« 2019年9月 | トップページ | 2019年11月 »

2019-169M 「屍人荘の殺人」☆☆☆

Shijinso邦題:屍人荘の殺人
時間:120分
公開:2019-12-13
製作年度:2019
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:市川南
監督:木村ひさし
脚本:蒔田光治
原作:今村昌弘
撮影:葛西誉仁
音楽:Tangerine House
出演:神木隆之介(葉村譲)、浜辺美波(剣崎比留子)、葉山奨之(進藤歩)、矢本悠馬(重元充)、佐久間由衣(名張純江)、山田杏奈(静原美冬)、大関れいか(下松孝子)、福本莉子(星川麗花)、塚地武雅(出目飛雄)、ふせえり(高木凛)、池田鉄洋(菅野唯人)、古川雄輝(立浪波流)、柄本時生(七宮兼光)、中村倫也(明智恭介)

デビュー作ながら「第18回本格ミステリ大賞」など3つの国内主要ミステリーランキングで1位を獲得した今村昌弘による同名ミステリー小説を神木隆之介、浜辺美波、中村倫也の共演で映画化。ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲は、先輩でミステリー愛好会会長の明智恭介に振り回され、ホームズとワトソン気取りで学内の瑣末な事件に首を突っ込んでいた。同じ大学に通い、私立探偵の顔も持つ剣崎比留子は、2人に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける。実は比留子のもとには「今年の夏合宿で何かが起こる」との犯行予告が届いていたのだ。夏合宿がおこなわれる山奥のペンション紫湛荘へと向かい、3人は研究会のメンバーと合流する。そしてその夜、密室状態となった紫湛荘で惨殺死体が発見され……。監督はドラマ「99.9 刑事専門弁護士」シリーズなどで知られる木村ひさし。

| | コメント (0)

2019-168M 「ボールズ・ボールズ2/成金ゴルフマッチ」☆☆★★

Caddyshack_ii原題:CaddyshackII
邦題:ボールズ・ボールズ2/成金ゴルフマッチ
時間:98分
公開:未公開
製作年度:1988
製作国:アメリカ
配給:
製作総指揮:
製作:ニール・キャントン ピーター・グーバー ジョン・ピーターズ
監督:アラン・アーカッシュ
脚本:ブライアン・ドイル=マーレイ、ハロルド・ライミス、ダグラス・ケニー
原作:
撮影:ハリー・ストラドリング・Jr.
音楽:アイラ・ニューボーン
出演:ジャッキー・メイソン、ジェシカ・ランディ、ロバート・スタック、ダイアン・キャノン、ダイナ・メリル、ジョナサン・シルバーマン、ブライアン・マクナマラ、ランディ・クエイド、チェビー・チェイス、ダン・エイクロイド

あるゴルフ場を巡って繰り広げられるドタバタ騒動を描いたコメディ。娘に連れられて高級カントリークラブへやって来た成金親父ジョンは、クラブへの入会を拒否されてしまい大激怒。彼は報復のためにクラブを買収しようと企てる。そこで、クラブの所有権を賭けたゴルフ試合が開催されることになり……。奇妙な殺し屋を演じたダン・エイクロイドが、ラジー賞のワースト助演男優賞を受賞。また本作は同賞のワースト主題歌賞も受賞している。

| | コメント (0)

2019-167M 「ルパン三世 THE FIRST」☆☆☆

Rupin32019邦題:ルパン三世 THE FIRST
時間:93分
公開:2019-12-06
製作年度:2019
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:竹崎忠 沢桂一 市川南 安岡喜郎 菊川雄士 島村達雄
監督:山崎貴
脚本:山崎貴
原作:モンキー・パンチ
撮影:
音楽:大野雄二
出演:栗田貫一(ルパン三世)、小林清志(次元大介)、浪川大輔(石川五ェ門)、沢城みゆき(峰不二子)、山寺宏一(銭形警部)、広瀬すず(レティシア)、吉田鋼太郎(ランベール)、藤原竜也(ゲラルト)

モンキー・パンチ原作による国民的アニメ「ルパン三世」を初めて3DCGアニメーション化して描いた劇場版。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどVFXを駆使したヒット作を数々生み出し、「STAND BY ME ドラえもん」「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」など3DCGアニメも多数手がけてきた山崎貴が監督・脚本を担当し、ルパン一世が唯一盗むことに失敗したという伝説のお宝「ブレッソンダイアリー」に挑むルパン一味の活躍を描く。20世紀最高の考古学者ブレッソンが遺した最大の謎・ブレッソンダイアリー。その謎を解き明かした者は莫大な富を手に入れることができるとされ、第2次世界大戦時にはナチスもその行方を追い求めたという。ルパンの祖父であるルパン一世でさえ盗み出すことに失敗した、史上最高難度の秘宝を手に入れるべく奔走するルパンたちだったが……。

| | コメント (0)

2019-166M 「LORO 欲望のイタリア」☆☆★★★

Loro原題:Loro
邦題:LORO 欲望のイタリア
時間:157分
公開:2019-11-15
製作年度:2018
製作国:イタリア
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:
製作:ニコラ・ジュリアーノ フランチェスカ・シーマ カルロッタ・カローリ ビオラ・プレスティエリ
監督:パオロ・ソレンティーノ
脚本:パオロ・ソレンティーノ ウンベルト・コンタレッロ
原作:
撮影:ルカ・ビガッツィ
音楽:レーレ・マルキテッリ
出演:トニ・セルヴィッロ(シルヴィオ・ベルルスコーニ)、エレナ・ソフィア・リッチ、リッカルド・スカマルチョ

「グレート・ビューティー 追憶のローマ」「グランドフィナーレ」などでおなじみのイタリアの名匠パオロ・ソレンティーノ監督が、スキャンダル政治家として知られるイタリアの元首相シルビオ・ベルルスコーニをモデルに描いたドラマ。2006年、因縁の政敵であるロマーノ・プローディに敗北し失脚したベルルスコーニは、首相の座に返り咲くタイミングを虎視眈々と狙っていた。セクシーな美女たちを招き、贅を極めた酒池肉林のパーティで気力を高め、得意のセールストークを武器に足場を固めていく中、大スキャンダルがぼっ発。ベルルスコーニは政治家人生最大の危機に直面するが……。「修道士は沈黙する」「グレート・ビューティー 追憶のローマ」のイタリアの名優トニ・セルビッロがベルルスコーニ役を演じる。2018年・第31回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門では「彼ら」のタイトルで上映された。
イタリアの政界そのものに興味もなく、さらにベルルスコーニにも興味がなく。故にイタリア人向けに前提要件は熟知しているとの想定で作られた作品については「ついていけない」。

| | コメント (0)

2019-165M 「アダムズ・アップル」☆☆☆★

Sadam原題:Adam's Apples
邦題:アダムズ・アップル
時間:94分
公開:2019-10-19
製作年度:2005
製作国:デンマーク・ドイツ
配給:アダムズ・アップルLLP
製作総指揮:
製作:ティビ・マグナソン ミエ・アンドレーゼン
監督:アナス・トーマス・イェンセン
脚本:アナス・トーマス・イェンセン
原作:
撮影:セバスチャン・ブレンコー
音楽:イエッペ・コース
出演:マッツ・ミケルセン(イヴァン)、ウルリク・トムセン(アダム)、パプリカ・スティーン(サラ)、ニコラス・ブロ(グナー)、アリ・カジム(カリド)、オーレ・テストラップ(コルベア医師)、ニコライ・リー・コス(ホルガ)

「しあわせな孤独」「真夜中のゆりかご」の脚本家アナス・トーマス・イェンセンが監督・脚本を手がけ、「偽りなき者」のマッツ・ミケルセンが出演したヒューマンドラマ。旧約聖書の「ヨブ記」とアダムのリンゴの寓話をモチーフに、草原の教会で繰り広げられる奇妙な人間模様をブラックユーモアたっぷりに描く。仮釈放されたスキンヘッドの男アダムが、更生施設を兼ねた田舎の教会へ送り込まれる。ネオナチ思想に染まっている彼は、指導役の聖職者イバンから目標を問われ「庭のリンゴを収穫してアップルケーキを作る」と適当な返事をする。この教会に集まる人々はどこか変で、聖職者のイバンでさえ過酷な現実から逃避し、神を妄信することで自分を守ろうとしていた。イバンの自己欺瞞を執拗に暴こうとするアダムだったが、そんな彼に奇怪な災いが次々と降りかかる。「未来を生きる君たちへ」のウルリッヒ・トムセンがアダム、ミケルセンがイバンを演じる。

| | コメント (0)

2019-164M 「私の知らないわたしの素顔」☆☆☆

Watashinoshiranai原題:Celle que vous croyez
邦題:私の知らないわたしの素顔
時間:101分
公開:2020-01-17
製作年度:2019
製作国:フランス
配給:クレストインターナショナル
製作総指揮:
製作:ミシェル・サン=ジャン
監督:サフィ・ネブー
脚本:サフィ・ネブー ジュリー・ペール
原作:カミーユ・ロランス
撮影:ジル・ポルト
音楽:イブラヒム・マルーフ
出演:ジュリエット・ビノシュ、ニコール・ガルシア、フランソワ・シヴィル、マリー=アンジュ・カスタ

なりすましSNS。恋する女はどんどん綺麗になっていく。

| | コメント (0)

2019-163M 「ジョン・デロリアン」☆☆☆★

Sderorian原題:Driven
邦題:ジョン・デロリアン
時間:113分
公開:2019-12-07
製作年度:2018
製作国:アメリカ
配給:ツイン
製作総指揮:シリル・メグレット コリン・ベイトマン ルイス・A・リーフコール アラステア・バーリンガム チャーリー・ドンベク ゲイリー・ラスキン マシュー・ヘルダーマン ティム・ハスラム ヒューゴ・グランバー
製作:ルイージョ・ルイス ピアース・テンペスト レネ・ベッソン ウォルター・ジョステン
監督:ニック・ハム
脚本:コリン・ベイトマン
原作:
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
音楽:キム・クルーゲ キャスリン・クルーゲ
出演:リー・ペイス、ジェイソン・サダイキス、ジュディ・グリア、マイケル・カドリッツ

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作で使用され、世界的に有名になった車・デロリアン(DMC-12)。その開発者であるジョン・デロリアンの破天荒な半生を描いたドラマ。1977年、南カリフォルニア。麻薬密売の現場をFBIに押さえられたパイロットのジム・ホフマンは、罪を問われない代償としてFBIの情報提供者となる。ジムの隣人であるジョン・デロリアンはかつてゼネラルモーターズでポンテアック・GTOの開発に携わり、現在は自身の夢のために新たに会社を立ち上げ、革新的な車「デロリアン」の開発に勤しんでいた。美しい妻子とともに素晴らしい家に住み、夢を追いかけるジョンの完璧な人生にジムは羨望のまなざしを向けていたが、ジョンの会社は新車開発でさまざまなトラブルが発生していた。ジョンが資金繰りで困っていることを知ったジムは、隣人として友人となったジョンを麻薬密売の罪でFBIに売り渡す計画を企てる。

| | コメント (0)

2019-162M 「真実」☆☆☆★

Sshinjitsu原題:La verite
邦題:真実
時間:108分
公開:2019-10-11
製作年度:2019
製作国:フランス・日本
配給:ギャガ
製作総指揮:
製作:ミュリエル・メルラン 福間美由紀 マチルド・インセルティ
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
原作:
撮影:エリック・ゴーティエ
音楽:アレクセイ・アイギ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ(ファビエンヌ・ダンジュヴィル)、ジュリエット・ビノシュ(リュミール)、イーサン・ホーク(ハンク・クーパー)、リュディヴィーヌ・サニエ(アンナ・ルロワ)、クレモンティーヌ・グルニエ(シャルロット)、マノン・クラヴェル(マノン・ルノワール)、アラン・リボル(リュック)、クリスチャン・クラエ(ジャック)、ロジェ・ヴァン・オール(ピエール)

「万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、初めて国際共同製作で手がけた長編作品。母と娘の間に隠された真実をめぐる物語を、フランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュの共演で描く。フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、それを祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロットを連れて母のもとを訪れる。早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。しかし、その自伝をきっかけに、母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が次第に明らかになっていく。女優として優れていることを何よりも優先するファビエンヌをドヌーブ、娘のリュミールをビノシュが演じた。そのほかリュミールの夫ハンク役でイーサン・ホーク、ファビエンヌの共演女優役でリュディビーヌ・サニエら実力派キャストが顔をそろえる。2019年・第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。日本人監督の作品として初めて、同映画祭のオープニング作品として上映される。

| | コメント (0)

2019-161M 「イエスタディ」☆☆☆☆

Syesterday_20191016101001原題:Yesterday
邦題:イエスタデイ
時間:116分
公開:2019-10-11
製作年度:2019
製作国:イギリス
配給:東宝東和
製作総指揮:ニック・エンジェル、リー・ブレイジャー
製作:ティム・ビーバン、エリック・フェルナー、バーナード・ベリュー、マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン、リチャード・カーティス、ダニー・ボイル
監督:ダニー・ボイル
脚本:リチャード・カーティス
原作:
撮影:
音楽:
出演:ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ、ケイト・マッキノン、エド・シーラン

今年のベスト映画を今回は劇場で再見。

| | コメント (0)

2019-160M 「決算!忠臣蔵」☆☆☆

Kessancyusingura邦題:決算!忠臣蔵
時間:125分
公開:2019-11-22
製作年度:2019
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:大角正 岡本昭彦
製作:
監督:中村義洋
脚本:中村義洋
原作:山本博文
撮影:相馬大輔
音楽:高見優
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、石原さとみ、木村祐一、板尾創路、村上ショージ、西川きよし、桂文珍

 

「殿、利息でござる」の中村義洋が監督・脚本を手がけ、堤真一と岡村隆史が赤穂浪士を演じる時代劇コメディ。元禄14年3月14日。清廉潔白な赤穂藩主・浅野内匠頭は、かねて賄賂まみれだった吉良上野介に江戸城内で斬りかかり、即日切腹を言い渡される。突如として藩主を亡くした赤穂藩士たちは路頭に迷うこととなり、筆頭家老の大石内蔵助は勘定方の矢頭長助の力を借りてリストラに励むが、その努力や幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は絶たれてしまう。それでも一向に討ち入る様子のない内蔵助だったが、江戸の庶民たちは吉良への仇討を熱望。しかし討ち入りするにも予算が必要で、その上限の都合上、討ち入りのチャンスは1回きり。予算内で仇討を成功させるべく奮闘する浪士たちだったが……。金欠に悩まされるリーダー・内蔵助を堤、ワーキングプアなそろばん侍・矢頭を岡村がそれぞれ関西弁で演じる。

 

| | コメント (0)

2019-159M 「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」☆☆☆★

Froridapuroj原題:The Florida Project
邦題:フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
時間:112分
公開:2018-05-12
製作年度:2017
製作国:アメリカ
配給:クロックワークス
製作総指揮:ダーレン・ディーン エレイン・シュナイダーマン・シュミット
製作:ショーン・ベイカー クリス・バーゴッチ ケビン・チノイ アンドリュー・ダンカン アレックス・サックス フランチェスカ・シルベストリ ツォウ・シンチン
監督:ショーン・ベイカー
脚本:ショーン・ベイカー クリス・バーゴッチ
原作:
撮影:アレクシス・サベ
音楽:ローン・バルフェ
出演:ウィレム・デフォー, ブルックリン・キンバリー・プリンス, ブリア・ヴィネイト

全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」で高く評価されたショーン・ベイカー監督が、カラフルな風景の広がるフロリダの安モーテルを舞台に、貧困層の人々の日常を6歳の少女の視点から描いた人間ドラマ。定住する家を失った6歳の少女ムーニーと母親ヘイリーは、フロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」でその日暮らしの生活を送っている。周囲の大人たちは厳しい現実に苦しんでいたが、ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちとともに冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビーはそんな子どもたちを厳しくも温かく見守っていた。そんなムーニーの日常が、ある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。主人公ムーニー役にはフロリダ出身の子役ブルックリン・キンバリー・プリンス、母親ヘイリー役にはベイカー監督自らがInstagramで発掘した新人ブリア・ビネイトを抜擢。管理人ボビー役をウィレム・デフォーが好演し、第90回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

| | コメント (0)

2019-158M 「ダークナイト」☆☆☆★★★

Darkknight原題:THE DARK KNIGHT
邦題:ダークナイト
時間:152分
公開:2008-08-09
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:ベンジャミン・メルニカー 、マイケル・E・ウスラン 、ケヴィン・デラノイ 、トーマス・タル
製作:チャールズ・ローヴェン、エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン 、クリストファー・ノーラン
原作:クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤー
撮影:ウォーリー・フィスター
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 、ハンス・ジマー
出演:クリスチャン・ベイル(ブルース・ウェイン/バットマン)、マイケル・ケイン(アルフレッド)、ヒース・レジャー(ジョーカー)、ゲイリー・オールドマン(ゴードン警部補)、アーロン・エッカート(ハーベイ・デント検事/トゥーフェイス)、マギー・ギレンホール(レイチェル・ドーズ)、モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)、エリック・ロバーツ(マローニ)、ネスター・カーボネル(ゴッサム市長)、モニーク・カーネン(ラミレス)
2008年に丸の内ピカデリーで観て以来。「ジョーカー」の検証でアマゾンプライムチェック。

| | コメント (0)

2019-157M 「マレフィセント2」☆☆★★★

Smare2原題:Maleficent: Mistress of Evil
邦題:マレフィセント2
時間:119分
公開:2019-10-18
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:マット・スミス ジェフ・キルシェンバウム マイケル・ビエイラ
製作:ジョー・ロス アンジェリーナ・ジョリー ダンカン・ヘンダーソン
監督:ヨアヒム・ローニング
脚本:リンダ・ウールバートン ノア・ハープスター ミカ・フィッツァーマン=ブルー
原作:リンダ・ウールバートン
撮影:ヘンリー・ブラハム
音楽:ジェフ・ザネリ
出演:アンジェリーナ・ジョリー(マレフィセント)、エル・ファニング(オーロラ姫)、ミシェル・ファイファー(イングリス王妃)、ハリス・ディキンソン(フィリップ王子)、サム・ライリー(ディアヴァル)

名作ディズニーアニメ「眠れる森の美女」でオーロラ姫に永遠の眠りの呪いをかけたマレフィセントを主人公に、アンジェリーナ・ジョリー主演で実写化した「マレフィセント」の続編。前作に続き、マレフィセントをジョリー、オーロラ姫をエル・ファニングが演じる。マレフィセントがオーロラ姫との間に、恋愛でも血の繋がりでもない“真実の愛”を見つけてから数年後。オーロラ姫とフィリップ王子は、めでたく結婚することに。しかし婚礼の日、フィリップ王子の母イングリス王妃が仕かけた罠によってマレフィセントとオーロラ姫の絆は引き裂かれ、究極の愛が試されることになる。イングリス役に「アントマン&ワスプ」のミシェル・ファイファー。「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のヨアヒム・ローニングが監督を務める。

| | コメント (0)

2019-155M 「冬時間のパリ」☆☆☆

Fuyujikannoparis原題:Doubles vies
邦題:冬時間のパリ
時間:107分
公開:2019-12-20
製作年度:2018
製作国:フランス
配給:トランスフォーマー
製作総指揮:
製作:シャルル・ジリベール
監督:オリビエ・アサイヤス
脚本:オリビエ・アサイヤス
原作:
撮影:ヨリック・ル・ソー
音楽:
出演:ジュリエット・ビノシュ、ギヨーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュ、クリスタ・テレ、パスカル・グレゴリー

2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。日本では第31回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門で上映(映画祭上映時タイトル「ノン・フィクション」)。

 

| | コメント (0)

2019-155M 「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」☆☆☆★★

Lifeitself原題:Life Itself
邦題:ライフ・イットセルフ 未来に続く物語
時間:117分
公開:2019-11-22
製作年度:2018
製作国:アメリカ
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:グレン・バスナー ベン・ブラウニング アリソン・コーエン ミラン・ポペルカ アイザック・クラウスナー エイドリアン・グエラ
製作:マーティ・ボーウェン ウィク・ゴッドフリー アーロン・ライダー ダン・フォーゲルマン
監督:ダン・フォーゲルマン
脚本:ダン・フォーゲルマン
原作:
撮影:ブレット・ポウラク
音楽:フェデリコ・フシド
出演:オスカー・アイザック、オリヴィア・ワイルド、マンディ・パティンキン、オリヴィア・クック、ライア・コスタ、アネット・ベニング、アントニオ・バンデラス

大ヒットテレビシリーズ「THIS IS US 36歳、これから」の企画・脚本・製作総指揮を担当したダン・フォーゲルマンが監督・脚本を手がけ、ボブ・ディランの数々の名曲に乗せて描くヒューマンドラマ。「スター・ウォーズ」シリーズのオスカー・アイザック、「her 世界でひとつの彼女」のオリビア・ワイルド、「マスク・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス、「20センチュリー・ウーマン」のアネット・ベニングが共演し、ある1つの事故をきっかけに数奇な運命に翻弄されていく2つの家族を描く。現代のニューヨーク。大恋愛の末に結ばれたウィルとアビーは、第一子の誕生を目前に控え幸福の絶頂にいた。そんなある日、彼らは想像を絶する事故に遭遇する。ニューヨークを旅行中にその悲惨な事故の顛末に深く関わってしまった幼い少年は、海を越えたスペインの大地で、両親と父の雇い主であるオリーブ園のオーナーをドラマティックな人生へと導いていく。
三世代にわたる家族愛の物語。そのストーリー構成や仕掛け、軽く韻を踏んだセリフ。どう考えてもポール・ハギスの香がプンプンするのだが、なんか関係しているのかな?本当、誰か教えてほしい。このハギス臭さの正体を。

| | コメント (0)

2019-154M 「ジョーカー」☆☆☆★★★

Joker原題:Joker
邦題:ジョーカー
時間:122分
公開:2019-10-04
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:マイケル・E・ウスラン ウォルター・ハマダ アーロン・L・ギルバート ジョセフ・ガーナー リチャード・バラッタ ブルース・バーマン
製作:トッド・フィリップス ブラッドリー・クーパー エマ・ティリンガー・コスコフ
監督:トッド・フィリップス
脚本:トッド・フィリップス スコット・シルバー
原作:
撮影:ローレンス・シャー
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
出演:ホアキン・フェニックス(アーサー・フレック)、ロバート・デ・ニーロ(マレー・フランクリン)、ザジー・ビーツ(ソフィー・デュモンド)、フランセス・コンロイ(ペニー・フレック)

「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。これまでジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトが演じてきたジョーカーを、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが新たに演じ、名優ロバート・デ・ニーロが共演。「ハングオーバー!」シリーズなどコメディ作品で手腕を発揮してきたトッド・フィリップスがメガホンをとった。第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、DCコミックスの映画化作品としては史上初めて、最高賞の金獅子賞を受賞した。

1989年のジャック・ニコルソン、2008年の「ダークナイト」でのヒース・レジャー。個性派俳優がキャスティングされてきた、バットマンの最強の敵となるジョーカーがフューチャーされた話題作だ。トランプのジョーカーのピエロビジュアルを参考にして創造され、コミックのスタートともに登場した狂気の犯罪大魔王だ。  たかだか200年ほどの歴史しかないアメリカという若い国では、風土的・歴史的な「恐怖」の対象は、平安時代の「妖」のように1200年かけて遺伝子に刻み込まれてきたような原初的・幽玄的な存在を持たない。そういう点で、しょせんDCコミックの敵役にすぎないサイコパスキャラクターを恐怖の対象とするしかないのだろう。アメリカ映画における様々な恐怖対象は、科学的・合理的な説明を背景に語られる(説明される)サイコキラーが多く、サイコパスであるが故に理不尽な理由で電動のこぎりを振り回したり、ロッジの客を殺戮したりしていくのだ。せいぜい人形や動物やタイヤが人を襲うというデーモン系な説明をバックグラウンドに呪いや復讐を(キリスト教的な意味を内包しつつ)投影していくか、あとはエイリアンだけだ。アメリカでは「鬼太郎」のようなキャラクターの発想は生まれようがないと言えるだろう。  ともあれ「ジョーカー」である。企画の発想としては「ジョーカー・ビギニング」であるし、この希代のトリックスターであるジョーカーが、どう誕生してきたのかを描くのが主眼である。そこへホアキン・フェニックスという一種の狂気を秘めた性格俳優をキャスティングしたことが本作のすべてだろう。鬼気迫るホアキンの演技に息苦しささえ覚えるドラマは、まさにジョーカーが世の中から排除され、疎まれ、ネグレクトされることで至高の犯罪者へとエヴォリューションしていく姿を描いていく。世界を憎悪しなければならないように追い詰められていくホアキン=ジョーカーが苦悩する舞台はバットマンのゴッサム・シティ。後にバットマンとなるブルース・ウェインはまだ幼い少年にすぎない時代だ。ジョーカーの誕生そのものが、実はバットマンの誕生の理由でもあるという暗喩も含め、裏側から見た(合わせ鏡的)な帰納法で語られたバットマン映画なのだ。  ホアキンによるとラストシーンは7パターン撮影したという。本作のラストシーンにどんな解釈ができるか、おそらく映画評の世界では議論が高まりそうだ。僕は、これはこれでいいと思う。そこには見えないスーパーで「continue」と書かれているに違いないから。映画的にではなく、主人公ジョーカーの悲しき宿命において。  

| | コメント (0)

2019-153M 「マチネの終わりに」☆☆☆

Machine邦題:マチネの終わりに
時間:124分
公開:2019-11-01
製作年度:2019
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:石原隆 畠中達郎 市川南 佐渡島庸平
監督:西谷弘
脚本:井上由美子
原作:平野啓一郎
撮影:重森豊太郎
音楽:菅野祐悟
出演:福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行

東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を福山雅治、石田ゆり子主演で映画化。パリでの公演を終えた世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、パリの通信社に勤務するジャーナリストの小峰洋子と出会う。2人は出会った瞬間から惹かれ合い、心を通わせていくが、洋子には婚約者である新藤の存在があった。そのことを知りながらも、自身の思いを抑えきれない蒔野は洋子へ愛を告げる。しかし、40代の2人をとりまくさまざまな現実を前に、蒔野と洋子の思いはすれ違っていく……。蒔野役を福山、洋子役を石田がそれぞれ演じ、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行らが脇を固める。監督は「容疑者Xの献身」「昼顔」の西谷弘。
*単なるメロドラマ。

| | コメント (0)

2019-152M 「嘘八百 京町ロワイヤル」☆☆☆★★

Uso800kyomachi邦題:嘘八百 京町ロワイヤル
時間:106分
公開:2020-01-13
製作年度:2019
製作国:日本
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:
監督:武正晴
脚本:今井雅子 足立紳
原作:
撮影:
音楽:富貴晴美
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、山田裕貴、坂田利夫、前野朋哉、木下ほうか、塚地武雅、竜雷太、加藤雅也

| | コメント (0)

2019-151M 「アド・アストラ」☆☆★★

Sadoasutora原題:Ad Astra
邦題:アド・アストラ
時間:123分
公開:2019-09-20
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:20世紀フォックス映画
製作総指揮:マーク・バタン ロウレンソ・サンターナ ソフィー・マス ユー・ドン ジェフリー・チャン アンソニー・モサウィ ポール・コンウェイ
製作:ブラッド・ピット デデ・ガードナー ジェレミー・クライナー ジェームズ・グレイ アンソニー・カタガス ホドリゴ・テイシェイラ アーノン・ミルチャン
監督:ジェームズ・グレイ
脚本:ジェームズ・グレイ イーサン・グロス
原作:
撮影:ホイテ・バン・ホイテマ
音楽:マックス・リヒター
出演:ブラッド・ピット(ロイ・マクブライド)、トミー・リー・ジョーンズ(H・クリフォード・マクブライド)、ルース・ネッガ(ヘレン・ラントス)、リヴ・タイラー(イヴ)、ドナルド・サザーランド(トム・プルーイット大佐)

ブラッド・ピット主演で、太陽系の遥か彼方で消息不明となった父親を捜しに旅立つ宇宙飛行士の姿を描いたSF大作。地球外生命体の探求に人生をささげ、宇宙で活躍する父の姿を見て育ったロイは、自身も宇宙で働く仕事を選ぶ。しかし、その父は地球外生命体の探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた海王星付近で消息を絶ってしまう。時が流れ、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。さらに、父が進めていた「リマ計画」が、太陽系を滅ぼしかねない危険なものであることがわかり、ロイは軍の依頼を受けて父を捜しに宇宙へと旅立つが……。主人公ロイをピット、父親であるクリフォードをトミー・リー・ジョーンズが演じた。リブ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランドが共演。監督は「エヴァの告白」のジェームズ・グレイ。

ベネチア銀獅子やカンヌのコンペに連続出品などから、追って知るべし。そんなタイプの監督なんだろう。もう陶酔しながら、父殺しの哲学的テーマを太陽系最深部で展開するシナリオを書き込んで、製作し、監督し、そういうエッジが好きなブラピを製作と主演に巻き込んだ、壮大なスケールを背景にしたヨーロッパタッチの中二病的マスターベーション。間違ってデートムービー利用したら、すっげー居心地が悪くなる。

| | コメント (0)

2019-150M 「テルアビブ・オン・ファイア」☆☆☆★★★

Teruabibu原題:Tel Aviv on Fire
邦題:テルアビブ・オン・ファイア
時間:97分
公開:2019-11-22
製作年度:2018
製作国:ルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー
配給:アットエンタテインメント
製作総指揮:
製作:ミレナ・ポワヨ ジル・サクト アミール・ハレル バーナード・ミショー
監督:サメフ・ゾアビ
脚本:ダン・クレインマン サメフ・ゾアビ
原作:
撮影:ロラン・ブリュネ
音楽:アンドレ・ジェジュク
出演:カイス・ナシェフ、ルブナ・アザバル、ヤニーヴ・ビトン

パレスチナ系イスラエル人のサメフ・ゾアビ監督が、複雑なパレスチナ情勢を皮肉とユーモアに包んで描いたコメディドラマ。1960年代の第3次中東戦争前夜を舞台にした人気メロドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」。その制作現場でインターンとして働くパレスチナ人の青年サラムは、撮影所へ通うため毎日イスラエルの検問所を通らなくてはならない。ある日、妻がドラマの大ファンだという検問所の主任アッシから脚本のアイデアをもらったサラムは、制作現場でそのアイデアを認められて脚本家へと出世するが……。主人公サラム役に「パラダイス・ナウ」のカイス・ナシェフ。2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。

 インディ映画をこまめに観ていると、思わぬ拾い物がある。これはそんな一本。いや、傑作の部類に入れてもよい作品だ。おそらくシネマライズが残っていれば8週間くらいは興行をうてるクオリティだ。ダメ青年が叔父さんのコネで、ソープドラマのシナリオ手伝いを始める。そのテレビドラマはイスラエルとパレスチナにまたがる世紀の恋愛(スパイ)ドラマというシュールな設定。ともあれ、ヒューマントラスト渋谷やシネマカリテが公開劇場ということで、作品のビジネス的なレベル感はお判りだろう。今年もそんな単館アート系レベルの作品も多数観てきたが、やはり作品の質もそんなレベルでがっかりするケースが多かった。しかし、本作は「観て損はしない。いや逆に今年必見の単館系作品の一本」と自信を持って断言できる。面白いよ!

 

 

| | コメント (0)

« 2019年9月 | トップページ | 2019年11月 »