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2019-132M 「サラブレッド」☆☆☆

Sarabred原題:Thoroughbreds
邦題:サラブレッド
時間:92分
公開:2019-09-27
製作年度:2017
製作国:アメリカ
配給:パルコ
製作総指揮:テッド・デイカー ライアン・ストウェル デクラン・ボールドウィン
製作:ケビン・J・ウォルシュ ナット・ファクソン ジム・ラッシュ アンドリュー・ダンカン アレックス・サックス
監督:コリー・フィンリー
脚本:コリー・フィンリー
原作:
撮影:ライル・ビンセント
音楽:エリック・フリードランダー
出演:オリヴィア・クック、アニャ・テイラー=ジョイ、アントン・イェルチン

「レディ・プレイヤー1」のオリビア・クックと「スプリット」「ウィッチ」のアニヤ・テイラー=ジョイという注目の若手女優が共演したスタイリッシュサスペンス。しばらく疎遠だったが再会した幼なじみの少女アマンダとリリー。個性的であるがゆえに周囲からのけ者にされているアマンダと、名門校に通い一流企業でのインターンも経験するなど上流階級の暮らしを送るリリーは、全くの正反対に思えた。しかし、リリーが抑圧的な継父を憎んでいることがわかったことから、2人は心を通わせ、友情を深めていく。そして、次第に自身の中の凶暴性をあらわにしていく2人は、ドラッグの売人ティムを雇い、リリーの継父の殺害を企てるが……。監督・脚本は、舞台演出家・劇作家でこれが映画監督デビューになるコリー・フィンリー。2016年に交通事故で他界したアントン・イェルチンがドラッグの売人ティム役で出演。イェルチンにとってはこれが遺作となった。

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2019-131M 「そして誰もいなくなった」☆☆☆

Sositedaremo原題:And Then There Were None
邦題:そして誰もいなくなった
時間:97分
公開:1976-08-07
製作年度:1945
製作国:アメリカ
配給:IP
製作総指揮:
製作:
監督:ルネ・クレール
脚本:ルネ・クレール ダドリー・ニコルズ
原作:アガサ・クリスティ
撮影:ルシエン・アンドリオ
音楽:チャールズ・プレビン
出演:バリー・フィッツジェラルド、ウォルター・ヒューストン、ルイス・ヘイワード、ローランド・ヤング、ジューン・デュプレ、ミシャ・オウア、C・オーブリー・スミス、リチャード・ヘイドン、ジュディス・アンダーソン

『犯罪小説の女王』と呼ばれた故アガサ・クリスティー女史が40年に発表した同名小説の映画化第1回作品。第2回はジョージ・ポロック監督の66年作「姿なき殺人者」、第3回はピーター・コリンソン監督の76年作(未公開)。戦火を避けて渡米していたルネ・クレールが監督。脚本をルネ・クレールと、「男の敵」でアカデミー賞を得たダドリー・ニコルズが書いている。撮影は「南部の人」のルシアン・アンドリォット。音楽はチャールズ・プレヴィン。出演はイギリス出身の俳優が多くバリー・フィッツジェラルド、ウォルター・ヒューストン、ルイス・ヘイワード、ジューン・デュプレなど。

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2019-130M 「ホテル・ムンバイ」☆☆☆★

Munbai原題:Hotel Mumbai
邦題:ホテル・ムンバイ
時間:123分
公開:2019-09-27
製作年度:2018
製作国:オーストラリア・アメリカ・イン
配給:ギャガ
製作総指揮:ケント・クベナ ジョナサン・ファーマン ライアン・ハミルトン イン・イェ マーク・モントゴメリー デブ・パテル ジョン・コリー ジョゼフ・N・コーエン ゲイリー・エリス
製作:ベイジル・イバニク ゲイリー・ハミルトン マイク・ガブラウィ ジュリー・ライアン アンドリュー・オギルビー
監督:アンソニー・マラス
脚本:ジョン・コリー アンソニー・マラス
原作:
撮影:ニック・レミー・マシューズ
音楽:フォルカー・ベルテルマン
出演: デヴ・パテル、アーミー・ハマー、ナザニン・ボニアディ、アヌパム・カー 、ジェイソン・アイザックス

2008年のインド・ムンバイ同時多発テロでテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を、「LION ライオン 25年目のただいま」「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル主演で映画化。2008年11月、インドを代表する五つ星ホテルが500人以上の宿泊客と従業員を人質にテロリストによって占拠された。宿泊客を逃がすために、プロとしての誇りをかけてホテルに残ったホテルマンたち。部屋に取り残された赤ちゃんを救出するため、決死の覚悟で銃弾の中へと向かう父と母。テロリストたちに支配される極限の状況下で、特殊部隊の到着まで数日という過酷な現実を前に、人々の誇りと愛に満ちあふれた脱出劇が描かれる。パテルが宿泊客を守ろうとするホテルマン役を演じるほか、「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマーがアメリカ人旅行客役で出演。監督はこれまでも数多くの短編作品を手がけ、本作が長編初監督作となるオーストラリア出身のアンソニー・マラス。

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2019-129M 「グリンチ」☆☆☆★

Grinch原題:The Grinch
邦題:グリンチ
時間:85分
公開:2018-12-14
製作年度:2018
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ラティファ・ワウ オードリー・ガイゼル クリス・ルノー
製作:クリス・メレダンドリ ジャネット・ヒーリー
監督:スコット・モシャー ヤーロウ・チェイニー
脚本:マイケル・ルシュール トミー・スワードロー
原作:ドクター・スース
撮影:
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ(グリンチ)、キャメロン・シーリー(シンディ・ルー)、ラシダ・ジョーンズ(ドナ)、キーナン・トンプソン(ブリクルバウム)、アンジェラ・ランズベリー

「怪盗グルー」シリーズや「ミニオンズ」など、数々の人気アニメを生み出すアニメーションスタジオのイルミネーション・エンターテインメントが、2000年にジム・キャリー主演で実写映画化もされたドクター・スースの名作絵本に登場するアメリカの国民的キャラクター「グリンチ」を、新たにアニメ映画化。幼い頃はつぶらな瞳が愛らしかったが、成長してすっかりひねくれてしまったグリンチ。洞窟の中で暮らす彼は、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、山麓の村人たちに意地悪ばかりして楽しんでいた。いつも不機嫌で孤独なグリンチは、村人たちが大好きな「クリスマス」を盗んでしまおうと思いつくが……。オリジナル英語版ではベネディクト・カンバーバッチ

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2019-128M 「ライオン・キング」☆☆☆

Lionking2019原題:THE LION KING
邦題:ライオン・キング
時間:119分
公開:2019-08-09
製作年度:2018
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:トム・パイツマン、ジュリー・テイモア、トーマス・シューマカー
製作:ジョン・ファヴロー、ジェフリー・シルヴァー、カレン・ギルクリスト
監督:ジョン・ファヴロー
脚本:ジェフ・ナサンソン
原作:
撮影:キャレブ・デシャネル
音楽:ハンス・ジマー
出演:

 

ディズニーが1994年に手がけた名作アニメ「ライオン・キング」を「アイアンマン」「ジャングル・ブック」のジョン・ファヴロー監督が、最新の映像技術を駆使して実写化したエンタテインメント大作。雄大なアフリカの大自然を舞台に、偉大な王ムファサの息子として生まれながら、謀略によって国を追われた子ライオン、シンバが、仲間たちの友情と愛に支えられて成長し、自ら運命を切り拓いていく姿を、実写もアニメーションも超えた驚異の“超実写版”映像で描き出す。声の出演はドナルド・グローヴァー、セス・ローゲン、キウェテル・イジョフォー、ビヨンセ、ジェームズ・アール・ジョーンズ。
 命あふれるサバンナの王国プライドランド。威厳に満ちたライオンにして、動物たちの尊敬を集める偉大な王ムファサに息子シンバが誕生する。シンバはいつか父のような勇敢な王になりたいと夢みながら元気に成長していく。しかしある日、王の座を狙う叔父スカーの謀略によって父を失い、自らも王国から追放されてしまう。やがて行き倒れていたところを陽気なイボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンに助けられ、彼らと一緒に緑豊かなジャングルで自由気ままな生活を送っていくシンバだったが…。

 

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2019-127M 「英雄は嘘がお好き」☆☆☆★

Eiyuha原題:Le Retour du Heros
邦題:英雄は嘘がお好き
時間:91分
公開:2019-10-11
製作年度:2018
製作国:フランス
配給:松竹
製作総指揮:
製作:
監督:ローラン・ティラール
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:ジャン・デュジャルダン、メラニー・ロラン、ノエミ・メルラン

 

「おとなの恋の測り方」に続き、ローラン・ティラール監督と再タッグを組んだオスカー俳優ジャン・デュジャルダンと、「イングロリアス・バスターズ」「グランド・イリュージョン」のメラニー・ロラン共演によるロマンティックコメディ。1809年、フランス・ブルゴーニュの裕福なボーグラン家に暮らすエリザベット。彼女には戦地から帰らぬ婚約者を待ち続ける健気な妹ポリーヌがいた。そんな妹を気の毒に感じたエリザベットは差出人を婚約者と偽り、彼女が自分で書いた手紙を妹に届け続ける。エリザベットはポリーヌの婚約者であるヌヴィル大尉が戦地で大活躍の末に戦死したことにしたが、それから3年後、町中で偶然にヌヴィルと遭遇してしまう。平静ではいられないエリザベットをよそに、ヌヴィルはこの嘘を利用したある儲け話をもくろむが……。

 

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2019-126M 「42ndストリート」☆☆☆★★

42street邦題:42ndストリート
時間:135分
公開:2019-10-18
製作年度:2019
製作国:イギリス
配給:松竹
製作総指揮:
製作:
監督:マーク・ブランブル
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:クレア・ハルス、ボニー・ラングフォード、トム・リスター

ブロードウェイミュージカルの劇場収録版。
本作は、1933年公開の大ヒット・ミュージカル映画『四十二番街』を舞台化した作品です。『四十二番街』は、ミュージカル映画の画期的な位置にありました。誰もが知りたいと思う、競争社会の裏側を描いていて、この作品に沢山の人達が影響されたと言っても過言ではありません。中でも、カレイドスコープ(万華鏡)の様な、群舞のダンサーを絶妙な上の位置から撮影しているシーンは必見です。これは、「バークレイ・ショット」と言われていて、今では大変有名な手法となりました。

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2019-125M 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」☆☆☆★★

Onceuponhollywood原題:Once Upon a Time in Hollywood
邦題:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
時間:161分
公開:2019-08-30
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:ジョージア・カカンデス、ユー・ドン、ジェフリー・チャン
製作:デビッド・ハイマン、シャノン・マッキントッシュ、クエンティン・タランティーノ
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
原作:
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:
出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、アル・パチーノ、バート・レイノルズ、マーゴット・ロビー、ダコタ・ファニング、ジェームズ・マースデン、ルーク・ペリー、ティム・ロス、マイケル・マドセン、カート・ラッセル、エミール・ハーシュ、ティモシー・オリファント、ダミアン・ルイス

クエンティン・タランティーノの9作目となる長編監督作。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターを初共演させ、落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた。テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトンと、リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブーフ。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、対照的にいつも自分らしさを失わないクリフだったが、2人は固い友情で結ばれていた。そんなある日、リックの暮らす家の隣に、時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と、その妻で新進女優のシャロン・テートが引っ越してくる。今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにしたリックは、自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。やがて1969年8月9日、彼らの人生を巻き込み映画史を塗り替える事件が発生する。

 

 

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2019-124M 「イエスタディ」☆☆☆☆

Syesterday原題:Yesterday
邦題:イエスタデイ
時間:116分
公開:2019-10-11
製作年度:2019
製作国:イギリス
配給:東宝東和
製作総指揮:ニック・エンジェル、リー・ブレイジャー
製作:ティム・ビーバン、エリック・フェルナー、バーナード・ベリュー、マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン、リチャード・カーティス、ダニー・ボイル
監督:ダニー・ボイル
脚本:リチャード・カーティス
原作:
撮影:
音楽:
出演:ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ、ケイト・マッキノン、エド・シーラン
「トレインスポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督と「ラブ・アクチュアリー」の脚本家リチャード・カーティスがタッグを組み、「ザ・ビートルズ」の名曲の数々に乗せて描くコメディドラマ。イギリスの小さな海辺の町で暮らすシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーから献身的に支えられているものの全く売れず、音楽で有名になる夢を諦めかけていた。そんなある日、世界規模の瞬間的な停電が発生し、ジャックは交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ますとそこは、史上最も有名なはずのバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界になっていた。彼らの名曲を覚えているのは世界でただひとり、ジャックだけで……。イギリスの人気テレビドラマ「イーストエンダーズ」のヒメーシュ・パテルが主演を務め、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー」のリリー・ジェームズ、「ゴーストバスターズ」のケイト・マッキノンが共演。シンガーソングライターのエド・シーランが本人役で出演する。


文句なく今年のベスト映画になった。あのシーンの震えが未だに収まらない。どうしよう。ダニー・ボイル監督、リチャード・カーティス脚本にしてやられた。あそこであんな仕掛けがあるとは!!。ボイル監督も言ってるが、本気でビートルズ愛!な作品。何度でも観たい。ドキュメンタリーを除くとビートルズを扱った記憶に残る作品には「アクロス・ザ・ユニバース」(2007年 ジェリー・テイモア監督)や「モンティ・パイソンのザ・ラットルズ」(1978年 エリック・アイドル監督のテレビ番組)がお気に入りだったが、本作は僕にとってぶっちぎりのビートルズ映画になった。こんな仕掛けを思いついて映画にしちまうなんて、羨ましすぎる。もう最高!こまかなネタをあげていけばキリが無いほど、ニマニマしてしまうシーンや台詞が僕をうちのめす。

 

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2019-123M 「ワイルド・スピード スーパーコンボ」☆☆☆★★

Swidlspeedcombo原題:Fast & Furious: Hobbs & Shaw
邦題:ワイルド・スピード スーパーコンボ
時間:136分
公開:2019-08-02
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ダニー・ガルシア、ケリー・マコーミック、イーサン・スミス、エインズリー・デイビス、スティーブ・チャスマン
製作:ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、クリス・モーガン、ハイラム・ガルシア
監督:デビッド・リーチ
脚本:クリス・モーガン、ドリュー・ピアース
原作:クリス・モーガン
撮影:ジョナサン・セラ
音楽:タイラー・ベイツ
出演:ドウェイン・ジョンソン(ルーク・ホブス)、ジェイソン・ステイサム(デッカード・ショウ)、イドリス・エルバ(ブリクストン)、バネッサ・カービー(ハッティ・ショウ)、クリフ・カーティス(ジョナ・ホブス)、ヘレン・ミレン(クイーニー・ショウ)

メガヒットシリーズ「ワイルド・スピード」の通算9作目で、「ワイルド・スピード MEGA MAX」で初登場して以降、シリーズの顔となったドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、「ワイルド・スピード EURO MISSION」からシリーズに参戦したジェイソン・ステイサム扮するデッカード・ショウがタッグを組んで挑む戦いを描く。かつては敵同士で何もかも正反対のホブスとショウが、いがみあいながらも、目の前に立ちふさがる謎の強敵ブリクストンに挑んでいく。ブリクストン役は「パシフィック・リム」「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバが務め、物語の鍵を握るショウの妹ハッティに「ミッション:インポッシブル フォールアウト」のバネッサ・カービー。監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」のデビッド・リーチ。
安定のアクション作品。過去の関係性やら因縁やらも組み込んで、最後はロック様のルーツまでたどり着いての大団円&思いっきり次回作のメッセージ。

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2019-122M 「永遠の門 ゴッホの見た未来」☆☆★★★

Eennomon原題:At Eternity's Gate
邦題:永遠の門 ゴッホの見た未来
時間:111分
公開:2019-11-08
製作年度:2018
製作国:イギリス・フランス・アメリカ
配給:ギャガ、松竹
製作総指揮:カール・シュペリ、マルク・シュミットハイニー、ニック・バウアー、ディーパック・ネイヤー、シャルル=マリー・アントニオーズ、モーラ・ベルケダール、ジャン・デュアメル、ニコラ・レルミット、トーステン・シューマッハー、フェルナンド・サリシン、マキシミリアン・アルベライズ
製作:ジョン・キリク
監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:ジャン=クロード・カリエール、ジュリアン・シュナーベル
原作:
撮影:ブノワ・ドゥローム
音楽:
出演:ウィレム・デフォー、ルパート・フレンド、マッツ・ミケルセン、マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、アンヌ・コンシニ、アミラ・カサール、オスカー・アイザック、ニエル・アレストリュプ

「潜水服は蝶の夢を見る」「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル監督が画家フィンセント・ファン・ゴッホを描き、2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、ゴッホ役を演じた主演ウィレム・デフォーが男優賞を受賞した伝記ドラマ。幼いころから精神に病を抱え、芸術家仲間たちともうまく人間関係を築くことができず、常に孤独の中にあったゴッホ。唯一才能を認め合ったポール・ゴーギャンとの出会いと決別や、作品が世に理解されずとも筆を握り続けた不器用な生き方を通して、多くの名画を残した天才画家が人生に何を見つめていたのかを描き出す。
監督・脚本・撮影・出演、すべてが「作家性が強」すぎて、疲れる。

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2019-121M 「蜜蜂と遠雷」☆☆☆★

Mitubachi邦題:蜜蜂と遠雷
時間:119分
公開:2019-10-04
製作年度:2019
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:市川南
製作:山内章弘
監督:石川慶
脚本:石川慶
原作:恩田陸
撮影:ピオトル・ニエミイスキ
音楽:杉田寿宏
出演:松岡茉優(栄伝亜夜)、松坂桃李(高島明石)、森崎ウィン(マサル・カルロス・レヴィ・アナトール)、鈴鹿央士(風間塵)、光石研(菱沼忠明)、平田満(田久保寛)、アンジェイ・ヒラ(ナサニエル・シルヴァー バーグ)、斉藤由貴(嵯峨三枝子)、鹿賀丈史(小野寺昌幸)

直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の同名小説を、松岡茉優、松坂桃李、「レディ・プレイヤー1」の森崎ウィンら共演で実写映画化。ピアノの天才たちが集う芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に参加する若き4人のピアニストたち。母の死をきっかけにピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜は、7年の時を経て再びコンクールへの出場を決意する。音大出身だが現在は楽器店で働くコンクール年齢制限ギリギリの高島明石は、家族の応援を背に最後の挑戦に臨む。名門ジュリアード音楽院在籍中で完璧な演奏技術と感性を併せ持つマサル・C・レビ=アナトールは、優勝候補として注目されている。そして、パリで行われたオーディションに突如現れた謎の少年・風間塵は、先ごろ亡くなった世界最高峰のピアニストからの「推薦状」を持っており、そのすさまじい演奏で見る者すべてを圧倒していく。熱い戦いの中で互いに刺激しあい、それぞれ葛藤しながらも成長していく4人だったが……。松岡が亜夜を演じるほか、松坂桃李が明石、森崎がマサルに扮し、映画初出演の新星・鈴鹿央士が塵に抜てきされた。監督・脚本は「愚行録」の石川慶。
これだけ書き込んだ原作を映画化するのは難しい。特にタイトルともなる風間塵の音楽の生まれ方や師匠との哲学的な関係性が映画では表現しきれず、「世界は音楽に満ち溢れている」という天上の高揚感ある感動をもたらすことができていない。残念だ。「羊と鋼の森」もそうだったが、ピアノ演奏家を主軸においた作品に観るべきものが無い日本映画界に失望する。まあファンだから松岡茉優だけ肯定しておく。

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2019-120M 「ワイルドライフ」☆☆☆★★

Wildlife原題:Wildlife
邦題:ワイルドライフ
時間:105分
公開:2019-07-05
製作年度:2018
製作国:アメリカ
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:ゾーイ・カザン、テッド・デイカー、エディ・ベイスマン、ベス・ウェザーマン
製作:アンドリュー・ダンカン、アレックス・サックス、ポール・ダノ、オーレン・ムーバーマン、アン・ロアク、ジェイク・ギレンホール、リバ・マーカー
監督:ポール・ダノ
脚本:ポール・ダノ、ゾーイ・カザン
原作:リチャード・フォード
撮影:ディエゴ・ガルシア
音楽:デビッド・ラング
出演:キャリー・マリガン(ジャネット)、ジェイク・ギレンホール(ジェリー)、エド・オクセンボールド(ジョー)、ビル・キャンプ

「スイス・アーミー・マン」などの個性派俳優ポール・ダノが初メガホンを取り、「ドライヴ」のキャリー・マリガンと「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホールが夫婦役を演じた人間ドラマ。ダノが「ルビー・スパークス」で共演したパートナーのゾーイ・カザンと共同で脚本・製作も手がけ、ピュリッツァー賞作家リチャード・フォードの小説「Wildlife」を原作に、幸せな家庭が崩壊していく様子を14歳の息子の姿を通して描き出す。1960年代、モンタナ州の田舎町で暮らす少年ジョーは、仲の良い両親ジェリーとジャネットのもとで慎ましくも幸せな毎日を送っていた。ところがある日、ジェリーがゴルフ場の仕事を解雇され、山火事を食い止める危険な出稼ぎ仕事へと旅立ってしまう。残されたジャネットとジョーもそれぞれ仕事を見つけるが、生活が安定するはずもなく、優しかったジャネットは不安と孤独にさいなまれるようになっていく。
よろめきメロドラマ。

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