2020-152M 「ヒトラーに盗られたうさぎ」☆☆☆★★
原題:Als Hitler das rosa Kaninchen stahl
邦題:ヒトラーに盗られたうさぎ
時間:119分
公開:2020-11
製作年度:2019
製作国:ドイツ
配給:彩プロ
製作総指揮:
製作:
監督:カロリーヌ・リンク
脚本:カロリーヌ・リンク アナ・ブリュッゲマン
原作:ジュディス・カー
撮影:
音楽:
出演:リーヴァ・クリマロフスキ、オリヴァー・マスッチ、カルラ・ユーリ、ユストゥス・フォン・ドナーニー、マリヌス・ホーマン
ドイツの絵本作家ジュディス・カーが少女時代の体験を基につづった自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を、「名もなきアフリカの地で」のカロリーヌ・リンク監督が映画化。1933年2月。ベルリンで両親や兄と暮らす9歳のアンナは、ある朝突然、「家族でスイスに逃げる」と母から告げられる。新聞やラジオでヒトラーへの痛烈な批判を展開していた演劇批評家でユダヤ人でもある父は、次の選挙でのヒトラーの勝利が現実味を帯びてきたことに身の危険を感じ、密かに亡命の準備を進めていたのだ。持ち物は1つだけと言われたアンナは大好きなピンクのうさぎのぬいぐるみに別れを告げ、過酷な逃亡生活へと踏み出していく。アンナの父を「帰ってきたヒトラー」のオリバー・マスッチ、母を「ブレードランナー 2049」のカーラ・ジュリ、心優しいユリウスおじさんを「お名前はアドルフ?」のユストゥス・フォン・ドーナニーが演じた。
映画初出演というアンナ役のリーヴァ・クリマロフスキの演技が達者。素晴らしい。子供をビジュアルに使える作品、子供が素敵な作品はシネスイッチの御馳走だ。久しぶりにビジュアルと内容がマッチしてスイッチのファン観客を裏切らない作品だと思う。