2016-110M 「ファブリックの女王」☆☆☆

邦題:ファブリックの女王
時間:85分
公開:2016-05-14
製作年度:2015
製作国:フィンランド
配給:パンドラ、kinologue
製作総指揮:
製作:ミーシャ・ヤーリ、マーク・ルオフ
監督:ヨールン・ドンネル
脚本:カロリーナ・リンドグレーン
原作:
撮影:ハンヌ=ペッカ・ビティカイネン
音楽:
出演:ミンナ・ハープキュラ(アルミ・ラティア)、ラウラ・ビルン(リーナ)、ハンヌ=ペッカ・ビョルクマン(ビリヨ・ラティア)、レア・マウラネン(ケルットゥ)、ロベルト・エンケル、ヨアンナ・ハールッティ
北欧のファッションブランド「マリメッコ」の創業者アルミ・ラティアの波乱万丈な人生を描いた伝記映画。アルミを主人公にした演劇舞台を制作している過程で、アルミ役の女優がアルミの心をどう理解していくのかの葛藤。それがアルミとマリメッコの<何故ここまで傍若無人に成功へ突き進んだ?>の解析にもなっていく。そして劇中劇として演じられている内容が伝記映画として成立しているという多重構造になっている。最終カット(舞台のクライマックス)のアルミの台詞に潜む<心>をどのように演じるかを悩むアルミ役女優。そして次のカットでは伝記映画としてのアルミの最終台詞。同時に舞台のカーテンコールにつながる見えない観客たちによる大拍手。果たしてアルミ役の女優は、アルミの心を現せたのだろうか。このあたりのダブルミーニングは残念ながら私には理解不能だった。この手の演劇的様式美を使った映画では、邦画では「心中天網島」が商業映画としては連想できる。同じ北欧作品ではデンマークのラース・フォン・トリア監督の「ドッグビル」「マンダレイ」連作が印象深い。ともあれ、世界的ファッションブランドのカリスマ女性経営者の成功人生の伝記映画を想像して(「マリア・カラス」や「シャネル」の伝記映画のように)来た観客は、あっけにとられてしまうに違いない。
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