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2019-092M 「存在のない子供たち」☆☆☆★★★

Sonzainonai原題:Capharnaum
邦題:存在のない子供たち
時間:125分
公開:2019-07-20
製作年度:2018
製作国:レバノン
配給:キノフィルムズ
製作総指揮:アンヌ=ドミニク・トゥーサン、ジェイソン・クリオット
製作:ミヒェル・メルクト、ハーレド・ムザンナル
監督:ナディーン・ラバキー
脚本:ナディーン・ラバキー、ジョルジュ・ハッバス
原作:
撮影:
音楽:ハーレド・ムザンナル
出演:ゼイン・アル・ラフィーア(ゼイン)、ヨルダノス・シフェラウ(ラヒル・シファラ)、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ(ヨナス)、カウサル・アル・ハッダード(スアード)、ファーディー・カーメル・ユーセフ(セリーム)、シドラ・イザーム(サハル)、アラーア・シュシュニーヤ(アスプロ)、ナディーン・ラバキー

 

長編デビュー作「キャラメル」が高い評価を得たレバノンの女性監督ナディーン・ラバキーが、貧しさゆえに親からまともな愛情も受けることができずに生きる12歳の少年の目線を通し、中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。中東の貧民窟で暮らす12歳のゼインは、貧しい両親が出生届を提出していないため、IDを持っていない。ある日、ゼインが仲良くしていた妹が、知り合いの年上の男性と強制的に結婚させられてしまい、それに反発したゼインは家を飛び出す。仕事を探そうとしたがIDを持っていないため職に就くことができない彼は、沿岸部のある町でエチオピア移民の女性と知り合い、彼女の赤ん坊を世話しながら一緒に暮らすことになる。しかしその後、再び家に戻ったゼインは、強制結婚させられた妹が亡くなったことを知り……。2018年・第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞とエキュメニカル審査員賞を受賞。

 

ゼインの存在感がすごい。サタジット・レイが60年前にインドで描いた極貧的なるものが、現代のレバノンでも救いようのない現実として在る。それが異常だし、凄まじいほどに地球は病んでいる。

 

 

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