抱擁のかけら ☆☆☆★
原題:LOS ABRAZOS ROTOS
邦題:抱擁のかけら
時間:128分
公開:2010-02-06
製作年度:2009
製作国:スペイン
配給:松竹
製作総指揮:アグスティン・アルモドバル
製作:エステル・ガルシア
監督:ペドロ・アルモドバル
脚本:ペドロ・アルモドバル
原作:
撮影:ロドリゴ・プリエト
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:ペネロペ・クルス(レナ)、ルイス・オマール(ハリー・ケイン)、ブランカ・ポルティージョ(ジュディット・ガルシア)、ホセ・ルイス・ゴメス(エルネスト・マルテル)、ルーベン・オチャンディアーノ(ライ・X)、タマル・ノバス(ディエゴ)
ゲイであるアルモドバルが、男女の恋愛にまつわる悲劇を描いている。女性が死に、主人公は盲目となり、よりそう女性がいて、その息子は主人公の子供であることが隠されている。ギリシア悲劇のような構造が暗喩されているような。知識がないから、どの「悲劇」かなんてこたあわからないけど。ともあれ、ペネロペ・クルスという超絶美女を使って、ここまで「(完璧な美として)女性への憎悪」を底流に描いたというあたりがアルモドバルがゲイである「屈託」なのかもしれない。男二人を狂わせ、地獄のような悲恋に落とすペネロペが怖いくらいに美しい。しかも、彼女自身が二人の男にとっては<地獄の使者>であることを全く意識していない物語。それだけ、女性への不信感があるのかな。アルモドバル。主人公の子供を密かに産み育てて、マネージャーとして寄り添う女性は「完全に女を捨てて」いる状態にしているしね。というか、「不完全な女」だけを認めているのかもしれない。「トーク・トゥ・ハー」「オール・アバウト・マイ・マザー」ともども不完全な女性であることが、<女性である条件>としてるんじゃないかな。
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