« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »

霧の中の風景 ☆☆☆★★

Kirinonakanofukei 原題:LANDSCAPE IN THE MIST
邦題:霧の中の風景
時間:125分
公開:1990-03
製作年度:1988
製作国:ギリシャ/フランス
配給:フランス映画社
製作総指揮:
製作:ステファン・ソルラ
監督:テオ・アンゲロプロス
脚本:テオ・アンゲロプロス 、トニーノ・グエッラ 、タナシス・ヴァルニティノス
原作:テオ・アンゲロプロス
撮影:ヨルゴス・アルヴァニティス
音楽:エレニ・カラインドロウ
出演:ミカリス・ゼーナ、タニア・パライオログウ、ストラトス・ジョルジョグロウ、エヴァ・コタマニドゥ、ヴァシリス・コロヴォス

久しぶりのアンゲロプロス。まだ見ぬ「存在さえ不確か」なドイツにいる父に会うために、姉弟が家を出る。ドイツへ向かう二人のロードムービー。旅芸人一座との出会い。心を寄せた同性愛のオートバイ青年。ヒッチハイクしたトラックの運転手にレイプされる姉。残酷で希望がなく、果てのない「旅」は国境を超えドイツへ川を渡り、向かうところで終わる。銃声。そして霧の奥に草原と一本の木。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 ☆☆★★★

Millennium23_2 原題:LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES
邦題:ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
時間:148分
公開:2010-09-11
製作年度:2009
製作国:スウェーデン/デンマーク/ドイツ
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:ソーレン・スタルモス
監督:ダニエル・アルフレッドソン
脚本:ウルフ・リューベリ
原作:スティーグ・ラーソン
撮影:ペーテル・モクロシンスキー
音楽:ヤコブ・グロート
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、レナ・エンドレ、スヴェン=ベルティル・タウベ、ペーター・ハーバー、ペーター・アンデション、イングヴァル・ヒルドヴァル、マーリカ・ラーゲルクランツ、ステファン・サウク

「1」から遊離して「2」とセットの「3」。主人公は裁判で裁かれることになる。少女時代から国家要職にある影の組織に翻弄されてきた彼女への人生が明らかになる。いまだ生き残る組織の残党が、その存在の証にもなってしまう主人公を抹殺しようとする。という、「国家権力へ繋がる秘密の巨悪の陰謀」とのラストバトルがクライマックス。きっと小説で読んだ方が面白かったかもしれないね。この作品は。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ミレニアム2 火と戯れる女 ☆☆★★★

Millennium23 原題:FLICKAN SOM LEKTE MED ELDEN
邦題:ミレニアム2 火と戯れる女
時間:130分
公開:2010-09-11
製作年度:2009
製作国:スウェーデン/デンマーク/ドイツ
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:ソーレン・スタルモス
監督:ダニエル・アルフレッドソン
脚本:ヨナス・フリュクベリ
原作:スティーグ・ラーソン
撮影:ペーテル・モクロシンスキー
音楽:ヤコブ・グロート
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、レナ・エンドレ、スヴェン=ベルティル・タウベ、ペーター・ハーバー、ペーター・アンデション、イングヴァル・ヒルドヴァル、マーリカ・ラーゲルクランツ、ステファン・サウク

長い映画を2本連続。ベストセラーの「ミレニアム」の映画化。「1」もそうだったけど、相変わらず北欧的ダラダラ語りがイライラする。こんなに長い必要はないのに。前作は猟奇的な事件の解決をしていくストーリーだったが、「2」は主人公の過去がテーマ。敵役の登場人物たちが主人公と密接なかかわりがあった、という謎の解明へ向けてのスッタモンダが2時間かけて語られる。残念ながらわたし的にはノオミ・ラパスにちっとも魅力を感じないので感情移入もできず、しらけっぱなしでのエンディング。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

小さな命が呼ぶとき ☆☆☆★

Tiisanainochi 原題:EXTRAORDINARY MEASURES
邦題:小さな命が呼ぶとき
時間:105分
公開:2010-07-24
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:SPE
製作総指揮:ハリソン・フォード 、ナン・モラレス
製作:マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア、カーラ・サントス・シャンバーグ
監督:トム・ヴォーン
脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス
原作:ジータ・アナンド
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:アンドレア・グエラ
出演:ブレンダン・フレイザー(ジョン・クラウリー)、ハリソン・フォード(ロバート・ストーンヒル博士)、ケリー・ラッセル(アイリーン・クラ ウリー)、メレディス・ドローガー(メーガン・クラウリー)、ディエゴ・ベラスケス(パトリック・クラウリー)、サム・H・ホール(ジョン・クラウリー・ Jr.)

現在進行形の実話。子供が難病で、その子供を救いたいためにMBAでもある父親が専門分野の教授と製薬会社を設立。という親子愛の感動作品の姿をしているけれど、実態はアメリカのM&Aによるベンチャー企業のわらしべ長者っぷりが描かれている。最初の会社を設立する強引なネゴと、その会社を大手の製薬会社へ売る時の「死亡率と生存率の冷酷な計算」によるビジネススキームのプレゼン。難病患者が一生使い続けなければならない薬剤の収益が死亡率との採算分析を「決め手」にする非情さ。どんなにクライマックスが「わが子が助かる」という感動的なものでも、会社を売ったことで手に入れた豪邸やら自分の名前の研究ラボやらを見せられるとヒク。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ローマの休日 ☆☆☆★★★

Romanholidy 原題:ROMAN HOLIDAY
邦題:ローマの休日
時間:118分
公開:1954-04
製作年度:1953
製作国:アメリカ
配給:パラマウント
製作総指揮:
製作:ウィリアム・ワイラー
監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:イアン・マクレラン・ハンター 、ジョン・ダイトン 、ダルトン・トランボ
原作:ダルトン・トランボ
撮影:フランク・F・プラナー、アンリ・アルカン
音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:オードリー・ヘプバーン(アン王女)、グレゴリー・ペック(ジョー・ブラッドレー)、エディ・アルバート(アーヴィング)、テュリオ・カル ミナティ(将軍)、パオロ・カルソーニ(美容師)、ハートリー・パワー(ブラッドレーの上司)、マーガレット・ローリングス(ヴィアバーグ伯爵婦人)、 ハーコート・ウィリアムズ(大使)

「トランボは天才」である。それはともかく、「トイストーリー3」で脚本の素晴らしさ、重要さ、を再認識したので、久しぶりに「脚本が完璧」で「それを完璧に監督が映像化」した作品を見直したいということでの鑑賞。もちろんオードリーが出演していることも条件。何度見てもいい作品。「映画の奇跡」のひとつなんだろうなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トイ・ストーリー3 ☆☆☆★★★

Toy3 原題:TOY STORY 3
邦題: トイ・ストーリー3
時間:103分
公開:2010-07-10
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:ジョン・ラセター
製作:ダーラ・K・アンダーソン
監督:リー・アンクリッチ
脚本:マイケル・アーント 、ジョン・ラセター 、アンドリュー・スタントン 、リー・アンクリッチ
原作:
撮影:
音楽:ランディ・ニューマン
出演:トム・ハンクス(ウッディ)、ティム・アレン(バズ・ライトイヤー)、ジョーン・キューザック(ジェシー)、ネッド・ビーティ(ロッ ツォ)、ドン・リックルズ(ミスター・ポテトヘッド)、マイケル・キートン(ケン)、ウォーレス・ショーン(レックス)、ジョン・ラッツェンバーガー(ハ ム)、エステル・ハリス(ミセス・ポテトヘッド)、ジョン・モリス(アンディ)

脚本の勝利。見事にトイストーリーの世界観の中で、物語といての完成度を上げている。おもちゃが生きて話をして勝手に動く、という異常な状況のな かで、彼らが計算しつくされた伏線とストーリーの運びで動いていく。たんなる柳の下の3匹目の泥鰌ではなく、完成度の高い最新オリジナル映画としてのクオ リティが十分ある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アイスバーグ! ☆☆☆

Iceberg 原題:L'ICEBERG
邦題:アイスバーグ!
時間:87分
公開:2010-07-31
製作年度:2005
製作国:ベルギー
配給:フランス映画社
製作総指揮:
製作:
監督:ドミニク・アベル 、フィオナ・ゴードン 、ブルーノ・ロミ
脚本:ドミニク・アベル 、フィオナ・ゴードン 、ブルーノ・ロミ
原作:
撮影:セバスティアン・コーペル
音楽:ジャック・ルーリー
出演:フィオナ・ゴードン(フィオナ)、ドミニク・アベル(ジュリアン)、フィリップ・マルツ(ルネ)、ルーシー・トゥルガリュク

「ルンバ」とほぼ同じスタッフ・キャストの作品。ハンバーガー店に勤める妻が事故で冷凍室へ一晩閉じ込められる。そのため彼女は「氷河」へ登りたいとの妄執にとらわれる。家族を捨て、北へ向かい、妻を失って自閉している船長と出会い、氷河をめざす。それを追う夫。パントマイム中心で台詞を極力排した作風も同様。こういった作品を作家性の高いアート系な傑作ともちあげるのは「映画通」を自負する屈折したマニアだけだろうけど、一般の観客を巻き込まないで欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ルンバ! ☆☆☆

Rumba 原題:RUMBA
邦題:ルンバ!
時間:77分
公開:2010-07-31
製作年度:2008
製作国:ベルギー
配給:フランス映画社
製作総指揮:
製作:
監督:ドミニク・アベル 、フィオナ・ゴードン 、ブルーノ・ロミ
脚本:
原作:
撮影:クレール・シルデリク
音楽:
出演:ドミニク・アベル、フィオナ・ゴードン、フィリップ・マルツ、ブルーノ・ロミ

ベルギーのコメディ。ビジュアルと邦題でどれだけの善男善熟女が「おしゃれなダンス映画」と勘違いして観に来てしまったことか。そんな錯覚を狙うしかP&A戦略を展開できない類の「欧州的でゆるい笑いどころ不明な」作品。仲のいいラテンダンス好きの教員夫妻が理不尽な交通事故にあい、妻は片足を失い夫は狂気に陥る。そんなブラックな状況でもふわふわと「いつも通り」に生きているが、夫が徘徊しているうちに行方不明に。夫は交通事故の原因となった自殺願望の男性と出会って海辺で「海の家」を営んで…。どこが「ルンバ」なんだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

必死剣 鳥刺し ☆☆☆★

Torisasi 邦題:必死剣 鳥刺し
時間:114分
公開:2010-07-10
製作年度:2010
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:平山秀幸
脚本:伊藤秀裕 、江良至
原作:藤沢周平
撮影:石井浩一
音楽:EDISON
出演:豊川悦司(兼見三左エ門)、池脇千鶴(里尾)、吉川晃司(帯屋隼人正)、戸田菜穂(睦江)、村上淳(右京太夫)、関めぐみ(連子)、山田キヌヲ(多恵)、矢島健一(矢部孫千代)、油井昌由樹(大場兵部)、つまみ枝豆(福井)、俊藤光利(光岡)、村杉蝉之介(山内)、瀧川鯉昇(安西直弥)、田中聡元(権蔵)、石山雄大(茂吉)、生津徹(常吉)、前田健(喜助)、外波山文明(兼見清蔵)、高橋和也(兼見伝一郎)、福田転球(牧藤兵衛)、木野花(はな)、小日向文世(保科十内)、岸部一徳(津田民部)

最大の問題は「豊川悦司はヅラものは似合わない」という致命的なマイナス要因。ほんと、笑っちゃうくらいにヘン。謹慎中末期の総髪になったあたりが一番似合ってた。ストイックな事務方武士として淡々と勤務しているのに、ある日突然藩主の側室を暗殺してしまう。しかし、1年の閉門だけで許されて、後日には側用人にまで取り立てられる。そこにはどす黒い陰謀が隠されていて…。という藤沢周平の物語メーカーの真骨頂が原作。ただ、2時間ちかい映画にするには単調なストーリーなので、もうちょいと緩急濃淡があって欲しかった。池脇千鶴に関してはとってつけたようなエピソードでしらける。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魔法使いの弟子 ☆☆☆

Mahotukai 原題:THE SORCERER'S APPRENTICE
邦題:魔法使いの弟子
時間:110分
公開:2010-08-13
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:トッド・ガーナー、ニコラス・ケイジ、マイク・ステンソン、チャド・オマン、ノーマン・ゴライトリー、バリー・ウォルドマン
製作:ジェリー・ブラッカイマー
監督:ジョン・タートルトーブ
脚本:ダグ・ミロ、カルロ・バーナード、マット・ロペス
原作:マット・ロペス、ローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール
撮影:ボジャン・バゼリ
音楽:トレヴァー・ラビン
出演:ニコラス・ケイジ(バルサザール・ブレイク)、ジェイ・バルシェル(デイヴ・スタットラー)、アルフレッド・モリナ(マクシム・ホルヴァート)、テリーサ・パーマー(ベッキー・バーンズ)、モニカ・ベルッチ(モルガナ・ル・フェイ/ヴェロニカ)

「ファンタジア」のミッキーが登場するエピソードにインスパイアされて作られたジュブナイル作品。この手のティーンズ狙いって最近多いようだけど、メジャーはどういうマーケティングでこういうの製作してるんだろう。およそ日本じゃ軽くいなされてしまう系の作品。子供だましすぎてね。ちょっと前にあった「パーシー・ジャクソン」や「ダレンシャン」と同系列なんだけど、区別がつかないかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

歌え!ロレッタ愛のために ☆☆☆★

Utaeroretta 原題:COAL MINER'S DAUGHTER
邦題:歌え!ロレッタ愛のために   
時間:125分
公開:1981-06
製作年度:1980
製作国:アメリカ
配給:CIC
製作総指揮:
製作:バーナード・シュワルツ
監督:マイケル・アプテッド
脚本:トム・リックマン
原作:ジョージ・ベクシー
撮影:ラルフ・D・ボード
音楽:オーウェン・ブラッドレイ
出演:シシー・スペイセク(ロレッタ)、トミー・リー・ジョーンズ(ドゥーリトル・リン)、ビヴァリー・ダンジェロ(パッツィ・クライン)、レヴォン・ヘルム(テッド)、フィリス・ボーエンズ(クララ)

アメリカってカントリーソングには特別な「愛好者」が一定のマーケットとしてあるようで、時々この手の映画が登場する。最近じゃ「クレイジー・ハート」があって、主役はアカデミー賞を獲ってる。でもって、この作品。主役のシシー・スペイセクもアカデミー賞を受賞してる。これは凄い。なにが凄いって、いまだ現役のスター歌手の伝記映画ということ。この映画が1980年の作品なんだど、ロレッタ・リンは2005年にグラミー賞を受賞している。そういう意味ではガチガチの現役スターの伝記をなんで…?本人が生きているのに、それを演じるなんて無謀というか失礼というか。それでアカデミー賞なんだからとんでもない。映画自体も、ストレスで休養していたロレッタが元気になってステージ復活!っていうあたりでエンディング。なんともしまりがない。日本でいえば、民謡か。「金沢明子物語」って感じの作品。これじゃ、テレビの「波乱万丈」と一緒ね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エバン・オールマイティ ☆☆☆

Evanalmighty 原題:EVAN ALMIGHTY
邦題:エバン・オールマイティ
時間:96分
公開:未公開
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:
製作総指揮:イロナ・ハーツバーグ 、デイヴ・フィリップス 、マット・ルーバー
製作:トム・シャドヤック、ゲイリー・バーバー、ロジャー・バーンバウム、ニール・H・モリッツ、マイケル・ボスティック
監督:トム・シャドヤック
脚本:スティーヴ・オーデカーク
原作:スティーヴ・オーデカーク、ジョエル・コーエン、アレック・ソコロウ
撮影:イアン・ベイカー
音楽:ジョン・デブニー
出演:スティーヴ・カレル(エバン・バクスター)、モーガン・フリーマン(神)、ローレン・グレアム(ジョーン・バクスター)、ジョン・グッドマン(ロング)、ワンダ・サイクス(リタ)、ジョン・マイケル・ヒギンズ(マーティ)、モリー・シャノン(イブ)、ジョナ・ヒル(ユージーン)、ジョニー・シモンズ(ディラン・バクスター)、グレアム・フィリップス(ジョーダン・バクスター)、ジミー・ベネット(ライアン・バクスター)

ジム・キャリーの「ブルース・オールマイティ」がうけたから、第二弾をつくっちゃおうという安直な企画。神様にはモーガン・フリーマン。これは前作と一緒 なんだけど、今回は「ノアの方舟」を作らせてしまう。なぜ、どうして、主人公をノア化させるのか、神の意志は全く不明。そんなことはどうでもよくて、「方 舟」をつくらせるまでのドタバタで笑っていただこう、というレベルの低次元映画。日本未公開なのも当然。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ソルト ☆☆☆★★

Salt 原題:SALT
邦題:ソルト
時間:100分
公開:2010-07-31
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:SPE
製作総指揮:リック・キドニー 、マーク・ヴァーラディアン 、ライアン・カヴァナー
製作:ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ、サニル・パーカシュ
監督:フィリップ・ノイス
脚本:カート・ウィマー
原作:
撮影:ロバート・エルスウィット
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:アンジェリーナ・ジョリー(イヴリン・ソルト)、リーヴ・シュレイバー(ウィンター)、キウェテル・イジョフォー(ピーボディ)、ダニエル・オルブリフスキー、アンドレ・ブラウアー


あ、続編つくるのね?ってエンディング。ともあれ、二重スパイが二重スパイとして両方の雇い主を騙しながら、世界の崩壊を救うっていうノンストップアクション。久しぶりにキレのいいテンポとスピードにアンジェリーナのスーパーウーマンっぷりに「娯楽作品」としての高評価をしたい。ああ、面白かったっていう娯楽堪能感で劇場を出られる。もちろん、そのために犠牲にされているドラマとしての人物や事象の掘り下げなんてあたりはほとんど無くて、全ては、面白くするための「ご都合主義的なパーツ」にすぎないものの羅列なんだけどね。でも、100分間をこれでもかってアクションで見せきらせてくれればいいんじゃないかな。ていうわけで、続編期待。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カラフル ☆☆★★★

Colorful 邦題:カラフル
時間:129分
公開:2010-08-21
製作年度:2010
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:原恵一
脚本:丸尾みほ
原作:森絵都
撮影:
音楽:大谷幸
出演:冨澤風斗(小林真)、宮崎あおい(佐野唱子)、南明奈(桑原ひろか)、まいける[1998](プラプラ)、入江甚儀(早乙女)、藤原啓治(沢田先生)、中尾明慶(小林満)、麻生久美子(真の母)、高橋克実(真の父)

いきなり鬱な展開。死んだ魂が自殺した少年に乗り移り・・・。あとは自分発見、自己啓発、自己批判、生活&性格改善、リボーン!!!という。まったくもって脆弱な魂しか持ち合わせない昨今の青少年を啓蒙する目的としか思えない。<やばい下心を隠しながら微笑みながら近寄ってくる>いやな雰囲気の霊感商法な作品。こういうの生理的にダメ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

インセプション ☆☆☆★★

Inception 原題:INCEPTION
邦題:インセプション
時間:148分
公開:2010-07-
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:クリス・ブリガム 、トーマス・タル
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
原作:
撮影:ウォーリー・フィスター
音楽:ハンス・ジマー
出演:レオナルド・ディカプリオ(コブ)、渡辺謙(サイトー)、ジョセフ・ゴードン=レヴィット(アーサー)、マリオン・コティヤール(モル)、エレン・ペイジ(アリアドネ)、トム・ハーディ(イームス)、ディリープ・ラオ(ユスフ)、キリアン・マーフィ(ロバート・フィッシャー)、トム・ベレンジャー(ブラウニング)、マイケル・ケイン(マイルズ)、ピート・ポスルスウェイト(モーリス・フィッシャー)、ルーカス・ハース(ナッシュ)


途中でここがどこの階層かわからなくなっちゃうサイコダイバーもの。一昔前のサイバーSFの世界。宮部みゆきのドリームバスターのほうが面白そうだけどね。でも、潜在意識を植え付ける、というミッションは目新しくて「なるほど」な作品。ただここまで大掛かりに意識へ埋め込む必要があるのかな。というと身も蓋もないね。でも、時間は長く感じなかったからきっと面白がってたんだろうな。自分。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

悪人 ☆☆☆★

Akunin2010 邦題:悪人
時間:139分
公開:2010-09-11
製作年度:2010
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:李相日
脚本:吉田修一 、李相日
原作:吉田修一
撮影:
音楽:久石譲
出演:妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、柄本明

冗長でエモーショナルなシーンがうざい。もう少しかりこめる。深津は賞からめる演技。かなり長尺だったのを切った結果だというけれど、原作者と監督が脚本を書いていればこうなることは自明。客観的には無駄なエピソードを大事に丁寧に描きこんでいるからこういうことになる。祖母の霊感商法の部分や実母の登場部分。灯台でのシーンが意味不明。もっと乾いた感じに描いて欲しかった。顔にダイナマイトをまきつけて自爆するゴダールの先鋭さがアジア人には持つことができないのか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »