の京都・貴船を舞台に繰り返す2分間のタイムループから抜け出せなくなった人々の混乱を描いた群像コメディ。

京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働くミコトは、別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将に呼ばれ、仕事へと戻る。だが2分後、なぜか先ほどと同じ場所に立っていた。そしてミコトだけでなく、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな、同じ時間がループしていることに気づく。2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまうが、それぞれの記憶は引き継がれるのだ。人々は力をあわせてタイムループの原因究明に乗り出すが、ミコトはひとり複雑な思いを抱えていた。

貴船神社と料理旅館「ふじや」の全面協力を得て、冬の貴船で撮影を敢行。ミコト役の藤谷理子をはじめ、ヨーロッパ企画の俳優たちが多数出演し、鳥越裕貴、本上まなみ、早織、近藤芳正らが共演。舞台「夜は短し歩けよ乙女」などで上田やヨーロッパ企画と縁のある、人気アイドルグループ「乃木坂46」の久保史緒里が、物語の鍵を握る役どころで友情出演。

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2023-166M 「大名倒産」☆☆☆★

Sdaimyotosan邦題:大名倒産
時間:120分
公開:2023-06-23
製作年度:2023
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:石塚慶生 西麻美
監督:前田哲
脚本:丑尾健太郎 稲葉一広
原作:浅田次郎
撮影:板倉陽子
音楽:大友良英
出演:神木隆之介(松平小四郎)、杉咲花(さよ)、松山ケンイチ(松平新次郎)、小日向文世(間垣作兵衛)、小手伸也(橋爪佐平次)、桜田通(松平喜三郎)、宮崎あおい(間垣なつ)、キムラ緑子(天元屋タツ)、梶原善(天野大膳/中膳/小膳)、高田延彦(小池越中守)、藤間爽子(お初)、カトウシンスケ(白田新左エ門)、秋谷郁甫(黒田市ノ進)、ヒコロヒー(橋爪しの)、勝村政信(板倉周防守)、石橋蓮司(仁科摂津守)、浅野忠信(磯貝平八郎)、佐藤浩市(一狐斎)

ベストセラー作家・浅田次郎の同名時代小説を、「そして、バトンは渡された」の前田哲監督が映画化。

江戸時代。越後・丹生山藩の役人の息子として平穏に暮らしていた間垣小四郎は、ある日突然、自分が徳川家康の血を引く丹生山藩主の跡継ぎだと知らされる。しかも実の父である一狐斎は、小四郎に国を任せて隠居してしまう。庶民から藩主へと大出世したかに思えたのもつかの間、丹生山藩が25万両(今の価値で約100億円)もの借金を抱えていることが判明。頭を抱える小四郎に、一狐斎は「大名倒産」を命じる。それは借金の返済日に藩の倒産を宣言して踏み倒すという案だったが、実は一狐斎は小四郎に全ての責任を押しつけて切腹させようと企んでいた。

神木隆之介が主演を務め、キャリア初のちょんまげ姿に挑戦。小四郎の幼なじみ・さよを杉咲花、小四郎の兄・新次郎を松山ケンイチ、実の父・一狐斎を佐藤浩市が演じる。「七つの会議」の丑尾健太郎と、テレビドラマ「下町ロケット」の稲葉一広が共同脚本を手がけた。

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2023-165M 「きさらぎ駅」☆☆★★

Skisaragieki邦題:きさらぎ駅
時間:82分
公開:2022-06-03
製作年度:2022
製作国:日本
配給:イオンエンターテイメント
製作総指揮:
製作:浅田靖浩 中島隆介 加瀬林亮 川上純平
監督:永江二朗
脚本:宮本武史
原作:
撮影:早坂伸
音楽:
出演:恒松祐里(堤春奈)、本田望結(宮崎明日香)、莉子(松井美紀)、寺坂頼我(飯田大輔)、木原瑠生(岸翔太)、瀧七海(葉山凛)、堰沢結衣(大園葵)、芹澤興人(花村貴史)、佐藤江梨子(葉山純子)

インターネット掲示板「2ちゃんねる」発の都市伝説をもとに、一人称視点の映像を交えながら描いたホラー映画。2004年、「はすみ」と名乗る女性が、この世に存在しない「きさらぎ駅」にたどり着いた体験をネット掲示板にリアルタイムで投稿していたが、突然書き込みが止まったことで様々な憶測を呼び、現代版「神隠し」として話題となった。それから十数年後。大学で民俗学を学んでいる堤春奈は、「きさらぎ駅」を卒業論文の題材に選ぶ。投稿者「はすみ」の正体が葉山純子という女性だと突き止めた春奈は、調査の末にようやく彼女と連絡を取ることに成功するが……。主人公・春奈を映画「凪待ち」やNetflixドラマ「全裸監督」の恒松祐里が演じ、映画初主演を飾った。物語の鍵を握る葉山純子を「キューティーハニー」の佐藤江梨子が演じ、「ポプラの秋」の本田望結が共演。監督は、同じくネット発の都市伝説を題材にした「真・鮫島事件」の永江二朗。

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2023-164M 「青いカフタンの仕立て屋」☆☆☆

Saoikaftanno原題:Le bleu du caftan
邦題:青いカフタンの仕立て屋
時間:122分
公開:2023-06-16
製作年度:2022
製作国:フランス・モロッコ・ベルギー・デンマーク
配給:ロングライド
製作総指揮:
製作:ナビール・アユーシュ
監督:マリヤム・トゥザニ
脚本:マリヤム・トゥザニ ナビール・アユーシュ
原作:
撮影:ビルジニー・スルデー
音楽:
出演:ルブナ・アザバル(ミナ)、サレ・バクリ(ハリム)、アイユーブ・ミシウィ(ユーセフ)

「モロッコ、彼女たちの朝」のマリヤム・トゥザニ監督が、モロッコの伝統衣装カフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦の愛と決断を描いたヒューマンドラマ。

海沿いの街サレの路地裏で、母から娘へと受け継がれるカフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦ハリムとミナ。ハリムは伝統を守る仕事を愛しながらも、自分自身は伝統からはじかれた存在であることに苦悩していた。ミナはそんな夫を理解し支え続けてきたが、病に侵され余命わずかとなってしまう。そんな彼らの前にユーセフという若い職人が現れ、3人は青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。ミナの死期が迫る中、夫婦はある決断をする。

「灼熱の魂」のルブナ・アザバルが妻ミナ、「迷子の警察音楽隊」のサーレフ・バクリが夫ハリムを演じた。2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞。

つまるところ、昨今のカンヌとかだと、ヘテロ速球はセレクションにも入れないということか。

 

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2023-163M 「探偵マーロウ」☆☆☆★★

Stanteimarow原題:Marlowe
邦題:探偵マーロウ
時間:109分
公開:2023-06-16
製作年度:2022
製作国:アメリカ・アイルランド・フランス
配給:STAR CHANNEL MOVIES
製作総指揮:パトリック・マルドゥーン トビアス・バイマル クリストファー・ハインズ スティーブン・シムズ ジェフ・ライス フアン・アントニオ・ガルシア・ペレド アルベルト・ブルゲーニョ アンドレアス・ウェンツ セリーヌ・ハダド モンテ・リップマン ダナ・サノ ジャレッド・D・ウンダーウッド アンドリュー・C・ロビンソン スラバ・ブラディミロフ ピーター・M・レンコフ A・J・バックリー ジェームズ・マシェッロ マシュー・シダリ トム・オーテンバーグ
製作:アラン・モロニー ゲイリー・レビンソン フィリップ・キム パトリック・ヒブラー ビクター・ハディダ コレット・アギラル
監督:ニール・ジョーダン
脚本:ウィリアム・モナハン ニール・ジョーダン
原作:ジョン・バンビル
撮影:シャビ・ヒメネス
音楽:デビッド・ホームズ
出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジェシカ・ラング、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ダニー・ヒューストン、アラン・カミング

リーアム・ニーソンが、推理小説の巨匠レイモンド・チャンドラーが生んだハードボイルドヒーロー「私立探偵フィリップ・マーロウ」を演じたミステリー映画。ブッカー賞受賞作家ジョン・バンビルがベンジャミン・ブラック名義で執筆し、チャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家より公認された小説「黒い瞳のブロンド」を原作に、「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン監督がメガホンをとった。

1939年、ロサンゼルス。私立探偵マーロウのもとに裕福そうなブロンド美女が現れ、姿を消した元愛人を捜して欲しいと話す。依頼を引き受けたマーロウは捜索を進めるうちに、映画産業が急成長するハリウッドの闇に飲み込まれていく。

共演は「女は二度決断する」のダイアン・クルーガー、「トッツィー」のジェシカ・ラング。

ハヤカワ・ポケット・ミステリのイメージが強いチャンドラーのハードボイルド探偵小説が、フィリップ・マーロウ主人公の一連の作品だ。舞台は1939年のハリウッド。そそるね。
『大いなる眠り』が1939年の作品。この時マーロウは33歳という設定。ということは、本作のマーロウも33歳かというと、かなり老けている。その秘密は、原作のジョン・バンビル著『黒い瞳のブロンド』が、公式の『ロング・グッドバイ』の続編として書かれたものだからだ。そして『ロング・グッドバイ』の舞台は1949年の秋。マーロウは43歳、そして続編ともなるとさらに年齢を重ねているはず。
1939年が舞台なのにオッサンになってるマーロウのワケはここにあるのだろう。
作品はセピアの色調で、俳優陣も50年代のハリウッド映画のおとなしさ、というか役柄に対しての「しつけの良さ」が心地よい。共感しづらいストーリーだが、雰囲気に酔える。
キャッチコピーが「リーアム・ニーソン出演100本」というのが配給の弱腰に見える。映画の良さでPRしきれば良いのに、リーアムの名前に頼る。古くはアラン・ドロンからある悪習だが、昨今はニコラス・ケイジやブルース・ウィリスが鼻についていた。どうでもいいけど。

 

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2023-162M 「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」☆☆☆★★

Sspiderman2023原題:Spider-Man: Across the Spider-Verse
邦題:スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
時間:140分
公開:2023-06-16
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:ボブ・ペルシケッティ ピーター・ラムジー ロドニー・ロスマン アディッティア・スード ブライアン・マイケル・ベンディス
製作:アビ・アラド エイミー・パスカル フィル・ロード クリストファー・ミラー クリスティーナ・スタインバーグ
監督:ホアキン・ドス・サントス ケンプ・パワーズ ジャスティン・K・トンプソン
脚本:フィル・ロード クリストファー・ミラー デビッド・キャラハム
原作:
撮影:
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ジェイク・ジョンソン、イッサ・レイ、ジェイソン・シュワルツマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ルナ・ローレン・ベレス、ヨーマ・タコンヌ、オスカー・アイザック

ピーター・パーカーの遺志を継いだ少年マイルス・モラレスを主人公に新たなスパイダーマンの誕生を描き、アカデミー長編アニメーション賞を受賞した2018年製作のアニメーション映画「スパイダーマン スパイダーバース」の続編。

マルチバースを自由に移動できるようになった世界。マイルスは久々に姿を現したグウェンに導かれ、あるユニバースを訪れる。そこにはスパイダーマン2099ことミゲル・オハラやピーター・B・パーカーら、さまざまなユニバースから選ばれたスパイダーマンたちが集結していた。愛する人と世界を同時に救うことができないというスパイダーマンの哀しき運命を突きつけられるマイルスだったが、それでも両方を守り抜くことを誓う。しかし運命を変えようとする彼の前に無数のスパイダーマンが立ちはだかり、スパイダーマン同士の戦いが幕を開ける。

オリジナル英語版ではシャメイク・ムーアが主人公マイルス、ヘイリー・スタインフェルドがグウェン、オスカー・アイザックがミゲルの声を担当。

コイツはやはりIMAXでなければ、だろう。
でも前編かよ!途中で気づいたが、一本で終われるストーリーじゃないよね。IMAXだが2D、でも背景は3D用なので船酔いしそうだった。後編はぜひ3DMAXを選ぼう。とはいえ、前作もそうだが、ジャパンアニメには制作不能だと思うな。このテイストは。

 

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2023-161M 「カード・カウンター」☆☆☆

Scardcounter原題:The Card Counter
邦題:カード・カウンター
時間:112分
公開:2023-06-16
製作年度:2021
製作国:アメリカ・イギリス・中国・スウェーデン
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:マーティン・スコセッシ ウィリアム・オルソン リー・ブローダ アンダース・エアデン ジェームズ・スウォーブリック キャサリン・M・モーズリー ジョエル・マイケリー
製作:バクストン・ポープ ローレン・マン デビッド・ウルフ
監督:ポール・シュレイダー
脚本:ポール・シュレイダー
原作:
撮影:アレクサンダー・ダイナン
音楽:ロバート・レボン・ビーン ジャンカルロ・ブルカーノ
出演:オスカー・アイザック(ウィリアム・テル)、ティファニー・ハディッシュ(ラ・リンダ)、タイ・シェリダン(カーク)、ウィレム・デフォー(ジョン・ゴード少佐)

「タクシードライバー」の脚本家ポール・シュレイダーが監督・脚本、マーティン・スコセッシが製作総指揮を手がけ、孤独なギャンブラーの復讐と贖罪の行方を描いたスリラー。

元上等兵ウィリアム・テルはアブグレイブ捕虜収容所における特殊作戦で罪を犯して投獄され、出所後はギャンブラーとして生計を立てている。罪の意識にさいなまれ続けてきた彼は、ついに自らの過去と向きあうことを決意するが……。オスカー・アイザックが主演を務め、徐々に追い詰められ復讐へと駆り立てられていくミステリアスな男ウィリアムを演じる。

ギャンブルブローカー役で「アンクル・ドリュー」のティファニー・ハディッシュ、ウィリアムと擬似父子のような関係を築く青年役で「レディ・プレイヤー1」のタイ・シェリダン、物語の鍵を握るウィリアムの元上司役でウィレム・デフォーが出演。2021年・第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

痛快なテーブルゲーム根性勝利系かと思っていたら、まあ重い重い。老若バディが人生ぶち壊れるほどのトラウマに向き合った末に、爆砕する物語。なんてこったい、後味悪いぞ。
途中『ハスラーみたいな?』『あれはビリヤードだ』なんてセリフがあるが、勘違い先は「シンシナティ・キッド」ではないかな。

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2023-160M 「アル中女の肖像」☆☆★★

Saruchu原題:Bildnis einer Trinkerin
邦題:アル中女の肖像
時間:108分
公開:2023-08
製作年度:1878
製作国:西ドイツ
配給:プンクテ
製作総指揮:
製作:
監督:ウルリケ・オッティンガー
脚本:ウルリケ・オッティンガー
原作:
撮影:ウルリケ・オッティンガー
音楽:ペール・ラーベン
出演:タベア・ブルーメンシャイン、ルッツェ、マグダレーナ・モンテツマ、ニナ・ハーゲン、クルト・ラーブ、フォルカー・シュペングラー、エディ・コンスタンティーヌ、ウルフ・ボステル、マーティン・キッペンバーガー

2020年ベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞したドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガーが1970年代末から80年代にかけて発表した「ベルリン3部作」の第1作。1980年代の西ドイツでアート&ファッションのアイコン的存在であったタベア・ブルーメンシャインを主演に迎え、酒飲みの女の人生を描き出す。

共演にはパンク歌手のニナ・ハーゲン、「アルファヴィル」のエディ・コンスタンティーヌ、前衛的な芸術運動「Fluxus(フルクサス)」に参加したウルフ・ボステル、戦後ドイツを代表する芸術家マーティン・キッペンバーガーら多彩なキャストが集結。ブルーメンシャインが衣装も担当した。

アートすぎて置いてけ堀。ゴージャスなドレスをとっかえひっかえした金髪美女がベルリンの様々な場所で飲んだくれる話。ということだけは解った。
日本では2023年8月に劇場初公開。

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2023-159M 「ザ・フラッシュ」☆☆☆★

Sflash2023原題:The Flash
邦題:ザ・フラッシュ
時間:134分
公開:2023-06-16
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:トビー・エメリッヒ ウォルター・ハマダ ゲイレン・ベイスマン マリアンヌ・ジェンキンス
製作:バーバラ・ムスキエティ マイケル・ディスコ
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:クリスティーナ・ホドソン
原作:ジョン・フランシス・デイリー ジョナサン・ゴールドスタイン ジョビー・ハロルド
撮影:ヘンリー・ブラハム
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演:エズラ・ミラー(フラッシュ/バリー・アレン)、サッシャ・カジェ(スーパーガール/カーラ・ゾー=エル)、マイケル・シャノン(ゾッド将軍)、ロン・リヴィングストン(ヘンリー・アレン)、マリベル・ベルドゥ(ノラ・アレン)、カーシー・クレモンズ(アイリス・ウェスト)、アンチュ・トラウェ(ファオラ=ウル)、マイケル・キートン(バットマン/ブルース・ウェイン)、ベン・アフレック(バットマン/ブルース・ウェイン)

DCコミックス原作のヒーローが集結した「ジャスティス・リーグ」で本格的にスクリーンに登場した地上最速のヒーロー、フラッシュを主人公に描くアクションエンタテインメント。

地上最速のヒーロー、フラッシュことバリー・アレンは、そのスピードで時間をも超越し、幼いころに亡くした母と無実の罪を着せられた父を救おうと、過去にさかのぼって歴史を改変してしまう。そして、バリーと母と父が家族3人で幸せに暮らす世界にたどり着くが、その世界にはスーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは存在せず、バットマンは全くの別人になっていた。さらに、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍を率いて襲来し、地球植民地化を始めたことから、フラッシュは別人のバットマンや女性ヒーローのスーパーガールとともに世界を元に戻し、人々を救おうとするが……。

フラッシュ/バリー・アレン役は「ジャスティス・リーグ」から引き続きエズラ・ミラーが担当。1989年の「バットマン」と1992年の「バットマン リターンズ」でバットマンを演じたマイケル・キートンが約30年ぶりに同役に復帰して出演を果たした。「マン・オブ・スティール」でスーパーマンの宿敵ゾッド将軍を演じたマイケル・シャノンも同役で再び出演。スーパーガール役には長編映画初出演となる新鋭サッシャ・ガジェを抜てきした。メガホンをとったのは「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」のアンディ・ムスキエティ。

マルチバースにすれば何でもありのトレンド。過去を変えてのバタフライエフェクトの連鎖。母の死を救うという身勝手な思いが世界の時間軸を混乱させて、宇宙を破滅させる。という想像を絶しない平凡譚。ヒット映画の主役が違う世界、という小ネタをしつこく繰り返すのは、大団円のフリネタ。
まあティーンズの休暇用シネコンデートには丁度良い映画だな。

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2023-158M 「水は海に向かって流れる」☆☆☆

Smizuhauminimukatte邦題:水は海に向かって流れる
時間:123分
公開:2023-06-09
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:小西啓介 和田佳恵 高見洋平 出來由紀子 平体雄二
製作:
監督:前田哲
脚本:大島里美
原作:田島列島
撮影:池田直矢
音楽:羽毛田丈史
出演:広瀬すず、大西利空、高良健吾、當真あみ

田島列島の同名コミックを、広瀬すず主演、「そして、バトンは渡された」の前田哲監督のメガホンで実写映画化。

高校に入学した直達は、通学のため叔父・茂道の家に居候することに。しかし最寄り駅に迎えに来たのは、見知らぬ女性・榊さんだった。しかも案内されたのはシェアハウスで、会社員の榊さん、親に内緒で会社を辞めマンガ家になっていた叔父の茂道、女装の占い師・颯、海外を放浪する大学教授・成瀬ら、くせ者ぞろいの住人たちとの共同生活が始まる。いつも不機嫌そうだが気まぐれに美味しいご飯を振る舞ってくれる榊さんにいつしか淡い思いを抱くようになる直達だったが、彼と榊さんの間には思わぬ過去の因縁があった。

広瀬すずが榊さん役で主演を務め、「キングダム」の大西利空が直達、「横道世之介」の高良健吾が茂道、アニメ映画「かがみの孤城」で主人公の声を担当した當真あみが直達の同級生で颯の妹の楓を演じる。

テレビ東京の出資作品。
あまりにご都合主義的な登場人物の相関と接近遭遇は、原作の設定のせい?10歳も上の女性口説いてどうすんだ、というより外泊シーンは広瀬の淫行未遂。

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2023-157M 「続・社長紳士録」☆☆☆

Simg_1884邦題:続・社長紳士録
時間:95分
公開:1964-02-29
製作年度:1964
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:藤本真澄
監督:松林宗恵
脚本:笠原良三
原作:
撮影:西垣六郎
音楽:山本直純
出演:森繁久彌、久慈あさみ、岡田可愛、山本忠司、杉山直、小林桂樹、加東大介、三木のり平、司葉子、左卜全

「社長紳士録」の笠原良三がオリジナル・シナリオを執筆、「社長紳士録」の松林宗恵が監督したサラリーマンもの。撮影もコンビの西垣六郎。
大正製袋の小泉社長は新潟の北越瓦斯が化学肥料大量生産に入る情報をキャッチ。丁度、北越瓦斯柿沼重役が猿丸部長と同窓生なのを利用、小泉は猿丸と秘書の原田を連れて新潟に向った。新婚ホヤホヤの原田は、新潟から長距離電話をかけてお熱い所をみせれば小泉はいつもの浮気の虫をおこして新潟一の美人芸者菊千代とお楽しみ。大口取引きは成功して正式調印の同行で原田が留守の間、妻房代の幼馴染みの日当山が上京し泊りこむ始末。原田もきがきではない。一方小泉家の留守宅では夫の浮気が貞子にバレ、それが混線して原田の浮気として房代の耳に入ったから大変だ。そんな騒動の最中、親会社の大正製紙社長黒田が急病で入院。急いでかけつけた小泉に次期社長を言い渡した。無実の浮気の罪もとけ、小泉は一カ月世界製紙業界視察のため、旅立つことになった。歓送パーティの席上、螢の光の大合唱がいつまでも流れていった。

07:55 中村伸郎らと重役ゴルフトーナメントのシーン。
      置き石を「待ってほしい」という森繁。
      中村「ゴルフでもリプレースは反則だよ」と返答。

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2023-156M 「社長紳士録」☆☆☆

Simg_1885邦題:社長紳士録
時間:95分
公開:1964-01-03
製作年度:1964
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:藤本真澄
監督:松林宗恵
脚本:笠原良三
原作:
撮影:西垣六郎
音楽:山本直純
出演:森繁久彌、久慈あさみ、岡田可愛、山本忠司、杉山直、小林桂樹、加東大介、三木のり平、司葉子、左卜全

「香港クレージー作戦」の笠原良三がオリジナル・シナリオを執筆、「続社長外遊記」の松林宗恵が監督した社長シリーズの一編。撮影は「みれん」の西垣六郎。
秘書課長原田勉が待ち焦れた結婚式の当日、媒酌人、大正製紙常務小泉礼太郎が、大正製袋新社長に就任が決り、またまた、お流れとなった。猿丸部長の提案で新社長の歓迎パーティが、クラブパピヨンで開かれた。折りしも開店記念日と重り、マダム京子もすこぶるごきげんがよい。記念行事の椅子とりゲームの特賞サービスは、マダムのキッスと決まった。最初はしりごんでいた礼太郎も、ライバル赤羽製袋の中西社長が出場とあって発奮したが、尾底骨を打って失格する破目となってしまった。翌日、社長第一日目を、足を引きずりながら出勤した礼太郎に、富岡営業部長が、鹿児島県下の南国澱粉から契約御破算の知らせがあったと聞いた。その裏には赤羽製袋があるとか、礼太郎にとってケツ圧のあがることばかりだとうとう人間ドックに入る決意をした。一方原田は、長年の恋人房代と富岡媒酌人代理の司会のもとゴールインした。途中、人間ドックで診断の結果、一千人に一人という肉体の持ち主と折紙をつけられた礼太郎からはなむけの言葉が送られた。礼太郎は早速仕事にハッスルして南国澱粉社長日田山隼人と交渉を始めた。しかしこの隼人がまた大変な変り者で、ひとすじ縄でゆかぬ男。礼太郎の横に鹿児島NO・1のはま勇をはべらせるかと思えば、別の座敷では、赤羽製袋中西社長が歓待されているという、ふたまたかけたやり方だ。そんな隼人の出方をよそに、礼太郎は、はま勇とホテルへ。ところが、丁度新婚旅行に来た原田と房代にばったり出会って、悪戦苦闘の態。べロベロに酔った猿丸と、前途多難な交渉旅行ではある。

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2023-155M 「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」☆☆☆★★★

Sqteiganiaisareta原題:QT8: The First Eight
邦題:クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男
時間:101分
公開:2023-08-11
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:ショウゲート
製作総指揮:ベロニカ・“リキ”・ラッシング アレン・ギルマー ロバート・C・マクガー ロランヌ・ラム
製作:タラ・ウッド ジェイク・ゾートマン
監督:タラ・ウッド
脚本:タラ・ウッド
原作:
撮影:ジェイク・ゾートマン
音楽:タイラー・ウェンツェル
出演:タラ・ウッド。サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツ、カート・ラッセル、ティム・ロス、イーライ・ロス、ジェイミー・フォックス

QTに打ちのめされっぱなしの深堀系QTファンが泣いて喜ぶドキュメンタリー。あと一作かあ。
「パルプフィクション」のパルムドールを発表したのがイーストウッドだったことを初めて知った。

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2023-154M 「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」☆☆☆

Saobuta2019邦題:青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
時間:89分
公開:2019-06-15
製作年度:2019
製作国:日本
配給:アニプレックス
製作総指揮:
製作:
監督:増井壮一
脚本:横谷昌宏
原作:鴨志田一
撮影:
音楽:fox capture plan
出演:石川界人(梓川咲太)、瀬戸麻沙美(桜島麻衣)、水瀬いのり(牧之原翔子)、東山奈央(古賀朋絵)、種崎敦美(双葉理央)、内田真礼(豊浜のどか)、久保ユリカ(梓川花楓)

「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のタイトルでテレビアニメ化もされた鴨志田一による人気ライトノベル「青春ブタ野郎」シリーズの初の劇場版。同名の原作小説第6巻と第7巻「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」の内容をアニメ化した。藤沢に暮らす高校2年生の梓川咲太は、先輩で恋人の桜島麻衣と心踊る日々を過ごしていたが、そんな咲太の前に、初恋相手の牧之原翔子が現れる。しかも翔子はなぜか「中学生」と「大人」の2人が存在していた。ひょんなことから一緒に暮らすことになった大人の翔子に咲太は翻弄され、結果として麻衣との関係もぎくしゃくしてしまう。そんな中、中学生の翔子が重い病気を患っていることがわかり……。声の出演は石川界人、瀬戸麻沙美、水瀬いのり。

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2023-153M 「エリザベート 1878」☆☆☆★

Selizabate1878原題:Corsage
邦題:エリザベート 1878
時間:114分
公開:2023-08-25
製作年度:2022
製作国:オーストリア・ルクセンブルク・ドイツ・フランス
配給:トランスフォーマー、ミモザフィルムズ
製作総指揮:ビッキー・クリープス
製作:アレクサンダー・グレール ヨハンナ・シェルツ
監督:マリー・クロイツァー
脚本:マリー・クロイツァー
原作:
撮影:ジュディス・カウフマン
音楽:カミーユ
出演:ヴィッキー・クリープス、フローリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ローレンツ、マヌエル・ルバイ、フィネガン・オールドフィールド、コリン・モーガン

「ファントム・スレッド」のビッキー・クリープスが19世紀オーストリアの皇妃エリザベートを演じ、2022年・第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀演技賞に輝いた伝記ドラマ。ヨーロッパ宮廷一の美貌と称されたエリザベートの40歳の1年間にスポットを当て、若さや美しさという基準のみで存在価値を測られてきた彼女の知られざる素顔を大胆な解釈で描き出す。

1877年のクリスマスイブに40歳の誕生日を迎えたエリザベートは、世間のイメージを維持するために奮闘を続けながらも、厳格で形式的な公務に窮屈さを感じていた。人生に対する情熱や知識への渇望、若き日のような刺激を求める彼女は、イングランドやバイエルンを旅して旧友や元恋人を訪ねる中で、誇張されたイメージを打ち破ってプライドを取り戻すべく、ある計画を思いつく。

オーストリアの気鋭マリー・クロイツァーが監督・脚本を手がけた。

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2023-152M 「憧れを超えた侍たち 世界一への記録 」☆☆☆☆

Swbc2022邦題:憧れを超えた侍たち 世界一への記録
時間:130分
公開:2023-06-02
製作年度:2023
製作国:日本
配給:アスミック・エース、J SPORTS
製作総指揮:
製作:
監督:三木慎太郎
脚本:
原作:
撮影:三木慎太郎
音楽:あいみょん
出演:窪田等、侍ジャパントップチーム

野球日本代表チーム「侍ジャパン」が、2023年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝するまでの軌跡をたどったドキュメンタリー。2017年の「あの日、侍がいたグラウンド」、2020年の「侍の名のもとに 野球日本代表 侍ジャパンの800日」に続き、WBCに挑む侍ジャパンに密着したドキュメンタリーの第3弾。

2021年12月、栗山英樹が侍ジャパン監督に就任した。誰よりも野球を愛し、選手を愛する指揮官は「世界一」を目標に掲げ、2023年3月開催のWBCに向けて進んでいく。

3大会14年ぶりのWBC優勝を勝ち取った、史上最強と言われる侍ジャパンがいかにして誕生したのか。代表選手30人の選考会議もカメラに収め、大会直前に行われた宮崎合宿、本大会ベンチやロッカーでの様子、選手の苦悩や葛藤、そして歓喜の瞬間まで、チーム専属カメラだからこそ捉えることのできた貴重な映像の数々で振り返っていく。
あっという間に満席になる大ヒット!のようだ。大谷効果でもあるのだろう。そりゃあ大画面で観たいわさ。

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2023-151M 「渇水」☆☆☆★

Skassui邦題:渇水
時間:100分
公開:2023-06-02
製作年度:2023
製作国:日本
配給:KADOKAWA
製作総指揮:
企画プロデュース:白石和彌
製作:堀内大示 藤島ジュリーK. 徳原重之 鈴木仁行 五十嵐淳之
監督:高橋正弥
脚本:及川章太郎
原作:河林満
撮影:袴田竜太郎
音楽:向井秀徳
出演:生田斗真(岩切俊作)、門脇麦(小出有希)、磯村勇斗(木田拓次)、山崎七海(小出恵子)、柚穂(小出久美子)、宮藤官九郎(伏見)、宮世琉弥(今西)、吉澤健(坂上)、池田成志(佐々木課長)、篠原篤(大林)、柴田理恵(竹内)、森下能幸(石川)、田中要次(細川)、大鶴義丹(加東刑事)、尾野真千子(岩切和美)

「凶悪」「孤狼の血」などを送り出してきた白石和彌監督が初プロデュースを手がけ、生田斗真を主演に迎えて送る人間ドラマ。作家・河林満の名編「渇水」を原作に、心の渇きにもがく水道局職員の男が幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻していく姿を描く。

市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。

監督は、岩井俊二監督作や宮藤官九郎監督作で助監督を務めてきた高橋正弥。

もしこの作品の脚本を渡されて、出資を誘われれば「今回はご縁がなかったと」謝絶する。本が悪いわけでなく、キャスティングはまあまあではある。しかしテーマが一言で説明しづらい、さらにそれを映像で観客の『腑に落ちる』カタルシスとして描きづらい、という一点で、乗れない。まあ、そういうことだ。

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2023-150M 「イビルアイ」☆☆☆

Seveleye原題:Mal de ojo
邦題:イビルアイ
時間:100分
公開:2023-07-28
製作年度:2022
製作国:メキシコ
配給:AMGエンタテインメント
製作総指揮:
製作:
監督:アイザック・エスバン
脚本:アイザック・エスバン ジュニア・ロザリオ エドガー・サン・フアン
原作:
撮影:イシ・サルファティ
音楽:カミラ・ウボルディ
出演:オフェリア・メディーナ、パオラ・ミゲル、サマンサ・カスティージョ

メキシコで3週連続トップ10入り世界各地の映画祭を席捲した鬼才アイザック・エスバン監督最新作。
13歳の少女ナラが祖母の不可解な行動から祖母が人間ではない何者かであることを疑い始め、恐怖に怯えながら隠された秘密を暴いていく“セレモニー・スリラー”。

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2023-149M 「苦い涙」☆☆☆★

Snigainamida原題:Peter von Kant
邦題:苦い涙
時間:85分
公開:2023-06-02
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:セテラ・インターナショナル
製作総指揮:
製作:フランソワ・オゾン
監督:フランソワ・オゾン
脚本:フランソワ・オゾン
原作:ライナー・ベルナー・ファスビンダー
撮影:マニュエル・ダコッセ
音楽:クレモン・デュコル
出演:ドゥニ・メノーシェ(ピーター・フォン・カント)、イザベル・アジャーニ(シドニー・フォン・グラーゼナプ)、ハリル・ガルビア(アミール・ベンサレム)、ハンナ・シグラ(ローズマリー)、ステファン・クレポン(カール)、アマンテ・オーディアール(ガブリエル(ガビ))

フランスの名匠フランソワ・オゾンが、ドイツのライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が1972年に手がけた「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」を現代風にアレンジし、美青年に恋した映画監督の姿をシニカルかつユーモアたっぷりに描いたドラマ。

恋人と別れたばかりで落ち込んでいた有名映画監督ピーター・フォン・カントのアパルトマンに、親友である大女優シドニーがアミールという青年を連れて訪ねてくる。艶やかな美しさのアミールにすっかり心を奪われたピーターは、彼を自分のアパルトマンに住まわせ、映画界で活躍できるよう手助けするが……。

「ジュリアン」のドゥニ・メノーシェがピーター役で主演を務め、「王妃マルゴ」のイザベル・アジャーニが大女優シドニー、「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」にも出演したハンナ・シグラがピーターの母を演じる。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。

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2023-148M 「怪物」☆☆☆★★★

Skaibutsu邦題:怪物
時間:125分
公開:2023-06-02
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東宝、ギャガ
製作総指揮:
製作:市川南 依田巽 大多亮 潮田一 是枝裕和
監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
原作:
撮影:近藤龍人
音楽:坂本龍一
出演:安藤サクラ(麦野早織)、永山瑛太(保利道敏)、黒川想矢(麦野湊)、柊木陽太(星川依里)、高畑充希(鈴村広奈)、角田晃広(正田文昭)、中村獅童(星川清高)、田中裕子(伏見真木子)

「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。音楽は、「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、2023年3月に他界した作曲家・坂本龍一が手がけた。

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され脚本賞を受賞。また、LGBTやクィアを扱った映画を対象に贈られるクィア・パルム賞も受賞している。

 今年のカンヌ国際映画祭で脚本賞。クィア・パルム賞も受賞。まあ、そういう香りも漂うが、思春期前の性が未分化なお年頃の話である。奇しくも同様なテーマで『クローズ』という作品が7月の公開を待っているが、こちらもカンヌでカメラ・ドール賞を受賞している。
「家族」であることをギリギリ耐えて維持してきたこれまでの是枝監督が「家族を諦めた。」のかもしれない。
構造が『羅生門』(黒澤明監督)を連想させるとして、様々に語れるだろうが、そのあたりはプロの映画評論家に任せる。

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2023-147M 「ほつれる」☆☆☆★

Shotsureru邦題:ほつれる
時間:90分
公開:2023-09-08
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:
監督:加藤拓也
脚本:加藤拓也
原作:
撮影:
音楽:
出演:門脇麦、田村健太郎、染谷将太、黒木華

今様なる不倫ドラマ。真っ当な家族が出てこない。というか、何が真っ当か、昭和爺には令和は理解不能である。

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