2023-058M 「湯道」☆☆☆★★
邦題:湯道
時間:126分
公開:2023-02-23
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:大多亮 藤島ジュリーK. 市川南 堂山昌司 中沢敏明 川上純平 弓矢政法 小山薫堂
監督:鈴木雅之
脚本:小山薫堂
原作:
撮影:江原祥二
音楽:佐藤直紀
出演:生田斗真(三浦史朗)、濱田岳(三浦悟朗)、橋本環奈(秋山いづみ)、小日向文世(横山正)、天童よしみ(小林良子)、クリス・ハート(竜太)、戸田恵子(高橋瑛子)、寺島進(高橋大作)、厚切りジェイソン(アドリアン)、浅野和之(山岡照幸)、笹野高史(堀井豊)、吉行和子(堀井貴子)、ウエンツ瑛士(DJ FLOW)、朝日奈央(植野悠希)、梶原善(荒井正章)、大水洋介(鎌田一彦)、堀内敬子(山岡由希子)、森カンナ(山岡紗良)、藤田朋子(横山雅代)、生見愛瑠(横山舞香)、吉田鋼太郎(太田与一)、窪田正孝(梶斎秋)、夏木マリ(夙子)、角野卓造(二之湯薫明)、柄本明(風呂仙人)
「おくりびと」などの脚本家で放送作家の小山薫堂が、自身の提唱する「湯道(ゆどう)」をもとにオリジナル脚本を手がけ、お風呂を通じて交差する人間模様を描いた群像ドラマ。
亡き父が遺した銭湯「まるきん温泉」に戻ってきた建築家の三浦史朗は、店を切り盛りする弟・悟朗に、銭湯をたたんでマンションに建て替えることを伝える。一方、郵便局員の横山は「入浴、お風呂について深く顧みる」という「湯道」に魅せられ、湯道会館で家元から湯を学んでいる。定年後は退職金で自宅に檜風呂を導入したいと考えているが、家族には言い出せずにいた。そんなある日、まるきん温泉のボイラー室でボヤ騒ぎが発生し、悟朗が入院。店の看板娘・いづみの助言もあり、史朗が弟に代わって数日間だけ店主を務めることになる。
生田斗真が主演を務め、弟・悟朗を濱田岳、銭湯で働くいづみを橋本環奈が演じる。監督は「マスカレード」シリーズの鈴木雅之。
数多の名優を有無を言わせず『脱がせる』という企みが、合法的に成立して成功に至った珍作。という側面も。
まあ公衆浴場ものは中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)という名作が記憶に新しい。風呂くくりでは大ヒットした『テルマエ・ロマエ』シリーズも忘れてはならない。
『湯道』という作法を創作した上での、世界観を前提にした物語という発想が、さすが小山薫堂のほくそ笑み。