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K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝

K20b 邦題:K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝
時間:137分
公開:2008-12-20
製作年度:2008
製作国:日本
配給:東宝・日本テレビ
製作総指揮:阿部秀司、奥田誠治
製作:安藤親広、倉田貴也、石田和
監督:佐藤嗣麻子
脚本:佐藤嗣麻子
原作:北村想
撮影:柴崎幸三
音楽:佐藤直紀
出演:金城武(遠藤平吉)、松たか子(羽柴葉子)、國村隼(源治)、高島礼子(菊子)、本郷奏多(小林芳雄)、益岡徹(浪越警部)、今井悠貴(シンスケ)

世界観として「1945年に真珠湾攻撃がなくて、日米和平が成った世界」の1940年代後半。っていうような設定。赤城毅とかが好みそうなデカダンな設定。貴族制度もあるし。テクノロジーは「戦後」でないなりに現代に近づいているし。という世界に、怪人二十面相という盗賊が跋扈しているの。で、それを追う正義のヒーロー明智小五郎と小林少年。まあ素敵。っていうワクワク設定。二十面相の正体は?そして嵌められたサーカス団の曲芸師金城武の運命は?ニコラ・テスラの革命的発明のテスラコイルが地球を変える?てなムーの読者が大喜びしそうなパーツもちりばめられてる。スタイリッシュな演出と演技にその意気込みも感じる。佐藤監督頑張ったわね。これは一言で言えば「実写版のカリオストロの城を狙ったの」って断言できるわ。貴族令嬢が泥棒さんに惚れちゃうっていうのもね。ってとこまではいいんだけど、なんとも臭くて空回り。貴族令嬢が浮浪少年少女の存在に心を痛め、っていうちょっと日本的すぎるウェットさも嫌だし。それよりも、カリオストロのルパンたちの軽妙さ、人生の舐め方、ってあたりがこの映画のキャスティングでは果たせていないの。あと小林少年が気持ち悪い。明智小五郎もちがうだろ!

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地球が静止する日

Earth_still 原題:THE DAY THE EARTH STOOD STILL
邦題:地球が静止する日
時間:106分
公開:2008-12-19
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作:ポール・ハリス・ボードマン、グレゴリー・グッドマン、アーウィン・ストフ
監督:スコット・デリクソン
脚本:デヴィッド・スカルパ
撮影:デヴィッド・タッターサル
音楽:タイラー・ベイツ
出演:キアヌ・リーヴス(クラトゥ)、ジェニファー・コネリー(ヘレン)、ジェイデン・スミス(ジェイコブ)、キャシー・ベイツ(国防長官)

だから言ったじゃないの。って言われそう。だれも言ってくれなかったけど、心の中の声が叫んでいたわ。「時間の無駄よ」って。お正月映画としてブロックバスター狙いがみえみえの予告とキャンペーン。これまでのヒットメジャー映画の「事前に必要な定番宣伝」の手法を忠実に守って宣伝していたわよね。映画の底の浅さをばらさないっていう重要なポイントも抑えていたし。映画的には「絵」になるスペクタクルシーンも置いてあるから、トレーラーで騙すにはことかかないし。という作品。まんまと劇場へ行ったお客様、ごくろうさま。あっけにとられて、でもまあ「映画を観る」というイベントだから、しょうがないな、ってあきらめて。友達とお茶して、ぶつぶつ「つまんなかったわね」って文句言って、初詣の打ち合わせをして。そういう時間の共有ツールってわけね。それでいいのかもしれない。役割としては。およそ映画史に残る芸術的意味とか最初から意図してないんだろうなぁ。そんな映画作るの面倒だしヒットしないし。ってメジャースタジオはドライに割り切ってるの。

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ワールド・オブ・ライズ

Woflies 原題:BODY OF LIES
邦題:ワールド・オブ・ライズ
時間:128分
公開:2008-12-20
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:ワーナー
製作総指揮:マイケル・コスティガン 、チャールズ・J・D・シュリッセル
製作:ドナルド・デ・ライン、リドリー・スコット
監督:リドリー・スコット
脚本:ウィリアム・モナハン
原作:デイヴィッド・イグネイシアス
撮影:アレクサンダー・ウィット
音楽:マルク・ストライテンフェルト
出演:レオナルド・ディカプリオ(ロジャー・フェリス)、ラッセル・クロウ(エド・ホフマン)、マーク・ストロング(ハニ・サラーム)、ゴルシフテ・ファラハニ(アイシャ)、オスカー・アイザック(バッサーム)、サイモン・マクバーニー(ガーランド)、アロン・アブトゥブール(アル・サリーム)、アリ・スリマン(オマール・サディキ)

叙述形のポリティカルサスペンスだと思ってたら、普通の内幕系CIAのドラマだった。絶対安全地帯にいる指令本部のラッセル・クロウと、現場のディカプリオの中東謀略をリアルに描いていく、っていうんだけど、なんか演劇的。っていうか、ハリウッドメジャー映画であることの「サービス精神=商業的目的に沿って」が、ゴツゴツすべき告発的リアルさを減衰させちゃってるって感じ。ヨルダンの諜報部長の描き方とかね。なんとも。本当にこういう人なのかしら。

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地下鉄のザジ

Zaziedanslemetro 原題:ZAZIE DANS LE METRO
邦題:地下鉄のザジ
時間:93分
公開:1961-02
製作年度:1960
製作国:フランス
配給:映配
監督:ルイ・マル
脚本:ルイ・マル 、ジャン=ポール・ラプノー
原作:レイモン・クノー
撮影:アンリ・レイシ
音楽:フィオレンツォ・カルピ
出演:カトリーヌ・ドモンジョ、フィリップ・ノワレ、カルラ・マルリエ、ユベール・デシャン、ヴィットリオ・カプリオーリ

ザジは地下鉄に乗れたでしょうか?っていうクイズ問題があったような気がする。で、答えは乗ったけど寝ていて気がつかなかった。ってことかしら。ラストにおばさんにつれられて乗ってるけど爆睡してるんだもの。ママに連れられたザジがパリの叔父さんに預けられて、ママはデート。叔父さんにザジは「地下鉄に乗りたい」っておねだりするけど、名物のストライキで地下鉄は動いていない。で、しょうがなくてパリ見物したり、というスプラスティックギャグのための追っかけエピソードが延々と続くの。なんか、アメリカ映画を模写する習作のような映画。ヌーベルヴァーグがアメリカ古典映画を再発見したことで共有する映画芸術論を展開したという側面を持つ良い証拠作品ね。

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影武者

Kagemusha 邦題:影武者   
時間:179分
公開:1980-04-26
製作年度:1980
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:フランシス・F・コッポラ 、ジョージ・ルーカス
製作:黒澤明 、田中友幸
監督:黒澤明
脚本:黒澤明 、井手雅人
撮影:斎藤孝雄、上田正治
音楽:池辺晋一郎
出演:仲代達矢(武田信玄/影武者)、山崎努(武田信廉)、萩原健一(武田勝頼)、根津甚八(土屋宗八郎)、大滝秀治(山県昌景)、隆大介(織田信長)、油井昌由樹(徳川家康)、桃井かおり(お津弥の方)、倍賞美津子(於ゆうの方)

勝新太郎が降板した事件で有名な黒澤作品。致命的なのは後釜に仲代達矢を配したところね。ってことはそれだけで作品の「ありうるべき姿」は失われてしまったってこと。だって仲代達矢は影武者でさえ偉そうなんだもの。勝新太郎なら、本物の武田信玄と小悪党上がりの影武者の演じ分けっていうか、存在感の落差を素晴らしく演じられたんだろ思うから。堂々たる武田信玄と、兵隊ヤクザの大宮のような「信玄に似てるだけのチンピラ」という二面性が絶対的に映画が必要としていたに違いないもの。ビデオで演技を撮影したから云々という降板理由も、演じ分けについての勝新太郎の緻密な自己チェックっていうことであれば、黒澤明の負けよね。っていうか、BSで見直す作品もあったけど、黒澤明って「赤ひげ」以後はぜんぜんダメね。終わってる。

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華氏451

Fahrenheit451 原題:FAHRENHEIT 451
邦題:華氏451   
時間:112分
公開:1967-12
製作年度:1966
製作国:イギリス/フランス
配給:UNI=ATG
製作:ルイス・M・アレン
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー 、ジャン=ルイ・リシャール
原作:レイ・ブラッドベリ
撮影:ニコラス・ローグ
音楽:バーナード・ハーマン
出演:オスカー・ウェルナー、ジュリー・クリスティ、シリル・キューザック、アントン・ディフリング、ジェレミー・スペンサー

わたし的には幻の作品だったの。トリフォーだし。で、幻だけにしておけばよかったなって後悔。ブラッドベリの作品もいくつか読んでるけど、翻訳が悪いのか原作がそうなのか、いまひとつリリカルすぎて意味不明って感想のものが多いしね。でも、この作品はとっても解りやすいしロマンティックな「人間が書籍にならざる得ない」っていうフェチな世界観。ちょっと期待しすぎたみたい。「バーバレラ」を見て愕然とした60年代のチープSFのがっかりを思い出しちゃった。本当にチープだしテンポは悪いし、それよりもテーマへの切迫感や危機感が緩いんだもの。ひたすらモノレールが未来の乗り物って感じで登場するんだけど、あれってどこにあるのかしら?

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ハッピーフライト

Happyflight 邦題:ハッピーフライト
時間:103分
公開:2008-11-15
製作年度:2008
製作国:日本
配給:東宝・フジテレビ
製作:亀山千広
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
撮影:喜久村徳章
音楽:ミッキー吉野
出演:田辺誠一(鈴木和博)、時任三郎(原田典嘉)、綾瀬はるか(斎藤悦子)、吹石一恵(田中真里)、田畑智子(木村菜採)、寺島しのぶ(山崎麗子)、岸部一徳(高橋昌治)、笹野高史、竹中直人、木野花、柄本明

空港を舞台にしたライトコメディ。チーフパイロットの最終試験でホノルルへ飛ぶ田辺誠一。念願の国際線CAになった綾瀬はるか。というあたりをメインに空港を舞台の群像劇に仕立てようという意気込みは見えるけど、結局それぞれのキャストの「ご存知芝居」「定番の存在感」っていうあたりに気をつかいすぎて、まだるっこしい展開が続くの。コンパクトだけど、これじゃあテレビの2時間ドラマよね。空港と全日空の完全タイアップな。そんな底の浅い発想がざらついてしまう観賞後感。フジテレビも図に乗りすぎかもしれない。

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2008年わたしの映画ベストテン

残念ながら今年観た映画のベストワンは「アドレナリン」なんだけど、これは2007年公開映画でした。

【邦画】

1、パコと魔法の絵本

2、その木戸を通って

3、ザ・マジックアワー

4、アフタースクール

5、おくりびと

6、容疑者Xの献身

7、K20怪人二十面相伝

8、スカイクロラ

9、母べえ

10、明日への遺言

【洋画】

1、バンテージポイント

2、宮廷画家ゴヤは見た

3、ウォーリー

4、ダークナイト

5、レッドクリフPART1

6、ブーリン家の姉妹

7、ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

8、ノーカントリー

9、王妃の紋章

10、ヒトラーの贋札

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アラトリステ

Alatriste 原題:ALATRISTE
邦題:アラトリステ
時間:145分
公開:2008-12-13
製作年度:2006
製作国:スペイン
配給:アートポート
製作総指揮:イニゴ・マルコ 、ベレン・アティエンサ
製作:アントニオ・カルデナル、アルバロ・アウグスティン
監督:アグスティン・ディアス・ヤネス
脚本:アグスティン・ディアス・ヤネス
原作:アルトゥーロ・ペレス=レベルテ
撮影:パコ・フェメニア
音楽:ロケ・バニョス
出演:ヴィゴ・モーテンセン(ディエゴ・アラトリステ)、エドゥアルド・ノリエガ(グアダルメディーナ伯爵)、ウナクス・ウガルデ(イニゴ・バルボア)、ハビエル・カマラ(オリバーレス伯爵)、エレナ・アナヤ(アンヘリカ・アルケサル)、アリアドナ・ヒル(マリア)

凋落しつつあるスペイン王国で伝説的な剣士。アラトリステって有名らしい。スペインじゃ。日本でいえば宮本武蔵みたいな感じかしら。ヴィゴが魅力たっぷりな剣豪っぷりを演じている。でも映画はすっごくつまらない。っていうか長い、長い。アラトリステの傭兵としての活躍から国内での政争までを克明に描いていくの。まあ、どこかのテレビ局が12時間かけてご存知ものとして戦国時代と宮本武蔵を描くのといっしょかもしれないけど、日本の観客には「アラトリステって誰?」なんだからムリあるわよね。外国映画マーケットが不振になってきているから、この手の作品は今後日本には輸入されないだろうなぁって感慨とともに心地よく睡眠?な劇場でした。

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ディナーラッシュ

Dinnerrush 原題:DINNER RUSH
邦題:ディナーラッシュ 
時間:99分
公開:2002-09-14
製作年度:2001
製作国:アメリカ
配給:シネマパリジャン
製作総指揮:フィル・スアレズ
製作:ルイス・ディジャイモ、ボブ・ジラルディ、パティ・グリーニー
監督:ボブ・ジラルディ
脚本:リック・ショーネシー 、ブライアン・S・カラタ
撮影:ティム・アイヴェス
音楽:アレクサンダー・ラサレンコ
出演:ダニー・アイエロ(ルイス)、エドアルド・バレリーニ(ウード)、カーク・アセヴェド(ダンカン)、ヴィヴィアン・ウー(ニコーレ)、サマー・フェニックス(マルティ)、マイク・マッグローン(カーメン)、ジョン・コーベット(ケン)、マーク・マーゴリス(フィッツジェラルド)、サンドラ・バーンハード(ジェニファー・フリーリー)

クライマックスが仕掛けの大団円、っていうギャングストリートのイタリアンレストランの小気味いい物語。マフィアものなのに、暗さや重さが無くて、とにかく美味しい料理を作る厨房がメインステージ。若さゆえ自信たっぷりな長男が父親のレストランを継ぎたくてしょうがないけど、実は、父親のレストランは敵側のマフィアに狙われていて、そんないざこざをニコニコ接客しながら準備しつつ、非情な落とし前をラストに見せてくれる。なんとも良く出来たシナリオだこと。ノーネームで単館系な作品なんだけど、見終わった後の満足感はたっぷりね。ああ、ワインが飲みたくなった。

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世界最速のインディアン

Fastestindian 原題:THE WORLD'S FASTEST INDIAN
邦題:世界最速のインディアン
時間:127分
公開:2007-02-03
製作年度:2005
製作国:ニュージーランド/アメリカ
配給:SPE
製作:ロジャー・ドナルドソン、ゲイリー・ハナム
監督:ロジャー・ドナルドソン
脚本:ロジャー・ドナルドソン
撮影:
音楽:J・ピーター・ロビンソン
出演:アンソニー・ホプキンス(バート・マンロー)、クリス・ローフォード(ジム・モファット)、アーロン・マーフィ(トム)、クリス・ウィリアムズ(ティナ・ワシントン)、ダイアン・ラッド(エイダ)、パトリック・フリューガー(ラスティ)、ポール・ロドリゲス(フェルナンド)、アニー・ホイットル(フラン)

なんとも、実話だったとは。「冒険者たち」でリノ・ヴァンチェラが男臭くスピード記録を狙っていたけど、この映画の舞台はオーストラリアの老スピード狂がアメリカで開かれる競技会へ出場するまでのロードムービー仕立て。どこまで本当なのかわからないけど、行く先々でモテモテのおじいさん。飄々として朴訥で、でもレースに熱く命を賭けてるっていうあたりがアンソニー・ホプキンスの不良老人っぷりの色気がたっぷり。こんなおじさんに出会ったら抱きしめちゃいそう。

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ウォーリー

Walle 原題:WALL・E
邦題:ウォーリー
時間:103分
公開:2008-12-05
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
製作総指揮:ジョン・ラセター 、ピーター・ドクター
製作:    ジム・モリス
監督:アンドリュー・スタントン
脚本:アンドリュー・スタントン 、ジム・リアドン
原作:アンドリュー・スタントン、ピーター・ドクター
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ベン・バート(ウォーリー)、エリサ・ナイト(イヴ)、ジェフ・ガーリン、フレッド・ウィラード、ジョン・ラッツェンバーガー、キャシー・ナジミー、シガーニー・ウィーヴァー

チャップリンの「街の灯」を作りたかったのね。これだけオリジナルを換骨奪胎して本質のテーマ(骨)を削りだし、そこへ未来・宇宙・SF・エコロジーっていう血肉をアニメで加えた作品。骨がしっかりしてるから、とってもいい映画になってる。アニメの名作といっていいけど、「街の灯」のリメイクってことをしっかり開示してほしいな。本当は。クライマックスのロボット同士の手と手を触れ合うことで「思い出す」っていうあたりはまさにソレよね。って私の思い込みかしら。だれか賛同者は?

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デス・レース

Deathrace 原題:DEATH RACE
邦題:デス・レース
時間:105分
公開:2008-11-29
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ロジャー・コーマン 、デニス・E・ジョーンズ 、ドン・グレンジャー 、ライアン・カヴァノー
製作:ポール・W・S・アンダーソン、ポーラ・ワグナー、ジェレミー・ボルト
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
原作:ポール・W・S・アンダーソン
撮影:スコット・キーヴァン
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演:ジェイソン・ステイサム(ジェンセン・エイムズ)、タイリース・ギブソン(マシンガン・ジョー)、イアン・マクシェーン(コーチ)、ナタリー・マルティネス(ケース)、ジョーン・アレン(ヘネシー)、マックス・ライアン、ジェイコブ・バルガス、ジェイソン・クラーク、フレデリック・コーラー

というわけで、なんか重ったるい映画を観ちゃったので口直しで「なんにも考えなくていい映画」をチョイス。となるとこの作品くらいしかなかったんだけど、まあ105分でちょっとすっきり。とにかく相手を殺してでも勝てばいいレースっていうだけで、そこへ巻き込まれる動機やら人間関係やらなんて一応あってもどうでもよくて、3レースあるボコボコバリバリな「破壊の愉悦」を満足させてくれるってのが主眼の映画。奥さんが死んじゃったのに、復讐終わったら、そんなことどうでもいいっていう主人公のテキトーさが出るクライマックスも映画の「軽さ」がよく出てるわ。

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その木戸を通って

Fusa 原題:FUSA
邦題:その木戸を通って
時間:92分
公開:2008-11-08
製作年度:1993
製作国:日本・フジテレビ
配給:ゴー・シネマ
製作総指揮:
製作:酒井彰/ 鎌田敏郎
監督:市川崑
脚本:中村努 、市川崑
原作:山本周五郎
撮影:秋場武男
音楽:谷川賢作
出演:浅野ゆう子、中井貴一、フランキー堺、井川比佐志、岸田今日子、石坂浩二、神山繁、榎木孝明

愛にまつわる怪談。リリカルな映像で描く山本周五郎の世界。市川崑監督作品。15年も前にハイビジョンの実験テレビドラマとして製作されたんだって。テレビドラマだからそれほどの製作費もなかっただろうに、きちんとした作品に出来上がってる。もちろんケレン味のある映画的なスペクタクルシーンなんか一切ないけど、逆に深とした静けさと、若い中井貴一の一所懸命な演技がドラマを高揚させている。映画的な見せ場が少ないだけに興行してたら成功は難しい作品だろうけど、テレビドラマですものね。スクリーンで見ても感動できたってことは、珠玉品ってことよね。

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感染列島

Kansenretto 邦題:感染列島
時間:137分
公開:2009-01-17
製作年度:2008
製作国:日本
配給:東宝・TBS
製作総指揮:
製作:平野隆
監督:瀬々敬久
脚本:瀬々敬久
撮影:
音楽:
出演:妻夫木聡、檀れい、国仲涼子、田中裕二、池脇千鶴、カンニング竹山、金田明夫、光石研

予告が仰々しくて、キャッチーだったし、丁度風邪をひいてて見た予告だったし、で試写室へ。正直タイムリーな企画よね。マスク買おうって真剣に思ったわ。ファンデーションが落ちちゃうのを防ぐのがあればいいけど。新型ウィルスでバタバタ死んでいくのを治療する医療チームが妻夫木聡。医大の先輩が檀れい、っていう布陣だけど、恋愛でベタベタしてらんないくらい切羽詰った状況が背景。だから恋愛部分は「いちおうあるけど、それどこじゃないよね」っていうレベルの描き方。檀れいはヒロインだからウィルスで死んでも他の患者みたいに血まみれドロドロじゃないってところがインチキだわ。血の涙一滴で美しく死んでいくんだもの。途中ゾンビ系な演出もあったりして、結局ウィルス陽性の人って怖いし嫌われるし、っていう本質がシビアでちょっと引いたわ。

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