2019-064M 「愛の調べ」☆☆☆★
原題:Song of Love
邦題:愛の調べ
時間:112分
公開:1949-02
製作年度:1947
製作国:アメリカ
配給:
製作総指揮:
製作:クラレンス・ブラウン
監督:クラレンス・ブラウン
脚本:アイバン・トース、イルムガード・フォン・クーベ、アレン・ビンセント、ロバート・アードリー
原作:バーナード・シューバート、マリオ・シルヴア
撮影:ハリー・ストラドリング
音楽:ブロニスロー・ケイパー
出演:キャサリン・ヘプバーンClara_Wieck_Schumann、ポール・ヘンリードRobert_Schumann、ロバート・ウォーカーJohannes_Brahms、ヘンリー・ダニエルFranz_Liszt、レオ・G・キャロルProfessor_Wieck
シューマン夫婦の伝記を映画劇化しと音楽映画で、「町の人気者」のクラレンス・ブラウンが製作監督した1947年作品。バーナード・シューバート、マリオ・シルヴア合作の劇を「育ちゆく年」のロバート・アードリーが、アイヴァン・トース、イルムガード・フォン・クーベ及びアレン・ヴィンセントと協力脚色し、「町の人気者」のハリー・ストランドリンクが撮影した。主演は「女性No.1」「フイラデルフィア物語」のキャサリン・ヘッバーン「カサブランカ」「情熱の航路」のボール・ヘンリード、「キューリー夫人」のロバート・ウォーカーで「ジェーン・エア」のヘンリー・ダニエル、「断崖」のレオ・G・キャロル「春の序曲」
天才的ピアニストの折紙つきのクララ・ヴィークは、父ヴィーク教授の弟子ロベルト・シューマンと恋仲だったが、教授はシューマンの才を認めず結婚を許さない。幸い2人を知るリストの証言で2人の結婚は法廷に許され、ライブチヒの屋根裏に愛に生活が始まった。それから10年、シューマン夫婦は7人の子供が出来、女中ベルタの手だけでは足りない位だった。大晦日の晩、20歳のヨハンネス・ブラームスが、シューマンの弟子にしてくれと頼みに来て、そのまま同居することとなる。彼はクララに一目でほれてしまったのだったが、生来の子供好きだったのでベルタの手助けをしながら、崇愛するクララの傍で、作曲することの出来るのを、若いブラームスは楽しみとした。ところがシューマンは作曲、批評、教授と忙しい生活を送ってはいるが、彼の音楽がほとんど認められないので、神経衰退に陥っていた。生活費を得るためにクララは、マネジャーのハスリンガーに勧められ、ケルンでピアノ独奏会に出演し大成功だった。しかし自分よりクララが才能を認められるのかと、夫が悩んでいると知った彼女は、勧められた演奏旅行も断った。そして夫のオペラ「ファウスト」を音楽出版業ヘルテルに送った。それが断られてもどると、見かねたブラームスはリストに力を貸してやって頂きたいと頼んだ。リストの骨折で「ファウスト」は、ライプチヒのゲヴァントハウスで、作曲者指揮で初演された。ところが第3幕の途中で、突如シューマンは指揮棒を落とし、両手で眼を押さえた。常々クララが恐れていた夫の神経病は高進していたと見え、運命はこの夜シューマンの脳を惑乱させたのである。彼はエンデニヒのサナトリウムに入れられた。そして2年の闘病生活にも空しく、天才を抱いたまま世を去った。狂いつつシューマンはピアノのキイをたたき、「作曲」した。見舞ったクララに、新曲だといって彼の初期の小品の「トロイメライ」を弾いて聞かせて死んだ。生涯彼を愛して来たクララには、余りに大きな打撃であった。4年前、恋の告白をして去ったブラームスは再び訪れ、彼の「第1交響曲」の演奏の切符を与えた。ブラームスは演奏のあとでクララに求婚したが、彼女はさびしい微笑で頭を振った。しかしブラームスの勧めで楽壇に再起し、以後35年年間シューマンの音楽を演奏し続けた。...
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2023-032M 「レジェンド&バタフライ」☆☆☆★★(2023.01.29)
- 2023-030M 「金の国 水の国」☆☆☆★★(2023.01.27)
- 2023-031M 「ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGE」☆☆★★★(2023.01.27)
- 2023-029M 「幻滅」☆☆☆★★★(2023.01.26)
- 2023-028M 「ホーリー・トイレット」☆☆☆★(2023.01.26)
「洋画 あ行」カテゴリの記事
- 2023-024M 「エンドロールのつづき」☆☆☆★(2023.01.22)
- 2023-013M 「オットーという男」☆☆☆★★(2023.01.17)
- 2023-004M 「イメージの本」☆☆★★(2023.01.05)
- 2023-003M 「アンカット・ダイヤモンド」☆☆☆★★(2023.01.04)
- 2022-254M 「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」☆☆☆★★(2022.12.26)
コメント