2019-079M 「トールキン 旅のはじまり」☆☆☆★
原題:Tolkien
邦題:トールキン 旅のはじまり
時間:112分
公開:2019-08-30
製作年度:2019
製作国:アメリカ
配給:20世紀フォックス映画
製作総指揮:
製作:ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング、デビッド・レディ、クリス・サイキエル
監督:ドメ・カルコスキ
脚本:デビッド・グリーソン、スティーブン・ベレスフォード
原作:
撮影:ラッセ・フランク
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ニコラス・ホルト、リリー・コリンズ、コルム・ミーニー、デレク・ジャコビ、アンソニー・ボイル、パトリック・ギブソン、トム・グリン=カーニー
冒険ファンタジー映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」3部作の原作者J・R・R・トールキンの前半生を、「女王陛下のお気に入り」や「X-MEN」シリーズで知られるニコラス・ホルト主演で描いた伝記ドラマ。3歳で父を失くし、イギリスの田園で母と弟と暮らしていたトールキンは、母親の急死により12歳で孤児となってしまうが、母親の友人で後見人となってくれたモーガン神父のサポートにより、名門キング・エドワード校への入学を果たす。そこでトールキンは3人の仲間と出会い、「芸術で世界を変えよう」と互いに誓い合う。16歳になったトールキンは年上の女性エディスと恋に落ちるが、神父からその交際を厳しく禁じられてしまう。そしてぼっ発した第1世界大戦がトールキンと仲間たちの運命を大きく変えていく。ホルトがトールキン役、「あと1センチの恋」のリリー・コリンズがエディス役をそれぞれ演じる。監督は「トム・オブ・フィンランド」のドメ・カルコスキ。
あまりにマッドマックスのニュークスが強烈なイメージ(トラウマに近い)として残るニコラス・ホルトがトールキンを演じる。彼の生い立ちから語られるが、メインは孤児となってからの青年時代。学友の四人組は、おそらく「スタンド・バイ・ミー」と比較される論評も出てくるだろう。それほどドメ・カルコスキ監督によって執拗に、彼らの友情は美しく熱く、憧れさえも漂わせて描かれていく。運命の女性とのエピソードも丁寧に語られるとともに、従軍した戦場の幻想的なまでの美しさにまみれた残酷さも見どころだろう。
ともあれ、トールキンが処女作を書き始める場面がクライマックス。そして「ホビット」や「指輪物語」を小説や、ピーター・ジャクソンの映画で<知って>いる僕たちは、本作のさまざまなシークエンスが、それらに目配せされていることに気付いていくだろう。
「Stay alive!Come back to me!」の2度目が渾身の眼差しで、惚れる。
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