2020-165M 「麦秋」☆☆☆★★★
邦題:麦秋
時間:124分
公開:1951-10-03
製作年度:1951
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:山本武
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧 小津安二郎
原作:
撮影:厚田雄春
音楽:伊藤宣二
出演:原節子(間宮紀子)、笠智衆(間宮康一)、淡島千景(田村アヤ)、三宅邦子(間宮史子)、菅井一郎(間宮周吉)、東山千栄子(間宮しげ)、杉村春子(矢部たみ)、二本柳寛(矢部謙吉)、井川邦子(安田高子)、高橋豊子(田村のぶ)、高堂国典(間宮茂吉)、宮口精二(西脇宏三)、志賀真津子(高梨マリ)、村瀬禅(間宮実)、城澤勇夫(勇)、藤和代(矢部光子)、山本多美(西脇富子)、谷よしの(“多喜川”の女中)、寺田佳代子(看護婦)、長谷部朋香(病院の助手)、山田英子(会社事務員)、田代芳子(“田むら”の女中)、谷崎純(写真屋)、佐野周二(佐竹宗太郎)
製作は「自由学校(1951 渋谷実)」「虎の牙」に次ぐ山本武。脚本は「宗方姉妹」と同じく野田高梧と小津安二郎との共同執筆。監督は「宗方姉妹」に次ぐ小津安二郎作品。撮影は常に小津作品を担当する厚田雄春。出演者は、「西城家の饗宴」の菅井一郎、「自由学校(1951 渋谷実)」(松竹)の笠智衆、淡島千景、杉村春子、高橋豊子、「白痴」の原節子、東山千栄子、「天明太郎」の佐野周二、「あゝ青春」の三宅邦子、「恋文裁判」の二本柳寛、「初恋トンコ娘」の井川邦子などである。
間宮周吉は北鎌倉に住む老植物学者である。息子康一は医者で東京の某病院に通勤、娘紀子は丸ノ内の貿易会社の専務佐竹宗太郎の秘書である。佐竹の行きつけの築地の料亭「田むら」の娘アヤは紀子と学校時代からの親友で二人共未婚であるが、安田高子と高梨マリの級友二人はすでに結婚していて、四人が顔を合せると、未婚組と既婚組とに対立する。折から間宮家へは周吉の長兄茂吉が大和の本家より上京して来たが、紀子の結婚談が出る。同時に佐竹も自分の先輩の真鍋という男との縁談をすすめる。間宮家では、周吉夫婦をはじめ康一たちも佐竹からの話に乗り気になり、紀子も幾分その気になっているが、古くから間宮家の出入りである矢部たみの息子で、康一と同じ病院に勤めている謙吉が、急に秋田の病院へ転勤するときまったとき、謙吉こそ自分の結婚すべき相手だったことに気がつく。謙吉には亡き妻との間に光子という三才の遺児があり、恒産もないので、間宮家では四十歳ではあるが、初婚で、善通寺の名家の出である真鍋との結婚を希望するが、紀子のたっての希望を通してやることにする。紀子は秋田へ去り、周吉夫妻も大和の本家へ引きあげて行く。その大和はちょうどさわやかな麦秋であった。
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