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ボーダー ☆☆☆★

Border 原題:RIGHTEOUS KILL
邦題:ボーダー
時間:100分
公開:2010-04-24
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:日活
製作総指揮:ボアズ・デヴィッドソン 、ダニー・ディムボート 、ジョージ・ファーラ 、トレヴァー・ショート
製作:ジョン・アヴネット、ランドール・エメット、ラティ・グロブマン、アヴィ・ラーナー、アレクサンドラ・ミルチャン、ダニエル・M・ローゼン バーグ、ロブ・コーワン 、マーシャ・オグレズビー
監督:ジョン・アヴネット
脚本:ラッセル・ジェウィルス
原作:
撮影:デニス・レノア
音楽:エド・シェアマー
出演:ロバート・デ・ニーロ(ターク)、アル・パチーノ(ルースター)、カーティス・ジャクソン(スパイダー)、カーラ・グギーノ(カレン)、 ジョン・レグイザモ(ペレス)、ドニー・ウォールバーグ(ライリー)、トリルビー・グローヴァー(ジェシカ)、ブライアン・デネヒー(ヒンギス)

デ・ニーロとアル・パチーノのバディもの。顔合わせだけだと70年代から80年代にかけて製作されたんならメジャーなロードショー公開で話題沸騰だったんだろうけど、2010年にもなるとパトスで密かに「アリバイ公開=パッケージに劇場公開話題作と印刷するための公開」という扱いにされちゃう。悪人が連続して殺されていく事件を追う二人のベテラン刑事。その一人には衝撃の秘密が隠されていて、それが徐々に明らかにされていく、という物語。ストーリーは凡庸。老俳優が存在感だけで肩の力を抜いて演じている。キャスティングも名前だけではダメってことかな。フランス映画でも「ハーフ・ア・チャンス」というドロンとベルモンドが老醜をさらすアクション映画(超駄作)があったけど、それと同じ。

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ウルフマン ☆☆★★

Wolfman 原題:THE WOLFMAN
邦題:ウルフマン
時間:102分
公開:2010-04-23
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ビル・カラッロ 、ライアン・カヴァナー
製作:スコット・ステューバー、ベニチオ・デル・トロ、リック・ヨーン、ショーン・ダニエル
監督:ジョー・ジョンストン
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー 、デヴィッド・セルフ
原作:カート・シオドマク
撮影:シェリー・ジョンソン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ベニチオ・デル・トロ(ローレンス・タルボット)、アンソニー・ホプキンス(ジョン・タルボット卿)、エミリー・ブラント(グエン・コンリ フ)、ヒューゴ・ウィーヴィング(アバライン警部)、ジェラルディン・チャップリン、マリオ・マリン=ボルケス、エイサ・バターフィールド、リック・ベイ カー

なにをいまさら「狼男」。ベニチオの暑苦しい顔がイヤ。古典的な狼男のメークもイヤ。オリジナルを忠実に映画化して意味があるのか。この時代。誰を観客に想定していたんだろう。珍作だったがドラキュラキラーを描いた「ヴァン・ヘルシング」のほうが現代的なアレンジのアイデアが満載だった。製作にベニチオが名を連ねているところをみると、彼が単に演じてみたかっただけなのかな。

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獄に咲く花 ☆☆★★

Hitoyanisakuhana 邦題:獄(ひとや)に咲く花
時間:94分
公開:2010-04-10
製作年度:2009
製作国:日本
配給:
製作総指揮:前田登
製作:
監督:石原興
脚本:松下隆一 、水野青洞
原作:古川薫
撮影:
音楽:加羽沢美濃
出演:近衛はな(高須久)、前田倫良(吉田寅次郎(吉田松陰))、目黒祐樹(福川犀之助)、赤座美代子(瀧)、池内万作(富永弥兵衛)、勝村政信 (弘中勝之進)、仁科貴(源七)、本田博太郎(河野数馬)、神山繁(吉村善作)

どうやら史実のようで武士ばかりの牢獄に高須久という不倫妻も収監されていたらしい。ともあれ、野山獄に囚われていた吉田松陰と高須久の地味な物語。松陰生誕180年という中途半端な記念年の映画。幕末ブームを読んでの製作なのか、ローカル映画だから地元への製作セールスが成功しただけにすぎないのか。高須久とのほのかな関係も、とってつけたような感じ。演出力の問題なのかな。獄中での恋がテーマの原作を描き切れていないのか。松陰が「稀代の思想家」というカリスマ性も演出しきれていない。作品としては獄で明るくふるまう吉田青年をダラダラと描いていくだけの凡庸極まりない駄作。

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プレシャス ☆☆☆

Precious 原題:PRECIOUS: BASED ON THE NOVEL PUSH BY SAPPHIRE
邦題:プレシャス
時間:109分
公開:2010-04-24
製作年度:2009
製作国:アメリカ
配給:ファントム・フィルム
製作総指揮:オプラ・ウィンフリー 、タイラー・ペリー 、リサ・コルテス 、トム・ヘラー
製作:リー・ダニエルズ、セイラ・シーゲル=マグネス、ゲイリー・マグネス
監督:リー・ダニエルズ
脚本:ジェフリー・フレッチャー
原作:サファイア
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:マリオ・グリゴロフ
出演:ガボレイ・シディベ(プレシャス)、モニーク(メアリー)、ポーラ・パットン(ミズ・レイン)、マライア・キャリー(ミセス・ワイス)、 シェリー・シェパード(コーンロウズ)、レニー・クラヴィッツ(アース・ジョン)

今年のアカデミー賞で主役のガボレイ・シディベが主演女優ノミネート、母役のモニークが助演女優賞受賞と話題になったインディペンデント作品。ハーレムの超貧乏黒人少女が父親にレイプされ、嫉妬した母親にDVされ、人生の行き場を無くしてしまっているのをマライア・キャリー扮する先生が助けていく話。ここまでどん底人生をリアルに描いて、演じていけば、そりゃなんかの賞は獲れるでしょう。モニークって知らないけど、けっこう有名なコメディタレントが本業らしい。となると、そういうイメージの人がこんな役を「体当たり」で演じれば、獲れるのはあたりまえ。作品はストーリーが雑でエピソードがブツブツな荒削りなもの。とはいえ、それがひとつの「リアルさ」になっていると判断されたのかな。プレシャス役のガボレイ・シディベはこの後の人生どうするんだろう。ド素人がこんなステージに上がっちゃうと転落しか残されてないような気がするが。余計な心配をしてしまう。

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ヒックとドラゴン ☆☆☆★

Hicdoragon 原題:HOW TO TRAIN YOUR DRAGON
邦題:ヒックとドラゴン
時間:100分
公開:2010-08-07
製作年度:2010
製作国:アメリカ
配給:パラマウント
製作総指揮:
製作:
監督:ディーン・デュボア、クリス・サンダース
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:ジェラルド・バトラー、ジェイ・バルシェル、アメリカ・フェレーラ

ボックスオフィスで「思ったよりも客が入ってない」という贅沢な理由で製作会社の株価を下げたという作品。アバターのアニメ版のようなイメージにされちゃったのかな。強力な一族に生まれたみそっかすな気弱な主人公が、その優しい心で、一族の天敵ドラゴンと仲良くなって、共通の敵をやっつける。というアメリカ人が大好きな「逆転大勝利=アメリカンドリーム」もののアニメ作品。マーケットは膨大と読んでブロックバスターを狙ったんだろうけどね。出だしはいまいちな動員だったけど、じわじわと稼いで、結局まあまあな数字になっているよう。

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月に囚われた男 ☆☆☆★

Moon 原題:MOON
邦題:月に囚われた男
時間:97分
公開:2010-04
製作年度:2009-04-10
製作国:イギリス
配給:SPE
製作総指揮:マイケル・ヘンリー 、ビル・ザイスブラット 、トレヴァー・ビーティー 、ビル・バンゲイ
製作:スチュアート・フェネガン、トルーディ・スタイラー
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ネイサン・パーカー
原作:
撮影:ゲイリー・ショウ
音楽:クリント・マンセル
出演:サム・ロックウェル(サム・ベル)、ケヴィン・スペイシー(ガーティ)、ドミニク・マケリゴット(テス・ベル)、カヤ・スコデラーリオ(イ ヴ)、ベネディクト・ウォン、マット・ベリー、マルコム・スチュワート

アイデア勝ちなシチュエーションSF。映画同好会の学生が作りそうな作品なんだけど、それなりにクライマックスまで物語を引っ張って行ってる。月の裏の鉱山に単身赴任している男、という設定だが、ある事件をきっかけに「システム」に矛盾を生じてくる。その矛盾が、ある企業論理の意図のもとに構築された計画の綻びであることが明らかになって行くという展開。計画そのものは、エヴァの影響下にある感じなんだけどね。いちおうクライマックスは緊迫するB級作品的ドキドキを演出しているあたりが、ほほえましい。いかにもイギリス映画(ヨーロッパ映画)というハリウッドメジャーにない小品佳作にしあがっている。

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やさしい嘘と贈り物 ☆☆☆★

Lovelystill 原題:LOVELY, STILL
邦題:やさしい嘘と贈り物
時間:92分
公開:2010-03-27
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:ピックス
製作総指揮:ヴァージル・プライス 、ジャック・ターナー 、ダニー・ガルシア 、イアン・マッグローイン 、ジェイミー・メイ 、チャーリー・レドリー 、マーティン・ランドー
製作:ジェームズ・ローラー、デイナ・アルトマン、ラース・ヌードセン、ジェイ・ヴァン・ホイ
監督:ニコラス・ファクラー
脚本:ニコラス・ファクラー
原作:
撮影:ショーン・カービー
音楽:ナサニエル・ウォルコット 、マイク・モーギス
出演:マーティン・ランドー(ロバート)、エレン・バースティン(メアリー)、アダム・スコット(マイク)、エリザベス・バンクス(アレックス)

予告編からネタバレさせてた作品なんで、ドラマとしてどこまで脚本や演出の完成度が高いのかな(自信があるのかな)って楽しみだったけど、たいしたことなかった。なんか、こういうアイデアで作りたかったという気持ちだけは受け止められる。とはいえ、そのシチュエーションになった理由や、家族が父親の妄想にどのように折り合って「現在」があるのかの説明がないので、どうしても作りものにすぎない薄っぺらさが漂ってしまう。

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ウディ・アレンの 夢と犯罪 ☆☆☆★

Yumetohanzai 原題:CASSANDRA'S DREAM
邦題:ウディ・アレンの 夢と犯罪
時間:108分
公開:2010-03-20
製作年度:2007
製作国:イギリス
配給:アルバトロス
製作総指揮:ヴァンサン・マルヴァル
製作:レッティ・アロンソン、スティーヴン・テネンバウム、ギャレス・ワイリー
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
原作:
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
音楽:フィリップ・グラス
出演:ユアン・マクレガー(イアン)、コリン・ファレル(テリー)、ヘイリー・アトウェル(アンジェラ)、サリー・ホーキンス(ケイト)、トム・ ウィルキンソン(ハワード)、フィル・デイヴィス(ナーティン・バーン)、ジョン・ベンフィールド(イアンとテリーの父親)、クレア・ヒギンズ(イアンと テリーの母親)

60年代の因果応報系のモラル啓蒙、教訓道徳映画のような趣。そこにあるのは、極端にシンプルな登場人物のキャラクターづけと、ストーリーの一本道。金が 必要な貧乏兄弟に殺人を依頼しる富豪の叔父。犯行は成功するものの、良心の呵責でノイローゼになる弟。そして悲劇的結末にまっしぐら。英国三部作のラスト と言われてるけど、シニカルで飾り気の希薄な視点は共通するものの、人物造形の濃密さに不満を残した。アレンは今後この道をつき進んでいくのかな。行き着 く先は映画より小劇場の演劇かもしれない。「カイロの紫のバラ」のような洒脱な余韻のあるファンタジーを期待したいけど、アレンの理想を体現する女優がい ない不幸もあるのかな。

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オーケストラ! ☆☆☆★★

Concert 原題:LE CONCERT
邦題:オーケストラ!
時間:124分
公開:2010-04-17
製作年度:2009
製作国:フランス
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:アラン・アタル
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ 、アラン=ミシェル・ブラン 、マシュー・ロビンス
原作:エクトル・カベロ・レイエス、ティエリー・デグランディ
撮影:ローラン・ダイヤン
音楽:アルマン・アマール
出演:アレクセイ・グシュコフ(アンドレイ・フィリポフ)、メラニー・ロラン(アンウ=マリー・ジャケ)、フランソワ・ベルレアン(オリヴィエ・デュプレシス)、ミュウ=ミュウ(ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール)、ドミトリー・ナザロフ(サシャ・グロスマン)、ヴァレリー・バリノフ(イヴァン・ガヴリーロフ)、アンナ・カメンコヴァ(イリーナ・フィリポヴナ)、リオネル・アベランスキ(ジャン=ポール・カレル)、アレクサンドル・コミサロフ(ヴィクトール・ヴィキッチ)、ラムジー・ベディア(“トゥル・ノルマン”のオーナー)

原案としてはもっと長い物語だったんじゃないかな。かなりエピソードの節目をはしょった感じで中盤からはサクサク物語りが進む。クライマックスのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のシーンは圧巻。これまでのソビエト時代の悲劇からの登場人物の<歴史>のわだかまりが溶解していくカタルシス。ガチな共産党員が「神に祈り」「神が救ってくれる」という皮肉なエピソード。類型的なユダヤ人の描写。荒削りなストーリーになってしまってるけど、このクライマックスが全てを救っている。同じようにクライマックスの<音楽>が狙いの「4分間のピアニスト」は、この<音楽>が理解不能だったので、あっけにとられて終わってしまったけど、この作品はクラシックの名曲で勝負してきたので理解の裾野は広い。

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いばらの王 King of Thorn ☆☆☆

Ibaranoh_3 邦題:いばらの王 King of Thorn
時間:109分
公開:2010-05-01
製作年度:2010
製作国:日本
配給:角川映画
製作総指揮:
製作:
監督:片山一良
脚本:山口宏 、片山一良
原作:岩原裕二
キャラクターデザイン:松原秀典
メカニックデザイン:山根公利
総作画監督:恩田尚之
モンスターデザイン:安藤賢司
撮影:
音楽:
出演:花澤香菜(カスミ・イシキ)、森川智之(マルコ・オーエン)、仙台エリ(シズク・イシキ)、大原さやか(キャサリン・ターナー)、矢島晶子(ティモシー(ティム)・レイゼンバッハ)、乃村健次(ロン・ポートマン)、三木眞一郎(ピーター・スティーブンス)、磯部勉(アイヴァン・コラル・ヴェガ)、廣田行生(アレッサンドロ・ペッチノ)、川澄綾子(ローラ・オーエン)、久野美咲(アリス)、藤田圭宣(ウォルター)

原作コミックを知らないのでなんとも言えないけど、「いばら姫」をモチーフにした作品。ずっと昔にみたディズニーの「眠れる森の美女」と大違いなのはいわずもがな。コールドスリープと聞いて、まさか夢オチじゃないよね、って信じていたんだけど。ストーリーも世界観ももうひとつ入りきれなかったので、消化不良以前。多分原作じゃ語られていたんだろう何人かの登場人物についてもその行動が背景説明がないだけに意味不明。最悪なのが主人公にからむ「オチ」。だから「じゃないよね」って信じていたのに。

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第9地区 ☆☆☆★★

Daikutiku_6 原題:DISTRICT 9
邦題:第9地区
時間:111分
公開:2010-04-10
製作年度:2009
製作国:アメリカ/ニュージーランド
配給:ワーナー=ギャガ
製作総指揮:ビル・ブロック 、ケン・カミンズ
製作:ピーター・ジャクソン、 キャロリン・カニンガム
監督:ニール・ブロンカンプ
脚本:ニール・ブロンカンプ 、テリー・タッチェル
原作:
撮影:トレント・オパロック
音楽:クリントン・ショーター
出演:シャールト・コプリー(ヴィカス)、デヴィッド・ジェームズ[俳優](クーバス大佐)、ジェイソン・コープ(クリストファー・ジョンソン)、ヴァネッサ・ハイウッド(タニア)、ナタリー・ボルト、シルヴァン・ストライク、ジョン・サムナー、ウィリアム・アレン・ヤング、グレッグ・メルヴィル=スミス、ニック・ブレイク、ケネス・ンコースィ

GAGA配給なので、肩すかしな超C級SF大作かと思ったら、けっこう面白かった。というより、設定やストーリー展開がエンタテイメントのツボをしっかりおさえている感じ。マクガフィンとなる「謎の液体」を追って、というより追わざるを得なくなってのノンストップチェイスの後半。そこへ至る「必然」の描き方。あたりの構造がわかりやすく、ひきこまれやすく、計算されている。もちろん、「フライ」や「マタンゴ」や「スパイダーマン」といった<異形への変体>がタイムリミット(ってとくに無いんだけど)との競争という切迫感も加味している。それに、エイリアン遺伝子にしか反応して動作しない超兵器っていうガジェットもアイデア勝ち。エビみたいなエイリアンの好物がキャットフードっていうのはアカデミー賞でもネタばらししちゃってたけど、その「難民なエイリアン」という世界観設定もわたし的には前代未聞。というわけで、そういった「要素」の総合力で、けっこう拾い物の秀作っていう評価になる。

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メリンダとメリンダ ☆☆☆★

Melindamelinda 原題:MELINDA AND MELINDA
邦題:メリンダとメリンダ
時間:100分
公開:2005-06-25
製作年度:2004
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:チャールズ・H・ジョフィ 、ジャック・ロリンズ 、スティーヴン・テネンバウム
製作:レッティ・アロンソン
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
原作:
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
音楽:
出演:ラダ・ミッチェル(メリンダ)、クロエ・セヴィニー(ローレル)、ジョニー・リー・ミラー(リー)、ウィル・フェレル(ホビー)、キウェテ ル・イジョフォー(エリス)、アマンダ・ピート(スーザン)、ウォーレス・ショーン(サイ)

人生は悲劇で語るのか、喜劇で語るのか、脚本家がレストランで仲間と議論。そこへある設定が提示させられて、それぞれの物語が描かれていく。ヒロ インはメリンダ。悲劇のメリンダも喜劇のメリンダもラダ・ミッチェルが演じるという、ウディ・アレンのストーリーテラーとしての面目躍如な映画。ただ、そ れぞれのストーリーがインパクトに欠けるんで、悲喜劇の落差に痛快感が無いのが残念。

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ドッジボール ☆☆☆

Dodgeball 原題:DODGEBALL: A TRUE UNDERDOG STORY
邦題:ドッジボール
時間:93分
公開:2005-04-29
製作年度:2004
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:メアリー・マクラグレン 、ローズ・レイダー
製作:スチュアート・コーンフェルド、ベン・スティラー
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
脚本:ローソン・マーシャル・サーバー
原作:
撮影:ジャージー・ジーリンスキー
音楽:セオドア・シャピロ
出演:ヴィンス・ヴォーン(ピーター・ラ・フルール)、ベン・スティラー(ホワイト・グッドマン)、クリスティーン・テイラー(ケート)、リッ プ・トーン(パッチーズ・オフーリハン)、ジャスティン・ロング(ジャスティン)、スティーヴン・ルート(ゴードン)、ジョエル・デヴィッド・ムーア (オーウェン)、クリス・ウィリアムズ(ドワイト)、アラン・テュディック(スティーブ)

タイトルロール後にベン・スティラーが自虐的に「ハリウッド映画ってさ、勧善懲悪・単純明快でいいんだもね」って本音を語る。こういう映画を作っ てるテレがサーバー監督にあるんじゃないかな。長編初監督らしいけど、どんなコメディも堂々と作ればいいのに「これってバカなのを解ってんだぜ」という言 い訳みたいなシーンを入れるのがチキンな感じがする。ストーレートな量産型コメディとしては平均点を取れてるのにね。

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アウトレイジ ☆☆☆★

Outrage 邦題:アウトレイジ
時間:109分
公開:2010-06-12
製作年度:2010
製作国:日本
配給:WB
製作:小宮慎二、加倉井誠人
監督:北野武
脚本:北野武
撮影:柳島克己
音楽:鈴木慶一
出演:ビートたけし、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮、國村隼、杉本哲太、塚本高史、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗

原題が「暴力」って意味だから、そういう映画。一度は棄てた?暴力団映画に北野武が戻ってきた。このジャンルを描きたかったのか、はたまたビジネ ス的な必要性に迫られたのか。ただ、こんな世界を描きたかったの?70年代の東映の一連の実録もの、リアルヤクザものの「リアリティ」を凌駕できない、こ んな<殺戮の幼児的動機>レベルでいいの?近年、ヨーロッパコープ=ベッソンが送り続ける「ノンストップ殺戮アクション」系の問答無用なエンタテイメント にも負けてる。ただ、大ボスの策略に踊らされて身内を殺戮しあう格下の組の右往左往の<構図>を見せたかったのか。釈然としないまま「だれも(死んじまっ て)いなくなった」状態。興業的には女性、若年層は難しいだろうなぁ。「最近、日本のヤクザもの見てないな」という高齢男性客が吸引されていくのかな。

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NINE ☆☆☆★★

Nine 原題:NINE
邦題:NINE
時間:118分
公開:2010-03-19
製作年度:2009
製作国:アメリカ
配給:角川映画・松竹
製作総指揮:ライアン・カヴァナー 、タッカー・トゥーリー 、ボブ・ワインスタイン 、ケリー・カーマイケル 、マイケル・ドライヤー
製作:マーク・プラット、ハーヴェイ・ワインスタイン、ジョン・デルーカ、ロブ・マーシャル
監督:ロブ・マーシャル
脚本:アンソニー・ミンゲラ 、マイケル・トルキン
原作:アーサー・コピット
撮影:ディオン・ビーブ
音楽:モーリー・イェストン 、アンドレア・グエラ
出演:ダニエル・デイ=ルイス(グイド・コンティーニ)、マリオン・コティヤール(ルイザ)、ペネロペ・クルス(カルラ)、ジュディ・デンチ(リ リー)、ケイト・ハドソン(ステファニー)、ニコール・キッドマン(クラウディア・ジェンセン)、ソフィア・ローレン(ママ)、ファーギー(サラギー ナ)、リッキー・トニャッツィ、エリオ・ジェルマーノ、アンドレア・ディ・ステファノ

フェリーニの81/2をブロードウェイミュージカルにし、それを原作にミュージカル映画を作ったもの。何回も屈折してる。フェリーニの映画自体が わかりづらい構造だったのに、それをミュージカル化するのはかなりチャレンジ。それを、豪華女優陣をキャスティングしての映画化。かなりステージ演出を換 骨奪胎して映画の空間無限性を付加したものになってる。いろいろなサイトで☆の数が少なく、評判もイマイチらしいが、私は十分楽しめた。ゴージャスは嫌い じゃない。

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劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル ☆☆★★★

Trick3 邦題:劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル
時間:119分
公開:2010-05-08
製作年度:2010
製作国:日本
配給:東宝、テレビ朝日
製作総指揮:
製作:臼井裕詞、安藤親広
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
原作:
撮影:
音楽:
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、松平健、佐藤健、夏帆、藤木直人、片瀬那奈、戸田恵子

画面の隅の小さな小ネタの遊びが好きで、つい見てしまうが、本論の映画そのものは、お金をとって劇場で見せる「スペシャルドラマ」を超えることが ないのはいつもどおり。今回は小ネタがいつに増して捻ってあるようで、1秒も写らない、どうでもいい場所にくだらない遊びがある。って、これは美術担当の 自己満足なんじゃないかな。というわけで、所詮、DVDをポーズしたりして面白さがしをするための作品。ってことで劇場で観るほどのもんじゃないない。

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アバター 二回目 ☆☆☆★★

Avatar 原題:AVATAR
邦題:アバター
時間:162分
公開:2009-12-23
製作年度:2009
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:コリン・ウィルソン 、レータ・カログリディス
製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
原作:
撮影:マウロ・フィオーレ
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:サム・ワーシントン(ジェイク・サリー)、ゾーイ・サルダナ(ネイティリ)、シガーニー・ウィーヴァー(グレース・オーガスティン)、ス ティーヴン・ラング(マイルズ・クオリッチ大佐)、ミシェル・ロドリゲス(トゥルーディ・チャコン)、ジョヴァンニ・リビシ(パーカー・セルフリッジ)、 ジョエル・デヴィッド・ムーア(ノーム・スペルマン)、CCH・パウンダー(モアト)、ウェス・ステューディ(エイトゥカン)、ラズ・アロンソ(ツーテ イ)

二度目。今回も日劇。字幕を読むより画面をじっくり見ることに徹した。この映像はやっぱり凄い。

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マイレージ、マイライフ ☆☆☆★

Upintheair 原題:UP IN THE AIR
邦題:マイレージ、マイライフ
時間:109分
公開:2010-3-20
製作年度:2009
製作国:アメリカ
配給:パラマウント
製作総指揮:トム・ポロック 、ジョー・メジャック 、テッド・グリフィン 、マイケル・ビューグ
製作:アイヴァン・ライトマン、ジェイソン・ライトマン、ダニエル・ダビッキ 、ジェフリー・クリフォード
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ジェイソン・ライトマン 、シェルドン・ターナー
原作:ウォルター・カーン
撮影:エリック・スティールバーグ
音楽:ロルフ・ケント
出演:ジョージ・クルーニー(ライアン・ビンガム)、ヴェラ・ファーミガ(アレックス・ゴーラン)、アナ・ケンドリック(ナタリー・キーナー)、 ジェイソン・ベイトマン(クレイグ・グレゴリー)、ダニー・マクブライド(ジム・ミラー)、メラニー・リンスキー(ジュリー・ビンガム)、エイミー・モー トン(カーラ・ビンガム)、サム・エリオット(フィンチ機長)、J・K・シモンズ(ボブ)

ヴェラ・ファーミガがいい。なんとも謎な存在のキャリアウーマン。ジョージ・クルーニーも役柄にぴったり。それでいて、作品のクライマックスがグ ダグダなのが残念。もっとスカッとさせるか「ハート・ロッカー」のようにきちんと考えさせるカットをつくればよかったのに。空港のボードの下に立ち尽くす だけだと伝わらない。ヴェラの存在も最後にひとひねり欲しい。という意味では微妙に消化不良になっている。原作がそうなのかな。

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