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2023-127M 「セールス・ガールの考現学」☆☆☆

Ssalesgirl原題:Khudaldagch ohin
邦題:セールス・ガールの考現学
時間:121分
公開:2023-04-28
製作年度:2021
製作国:モンゴル
配給:ザジフィルムズ
製作総指揮:
製作:ジャンチブドルジ・センゲドルジ
監督:ジャンチブドルジ・センゲドルジ
脚本:ジャンチブドルジ・センゲドルジ
原作:
撮影:
音楽:ドゥルグーン・バヤスガラン
出演:バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル(サロール)、エンフトール・オィドブジャムツ(カティア)、サラントヤー・ダーガンバト(サロールの母親)、バザルラグチャー(サロールの父親)、バヤルマー・フセルバータル(ナモーナ)、ガンバヤル・ガントグトフ(トブドルジ)、ツェルムーン・オドゲレル(アノジン)

アダルトグッズショップで働くことになった女性の成長をユーモアたっぷりに描き、第20回ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルでグランプリに輝いたモンゴル映画。

モンゴルの首都ウランバートルで家族と暮らしながら大学で原子工学を学ぶサロールは、ひょんなことから怪しげなアダルトグッズショップでアルバイトすることに。人生経験豊富な女性オーナーのカティアが営むその店には大人のオモチャが所せましと並んでおり、毎日さまざまなタイプの客たちがやって来る。サロールはカティアや客たちとの交流を通して、自分らしく生きることを学んでいく。

オーディションで300人の中から選ばれたバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルが映画デビュー作にして主演を務め、モンゴルを代表するベテラン俳優エンフトール・オィドブジャムツがオーナーのカティアを演じた。

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2023-126M 「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」☆☆☆★★

Ssupermario2023原題:The Super Mario Bros. Movie
邦題:ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
時間:94分
公開:2023-04-28
製作年度:2023
製作国:アメリカ・日本
配給:東宝東和
製作総指揮:
製作:クリス・メレダンドリ 宮本茂
監督:アーロン・ホーバス マイケル・ジェレニック
脚本:マシュー・フォーゲル
原作:
撮影:
音楽:ブライアン・タイラー
出演:クリス・プラット(マリオ)、アニャ・テイラー=ジョイ(ピーチ姫)、チャーリー・デイ(ルイージ)、ジャック・ブラック(クッパ)、キーガン=マイケル・キー(キノピオ)、セス・ローゲン(ドンキーコング)、フレッド・アーミセン(クランキーコング)、ケヴィン・マイケル・リチャードソン(カメック)、セバスティアン・マニスカルコ(ブラッキー)

世界的人気の任天堂のアクションゲーム「スーパーマリオ」シリーズを、「怪盗グルー」「ミニオンズ」「SING シング」シリーズなどのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオと任天堂が共同でアニメーション映画化。イルミネーション創業者で「怪盗グルー」シリーズなどを送り出してきたプロデューサーのクリス・メレダンドリと、マリオの生みの親でもある任天堂の宮本茂が製作に名を連ねる。

ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージが、謎の土管を通じて魔法に満ちた世界に迷い込む。はなればなれになってしまった兄弟は、絆の力で世界の危機に立ち向かう。マリオとルイージに加え、ピーチ姫、クッパ、キノピオ、ドンキーコング、ヨッシーなど原作ゲームシリーズでおなじみのキャラクターが多数登場する。

監督は「ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー」でタッグを組んだアーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニック、脚本は「ミニオンズ フィーバー」のマシュー・フォーゲル。オリジナル版の声の出演には、マリオにクリス・プラット、ピーチ姫にアニヤ・テイラー=ジョイ、ルイージにチャーリー・デイ、クッパにジャック・ブラックら。

やはりコイツは3Dアイマックをチョイスすべき作品だろう。
イルミネーションがマリオを作り上げるクオリティの見事さ。全米でヒットするのも、ジヤパンコンテンツとはいえ納得の逸品。ドンキーコングからマリオカートと任天堂のご馳走満点。エンドクレジットの後のお土産もワクワクさせる。オリジナル音声でみたが、ジャック・ブラックがノリノリだった。

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2023-125M 「せかいのおきく」☆☆☆★★

Ssekainookiku邦題:せかいのおきく
時間:89分
公開:2023-04-28
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東京テアトル、U-NEXT、リトルモア
製作総指揮:
製作:近藤純代
監督:阪本順治
脚本:阪本順治
原作:
撮影:笠松則通
音楽:安川午朗
出演:黒木華(おきく)、寛一郎(中次)、池松壮亮(矢亮)、眞木蔵人(孝順)、佐藤浩市(源兵衛)、石橋蓮司(孫七)

「北のカナリアたち」「冬薔薇(ふゆそうび)」などの阪本順治監督が、黒木華を主演に迎えて送る青春時代劇。

江戸時代末期、厳しい現実にくじけそうになりながらも心を通わせることを諦めない若者たちの姿を、墨絵のように美しいモノクロ映像で描き出す。武家育ちである22歳のおきくは、現在は寺子屋で子どもたちに読み書きを教えながら、父と2人で貧乏長屋に暮らしていた。ある雨の日、彼女は厠のひさしの下で雨宿りをしていた紙屑拾いの中次と下肥買いの矢亮と出会う。つらい人生を懸命に生きる3人は次第に心を通わせていくが、おきくはある悲惨な事件に巻き込まれ、喉を切られて声を失ってしまう。
中次を寛一郎、矢亮を池松壮亮が演じ、佐藤浩市、眞木蔵人、石橋蓮司が共演。

章立てのラストカットがcolorとなる、古き懐かしきATGの低予算パートカラー作品の趣き。まあ、主人公らの仕事はカラーで見たくはないが。

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2023-124M 「ラ・ジュテ」☆☆☆★★

Slajute 原題:LA JETEE
邦題:ラ・ジュテ
時間:29分
公開:2000
製作年度:1962
製作国:フランス
配給:アップリンク
製作:アナトール・ドーマン
監督:クリス・マルケル
脚本:クリス・マルケル
撮影:ジャン・チアボー
音楽:トレヴァー・ダンカン
出演:エレーヌ・シャトラン 、ジャック・ルドー 、ダフォ・アニシ

2006年にDVDで観て以来の17年ぶり。ゴールデン街の店名にもなっている名作実験映画。Netflix配信の奥深さかな。

「12モンキーズ」がこの映画にインスパイアされたっていうけど、リメイクって言ってもいいくらいかも。30分くらいのスチール構成っていう超実験的アート映画がブルース・ウィリスのSF活劇になってしまうんだから商業映画って凄い。ただ、この「ラ・ジュテ」の方がイメージを観客にほとんど委ねた作り方になってるから、映画のもつ不条理やテーマ性が緊張感をもって伝わってくる。特に「記憶」っていう曖昧な「脳ニューロンの気ままなスイッチング現象」にまつわる部分。仏教でいう「解脱」にちかいものを目的にしながら永遠に同じ「時間」を繰り返す宿命への諦観が、「実存」の不確定性という結末として描かれるから観客の「不安」を極限まで高めていく。映画そのものに説明されるわけじゃなくて(スチールだけなんだものね)、観客の脳内でイメージが増幅するっていう暴力性で、ホラー映画に近い傷がのこってしまいそう。

近未来、廃墟のパリを舞台に少年期の記憶に取り憑かれた男の時間と記憶をめぐる、静止した膨大なモノクロ写真の連続(通常どおり撮影したフィルムをストップモーション処理している)で構成された、“フォトロマン”と称される短編。95年、のテリー・ギリアム監督の「12モンキーズ」は本作を原案にしている。特殊上映の形で何度か上映はされてきたが、正式な劇場公開は今回が初めて。監督・脚本・撮影はヌーヴェル・ヴァーグ期、アラン・レネ、ジャック・ドゥミ、アニエス・ヴァルダら左岸派(ゴダール、トリュフォーらの活動拠点の“カイエ・デュ・シネマ”編集部がセーヌ右岸にあったため、比較してこう呼ばれた)の代表格の映画作家、クリス・マルケル(「ベトナムから遠く離れて」「サン・ソレイユ」ほか)。製作はアナトール・ドーマン。音楽は「脱出者を追え」(54、ジョゼフ・ロージー監督)「プラン9 フロム・アウター・スペース」(59、エド・ウッド監督※ノンクレジット)のトレヴァー・ダンカン。編集は「帰らざる夜明け」「銀行」のジャン・ラヴェル。美術はジャン=ピエール・シュドル。写真はジャン・シアポー。朗読はジャン・ネグロニ。出演はエレーヌ・シャトラン、ダヴォス・ハニッヒほか。

 

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2023-123M 「羅生門」☆☆☆★★★

Srashomon邦題:羅生門
時間:88分
公開:1950-08-26
製作年度:1950
製作国:日本
配給:角川映画
製作総指揮:
製作:箕浦甚吾 本木荘二郎
監督:黒澤明
脚本:黒澤明 橋本忍
原作:芥川龍之介
撮影:宮川一夫
音楽:早坂文雄
出演:三船敏郎、京マチ子、志村喬、森雅之、千秋実、本間文子、上田吉二郎、加東大介

世界にクロサワの名を知らしめた歴史的作品。原作は芥川龍之介の短編「藪の中」。平安時代、都にほど近い山中で貴族女性が山賊に襲われ、供回りの侍が殺された。やがて盗賊は捕われ裁判となるが、山賊と貴族女性の言い分は真っ向から対立する。検非違使は巫女の口寄せによって侍の霊を呼び出し証言を得ようとする、それもまた二人の言い分とは異なっていた……。豪雨に浮き立つ羅生門の造形美、立ち回りシーンの迫力、生き生きとした役者たちの演技などすべてが印象深い作品。ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、黒澤明の出世作である。米アカデミー協会の全面的バックアップを受け、映像とサウンドを修復した「デジタル完全版」が2008年に公開された。

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2023-122M 「マーダー・ミステリー2」☆☆☆★

Smudermis2原題:Murder Mystery 2
邦題:マーダー・ミステリー2
時間:90分
公開:2023-03-31
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:Netflix
製作総指揮:バリー・ベルナルディ ケビン・グレイディ ジュリー・ゴールドスタイン ルーカス・スミス ボー・フリン シャーリーズ・セロン ベス・コノ ティム・ハーリヒー カイル・ニューアチェック
製作:アダム・サンドラー ジェニファー・アニストン トリップ・ビンソン ジェームズ・D・スターン ジェームズ・バンダービルト A・J・ディックス アレン・コバート
監督:ジェレミー・ガレリック
脚本:ジェームズ・バンダービルト
原作:
撮影:ボジャン・バゼリ
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン、マーク・ストロング、アディール・アクタル、メラニー・ロラン、ジョディ・ターナー=スミス、ジョン・カニ

ハネムーン中に殺人事件に巻き込まれた夫婦を描く『マーダー・ミステリー』の続編。友人の結婚式に招かれた探偵夫婦が、思いも寄らない誘拐事件に見舞われる。監督は『ベストマン -シャイな花婿と壮大なる悪夢の2週間-』などのジェレミー・ガレリック。夫婦役のアダム・サンドラーとジェニファー・アニストン、アディール・アクタルらが続投するほか、『キック・アス』などのマーク・ストロング、『イングロリアス・バスターズ』などのメラニー・ロランらが出演する。
15年越しのハネムーンの最中に殺人事件に巻き込まれてから4年。ニックとオードリーのスピッツ夫妻(アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン)は、立ち上げた探偵事務所の運営に日々奮闘していた。ある日、二人は友人のマハラジャがプライベートアイランドで挙げる結婚式に招待されるが、祝宴のさなかにマハラジャが誘拐されてしまう。さらに二人は、マハラジャの身代金を届けるためフランス・パリへ向かう羽目になる。
Netflixで2023年3月31日から配信。

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2023-121M 「マーダー・ミステリー」☆☆☆★

Smudermis原題:Murder Mystery
邦題:マーダー・ミステリー
時間:97分
公開:2019-06-14
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:Netflix
製作総指揮:ジェニファー・アニストン バリー・ベルナルディ ジュリー・ゴールドスタイン ルーカス・スミス ボー・フリン シャーリーズ・セロン ベス・コノ
製作:アダム・サンドラー アレン・コバート トリップ・ビンソン ジェームズ・D・スターン ジェームズ・バンダービルト A・J・ディックス
監督:カイル・ニューアチェック
脚本:ジェームズ・バンダービルト
原作:
撮影:アミール・モクリ
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン、ルーク・エヴァンス、ジェマ・アータートン、アディール・アクタル、ルイス・ヘラルド・メンデス、ダニー・ブーン、テレンス・スタンプ、忽那汐里

ヨーロッパ旅行中に殺人事件に巻き込まれたアメリカ人夫婦が真犯人を探すべく奔走する姿を、アダム・サンドラー&ジェニファー・アニストン共演で描いたコメディドラマ。結婚15周年を迎える警官の夫ニックとミステリー小説好きな妻オードリーは、ずっと先延ばしにしてきたハネムーンを実現させるためヨーロッパ旅行へ出かけることに。飛行機内で知り合った大富豪チャールズと意気投合した2人は、彼の叔父マルコムが主催する船上パーティに招待される。セレブが集まるゴージャスなパーティに大はしゃぎするニックとオードリーだったが、船内でマルコムが何者かに殺害される事件が発生。刑事から容疑者扱いされた2人は、自らの手で真犯人を探し出すべく立ち上がる。共演に「美女と野獣」のルーク・エバンス、「007 慰めの報酬」のジェマ・アータートン、「デッドプール2」の忽那汐里。Netflixで2019年6月14日から配信。

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2023-120M 「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩」☆☆☆★

Scarolofthebell原題:Carol of the Bells
邦題:キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩
時間:122分
公開:2023-07-07
製作年度:2021
製作国:ウクライナ・ポーランド
配給:彩プロ
製作総指揮:
製作:アーテム・コリウバイエフ マクシム・レスチャンカ タラス・ボサック
監督:オレシア・モルグレッツ=イサイェンコ
脚本:クセニア・ザスタフスカ
原作:
撮影:エフゲニー・キレイ
音楽:ホセイン・ミルザゴリ
出演:ヤナ・コロリョーバ、アンドリー・モストレーンコ、ヨアンナ・オポズダ、ポリナ・グロモバ、フルィスティーナ・オレヒブナ・ウシーツカ

第2次世界大戦下のポーランドを舞台に、同じ家で暮らすことになったウクライナ人、ポーランド人、ユダヤ人の3家族の姿を描くドラマ。戦争に翻弄(ほんろう)される人々が、ウクライナ民謡から生まれた楽曲「キャロル・オブ・ザ・ベル」を支えに苦境を生き抜こうとする。監督はドキュメンタリーなどに携わってきたオレシア・モルグレッツ=イサイェンコ。『スナイパー コードネーム:レイブン』などのアンドレイ・モストレンコ、ヤナ・コロリョーヴァ、ヨアンナ・オポズダらが出演する。
1939年、ポーランド領スタニスワヴフ(現ウクライナのイヴァーノ=フランキーウシク)。ユダヤ人一家が暮らす家に、ウクライナ人とポーランド人の一家が越してくる。ウクライナ人の娘は歌が得意で、歌うと幸せが訪れると信じて「キャロル・オブ・ザ・ベル」を度々歌っていた。やがて第2次世界大戦が始まり、ポーランド人とユダヤ人の親たちが連行された後、ウクライナ人の母はわが子と分け隔てなく、残された子供たちの面倒を見る。戦況が悪化し、ナチス・ドイツによって夫が殺されるが、彼女はそんなときに出会ったドイツ人の子供も戦火から守ろうとする。

戦争で一番犠牲になるのは子供たちだろう。親たちがさまざまな理由で理不尽に消されていき、残るのは子供たちだけ。様々な民族のそんな子供たちが縋るのが「音楽」。というあたりで、シネスイッチ銀座あたりならよだれがでるビジュアルとモチーフだろう。

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2023-119M 「CLOSE/クロース」☆☆☆

Sclose原題:Close
邦題:CLOSE/クロース
時間:104分
公開:2023-07-14
製作年度:2022
製作国:ベルギー・フランス・オランダ
配給:クロックワークス、STAR CHANNEL MOVIES
製作総指揮:
製作:ディルク・インペンス
監督:ルーカス・ドン
脚本:ルーカス・ドン アンジェロ・タイセンス
原作:
撮影:フランク・バン・デン・エーデン
音楽:バランタン・アジャジ
出演:エデン・ダンブリン、グスタフ・ドゥ・ワール、エミリー・ドゥケンヌ

トランスジェンダーの主人公がバレリーナを目指す姿を描いた「Girl ガール」でカンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)を受賞したルーカス・ドン監督が、13歳の2人の少年に起こる関係の変化を描いた長編第2作。

13歳のレオとレミは、学校でも放課後でも一緒に時間を過ごす大親友だった。しかし、ある時、2人の親密すぎる間柄をクラスメイトにからかわれたことで、レオはレミへの接し方に戸惑い、そっけない態度をとってしまう。そのせいで気まずい雰囲気になる中、2人は些細なことで大ゲンカをしてしまい……。

第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、グランプリを受賞(クレール・ドゥニの「Stars at Noon」と同時受賞)。第80回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞、第95回アカデミー賞でも国際長編映画賞にノミネートされた。

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2023-118M 「レッド・ロケット」☆☆☆★★

Sredrocket原題:Red Rocket
邦題:レッド・ロケット
時間:130分
公開:2023-04-21
製作年度:2021
製作国:アメリカ
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:アリソン・コーエン ベン・ブラウニング グレン・バスナー ジャッキー・シェヌー ミラン・ポペルカ
製作:ショーン・ベイカー アレックス・ココ サマンサ・クァン アレックス・サックス ツォウ・シンチン
監督:ショーン・ベイカー
脚本:ショーン・ベイカー クリス・バーゴッチ
原作:
撮影:ドリュー・ダニエルズ
音楽:
出演:サイモン・レックス(マイキー)、ブリー・エルロッド(レクシー)、スザンナ・サン(ストロベリー)、ブレンダ・ダイス(リル)、イーサン・ダーボーン(ロニー)、ジュディ・ヒル(レオンドリア)、ブリトニー・ロドリゲス(ジューン)、マーロン・ランバート(アーネスト)

「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」で支持を集めた米インディペンデント界の俊英ショーン・ベイカー監督が、口先だけの元ポルノスターの男を主人公に、社会の片隅で生きる人々を鮮やかに描いたヒューマンドラマ。

2016年のアメリカ、テキサス。元ポルノスターでいまは落ちぶれて無一文のマイキーは、故郷である同地に舞い戻ってくる。そこに暮らす別居中の妻レクシーと義母リルに嫌われながらも、なんとか彼女たちの家に転がり込んだが、長らく留守にしていた故郷に仕事はなく、昔のつてでマリファナを売りながら生計を立てている。そんなある日、ドーナツ店で働くひとりの少女との出会いをきっかけに、マイキーは再起を夢みるようになるのだが……。

実際に過去にポルノ出演経験があり、その映像が流出したことで一時表舞台から姿を消していたこともあるサイモン・レックスがマイキー役を演じ、インディペンデント・スピリット・アワードやロサンゼルス批評家協会賞などで主演男優賞を受賞。共演は、主に舞台で活躍してきたブルー・エルロッドと、ベイカー監督が映画館でスカウトした新人スザンナ・サン。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

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2023-117M 「ヴィレッジ」☆☆☆★

Svillage2023邦題:ヴィレッジ
時間:120分
公開:2023-04-21
製作年度:2023
製作国:日本
配給:KADOKAWA、スターサンズ
製作総指揮:
製作:河村光庸
監督:藤井道人
脚本:藤井道人
原作:
撮影:川上智之
音楽:岩代太郎
出演:横浜流星(片山優)、黒木華(中井美咲)、一ノ瀬ワタル(大橋透)、奥平大兼(筧龍太)、作間龍斗(中井恵一)、淵上泰史、戸田昌宏、矢島健一、杉本哲太(丸岡勝)、西田尚美(片山君枝)、木野花(大橋ふみ)、中村獅童(大橋光吉)、古田新太(大橋修作)

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督のオリジナル脚本を、横浜流星主演で映画化したヒューマンサスペンス。「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」「空白」などを手がけ、2022年6月に他界した河村光庸プロデューサーの最後のプロデュース作品。

美しい集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優は、村の伝統として受け継がれてきた神秘的な薪能に魅せられ、能教室に通うほどになっていた。しかし、村にゴミの最終処分場が建設されることになり、その建設をめぐるある事件によって、優の人生は大きく狂っていく。母親が抱えた借金の返済のため処理施設で働くことになった優は、仲間内からいじめの標的となり、孤独に耐えながら希望のない毎日を送る。そんな片山の日常が、幼なじみの美咲が東京から戻ったことをきっかけに大きく動き出す。

優役を横浜、美咲役を黒木華が演じるほか、古田新太、中村獅童 、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、杉本哲太らが顔をそろえる。

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2023-116M 「午前4時にパリの夜は明ける」☆☆★★★

Slespassangersdelanuit 原題:Les passagers de la nuit
邦題:午前4時にパリの夜は明ける
時間:111分
公開:2023-04-21
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:エブ・フランソワ・マシュエル
製作:ピエール・ガイヤール
監督:ミカエル・アース
脚本:ミカエル・アース モード・アメリーヌ マリエット・デゼール
原作:
撮影:セバスティアン・ビュシュマン
音楽:アントン・サンコー
出演:シャルロット・ゲンズブール(エリザベート)、キト・レイヨン=リシュテル(マチアス)、ノエ・アビタ(タルラ)、メーガン・ノーサム(ジュディット)、ティボー・ヴァンソン(ユーゴ)、エマニュエル・ベアール(ヴァンダ・ドルヴァル)、ロラン・ポワトルノー(マニュエル・アゴスティニ)、ディディエ・サンドル(ジャン)、リリット・グラミュグ(レイラ)、カリスト・ブロワザン=ドゥタズ(カルロス)、エリック・フェルドマン(ドミ)、オフェリア・コルプ(マリ=ポール)、ラファエル・ティエリ(フランシス)、ゾエ・ブリュノ(教師)

1980年代のパリを舞台に、ある家族が7年にわたって織りなす物語をつづった人間ドラマ。

1981年、パリの街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気に満ちていた。そんな中、エリザベートは夫と別れ、子どもたちを1人で養うことに。深夜放送のラジオ番組の仕事に就いたエリザベートは、そこで家出少女のタルラと出会い自宅へ招き入れる。タルラとの交流を通し、エリザベートや子どもたちの心は徐々に変化していく。

「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブールが主演を務め、人生に訪れる様々な変化を乗り越えながら前へ進んでいく等身大の女性を演じる。共演に「8人の女たち」のエマニュエル・ベアール。「アマンダと僕」「サマーフィーリング」のミカエル・アースが監督を務めた。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

舞台が80年代前半から数年間というドラマだが、時代の郷愁くささがおしつけがましく乗れない。ミカエル・アース監督が1975年生まれで、作品舞台の時代は小学生くらい。そんな当時のガキが大人を憧れて見ていて、そんな妄想を映画にしちまった、フランスの中2病患者。タルラ役のノエ・アビタがエキゾチックで良い雰囲気だった。しかし監督が思い入れたっぷりに造形しているので、ある意味、気持ち悪い。まるで、監督のオカズをみせつせられているようで。

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2023-115M 「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」☆☆☆★

Storive2邦題:東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命
時間:90分
公開:2023-04-21
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:
製作:大多亮 高橋雅美 高見洋平
監督:英勉
脚本:高橋泉
原作:和久井健
撮影:江崎朋生
音楽:やまだ豊
出演:北村匠海(タケミチ)、山田裕貴(ドラケン)、杉野遥亮(ナオト)、今田美桜(ヒナタ)、眞栄田郷敦(ミツヤ)、清水尋也(ハンマ)、磯村勇斗(アッくん)、永山絢斗(場地圭介(バジ))、村上虹郎(羽宮一虎(カズトラ))、高杉真宙(松野千冬(チフユ))、間宮祥太朗(キサキ)、吉沢亮(マイキー)

和久井健の人気コミックを北村匠海主演で実写映画化した大ヒット作「東京リベンジャーズ」の続編2部作の第1部。

命を救えたはずのヒナタが、凶悪化した東京卍會によってタケミチの目の前で再び殺されてしまった。かつてマイキー、ドラケン、場地、三ツ谷、パーちん、一虎の6人が結成した東京卍會。しかしある悲しい事件が起こり、彼らの固い絆は引き裂かれてしまう。東京卍會と敵対する芭流覇羅(バルハラ)の幹部になった一虎と、敵側に寝返った場地。タケミチはマイキーの親友でもある場地を東京卍會に連れ戻すことがヒナタを救う鍵だと考える。

主演の北村やマイキー役の吉沢亮、ドラケン役の山田裕貴ら前作のキャストに加え、場地役で永山絢斗、一虎役で村上虹郎、タケミチの相棒となる千冬役で高杉真宙が新たに参加。第1作に続いて英勉が監督、高橋泉が脚本を手がけた。

サブタイトルが長いなあ。初弾から観ているので、お付き合い。もちろん盛り上がるシーンで、次回作に続く。また来なくては!

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2023-114M 「M3GAN ミーガン」☆☆☆★

Sm3gan原題:M3GAN
邦題:M3GAN ミーガン
時間:102分
公開:2023-06-09
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:アリソン・ウィリアムズ マーク・カッチャー ライアン・テュレック マイケル・クリアー ジャドソン・スコット アダム・ヘンドリクス グレッグ・ギルレス
製作:ジェイソン・ブラム ジェームズ・ワン
監督:ジェラルド・ジョンストン
脚本:アケラ・クーパー
原作:アケラ・クーパー ジェームズ・ワン
撮影:
音楽:
出演:アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マッグロウ、ロニー・チェン、ジェン・バン・エップス、ブライアン・ジョーダン・アルバレス

子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー。

おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。

「ゲット・アウト」のアリソン・ウィリアムズがジェマ、「ブラック・ウィドウ」のバイオレット・マッグロウがケイディを演じた。「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンと「パージ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作を手がけ、「マリグナント 狂暴な悪夢」のアケラ・クーパーが脚本を担当。

新手の『チャッキー』?という想像とともに試写。
まあチャッキーだがこちらはAIに支配されたターミネーターが原点だな。

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2023-113M 「テノール! 人生はハーモニー」☆☆☆★

Stenor原題:Tenor
邦題:テノール! 人生はハーモニー
時間:101分
公開:2023-06-09
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:ラファエル・ベノリエル
監督:クロード・ジディ・Jr.
脚本:ラファエル・ベノリエル クロード・ジディ・Jr.
原作:
撮影:ローラン・ダイアン
音楽:ローラン・ペレズ・デル・マール
出演:ミシェル・ラロック、MB14、ギョーム・デュエム、ステファン・デバグ、サミール・デカザ、ドゥードゥー・マスタ、オスカー・コップ、ロベルト・アラーニャ

スラムの貧乏マイノリティ青年が才能を見出され、というよくあるモチーフ。平成前半なら日本ヘラルドあたりが配給しているタイプの作品。

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2023-112M 「わが心の歌舞伎座」☆☆☆★★

Skabukiza邦題:わが心の歌舞伎座
時間:167分
公開:2011-01-15
製作年度:2010
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:
監督:十河壯吉
脚本:
原作:
撮影:柏原聡
音楽:土井淳
ナレーター:倍賞千恵子
出演:市川團十郎、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、坂田藤十郎、中村勘三郎、中村吉右衛門、中村芝翫、中村富十郎、中村梅玉、坂東玉三郎、松本幸四郎

2010年4月、これまで数々の名舞台を生み出してきた東京・銀座の歌舞伎座が、建て替えのため59年の歴史に幕を下ろした。2009年1月の「古式顔寄せ手打ち式」から2010年4月30日の閉場式までの16カ月間にわたる歌舞伎座さよなら公演に密着し、歌舞伎の真髄に迫るドキュメンタリー。豪華な顔ぶれの名優たちが歌舞伎座への思いを語るほか、初公開となる稽古(けいこ)風景や舞台裏の様子などを映し出していく。

2010年に閉館した旧歌舞伎座のドキュメンタリー。3時間近くある大作。この10年で鬼籍に入られた名優たちが、生き生きと歌舞伎座と芸への思いを語っているのに、涙が溢れる。現存しているのは仁左衛門、菊五郎、玉三郎、梅玉、幸四郎(白鸚)。
東劇でリバイバル上映中。

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2023-111M 「オレンジ・ランプ」☆☆☆

Sorangelanp邦題:オレンジ・ランプ
時間:99分
公開:2023-06-30
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:野中雅志 野村弘幸 依田巽 今村俊昭 五老剛
監督:三原光尋
脚本:金杉弘子 山国秀幸
原作:山国秀幸
撮影:鈴木周一郎
音楽:宮崎道
出演:貫地谷しほり、和田正人

39歳で若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話をもとに、貫地谷しほりと和田正人主演で描く、夫婦の希望と再生を描いたドラマ。

39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された只野晃一は、妻と2人の娘を抱え、不安に押し潰されそうになる厳しい現実に直面していた。そんな晃一に妻の真央は何でもやってあげようとするが、晃一は日ごとに元気がなくなっていった。しかし、ある出会いをきっかけに真央と晃一の意識に変化が訪れる。「人生をあきらめなくてもいい」と彼らが気づいたことにより、家庭や職場、地域など2人を取り巻く世界もまた、変化していく。

真央役を貫地谷、晃一役を和田がそれぞれ演じるほか、伊嵜充則、山田雅人、赤間麻里子、赤井英和、中尾ミエらが脇を固める。介護の世界を描いた「ケアニン」シリーズのスタッフ陣が製作を手がけ、「あしたになれば。」の三原光尋監督がメガホンを取った。

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2023-110M 「search #サーチ2」☆☆☆★★

Ssearch2原題:Missing
邦題:search #サーチ2
時間:111分
公開:2023-04-14
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:ティムール・ベクマンベトフ アダム・シドマン ジョー・ヘンリケス
製作:ナタリー・カサビアン セブ・オハニアン アニーシュ・チャガンティ
監督:ウィル・メリック ニック・ジョンソン
脚本:ウィル・メリック ニック・ジョンソン
原作:セブ・オハニアン アニーシュ・チャガンティ
撮影:スティーブン・ホールラン
音楽:ジュリアン・シャーラー
出演:ストーム・リード(ジューン)、ニア・ロング(グレイス)、ヨアキム・デ・アルメイダ(ハビ)、ケン・レオン(ケヴィン)、ダニエル・ヘニー(パーク捜査官)

パソコンの画面上で物語が展開していくという斬新なアイデアと巧みなストーリーテリングでスマッシュヒットを記録したサスペンススリラー「search サーチ」のシリーズ第2弾。

ロサンゼルスから遠く離れた南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。デジタルネイティブ世代である高校生の娘ジューンは、検索サイトや代行サービス、SNSなど使い慣れたサイトやアプリを駆使して母の捜索を試みる。スマホの位置情報や監視カメラ、銀行の出入金記録など、人々の行動・生活がデジタル上で記録されている現代、母を見つけることは簡単と思われたが、一向に行方をつかむことができない。そればかりか、不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され、憶測ばかりが広がっていく。不確かな情報に翻弄されながらも、真相をつかもうとするジューンだったが……。

前作の監督・脚本を手がけたアニーシュ・チャガンティが今作では原案・製作を務め、前作の編集を担当したウィル・メリックとニック・ジョンソンが共同で監督を務めた。ジューン役は「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」「透明人間」などに出演してきたストーム・リード。

前作は娘が失踪し、ネットを駆使して追跡する父親という構図。今回は母が失踪した娘が追跡。まあ前作から5年。その画期的なコンセプトで評判高く、この5年で随分と類似作も登場した。ウィル・メリックとニック・ジョンソンの共同脚本監督コンビとしては、オリジナル作家として、そんなモノマネ映画を凌駕せねばならないプライドもあったろう。
ちと力瘤を入れすぎたか。犯行の目的がこれだけなら、なんで犯人はこんなに複雑な計画をたてたのか?という映画の根幹に関わるツッコミどころがえる。まあ答えは、そのほうがダイナミックで面白いから!ということだろう。追跡の緊迫が面白いから、追跡させる理由は甘くても気にするな、ということだな。

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2023-109M 「サイド バイ サイド 隣にいる人」☆☆★★★

Sidebyside邦題:サイド バイ サイド 隣にいる人
時間:130分
公開:2023-04-14
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:小西啓介 倉田奏補 古賀俊輔
製作:行定勲
監督:伊藤ちひろ
脚本:伊藤ちひろ
原作:伊藤ちひろ
撮影:大内泰
音楽:小島裕規
出演:坂口健太郎(未山)、齋藤飛鳥(莉子)、浅香航大(草鹿)、磯村アメリ(美々)、茅島成美、不破万作、津田寛治、井口理、市川実日子(詩織)

坂口健太郎が主演を務め、不思議な能力で人々を癒す青年が自分自身の過去と向き合う姿を描いたドラマ。

そこに存在しない「誰かの思い」を見ることができる未山は、その能力を使って傷ついた人々の心身を癒しながら、恋人で看護師の詩織とその娘・美々と平穏に暮らしていた。ある日、自分の近くに謎の男が見えるようになった未山は、その思いをたどり、遠く離れた東京へやって来る。未山の高校時代の後輩でミュージシャンとして活躍するその男・草鹿は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かし、さらに未山の元恋人・莉子との間に起きた事件の顛末を語る。未山は草鹿を介して莉子と再会し、自らの過去と向き合うことになる。

未山の元恋人・莉子を「乃木坂46」卒業後初の映画作品となる齋藤飛鳥、現在の恋人・詩織を市川実日子、草鹿を浅香航大が演じる。行定勲が企画・プロデュースを手がけ、「世界の中心で、愛をさけぶ」などの脚本家・伊藤ちひろがオリジナル脚本と監督を務めた。
スピリチュアル系新興宗教、はたまた自然回帰系自己肯定メインの自己啓発セミナー。のような印象が強い、過大評価されている伊藤ちひろ氏の原案脚本監督という、珍作。およそメタファー重層しすぎて意味不明となった、テレンス・マリックもどき。

 

 

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2023-108M 「古の王子と3つの花」☆☆☆★★

Sinishieno原題:Le pharaon, le sauvage et la maitresse roses
邦題:古の王子と3つの花
時間:83分
公開:2023-07-21
製作年度:2022
製作国:フランス・ベルギー
配給:チャイルド・フィルム
製作総指揮:
製作:クリストフ・ロシニョン イブ・フランソワ=マシュエル フィリップ・ボエファール
監督:ミッシェル・オスロ
脚本:ミッシェル・オスロ
原作:
撮影:
音楽:
出演:オスカル・ルサージュ、クレール・ドゥ・ラ・リュ・ドゥ・カン、アイサ・マイガ

「キリクと魔女」「ディリリとパリの時間旅行」などで知られるフランスのアニメーション監督ミッシェル・オスロが、異なる都と時代に生きる3人の王子が知恵と勇気で自らの運命を切りひらいていく姿をエキゾチックな映像美で描いたアニメーション映画。

ルーブル美術館とコラボレーションを行い、古代エジプト・クシュ王国の王子が戦わずして上下エジプトを統一し黒人初のファラオとなるまでを描く「ファラオ」、理不尽な城主によって森に追放された中世フランスの王子が野生児となって城主に立ち向かう「美しき野生児」、18世紀オスマン・トルコ帝国で王宮を追われてバラの王女の国へと逃げ込んだ王子が、揚げ菓子を通じて王女と出会う「バラの王女と揚げ菓子の王子」の3つの物語が展開する。

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2023-017M 「ガール・ピクチャー」☆☆☆★★

Sgirlpicture原題:Tytot tytot tytot
邦題:ガール・ピクチャー
時間:100分
公開:2023-04-07
製作年度:2022
製作国:フィンランド
配給:アンプラグド
製作総指揮:イロナ・アハティ ダニエラ・ハクリネン
製作:レイラ・リューティカイネン エリナ・ポーヨラ
監督:アッリ・ハーパサロ
脚本:
原作:
撮影:ヤルモ・キウル
音楽:ヤン・フォルストロム
出演:アーム・ミロノフ(ミンミ)、エレオノーラ・カウハネン(ロンコ)、リンネア・レイノ(エマ)

北欧フィンランドを舞台に、人生を揺るがす運命の恋と性の冒険に巡り合う3人のティーンエイジャーを描いた青春映画。

クールでシニカルなミンミと、素直でキュートな親友ロンコ。同じ学校に通う2人は放課後にスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、将来への不安や期待についてのおしゃべりを楽しんでいる。そんなある日、恋愛感情を抱いたことのない自分に悩んでいたロンコは、理想の相手との出会いを求めてパーティへ繰り出すことを決意。ロンコの付き添いでパーティに参加したミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押しつぶされそうになっているフィギュアスケーターのエマと急接近する。

ミンミ役に「エデン」のアーム・ミロノフ。2022年・第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門で観客賞を受賞した。

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2023-106M 「シン・仮面ライダー」☆☆★★★

Skamenrider邦題:シン・仮面ライダー
時間:121分
公開:2023-03-17
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:紀伊宗之
監督:庵野秀明
脚本:庵野秀明
原作:石ノ森章太郎
撮影:市川修 鈴木啓造
音楽:岩崎琢
出演:池松壮亮(本郷猛/仮面ライダー)、浜辺美波(緑川ルリ子)、柄本佑(一文字隼人/仮面ライダー第2号)、西野七瀬(ハチオーグ)、本郷奏多(K.K オーグ)、塚本晋也(緑川弘)、手塚とおる(コウモリオーグ)、松尾スズキ(SHOCKERの創設者)、仲村トオル(本郷猛の父)、安田顕(犯人)、市川実日子(緑川イチローの母)、竹野内豊(政府の男)、斎藤工(情報機関の男)、長澤まさみ(サソリオーグ)、森山未來(チョウオーグ/仮面ライダー第0号)

1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。

主人公・本郷猛/仮面ライダー役に「宮本から君へ」の池松壮亮、ヒロイン・緑川ルリ子役に「賭ケグルイ」シリーズの浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号役に「ハケンアニメ!」の柄本佑を迎え、新たなオリジナル作品として描き出す。

ルリ子の兄・緑川イチローを森山未來、父・緑川弘博士を塚本晋也、秘密結社SHOCKERの上級構成員・ハチオーグを西野七瀬、同じくSHOCKER上級構成員のコウモリオーグを手塚とおるがそれぞれ演じる。テレビアニメ「ヨルムンガンド」「天元突破グレンラガン」などで知られる作曲家・岩崎琢が音楽を担当。

いろいろな事情もあり観なきゃと思っていたところ、エアポケットのように時間が空いたので、まあ観るハメに。でも僕の年齢では当時はすでに高校生だったし、さらにガキすぎた内容でもあり、いまリメイクされても時代懐古対象ではないコンテンツなのだ。さらにシリーズとして『現役』だし、結局のところ、初期ライダーはギャグネタになってしまう世代だ。そんな僕の心を震わせられるのか、庵野監督の技に期待したい。
結果=退屈で時々意識が飛んだ。

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2023-105M 「ザ・ホエール」☆☆☆★★★

Swhele原題:The Whale
邦題:ザ・ホエール
時間:117分
公開:2023-04-07
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:スコット・フランクリン タイソン・ビドナー
製作:ダーレン・アロノフスキー アリ・ハンデル ジェレミー・ドーソン
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:サム・D・ハンター
原作:サム・D・ハンター
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:ロブ・シモンセン
出演:ブレンダン・フレイザー(チャーリー)、ホン・チャウ(リズ)、セイディー・シンク(エリー)、サマンサ・モートン(メアリー)、タイ・シンプキンス(トーマス)

「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督が、「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザーを主演に迎えた人間ドラマ。劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇を原作に、死期の迫った肥満症の男が娘との絆を取り戻そうとする姿を描く。

40代のチャーリーはボーイフレンドのアランを亡くして以来、過食と引きこもり生活を続けたせいで健康を損なってしまう。アランの妹で看護師のリズに助けてもらいながら、オンライン授業の講師として生計を立てているが、心不全の症状が悪化しても病院へ行くことを拒否し続けていた。自身の死期が近いことを悟った彼は、8年前にアランと暮らすために家庭を捨ててから疎遠になっていた娘エリーに会いに行くが、彼女は学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた。

272キロの巨体の男チャーリーを演じたフレイザーが第95回アカデミー賞で主演男優賞を受賞。メイクアップ&ヘアスタイリング賞とあわせて2部門を受賞した。共演はドラマ「ストレンジャー・シングス」のセイディー・シンク、「ザ・メニュー」のホン・チャウ。

272キロの巨体の男チャーリーを演じたフレイザーが第95回アカデミー賞で主演男優賞を受賞。舞台劇が原作。そのテイストをあえて崩さない雰囲気の密室劇としてアレノフスキー監督が見事に緊張感ある父娘を描ききった。クライマックスは、いかにも演劇のステージのカタルシスが、そのままスクリーンで高揚させられる。

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2023-104M 「AIR エア」☆☆☆★★

Sair原題:AIR
邦題:AIR エア
時間:112分
公開:2023-04-07
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:ダナ・ゴールドバーグ ドン・グレンジャー ケビン・ハローラン マイケル・ジョー ドリュー・ビントン ジョン・グラハム ピーター・E・ストラウス ジョーダン・モルド
製作:デビッド・エリソン ジェシー・シスゴールド ジョン・ワインバック ベン・アフレック マット・デイモン マディソン・エインリー ジェフ・ロビノフ ピーター・グーバー ジェイソン・マイケル・バーマン
監督:ベン・アフレック
脚本:アレックス・コンベリー
原作:
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:アンドレア・フォン・フォースター
出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ジェイソン・ベイトマン、クリス・メッシーナ、マーロン・ウェイアンズ、クリス・タッカー、ヴィオラ・デイヴィス

「アルゴ」のベン・アフレックが盟友マット・デイモンを主演に迎えてメガホンをとり、ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話を映画化。

1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースとアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。

CEOフィル・ナイトをアフレック監督が自ら演じ、主人公ソニーの上司ロブ役で「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン、マイケル・ジョーダンの母デロリス役で「フェンス」のビオラ・デイビスが出演。

ベン・アフレック監督が、真剣にビジネス巡り怒鳴り合う熱い男たちを演出!。結末(成功の)がわかり切っている実話を見せるには、こう行くしかないのだろう。ハリウッド版『プロジェクトX』のエア・ジョーダン誕生秘話である。なかなかダレ場もなく、一気に見せられた。

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2023-103M 「パリタクシー」☆☆☆

Sparistaxi 原題:Une belle course
邦題:パリタクシー
時間:91分
公開:2023-04-07
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:松竹
製作総指揮:
製作:ロール・イルマン クリスチャン・カリオン
監督:クリスチャン・カリオン
脚本:シリル・ジェリー クリスチャン・カリオン
原作:
撮影:ピエール・コットロー
音楽:フィリップ・ロンビ
出演:リーヌ・ルノー(マドレーヌ・ケレール)、ダニー・ブーン(シャルル・ホフマン)、アリス・イザーズ(マドレーヌ・ケレール(若年期))、ジェレミー・ラウールト(レイモン・アグノー)

終活に向かうマダムを乗せたタクシー運転手が、彼女の人生をめぐるパリ横断の旅に巻き込まれていく姿を描いたヒューマンドラマ。

無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。終活に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの意外な過去が明らかになる。そしてそのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かしていく。

「ミックマック」のダニー・ブーンがタクシー運転手シャルル、フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーがマドレーヌを演じた。監督・脚本は「戦場のアリア」のクリスチャン・カリオン。

よくあるモチーフだな。結末も想定できるし。

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2023-102M 「ノートルダム 炎の大聖堂」☆☆☆★★

Snortldumfire 原題:Notre-Dame brule
邦題:ノートルダム 炎の大聖堂
時間:110分
公開:2023-04-07
製作年度:2021
製作国:フランス・イタリア
配給:STAR CHANNEL MOVIES
製作総指揮:
製作:ジェローム・セドゥ
監督:ジャン=ジャック・アノー
脚本:ジャン=ジャック・アノー トーマス・ビデガン
原作:
撮影:ジャン=マリー・ドルージェ
音楽:サイモン・フラングレン
出演:サミュエル・ラバルト、ジャン=ポール・ボルデ、ミカエル・シリニアン

「愛人 ラマン」「セブン・イヤーズ・イン・チベット」などで知られるフランスの巨匠ジャン=ジャック・アノーが、2019年に起きたノートルダム大聖堂の火災を題材に、消防士たちの命懸けの救出劇を描いたドラマ。

2019年4月15日、パリのノートルダム大聖堂で火災が発生した。警報器が火災を検知するも大聖堂の関係者たちは誤報だと思い込み、その間にも火は燃え広がっていく。消防隊が到着した頃には大聖堂は激しく炎上し、灰色の噴煙が空高く立ち昇っていた。複雑な通路が入り組む大聖堂内での消火活動は難航し、貴重なキリストの聖遺物は厳重な管理が裏目に出て救出に困難を極める。消防士たちはマクロン大統領の許可を得て、最後の望みをかけた突入作戦を決行する。

実際に大規模なセットを炎上させてIMAXカメラで撮影した映像とVFX映像の融合により、圧倒的リアリティで緊張感たっぷりに描き出した。

2019年のノートルダム大聖堂大火災の再現もの。まあ、講釈師な世界。
骨太なジャン・ジャック・アノー監督の真骨頂か。ガツン当たり、四つに組んでの電車道。観客には俵に残す余裕も与えず、土俵の外へ投げ飛ばすかのような逸品。ウソのようなホントの話を、まさに当日の中継映像のようなリアルで攻めてくる。さすがだ。

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2023-101M 「仕掛人・藤枝梅安2」☆☆☆★★

Sbaian2 邦題:仕掛人・藤枝梅安2
時間:119分
公開:2023-04-07
製作年度:2023
製作国:日本
配給:イオンエンターテイメント
製作総指揮:
製作:石原隆 米倉英一 小林智 浅田靖浩 松下幸生 小川悦司 戸辺久之 飯田義典 小川泰 坂本裕寿 雑賀和美 高見洋平 近藤豐和 一瀬文秀 小野剛 深川辰巳 加藤光淑 中西一雄 齊藤哲人 石塚真人 林寛子 齋藤秋水 田野口希 前田俊広 山本耕 細井俊介 吉村俊造 門野隆弘 稲木甲二 青柳洋治 尾谷牧夫 嶋田充郎 河津延雄 川原泰博 若松誠 川上伸一 大澤徹也 宮崎昌治 桑田一郎 外山衆司 酒井美樹男 横山淳
監督:河毛俊作
脚本:大森寿美男
原作:
撮影:南野保彦
音楽:川井憲次
出演:豊川悦司、片岡愛之助、菅野美穂、小野了、高畑淳子、小林薫、一ノ瀬颯、椎名桔平、佐藤浩市

これまでも数多く映画、ドラマ化された池波正太郎のベストセラー時代小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを、池波正太郎生誕100年となる2023年に豊川悦司主演で映画化した2部作の第2部。

梅安が相棒の彦次郎と京に向かう道中、ある男の顔を見て彦次郎は憎しみを露にする。その男は彦次郎の妻と子を死に追いやった、彦次郎にとっては絶対に許せない仇だった。そして、上方の顔役で殺しの依頼を仲介する元締から彦次郎の仇の仕掛を依頼された梅安は、浪人の井上半十郎とすれ違う。井上と梅安もまた憎悪の鎖でつながれていた。

梅安役の豊川、彦次郎役の片岡愛之助をはじめ、菅野美穂、小野了、高畑淳子、小林薫が第1部につづき顔をそろえるほか。第2部ゲストとして椎名桔平、佐藤浩市、一ノ瀬颯が出演。監督も第1部から引き続き河毛俊作が手がけた 。

前作から続く因縁やら新展開、より時代劇的な娯楽性が富んでの大団円。しかし、エンドクレジットを眺めていたら、本編に出てきた?という名前が。そして、エンドロール後に、感涙のエピソードが待っていた。泣かずにいられない、さすが池波正太郎100年の『意味』がここにあった。黙って、最後の最後まで観ろ!

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2023-100M 「エスター ファースト・キル」☆☆☆★

Sester2023原題:Orphan: First Kill
邦題:エスター ファースト・キル
時間:99分
公開:2023-03-31
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:ジェン・ゴートン ジョーシー・リアン ビクター・モイヤーズ カイル・アービング デビッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック ダリル・カッツ クロエ・カッツ ポール・マルカッチョ
製作:アレックス・メイス ハル・サドフ イーサン・アーウィン ジェームズ・トムリンソン
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
脚本:デビッド・コッゲシャル
原作:デビッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック アレックス・メイス
撮影:カリム・ハッセン
音楽:ブレット・デター
出演:イザベル・ファーマン(エスター・オルブライト)、ジュリア・スタイルズ(トリシア・オルブライト)、ロッシフ・サザーランド(アレン・オルブライト)、マシュー・アーロン・フィンラン(ガンナー・オルブライト)

孤児院から養子として、ある一家に迎え入れられた少女エスターが巻き起こす恐怖を描いたホラー「エスター」のシリーズ第2弾。エスターが孤児院に入る前の前日譚が描かれる。

裕福な一家、オルブライト家の一人娘で6歳のエスターが行方不明になってから4年の月日が流れた。ある日、エスターが見つかったという朗報が警察から届けられる。父、母、兄は数年振りの再会という奇跡にこの上ない喜びを感じ、10歳に成長したエスターを迎え入れる。再び4人そろって幸せな生活を送ることができる。家族の誰もがそう思っていたが、4年ぶりに戻ってきたエスターは何かが変わってしまっていた。

2009年製作の前作では当時12歳で同年代のエスターを演じたイザベル・ファーマンが、25歳で少女エスター役を再び演じるほか、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド、マシュー・アーロン・フィンラン、ヒロ・カナガワらが脇を固める。監督は「ザ・ボーイ 残虐人形遊戯」のウィリアム・ブレント・ベル。

13年前の前作を観ているので、お付き合い。12歳の少女を演じていた当時12歳のイザベル・ファーマンが25歳になっても演じている奇跡。というか作品の世界観にクローズしてきている。怖!

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2023-099M 「トリとロキタ」☆☆☆★

Storitolokita原題:Tori et Lokita
邦題:トリとロキタ
時間:89分
公開:2023-03-31
製作年度:2022
製作国:ベルギー・フランス
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ デルフィーヌ・トムソン ドゥニ・フロイド
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ
脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ
原作:
撮影:ブノワ・デルボー
音楽:
出演:パブロ・シルズ(トリ)、ジョエリー・ムブンドゥ(ロキタ)、アウバン・ウカイ(ベティム)、タイメン・ホーファーツ(ルーカス)、シャルロット・デ・ブライネ(マルゴ)、ナデージュ・エドラオゴ(ジャスティーヌ)、マルク・ジンガ(フィルマン)

ベルギーの名匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が、アフリカからベルギーに流れ着いた偽りの姉弟の強い絆と過酷な現実を描いたヒューマンドラマ。

アフリカから地中海をわたってベルギーのリエージュにやって来た少年トリと少女ロキタ。偽りの姉弟として生きる2人はどんな時でも一緒で、年上のロキタは社会からトリを守り、しっかり者のトリは時々不安定になるロキタを支えている。10代後半のロキタはビザがないため正規の職に就くことができず、ドラッグの運び屋をして金を稼ぐ。ロキタは偽造ビザを手に入れるため、さらに危険な仕事を始めるが……。

本作が演技初経験のパブロ・シルズとジョエリー・ムブンドゥがトリとロキタを演じた。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、75周年記念大賞を受賞。

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2023-098M 「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」☆☆☆

Sandd原題:Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves
邦題:ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り
時間:134分
公開:2023-03-31
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:東和ピクチャーズ
製作総指揮:デニス・L・スチュワート ジョン・フランシス・デイリー ジョナサン・ゴールドスタイン クリス・パイン ゼブ・フォアマン グレッグ・ムーラディアン
製作:ジェレミー・ラッチャム ブライアン・ゴールドナー ニック・メイヤー
監督:ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー
脚本:ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー マイケル・ジリオ
原作:クリス・マッケイ マイケル・ジリオ
撮影:バリー・ピーターソン
音楽:ローン・バルフェ
出演:クリス・パイン(エドガン)、ミシェル・ロドリゲス(ホルガ)、ジャスティス・スミス(サイモン)、ソフィア・リリス(ドリック)、レゲ=ジャン・ペイジ(ゼンク)、ヒュー・グラント(フォージ)

1974年にテーブルトークRPGとして発売され、世界初のロールプレイングゲームとしても知られる「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を新たに映画化したアクションファンタジー。主演を「スター・トレック」「ワンダーウーマン」シリーズのクリス・パインが務めた。

さまざまな種族やモンスターが生息する世界、フォーゴトン・レルム。盗賊のエドガンと相棒の戦士ホルガは、ある目的のために旅に出る。これまでにもさまざまな修羅場をくぐり抜けてきた彼らだったが、今回の冒険は一筋縄ではいきそうにない。そこで、魔法使いサイモンとドルイドのドリック、聖騎士のゼンクを仲間に加え、パーティを組む。ダンジョンに立ちはだかる困難や手ごわい敵の数々、そして高難度のクエストを乗り越えていくうちに、彼らは全世界を脅かす巨大な悪の陰謀に対峙することになる。

盗賊エドガンをクリス・パイン、相棒のホルガを「ワイルド・スピード」シリーズのミシェル・ロドリゲスが演じ、彼らとパーティを組むサイモンをジャスティス・スミス、ドリックをソフィア・リリス、ゼンクをレゲ=ジャン・ペイジが演じる。また、イギリスの人気俳優ヒュー・グラントも参戦。

RPGの古典の実写化だが、それだけ。唐突な感はゆがめない。なぜいま?というファンタジーアクション。DCやMARVELがコモディティ化してない20年以上前なら、アリだったろうに。
平日初回とはいえ、観客は2人。そういう時代なのでろう。

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2023-097M 「書かれた顔」☆☆☆★

Skakaretakao_20230402152001原題:The Written Face
邦題:書かれた顔
時間:90分
公開:2023-03-11
初回:1996-03-23
製作年度:1990
製作国:日本・スイス
配給:ユーロスペース
製作総指揮:
製作:堀越謙三 マルセル・ホーン
監督:ダニエル・シュミット
脚本:ダニエル・シュミット
原作:
撮影:レナート・ベルタ
音楽:
出演:坂東玉三郎、武原はん、杉村春子、大野一雄、蔦清小松朝じ

「ラ・パロマ」など退廃的な映像美で知られるスイスの映画監督ダニエル・シュミットが日本で撮影を敢行し、歌舞伎役者・坂東玉三郎に迫った作品。

「鷺娘」「大蛇」「積恋雪関扉」などの舞台映像や、芸者に扮した玉三郎を2人の男が奪い合うフィクションパート「黄昏芸者情話」を通して、玉三郎の濃厚な美の世界を映し出す。さらに俳優・杉村春子や日本舞踊家・武原はんの談話、現代舞踏家・大野一雄の荘厳な舞踏を挿入。歌舞伎の女形という特異な存在を通し、ジェンダー、生と死、フィクションとドキュメンタリーの境界線上に、虚構としての日本の伝統的女性像を浮かび上がらせていく。

エリック・ロメール作品などで知られるレナート・ベルタが撮影を手がけ、フィクションパートでは「EUREKA ユリイカ」の青山真治監督が助監督を担当。2023年3月、4Kレストア版をリバイバル公開。

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2023-096M 「生きる LIVING」☆☆☆★★

Sikiruliving原題:LIVING
邦題:生きる LIVING
時間:103分
公開:2023-03-31
製作年度:2022
製作国:イギリス
配給:東宝
製作総指揮:ノーマン・メリー ピーター・ハンプデン ショーン・ウィーラン トーステン・シューマッハー エマ・バーコフスキー オリー・マッデン ダニエル・バトセック カズオ・イシグロ ニック・パウエル
製作:スティーブン・ウーリー エリザベス・カールセン
監督:オリバー・ハーマナス
脚本:カズオ・イシグロ
原作:黒澤明 橋本忍 小国英雄
撮影:ジェイミー・D・ラムジー
音楽:エミリー・レビネイズ=ファルーシュ
出演:ビル・ナイ(ミスター・ウィリアムズ)、エイミー・ルー・ウッド(マーガレット)、アレックス・シャープ(ピーター)、トム・バーク(サザーランド)

黒澤明監督の名作映画「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクしたヒューマンドラマ。

1953年、第2次世界大戦後のロンドン。仕事一筋に生きてきた公務員ウィリアムズは、自分の人生を空虚で無意味なものと感じていた。そんなある日、彼はガンに冒されていることがわかり、医師から余命半年と宣告される。手遅れになる前に充実した人生を手に入れたいと考えたウィリアムズは、仕事を放棄し、海辺のリゾート地で酒を飲んで馬鹿騒ぎするも満たされない。ロンドンへ戻った彼はかつての部下マーガレットと再会し、バイタリティに溢れる彼女と過ごす中で、自分も新しい一歩を踏み出すことを決意する。

「ラブ・アクチュアリー」などの名優ビル・ナイが主演を務め、ドラマ「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッドがマーガレットを演じる。

 オリジナルでは、主人公のうだつの上がらない小役人を志村喬が見事に造形した。彼の「決意」による感動は、あの風貌だから増幅されたのだろう。さて、ビル・ナイである。端正な英国紳士の風貌で、いかなる渡辺勘治を演じてくれるのか、楽しみである。
 と、書いてから観終わったが、概ねオリジナルのストーリーからは逸脱はしていなかった。まあ、当たり前だが。で、ヤクザは出てこなかった。渡辺の肝の据え方を描いていた部分だったのだが残念、というか英国ではムリか?。オリジナルは2時間半あったが、こちらは1時間40分ということもあるか。ブランコはあんなにカットを割っていたっけ?オリジナルを見直さねば。

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2023-095M 「シング・フォー・ミー、ライル」☆☆☆★

Ssingformelile原題:Lyle, Lyle, Crocodile
邦題:シング・フォー・ミー、ライル
時間:106分
公開:2023-03-24
製作年度:2022
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:ケビン・K・バフィ ダン・ウィルソン ロバート・J・ドーマン ベンジ・パセック ジャスティン・ポール タラク・ベン・アマール アンディ・ミッチェル
製作:ハッチ・パーカー ウィル・スペック ジョシュ・ゴードン
監督:ウィル・スペック ジョシュ・ゴードン
脚本:ウィル・デイビス
原作:バーナード・ウェーバー
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:マシュー・マージソン
出演:ハビエル・バルデム(ヘクター・P・ヴァレンティ)、コンスタンス・ウー(ミセス・プリム)、ウィンズロウ・フェグリー(ジョシュ・プリム)、スクート・マクネイリー(ミスター・プリム)、ブレット・ゲルマン(グランプス氏)
大泉洋(ライル)、石丸幹二(ヘクター・P・ヴァレンティ)、水樹奈々(ミセス・プリム)、関智一(ミスター・プリム)、宮岸泰成(ジョシュ・プリム)

アメリカの児童文学作家バーナード・ウェーバーの名作絵本「ワニのライル」シリーズを実写映画化したミュージカル。

ニューヨークの古びたペットショップを訪れたショーマンのヘクターは、奇跡のような歌声を持つ小さなワニのライルと出会う。ヘクターはライルを相棒にしようとするが、ライルのステージ恐怖症が判明すると、ヘクターはライルを残して去ってしまう。それから長い月日が経ったある日、ライルが隠れ住む家に少年と家族が引っ越してくる。傷つき歌うことをやめていたライルは少年との出会いをきっかけに再び歌い出し、歌を通して少年と心を通わせていく。

「ノーカントリー」のオスカー俳優ハビエル・バルデムがヘクターを演じ、世界的歌手ショーン・メンデスがワニのライルの声を担当。「俺たちフィギュアスケーター」のウィル・スペック&ジョシュ・ゴードンが監督を務め、劇中曲の作詞作曲を「グレイテスト・ショーマン」のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが音楽を手がけた。

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