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パイレーツ・ロック ☆☆☆★★

Piratesrock 原題:THE BOAT THAT ROCKED
邦題:パイレーツ・ロック
時間:135分
公開:2009-10-24
製作年度:2009
製作国:イギリス/ドイツ
配給:東宝東和
製作総指揮:リチャード・カーティス 、デブラ・ヘイワード 、ライザ・チェイシン
製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ヒラリー・ビーヴァン・ジョーンズ監督:リチャード・カーティス
脚本:リチャード・カーティス
原作:
撮影:ダニー・コーエン
音楽:
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン(ザ・カウント)、トム・スターリッジ(カール)、ビル・ナイ(クエンティン)、ウィル・アダムズデイル(ニュース・ジョン)、トム・ブルック(シック・ケヴィン)、リス・ダービー(アンガス)、ニック・フロスト(デイヴ)、キャサリン・パーキンソン(フェリシティ)、クリス・オダウド(サイモン)、アイク・ハミルトン(ハロルド)、ケネス・ブラナー(ドルマンディ)、シネイド・マシューズ(ミスC)、トム・ウィズダム(マーク)、ジェマ・アータートン(デジリー)、ジャック・ダヴェンポート(トゥワット)、ラルフ・ブラウン(ボブ)、リス・エヴァンス(ギャヴィン)、タルラ・ライリー(マリアン)、ジャニュアリー・ジョーンズ(エレノア)、アマンダ・フェアバンク=ハインズ、フランチェスカ・ロングリッグ、オリヴィア・ルウェリン、エマ・トンプソン(シャーロット)

ろくでもない21世紀。明るい未来を「与えられない政府」「求めない市民」。「現状を生きるのでいっぱい、いっぱい」「いま、そこにあるディザスター」「根が深い憎悪の世紀」な21世紀。およそ911以後の世界には「希望」さえビジネスライクに取引されてしまう。着実に壊滅へ向かっているのに。
昨今、「昭和ブーム」のよう。でも、それは単なる「風俗的懐古」にすぎない。オトナたちが「昭和のまめ知識」を披露して平成生まれに「自慢」をしているだけ。
本当のキーワードは世紀でくくってみるべきじゃないかな。で、およそ私たちが生きていた時代のなかで「黄金時代」だったとおもえるのは「昭和」を超越した区分。そのキーワードが、

「The last 30 of the 20th centuries.」

20世紀最後の30年間。20世紀を呪縛していたさまざまな地球的葛藤が根本から転換し、ある意味で戦争後の(日本においては)成長発展が完成されたといってもいい1970年ころからの30年。「最後の<未来を夢見る>ことが可能だった」21世紀寸前の30年。音楽もアートもあらゆる「未来へ残す価値あるもの」が生まれた時代。または成熟していった時代。そして成熟しすぎて21世紀へ突入してしまうまでに至った時代。21世紀という千年紀への「祭の準備」な時代。

「The last 30 of the 20th centuries.」

この言葉をキーワードにして、あのときをカテゴライズしていってみたい。と、日頃、職業柄考えてる。この映画はそんなイメージにぴったりな甘酸っぱい娯楽映画だった。

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