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シスタースマイル ドミニクの歌 ☆☆☆★

Dominique 原題:SOEUR SOURIRE
邦題:シスタースマイル ドミニクの歌
時間:124分
公開:2010-07-03
製作年度:2009
製作国:フランス/ベルギー
配給:セテラ・インターナショナル
製作総指揮:
製作:エリック・ウーマン、マルク・シラム、クリスティーヌ・ピロー、ペーター・ブカート
監督:ステイン・コニンクス
脚本:クリス・ヴァンデル・スタッペン 、ステイン・コニンクス 、アリアン・フェート
原作:
撮影:イヴ・ヴァンデルメーレン
音楽:ブリュノ・フォンテーヌ
出演:セシル・ドゥ・フランス(シスタースマイル)、サンドリーヌ・ブランク(アニー)、ヤン・デクレール(ジャニーヌの父)、ジョー・デスール (ジャニーヌの母)、マリー・クレメール(従妹)、クリス・ロメ(修道院長)、フィリップ・ペータース(マネージャー)、クリステル・コルニル(シス ター・クリスティーヌ)、ツィラ・シェルトン(最年長修道尼)、ラファエル・シャルリエ(ピエール)、ヨハン・レイゼン(ジャン神父)、ベルナルド・アイ レンボッシュ(デュボワ神父)

ドミニーク、ニックニックの歌でヒットした一発屋歌手。その後の悲惨な落ちぶれ生活。あっけらかんとハッピーなハリウッドのミュージカル映画があったみたいだけど未見。だから、この作品だけで判断すると「不釣り合いな成功を制御できずに地獄まで堕ちた」彼女の鬱な映画ってことになる。明るくない。常にピリピリカリカリと回りに軋轢を感じて、今の自分でない自分を求めていくストレスが溜まりそうな人生。そんなもの、予告編じゃ寸とも感じなかったから、落差にびっくり。

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ぼくのエリ 200歳の少女 ☆☆☆★★

Bokueli
原題:LET THE RIGHT ONE IN
邦題:ぼくのエリ 200歳の少女
時間:115分
公開:2010-07-10
製作年度:2008
製作国:スウェーデン
配給:ショウゲート
製作総指揮:
製作:
監督:トーマス・アルフレッドソン
脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
出演:カーレ・ヘーデブラント(オスカー)、リーナ・レアンデション(エリ)、ペール・ラグナー

リリカルな12歳の少年少女のほのかな愛を描いているような静謐なドラマの根底に「哀しき吸血鬼」の重奏低音が。北欧の作品らしいピュアも極まった「心」の彷徨が、クライマックスの衝撃的な映像で観る者に「忘れられない作品」として刻み込む。オスカーは可愛いのだが、エリはもうちょっと透明感のあるビジュアルの役者にして欲しかったのは個人的な趣味だけど、残念。ママとの関係性をもうちょっと描いてもよかったかもしれない。それにしても冒頭のエリの父親の「正体」が、クライマックスでNEXTを予感させるというけっこう練られた仕上がりになっている。こういう珠玉系な作品に出会えるのは映画好きとしては幸せ。

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Letters to Juliet ☆☆☆★

Letters_to_juliet 原題:Letters to Juliet
邦題:未定
時間:105分
公開:未定
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:
製作総指揮:
製作:
監督:Gary Winick
脚本:Jose Rivera、Tim Sullivan
原作:
撮影:Marco Pontecorvo
音楽:Andrea Guerra   
出演:Amanda Seyfried、Marcia DeBonis、Gael Garcia Bernal、Vanessa Redgrave

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狼災記 ☆☆★★

Rosaiki2 原題:The Warrior and the Wolf
邦題:狼災記
時間:100分
公開:未定
製作年度:2009
製作国:中国、日本
配給:
製作総指揮:
製作:
監督:田壮壮
脚本:田壮壮
原作:井上靖
撮影:
音楽:
出演:オダギリジョー、マギーQ

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dot the i ドット・ジ・アイ ☆☆☆★

Dotthei 原題:dot the i
邦題:dot the i ドット・ジ・アイ
時間:92分
公開:2004-07-31
製作年度:2003
製作国:イギリス/スペイン
配給:SPO
製作総指揮:エリック・フェイグ、デヴィッド・ギャレット、ボブ・ヘイワード、フランシスコ・ラモス
製作:ジョージ・ダフィールド、メグ・トムソン
監督:マシュー・パークヒル
脚本:マシュー・パークヒル
原作:
撮影:アフォンソ・ビアト
音楽:ハビエル・ナバレテ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ナタリア・ベルベケ、ジェームズ・ダーシー、トム・ハーディ、チャーリー・コックス

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レポゼッション・メン ☆☆★★★

Repomen2010 原題:REPO MEN
邦題:レポゼッション・メン
時間:111分
公開:2010-07-02
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ジョナサン・モーン 、マイク・ドレイク 、ヴァレリー・ディーン 、アンドリュー・Z・デイヴィス 、ミゲル・サポチニク
製作:スコット・ステューバー
監督:ミゲル・サポチニク
脚本:エリック・ガルシア 、ギャレット・ラーナー
原作:エリック・ガルシア
撮影:エンリケ・シャディアック
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ジュード・ロウ(レミー)、フォレスト・ウィッテカー(ジェイク)、リーヴ・シュレイバー(フランク)、アリシー・ブラガ(ベス)、カリ ス・ファン・ハウテン(キャロル)

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Antichrist ☆☆★★

Anticrist 原題:Antichrist
邦題:
時間:108分
公開:未公開
製作年度:2009
製作国:デンマーク、ドイツ、フランス、スウェーデン、イタリア、ポーランド
配給:
製作総指揮:
製作:Meta Louise Foldager
監督:ラース・フォン・トリアー
脚本:ラース・フォン・トリアー、Anders Thomas Jensen
原作:
撮影:Anthony Dod Mantle
音楽:Handel
出演:ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブール

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アデル/ファラオと復活の秘薬 ☆☆★★★

Adel 原題:LES AVENTURES EXTRAORDINAIRES D'ADELE BLANC-SEC
邦題:アデル/ファラオと復活の秘薬
時間:107分
公開:2010-07-03
製作年度:2010
製作国:フランス
配給:アスミックエース
製作総指揮:
製作:ヴィルジニー・ベッソン=シラ
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
原作:タルディ
撮影:ティエリー・アルボガスト
音楽:エリック・セラ
出演:ルイーズ・ブルゴワン(アデル・ブラン=セック)、マチュー・アマルリック(デュールヴー)、ジル・ルルーシュ(カポニ警部)、ジャン= ポール・ルーヴ(ジュスタン・ド・サン=ユベール)、フィリップ・ナオン(メナール教授)、ニコラ・ジロー(アンドレフ・ズボロフスキー)、ジャッキー・ ネルセシアン(エスペランデュー教授)、ムーサ・マースクリ(アクバー)、ロール・ドゥ・クレルモン=トネール(アガット・ブラン=セック)

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Closer to Heaven ☆☆☆★

Closertoheaven 原題:Closer to Heaven
邦題:
時間:115分
公開:未定
製作年度:2009
製作国:韓国
配給:ブロードメディア
製作総指揮:
製作:
監督:パク・チョンピョ
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:キム・ミョンミン、ハ・ジウォン、ガン・シニル、キム・ヨジン、ナム・ヌンミ

べたに泣いてください、という死に至る難病ものの恋愛ドラマ。泣いてもらうためには何でもします、という強い意志のもと、つじつまやら伏線やらを完全無視した強引な展開と唐突なエピソード。それらへの疑問が積み重なると「泣けない」という状況にもなってしまうのだけど、もっと虚心坦懐に映画に向き合うと「どろ泣き」できるように仕立ててある。どうせお金を払って熱く泣きに行くなら、見方に心構えが必要。「つっこまない」っていう。

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KING GAME ☆☆★★

邦題:KING GAME
時間:93分
公開:日本
製作年度:2010-08-28
製作国:2009
配給:ファントム
製作総指揮:
製作:
監督:江川達也
脚本:ナーキカインド 、保坂大輔
原作:江川達也
撮影:西久保弘一
音楽:白井良明
出演:石田卓也、芦名星、窪塚俊介、前田愛、堀部圭亮、山本浩司、夏目ナナ、ジェイ・ウェスト、佐藤千亜妃、川村ゆきえ、ジェリー藤尾、木村佳乃

ヒットコミック「東京大学物語」の作者江川達也が初監督。というふれこみだけの映画。密室に集められた人々が強制的に王様ゲームをして勝ち抜く。という 「カイジ」のようなシチュエーションスリラーだと思っていた。残念ながらまったくのクズ映画だった。最後は王様になっちゃうってどこの馬鹿が血迷ったの か。どこをどうすれば、こんなストーリーが思いつくのか。しかも途中になんの緊迫感も演出されずに。とにかく、時間とお金の無駄。こんなモノの存在を許し てはいけない。

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死刑台のエレベーター ☆☆★★

Sikeidai 邦題:死刑台のエレベーター
時間:114分
公開:2010-10-09
製作年度:2010
製作国:日本
配給:角川・テレビ東京
製作総指揮:
製作:
監督:緒方明
脚本:木田薫子
原作:ルイ・マル
撮影:
音楽:
出演:吉瀬美智子、阿部寛、玉山鉄二、北川景子、平泉成、りょう、津川雅彦、柄本明

ルイ・マルが道楽のように作った「前衛映画」が評判になって、その後「ヌーベルヴァーグ」という後付けの<ブームの名称の象徴>のようにされてしまった原作映画を、なぜに平成の時代にリメイクしなければならないのか、という根本的な部分に疑問が残る作品。なんか、ある一定の世代の映画人のコンプレックスが、こういう形で昇華しちゃったのか、という感じ。現代日本で展開するためにアレンジしたストーリーが最悪。出演者が最悪。演出の切れと撮影、編集も凡庸。いちばんの裏切りは主役の恋する二人が全編にわたってツーショットがないまま終わること。ラストシーンでツーショット写真が現像!されるというあたり、フランス映画の奥ゆかしさよりも、現代的においしい場面はオリジナルには無くても作らなきゃねぇ。

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借りぐらしのアリエッティ ☆☆☆★

Karigurashi 邦題:借りぐらしのアリエッティ
時間:94分
公開:2010-07-17
製作年度:2010
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:鈴木敏夫
監督:米林宏昌
脚本:宮崎駿 、丹羽圭子
原作:メアリー・ノートン
撮影:
音楽:セシル・コルベル
出演:志田未来(アリエッティ)、神木隆之介(翔)、大竹しのぶ(ホミリー)、竹下景子(貞子)、藤原竜也(スラピー)、三浦友和(ポッド)、樹 木希林(ハル)

脚本を宮崎さんが書いていながら「空を飛ぶ少女」が出てこない(笑)。それはともかく、世界が狭い。ちいさな舞台でちまちまと役者が動いている演劇的なアニメ。アニメなんだからそういう制約とかないだろうに、どうも狭い。お話も地味。スケール感が無い。けっこう夏興行の強敵(誰の?)だと思っていたけれど、さほどじゃない。とはいえジブリっていうブランドだけでそこそこにはヒットするだろうけど、作品力はすっごい弱い。

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ザ・ロード ☆☆☆★

Theroad 原題:THE ROAD
邦題:ザ・ロード
時間:112分
公開:2010-06-26
製作年度:2009
製作国:アメリカ
配給:ブロードメディア
製作総指揮:トッド・ワグナー 、マーク・キューバン 、マーク・バタン 、ラッド・シモンズ
製作:ニック・ウェクスラー、ポーラ・メイ・シュワルツ、スティーヴ・シュワルツ
監督:ジョン・ヒルコート
脚本:ジョー・ペンホール
原作:コーマック・マッカーシー
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:ニック・ケイヴ 、ウォーレン・エリス
出演:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアース、シャーリーズ・セロン、モリー・パーカー、ギャレット・ディラハント、マイケル・ケネス・ウィリアムズ

「マッド・マックス」や「北斗の拳」の世界観で・・・。って書いていてデジャヴ。先日見た「ウォーカー」と同じように、「理由はともかく崩壊しきった世界」をさまようストーリー。この手のはロードムービーにしか仕立てられないだろうし、この作品も同様。ただ、こちらは父子が「南へ行けば希望があるかも」というあやふやな感傷だけで廃墟をさまよう。しかもインディペンデントらしく「何にも希望のかけらもない」ような終わり方。「生まれ変わっても君の父になる」というせりふを言わせたかったんだろうけど、やや状況からみて無責任かもしれない。

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落語娘 ☆☆☆

Rakugomusume 邦題:落語娘
時間:109分
公開:2008-08-23
製作年度:2008
製作国:日本
配給:日活
製作総指揮:
製作:
監督:中原俊
脚本:江良至
原作:永田俊也
撮影:田中一成
音楽:遠藤浩二
出演:ミムラ(三々亭香須美)、津川雅彦(三々亭平佐)、益岡徹(三松家柿紅)、伊藤かずえ(古閑由加里)、森本亮治(清水和也)、利重剛(藤崎 秀行)、なぎら健壱(寄席の常連さん)、絵沢萠子(石田登志子)

女流落語家というテーマと禁断の呪われた噺の再演というテーマが並列になっているあたりが映画の散漫さの原因に違いない。わたし的には女流落語家ってのは認めたくないもののひとつ。映画の中でもなぎら健壱が嫌がるシーンがあるけれど、同意。居残り左平次とかを演じるのは絶対不可能だと思う。女声では。そんな違和感が前提で、呪いの噺。これまた陳腐な能書きがだらだらと垂れられていて、津川のぞろっぺいなベテラン落語家のいい感じに水を差すエピソード。原作があるからしょうがないだろうけど、やっぱりこの話は「文字で読む」だけにしときゃよかったのにね。

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鈍獣 ☆☆★★

Donju 邦題:鈍獣
時間:106分
公開:2009-05-16
製作年度:2009
製作国:日本
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:曽根祥子、菅原直太、高瀬巌
監督:細野ひで晃
脚本:宮藤官九郎
原作:
撮影:阿藤正一
音楽:緑川徹
出演:浅野忠信(凸やん(凸川))、北村一輝(江田っち)、真木よう子(静)、佐津川愛美(ノラ)、ジェロ(明)、本田博太郎(編集長)、芝田山 康(理事長)、南野陽子(順子ママ)、ユースケ・サンタマリア(岡本)

どこをどうすれば、こういう映画が成立するのかまったく不明。宮藤のキリの方が出てしまったみたい。それなりの役者が集う?だけに、勘違いしてお金を出してしまう「出資者」「観客」がいるんだろうけど、「ミヤフジレーベル」の魔力か・・・。ありえないほどのクズ映画にすぎないし、こんなものに付き合わされた俳優たちも可哀相。もっといい仕事をできただろう貴重な時間を無駄遣いさせられているんだもの。

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