2022-217M 「あちらにいる鬼」☆☆★★★
邦題:あちらにいる鬼
時間:139分
公開:2022-11-11
製作年度:2022
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:
製作:中西一雄 小西啓介 津嶋敬介 池邉真佐哉
監督:廣木隆一
脚本:荒井晴彦
原作:井上荒野
撮影:桑原正祀
音楽:鈴木正人
出演:寺島しのぶ(長内みはる)、豊川悦司(白木篤郎)、広末涼子(白木笙子)、高良健吾(小桧山真二)、村上淳(秦)、蓮佛美沙子(坂口初子)、佐野岳(矢沢祥一郎)、宇野祥平(新城)、丘みつ子(白木サカ)
作家・井上荒野が自身の父である作家の井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の特別な関係をつづった同名小説を、寺島しのぶと豊川悦司の主演で映画化。
人気作家の長内みはるは戦後派を代表する作家・白木篤郎と講演旅行をきっかけに知り合い、男女の仲になる。一方、白木の妻・笙子は夫の奔放な女性関係を黙認することで平穏な夫婦生活を続けていた。しかしみはるにとって白木は体だけの関係にとどまらず、「書くこと」を通してつながることで、かけがえのない存在となっていく。
瀬戸内寂聴をモデルにした長内みはるを寺島、井上光晴をモデルにした白木篤郎を豊川、白木の妻・笙子を広末涼子が演じる。「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」の廣木隆一が監督、荒井晴彦が脚本を手がける。
広末涼子の井上光晴の妻役がすごいカッコ良いのだが、よく考えればお嬢さんの荒野さんが原作の映画。そりゃ、母親をカッコ良く書くよなあ。と納得。寺島しのぶが粘着力ある脂っこい演技で、観る者に疲労感を与える。それにしても、ド左翼の井上光晴は下半身に人格ナシだなあ。驚いた。
映画的には無駄と思われるエピソードやシーンが多く、139分も使うことはないだろうに。新宿で中核ヘルの学生カップルが、ゴールデン街っぽい店に逃げ込んでくるシーンなど、唐突でまったく不要。時代背景を描くエピソードとしても手法は愚劣。井上の講演の語り部分や、初恋エピソードも不要だろう。脚本の段階で整理ができていないのか、思い入れすぎて観客を置いてけぼりにして、盛り込み過多となったのか。ともあれ、120分以下にして、リズムやテンポを重視していってほしかった。商業映画なんだから。
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