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ゼロの焦点 ☆☆☆★

Zeroshoten 邦題:ゼロの焦点
時間:131分
公開:2009-11-14
製作年度:2009
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:
監督:犬童一心
原作:松本清張
脚本:犬童一心 、中園健司
撮影:
音楽:上野耕路
出演:広末涼子、中谷美紀、木村多江、杉本哲太、崎本大海、野間口徹、黒田福美、本田博太郎、西島秀俊、鹿賀丈史
広末、太ったか?昭和32年の若妻役なのだけど、肥えてる。「おくりびと」に出演していた、というヴァリューでのキャスティングかもしれないけど、今の日本の映画女優にこの作品の役柄を嵌める役者が本当にいないのか?ともあれ、ちょっと肥えた顔で深刻そうに目蓋を重そうな表情を作ることが、「夫が失踪した若妻の苦悩」の芝居であるとするなら、それは彼女の限界なのかもしれない。それとも犬童監督の演出力の限界なのか。中谷、木村という因縁の関係性についてはピッタリな役柄なのだけど、二人が陰陽で存在感を出すことが演技的にスイングしきれず、ギクシャクしてしまっている。中谷、さすがに演技派な自意識で「演技」をしているけど、「演技」であることが鼻につき、登場人物としてのリアリティを欠いて「型」になってしまっている。木村も「ちょっと足りない純粋な娘」という役柄だが、作品中のポジションは重要なのに、人物像として描ききれて居ないのは監督の責任。というか、重要すぎるので、あえて目線をそらしている対象なので、より希薄になってしまうのか。鹿賀の役柄の行動がよくわからない。意味不明。原作でもそうなのか?クライマックスの現代部分は完全に蛇足。思いいれはわかるけど、やっぱり蛇足。

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