2022-076M 「ベルイマン島にて」☆☆☆★
原題:Bergman Island
邦題:ベルイマン島にて
時間:113分
公開:2022-04-22
製作年度:2021
製作国:フランス・ベルギー・ドイツ・スウェーデン
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:
製作:シャルル・ジリベール ホドリゴ・テイシェイラ
監督:ミア・ハンセン=ラブ
脚本:ミア・ハンセン=ラブ
原作:
撮影:ドニ・ルノワール
音楽:
出演:ヴィッキー・クリープス(クリス)、ティム・ロス(トニー)、ミア・ワシコウスカ(エイミー)、アンデルシュ・ダニエルセン・リー(ヨセフ)
「未来よ こんにちは」のミア・ハンセン=ラブ監督が、スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが数々の傑作を生んだ島を舞台に、映画監督のカップルが織りなすひと夏の物語をつづったドラマ。映画監督として認められ始めたばかりのクリスと、彼女のパートナーである有名監督トニーは、アメリカからスウェーデンのフォーレ島へやって来る。創作活動にも互いの関係にも行き詰まっていた2人は、敬愛するベルイマンが愛したこの島でひと夏を過ごし、インスピレーションを得ようと考えていた。やがて島の不思議な力がクリスに働きかけ、彼女は自身の実らなかった初恋を投影した脚本を書き始めるが……。「ファントム・スレッド」のビッキー・クリープスと「海の上のピアニスト」のティム・ロスが主人公カップルを演じ、クリスの次回作を映像化した劇中劇には「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカと「パーソナル・ショッパー」のアンデルシュ・ダニエルセン・リーが出演。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
映画史に輝く名作「カサブランカ」のヒロイン、イングリット・バーグマン。彫りの深いエキゾチックな北欧美人女優で、世界中で愛された。監督として映画史に残るベルイマン。ハリウッド的に呼ぶならバーグマンなのだ。というより、日本での呼称が原語に対して複数あるわけだ。やはり映画史を代表する妖精オードリー・ヘップバーンは、日本ではヘボン式ローマ字を教えた、ヘボン博士と同じ綴りなのは有名な話。閑話休題。
さて、ベルイマン監督が、彼が愛して止まず、終焉の地とした通称ベルイマン島が主役の本作。著名な映画監督(男)とパートナーの脚本家(女)がそれぞれ自分の作品を創作するため、この島を訪れるところから物語は始まる。二人はベルイマンが暮らした家を一夏借りて住むようだ。が、しかし観客が驚かされるのは、ベルイマンがとてつもなく「島の(スウェーデンの)主要な産業」として存在するところだ。ベルイマンの様々な映画作品にまつわる「聖地」をめぐるバスツアーや、そこに世界中から参加するベルイマンオタクの面々、そして名作上映専門劇場の存在に目を剥く。
ともあれ、メインの二人の創作活動や、脚本家が説明する執筆中の作品の劇中劇が進行しながら、不可解なクライマックスを迎える。これは僕の読解力不足なのか。虚構と現実と、さらに時制が飛んだ現実が錯綜する。誰か整理して教えて欲しい。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2023-088M 「ロストケア」☆☆☆★★★(2023.03.22)
- 2023-087M 「シンデレラ 3つの願い」☆☆☆★(2023.03.22)
- 2023-086M 「Single8」☆☆☆★(2023.03.22)
- 2023-085M 「死体の人」☆☆☆★(2023.03.22)
- 2023-084M 「ソフト/クワイエット」☆☆★★★(2023.03.22)
「洋画 は行」カテゴリの記事
- 2023-078M 「FALL フォール」☆☆☆★★(2023.03.16)
- 2023-077M 「ブラックライト」☆☆☆(2023.03.16)
- 2023-068M 「フリークスアウト」☆☆☆★★(2023.03.03)
- 2023-047M 「不思議の国の数学者」☆☆☆★(2023.02.15)
- 2023-046M 「バビロン」☆☆☆★★★(2023.02.14)
コメント