« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

アドレナリン

Adrenaline原題:CRANK
邦題:アドレナリン
時間:94分
公開:2007-07-07
製作年度:2006
製作国:アメリカ/イギリス
配給:ムービーアイ
製作総指揮:ピーター・ブロック 、マイケル・パセオネック 、エリック・リード 、デヴィッド・スコット・ルービン
製作:マイケル・デイヴィス、トム・ローゼンバーグ、スキップ・ウィリアムソン、リチャード・ライト、ゲイリー・ルチェッシ
監督:ネヴェルダイン
脚本:ネヴェルダイン 、テイラー
撮影:アダム・ビドル
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演:ジェイソン・ステイサム(シェブ・チェリオス)、エイミー・スマート(イヴ)、ホセ・パブロ・カンティージョ(リッキー・ベローナ)、エフレン・ラミレッツ(ケイロ)、ドワイト・ヨーカム(ドック・マイルズ)、レノ・ウィルソン(オーランド)、キーオニー・ヤング(ドン・キム)、カルロス・サンス(カリート)

こりゃ面白い。とにかく休まるヒマがない。っていうか休んでたら主人公は死んじゃうっていう設定。だから走る、暴れる、切れる、の連続の94分。あまりに展開スピードが早くて、誰が誰やら理解する前にどんどん進む。公衆の面前、女子高生が満載の観光バスの目の前で「興奮するため」にガールフレンドと立ちファック。もう笑うしかない。呼吸するのも忘れちゃうくらいに映画に釘付け。こんなのめり込んで楽しめる娯楽映画って久しぶりだわ。すっごい荒くて雑だけどね。だけど、そういうとこ磨いたらつまんなくなっちゃんだろうなぁ。ラストカットの主人公は「やっと休める」っていい顔。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ウォンテッド

Wanted2008原題:WANTED
邦題:ウォンテッド
時間:110分
公開:2008-09-20
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ゲイリー・バーバー 、ロジャー・バーンバウム 、ガイヤー・コジンスキー 、アダム・シーゲル 、マーク・シルヴェストリ
製作:マーク・プラット、ジム・レムリー、ジェイソン・ネッター
監督:ティムール・ベクマンベトフ
脚本:マイケル・ブラント 、デレク・ハース 、クリス・モーガン
原作:マーク・ミラー 、J・G・ジョーンズ
撮影:ミッチェル・アムンドセン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:アンジェリーナ・ジョリー(フォックス)、ジェームズ・マカヴォイ(ウェスリー・ギブソン)、モーガン・フリーマン(スローン)、テレンス・スタンプ(ペクワースキー)、トーマス・クレッチマン(クロス)、コモン(ザ・ガンスミス)、クリステン・ヘイガー、マーク・ウォーレン、デヴィッド・オハラ

なんともオチが貧弱で。設定は超能力を駆使した暗殺者軍団が太古からあって、ある日さえない青年が、その血脈にあると言われ、仲間にされていく。っていう殺し屋フリーメーソンみたいな話。まあ、撃ったピストルの弾を曲げるだけなんだけどね。あと窓ガラスを撒き散らしながら空をジャンプしたり。そんな必要あるのかな?っていうような無駄な動きだらけの殺し屋稼業。メインはその青年の父親の死の真相探し。案の定な犯人で、しかも暗殺者軍団も、ラストじゃ死に絶える。こんなんでいいのかしら。「こういう能力もったチームがいてね」っていう発想だけあって、あとでそこいらのストーリーをつぎはぎしただけなエピソード羅列系な陳腐きわまりない映画。それでも、映像も派手だし、単純だし、キャスティングも「マネーメーキングクイーンのアンジェリーナだもん」っていうウリがあるからブロックバスターになるのよね。中味無いからすぐランクダウンするけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

D-WARS ディー・ウォーズ

Dwars 原題:D-War
邦題:D-WARS ディー・ウォーズ
時間:90分
公開:2008-11
製作年度:2007
製作国:韓国
配給:SONY
製作総指揮:シム・ヒョンレ
監督:シム・ヒョンレ
脚本:シム・ヒョンレ
撮影:
音楽:スティーブ・シャブロンスキー
出演:ジェイソン・ベア、ロバート・フォスター、エイミー・ガルシア、クリス・マルケイ

「D」ってなに?というのがキーになるんだけど。韓国映画だしね。ハリウッド特撮大作映画の皮をかぶってるけど。もちろん、白人ばっかりの登場人物。ところが、「D」ってドラゴンなんだもの。ありゃりゃ。ドラゴンって言ってもアジア系「龍」なの。500年に一度、世界を統べる「龍」に変身するために、ある「宝」が必要で、大昔から、その「宝」を闇の存在の龍候補と光の存在の龍候補が争っていて、っていうお話。その「宝」は女性に宿り、その女性を守護する男性がいて、韓国で起きた500年前の因縁が現代のロスに復元して、闇の軍団が大挙してロスを破壊していくが・・・。なんてこったい。予告じゃ思わせぶりなA級特撮大作っぽいのに。クライマックスはCGばっかりのこけおどしC級作品。演出もダメ。キャスティングも無名すぎ。「クローバー・フィールド」のほうが百倍おもしろかったわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

幸せの1ページ

Nimsisland原題:NIM'S ISLAND
邦題:幸せの1ページ
時間:96分
公開:2008-09-06
製作年度:2008
製作国:アメリカ
配給:角川映画
製作総指揮:スティーヴン・ジョーンズ
製作:ポーラ・メイザー
監督:マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット
脚本:マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット 、ポーラ・メイザー 、ジョセフ・クォン
原作:ウェンディー・オルー
撮影:スチュアート・ドライバーグ
音楽:パトリック・ドイル
出演:アビゲイル・ブレスリン(ニム・ルソー)、ジョディ・フォスター(アレクサンドラ・ローバー)、ジェラルド・バトラー(アレックス・ローバー/ジャック・ルソー)、アンソニー・シムコー、クリストファー・ベイカー、マイケル・カーマン、マディソン・ジョイス

予告はなんか「秋の恋愛ものシーズン」っていう雰囲気で、ハッピーな女性映画かなって思ったら、ディズニー映画みたいなんだもの。結局、邦題にだまされたのかしら。悪くない映画だけど。最初から「児童文学の映画化」ってことがわかってたら、そのつもりで観たし、その前提で評価もしたのに。というわけで、ニムっていう孤島に海洋研究家の父親と素敵に暮らす女の子の大活躍。そんな彼女が助けを求めるのが、愛読しているヒーロー小説の主人公。で、そのメールを受信するのが、引きこもりのヒーロー小説の作者であるジョディ・フォスター。ディズニー風な健全なギャグとウルトラハッピーエンドがお待ちかねっていうロハスな映画。決して「ロマンチックな恋愛映画」なんかじゃないのよ。間違えないでね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

隠し砦の三悪人

Kakusitoridekurosawa邦題:隠し砦の三悪人   
時間:139分
公開:1958-12-28
製作年度:1958
製作国:日本
配給:東宝
製作:藤本真澄、黒澤明
監督:黒澤明
脚本:黒澤明 、菊島隆三 、小国英雄 、橋本忍
撮影:山崎市雄
音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎(真壁六郎太)、千秋実(太平)、藤原釜足(又七)、藤田進(田所兵衛)、志村喬(老将長倉和泉)、上原美佐(雪姫)、三好栄子(老女)、樋口年子(百姓娘)、藤木悠(峠の関所番卒)

リメイク版がふたむかしのハリウッド映画のB級アクション映画みたいな安っぽさ満点だってので、オリジナルは?って思ったら、さすが黒澤。そりゃ特撮やらダイナミックなCGやらで「見せ」る手口はリメイク版の技術的進歩の反映ってあたりに勝ちを譲るにしても、王道の娯楽アクションドラマとしての重厚さは何枚もこっちが上よね。三船敏郎もすごいけど、千秋実と藤原釜足の小悪党が最高。そして藤田進の「裏切り御免!」の痛快なクライマックス。役者も何枚もこっちが上だわ。リメイク版を作ろうっていう発想そのものが間違ってたって思うわ。これ以上のものを作るのはムリだもの。そうよね、スターウォーズにしちゃうくらいに世界観を変えてしまえばね。アリだけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その土曜日、7時58分

Beforethedevilknowsyouredead 原題:BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD
邦題:その土曜日、7時58分
時間:117分
公開:2008-10-11
製作年度:2007
製作国:アメリカ/イギリス
配給:SONY
製作総指揮:デヴィッド・バーグスタイン 、ジェーン・バークレイ 、ハンナ・リーダー 、エリ・クライン 、ジェフリー・メルニック 、J・J・ホフマン 、ベル・アヴェリー 、サム・ザハリス
製作:マイケル・セレンジー、ブライアン・リンス、ポール・パーマー、ウィリアム・S・ギルモア
監督:シドニー・ルメット
脚本:ケリー・マスターソン
撮影:ロン・フォーチュナト
音楽:カーター・バーウェル
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、マリサ・トメイ、アルバート・フィニー、ブライアン・F・オバーン、ローズマリー・ハリス、マイケル・シャノン、エイミー・ライアン

バカ兄弟がそれぞれの生活に切羽詰って大金が必要になり、両親の宝石店に強盗に入ろうという計画。そこに至るまでに、ろくでもない二人の壊れきってる生活があるわけで、そんな彼らが場当たり的な計画がうまく行くわけなく(ってうまくいったら映画にならないしね)、完全にファミリー崩壊。父は長男を殺害するという悲劇がクライマックス。なんとも病みきったアメリカの見栄だけの中産階級の汚泥部分を見せ付けられた感じ。シドニー・ルメットの冷酷な演出と、フィリップ・シーモア・ホフマンのテキトー長男、イーサン・ホークのチキンな次男が渾身の演技。破滅の極致っていう鬱なドラマを見たければ、けっこうお勧めなのね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブラインドネス

Blindness原題:BLINDNESS
邦題:ブラインドネス
時間:122分
公開:2008-11-22
製作年度:2008
製作国:日本/ブラジル/カナダ
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:
監督:フェルナンド・メイレレス
脚本:ドン・マッケラー
原作:ジョゼ・サラマーゴ
撮影:セザール・シャローン
音楽:
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ガエル・ガルシア・ベルナル、ダニー・グローヴァー、サンドラ・オー、木村佳乃、伊勢谷友介

なんか、すんごいSFパニックかなって思ったら、案の定カンヌのオープニングだけあって一筋縄じゃいかない「難解」さ。っていうか、ノーベル文学賞作家の 「哲学的重量感のある寓話」を「パニック映画」にしちゃうっていう無理難題が作品のへなちょこさの原因かもしれない。水と油ですものね。突然盲目になる病 気が蔓延して、伝染するので患者は隔離されるの。その隔離病棟で巻き起こる「es」みたいな閉鎖空間での人間の狂気。暴力による支配。でもそこで唯一存在 する、目が見える主人公。ある意味、宗教的なテーマをゴツっと核にしたと思われる原案に対して、娯楽であらねばならない映画という商業製品。その矛盾が終 盤の「世界中に病気が蔓延して社会が崩壊している」という悲惨への悲劇性が強調されなければならないの、喜劇になってしまっているの。原作者は怒るわよ ね。きっと。「だからオレは映画化なんかさせたくなかったんだ」って。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おくりびと

Okuribito邦題:おくりびと
時間:130分
公開:2008-09-13
製作年度:2008
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:
製作:信国一朗
監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
原作:
撮影:浜田毅
音楽:久石譲
出演:本木雅弘(小林大悟)、広末涼子(小林美香)、山崎努(佐々木生栄)、余貴美子(上村百合子)、吉行和子(山下ツヤ子)、笹野高史(平田正吉)

けっこうな「映画のお手前」を見せていただきました。本木雅弘も山崎努も良い演技。滝田監督は達者よね。きちんと大人が鑑賞できる作品に仕上がってる。メ ジャー作品が最近はチャカチャカした「若い男女のデートムービー路線」を東宝が指向してて嫌だったけど、邦画の良心みたいなドラマを見せていただいた。笹 野高史のポジションが最高。地味に居るんだけど、映画の本質中の本質としての存在だわ。そのあたり気づいた人いるかしら。合掌。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

28週後...

28weekslater原題:28 WEEKS LATER
邦題:28週後...
時間:104分
公開:2008-01-19
製作年度:2007
製作国:イギリス/スペイン
配給:FOX
製作総指揮:ダニー・ボイル 、アレックス・ガーランド
製作:アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ、エンリケ・ロペス・ラビニュ
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ
脚本:フアン・カルロス・フレスナディージョ 、ローワン・ジョフィ 、ヘスス・オルモ 、E・L・ラビニュ
原作:
撮影:エンリケ・シャディアック
音楽:ジョン・マーフィ
出演:ロバート・カーライル(ドン)、ローズ・バーン(スカーレット)、ジェレミー・レナー(ドイル)、ハロルド・ペリノー(フリン)、キャサリン・マコーマック(アリス)、マッキントッシュ・マグルトン(アンディ)、イモージェン・プーツ(タミー)、イドリス・エルバ(ストーン大佐)

やっぱ続編ってダメね。「28日後・・・」はゾンビ映画としては久しぶりに怖かった秀作だったし、クライマックスがどうにもこうにもやりきれない悲劇性が 印象に残ったんだけど、続編はダメ。「28週後・・・」にイギリス封鎖を解いて、避難民が帰国するけど、ウィルスが再発し、感染者も非感染者も全員一斉に 殺戮するっていうカタストロフになるのがメインテーマ。まあ、そこに行き着くまでは一人の感染者が出て、だんだん増えて、というゾンビルール踏襲。助かっ た免疫を持ってる少女は空路ヨーロッパ大陸に逃げることが出来るんだけど、オチは想像通り。エッフェル塔に走るゾンビ集団ってことで、世界滅亡ね。そのう ち「28ヵ月後・・・」なんてのが企画されたりして。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蛇男

Thesnake 原題:LE SERPENT
邦題:蛇男
時間:121分
公開:2008-03-29
製作年度:2006
製作国:フランス
配給:ファインフィルムズ)
製作総指揮:
製作:オリヴィエ・デルボス、エリック・ジュエルマン、ピエール・ランバルディ、マルク・ミソニエ
監督:エリック・バルビエ
脚本:エリック・バルビエ
原作:テッド・ルイス
撮影:ジェローム・ロベール
音楽:ルノー・バルビエ
出演:イヴァン・アタル(ヴァンサン)、クロヴィス・コルニアック(プレンデール)、オルガ・キュリレンコ(ソフィア)、ピエール・リシャール、サイモン・アブカリアン、ジャン=クロード・ブイヨン、ヴェロニカ・ヴァルガ、ミンナ・ハーパキュラ、ジェラール・ラロシュ、ピエール・マルザン

なんとも評価のしようがない犯罪サスペンス。中途半端なテレビドラマみたいな感じ。やたら偏執的に復讐をしかけてくる。その手口が捏造するスキャンダル。 その罠から逃げようとする主人公と犯人の頭脳チェイスが映画の眼目なんだろうなぁ。失敗してるけど。どうしてもC級感たっぷりだもの。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チャプター27

Chapter27 原題:CHAPTER 27
邦題:チャプター27
時間:85分
公開:2007-12-15
製作年度:2007
製作国:カナダ/アメリカ
配給:アスミック・エース
製作総指揮:
製作:ロバート・サレルノ、ナオミ・ディスプレス、アレクサンドラ・ミルチャン
監督:J・P・シェファー
脚本:J・P・シェファー
原作:ジャック・ジョーンズ
撮影:トム・リッチモンド
音楽:アンソニー・マリネリ
出演:ジャレッド・レトー(マーク・デイヴィッド・チャップマン)、リンジー・ローハン(ジュード)、ジュダ・フリードランダー(ポール)、アーシュラ・アボット、ジャンヌ・フルニエ

意外と拾い物かもね。レノン射殺犯が、ダコタハウスでレノンを待つ数日の間に、どんどん狂気へ陥っていくのが怖い。太ったオタクな青年(でもハワイに妻が いるんだもの)がコミュニケート障害のように内省的にぶつぶつと妄想を他人に語り始めて止まらないの。こんなのが傍にいたら怖いわ。っていうくらいリアル に主人公を演じていたジャレッド・レトーを評価するわ。じわじわとクライマックスの悲劇へ物語を追い込んでいくシェーファー監督も力がある感じね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

落下の王国

Thefall 原題:THE FALL
邦題:落下の王国
時間:118分
公開:2008-09-06
製作年度:2006
製作国:インド/イギリス/アメリカ
配給:ムービーアイ
製作総指揮:アジット・シン 、トミー・タートル
製作:ターセム
監督:ターセム
脚本:ダン・ギルロイ 、ニコ・ソウルタナキス 、ターセム
撮影:コリン・ワトキンソン
音楽:クリシュナ・レヴィ
出演:リー・ペイス(ロイ・ウォーカー/黒山賊)、カティンカ・ウンタルー(アレクサンドリア)、ジャスティン・ワデル(看護師エヴリン/エヴリン姫)、ダニエル・カルタジローン(シンクレア/総督オウディアス)、レオ・ビル(ダーウィン/病院職員)、ショーン・ギルダー、ジュリアン・ブリーチ(霊者/オレンジ農園の使用人)、マーカス・ウェズリー(オッタ・ベンガ/氷配達人)、ロビン・スミス(ルイジ/片足の俳優仲間)、ジットゥ・ヴェルマ(インド人/オレンジ農園の使用人)、エミール・ホスティナ(アレクサンドリアの父/黒山賊)

テレビスポットが綺麗で、鑑賞予定になかった作品なんだけどスイッチへ。ワンカット数秒を撮影するためだけで、ピラミッドやらアンコールワットやらの世界 遺産を巡る作品。なんとも観光好きな監督なのか、半分ロケは福利厚生?娯楽?な目的になってる、なんちゃって映画なのか。少女に青年が語る「物語」の舞台 がそういう「壮大な風景」の中ってことになってるからなんだろうけど、必要か?これだけの風景。伴って、ロケ。邦題にしたって意味深なんだけど、無声映画 のスタントマンがひたすら馬や木や鉄橋から「落ちる」っていうところからの「落下=FALL」が原題。なんともテレビスポットと深そうな邦題にすっかりだ まされた作品だったわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日も僕は殺される

Thedeathsogianstone原題:THE DEATHS OF IAN STONE
邦題:今日も僕は殺される
時間:87分
公開:2008-09-06
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:ショウゲート
製作総指揮:ルイーズ・グッドシル 、ブレンダン・フッド 、スティーヴ・クリスチャン
製作:スタン・ウィンストン、ブライアン・ギルバート、ラルフ・カンプ
監督:ダリオ・ピアーナ
脚本:ブレンダン・フッド
原作:
撮影:ステファーノ・モルカルド
音楽:エリア・クミラル
出演:マイク・ヴォーゲル(イアン・ストーン)、ジェイミー・マーレイ(メディア)、クリスティーナ・コール(ジェニー)、マイケル・フィースト(グレイ)、マイケル・ディクソン(ブラッド・コップル)、アンドリュー・バカン(ライアン)、チャーリー・アンソン(ジョシュ・ホフマン)

メメント系のサスペンスかと思ったら、話はどんどん狂気に入って、最後は「光と闇の世界のハルマゲドン」な状態。主人公が殺されながら自分探しをしていく んだけど、その説明がされていくほど、論理的破綻が進んでいくの。悪魔同士の同士討ちな話しになるのよね。でも、なぜ記憶を失ってたのかとか、主人公の 「パワー」がそんなにあるのか、とか何にも説明されていなくて、途中に生じる問題点は「とくに言ってなかったけど、そういう事になってたんだ」っていう、 あからさまな推敲不全。まあ、パトスでこの手の映画を観ようってだけで、そのあたりの覚悟をし忘れてた私が悪いんだけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

グリフターズ/詐欺師たち

Grifters原題:THE GRIFTERS
邦題:グリフターズ/詐欺師たち 
時間:109分
公開:1991-01
製作年度:1990
製作国:アメリカ
配給:ユーロスペース
製作総指揮:バーバラ・デ・フィーナ
製作:マーティン・スコセッシ、ロバート・A・ハリス、ジェームズ・ペインテン
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ドナルド・E・ウェストレイク
原作:ジム・トンプソン
撮影:オリヴァー・ステイプルトン
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:ジョン・キューザック、アンジェリカ・ヒューストン、アネット・ベニング、パット・ヒングル、J・T・ウォルシュ、チャールズ・ネイピア、ヘンリー・ジョーンズ、ゲイラード・サーテイン、ザンダー・バークレイ

小粋なコンゲーム映画かなって思ったら、完全なるマザコン映画。主人公と母親が年齢近すぎで、そこにある親子愛やら、反発やらがリアリティの全欠状態。演 出も、もたもたしていて、スピード感ゼロ。ラストの大破綻にも納得感ゼロ。製作にスコセッシがいたり、キャスティングもこだわりがありそうだし、なんだけ どね。ユーロスペース配給ってだけで気づけば良かったのに。時間を無駄にしたわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラストゲーム 最後の早慶戦

Lastgame邦題:ラストゲーム 最後の早慶戦
時間:96分
公開:2008-08-23
製作年度:2008
製作国:日本
配給:シネカノン
製作総指揮:李鳳宇、会田郁雄、石井晃、丹羽信一、喜多埜裕明
製作:室岡信明
監督:神山征二郎 
脚本:古田求 
原作:
撮影:阪本善尚
音楽:和田薫
出演:渡辺大、柄本佑、和田光司、脇崎智史、片山享、中村俊太、柄本明、藤田まこと、富司純子、石坂浩二

学徒動員で戦争へ行くことになった早稲田野球部の選手たち。思い出をつくろうと奔走する飛田顧問。そこへ早慶戦を申し入れる慶應の小泉塾長。そんな彼らが 早慶戦を戦うのがクライマックス。いったい誰に見せたいのか。早稲田と慶應の関係者だけが顧客として想定されているのかしら。とくに慶應の関係者は見ない かも。早稲田側のドラマばっかりだものね。それにしても戦争ネタでも野球ネタでもどっちからのアプローチも中途半端。おしきせのような感動シーンを積み重 ねながらの予定調和。だめね、これじゃあ。少なくとも製作関係者に早稲田や慶應の本質を理解している人がいなさそう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »