花のあと ☆☆☆
邦題:花のあと
時間:107分
公開:2010-03-13
製作年度:2009
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:中西健二
脚本:長谷川康夫 、飯田健三郎
原作:藤沢周平
撮影:喜久村徳章
音楽:武部聡志
出演:北川景子(以登)、甲本雅裕(片桐才助)、宮尾俊太郎(江口孫四郎)、相築あきこ(郁)、佐藤めぐみ(津勢)、市川亀治郎(藤井勘解由)、
伊藤歩(加世)、柄本明(永井宗庵)、國村隼(寺井甚左衛門)
藤沢周平の原作がいい。それを体現すべき北川景子が線が細すぎる。覇気が足りない。クライマックスの北川の殺陣も弱弱しくてダメ。作り方によっては、お家騒動の大活劇にも成り得るのに、製作予算の関係か、さらっと小説のサビ部分が歌われて、平板になってしまってる。主人公を助ける甲本も、その潜在的な力量がラストのナレーションでフォローしなければならないほど淡白に演出されてしまっている。原作の「清涼さ」が生かされてるといえばそうなのだろうけど、娯楽映画としてみれば、はなはだ不満が残る。亀治郎の勘解由が己の立場を守り、頭を下げたところでほくそ笑むあたりが作品として一番いいシーンなんだけど、逆にこれしかない、ってあたりが悲しい。
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