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2019-052M 「長いお別れ」☆☆☆★★★

Nagaiowakare邦題:長いお別れ
時間:127分
公開:2019-05-31
製作年度:2019
製作国:日本
配給:アスミック・エース
製作総指揮:
製作:
監督:中野量太
脚本:中野量太
大野敏哉
原作:中島京子
撮影:月永雄太
音楽:渡邊崇
出演:蒼井優(東芙美)、竹内結子(今村麻里)、松原智恵子(東曜子)、山崎努(東昇平)、北村有起哉(今村新)、中村倫也(磐田道彦)

 

初の商業映画監督作「湯を沸かすほどの熱い愛」が日本アカデミー賞ほか多数の映画賞を受賞するなど高い評価を獲得した中野量太監督が、認知症を患う父親とその家族の姿を描いた中島京子の小説「長いお別れ」を映画化。これまでオリジナル脚本作品を手がけてきた中野監督にとっては、初の原作ものとなった。父・昇平の70歳の誕生日で久しぶりに集まった娘たちは、厳格な父が認知症になったという事実を告げられる。日に日に記憶を失い、父でも夫でもなくなっていく昇平の様子に戸惑いながらも、そんな昇平と向き合うことで、おのおのが自分自身を見つめなおしていく。そんな中、家族の誰もが忘れていた思い出が、昇平の中で息づいていることがわかり……。一家の次女・芙美役を蒼井優、長女・麻里役を竹内結子、母・曜子役を松原智恵子が務め、認知症を患う父・昇平を山崎努が演じた。

今年の映画賞において俳優部門を席捲しそうな名優たちの演技。さらに、それを引き出した中野監督も監督賞候補といって良いだろう。ただ、脚色については、要素がありすぎた結果、映画として「ほどけかた」が散漫な印象となっている。個々のシーンにおける丁寧な演出と演技が積み重なるものの、クライマックスへのエモーションが腑に落ちるように感じられない。登場人物らのそれぞれの決着にこだわりすぎたのか。

 

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